中日(★0対5☆)オリックス =交流戦3回戦(2023.06.04)・バンテリンドーム=
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ORIX
00000005051101
中日
0000000000200
勝利投手:宮城 大弥(5勝1敗0S)
敗戦投手:祖父江 大輔(2勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】森 友哉(7号・8回表3ラン)

  DAZN
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◆オリックスは両軍無得点で迎えた8回表、森の3ランで先制する。その後も、ゴンザレスと宮城に適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・宮城が9回2安打無失点の快投。今季2度目の完封で5勝目を挙げた。敗れた中日は、好投した先発・高橋宏を打線が援護できなかった。

◆中日高橋宏斗に打線の援護はあるか。高橋宏はここまで8試合に先発して防御率2・86を残すが、高橋宏登板時の中日打線は46イニング攻撃して得点が6点だけ。4月6日ヤクルト戦では3点を受けるも、同15日巨人戦から1→0→0→1→1→0→0と7試合連続で1点以下。9イニング換算の平均援護点は1・2点しかなく、今季8試合以上先発した投手の中で最も低い。

◆中日高橋宏斗投手(20)がオリックス宮城との投げ合いで7回無失点に抑えたが、4月6日以来の2勝目には届かなかった。118球を投げて5安打、自己最多13奪三振も打線の援護がなく7回で降板した。勝利に見放された右腕は「宮城さんに乗せられる形でいいピッチングができたと思います」とする一方で「宮城さんに投げ負けたという気持ちが強いです」と反省した。1歳上の左腕との緊迫した投手戦。0-0の7回1死から3連打で迎えた満塁のピンチも気迫で乗り越えた。8番紅林に3-1とするが156キロでストライクを奪い、スプリットで空振り三振に仕留めた。続く宮城にもフルカントまで粘られたが、155キロで空振り三振。この試合13個目の三振で危機を脱した。しかし、打線は宮城攻略の糸口が見つからない。7回も簡単に3人で攻撃を終えると8回からは祖父江がマウンドに上がり、森の3ランを浴びた。この試合まで先発7戦連続打線が1得点以下での6連敗中。この試合も打線の援護に恵まれなかったが「先に宮城さんより先にマウンドを降りたことは先発投手の役割を果たせなかったということ。球数であったり、リズムは宮城さんが上回っていた。勉強になりました」と自身の力不足を強調した。

◆オリックスが5月16日以来、19日ぶりのリーグ首位に返り咲いた。先発宮城大弥投手(21)が4回まで完全投球を演じるなど、自身3度目の完封で今季5勝目。0-0の8回には4番森友哉捕手(27)が7号3ラン。宮城にもプロ初タイムリーが飛び出すなど、一挙5点を奪って試合を決めた。チームは4カード連続の勝ち越しで貯金9。パ・リーグ一番乗りとなる30勝を決めた。

◆中日はオリックス宮城に2安打に抑えられ今季11度目の完封負けを喫した。先発高橋宏斗投手は7回13奪三振で無失点も打線は0行進。8回に2番手祖父江が森に3ランを浴びた。連敗でリーグ最下位に戻った立浪監督は「宏斗は久しぶりに粘れたし、いいピッチングだった。勝ちをつけてあげないと乗っていけない。(無援護が続く)野手に頑張ってもらいたい」と険しい表情だった。▽中日和田打撃コーチ(打線はオリックス宮城に2安打)「緩急をうまく使われた事と、ボール球を使わずにどんどんストライクを投げてこられました」

◆オリックス4番森友哉捕手が決勝の先制7号3ランを放った。8回1死一、二塁から祖父江のスライダーを豪快に振り抜いて右中間席に運んだ。「先制点を何としてもほしいなと思っていた。うまいこと、打てました」。前日3日はベンチスタートだったが、2試合ぶりに先発マスクでリードでも、バットでもマウンドの宮城を援護した。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が自身3度目、今季2度目の完封で5勝目を挙げた。中日打線をわずか2安打に抑え、二塁も踏ませぬ好投。1学年下の高橋宏との侍対決を制し、防御率1・68とリーグトップに浮上した。チームは4カード連続勝ち越しでパ・リーグ30勝一番乗り。5月16日以来、19日ぶりのリーグ首位に躍り出た。スコアボードに9個目のゼロを並べた。9回2死走者なし。最後の打者鵜飼をこの試合108球目となるフォークで空振り三振に仕留めると、小さくこぶしを握った。「いい球もいっていたし、低めに投げたいところに投げられた」。侍ジャパンでも仲良しの高橋宏が7回無失点と好投も、それを上回る貫禄ピッチだった。21歳が老練とも言える投球だった。150キロに迫る直球と86キロのスローカーブ...。全球種を低めに集めて中日打線を手玉に取った。5回2死から6番福永に内野安打を許すまで完全投球。10奪三振、無四球で二塁すら踏ませぬ内容に、宮城自身も「いろいろ試せたというか、いろんな球で勝負できた」と納得顔だ。試合中は鉄仮面を貫いたが2度、本来の宮城スマイルを見せた。1度目は高橋宏が1打席目に立った3回。宮城が本拠地で使用するBEGINの「三線の花」が突然、流れた。健闘をたたえ合うような後輩からのサプライズに思わずニンマリ。4点をリードした8回の自身の打席では、2死一、三塁からプロ初打点&初タイムリーとなる左前適時打。「バットに当たって良かった」と、こちらは大はしゃぎだった。チームは首位ロッテが阪神に敗れたため、19日ぶりに首位に返り咲いた。投打でチームをけん引した左腕は、同学年のロッテ佐々木朗が敗戦投手になったことを知ると「そうなんですか? でも彼はスゴイ投手なので(自分も)頑張りたいと思います」。盤石の投球で防御率はリーグトップの1・68に浮上。今やリーグを代表する左腕だが、慢心はまったくない。【桝井聡】オリックス宮城が交流戦で初完封。オリックス投手の交流戦完封勝ちは、12年5月22日阪神戦の金子以来11年ぶり。21歳9カ月での完封は06年6月3日ヤクルト戦の平野佳(22歳2カ月)を上回り、交流戦での球団最年少完封になる。また、交流戦でパの投手が自ら打点を挙げての完封は06年5月19日広島戦の八木(日本ハム=コールドで投球8回)、15年6月4日DeNA戦の武田(ソフトバンク)に次いで3人目。▽オリックス頓宮(3安打の猛打賞。打率3割3分8厘でリーグトップをキープ)「センター中心に打っていくことを考えて。毎日同じことを意識してそれがいい方向にいっている」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】4日の中日戦でオリックス宮城大弥が2安打完封勝利。8回には適時打を放ち、自らを強力援護。二刀流の活躍でいつもの「オフ」とは違う「オン」の魅力があふれました。6日発売のオリ姫デー特集号では、これ以上ない「オフMAX」な姿が見られます。「オリ姫デー特集号」全ページ写真で楽しんでいただけます

◆静まりかえったバンテリンドームに乾いた打球音がこだました。オリックス・森友哉捕手(27)の第7号3ランが均衡を破った。「打ったのはスライダーだと思います。なんとかしたいという気持ち、その一心で打ちました!」。0-0の八回1死一、二塁。中日2番手・祖父江に対し、カウント1-1からの3球目、低めの138キロのスライダーを豪快に右翼スタンドに運んだ。5月27日の西武戦(ベルーナ)以来、7試合ぶりの一発。「宮城VS高橋宏」というワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表同士が激突した一戦。7回まで2安打と好投していた宮城の女房役が、最高の形で先制点をプレゼントした。

◆オリックスがリーグ最速で30勝に到達し、首位に浮上。宮城は今季2度目の完封で5勝目。2安打で二塁を踏ませず、10三振を奪う好投だった。八回に森の3ランなどで5得点。中日は力投の高橋宏を援護できず、最下位に転落した。

◆中日は緩急巧みにストライク先行で投げ込んでくる宮城に手も足も出なかった。内野安打2本に封じられ、二塁すら踏めず、立浪監督は「いい投手だけどね。ミーティングで言っていることができてない」とコース、狙い球を絞りきれなかった打線を嘆いた。今季11度目の零敗で最下位に逆戻り。「あれだけ追い込まれても内角に投げられるのは、まだまだ打者に力がないということ」と冷静に語った。

◆息詰まる投手戦の均衡を破ったのはオリックスの4番打者、森だった。0―0の八回1死一、二塁で、2番手祖父江から値千金の先制3ラン。低めを突いてきたスライダーをフルスイングですくい上げ、右中間席へたたきこんだ。ダイヤモンドを回りながら右手を掲げてファンの声援に応えた主砲は「先制点は何としてでも欲しかった」と胸を張った。打撃は本調子ではないと言うが、勝負強さが光った。捕手としては幅を広く使ったリードで宮城の完封を支え「いいテンポで、ストライクゾーンで勝負できていた。流れを持ってきてくれた」と力投のサウスポーを持ち上げた。(バンテリンドーム)

◆オリックス・宮城大弥投手(21)が2安打無四球、108球で完封勝利。山下に並ぶチームトップの5勝目(1敗)を挙げた。「いい球がいっていましたし、低めに投げたいところに投げられていましたし、そこが良かったところかなと思います」相手先発の高橋宏とは3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメート。1学年上の先輩として意地があった。最速158キロで沸かす相手に多彩な球種で対抗。息詰まる投手戦となった。「先輩として早く降りるわけにはいかないと思ってやってました」。二塁すら踏ませず、今季最多の10奪三振で、5月9日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、今季2度目のシャットアウトとした。DH制ではなくなるため、登板前日の3日には高橋宏に「インコースはちょっとやめてくれ」とお願いした。ところが、七回2死満塁でまわってきた第3打席でフルカウントから内角に155キロがきた。空振り三振。それだけで終わらないのが宮城だ。4-0の八回2死一、三塁。相手は祖父江に代わっていたが、左前に運び、プロ初打点。バットでも躍動した。「いっぱい重ねていきたい」とちゃめっ気たっぷりだった。チームはリーグ最速で30勝に到達。ロッテが敗れたため、5月16日以来の首位に浮上。セ・リーグにも臆せず、堂々と白星を積み上げている。「先発として1イニングでも長く投げたいので、あまり波を作らずにしっかり頑張りたいと思います」若き21歳の背中は頼もしい。これからもその左腕でチームを勝たせる。(北池良輔)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1326
(+5)
14
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.297
(↓0.01)
2.250
(↓0.45)
2
(-)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1225
(+5)
8
(-)
2
(+1)
3
(-)
0.249
(↑0.011
1.130
(↑0.22)
2
(-)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1227
(+10)
16
(+3)
10
(+1)
3
(-)
0.282
(↑0.016)
2.500
(↓0.1)
4
(2↑)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1322
(+5)
14
(+2)
4
(+1)
1
(-)
0.293
(-)
2.930
(↑0.25)
4
(2↑)
阪神
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1313
(+2)
14
(-)
2
(+1)
4
(+1)
0.189
(↓0.003)
2.400
(↑0.6)
6
(3↑)
ソフトバンク
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
1229
(+3)
25
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.276
(↓0.006)
4.080
(↑0.62)
6
(4↓)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1219
(+3)
28
(+10)
8
(+2)
3
(-)
0.270
(↑0.003)
4.670
(↓1.07)
6
(4↓)
中日
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1221
(-)
30
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.242
(↓0.027)
4.250
(↓0.14)
9
(3↓)
西武
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1315
(+4)
16
(+5)
4
(-)
5
(-)
0.204
(↑0.026)
2.510
(↑0.06)
10
(1↓)
広島
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
1212
(+2)
24
(+3)
2
(-)
4
(+1)
0.203
(↑0.006)
3.980
(↑0.21)
11
(-)
ロッテ
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1313
(-)
19
(+2)
6
(-)
2
(-)
0.210
(↓0.022)
3.770
(↑0.33)
11
(-)
楽天
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1315
(+2)
29
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.242
(↓0.002)
5.440
(↓0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
34161 0.680
(↑0.007)
-
(-)
92202
(+2)
145
(-)
28
(+1)
27
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.620
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
28201 0.583
(↑0.009)
5
(-)
94204
(+5)
180
(+4)
44
(-)
9
(-)
0.266
(↓0.001)
3.460
(↓0.02)
3
(-)
広島
26260 0.500
(↓0.01)
9
(↓1)
91177
(+2)
180
(+3)
35
(-)
24
(+1)
0.244
(-)
3.190
(-)
4
(-)
巨人
26270 0.491
(↓0.009)
9.5
(↓1)
90196
(+3)
223
(+10)
60
(+2)
14
(-)
0.252
(↑0.001)
4.090
(↓0.12)
5
(1↑)
ヤクルト
20302 0.400
(↑0.012)
14
(-)
91182
(+5)
209
(+2)
47
(+1)
28
(-)
0.235
(↑0.001)
3.740
(↑0.03)
6
(1↓)
中日
20320 0.385
(↓0.007)
15
(↓1)
91144
(-)
179
(+5)
22
(-)
12
(-)
0.240
(↓0.002)
2.990
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
30212 0.588
(↑0.008)
-
(-)
90208
(+5)
159
(-)
40
(+1)
21
(-)
0.261
(-)
2.820
(↑0.05)
2
(1↓)
ロッテ
26192 0.578
(↓0.013)
1
(↓1)
96166
(-)
138
(+2)
30
(-)
27
(-)
0.234
(↓0.003)
2.790
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
26212 0.553
(↑0.01)
2
(-)
94176
(+3)
167
(+2)
29
(-)
23
(-)
0.245
(-)
3.240
(↑0.05)
4
(-)
日本ハム
25290 0.463
(↑0.01)
6.5
(-)
89182
(+10)
177
(+3)
42
(+1)
29
(-)
0.228
(↑0.003)
2.900
(-)
5
(-)
西武
21291 0.420
(↓0.009)
8.5
(↓1)
92146
(+4)
174
(+5)
36
(-)
33
(-)
0.231
(↑0.002)
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
18301 0.375
(↓0.008)
10.5
(↓1)
94144
(+2)
196
(+5)
39
(-)
39
(-)
0.213
(↑0.001)
3.500
(↓0.04)