1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 10 | 14 | 0 | 1 |
巨人 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 2 |
勝利投手:北山 亘基(3勝2敗0S) 敗戦投手:松井 颯(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムは1点を追う2回表、北山と細川の連続適時打でリードを奪う。その後は、3回に野村の3ランが飛び出すと、6回には北山と加藤豪の適時打などで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・北山が7回3失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は、投手陣が精彩を欠いた。
◆日本ハム新庄剛志監督(51)が先発の北山亘基投手(24)を8番に入れ、9番中堅で細川凌平内野手(21)を起用した。昨季はDHのないセ・リーグ主催の交流戦では4試合で8番投手のスタメンを組んだが、今季は初めてだ。また、打撃不振で3日はベンチスタートだった6番三塁で野村佑希内野手(22)をスタメン復帰させた。巨人先発の松井颯投手(22)とは花咲徳栄(埼玉)で同期生。最近10試合で打率1割9分4厘、0本塁打、2打点と苦しむが、高校時代のチームメート相手に復調なるか、注目だ。
◆日本ハム加藤豪将内野手(28)が、3回に巨人松井から中前打を放ってデビュー戦から8試合連続安打とし、プロ野球記録を樹立した。これまでは18年清宮幸太郎(日本ハム)の7試合がドラフト制後では最長。デビューから6試合連続安打となった2日巨人戦(東京ドーム)の試合後には「清宮って聞いたら...勝ちたいですね。清宮は大好きなので」と話していた加藤豪が有言実行で、仲良しな清宮の記録を更新した。ちなみに連続試合安打は打席がない試合を挟んでも途切れず、打席なしの出場を含めると15年小田(オリックス)が守備固めの1試合を挟みデビューから9試合連続安打を記録した例がある。加藤豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ、米カリフォルニア州出身。両親は日本人。幼少期を日本で過ごした後、同州サンディエゴで育つ。ランチョバーナード高から13年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入団。19年にマーリンズ、21年パドレス移籍。22年にブルージェイズとマイナー契約し、初のメジャー昇格で8試合に出場。7打数1安打(打率1割4分3厘)。同5月からメッツ傘下。同10月のドラフトで日本ハムから3位指名された。185センチ、91キロ。右投げ左打ち。
◆これも新庄スペシャルか-。日本ハム新庄剛志監督(51)が「8番投手」でスタメンに組み込んだ先発の北山亘基投手(24)がプロ初打席で初安打初打点を挙げた。1点を追う2回2死一、二塁で巨人の先発松井が投じた148キロ直球に食らいついて左前適時打。一塁塁上で両手を挙げて大喜びした。昨季はリリーフとして活躍していたため、打席に立つことはなかったが、プロ2年目で巡ってきた初打席で、1回に丸に先頭打者本塁打で失点した自らを"自援護"する大仕事を果たした。北山は「初回のホームランでの失点を取り返せて良かったです」とコメントした。三塁側ベンチの新庄監督も思わず立ち上がって拍手した。今季は犠打などサインを成功させた選手には拍手を送ったりするが、適時打や本塁打を放った選手にはあえてしていない指揮官も大興奮した。続く9番細川凌平内野手(21)も右翼線へ適時二塁打を放って勝ち越し。北山と同じく京都出身の細川は「北山さんと"京都コンビ"で逆転できて良かったです!」と歓喜のコメント。新庄監督が仕掛けた下位打線が躍動して、試合の主導権をすぐに奪い返した。
◆日本ハム新庄剛志監督(51)が思わず頭を抱えた。3回先頭の上川畑大悟内野手(26)が引っ張った打球は右翼線へのライナーで、一塁塁審の後方でバウンドした。一塁塁審はラインを割っていたと見てファウルとジャッジしたが、新庄監督がすかさずリクエスト。打球がバウンドしたのはラインの内側か外側か、場内でもリプレー映像が流されて両チームのファンが騒然となったが、判定は覆らずにファウル。打球が見やすい三塁側ベンチから見ていてフェア打球の自信があった新庄監督は、頭を抱えて悔しがった。
◆巨人松井颯投手(22)が、同期生対決で3ランを浴びるなど、3回7安打5失点で降板した。埼玉・花咲徳栄時代の同期生で、当時エースで4番だった日本ハム野村佑希内野手とプロの舞台で初対決。2回1死一塁では四球を与え、その回2失点を喫した。さらに3回2死一、二塁で迎えた第2打席、2球で追い込むも高めに浮いた147キロの直球を、左翼席ギリギリに運ばれ、3ランを浴びた。高校時代、控え投手だった松井は、大卒1年目の今季、育成から支配下登録され、球団史上初となる育成入団1年目での初登板初勝利を挙げていた。かつての仲間との対決に「高校時代だったら考えられないことなので。感慨深いなと思います。自分が成長してやっと同じレベルに上がってきたなという感じがします」と話していたが、悔しい登板内容となった。
◆日本ハム野村佑希内野手(22)が3回、花咲徳栄(埼玉)の同期生、巨人先発の松井颯投手(22)から6号3ランを放った。2死一、二塁の好機で147キロ直球を左中間へ運んだ。「同級生に負けたくなかったですし、監督に『リラックスして笑顔で』と言われ、いい状態で打席に入れました」。2回の第1打席も四球を選んでいた。3日巨人戦までの10試合で打率1割9分4厘、0本塁打、2打点と不調だった開幕4番の主軸が、高校時代をともに過ごした盟友からの1発で、復調への号砲を鳴らした。
◆バスケットボール男子日本代表のトム・ホーバス監督とラグビーワールドカップ3大会連続出場の田中史朗選手によるダブル始球式が行われた。2人同時に投げ込み、ワンバウンドとなったホーバス監督は「残念。もう1回やりたいよ。ストライクとるために」と本気で悔しがった。試合前の練習では、原辰徳監督はじめ選手と交流。3月のWBCでファンになったという岡本和真内野手のふくらはぎの太さに「ビックリした」と驚き、身長2メートルの秋広優人内野手との2ショットには「バスケットコーチですから、2メートル以上の選手はよくいるけど、手の長さはすごい。もし彼が若い頃からバスケやっていたら代表入ってくるかも」と、バスケットボール選手としてのポテンシャルも見抜いた。今年は、FIBAバスケットボールW杯が8月25日に、ラグビーW杯が9月8日に開催。両大会をダブル中継する日本テレビが「日テレ W(ダブル)ワールドカップ」デーと題し、異例のダブル始球式となった。
◆日本ハム先発の北山亘基投手(22)の投打の大活躍に、ネットでは「北山教授」がトレンド入りした。プロ初打席となった1点を追う2回2死一、三塁で左前へ同点適時打を放つと、6回無死二、三塁では中前へのポテンヒットで、2打点目を挙げた。投げては6回まで6安打3失点と試合をつくる右腕のチーム内の愛称は「教授」。ルーキーイヤーの昨季、エース上沢が自身のツイッターで「ちなみに僕は教授って呼んでます。」とツイート。コーチ陣もうならせるトレーニングなど豊富な知識量と、堅実な風貌から定着し、ファンの間でも親しまれている。そんな「北山教授」の投打での躍動にネットでは「これは強打者北山教授」「新たな二刀流あらわる 北山教授タイムリーヒット」「北山教授タイムリー! 3打数2安打2打点の二刀流授業開始!」「北山教授、今日はヒッティングの講義もなさっている」など、驚きの声が続出した。
◆女優・松本まりかが、始球式で「コロコロ投球」を披露した。背番号「714」のユニホーム姿でマウンドに登場。セットポジションでジッとためてから、右手を上げて息を吐き、大きく振りかぶると、まさかのサブマリン投法からボールを転がした。コロコロと転がりながら捕手役の松原のミットに届き笑顔。「自分にとって初めての東京ドームでとても緊張しましたが、選手の方が立つ神聖な場所で投げさせてもらい、非常に良い経験になりました」とコメントした。7月14日公開予定の出演映画「アイスクリームフィーバー」の千原徹也監督の小学4年生の息子からコーチを受けたという。「スパルタコーチをしてもらい、今日までたくさん練習してアンダースローに挑みました。お客さんが楽しんでくれて、試合の盛り上がりにつながっていたらうれしいなと思います」と話した。
◆日本ハムが巨人に打ち勝って交流戦開幕から2カード連続勝ち越しを決めた。先発した北山亘基投手(24)が投打で奮闘。2回のプロ初打席で同点適時打、6回にも中前適時打と2安打2打点。投げては7回8安打3失点の好投で3勝目を挙げた。打線も2回の北山の同点打で火が付き、今季初の2桁得点と大爆発した。9番細川稜平内野手(21)が適時二塁打とスクイズで2打点。6番野村佑希内野手(22)は花咲徳栄の同期・巨人松井颯から6号3ランを放った。また、3番加藤豪将内野手(28)は3回に中前打を放ってデビュー戦から8試合連続安打として18年清宮の記録を更新し、6回には適時打、8回は中越え二塁打で初の3安打猛打賞となった。投打ががっちりかみあって快勝したことで、チーム得失点の収支が黒字に転化した。新庄監督にとって就任2年目で初めて得失点差がプラスとなり、優勝だけを目指すチームの力強さが数字にも表れてきた。
◆巨人が10失点を喫し、再び借金1となった。先発松井颯投手が2回7安打5失点で降板した。埼玉・花咲徳栄時代の同級生で、当時エースで4番だった日本ハム野村とプロの舞台で初対決では3ランを献上した。3回2死一、二塁で左翼席ギリギリに運ばれた。3点差の6回には3番手・鍬原が5安打2四死球と乱れ、4失点と点差を広げられた。鍬原は3日の1軍の再昇格後初の登板で、結果を残せなかった。打線は初回に丸が先頭打者アーチで先制し、3回は坂本の適時打を反撃した。6回は岡本和が13号ソロを放つも空砲となった。2ケタ安打を放つも、大量失点が響いた。
◆巨人の4番で主将、岡本和真内野手が、13号ソロを放ち本塁打数で12球団トップをキープした。6回に北山のチェンジアップを左翼席へ運んだ。守備では5月7日以来約1カ月ぶりに三塁でスタメン。前夜は自身3度目のサヨナラ打を放つなど、交流戦は23打数11安打で打率4割7分8厘、4本塁打と結果を残し「常に打ちたいと思っている」と好調を維持していく。
◆巨人は先手を取られ中押しを食らった。先発の松井颯投手が3回まで5失点。6回から登板した鍬原拓也投手も5連打を浴びるなど、5安打4失点で1イニングもたず降板を余儀なくされた。今季3度目の2桁失点で勝機を見いだせずに敗れた原辰徳監督は「先発ピッチャーっていうのは、勝負を左右するということをあらためて、若い投手にも分かってくれるといいですね」と、再び借金を背負った。▽巨人松井(花咲徳栄時代の同期生・野村に3ランを浴びるなど3回5失点で初黒星) 先制点を取っていただいたのに2回、3回に粘りの投球ができずに悔しいです。
◆GOSUKEのバットが止まらない。28歳の逆輸入ルーキーが球史に名を刻んだ。日本ハム加藤豪将内野手が、デビューから出場8試合連続安打の新人最長記録を更新。18年に同僚清宮がつくったドラフト制後(1966年入団以降)の同記録を5年ぶりに塗り替えた。初の3安打猛打賞で、2カード連続勝ち越しに貢献した。米国仕込みの打撃で、軽々とドラフト制後の新人記録を塗り替えた。加藤豪が初の3安打猛打賞。3回の第2打席で中前打を放つと、6回には左前適時打、8回にも中越え二塁打を放った。5打数3安打1打点。5月25日ソフトバンク戦のデビューから8試合連続安打で、18年清宮の記録を抜いた。「今からすぐ(清宮に)LINEします。英語で『I beat you(オレが勝ったぞ)!』と」。ちゃめっ気たっぷりに胸を張った。加藤豪いわく「(清宮は)英語が話せるし、アメリカの野球も熱心に見ている」と、チームメートとなって意気投合。同記録も「清宮って聞いたら勝ちたい。大好きなので」と、にわかに気合スイッチが入っていた。左脇腹を痛め離脱中の清宮もこの日、2軍で実戦復帰。加藤豪の活躍に「すごく、いいメンタリティーを持っているし、頭が切れる。それがプレーに結びついている。記録は抜かされるためにある。もっともっと打ってくれっていう感じ」と"親友"の活躍をたたえた。オープンスタンスでバットを担ぐ。目を引く打撃フォームは、米国時代に試行錯誤で作り上げたものだ。加藤豪 17年にアストロズが一気に強くなった際、振り出した時の背骨とバットの角度を90度にした方が、コンタクト率が9%上がったというデータを出し、それをベースにチームの三振が劇的に減った。それを知って、僕も取り入れるようになった。人間の体は90度が好き。打撃時の肘の角度も、脇と胴の角度も90度を意識している。打率は4割6厘。ノーステップながら8試合で4本塁打のパワーも秘める"北の安打製造機"は、底が知れない。ルーキー加藤豪が初出場から8試合連続安打。新人がデビューから8試合以上連続安打は、15年小田(オリックス=9試合)以来。小田は途中で打席のない試合を挟んでおり、出場8試合連続安打は62年青野(東映)以来61年ぶりとなった。ドラフト制後の新人では、18年清宮(日本ハム)の7試合を抜く最長記録。
◆勝者は試合後に歯医者へ行った-。日本ハム新庄剛志監督は大勝を振り返った取材応対の最後に「ってな感じで、今から歯の手術をしてきます」と、ご機嫌で向かった。以前からインプラントなど、こだわりの白い歯をキープしている。「今日は(歯を)抜きです。4時間」と、再びメンテナンスに着手。実りの秋には完璧な白い歯で最高の笑顔を見せるため...かもしれない。
◆日本ハム新庄剛志監督(51)が就任2年目にして、初めての"貯金"だ。巨人を相手に今季初の2桁得点で快勝。「8番投手」に組み込んだ先発北山亘基投手(24)が適時打2本など投打で活躍し、不振だった野村佑希内野手(22)には「魔法の言葉」で復活させて6号3ランを誘発。打つ手がズバズバと当たり、交流戦は2カード連続の勝ち越しとなった。チームは借金4だが、得失点差は3年ぶりにプラス転化。新球場元年の日本ハム新時代が、本格覚醒を始めた。新庄監督は試合前に不振が続いていた野村を呼んで、魔法の言葉を伝えた。「世間はそんなに君のこと気にしてないよ。笑っていこうよ」。3日はスタメンから外し、途中出場も2三振。「ああいう結果だったからこそ、今日試合で結果を残してもらおうっていう性格なんで」と6番でスタメン復帰させると、3回に6号3ランが飛び出した。「本当に放り込みやがった。期待に応えてくれるわ~」と、笑顔で振り返った。新庄監督も魔法の言葉に乗っかって打線を組んだ。「八木さん(八木打撃コーチ)の案で。『8番で行きましょう』って」と先発の北山を8番に入れた。すると2回2死一、二塁でプロ初打席の北山に打順が回った。指揮官は「八木さん!」と心でツッコミを入れ、八木コーチも「失敗したなと思ったね」。観念しかけたが、「8番北山」の采配がズバリ的中した。カウント2-2からファーストスイングで左前適時打。北山は「(打撃の)記憶が高校野球で止まってるんで」と言いながらも、「コンパクトにイメージしてバットを出したら当てられるかなぐらいの気持ちで」と、6回にも3番手の鍬原から中前適時打。2安打2打点、投げても7回3失点で3勝目だ。試合中から北山の巧打に跳びはねて喜んでいた新庄監督も「調子悪いバッターは北山君にバッティング聞いてこい。打つ気を出してバットを出したらポテンヒット打ったりね。あれが基本だと思うんだよね、オレ」と絶賛。その後は長打もスクイズも飛び出す新庄野球の面白さ全開で、今季初の2桁得点で大勝した。チームはまだ借金4だが、得失点差では「プラス5」となった。球団では3年ぶり、もちろん新庄監督も初めての"黒字"収支だ。世間の評価にブレず、昨季から突き進めた優勝のためのチームづくりは、確かな進化を見せ始めた。【木下大輔】北山が2本の適時安打を放って交流戦初勝利。交流戦で1試合に2本の適時安打を記録した投手は09年6月6日福原(阪神)10年5月15日涌井(西武)16年6月5日ディクソン(オリックス)に次いで4人目。過去の3人はそれまで打席を経験していたが、北山は初めて打席に立った試合で打った。ちなみに、日本ハム時代の大谷は登板試合で2本の適時安打はなく、日本ハム投手が1試合に2本の適時安打は74年8月7日ケキッチ以来になる。▽日本ハム野村(花咲徳栄の同級生、巨人松井から6号3ラン)「1軍の舞台で対戦できて本当にうれしく思うし、ここまではい上がって来ているのもすごい。(新庄監督の)指示通り気を楽にして行った。きっかけにしていければ」○...日本ハムのガッツマン細川が、同じ京都出身の北山をバットで援護した。2回、同点適時打の北山に続き、2死一、三塁から右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放つと、またしても北山が適時打を放った6回には無死一、三塁で完璧な初球スクイズを決めた。下位打線の"京都コンビ"が大活躍。「ピッチャーが打って野手が打たないわけにはいかない。すごいプレッシャー」と、爽やかに笑った。
◆バスケットボール男子日本代表のトム・ホーバス監督(56)、ラグビー元日本代表SH田中史朗(38)=東葛=が始球式に登場。8月のFIBAバスケットボールW杯、9月のラグビーW杯をPRした。ホーバス監督はワンバウンド投球に「(自己採点は)20点ぐらい。楽しかった。もう一回やりたい」と悔しそう。田中はノーバウンドで捕手に投じるも「緊張した。何回も練習したのに全然ダメでした」と泣き笑いを浮かべた。ホーバス監督は試合前練習で巨人の202センチ、秋広と交流。腕の長さを絶賛。「彼が若い時にバスケを始めていたら代表になっていた」と笑った。3月のWBCでの活躍から巨人・岡本和のファンだとも明かし「岡本のふくらはぎは、すごい力がありそう」と、こちらもうなっていた。
◆日本ハム・北山亘基投手(24)が0-1の二回2死一、二塁で148キロの速球を捉えて、三遊間を破る左前適時打。新庄監督の8番起用も当たり、プロ初打席で貴重な同点打を放った。北山は3日には「バッティングは全然期待しないでほしいです。バントもできるか、分からない。高校(京都成章)時代も(打順は)6番か7番で、微妙な感じでした」と話していた。なお2死一、三塁から9番・細川も右翼線二塁打で続き、逆転に成功した。北山は「初回のホームランでの失点を取り返せて良かった」とコメントし、細川は「打ったのはシンカー。北山さんと〝京都(出身)コンビ〟で逆転できて良かった」と語った。
◆日本ハムの逆輸入ルーキー、ドラフト3位・加藤豪将内野手(28)=前メッツ傘下3A=が三回に中前打を放ち、NPB初出場となった5月25日のソフトバンク戦から出場8試合連続安打。2018年の清宮幸太郎(日本ハム)を抜いて、ドラフト制後の新人の最長連続試合安打のプロ野球新記録を樹立した。
◆巨人・岡本和真内野手(26)が3-8の六回、13号ソロを放った。日本ハム・北山が高めに投げたチェンジアップを捉えた。高く上がった打球は長い滞空時間を経て左翼席へ着弾。フェンス際まで追いかけた左翼手が着弾を待つような大きな放物線を描いた打球は、角度44度。〝アーチスト〟らしい一発で、両リーグ単独トップの本塁打数を誇示した。
◆日本ハム・北山亘基投手が投打で活躍。7回3失点と粘って3勝目を挙げ、二回の同点打を含む2本の適時打を放った。打線は三回に野村の3点本塁打、六回は集中打で4点を加え、計14安打で今季初の2桁得点。巨人の松井はプロ初黒星。
◆日本ハムのドラフト3位・加藤豪将内野手(28)がデビューした5月25日のソフトバンク戦から出場した8試合全てで安打をマーク。新人選手のデビュー戦から出場8試合連続安打は1962年の東映・青野修三以来61年ぶり。ドラフト制(66年)以降では2018年の日本ハム・清宮幸太郎の7試合を抜く最多記録となった。なお、打席のない試合出場を挟んでの連続試合安打では15年のオリックス・小田裕也がデビュー戦から9試合連続安打を放っている。
◆巨人・阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)が試合後、2軍調整中の菅野智之投手(33)について「だいぶ1軍が見えてきたんじゃないか」と言及した。菅野はこの日、イースタン・リーグの日本ハム戦(鎌ケ谷)で先発し、六回途中79球を投げて3安打1失点だった。80球をめどに投球し、最速149キロを計測。切れのあるスライダーなど多彩な変化球を操り、上々の投球を披露した。阿波野コーチは「設定したものに結果も伴って投げ終えたのがプラス」と評価。三沢2軍投手チーフコーチは「スピードや変化球の制球など全体的に思い通りのところにきた」と振り返った。右肘の張りによる離脱から1軍復帰を目指す右腕は「ある程度、思ったところに投げられている。総合的に悪くない。もし1軍に呼ばれることがあれば、しっかり結果を残したい」と言葉に力を込めた。
◆日本ハム・野村佑希内野手(22)が三回に埼玉・花咲徳栄高時代の同期生の松井から6号3ランを放った。「こういう世界で高校の同級生と対戦できるのはなかなかないことだし、負けたくなかった」。試合前までは最近10試合で打率1割台、0本塁打で3日にはスタメン落ちしていただけに、「新庄監督からも『打席では笑顔で』と言われたので、これをいいきっかけにしたい」と話した。
◆セ・リーグ4位の巨人は投手陣が崩れた。原辰徳監督(64)は「先発投手が勝負を左右するというのを、若い松井投手も分かってくれるといいですね」と肩を落とした。育成ドラフト1位から支配下に昇格し、好投を重ねてきた22歳の松井(明星大)がデビュー3戦目で初黒星。埼玉・花咲徳栄高の同級生、野村に3ランを浴びて3回7安打5失点だった。光明はある。右肘の張りでファーム調整していた菅野がイースタン・リーグの日本ハム戦(鎌ケ谷)で5回?、79球を投げ、3安打1失点。背番号18は「5イニング目はすごく良かった。その感覚で1週間調整し、もし1軍に呼ばれることがあれば結果を残したい」と気合を口にした。阿波野投手チーフコーチは11日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で登板させる可能性を「必要であるという判断ならば。(体の状態の)ヒアリングも含めて進めたい」と示唆。もうすぐ役者がそろう。(谷川直之)
◆これだから交流戦は面白い。日本ハム・北山亘基投手(24)がプロ初打席で同点適時打を放つなど2安打2打点、本職でも先発転向後最多の101球を投じて7回3失点で3勝目を挙げた。「意外とボールは見えていましたね。外(角)に目付けしながら、踏み込んで。昨日、初めてバットをアルコール性のクリーナーできれいに磨いて、そのおかげかな。初回のホームランの失点を取り返せてよかった」1点を先制された直後の二回2死一、二塁で迎えたプロ初打席。カウント2-2からファーストスイングで148キロの速球を捉えて、三遊間を破る同点適時打。一塁ベース上で高々と両手を掲げた。さらに六回無死二、三塁でも再び148キロを中前へ運んだ。京産大時代は所属していた関西六大学リーグがDH制を導入していたことで、「大学1年時に一回だけDH解除で二塁打を打ったことはあるけど、僕の打席での記憶は高校(京都成章)で止まっているので」と照れながらも圧巻の打撃だった。新庄監督も「打者転向?(笑)。センスあるんだね。あの速いボールをなかなか引っ張れないですよ。調子悪いバッターは、北山君に聞いてこいってね」と大絶賛。この日は9番から上位打線へのつながりを優先して、北山を8番に置いたことが〝大ヒット〟となった。今季最多の10得点で敵将の原監督を〝歯ぎしり〟させた中、試合後は「今日は抜き。4時間かかる」と歯の治療のため大急ぎで球場をあとにした。(東山貴実)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
DeNA |
4 | 1 | 0 | 0.800 (↑0.05) | - (-) |
13 | 26 (+5) | 14 (+4) | 3 (-) | 1 (-) |
0.297 (↓0.01) | 2.250 (↓0.45) |
2 (-) |
ORIX |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 0.5 (-) |
12 | 25 (+5) | 8 (-) | 2 (+1) | 3 (-) |
0.249 (↑0.011) | 1.130 (↑0.22) |
2 (-) |
日本ハム |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 0.5 (-) |
12 | 27 (+10) | 16 (+3) | 10 (+1) | 3 (-) |
0.282 (↑0.016) | 2.500 (↓0.1) |
4 (2↑) |
ヤクルト |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 1 (-) |
13 | 22 (+5) | 14 (+2) | 4 (+1) | 1 (-) |
0.293 (-) | 2.930 (↑0.25) |
4 (2↑) |
阪神 |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 1 (-) |
13 | 13 (+2) | 14 (-) | 2 (+1) | 4 (+1) |
0.189 (↓0.003) | 2.400 (↑0.6) |
6 (3↑) |
ソフトバンク |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1.5 (-) |
12 | 29 (+3) | 25 (+2) | 2 (-) | 2 (-) |
0.276 (↓0.006) | 4.080 (↑0.62) |
6 (4↓) |
巨人 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1.5 (↓1) |
12 | 19 (+3) | 28 (+10) | 8 (+2) | 3 (-) |
0.270 (↑0.003) | 4.670 (↓1.07) |
6 (4↓) |
中日 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1.5 (↓1) |
12 | 21 (-) | 30 (+5) | 4 (-) | 2 (-) |
0.242 (↓0.027) | 4.250 (↓0.14) |
9 (3↓) |
西武 |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↓0.1) | 2 (↓1) |
13 | 15 (+4) | 16 (+5) | 4 (-) | 5 (-) |
0.204 (↑0.026) | 2.510 (↑0.06) |
10 (1↓) |
広島 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 2.5 (↓1) |
12 | 12 (+2) | 24 (+3) | 2 (-) | 4 (+1) |
0.203 (↑0.006) | 3.980 (↑0.21) |
11 (-) |
ロッテ |
1 | 4 | 0 | 0.200 (↓0.05) | 3 (↓1) |
13 | 13 (-) | 19 (+2) | 6 (-) | 2 (-) |
0.210 (↓0.022) | 3.770 (↑0.33) |
11 (-) |
楽天 |
1 | 4 | 0 | 0.200 (↓0.05) | 3 (↓1) |
13 | 15 (+2) | 29 (+5) | 2 (-) | 3 (-) |
0.242 (↓0.002) | 5.440 (↓0.04) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
34 | 16 | 1 | 0.680 (↑0.007) | - (-) |
92 | 202 (+2) | 145 (-) | 28 (+1) | 27 (+1) |
0.247 (↓0.001) | 2.620 (↑0.05) |
2 (-) |
DeNA |
28 | 20 | 1 | 0.583 (↑0.009) | 5 (-) |
94 | 204 (+5) | 180 (+4) | 44 (-) | 9 (-) |
0.266 (↓0.001) | 3.460 (↓0.02) |
3 (-) |
広島 |
26 | 26 | 0 | 0.500 (↓0.01) | 9 (↓1) |
91 | 177 (+2) | 180 (+3) | 35 (-) | 24 (+1) |
0.244 (-) | 3.190 (-) |
4 (-) |
巨人 |
26 | 27 | 0 | 0.491 (↓0.009) | 9.5 (↓1) |
90 | 196 (+3) | 223 (+10) | 60 (+2) | 14 (-) |
0.252 (↑0.001) | 4.090 (↓0.12) |
5 (1↑) |
ヤクルト |
20 | 30 | 2 | 0.400 (↑0.012) | 14 (-) |
91 | 182 (+5) | 209 (+2) | 47 (+1) | 28 (-) |
0.235 (↑0.001) | 3.740 (↑0.03) |
6 (1↓) |
中日 |
20 | 32 | 0 | 0.385 (↓0.007) | 15 (↓1) |
91 | 144 (-) | 179 (+5) | 22 (-) | 12 (-) |
0.240 (↓0.002) | 2.990 (↓0.04) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ORIX |
30 | 21 | 2 | 0.588 (↑0.008) | - (-) |
90 | 208 (+5) | 159 (-) | 40 (+1) | 21 (-) |
0.261 (-) | 2.820 (↑0.05) |
2 (1↓) |
ロッテ |
26 | 19 | 2 | 0.578 (↓0.013) | 1 (↓1) |
96 | 166 (-) | 138 (+2) | 30 (-) | 27 (-) |
0.234 (↓0.003) | 2.790 (↑0.01) |
3 (-) |
ソフトバンク |
26 | 21 | 2 | 0.553 (↑0.01) | 2 (-) |
94 | 176 (+3) | 167 (+2) | 29 (-) | 23 (-) |
0.245 (-) | 3.240 (↑0.05) |
4 (-) |
日本ハム |
25 | 29 | 0 | 0.463 (↑0.01) | 6.5 (-) |
89 | 182 (+10) | 177 (+3) | 42 (+1) | 29 (-) |
0.228 (↑0.003) | 2.900 (-) |
5 (-) |
西武 |
21 | 29 | 1 | 0.420 (↓0.009) | 8.5 (↓1) |
92 | 146 (+4) | 174 (+5) | 36 (-) | 33 (-) |
0.231 (↑0.002) | 3.060 (↑0.02) |
6 (-) |
楽天 |
18 | 30 | 1 | 0.375 (↓0.008) | 10.5 (↓1) |
94 | 144 (+2) | 196 (+5) | 39 (-) | 39 (-) |
0.213 (↑0.001) | 3.500 (↓0.04) |
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