日本ハム(☆5対2★)ヤクルト =交流戦2回戦(2023.05.31)・エスコンフィールド北海道=
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ヤクルト
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(5勝3敗0S)
(セーブ:玉井 大翔(0勝1敗1S))
敗戦投手:市川 悠太(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】加藤 豪将(1号・3回裏ソロ),加藤 豪将(2号・5回裏ソロ),福田 光輝(2号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは初回、加藤豪の内野ゴロの間に1点を先制する。2-1となって迎えた3回裏には、加藤豪のNPB初本塁打となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・上沢が8回2失点の粘投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、先発・市川が5回4失点と試合をつくれなかった。

◆試合前に、新球場があるFビレッジに設置されるドッグラン「ユニ・チャームDOG PARK」オープニングセレモニーが行われ、日本ハム加藤貴之投手(30)が、特別ゲストとして愛犬のポメラニアン、ポンちゃん(6、メス)とともに参加した。「みなさんも犬を連れてきて、楽しみましょう」とあいさつ。テープカットの際、ポンちゃんは、他の参加犬のにおいをかいだり、かがれたりしながら、最後は静かに前を向き、写真撮影に応じた。その後、加藤貴とポンちゃんは、ふわふわの草が生い茂ったドッグランを散歩。短時間だが、愛犬と安らぎの時間を過ごした加藤貴は「楽しそう。ポンちゃんの得意技は寝ること。野球のことは知らないので、いつも癒やしてくれます」と笑顔で話した。新球場には愛犬と一緒に試合を楽しめるエリア「ユニ・チャームマナーウェアドッグスイート」が設置されており、6月1日からは1500平方メートルの場外ドッグパークも開業する。運営は、包括連携に基づく交流協定を結んでいる酪農学園大が担当する。

◆育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」とのコラボイベント「C2機関北海道遠征KANMUSU Meets 北海道スペシャルイベント2023」を開催した。艦これのゲーム内で声優を務める野水伊織とタニベユミ、藤田咲が試合前のトークショーなどに登場した。3人は試合前に球場内で開かれたトークショーに登場したほか、野水とタニベユミはスタメン発表を務めた。始球式では藤田が始球式に登場。投球は左に大きくそれ、ころころと転がった。藤田は大暴投にひざから崩れ落ち、照れ笑いを見せていた。5回裏終了後のYMCAダンスでは、野水とタニベユミが参加する。

◆毎日オリオンズで53年から61年まで投手として活躍した植村義信さんが、30日午後8時12分、船橋市内の病院で多臓器不全のため、88歳で亡くなった。植村さんは79年にヤクルトコーチ、84年に日本ハム監督を務めており、この日の日本ハム-ヤクルト戦前に、黙とうがささげられた。普段はマスクを着けている新庄剛志監督(51)もマスクを外し黙とうした。日本ハムの指揮を執った84年は思うように成績が伸びず、67試合21勝37敗9分け、勝率3割6分3厘で6月28日に退任し、大沢啓二前監督が復帰も、その年は結局44勝73敗13分け、勝率3割7分6厘で9年ぶりの最下位に終わった。その後はロッテ、阪急、巨人など5球団、36年間にわたって指導を続け、野球解説者なども務めた。

◆ドラフト3位の逆輸入ルーキー、日本ハム加藤豪将内野手(28)が初本塁打を放った。1点リードの3回2死、ヤクルト市川の外角高め直球を振り抜き、右中間スタンドまで運んだ。「チームに流れを持ってくるバッティングをしたいと思っていました。この後もチームの勝利に貢献したいです」とコメントした。

◆ドラフト3位の逆輸入ルーキー、日本ハム加藤豪将内野手(28)が2打席連続の2号ソロ本塁打を放った。2点リードの5回2死、ヤクルト市川の真ん中低めの変化球を捉え、右中間スタンドに運んだ。前の打席では初本塁打となる1号ソロを放っていた。11本塁打で両リーグトップに立っている万波を引き合いに出し、「万中(万波)まであと9本! 頑張ります」とコメントした。ルーキー加藤豪が3回に1号、5回に2号と2打席連発。新人が同一試合でプロ1号から2打席連発は19年8月10日伊藤裕(DeNA)以来で、パ・リーグの新人は85年4月16日横田(ロッテ)以来、38年ぶり。日本ハムの新人では東急時代の50年保井が、この日と同じ5月31日毎日戦で記録して以来、73年ぶり。保井は1打席目の1回に1号、2打席目の3回に2号、5打席目の8回に3号と、2打席連発を含む3本塁打した。

◆ヤクルトは引き分けをはさみ12連敗で、20年シーズン以来の単独最下位に転落した。昨季139試合に出場した不動の遊撃手、長岡を新型コロナで離脱した昨年7月以来にスタメンから外し、武岡を抜てきしたが流れは変わらず。高津監督は「武岡にもチャンスを」と理由を語ったが1勝が遠く「全体的に歯車がかみ合わない。組織なのでしっかりまとめていかないといけない」と声を絞り出した。ヤクルトの連敗が12に伸びた。ヤクルトの12連敗以上は19年5~6月の16連敗以来6度目。これまで前年優勝チームの大型連敗には61年大洋、76年広島、19年広島の11連敗があるが、優勝翌年に12連敗したのは今年のヤクルトが初めて。

◆日本ハムが12球団で唯一の交流戦2連勝スタートとなり、ネット上では「交流戦首位」「交流戦単独首位」が次々にトレンド入りした。この日は逆輸入ルーキーの加藤豪将内野手(28)がNPB初本塁打から2打席連続本塁打の活躍もあり、前夜に続いて連勝。まだ2試合ではあるが、日本ハムが交流戦で単独首位に浮上した事実に「交流戦単独首位!ハムやるじゃん!」「これはスクショ案件!!!」「マンチューのホームラン数じゃないけど、順位表記念写メ撮ろう」「交流戦、単独首位(まだ各チーム2試合)なお、同率2位に10チーム」など歓喜と驚きの反応が続出した。

◆逆輸入ルーキーの歴史的な大活躍で、新庄日本ハムが交流戦単独首位に躍り出た。米球界からドラフト3位で入団した加藤豪将内野手(28)が、来日1号を含む2打席連発。3回の第2打席でヤクルト市川からメジャーでもなかった1発を放つと、5回の第3打席でも同じような弾道で右中間へ運んだ。野球人生初の2打席連発。自称"担当スカウト"の新庄剛志監督(51)も大喜びだった。まるで、リプレーのようだった。右脇腹の肉離れで開幕に間に合わなかったルーキー加藤豪が、"担当スカウト"もビックリの大仕事をやってのけた。2-1と1点返された直後の3回、ヤクルト市川から来日初本塁打を右中間席へ放り込むと、5回にも、まるっきり同じような弾道でアーチを放った。マイナーでは55本塁打も、メジャーでは0本。実質"日米1号"に、「人生初」という2打席連発。初のヒーローインタビューでは「鎌ケ谷でリハビリをしている時、トレーナーやコーチ、いろんな人に支えられて、この球場に立つだけでも幸せ」と、周囲への感謝の言葉を並べた。苦労人の活躍に一番喜んだのは、新庄監督だった。試合後、開口一番に「加藤豪将君のスカウトは誰だっけ?」と言いながら、誇らしげに自分自身を指さして大爆笑。「うれしい。なんか、スカウトになった気分や! 今年は(選手が)打った時、あまり握手しに行かないんだけど、初めて握手したんじゃないかな。ホームランが出て」と、打った本人よりも大喜びだ。昨年の夏ごろから、米球界でプレーする加藤豪に目を付けてラブコールを送っていただけに「びっくり、びっくり。ホームランバッターじゃないからね、彼は」と声を弾ませた。チームは交流戦2連勝。まだ2試合目ながら、単独首位に立った。「(優勝賞金)3000万円も出るの!? 知らなかった。そりゃあ、裏方さんのために取りたいね。それを目指したいね」と新庄監督。「まだ(優勝を)目指せるね」と笑った。【中島宙恵】

◆逆輸入ルーキーの歴史的な大活躍で、新庄日本ハムが「日本生命セ・パ交流戦」の単独首位に躍り出た。米球界からドラフト3位で入団した加藤豪将内野手(28)がヤクルト戦で、来日1号を含む2打席連発。3回の第2打席でメジャーでもなかった1発を放つと、5回の第3打席でも同じような弾道で右中間へ運んだ。自称"担当スカウト"の新庄剛志監督(51)も大喜び。12球団唯一の交流戦2連勝スタートで、上昇気流に乗る。打席でつぶやく言葉は、いつも「I'm invincible(オレは無敵)」だ。日本ハムのルーキー加藤豪が、"担当スカウト"もビックリの大仕事をやってのけた。2-1と1点返された直後の3回、ヤクルト市川から来日初本塁打を右中間席へ放り込むと、5回にも同じような弾道でスタンドイン。1回1死満塁で二ゴロの間に先制V打点も挙げたが、「タイミングが合わなかった」と悔やんでいた。足を上げる打撃フォームから、3回の第2打席以降はノーステップでコンタクト重視。経験値の高さを発揮し「人生初」という2打席連発につなげた。94年生まれの「大谷世代」。波瀾(はらん)万丈の野球人生を歩み、新人とはいえ立派なアラサーだ。米球界から一転、ルーツのある日本での活躍を目指したが、3月に右脇腹を痛めて開幕メンバー入りを逃した。苦労人の2発を一番喜んだのは新庄監督で、試合後、開口一番に「加藤豪将君のスカウトは誰だっけ?」と言いながら、誇らしげに自分自身を指さした。昨年の夏ごろから、米球界でプレーする加藤豪にラブコールを送っていただけに、「びっくり、びっくり」と大喜び。「あとはセカンドの練習をたくさんして、僅差でも守備固めで代えられない選手になって欲しい」と期待した。チームは交流戦2連勝。まだ2試合目ながら、単独首位に立った。新庄監督は「(優勝賞金)3000万円も出るの!? 知らなかった。そりゃあ、裏方さんのために取りたい。『あれあれ? いい勝ち方しているね。乗って行こうよ』っていう雰囲気を作っていきたい」と、V狙いに照準を定めた。【中島宙恵】

◆逆輸入ルーキーの歴史的な大活躍で、新庄日本ハムが交流戦単独首位に躍り出た。米球界からドラフト3位で入団した加藤豪将内野手(28)が、来日1号を含む2打席連発。3回の第2打席でヤクルト市川からメジャーでもなかった1発を放つと、5回の第3打席でも同じような弾道で右中間へ運んだ。野球人生初の2打席連発。自称"担当スカウト"の新庄剛志監督(51)も大喜びだった。加藤豪が右脇腹肉離れで戦線離脱して過ごしたリハビリ期間は、NPBを勉強する大事な時間になった。「アメリカと日本では全然違う野球をする。こういう感じなんだと(公式戦を)汗かいて見ていました」。違いの1つがロースター。ベンチ入り人数の違いだ。控え野手は捕手を除いてメジャーは3人ほど。日本は6人ほどで同一ポジションに1試合で複数人が守備に就くことも普通にある。「"ウインパーセンテージ"を上げられる組み合わせが多くあるのは日本のルールだからできること」とインプット。同時に「どう自分が活躍するかを想像しながら見ていた」と、自分が勝利に貢献するいろんなパターンをシミュレーションして「疲れました」。米国での10年間でスタメンが確約された立場になったことはない。だから、いつでも、どんな役割でも全うできるユーティリティープレーヤーの道を究めてきた。「そういう"エクスぺリエンス(経験)"や『試合に出なくても試合勘をキープする』っていう能力は、僕以上にある人はいない」。野球人生初の長期離脱で出遅れても、米国で培った実力が確かなものだと証明した。【遊軍=木下大輔】

◆今季ワーストの11連敗からの脱出を目指すヤクルトがスタメン発表。体調不良で離脱していた青木宣親外野手(41)が、出場選手登録されて「2番・左翼」で復帰。今季全試合にスタメン出場していた長岡秀樹内野手(21)が初めてベンチスタートとなり、同期の武岡龍世内野手(22)が「9番・遊撃」に入った。先発は高卒5年目の市川悠太投手(22)がプロ初勝利を目指す。

◆前夜に自身初の2打席連発で両リーグトップの11本塁打をマークした日本ハム・万波中正外野手(23)が2試合連続で「4番・右翼」で先発出場した。ドラフト3位・加藤豪将内野手(28)=メッツ3A=は2試合ぶりに「5番・二塁」でスタメン。

◆日本ハムは一回に併殺崩れの間に先制。二回に1点を加え、三回にプロ初本塁打をマークした加藤豪が五回にも2打席連続ソロを放った。上沢は8回2失点で5勝目、玉井が3年ぶりのセーブを挙げた。ヤクルトは1分けを挟み12連敗。

◆ヤクルトは序盤に点を重ねられ、1分けを挟み12連敗を喫した。プロ初勝利への壁は高かった。市川が5回94球を投げ、5安打4失点。通算3度目の先発マウンドでも白星をつかむことはできなかった。強い気持ちで臨んだ一戦だったが、悔しさが残った。一回に併殺崩れで先制を許すと、二回は2死二塁から松本剛に右翼線に適時二塁打、加藤豪には三回、五回と2打席連続本塁打を浴びて4失点。オフから磨いてきた直球は140キロ台の球速以上に力があり、日本ハム打線のバットが空を切る場面もあったが、低空飛行を続けるチームにいい流れを与えることはできなかった。高知・明徳義塾高から入団5年目。サイド気味のフォームから強気に内角に攻め込む投球が持ち味だ。昨年7月1日のDeNA戦(神宮)で救援として1軍デビューを果たすと9月28日の阪神戦ではプロ初先発。今季は5月17日の巨人戦(神宮)で先発したが、五回途中5失点に終わっていた。左腕の高橋やD1位・吉村(東芝)が2軍調整をしていることもあって、再び回ってきた先発のチャンス。チームの連敗脱出という大役も背負っていた右腕だが、期待に応えることはできなかった。

◆日本ハムのD3位・加藤豪(前メッツ3A)がついにプロ初本塁打を放った。「5番・二塁」で2試合ぶりにスタメン出場すると2-1の三回2死で本拠地の右中間スタンドに飛び込む1号ソロ。ファンの歓声を背にゆっくりとダイヤモンドを一周した。「チームに流れを持ってくるバッティングをしたいと思っていました」フルカウントからヤクルトの先発右腕、市川の137キロの直球を一閃した。1点差に詰め寄られた直後の貴重な一発。ベンチに戻り新庄監督とガッチリ握手を交わした。さらに五回の第3打席でも迷いなく128キロのスライダーをフルスイング。リプレー映像のような弾道で、再び右中間席最前列へ運んだ。初本塁打から2打席連続の一発に「(11本塁打の)万中(万波の愛称)まであと9本。頑張ります」とおどけた。昨季はブルージェイズでメジャーデビューも果たした〝逆輸入ルーキー〟。打席に入る前は、心拍数を上げるため「I'm invincible。俺は無敵だ」と自らに語りかけるのがルーティンだ。「アスリートになってバットをボールに当てるというだけ」と狙い球は決めず、無心でバットを振り抜くのが加藤豪のスタイルだ。前夜の万波に続き、この試合では加藤豪が2打席連発。野球の本場、米国で培ったパワーを北海道のファンに見せつけた。(加藤次郎)

◆高知・明徳義塾高から入団5年目のヤクルト・市川悠太投手(22)が今季2度目の登板で5回5安打4失点と粘投をみせたが、2敗目を喫した。「自分の思うように制球ができず、打者と勝負することができなかった」悔しさを募らせた。一回に併殺崩れで先制を許すと、二回は2死二塁から松本剛に右翼線に適時二塁打、加藤豪には三回、五回と2打席連続本塁打を浴びて4失点。通算3度目の先発マウンドでプロ初勝利とはならず「ストライク先行で行けなかったのでまだまだです。修正ができなかった。(真っすぐも)全然駄目でした」とうつむいた。

◆ヤクルトは投打がかみ合わず12連敗。先発の市川悠太投手(22)は5回5安打4失点と粘れず。打線は今季全試合にスタメン出場していた長岡秀樹内野手(21)を外して武岡龍世内野手(22)を起用したが、日本ハム先発の上沢の前に振るわず。三回に浜田が中越えの適時二塁打を放ったが、1―5の八回1死満塁で迎えた好機ではサンタナの二ゴロの間に1点を追加したのみで好機をを生かせなかった。高津臣吾監督(54)の一問一答は以下の通り。――先発の市川は徐々に相手に流れを渡した「やっぱりフォアボール、デッドボール、フォアボール、エラーでノーヒットで先制点。初回に取られているので、やっぱり、ゲームを最初から追いかける展開になってしまった。まだ打たれるのはしようがないと思うのですけど。ストライク入るか入らないかの勝負をしているので、ちょっとまだ1軍のローテーションでというところまではまだ来てないのかなという感じはしました」――もう少し試合を作ってほしかった「1軍と2軍の違いをいろいろ感じつつ、そこで成長していかないとなのかなと。進歩というものがないので、今日の失敗を次にどうやって生かすか。自分のストロングポイントは何なのか、何がウイークポイントなのかというのをしっかり理解して、しっかりアピールしてほしいなという気持ちは強いですね」――青木が復帰即2安打「ちょっと体調不良だったり、けが人であったり、ここ数日メンバーの入れ替えが激しいですけど、やっぱり主力かレギュラーかどうかということではなくて、1人でも欠けるとすごく大きい。戦力的に言えば、もちろんプラスになるわけなので、こうやって帰ってきてくれて、フルで出ましたけど、やっぱり一本筋が通るというかね。いるといないとではずいぶん違うんだなと思いました」

◆日本ハムは三回にプロ初本塁打をマークした加藤豪が五回にも2打席連続ソロを放った。データBOXは以下の通り。 ?日本ハムの新人・加藤豪がプロ初本塁打から2打席連続本塁打。新人選手がプロ1号から2打席連続で本塁打を放ったのは、2019年8月10日のDeNA・伊藤裕季也(対中日)以来、4年ぶり。日本ハム(前身を含む)では1950年5月31日の保井浩一(1試合3本塁打、対毎日)以来73年ぶり。?新人選手の1試合複数本塁打は昨年8月21日のソフトバンク・野村勇(2本、対日本ハム)以来。日本ハムでは92年7月25日の片岡篤史(2本、対西武)以来31年ぶり。

◆日本ハムは31日、ヤクルト2回戦(エスコン)に5-2で快勝。「5番・二塁」で先発出場したドラフト3位・加藤豪将(ごうすけ)内野手(28)=メッツ3A=が三回にプロ初本塁打をマークすると、五回にも2打席連続のソロを放った。脇腹のけがで出遅れ、25日にようやく1軍昇格したルーキーが米マイナーで通算55本塁打の長打力を発揮。チームは2連勝で交流戦単独首位に立った。無心でバットを振り抜いた。加藤豪が人生初の2打席連続本塁打。米国にはないお立ち台に初めて上がり、2万4973人の観衆を前に英語交じりで声を弾ませた。「フィールドでこんなに緊張したことはない。いろんな人が協力してくれたからここにいる。本当に幸せです」脇腹のけがで出遅れ、25日に1軍昇格したばかりのルーキーが米マイナー通算55発の長打力を発揮した。2―1の三回。フルカウントから市川の137キロの直球を捉えた。右中間席最前列へ飛び込むNPB1号を放ち「チームに流れを持ってくる打撃をしたいと思っていた」とクールに振り返った。勢いは止まらない。五回はカウント1-1から市川のスライダーを一閃。再び右中間席最前列へ運び「まさか2打席連続で打てるとは思わなかった」と目を丸くした。米国に住んでいた幼少期、日本ハムの試合がテレビで見られ、不思議な縁に導かれるように入団した。ドラフトで強行指名した新庄監督は自身を指差し「加藤豪将君のスカウトは誰だっけ? ハハハ」とご満悦。「何かスカウトになった気分。うれしい」と白い歯をこぼした。学生時代の好きな教科は物理。米大リーグ、アストロズなどが提唱する「背骨とバットが90度だとコンタクト率が高い」という理論を取り入れ、バットを左肩に乗せて構える理論派だ。試合中には打撃フォームを修正した。右横手投げの市川に対し、一回に二ゴロに倒れると「タイミングが合わなかったので工夫した」と2打席目以降はそれまで上げていた右足を下ろし、ノーステップ打法に変更。「(以降は)タイミングが合った」とエンゼルス・大谷も採用する打法に変え、快音を響かせた。チームは2連勝。まだ2試合消化ながら、交流戦単独首位となった。今季初の3タテへ「(1日の先発が加藤貴で)『加藤で勝とう』なので勝ちに行きます」と加藤豪。〝逆輸入ルーキー〟が米国で培ったパワーを北海道のファンに見せつけた。(加藤次郎)

◆主導権を握られ、反撃するも離され、白星はまた逃げていった。ヤクルトは1分けを挟んで泥沼の12連敗で、借金は今季ワーストを更新する13。中日が勝利したため、高津臣吾監督(54)にとっては就任1年目以来となる最下位に沈み、反省の弁を述べた。「つながりが悪いというか、全体的に歯車がかみ合わないというか、うまく回っていない。チームなので、組織なので。そこをしっかりまとめていかなきゃいけないと強く思っています」これが、リーグ連覇を達成したスワローズなのか。投打に粘りはなく、なすすべなく敗れた。先発の高卒5年目右腕・市川が三回まで毎回1点ずつ失い、序盤で日本ハムに流れを渡し、呼び戻せなかった。頼みの打線は、今季初めて正遊撃手の長岡を外し、同期で同学年の武岡を起用。体調不良だった青木も戦列に戻ったが、三回に浜田の左中間適時二塁打、終盤の八回に内野ゴロの間に1点を返すのがやっとだった。「投げる方も、打つ方も、走る方も守備も全てにおいて積極的にプレーすることがすごく大事」と指揮官。1つの勝利に貪欲になって戦うしかない。(赤尾裕希)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
200 1.000
(-)
-
(-)
167
(+5)
3
(+2)
5
(+3)
0
(-)
0.262
(↓0.028)
1.500
(↓0.5)
2
(1↓)
阪神
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
163
(-)
5
(+4)
0
(-)
2
(+1)
0.172
(↓0.016)
2.120
(↓1.12)
2
(1↓)
ロッテ
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
166
(+4)
8
(+7)
5
(+3)
0
(-)
0.217
(↓0.024)
4.000
(↓3)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1614
(+1)
12
(+7)
1
(-)
0
(-)
0.273
(↓0.105)
6.000
(↓1)
2
(5↑)
西武
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
165
(+4)
3
(-)
1
(+1)
1
(-)
0.203
(↑0.07)
1.500
(↑1.5)
2
(1↓)
DeNA
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
164
(+1)
5
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.239
(↓0.085)
2.650
(↓0.65)
2
(5↑)
楽天
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
165
(+3)
4
(+1)
2
(-)
2
(+2)
0.237
(↑0.07)
1.000
(-)
2
(1↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
165
(+1)
3
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.193
(↓0.093)
1.500
(↓1.5)
2
(5↑)
巨人
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
168
(+7)
6
(+4)
4
(+4)
1
(-)
0.194
(↑0.038)
3.180
(↓0.93)
2
(5↑)
中日
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1612
(+7)
14
(+1)
3
(+1)
1
(+1)
0.307
(↓0.035)
5.820
(↑5.43)
2
(5↑)
広島
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
163
(+3)
5
(+1)
1
(+1)
1
(-)
0.148
(↑0.079)
2.650
(↑1.85)
12
(5↓)
ヤクルト
020 0.000
(-)
2
(↓1)
163
(+2)
7
(+5)
0
(-)
1
(-)
0.231
(↓0.019)
3.940
(↓1.69)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32151 0.681
(↓0.015)
-
(-)
95192
(-)
136
(+4)
26
(-)
25
(+1)
0.250
(↓0.002)
2.620
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
25201 0.556
(↓0.012)
6
(-)
97182
(+1)
171
(+3)
43
(+1)
9
(+1)
0.262
(↓0.002)
3.550
(↑0.01)
3
(-)
広島
25230 0.521
(↑0.01)
7.5
(↑1)
95168
(+3)
161
(+1)
34
(+1)
21
(-)
0.245
(-)
3.070
(↑0.04)
4
(-)
巨人
24250 0.490
(↑0.011)
9
(↑1)
94185
(+7)
201
(+4)
56
(+4)
12
(-)
0.247
(-)
3.980
(-)
5
(1↑)
中日
18300 0.375
(↑0.013)
14.5
(↑1)
95135
(+7)
163
(+1)
21
(+1)
11
(+1)
0.242
(-)
2.940
(↑0.05)
6
(1↓)
ヤクルト
17302 0.362
(↓0.008)
15
(-)
94163
(+2)
202
(+5)
43
(-)
28
(-)
0.229
(-)
3.830
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26162 0.619
(↓0.015)
-
(-)
99159
(+4)
127
(+7)
29
(+3)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.740
(↓0.1)
2
(-)
ORIX
27202 0.574
(↓0.013)
1.5
(-)
94188
(+1)
154
(+3)
38
(-)
19
(-)
0.261
(↓0.002)
2.970
(-)
3
(-)
ソフトバンク
24192 0.558
(↓0.013)
2.5
(-)
98161
(+1)
154
(+7)
28
(-)
21
(-)
0.241
(↓0.002)
3.260
(↓0.09)
4
(-)
日本ハム
23270 0.460
(↑0.011)
7
(↑1)
93162
(+5)
164
(+2)
37
(+3)
26
(-)
0.222
(-)
2.890
(↑0.02)
5
(-)
西武
20271 0.426
(↑0.013)
8.5
(↑1)
95136
(+4)
161
(-)
33
(+1)
29
(-)
0.232
(↑0.001)
3.050
(↑0.07)
6
(-)
楽天
18271 0.400
(↑0.014)
9.5
(↑1)
97134
(+3)
171
(+1)
39
(-)
38
(+2)
0.210
(↑0.002)
3.180
(↑0.05)