DeNA(☆6対2★)西武 =交流戦1回戦(2023.06.03)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
0001000102312
DeNA
01003020X61000
勝利投手:バウアー(2勝2敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(4勝3敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(8号・4回表ソロ),平沼 翔太(1号・8回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆DeNAは2回裏、京田の適時打で先制する。その後同点とされるも、5回に佐野と関根の適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・バウアーが8回2失点10奪三振の力投で今季2勝目。敗れた西武は先発・高橋光成が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆西武高橋光成は交流戦通算3勝6敗。交流戦では16年に1勝1敗、19年に2勝0敗も、21年に0勝2敗、22年に0勝3敗で、現在シーズンをまたいで5連敗中。交流戦の最多連敗は11~19年青山(楽天)の9連敗だが、西武では06、07年西口、09~14年野上の6連敗が最長。4年ぶり交流戦勝利を挙げて球団ワースト記録を回避できるか。

◆レジェンドOB集結! DeNAは、1998年シーズンの優勝メンバーによる試合前セレモニー『BACK TO THE 1998 BAYSTARS』を開催した。この日は西武と対戦した98年日本シリーズ第6戦での日本一決定の瞬間が再現された。佐々木主浩氏(55)と谷繁元信氏(53)のバッテリーに対し、西武98年優勝メンバーの金村義明氏(59)が右打席へ。金村氏が3球目を打つと打球はショートへ。遊撃手の石井琢朗コーチがさばいて、二塁手のロバート・ローズ氏(56)、一塁に入った鈴木尚典コーチへと転送され、6-4-3の併殺を完成させた。ローズ氏は「自分の故郷と言える横浜に帰って来れて、うれしいです」と喜んだ。

◆球界の"ベッケンバウアー対決"は、まずはバウアーに軍配が上がった。初回、DeNA先発のトレバー・バウアー投手(32)に対し、1死一、二塁で西武4番の渡部健人内野手(24)が打席へ。二塁走者源田が盗塁死し、2死二塁に。渡部はバウアーのスライダーに空振り三振に終わった。渡部はフルネームの「わたなべ・けんと」と4~6文字目を取って、大学時代から「ベッケン」という愛称で呼ばれている。バウアーとの対決には「サイ・ヤング賞も取ってるすごい投手なんで、打てば自信になるので頑張りたいです」と意気込んでいた。バウアーVS渡部は、サッカー界のレジェンド、ドイツ出身のフランツ・ベッケンバウアー氏(77)にちなんだ"ベッケンバウアー対決"として話題になっていた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、来日初登板から5試合連続被弾となる同点ソロを浴びた。1-0の4回1死走者なし。西武外崎に対し、1ボールからの2球目、真ん中付近に入った152キロ直球を打たれ、左翼席に運ばれた。バウアーは前回5月27日中日戦(バンテリンドーム)では、昨季までDeNA所属した細川に2本の本塁打を浴びるなど、ここまで登板した4試合連続で計7被弾。「ホームランを与えないこと」を課題に掲げ、中6日で本拠地のマウンドへ上がったが、この日も手痛い1発を浴びた。バウアーは、ここまで4試合で1勝2敗、防御率6・86。来日初登板となった5月3日広島戦(横浜)で、7回7安打1失点で初勝利を挙げて以来、白星から遠ざかっている。

◆愛称「ベッケン」、体重116キロを誇る西武渡部健人内野手(24)がプロ初盗塁を決めた。4回の第2打席、DeNAバウアーから二塁強襲安打を放ち、2度目の"ベッケンバウアー対決"を制すると、2死後、6番鈴木の初球にスタート。見事にモーションを盗み、二盗に成功した。1軍ではプロ初盗塁となったが、実には22年にはイースタン・リーグで6盗塁に成功している。今季は体重115キロのロッテ井上晴哉内野手(33)が5年ぶりに盗塁に成功し話題になった。なお、その後は鈴木の投ゴロで残塁となったが、三塁へ好スタートを切ったせいか(?)、ゴロ捕球したDeNAバウアーが2死ながら二塁走者渡部を補殺しようとする動きを見せるなど、走塁での"ベッケンバウアー対決"でも球場のざわめきを呼び続けた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、来日最長となる8回を109球、3安打2失点の力投。4点のリードを保ち、2勝目の権利を持って降板した。直球は最速155キロをマークし、毎回となる初の2桁10三振を奪った。前回5月27日中日戦(バンテリンドーム)では、昨季までDeNA所属した細川に2本の本塁打を浴びるなど、ここまで登板した4試合連続で計7被弾。「ホームランを与えないこと」を課題に、中6日で本拠地のマウンドへ上がった。初回、注目の立ち上がり。先頭の源田から二者連続四球で無死一、二塁とされるが、3番外崎を外角低め155キロ直球で見逃し三振。二走源田の盗塁死後、2死二塁から4番渡部を変化球で空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。1回だけで27球を要した右腕だが、2回以降はリズムを取り戻した。力強い直球を軸に、チェンジアップ、スライダー、カットボールなど多彩な変化球を交え、2回を9球、3回はわずか7球で3者凡退に抑えた。1-0の4回1死、西武外崎に同点ソロを許し、来日初登板から5試合連続の被弾となったが、1失点で踏ん張った。5回をきっちり3人で片付けると、6回は1番源田からの攻撃を3者凡退。7回は2死二塁と得点圏に走者を背負ったが、7番若林を外角高め129キロの変化球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。8回は先頭の代打平沼にこの2本目となるソロを浴びたが、冷静に後続を抑えた。バウアーは、ここまで4試合で1勝2敗、防御率6・86。来日初登板となった5月3日広島戦(横浜)で、7回7安打1失点で初勝利を挙げて以来、白星から遠ざかっている。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、来日最長となる8回を109球、3安打2失点の力投で今季2勝目を挙げた。直球は最速155キロをマークし、毎回となる初の2桁10奪三振。来日初登板の5月3日広島戦(横浜)で、7回7安打1失点で初勝利を挙げて以来の勝利になった。試合後は本拠地のお立ち台に上がると、「ヨコハマ、ダイスキ!」と日本語で叫んだ。「納得のいくパフォーマンスでなかったですけど、打線の皆さんの援護もあった。(10奪三振は)そんなに三振を取っていたことを自分でも気づいてなかったです。今後もたくさん三振を取っていきたい」と誓った。前回5月27日中日戦(バンテリンドーム)では、昨季までDeNA所属した細川に2本の本塁打を浴びるなど、ここまで登板した4試合連続で計7被弾。「ホームランを与えないこと」を課題に、中6日で本拠地のマウンドへ上がった。初回、注目の立ち上がり。先頭の源田から二者連続四球で無死一、二塁とされるが、3番外崎を外角低め155キロ直球で見逃し三振。二走源田の盗塁死後、2死二塁から4番渡部を変化球で空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。1回だけで27球を要した右腕だが、2回以降はリズムを取り戻した。力強い直球を軸に、チェンジアップ、スライダー、カットボールなど多彩な変化球を交え、2回を9球、3回はわずか7球で3者凡退に抑えた。1-0の4回1死、西武外崎に同点ソロを許し、来日初登板から5試合連続の被弾となったが、1失点で踏ん張った。5回をきっちり3人で片付けると、6回は1番源田からの攻撃を3者凡退。7回は2死二塁と得点圏に走者を背負ったが、7番若林を外角高め129キロの変化球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。8回は先頭の代打平沼にこの2本目となるソロを浴びたが、冷静に後続を抑えた。サイ・ヤング賞右腕のバウアーは、今季計5試合で2勝2敗、防御率5・59になった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、来日最長となる8回を109球、3安打2失点で今季2勝目を挙げた。直球は最速155キロをマークし、毎回となる初の2桁10奪三振。来日初登板の5月3日広島戦(横浜)で、7回7安打1失点で初勝利を挙げて以来の勝利になった。試合後は佐野、京田とともに本拠地のお立ち台に上がった。-来日最長8回109球、3安打2失点。内容はご自身でいかがでしょうかバウアー ヨコハマダイスキ!-初回、2つのフォアボールでピンチを招くも、2つの三振を奪い0点に抑えました。今日の立ち上がりはバウアー 納得のいくパフォーマンスではなかったですが、打線の皆さんの援護もあり、自分がピックオフでランナーをアウトにできたことが非常に大きかったと思います。-試合前に制球も質も上がってるという言葉通り、三振が来日最多の2ケタ10三振でしたバウアー そんなに三振を取っていたことを自分でも気づいてなかったです。今後もこんな感じでたくさん三振取っていきたいと思います。-来日初勝利がちょうど1カ月前、5月3日の広島戦でした。1カ月、試行錯誤があったかと思いますバウアー 3勝目まで1カ月お待たせしないように頑張ります(笑)-ハマスタのファンの皆さんにメッセージをバウアー 素晴らしいファンの皆さんの素晴らしいエネルギーで、最高に乗っていけます。いつも大きな声援ありがとうございます。

◆西武平沼翔太内野手(25)が終盤、意地の1発を放った。5点を追う8回、先頭打者として代打で登場。DeNAバウアーのカウント2-1からのカットボールをコンパクトに振り抜くと、打球は右翼席に飛び込んだ。1号ソロに「出来すぎなので」と恐縮しつつ「長打を打てたのは良かったかな」と手ごたえを口にした。5月中旬に1軍再昇格してからは安打も増え、ここまで42打席で打率3割2分5厘をマークしている。5月14日には楽天滝中のノーヒットノーランを阻止する安打を9回1死で放った。ビジターゲームでは投手が打席に立つ交流戦では、チームとして代打が必要になるケースも増える。「どこで出てても、自分の仕事を全うするだけ。今日みたいに代打で行っても、自分のスイングできるように準備したいです」と話した。

◆西武高橋光成投手がまた交流戦での白星を逃した。2回に3連打で先制されると、5回は下位打線からの攻撃ながら、自身のバント処理ミスも絡み3失点。「取られても最少失点で切りたかったですね」と唇をかんだ。これで交流戦での登板は、21年から3シーズンをまたいでの6連敗に。9連戦の初戦をエースで落とし、松井監督は「先制点を取れず乗せられなかったのもあると思う」と悔やんだ。

◆西武 体重115キロ、ベッケンこと渡部健人内野手がプロ初盗塁を決めた。4回、DeNAバウアーとの"ベッケン・バウアー"対決で二塁強襲安打を放つと「(タイミングを)計って、行けるなと思ったので行きました」とゴー。見事に二盗になった。サイ・ヤング賞投手からの安打については「納得するようなあれではないんですけど、打ててよかったかなっていうふうには思います」と振り返った。

◆DeNAは98年優勝当時の復刻ユニホームで「令和版マシンガン打線」が機能した。西武エース高橋を6回でKOするなど、10安打に四球、犠飛を絡めて6得点。中日から移籍後初の猛打賞となる4安打を放った京田陽太内野手(29)は、初の本拠地お立ち台で「最高です。同級生の佐野がすごくいい雰囲気でやらせてくれるのですぐ溶け込めました。もっとお立ち台に上がれるように頑張ります」と喜んだ。

◆レジェンドOB集結! DeNAは、1998年シーズンの優勝メンバーによる試合前セレモニー『BACK TO THE 1998 BAYSTARS』を開催した。○...98年の横浜優勝メンバーが集結し、試合前セレモニーで同年日本シリーズで西武を破り日本一となった瞬間を再現した。佐々木主浩氏と谷繁元信氏(ともに日刊スポーツ評論家)のバッテリーに、二塁ロバート・ローズ氏、一塁鈴木コーチ、遊撃石井コーチ。当時西武の金村義明氏を併殺に仕留めた。ローズ氏は「チームの基礎を築き上げた人たちがコーチになって素晴らしい。その勢いで優勝を目指して欲しい」とエール。佐々木氏は「久しぶりにみんなと会えてうれしかったです」と再会を喜び、谷繁氏は「今年のベイスターズはチャンスがある位置にいるので、我々98年組ではなく、2023年組と言われるように頑張ってほしいです」と25年ぶりのV奪回を託した。【DeNA】三浦監督「時代をタイムスリップしたような感じ」復刻ユニホームでの熱戦誓う

◆「ヨコハマ、ダイスキ!」。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、日本での自己ベスト投球で来日2勝目を挙げた。移籍後最長の8回を3安打2失点。最速155キロの直球を軸に、同最多109球を投じ、初2ケタとなる毎回10三振を奪った。5月3日の初登板初勝利からちょうど1カ月後、同じ本拠地横浜でつかんだ白星で、チームを交流戦単独首位浮上に導いた。台風一過の横浜で、サイ・ヤング賞右腕の笑顔が輝いた。バウアーはちょうど1カ月ぶりに本拠地のお立ち台に立ち、インタビュアーの質問の翻訳を待たずに「ヨコハマ、ダイスキ!」と第一声。大声援を浴びながら、締めの言葉には「3勝目までは、1カ月お待たせしないように頑張ります」と冗舌にファンと約束を交わした。マウンドでは"心は熱く、頭は冷静に"を体現した。1回、先頭源田から2者連続四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、3番外崎をこの日最速155キロの外角低め直球で見逃し三振。続く渡部の打席で飛び出した二走源田をピックオフプレーで挟殺し(記録は盗塁死)、渡部を外角低めカットボールで空振り三振に仕留めてガッツポーズ。「やはり、あの二塁けん制が一番大きかったかな。内野手から『ランナー飛び出てる!』と声をかけてもらって反応出来て、いいアウトが取れた」と振り返った。2回以降はテンポよく打たせて取り、要所で三振を奪う安定した内容。1点リードの4回1死から外崎に同点弾を浴び、5点リードの8回は先頭の代打平沼にもソロを許した。来日初登板から5戦連続被弾となったが、「9イニング当たりの被本塁打率(試合前まで21イニングで7被弾)は3から、今日2本打たれても下がるくらいなので、いい方向に進んでいるのかな」。被本塁打率は2・79(29イニングで9被弾)と「改善」したことに、ニヤリと笑った。この日は、日本一を飾った98年の復刻ユニホームで好投。「2023年のユニホームが歴史に残るユニホームになることを祈っています。このユニホームと同じようにね」。当時7歳の野球少年が海を渡り、25年ぶり優勝への歴史を切り開いていく。【鈴木正章】

◆116キロの大砲が鮮やかな盗塁を決めた。「4番・一塁」で先発した西武・渡部健人内野手(24)がプロ初盗塁をマークした。四回1死から内野安打で出塁。2死から鈴木の打席で相手先発・バウアーのモーションを完璧に盗んで二盗を成功させると、満員のスタンドからどよめきが起こった。

◆西武・外崎修汰内野手(30)が8号同点ソロを放った。1点を追う四回1死から相手先発・バウアーの甘く入った真っすぐを捉えて、文句なしの一発を左中間スタンドに叩き込み「打った瞬間、手応えはバッチリでした。同点に追いつくことができて良かったです。アップルパンチ!」と喜びのコメントをした。

◆DeNAは「GET THE FLAG! SERIES 2023」として、前回日本一に輝いた1998年の復刻ユニホームを着用した。西武は同年の日本シリーズの対戦相手だった。試合前セレモニーには三浦大輔監督、石井琢朗チーフ打撃コーチ、鈴木尚典打撃コーチに加え、佐々木主浩氏、谷繁元信氏、ロバート・ローズ氏と優勝メンバーが勢ぞろい。さらに、日本シリーズで最後のバッターとなった西武OBの金村義明氏も登場し、98年の歓喜の瞬間を再現した。2012年に横浜ベイスターズから横浜DeNAベイスターズとなったことにより、故郷の星に帰ったという設定のマスコット、ホッシーもハマスタに来場。SNSのハマっ子たちは「ホッシー君もユニホームも懐かしい!」「おかえり! ホッシー」と歓喜のコメントを寄せた。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が来日5度目の先発登板し、8回109球を投げ被安打3、10奪三振で、ソロ本塁打2本の2失点で来日2勝目(2敗)を挙げた。米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた右腕が、交流戦デビュー戦で毎回の10奪三振。2本のソロを浴び、目標としていた「本塁打を与えないこと」は達成できなかったものの、来日初登板だった5月3日の広島戦以来の白星を手にした。五回無死一、二塁で迎えた打席では投前犠打に成功。さらに、相手先発・高橋光のエラーを誘いオールセーフで満塁機を作り、佐野、関根の連続タイムリーを呼び込んだ。バウアーは来日前にセ・リーグでのプレーに備え、バントの練習をする様子を自身のYouTubeチャンネルにアップ。機械翻訳音声による「エリック、テンテンテンテンテンテン、バントの仕方を教えてくれませんか?」というナレーションが話題に。練習に付き合っていた動画制作チームのエリック氏からは「ひどいバント」と酷評されていたが、この日のバント成功を受け、SNSでは「エリック見てる?」といったコメントが寄せられた。

◆DeNAは先発のトレバー・バウアー投手(32)が8回3安打2失点の好投で5月3日以来となる2勝目(2敗)を挙げた。以下、バウワーのヒーローインタビュー。ーーお立ち台に立って開口一番「横浜大好き!」--今日の立ち上がりについて「納得のいくパフォーマンスではなかったけど、打線の援護もあり自分がキックオフでランナーをアウトにできたことが非常に大きかった」--来日初の10奪三振「そんなに三振を取っていたことに自分でも気がついてなかったです。今後もたくさん三振を取りたい」--5月3日以来の白星「3勝目まで1カ月お待たせしないように頑張ります」--ファンに向けて「素晴らしいファンのエネルギーで最高のプレーができてます。いつもありがとうございます」

◆西武の高橋は6回を8安打4失点と精彩を欠き、交流戦では2021年から6連敗。1―1の五回に3点を失い「取られても最少失点で切りたかった」と唇をかんだ。この回はもったいない形で崩れた。無死一塁で8番伊藤を2球で追い込みながら四球を与え、投手のバウアーの投前バントを捕り損ねる失策で満塁を招いた。そこから佐野と関根に続けてタイムリーを浴びたとあって「あそこはポイントだった」と悔やんだ。

◆西武はエース・高橋光成投手(26)が試合を作れず6回8安打4失点(自責3)で3敗目を喫した。打線は外崎と代打・平沼がDeNA・バウアーからソロアーチを放ったが、得点はその2点のみに終わり、連勝は2で止まった。以下は試合後の松井稼頭央監督(47)の主な一問一答。--DeNA先発・バウアーに対して足も絡めていった「チャンスがあればいけるというところもあったので、そこは積極的にいこうという話をしていていた」--バウアーの印象「真っすぐと右にはカット、カーブ系。左には非常にチェンジアップがいいなと感じましたね」--先発の高橋は6回8安打4失点(自責3)で3敗目「調子悪いなりに投げてくれた。年間通して戦う上で1回、2回は悪い時もある。その中で先制点取れなかったというのが、(波に)乗せられなかったのもあるのかなと思う。また明日も試合ありますし、しっかり切り替えてやっていきたいと思います」

◆西武・高橋は6回を8安打4失点と精彩を欠き、3敗目を喫した。1―1の五回に3点を失い、交流戦では2021年から6連敗。五回は無死一塁で伊藤を2球で追い込みながら四球を与え、投手のバウアーの投前バントを捕り損ねる失策で満塁を招いた。そこから佐野と関根に続けて適時打を浴び「勝負どころでボールが真ん中に集まってしまった」と唇をかんだ。

◆「GET THE FLAG! SERIES」と題して3―5日の西武3連戦に1998年の復刻ユニホームを着て臨むDeNA。3日の試合前には、98年のメンバーが集結し日本一に輝いた瞬間が再現された。佐々木主浩氏と谷繁元信氏がバッテリーを組み、西武に所属し、最後の打者となった金村義明氏が打席へ。二塁をロバート・ローズ氏、遊撃を石井琢朗チーフ打撃コーチ、一塁を鈴木尚典打撃コーチが守る中、遊ゴロ併殺打に仕留めた。佐々木氏は「久しぶりに、みんなと会えてうれしかった」と?を緩ませた。

◆セ・リーグ2位のDeNAは3日、西武1回戦(横浜)に6―2で勝利した。米大リーグで2020年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたトレバー・バウアー投手(32)が来日最長の8回を投げて、3安打2失点で1カ月ぶりの2勝目(2敗)を挙げた。日本一に輝いた1998年の復刻ユニホームで臨んだ一戦で、最強助っ人右腕が毎回の10奪三振で格の違いを見せ、チームを交流戦単独首位へと導いた。列島を襲った台風2号は公共交通機関を含む多方面に悪影響を及ぼしたが、バウアーがマウンドに上がると厚い雲は散り散りになった。生涯輝き続ける栄光、サイ・ヤング賞を肩書に持つ。日本選手は一度も手にしたことがない。その誇りは右腕の指先から放たれる一球、一球が証明した。情熱と冷静が何度も表情を豊かにする。8回3安打2失点。来日後最多となる10奪三振の快投で、デビュー戦だった5月3日の広島戦(横浜)以来となる2勝目を手にした。「ヨコハマ、ダイスキ! 3勝目まで1カ月お待たせしないように頑張ります」

◆バウアーは率直なところ、調整過程とみている。ブランクが長く、本来の姿に戻るには、まだ時間はかかる。それでいて、完投も望めるペースで8回2失点。さすが元サイ・ヤング賞投手だ。一回に先頭・源田、2番・川越に連続四球。先発の立ち上がりの難しさは洋の東西を問わず、粘られると苦しむのもみな同じ。そこから3番・外崎を外角低めの速球でビシッと見逃し三振に取り、一瞬で立ち直った。球種が豊富で、どの球でも勝負できるバウアーにとっても、やはり基本はストレート。しかもアウトロー。これもまた、どんなタイプの投手にも通じることだ。バウアーが本来の姿を取り戻したら、どうなるのか。ズバリ、現状の「2倍」くらいだといっても過言ではない。私はワールドシリーズなどで見た。ストレートはもっと速く、ナックルカーブはエゲつない。抜いて投げるカーブと違い、指で弾くため、曲がり始めるところからグイーンと加速するかのように、縦に落ちる。そんな投球を披露する日が来たら...。DeNAは優勝へ向けて、ソノ気になれるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆3日の西武戦(横浜)で1カ月ぶりの白星を挙げたDeNAのトレバー・バウアー投手(32)を米大リーグ時代から長く取材する本紙の丹羽政善通信員(55)が解説。バウアー本人の証言を交えて、日本では誤解されて伝わっていることも多いサイ・ヤング賞右腕の知られざる「真実」や「素顔」に迫った。バウアーは2011年のドラフト時、「マリナーズが2位で指名したいと打診してきたが、独自のトレーニングを続けたいと言ったら見送った」と明かした。希望を容認してくれたダイヤモンドバックスから1巡目(全体3位)指名を受け入団したが、理解者だったスカウト&育成部門副社長のジェリー・ディポト氏(現マリナーズ編成部門社長)が1年後にエンゼルスのゼネラルマネジャー(GM)に転身。バウアーは「ダイヤモンドバックスは(独自の練習を)認めてくれるという話だったのに...」とほごにされて移籍が避けられなくなり、12年オフにインディアンス(現ガーディアンズ)へトレードされた。小学生の頃、あるトレーニング施設で通算165勝左腕のバリー・ジト(2002年にアスレチックスでサイ・ヤング賞を受賞)と交流したことが原点。「あのとき、ジトにいろいろ聞いたら、ちゃんと答えてくれた。以来、子供たちにとって、自分もそういう存在になりたいと思うようになった」とSNSなどを通して自身の投球理論などを伝えている。メジャー1年目のシーズン後、股関節と腰に違和感を覚え、独自にフォームの見直しを開始。米スタンフォード大へ出向いて動作解析を行い、バイオメカニストのボブ・キーイエス氏にも分析を依頼。上半身を一塁側に傾けて投げていたフォームを修正した。プロで長く投げるためのフォームを習得して以降も、シーズン後にキーイエス氏に動作解析を依頼している。

◆サンスポ東京発刊60周年ゲーム。西武は4点リードの八回に救援陣が崩れ、打者10人の猛攻に遭い一挙5点を失って逆転負け。先発・平良海馬投手(23)が7回3安打無失点と好投したが、5勝目はならなかった。以下、試合後の松井稼頭央監督(47)の主な一問一答。--平良は7回3安打無失点の好投「真っすぐで攻めながら変化球もうまく使って、テンポよくしっかり投げてくれた」--八回に平良に代打を送って交代「球数もそうでしたし、あそこもう1点っていうところも含め、こちらの判断で(代打)栗(山)で行きました。そういう意味ではあそこだと思っていたが、結果負けてしまったのでこっちの判断ミスになるのかな」--若林が4安打をマーク「7番の若(林)が4回出塁することは、上位につながっていくという意味で素晴らしい、結果も含めていい役割をしてくれた」

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
1421
(+6)
10
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.307
(↑0.007
1.800
(↓0.07)
2
(3↑)
ORIX
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
1320
(+5)
8
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.014)
1.350
(↑0.08)
2
(1↓)
日本ハム
320 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
1317
(+2)
13
(+3)
9
(+1)
3
(-)
0.266
(↓0.001)
2.400
(↓0.15)
2
(3↑)
巨人
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
1316
(+3)
18
(+2)
6
(-)
3
(+2)
0.267
(↑0.013)
3.600
(↑0.51)
2
(1↓)
中日
320 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
1321
(+1)
25
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.269
(↓0.02)
4.110
(↓0.22)
6
(2↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1417
(+9)
12
(+5)
3
(+2)
1
(-)
0.293
(↑0.03)
3.180
(↓0.66)
6
(2↑)
阪神
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1411
(+6)
14
(+5)
1
(+1)
3
(-)
0.192
(↑0.011)
3.000
(↓0.12)
6
(3↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
1411
(+2)
11
(+6)
4
(+2)
5
(+2)
0.178
(↓0.024)
2.570
(↓0.9)
9
(4↓)
ソフトバンク
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓0.5)
1326
(+2)
23
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.282
(↓0.014)
4.700
(↑0.05)
9
(3↑)
広島
230 0.400
(↑0.15)
1.5
(↑0.5)
1310
(+4)
21
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.197
(↑0.017)
4.190
(↑0.57)
11
(3↓)
ロッテ
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
1413
(+5)
17
(+6)
6
(+1)
2
(+1)
0.232
(↑0.023)
4.100
(↓0.43)
11
(3↓)
楽天
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
1413
(+5)
24
(+9)
2
(-)
3
(-)
0.244
(↑0.007)
5.400
(↓1.4)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33161 0.673
(↑0.006)
-
(-)
93200
(+6)
145
(+5)
27
(+1)
26
(-)
0.248
(↓0.001)
2.670
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
27201 0.574
(↑0.009)
5
(-)
95199
(+6)
176
(+2)
44
(-)
9
(-)
0.267
(↑0.002
3.440
(↑0.03)
3
(-)
広島
26250 0.510
(↑0.01)
8
(-)
92175
(+4)
177
(+2)
35
(-)
23
(-)
0.244
(↑0.001)
3.190
(↑0.02)
4
(-)
巨人
26260 0.500
(↑0.01)
8.5
(-)
91193
(+3)
213
(+2)
58
(-)
14
(+2)
0.251
(↑0.002)
3.970
(↑0.05)
5
(-)
中日
20310 0.392
(↓0.008)
14
(↓1)
92144
(+1)
174
(+5)
22
(-)
12
(-)
0.242
(↓0.002)
2.950
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
19302 0.388
(↑0.013)
14
(-)
92177
(+9)
207
(+5)
46
(+2)
28
(-)
0.234
(↑0.003)
3.770
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26182 0.591
(↓0.014)
-
(-)
97166
(+5)
136
(+6)
30
(+1)
27
(+1)
0.237
(↑0.002)
2.800
(↓0.06)
2
(-)
ORIX
29212 0.580
(↑0.009)
0
(↓1)
91203
(+5)
159
(+1)
39
(-)
21
(-)
0.261
(↓0.001)
2.870
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
25212 0.543
(↓0.013)
2
(-)
95173
(+2)
165
(+4)
29
(-)
23
(-)
0.245
(-)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
24290 0.453
(↓0.009)
6.5
(-)
90172
(+2)
174
(+3)
41
(+1)
29
(-)
0.225
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
5
(-)
西武
21281 0.429
(↓0.009)
7.5
(-)
93142
(+2)
169
(+6)
36
(+2)
33
(+2)
0.229
(↓0.003)
3.080
(↓0.05)
6
(-)
楽天
18291 0.383
(↓0.008)
9.5
(-)
95142
(+5)
191
(+9)
39
(-)
39
(-)
0.212
(↑0.001)
3.460
(↓0.13)