広島(★2対3☆)ソフトバンク =交流戦3回戦(2023.06.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ソフトバンク
0000030003810
広島
1000010002710
勝利投手:藤井 皓哉(5勝3敗0S)
(セーブ:モイネロ(1勝0敗2S))
敗戦投手:栗林 良吏(0勝5敗7S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは1点を追う6回表、近藤の適時打で同点とする。なおも続く好機で柳田と柳町の連続適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・藤井が6回途中2失点と試合をつくり今季5勝目。敗れた広島は、2番手・栗林が誤算だった。

◆ソフトバンク川瀬晃内野手(25)が負傷交代した。「7番・遊撃」でスタメン出場。0-1の5回、先頭でセーフティーバントを試み、全力疾走の中で広島一塁手のマクブルームと接触した。川瀬は苦悶(くもん)の表情で左足をおさえ、立ち上がることができず。松山内野守備走塁コーチにかかえられ、ベンチに退いた。微妙なタイミングだったがアウト判定に。藤本監督はリクエストを要求したが覆らなかった。5回の守備からは二塁手だった牧原大が遊撃に回り、川瀬に代わって三森が二塁に入った。

◆広島が逆転負けで2カード連続負け越しとなった。先発アンダーソンは5回まで無安打無失点も右足がつるアクシデントで降板。1点リードの6回、代わった栗林が2本の不運な当たりで無死一、三塁とし、中軸の3者連続適時打で3点を失った。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-栗林投手は不運もあった新井監督 彼にとったら不運が続いた。球自体は良くなってきているので、また次に期待した。-アンダーソン投手は足がつった新井監督 そういう感じです。-次回登板への影響は新井監督 明日、トレーナーの報告を聞いてからになるかな。今の段階でははっきりしたことは言えません。-曽根選手を2試合続けてスタメン起用新井監督 練習を見ていても、しっかりと振れていたし、守備のことも考えて、足を使いたいというのもあったので。-3日に無安打でも2戦続けて起用した新井監督 昨日は3年ぶりのスタメン? そんな簡単に打てるものだと思っていない。ここ最近、いい内容で練習していたので。プラス守備範囲、肩の強さも考えて。出塁したら足を絡められるということで今日も(スタメンで)行ってもらったんですけどね。-2カード負け越しとなったが、力の差は新井監督 差ですか? 感じていないです。感じていないから、悔しいです。-ここまで2勝4敗。何が足りない新井監督 勝負事なので、勝ち負けがある。今日は本当ちょっとしたところ、ちょっとした球際の差だったと思う。まっちゃん(松山)にしても、相手の守備はナイス守備だったと思うし、ナイス判断だったと思う。今日はそういうところでちょっと運がなかったのかなと。オリックス、ソフトバンクとパリーグの強いチームと戦ってきて、手応えはあります。本当、ちょっとしたところだと思います。

◆ホークス打線が一気の長短5連打で逆転勝利に導いた。1点を追う6回だった。5回までアンダーソンの前に3四球、無安打に封じ込まれていたが、2番手栗林をつかまえた。先頭中村晃が左翼越え二塁打で出塁。続く牧原大の投前内野安打で無死一、三塁とすると、3番近藤が一、二塁間を破る同点適時打。「打ったのはまっすぐ。チャンスでとにかく走者をかえすことだけを考えた。藤井が踏ん張っているので、追いつく1本となってよかった」。5試合ぶりのタイムリー打に気をよくすると、4番柳田がさらに右翼越え二塁打を放って逆転した。「打ったのはカットボール。少し詰まりましたが、外野を越えてくれてよかったです」。初戦の9号2ランに続く殊勲の一打にキャプテンも笑顔だ。さらに5番柳町も右中間適時二塁打で3点目をゲット。上位打線5人が見事につながって、敵地・広島でカード勝ち越しを決めた。▽ソフトバンク柳町(6回、3点目となる右中間への適時二塁打を放ち)「自分がランナーを返すんだと、3ボールから思い切ってスイングを仕掛けました。大きい追加点を取ることができてよかった」

◆ソフトバンク藤井皓哉投手(26)が、「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦で、チーム単独トップの5勝目を挙げた。かつての本拠地マツダスタジアムで6回途中を5安打2失点。20年オフに広島から戦力外通告を受けた男が、古巣に恩返しの投球を見せた。チームは今季の交流戦初のカード勝ち越しを決めた。藤井がかつての本拠地で白星を手にした。「カープに限らずいつも勝ちたいと思っている。今日はなんとか勝てて良かったです」。謙虚に振り返ったが、マツダスタジアムを意識しないはずがない。「そうですね...カープの応援を聞くと懐かしい気持ちにはなりました」。右腕は穏やかな表情で汗をぬぐった。20年オフに広島から戦力外通告を受けた。ホークスに移籍後初の古巣相手に先発。初回に1点を失い、3-1の6回には3四球を出して降板した。「毎回フォアボールからの失点が多い。今後の反省です」。後続は田浦と大津が最少失点でしのいだ。藤井は6回途中5安打2失点。苦しみながらもチーム単独トップの5勝目を手にした。広島はプロ入りから6年過ごした第2の故郷。思い出はいいものばかりではない。「野球を始めたころは楽しかったのに、いつしか野球を職業にしか思えなくなっていた。広島を戦力外になる直前はそんな気持ちだった」。自分で自分を追い込み、広島を去った。前日3日のこと。「現役ドラフト」でソフトバンクから阪神に移籍した大竹の好投を見た。藤井と大竹は、ともに和田毅の門下生。「大竹さんすごいわ」。6勝0敗、防御率0・71の左腕に刺激を受けた。「やっぱり環境が変われば、自分を変えられるチャンスがあるってことなんだなと」。広島、独立リーグ、ソフトバンクと移籍してきた藤井も、成長した姿を古巣に見せつけた。藤井の粘投でチームは交流戦初のカード勝ち越しを決めた。藤本博史監督(59)は「打たれての満塁ならいいけどフォアボールの満塁はちょっとね。もっと自信を持っていい」。未来のエースとして期待するからこそ注文をつけた。【只松憲】

◆広島栗林良吏投手が5連打で逆転を許し、2カード連続負け越しとなった。右足がつり降板した先発アンダーソンに代わって6回に登板。先頭中村晃の左翼への飛球を西川が目測を誤り二塁打とすると、続く牧原大のたたきつけた打球は栗林が太陽の光と重なり落球。中軸に3者連続適時打を浴びて3点を失った。復帰2戦目で5敗目を喫した右腕は「結局は自分が粘れずに3点を取られたという現実を受け止めないと。1、2点で終わらせておけば試合展開も変わったと思う」と不運な当たりを言い訳にせず、敗戦の責任を背負った。▽広島アンダーソン(5回無安打無失点も右足がつり降板)「大丈夫。(次回先発は)その気持ちで、そのつもりでいます」

◆広島のドリュー・アンダーソン投手(29)が5回86球5三振3四球でノーヒットのまま降板した。何らかのアクシデントがあったとみられる。1─0の四回には左足を気にするしぐさをしたためコーチやトレーナーがマウンドに駆け寄ったが続投した。1点リードの五回1死一塁の打席で代打が送られ降板。ノーヒットノーランの偉業は逃したが、来日2年目で自己最多の今季4勝目の権利を持って降板した。

◆ソフトバンクは0―1の六回に近藤の右前打、柳田と柳町の二塁打と3者連続適時打で3点を奪った。藤井が5回?を2失点で5勝目、モイネロが2セーブ目。広島は六回に栗林が5連続長短打を浴びて5敗目を喫した。

◆広島の栗林は不運が重なって3失点し、自己ワーストを更新する5敗目となった。1―0の六回、先頭の中村晃の飛球を左翼手西川が目測を誤って二塁打とされる。続く牧原大の高くはね上がった打球と太陽が重なり、栗林の処理が遅れて内野安打。そこから3連続適時打を許し「粘れず3点を取られた現実を受け止めて。1点、2点で終わらせておけば試合展開も変わったと思う」と反省した。直後の攻撃は1点を返し、なお1死満塁で代打松山は相手の堅守に阻まれ一ゴロ、さらに代打磯村は投ゴロに倒れた。新井監督は「相手がナイス守備だった。ちょっと運がなかった」ともどかしそうだった。(マツダ)

◆ソフトバンクの藤井が古巣から初勝利を挙げた。広島時代の2019年以来となるマツダスタジアムでの登板に「懐かしい」と気持ちを高ぶらせ、六回途中2失点(自責点1)。「本当に勝てて良かった」とチーム最多の5勝目に浸った。三回以外は毎回走者を許しながらも要所で踏ん張る。3―1の六回は3四球を与え、1死満塁で降板し「申し訳ない」と反省も口にした。20年に広島を戦力外となり、21年は独立リーグで投げて育成契約を経て、ここまできた。「カープでは変化球でストライクを取ることができなかったが、その辺はクリアできている」と成長を感じた様子だった。(マツダ)

◆ソフトバンクの川瀬が五回の打席でセーフティーバントを仕掛け、一塁手のマクブルームと接触し、左膝を痛めた。背負われながらベンチへ下がり、直後の守備から退いた。藤本監督は「ちょっと分からない。明日(5日)病院に行く」と説明した。(マツダ)

◆かつての本拠地マツダスタジアムで恩返しの白星をつかんだ。ヒーローインタビューを受けるソフトバンク・藤井皓哉投手(26)に両軍のファンから拍手が起こった。「改めてカープの応援はすごいと思った。懐かしい気持ちになった」2015年から6年間在籍した古巣相手に交流戦初先発し、5回1/3を5安打2失点の力投。一回1死三塁で秋山に先制打を浴び、3─1と逆転してもらった直後の六回には3四球を与えて1死満塁で降板したが、中継ぎ陣がリードを守り切り、チームトップの5勝目(3敗)を手にした。チームは広島に2勝1敗とし、コロナ禍で開催中止となった2020年を除き、17年から6シーズン連続でカード勝ち越しを決めた。藤本監督は「もっと自信を持って投げてほしい」と注文を付けたが、広島を戦力外となり、独立リーグ・高知を経て2020年12月に育成契約で加入した〝掘り出し物〟が存在感を示した。(柏村翔)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1326
(+5)
14
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.297
(↓0.01)
2.250
(↓0.45)
2
(-)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1225
(+5)
8
(-)
2
(+1)
3
(-)
0.249
(↑0.011)
1.130
(↑0.22)
2
(-)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1227
(+10)
16
(+3)
10
(+1)
3
(-)
0.282
(↑0.016)
2.500
(↓0.1)
4
(2↑)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1322
(+5)
14
(+2)
4
(+1)
1
(-)
0.293
(-)
2.930
(↑0.25)
4
(2↑)
阪神
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1313
(+2)
14
(-)
2
(+1)
4
(+1)
0.189
(↓0.003)
2.400
(↑0.6)
6
(3↑)
ソフトバンク
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1229
(+3)
25
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.276
(↓0.006)
4.080
(↑0.62)
6
(4↓)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1219
(+3)
28
(+10)
8
(+2)
3
(-)
0.270
(↑0.003)
4.670
(↓1.07)
6
(4↓)
中日
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1221
(-)
30
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.242
(↓0.027)
4.250
(↓0.14)
9
(3↓)
西武
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1315
(+4)
16
(+5)
4
(-)
5
(-)
0.204
(↑0.026)
2.510
(↑0.06)
10
(1↓)
広島
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
1212
(+2)
24
(+3)
2
(-)
4
(+1)
0.203
(↑0.006
3.980
(↑0.21)
11
(-)
ロッテ
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1313
(-)
19
(+2)
6
(-)
2
(-)
0.210
(↓0.022)
3.770
(↑0.33)
11
(-)
楽天
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1315
(+2)
29
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.242
(↓0.002)
5.440
(↓0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
34161 0.680
(↑0.007)
-
(-)
92202
(+2)
145
(-)
28
(+1)
27
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.620
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
28201 0.583
(↑0.009)
5
(-)
94204
(+5)
180
(+4)
44
(-)
9
(-)
0.266
(↓0.001)
3.460
(↓0.02)
3
(-)
広島
26260 0.500
(↓0.01)
9
(↓1)
91177
(+2)
180
(+3)
35
(-)
24
(+1)
0.244
(-)
3.190
(-)
4
(-)
巨人
26270 0.491
(↓0.009)
9.5
(↓1)
90196
(+3)
223
(+10)
60
(+2)
14
(-)
0.252
(↑0.001)
4.090
(↓0.12)
5
(1↑)
ヤクルト
20302 0.400
(↑0.012)
14
(-)
91182
(+5)
209
(+2)
47
(+1)
28
(-)
0.235
(↑0.001)
3.740
(↑0.03)
6
(1↓)
中日
20320 0.385
(↓0.007)
15
(↓1)
91144
(-)
179
(+5)
22
(-)
12
(-)
0.240
(↓0.002)
2.990
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
30212 0.588
(↑0.008)
-
(-)
90208
(+5)
159
(-)
40
(+1)
21
(-)
0.261
(-)
2.820
(↑0.05)
2
(1↓)
ロッテ
26192 0.578
(↓0.013)
1
(↓1)
96166
(-)
138
(+2)
30
(-)
27
(-)
0.234
(↓0.003)
2.790
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
26212 0.553
(↑0.01)
2
(-)
94176
(+3)
167
(+2)
29
(-)
23
(-)
0.245
(-)
3.240
(↑0.05)
4
(-)
日本ハム
25290 0.463
(↑0.01)
6.5
(-)
89182
(+10)
177
(+3)
42
(+1)
29
(-)
0.228
(↑0.003)
2.900
(-)
5
(-)
西武
21291 0.420
(↓0.009)
8.5
(↓1)
92146
(+4)
174
(+5)
36
(-)
33
(-)
0.231
(↑0.002)
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
18301 0.375
(↓0.008)
10.5
(↓1)
94144
(+2)
196
(+5)
39
(-)
39
(-)
0.213
(↑0.001)
3.500
(↓0.04)