日本ハム(★0対5☆)ヤクルト =交流戦3回戦(2023.06.01)・エスコンフィールド北海道=
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ヤクルト
10200011051111
日本ハム
0000000000620
勝利投手:サイスニード(4勝2敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(4勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(10号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが連敗を12で止めた。ヤクルトは初回、村上の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた3回表に村上の2ランで追加点を挙げると、7回には川端の適時打でリードを広げた。投げては、先発・サイスニードが7回3安打無失点の力投で今季4勝目。敗れた日本ハムは、打線が精彩を欠いた。

◆初本塁打を決めた際に取ったポーズは、メジャー通算609本塁打の、あるスラッガーが由来だった。5月31日のヤクルト戦で1号、2号と2打席連続本塁打を放った日本ハムの"逆輸入ルーキー"加藤豪将内野手(28)は、3回に放ったNPB初本塁打の後、ベンチに戻り人さし指と中指を合わせ、胸と唇に触れるポーズを取った。1日、その理由について尋ねると「昨年、通訳の方から『最初のホームランを打ったらサミー・ソーサのポーズをやって』と言われてまして。特に思い入れはないですけど。1本目だけで、もうやりません」。1回だけの、限定使用のようだ。通訳とは、昨季まで日本ハムで通訳を務め今季からソフトバンク通訳を務める岡本健慈氏(35)。昨秋キャンプ参加時の約束を守った加藤豪だが「動画付きで送ったんですが、まだ返信がないんですよね」と苦笑い。2本目の際は両手の中指と人さし指を頭の横に振り上げて喜んだが、こちらは「特に意味はないです。何かこれ、やっちゃうんですよね」。本塁打量産ならソーサポーズではなく、この「特に意味はない」豪将ポーズが、ファンに親しまれていくかもしれない。

◆交流戦3連勝を狙う日本ハムの新庄剛志監督(51)が、中盤で内野陣をシャッフルした。3点ビハインドの4回表の守備から、一塁の野村を三塁、二塁の加藤豪を一塁、三塁の福田光を二塁に変更した。この日は二塁への打球が多く、1、2、3回と連続で二塁への内野安打を許し、1、3回は失点につながっていた。日本ハムは5月31日のヤクルト戦で14年以来9年ぶりの交流戦開幕連勝と好発進。この日は、登板4連勝を狙う加藤貴が3回までに3失点と苦戦していたが、内野陣を入れ替え守備を整え、逆襲に出る。

◆日本ハムの"逆輸入ルーキー"加藤豪将内野手(28)が、出場5試合連続の安打を放った。3点ビハインドの7回先頭で、ヤクルト先発サイスニードの149キロの高めストレートを中堅へ運び、一気に二塁まで進んだ。加藤豪は5月31日のヤクルト戦でいきなりNPB初本塁打1号、2号と2打席連続本塁打。この日は2打席目までは安打はなかったが、第3打席で安打を放ち、チャンスメークした。

◆ヤクルトが"W神様"の活躍で、連敗を12で止めた。"村神様"村上宗隆内野手(23)が1回の先制適時打に続き、3回は左翼席に10号2ランを運んだ。今季初スタメンの"代打の神様"川端慎吾内野手(35)は7回に中前適時打を放つなど、3安打1打点でチームをけん引した。ヤクルトの白星は5月14日の中日戦以来、18日ぶり。苦しみ続けた昨季のセ・リーグ王者が、ようやく大きな白星をつかんだ。村上は「打ったのはカットボール。強引にいかずしっかり押し込めました。追加点が取れて良かったです」と話した。試合前時点で打率4割2分9厘の川端は「3番DH」で今季初スタメン。3番でのスタメンは18年10月4日阪神戦(甲子園)以来、5年ぶりだった。7回2死満塁から中前適時打を放つと「追加点が欲しい場面。形は何でもいいので必死に食らいついた」と言った。

◆07年以来、16年ぶりの交流戦開幕3連勝とはならなかった。日本ハムは登板4連勝を狙った先発加藤貴之(30)が6回2/3 10安打4失点で降板し、勝利に導くことができなかった。3回にはヤクルト村上に7試合ぶりの本塁打を浴びるなど序盤で3失点。中盤以降は粘ったが打線の援護なく、3敗目を喫した。加藤貴の願いは届かなかった。9回2死一、二塁、代打マルティネスの打球は力なく1塁へ。オスナが捕球しゆっくりベースを踏むと、ベンチの柵にもたれ、13試合ぶり勝利にわくヤクルトナインを、じっと見つめた。6回2/3、今季自身最多の105球と踏ん張ったが「チームに流れを持ってくることができず申し訳ないです」と反省した。粘ったが、勝利にはつながらなかった。初回1死一、二塁、ヤクルト村上の左前適時打で先制点を与えると、3回1死一塁で再び村上につかまった。2ボール2ストライクから、130キロのカットボールを左翼に運ばれた。4月14日西武戦以来7試合、48日ぶりの被弾。しっかり外角低めをついたが「バッターもうまかったですが、そこは反省も含め次に向けて頑張りたい」と気持ちを切り替えた。5回は山田、青木をいずれもフォークで2者連続三振に切って取るなど4、5、6回は3者凡退。味方の援護を待ったが7回途中で無念の降板となった。1、3回にアンラッキーな内野安打を得点につなげられており建山コーチは「不運な当たりやエラーもある中、加藤ならやってくれると。攻撃面(が課題)の部分もあった」と振り返った。交流戦開幕連勝スタートから小休止。2日の巨人戦(東京ドーム)からは今季初めてセ・リーグの球場に乗り込む。建山コーチは「本塁打が出やすい球場だが、外も内も高めも低めもリスクは同じと考えて大胆にいかないと」。1つの黒星でおじけづくことはない。敵地でも強気の野球で勢いを取り戻す。【永野高輔】日本ハム伏見(加藤貴に)「良さは出ていた。3回の村上は、それまで強引に来ていたのに意識を変えたのか、外角の球を踏み込んで逆方向に運ばれた。相手が上手だったかなと思う」○...ルーキー加藤豪が3打数2安打で、デビューから出場5試合連続安打とした。ドラフト制後(66年以降入団)の新人では18年に清宮が記録した7試合連続が最長で、記録更新も視野に入ってきたが、二塁守備ではミスもあり4回から一塁へ配置転換。「今日のプレーは自分らしくなかった」と悔しがり「徐々に慣れて、安定したプレーが出来ると信じている」と、足元を見つめた。○...野村が4打数無安打に終わった。2度の打席で得点圏に走者を置いて凡退。直近5試合では19打数2安打、今季打率は2割3分8厘に下降している。「抜けそうな当たりや越えそうな当たりがヒットにならないのは、何か原因があると思うので、もう1回見直したい」。八木打撃コーチは「細かく言わないようにしている。バッターは迷うだけなので」と、若き主軸の復調に期待した。○...アルカンタラが5月19日のオリックス戦以来、出場6試合ぶりの安打を放った。7回1死二塁で代打出場し、バットを折りながらも、しぶとく三塁内野安打。「安打が出ていない中で、多くを求めすぎず、シンプルに振ることだけを考えた」。9回にも左前安打を放ち、今季5度目のマルチ安打を記録。「今できていることを継続するということを心掛けてやっていきたい」と、復調のきっかけにするつもりだ。○...杉浦が7回2死満塁の場面で登板し、火消し役としての役割を果たした。ヤクルト村上に直球を続け、二飛に打ち取ってピンチを切り抜けた。チームは敗れたものの、失点を防ぎたい首脳陣の期待に応えた。「僕らは備えておくしかないと思うので。声がかかった時に持ち味を出せるように準備していく」と、今後も緊迫した場面での起用に応えるつもりだ。○...6安打を放ちながら今季4度目の完封負けで、連勝は2でストップ。打線はヤクルト先発のサイスニードを捉えきれず、クオリティースタートで試合を作った加藤貴を援護できなかった。新庄監督は「手も足も出ませんでした」と"お手上げモード"で「ヤクルトさんは明日(2日)から乗って行く気がします」と、コメントした。

◆ヤクルトがついに連敗地獄を脱した。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム3連戦最終戦。引き分けをはさみ12連敗中だったチームを高津臣吾監督(54)が大なたを振るい、2人の神様に息吹を与えて18日ぶりに勝利した。「主砲の前にランナーをためる」意図で"代打の神様"川端慎吾内野手(35)を5シーズンぶりとなる3番スタメンで起用し、5打数3安打1打点の猛打賞。"村神様"こと村上宗隆内野手(23)がそれに呼応し、決勝打と10号2ランの3打点で勝利に貢献した。「寝られなかったですよ」。駐車場に続くエスコンフィールド地下1階のコンコースで、高津監督の12連敗の苦悩がにじみ出た。「みんな口に出さなかったけど、つらい時間を過ごした。悔しい思いをして若手もベテランも外国人もみんな成長していくのだと思う」と少しだけ表情が緩んだ。暗く長い連敗のトンネルを抜け出す大なたは、川端だった。「ムネの前にランナーを置いて、バッター村上で相手にプレッシャーをかける」意図を川端が見事に体現した。指名打者で今季初スタメン。3番でのスタメン出場は18年10月4日阪神戦(甲子園)以来5シーズンぶりだが「5打席全てで代打に行くような気持ちで」集中力を高めた。作戦は初回から機能する。1死一塁で日本ハム先発加藤貴から二塁への内野安打を放つと、続く4番村上が先制となる左前適時打。3回1死でも川端は仕事をした。加藤貴の初球93キロのスローカーブに惑わされることなくピッチャー返し。再び二塁への内野安打で主砲につなぎ、村上はカウント2-2から加藤貴の外角低めに沈んだ130キロカットボールを、歯を食いしばりながら左中間席に5年連続2ケタ本塁打となる10号2ランをたたき込んだ。前年優勝チームが初の12連敗という苦境の中、組織を向上させるため高津監督はリーダーとしての振る舞い方を熟考した。「正直な心を伝えてしまうと選手が重くなってしまう。できるだけ普段通り振る舞うようにした。しっかり、どっしりと。しんどいのは絶対に選手の方。そんな姿は見せまいと思っていた」と耐え難きを耐えた。山田を1番に起用したのも主砲の前に走者を置くため。7回2死満塁でも川端は適時中前打を放ち「追加点が欲しい場面。形は何でもいいので必死に食らいついた」と5シーズンぶりの猛打賞。打率を4割5分5厘まで上げ、村上も「いつも通りよく打つなと見てました」とたたえた。"W神様"の3、4番。苦境の中から指揮官が必死で光明を見いだした。【三須一紀】○...川端の妹友紀が日本代表として出場した女子野球アジア杯決勝(香港)で台湾を8-3で下し、3連覇を飾った。友紀は4番一塁手で4打数1安打。川端は妹の吉報に「ちょくちょくオヤジから連絡があった。良かった」と喜び、きょうだいで最高の日となった。

◆前日5月31日のヤクルト戦でNPB1号を含む人生初の2打席連続本塁打を放った日本ハムのドラフト3位・加藤豪将内野手(28)=メッツ3A=が試合前練習で汗を流した。前夜の試合後に米国に住む両親に連絡を入れたという加藤豪。「僕も夜中で向こうも夜中だった」と苦笑いを浮かべた。その上で「日本人式に明日のために体のケアをしっかりしてね」と両親から声を掛けられたことを明かした。6月1日の相手先発は同じ米国出身の右腕、サイスニード。「名前はもちろん知っているんですけど(これまで)多分、対戦はしていない」と回顧。〝逆輸入ルーキー〟は「(外国人投手の方がタイミングが合わせやすい)それもあると思いますけど、新しいピッチャーなので同じように打席に。いつも通り入ります」と力を込めた。

◆16連敗を喫した2019年以来の12連敗(1分挟む)からの脱出を目指すヤクルトは今季初めて川端慎吾内野手(35)が「3番・DH」でスタメン出場。5月31日に今季初のベンチスタートとなった長岡秀樹内野手(21)が「9番・遊撃」に入った。1番には今季初めて山田哲人内野手(30)が名を連ねた。先発はサイスニード投手(30)が4勝目を目指して登板する。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回1死一、二塁で先制打となる左前適時打を放った。塁上では右拳を突き上げてガッツポーズをみせた。「先制のチャンスだったので、追い込まれていましたが甘い球を待って打つことが出来ました。先制できてよかった」16連敗を喫した2019年以来の12連敗(1分挟む)中。トンネルからの脱出に向けて新たなオーダーで臨んだ一戦。2番の青木が失策で出塁すると、今季初めて先発した川端が内野安打でつなぎ、チャンスで村上に打順が回ると、カウント0―2から日本ハム先発、加藤貴の真ん中134キロのフォークボールを捉えた。青木の本塁生還に日本ハム・新庄監督からリクエストがあり、リプレー検証となったが、覆ることなく幸先よく先制した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が三回1死一塁で3試合ぶりとなる10号2ランを放った。弾丸ライナーで突き刺した。カウント2―2から日本ハム先発、加藤貴の外角低め130キロのカットボールを一閃。食らいついて捉えた打球は低い弾道のまま左中間席へと吸い込まれていった。5月28日の広島戦(マツダ)以来の一発となった。一回には先制の左前適時打を放っており、主砲が連敗脱出(12連敗中)に向けて頼もしい活躍をみせた。

◆〝代打の神様〟が先発起用に応える大活躍だ。ヤクルト・川端慎吾内野手(35)が「3番・DH」で先発し、2018年7月21日の中日戦(神宮)以来、1776日ぶりの猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。まずは、一回1死一塁から二塁への内野安打で好機を広げると、三回1死でも二塁内野安打。五回2死では二ゴロに倒れたが、七回2死満塁で中前適時打を放った。今季は、試合前の時点で全30試合に代打で出場して12安打を放ち、驚異の代打打率・429を誇っていた。

◆悪い流れを断ち切るべく、主砲が強い意志をみせた。1―0の三回1死一塁。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が左翼席へ弾丸ライナーで、プロ2年目から5年連続2桁到達となる10号2ランを放った。「強引にいかずしっかり押し込めました。追加点が取れてよかった」自慢のパワーをみせた。日本ハム先発、加藤貴の外角低め130キロのカットボールを一閃。バットの先で捉えた打球は低い弾道でスタンドに吸い込まれていった。三塁ベース付近ではベンチに向かって手をたたいて鼓舞する姿も。16連敗を喫した2019年以来の12連敗(1分けを挟む)からの脱出に向けて背番号55が結果で引っ張った。始まりも村上だった。一回は2番・青木が失策で出塁すると、今季初めて先発した3番・川端が内野安打でつなぎ、村上が真ん中134キロのフォークボールを捉えて左前適時打。青木の本塁生還に日本ハム・新庄監督からリクエストがあり、リプレー検証となったが、覆ることなく幸先よく先制した。6月は吉兆データもある。昨年は月間19勝(4敗)と無類の強さをみせて2002年と並ぶ球団最多記録となった。村上も打率・410、14本塁打、35打点と月別では最多の数字をみせて、史上3人目となった3カ月連続となる月間MVPのスタートを切った。村上は交流戦が始まる前に「一試合一試合、切り替えて、しっかりと勝っていきたい」と誓った。まずは連敗が「12」で止まった。村神様を中心に反撃の6月にする。

◆日本ハム先発の加藤貴之投手(30)は七回途中まで10安打4失点。自身5連勝はお預け、3敗目(4勝)を喫した。0-1の三回、昨季史上最年少22歳で三冠王(打率・318、56本塁打、134打点)を獲得した村上に桁違いのパワーを見せつけられた。1死一塁、カウント2-2から外角130キロのカットボールを捉えられた。解説で元日本ハムの鶴岡氏が「普通のバッターが左前打を打つような感じ」と評したように、コンパクトなスイングから放たれたライナーはそのまま左翼席に着弾。10号2ランを被弾すると、加藤貴はマウンド上で悔しさを押し殺した。自身の交流戦初戦へ向け「変わらず初回から全力で頑張りたい」と平常心を強調。「(相手打者)全員を気をつけて。全力で抑えたいと思います」と語っていたが、一回には味方の失策が絡んで、やはり村上に先制適時打を許した。四-六回は三者凡退と立ち直ったが、七回2死満塁で3番・川端に中前適時打。マウンドから引きずり降ろされた。対ヤクルトは過去通算5試合の登板で1勝2敗、防御率3・91だった。2019年6月6日(札幌ドーム)以来、自身1456日ぶりの〝燕狩り〟とはならなかった。

◆ヤクルトが1分けを挟んだ連敗を12で止めた。村上が一回に先制打、三回に10号2ランと3打点の活躍。七回は今季初めて先発で出場した川端の適時打で加点した。サイスニードが7回無失点で4勝目。サイスニードのヒーローインタビューは以下のとおり。ーーどのような思いでマウンドへ「初回から先制ができ、キャッチャーの中村選手もいいリードをしてくれて、気持ちよくいいピッチングができました」ーーピッチング全体を振り返って「初回ちょっとばたつきましたけれども、初回以降は思い通りのピッチングができ満足しています」ーー村上の本塁打はじめ、大きな援護があった「村上選手のホームランで勢いがついて、得点を重ねることができました。すごく大きいヒットだと思います」ーーエスコンフィールドに駆けつけたファンについて「北海道まで足を運んでもらって本当にありがとうございます。皆様のご声援で勝つことができました。とても美しいこの球場で勝てて嬉しいです」ーー巻き返しへチームを代表してひと言「今日から新しく6月に入りましたし、この勝利を機にどんどん勝ってきたいと思います。応援よろしくお願いします」

◆2試合連続「5番・二塁」で先発出場した日本ハムのドラフト3位・加藤豪将内野手(28)=メッツ3A=は、NPBデビューから5試合連続安打も守備でのミスを反省。〝逆輸入ルーキー〟は唇をかんだ。「今日は守備のことしか考えていない。打撃が駄目だと自分が痛いだけで自爆の感じ。守備は(先発の)加藤(貴之)さんの記録にもなる。記録になると来年の契約にもなる。来年の契約を考えると(加藤貴の)家族にも影響する。今日は負けと一緒に悔しい」二回2死一塁の場面。9番・長岡の一、二塁間へのゴロに追い付いたが一塁へ悪送球(記録は内野安打と悪送球)。失点にはつながらなかったが一、三塁とピンチが拡大した。0-1の三回1死では3番・川端の二遊間へのゴロにバックハンドで捕球を試みるもファンブル(記録は内野安打)。先発の加藤貴が続く村上に2ランを浴び、リードを広げられた。四回から守備位置を一塁へ変更された加藤豪は「自分の守備はまだまだだと思っている。アウトにするべきボールをアウトにする。安定したプレーができるように」と前を向いた。

◆〝代打の神様〟の輝きはスタメンでも変わらなかった。今季、代打で打率・429のヤクルト・川端慎吾内野手(35)が「3番・DH」で今季初先発し、3安打1打点。2018年7月21日の中日戦(神宮)以来、1776日ぶりの猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。「本当にチームが苦しい状況だったので、本当に何とかしたい気持ちは常に持っていた」1打席に集中する代打稼業のルーティンを崩さず、一回はベンチ裏で素振りをするなど万全の準備を整えて打席へ。1死一塁から二塁内野安打で好機を広げ、三回にも二塁内野安打、七回2死満塁では中前適時打を放った。「(4番の)ムネ(村上)の前に走者で出てというのが仕事と思っていた」20年に2度目となる腰の手術を受け、21年は歴代2位となる代打でシーズン30安打を記録。ただ昨季は状態が上がらず10安打にとどまった。昨年12月は米ハワイへの優勝記念旅行から帰国した翌日に練習を再開し、同29日まで愛媛・松山市で父・末吉さんとバットを振り続けた。今季は打率・455(33打数15安打)。勝利に貢献したベテランについて、高津監督は「褒めるだけじゃ物足りないくらいの仕事をしてくれた」と目を細めた。(赤尾裕希)

◆長いトンネルを抜けた!! ヤクルトは1日、「日本生命セ・パ交流戦2023」の日本ハム3回戦(エスコン)に5―0で勝ち、1分けを挟んだ連敗を12で止めた。4番の村上宗隆内野手(23)が一回に先制の左前適時打、三回は10号2ランを放ち、チームを5月14日以来となる勝利に導いた。昨年6月は球団最多に並ぶ月間19勝(4敗)をマークし、リーグ連覇へつなげた。相性の良い6月の初戦を飾り、村神様を中心に最下位から巻き返す。ホッと一息ついた。長く、暗いトンネルを抜けて、18日ぶりの勝利。村上はマウンド上でナインと喜ぶと、ベンチ前で待っていた高津監督の元へ最初に駆け付け、笑顔でタッチを交わした。「久しぶりに勝ちを取れてよかった。本当に少しのところで負けたり勝てたりする。なんとか勝ち切ることができた」主砲のバットがモヤモヤを断ち切った。1―0の三回1死一塁で加藤貴の外角低め130キロのカットボールを一閃。「強引にいかずにしっかりと押し込めた」と捉えた打球は低い弾道で左翼席へ運んだ。5年連続で2桁本塁打に到達した。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
-
(↓1)
159
(+4)
5
(+2)
2
(+1)
3
(+2)
0.202
(↓0.001)
1.670
(↓0.17)
1
(1↑)
DeNA
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1515
(+11)
8
(+3)
3
(+1)
1
(-)
0.300
(↑0.061)
1.730
(↑0.92)
1
(1↑)
ORIX
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1514
(+9)
5
(+2)
1
(+1)
3
(+2)
0.275
(↑0.082)
1.330
(↑0.17)
1
(-)
日本ハム
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
157
(-)
8
(+5)
5
(-)
0
(-)
0.232
(↓0.03)
2.330
(↓0.83)
1
(1↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1511
(+3)
8
(+2)
5
(+1)
1
(-)
0.238
(↑0.044)
2.770
(↑0.41)
1
(1↑)
中日
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1518
(+6)
19
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.303
(↓0.004)
5.190
(↑0.63)
7
(5↑)
ヤクルト
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
158
(+5)
7
(-)
1
(+1)
1
(-)
0.263
(↑0.032
2.520
(↑1.42)
7
(5↓)
阪神
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
155
(+2)
9
(+4)
0
(-)
3
(+1)
0.181
(↑0.009)
2.880
(↓0.76)
7
(5↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
158
(+2)
11
(+3)
5
(-)
1
(+1)
0.209
(↓0.008)
3.670
(↑0.33)
7
(5↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1519
(+5)
18
(+6)
1
(-)
2
(+2)
0.282
(↑0.009)
6.000
(-)
7
(5↓)
楽天
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
158
(+3)
15
(+11)
2
(-)
3
(+1)
0.237
(-)
4.000
(↓3)
7
(5↓)
広島
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
155
(+2)
14
(+9)
1
(-)
2
(+1)
0.160
(↑0.012)
4.680
(↓2.03)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32161 0.667
(↓0.014)
-
(-)
94194
(+2)
140
(+4)
26
(-)
26
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.660
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
26201 0.565
(↑0.009)
5
(↑1)
96193
(+11)
174
(+3)
44
(+1)
9
(-)
0.265
(↑0.003)
3.470
(↑0.08)
3
(-)
広島
25240 0.510
(↓0.011)
7.5
(-)
94170
(+2)
170
(+9)
34
(-)
22
(+1)
0.243
(↓0.002)
3.180
(↓0.11)
4
(-)
巨人
25250 0.500
(↑0.01)
8
(↑1)
93188
(+3)
203
(+2)
57
(+1)
12
(-)
0.248
(↑0.001)
3.940
(↑0.04)
5
(-)
中日
19300 0.388
(↑0.013)
13.5
(↑1)
94141
(+6)
168
(+5)
22
(+1)
11
(-)
0.243
(↑0.001)
2.970
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
18302 0.375
(↑0.013)
14
(↑1)
93168
(+5)
202
(-)
44
(+1)
28
(-)
0.231
(↑0.002
3.750
(↑0.08)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26172 0.605
(↓0.014)
-
(-)
98161
(+2)
130
(+3)
29
(-)
26
(+1)
0.235
(↓0.001)
2.740
(-)
2
(-)
ORIX
28202 0.583
(↑0.009)
0.5
(↓1)
93197
(+9)
156
(+2)
39
(+1)
21
(+2)
0.264
(↑0.003)
2.930
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
24202 0.545
(↓0.013)
2.5
(-)
97166
(+5)
160
(+6)
28
(-)
23
(+2)
0.243
(↑0.002)
3.320
(↓0.06)
4
(-)
日本ハム
23280 0.451
(↓0.009)
7
(-)
92162
(-)
169
(+5)
37
(-)
26
(-)
0.221
(↓0.001)
2.910
(↓0.02)
5
(-)
西武
21271 0.438
(↑0.012)
7.5
(↑1)
94140
(+4)
163
(+2)
34
(+1)
31
(+2)
0.232
(-)
3.030
(↑0.02)
6
(-)
楽天
18281 0.391
(↓0.009)
9.5
(-)
96137
(+3)
182
(+11)
39
(-)
39
(+1)
0.211
(↑0.001)
3.330
(↓0.15)