中日(★1対5☆)オリックス =交流戦2回戦(2023.06.03)・バンテリンドーム=
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ORIX
0000005005600
中日
1000000001610
勝利投手:山﨑 福也(3勝2敗0S)
敗戦投手:勝野 昌慶(3勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは1点を追う7回表、2死一二塁から代打・ゴンザレスの適時打で同点とする。続く好機で代打・中川圭と廣岡にも適時打が飛び出し、この回一挙5点を奪った。投げては、先発・山崎福が6回1失点の好投で今季3勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆中日松葉貴大が古巣オリックスを相手に先発。ここまで通算42勝の松葉だが、すでにオリックスを除く11球団から白星を挙げており、史上20人目となる全球団勝利に王手をかけている。全球団勝利達成時の勝利数を調べると、最多は07年工藤(横浜)の218勝で、最少は14年林(DeNA)の20勝。松葉が43勝目で達成すれば、前記の林、09年久保(阪神)34勝、83年古賀(大洋)38勝に次いで4番目に少ない。

◆オリックス山崎福也投手(30)が8番打者として打席に立つ。今季はここまで2勝2敗、防御率3・21の成績を残すが、注目されるのは今季初めて立つ打席。日大三3年のセンバツでは甲子園最多記録に並ぶ1大会13安打をマーク。交流戦でも21年から2年連続でヒットを記録している。山崎福は前日2日に打撃について「対左(先発松葉)ということで、ちゃんと逆方向を狙って。ヒットがほしいですね」とコメント。持ち前のフルスイングについては「左投手にフルスイングした記憶はあまりないので。結構当てに行っちゃうイメージがある。フルスイングしたいですけどね。それは明日の雰囲気で決めます」と話していた。

◆中日松葉貴大投手(32)の史上20人目の全球団勝利はお預けとなった。19年シーズン途中まで在籍したオリックスと初対決。5回1安打無失点と好投。1点リードで救援陣に後を託したが、7回に追いつかれて勝利投手の権利が消えた。1回1死から若月に右越え二塁打を許したが、以降は降板する5回までパーフェクトに抑えた。「非常にわくわくしています。新しい自分を見せたいです」と話して上がったマウンドは移籍後に磨きをかけた投球術をフルに発揮した。「きょうは何も言うことはありません! パーフェクト!」と話してベンチで応援を続けた左腕だったが、7回、福が代打ゴンザレスに適時打を許して記念星はお預けとなった。

◆中日は救援陣が打ち込まれて連勝が3で止まった。1点リードの7回、3番手勝野が1死一、二塁のピンチで降板。代わった福が2死から代打ゴンザレスに同点適時打を許すと、5番手山本も連続適時打を浴びて一挙5点を奪われた。5回1安打無失点の松葉から1点を守り切る継投に出た立浪監督は「松葉は基本5回と決めていた。勝野が四球からピンチを作ったのは痛かった」と振り返った。

◆中日松葉貴大投手の史上20人目の全球団勝利はお預けとなった。19年シーズン途中まで在籍したオリックスと初対決。5回1安打無失点と好投。1点リードで救援陣に後を託したが、7回に5点を奪われ勝利投手の権利が消えた。それでも「非常に楽しみにしていたのでいつも以上に緊張しましたが、自分の持ち味は十分に出せたと思います」と古巣相手の投球には納得した様子だった。

◆オリックス先発山崎福は6回を1失点で3勝目を挙げた。初回に石川昂に先制打を許したが、ビシエドらを連続三振。1失点で耐えると、その後はテンポよくゼロを並べて逆転を呼んだ。敵地ながらも15年にプロ初勝利を挙げたドーム。「本当にいいイメージがあるので投げやすかった」と笑った。得意の打撃では2打数無安打で交流戦2年連続ヒットはお預けとなったが、4日は代打で待機の可能性もある。

◆ナカジマジックがさく裂した。2位オリックスが終盤7回に怒濤(どとう)の代打攻勢で逆転勝ちをもぎ取った。0―1と1点を追う7回。中嶋聡監督(54)が代打を矢継ぎ早に投入。代打の中川圭太内野手(27)の左翼線2点適時二塁打で勝ち越した。今季52試合目にして早くも50通り目となるオーダーを組むなど変幻自在。指揮官の用兵と采配の鋭さで首位ロッテにゲーム差なしと迫った。鋭い打球が左翼線を襲った。1-1と同点に追いついた7回2死満塁の場面。中嶋監督がこの回3枚目となる代打のカードを切った。山崎福に代わって打席に立った中川圭は、中日山本の初球151キロをひっぱたいた。殊勲打の中川圭は「甘い球が来たらとりあえずスイングしていこうかなと思いました」。走者2人が生還する適時二塁打で勝ち越しに成功した。勝負をかけた代打攻勢が奏功した。0-1で迎えた7回1死一、二塁。5番の杉本に代えて代打森を投入した。森は中飛に倒れたが、続く紅林の場面でも代打ゴンザレスを打席に送り、左前適時打でまず同点。野口が四球で満塁とすると、中川圭を送り込んだ。中嶋監督は「俺、なんもしてないですよ。打ったのは選手ですし」と話すが、采配がズバリ的中した形だ。セ界の首位を走る岡田阪神とは対照的だ。今季52試合目にしてこの試合が50通り目となる日替わりオーダー。今季初めて捕手若月を2番に置き、打撃のいい投手山崎福は8番に据えた。中川圭は右足の状態が思わしくなく2試合連続のベンチスタートだった。「(疲れなどは)今が一番ピークっちゃ、ピークかもしれないところに来てる」。打順固定にこだわらない。選手の状態を見極めながらその試合のベストを導き出す。「替えられたやつが、どうなんや? ということにはなる。そういうところでは競争意識ですね。欲しくなるでしょう、結果が。どんどんどんどん。それはいいことだと思う」。中嶋監督はそう言うと、大きくうなずいた。12球団屈指の選手層と競争意識。さらに指揮官の用兵術と采配力。首位ロッテを猛追し、追い越すのは中嶋オリックスしかない。【桝井聡】

◆オリックスが逆転勝ち。1点を追う七回に代打ゴンザレスの適時打で追い付き、代打・中川圭と広岡の連続2点打で勝ち越した。山崎福は6回を1失点で3勝目。中日は好投の松葉を5回で交代。七回に救援陣が5失点と精彩を欠いた。

◆オリックスの山崎福は6回を1失点で3勝目を挙げた。一回は先制を許した後のピンチでビシエドらを連続三振。1失点で切り抜けると、その後はテンポよく抑えて逆転を呼び「三振が欲しいところで取れた。二回以降は粘り強く投げ切れた」と納得顔だった。敵地ながらもプロ初勝利を挙げたドームとあって「いいイメージがあった」とのびのび投げた。得意の打撃では無安打に終わったが、4日は代打で待機の可能性も。「楽しみに過ごします」といたずらっぽく笑った。(バンテリンドーム)

◆ここが勝負どころと読んだ。七回だけで代打を告げること3度-。オリックス・中嶋監督の采配が次々と的中し、敵地・名古屋で鮮やかな逆転勝ちだ。「俺、なんもしてないですよ。ただ、どうぞって。打ったのは選手ですし」0-1の1死一、二塁から攻めの手を打ち続けた。まずは杉本の代打に森だ。右腕・勝野から左腕・福にスイッチされ、二飛で凡退する形にはなった。ただ、まだまだ攻撃の手を緩めない。続く紅林には代打・ゴンザレス(前ヤンキース)。ここで助っ人砲が左前へ同点打を放ち、押せ押せムードに。将はタクトもさらにさえ渡った。さらに野口が四球を選び2死満塁となると、投手の山崎福には代打・中川圭だ。中日もたまらず、左腕・福から右腕・山本にスイッチするが、中川圭が勝った。「どんどん積極的に振りにいこうと思っていきました」。初球151キロの速球を左翼線へ弾き返し、値千金の2点二塁打。広岡にも2点打が出て、一挙5得点でゲームをひっくり返した。中嶋監督による魔法は試合前からかけられていた。「8番・投手」に山崎福-。球団では、2010年6月7日の広島戦(福山)で近藤一樹が8番起用されて以来、13年ぶりの〝大胆起用〟だった。日大三高時代の2010年春には選抜最多タイ記録となる1大会13安打をマークした左腕を、期待して〝打線〟に組み込んだ。七回まで若月の1安打のみに封じられたが、怒とうの代打攻勢で流れを変えた。8番・山崎福への代打、中川圭が大仕事をやってのけたのも導かれていたかのようだった。采配ズバリの指揮官は「競争意識ですね。欲しくなるでしょう、結果が。どんどんどんどん。それはいいことだと思うんですけどね」とうなずく。今季も中嶋監督の手で、一番上へと力強く引っ張り上げる。(北池良輔)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
1421
(+6)
10
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.307
(↑0.007)
1.800
(↓0.07)
2
(3↑)
ORIX
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
1320
(+5)
8
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.014)
1.350
(↑0.08)
2
(1↓)
日本ハム
320 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
1317
(+2)
13
(+3)
9
(+1)
3
(-)
0.266
(↓0.001)
2.400
(↓0.15)
2
(3↑)
巨人
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
1316
(+3)
18
(+2)
6
(-)
3
(+2)
0.267
(↑0.013)
3.600
(↑0.51)
2
(1↓)
中日
320 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
1321
(+1)
25
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.269
(↓0.02)
4.110
(↓0.22)
6
(2↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1417
(+9)
12
(+5)
3
(+2)
1
(-)
0.293
(↑0.03)
3.180
(↓0.66)
6
(2↑)
阪神
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1411
(+6)
14
(+5)
1
(+1)
3
(-)
0.192
(↑0.011)
3.000
(↓0.12)
6
(3↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
1411
(+2)
11
(+6)
4
(+2)
5
(+2)
0.178
(↓0.024)
2.570
(↓0.9)
9
(4↓)
ソフトバンク
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓0.5)
1326
(+2)
23
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.282
(↓0.014)
4.700
(↑0.05)
9
(3↑)
広島
230 0.400
(↑0.15)
1.5
(↑0.5)
1310
(+4)
21
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.197
(↑0.017)
4.190
(↑0.57)
11
(3↓)
ロッテ
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
1413
(+5)
17
(+6)
6
(+1)
2
(+1)
0.232
(↑0.023)
4.100
(↓0.43)
11
(3↓)
楽天
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
1413
(+5)
24
(+9)
2
(-)
3
(-)
0.244
(↑0.007)
5.400
(↓1.4)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33161 0.673
(↑0.006)
-
(-)
93200
(+6)
145
(+5)
27
(+1)
26
(-)
0.248
(↓0.001)
2.670
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
27201 0.574
(↑0.009)
5
(-)
95199
(+6)
176
(+2)
44
(-)
9
(-)
0.267
(↑0.002)
3.440
(↑0.03)
3
(-)
広島
26250 0.510
(↑0.01)
8
(-)
92175
(+4)
177
(+2)
35
(-)
23
(-)
0.244
(↑0.001)
3.190
(↑0.02)
4
(-)
巨人
26260 0.500
(↑0.01)
8.5
(-)
91193
(+3)
213
(+2)
58
(-)
14
(+2)
0.251
(↑0.002)
3.970
(↑0.05)
5
(-)
中日
20310 0.392
(↓0.008)
14
(↓1)
92144
(+1)
174
(+5)
22
(-)
12
(-)
0.242
(↓0.002)
2.950
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
19302 0.388
(↑0.013)
14
(-)
92177
(+9)
207
(+5)
46
(+2)
28
(-)
0.234
(↑0.003)
3.770
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26182 0.591
(↓0.014)
-
(-)
97166
(+5)
136
(+6)
30
(+1)
27
(+1)
0.237
(↑0.002)
2.800
(↓0.06)
2
(-)
ORIX
29212 0.580
(↑0.009)
0
(↓1)
91203
(+5)
159
(+1)
39
(-)
21
(-)
0.261
(↓0.001)
2.870
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
25212 0.543
(↓0.013)
2
(-)
95173
(+2)
165
(+4)
29
(-)
23
(-)
0.245
(-)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
24290 0.453
(↓0.009)
6.5
(-)
90172
(+2)
174
(+3)
41
(+1)
29
(-)
0.225
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
5
(-)
西武
21281 0.429
(↓0.009)
7.5
(-)
93142
(+2)
169
(+6)
36
(+2)
33
(+2)
0.229
(↓0.003)
3.080
(↓0.05)
6
(-)
楽天
18291 0.383
(↓0.008)
9.5
(-)
95142
(+5)
191
(+9)
39
(-)
39
(-)
0.212
(↑0.001)
3.460
(↓0.13)