1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 13 | 1 | 2 |
ソフトバンク | 1 | 4 | 0 | 3 | 0 | 5 | 0 | 0 | X | 13 | 14 | 0 | 1 |
勝利投手:大関 友久(4勝4敗0S) 敗戦投手:福谷 浩司(3勝3敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは1-0で迎えた2回裏、甲斐と牧原大の適時二塁打などで4点を加える。8-3となって迎えた6回には、周東の適時打と甲斐の2ランなどで5点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・大関が7回3失点で今季4勝目。敗れた中日は、投手陣が精彩を欠いた。
◆中日橋本侑樹投手(25)が、まさかの3連続死球を出して降板した。2-5の4回1死二塁で、2番手で登板。最初の打者・中村晃に四球を与え、牧原大に右前適時打を打たれ、失点。近藤に死球を与え満塁にすると柳田、栗原にも連続押し出し死球を与え、1死も取れず23球で3番手山本と交代した。
◆昨年のサッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表GKとして16強進出に貢献したJ2清水エスパルスの権田修一(34)が30日、ソフトバンク-中日1回戦(ペイペイドーム)のセレモニアルピッチを務めた。惜しくもワンバウンド投球となり「欲張って速いボールを投げようとしてしまい、悔しいです」と苦笑い。17、18年に福岡に住んでいたという権田は「ずっと応援していたホークスの(本拠地)マウンドに立つことができて、本当に幸せなこと」などと話した。
◆中日橋本侑樹投手(25)が4回に近藤、柳田、栗原と3者連続で死球を与えた。1イニング3死球はプロ野球タイ記録で、20年7月5日西武戦の山本(オリックス)以来12人目(セ5人目、パ7人)。中日では14年7月4日巨人戦の田島以来2人目。3者連続の与死球は、79年5月12日日本ハム戦の望月(ロッテ)前記14年田島に次いで3人目。
◆中日が、31日にも自力優勝が消滅する可能性が出てきた。先発福谷浩司投手(32)が4回途中6失点KOされ、4回1死二塁からバトンを受けた橋本侑樹投手(25)がさらに炎上。1イニングで3者連続与死球という不名誉なプロ野球タイ記録までつけ、1死も取れず2失点降板した。3番手山本も5失点と、今季最多13失点の完敗となった。この日は、ベテラン大島を下げ、2年目ブライト健太外野手(24)をスタメン初起用、同期鵜飼航丞外野手(24)も指名打者で起用する交流戦用の打線で臨んだ。ブライトが初打点を含む初の猛打賞、鵜飼が自身の24歳の誕生日を祝う1号ソロを放ったが、大量失点の前に2人の輝きも消された。立浪和義監督は「(ブライトは)結果は出してくれたし、いいところもあった。鵜飼も本塁打を打ったり。全て悪いところだけじゃない。いいところは自信にして欲しい」と、若竜に期待を寄せた。この日、首位阪神が西武を下したことで、31日にも自力優勝が消える可能性が浮上。指揮官は「これだけ負けていたら当然」ときっぱり。「負けたことに悔しさを持たないと、このチームは変わっていかない。そこだけは大事にしたい」と先を見つめた。
◆シーズン開幕戦に続いて交流戦でも「開幕投手」となったソフトバンク大関友久投手(25)が、中日打線を7回3点に抑えて4勝目を挙げた。ここまでなかなか味方打線の援護に恵まれなかったが、この日は4回までに8得点。不慣れな? ゲーム展開にきまじめなサウスポーも投げづらかった? と言っては打線に失礼か。「初回、2回と野手のみなさんが点を取ってくれて、気持ち的にすごく楽に投げることができました」。大関は広報に、打線への感謝のコメントを託した。先発投手にとっては味方の攻撃が長いのはありがたい半面、イニング間の集中力維持も難しい。4回に木下に2号2ランを浴び、5回にはブライトに適時打を許した。3者凡退は2回と7回の2度。「火曜日の男」として必勝登板を誓う大関にとっては、白星の喜びもさることながら、反省点の残るマウンドだったかもしれない。「3者凡退のイニングをなかなかつくることができない中で、点を取ってくれた野手には本当に感謝です」と、試合後も口元を引き締めた。大関にとっては23日の日本ハム戦に続き、今季初の連勝。交流戦は昨年の広島戦で1勝を挙げており、無傷の2勝目となった。「これからも週のアタマである火曜日で投げていきたいと思っています。対戦する相手投手もエース級になるし、さらに自分を高めていきたい」。登板を重ねるごとにレベルアップしたい-。そんな思いでマウンドに立つ背番号「42」は、さらに有言実行を誓っている。【佐竹英治】
◆吉兆発進だ。ソフトバンクが、日本生命セ・パ交流戦の初戦・中日戦(ペイペイドーム)で14安打13得点の圧勝。左太ももの筋損傷から復活した牧原大、甲斐、近藤が3安打で打線をけん引した。交流戦の初戦を白星で飾るのは同戦勝率1位に輝き、日本一にも輝いた19年以来4年ぶりだ。当時も本拠地で中日を撃破。藤本政権下で節目の100勝目を挙げ、Vロード再現を目指す。12球団最多で過去8度の交流戦優勝を誇るソフトバンク打線が、初戦から火を噴いた。中日相手に14安打を集め、今季最多の13得点。パ首位のロッテ、2位オリックスも勝利した中、3位ソフトバンクも続いた。2年目となった藤本政権下では通算100勝目。「交流戦の1戦目として最高の出来ですよね」。指揮官もご機嫌だ。左太ももの筋損傷から再起した牧原大が、今季2度目の猛打賞。2回、4回に適時打を放ち、復帰から3試合連続安打&打点で完全復活を印象付けた。牧原大は「結果を出すのに必死なので」と、クールに振り返る。指揮官も「2番でも5番でも6番でも自分の仕事をしてくれるから、本当に助かる」と最敬礼した。規定未到達ながら打率3割1分8厘のヒットマンが戻り、打線に厚みが戻った。さらに9番に座る「扇の要」甲斐も、2号2ランを含む3安打の活躍。甲斐が打点を挙げれば昨季から28連勝という不敗神話も、継続中だ。「結果としてそうなってるなら良かったなと思う。僕も塁に出て上位につなげばチャンスは広がると思ってやっていきたい」。日本ハムからFA加入の近藤も、移籍後初の猛打賞で打線の爆発を呼んだ。交流戦の初戦を白星で飾るのは勝率1位に輝き、当時3年連続日本一に輝いた19年以来4年ぶり(交流戦のなかった20年を除く)。4年前も同じ本拠地で中日を6-4で撃破し、そのまま5連勝した。吉兆の快勝スタート。藤本監督は「打つ方はこの勢いで明日からもいってくれたら。この勢いで交流戦はいきたい」と、"スタートダッシュ"を誓った。【只松憲】ソフトバンク近藤(2回の適時打など移籍後初猛打賞)「いい流れの中で打席に入ることができました」
◆中日は今日31日にも自力優勝消滅の可能性が出てきた。先発初起用の2年目ブライトが初打点を含む3安打猛打賞、鵜飼が1号ソロの輝きも、投手陣が大炎上した。先発福谷が4回途中6失点KO、2番手橋本はプロ野球タイ記録の1イニング3死球を3者連続で与えるなど今季最多13失点で敗れた。自力V消滅の可能性に立浪監督は「これだけ負けていたら当然。負けたことに悔しさを持たないと、このチームは変わっていかない」と話した。すでにヤクルトが27日に自力Vの可能性を消滅させている。
◆球界屈指の捕手が、バットでも存在感を発揮した。ソフトバンク・甲斐が、二回に左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打。交流戦初戦の序盤から、5点のリードを奪う展開に導いた。「とにかく思い切って自分のスイングをすることを考えました。2アウトから追加点を取ることができてよかった。佑京(周東)がよくホームまで走ってくれました」一回に1点を先制し、追加点を狙った二回だ。2死から内野安打で出た周東を一塁に置き、9番・甲斐がカウント1-1から福谷の高め直球を力強く引っ張った。打球は鋭く伸びて左中間のフェンスを直撃。一走の周東が一気に生還した。甲斐の一打が呼び水となり攻勢は続いた。敵失でさらに一、三塁とすると、牧原大の右翼線への適時二塁打で3-0。さらに近藤にも左前2点打が出て5-0と一気にリードを広げ、先発の大関を援護した。甲斐は四回1死でも中堅手の頭上を越える二塁打を放ってチャンスメーク。四球で一、二塁とした後、牧原大の右前打で6点目のホームを踏んだ。とどめは六回2死一塁の第4打席で左翼へ2号2ラン。試合の前の時点で打率・191ながら、2019年以来となるVを狙う交流戦初戦にバットで貢献した。甲斐の打撃での活躍は、決して陣容が万全でないチームにとっても心強い。27日には正遊撃手の今宮が発熱など体調不良のため「特例2023」を適用され出場選手登録を抹消となった。穴を埋めるべく、川瀬が二塁から遊撃に回り、27日に昇格した牧原大が二塁に入る。〝非常時〟の対応を敷く状況の中で、ラストバッターの奮起が光り猛攻へとつながった。全員でカバーして戦う、鷹打線の底力を印象づけた。
◆ソフトバンクが今季最多の13得点で大勝した。二回までに甲斐の適時二塁打などで5点を先行。四回に3点、六回は甲斐の2ランなどで5点を加えた。大関は大崩れせず、7回を3失点で4勝目を手にした。中日は投手陣が乱調だった。
◆ソフトバンクの大関は7回を3失点で4勝目を挙げた。7安打されながらも要所を締め、交流戦初戦で白星を手にし「野手の皆さんが点を取ってくれて、すごく楽に投げることができた」と何度も感謝を口にした。四、五回と長打を浴びて失点を続けたが、立て直した。六、七回は無安打に。藤本監督は「球は全体的に高かったが、七回まで投げてくれたことは大きい」と評価した。(ペイペイドーム)
◆14安打で13点を奪い、鷹が得意の交流戦を大勝発進だ。そろいもそろって暴れた侍メンバーの中でも、驚きの大爆発を見せたのが「9番・捕手」の甲斐だ。本塁打を含む3安打3打点。打点を挙げた試合の不敗神話は、昨季から継続し28連勝に伸びた。「結果としてそうなっているのであれば、良かったなと思います。僕が塁に出られればいい打者がたくさんいる。チャンスが広がるのでそう思ってやっていきたい」まずは1-0の二回2死一塁で、福谷から左翼へ適時二塁打。5-2の四回1死でも二塁打を放ち3得点につなげると、11-3と大きくリードした六回2死一塁では外角直球をたたき左翼ホームランテラスへの2号2ラン。試合直前まで「・191」だった打率は、ヒーローとなった試合後は「・211」になった。甲斐が打てば、もう鷹打線は止まらない。左太もものけがから27日に1カ月ぶりに戦列復帰した牧原大は、二回の適時二塁打など3安打2打点。「1カ月間、何の役にも立てなかったので、休んだ分、巻き返せるように」と鼻息荒く語った。近藤はFA移籍後初の猛打賞となる3安打2打点。さらには周東も2安打1打点。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を世界一に押し上げたメンバー4人で11安打8打点と大活躍した。首位のロッテを2・5ゲーム差で追い、一歩も引けない。過去、12球団最多の8度の優勝を誇る交流戦で、一気に上昇するつもりだ。藤本監督も「今年は何とか優勝を目指して頑張りたい」と並々ならぬ決意を語る。14安打13点での大勝発進。9度目Vへ向け、最高のスタートを切った。(上阪正人)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 阪神 |
1 | 0 | 0 | 1.000 | - | 17 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0.188 | 1.000 |
1 | ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0.241 | 1.000 |
1 | ソフトバンク |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 13 | 5 | 1 | 0 | 0.378 | 5.000 |
1 | DeNA |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0.324 | 2.000 |
1 | ORIX |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0.286 | 0.000 |
1 | 日本ハム |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0.290 | 1.000 |
7 | ヤクルト |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0.250 | 2.250 |
7 | 西武 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0.133 | 3.000 |
7 | 楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0.167 | 1.000 |
7 | 巨人 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0.156 | 2.250 |
7 | 中日 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 5 | 13 | 2 | 0 | 0.342 | 11.250 |
7 | 広島 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0.069 | 4.500 |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
32 | 14 | 1 | 0.696 (↑0.007) | - (-) |
96 | 192 (+3) | 132 (+1) | 26 (-) | 24 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 2.610 (↑0.03) |
2 (-) |
DeNA |
25 | 19 | 1 | 0.568 (↑0.01) | 6 (-) |
98 | 181 (+3) | 168 (+2) | 42 (+1) | 8 (-) |
0.264 (↑0.001) | 3.560 (↑0.03) |
3 (-) |
広島 |
24 | 23 | 0 | 0.511 (↓0.011) | 8.5 (↓1) |
96 | 165 (-) | 160 (+4) | 33 (-) | 21 (+1) |
0.245 (↓0.004) | 3.110 (↓0.03) |
4 (-) |
巨人 |
23 | 25 | 0 | 0.479 (↓0.01) | 10 (↓1) |
95 | 178 (+1) | 197 (+2) | 52 (-) | 12 (+1) |
0.247 (↓0.002) | 3.980 (↑0.03) |
5 (-) |
ヤクルト |
17 | 29 | 2 | 0.370 (↓0.008) | 15 (↓1) |
95 | 161 (+1) | 197 (+2) | 43 (-) | 28 (+1) |
0.229 (-) | 3.790 (↑0.03) |
6 (-) |
中日 |
17 | 30 | 0 | 0.362 (↓0.008) | 15.5 (↓1) |
96 | 128 (+5) | 162 (+13) | 20 (+2) | 10 (-) |
0.242 (↑0.003) | 2.990 (↓0.17) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
26 | 15 | 2 | 0.634 (↑0.009) | - (-) |
100 | 155 (+2) | 120 (+1) | 26 (+2) | 25 (-) |
0.237 (-) | 2.640 (↑0.04) |
2 (-) |
ORIX |
27 | 19 | 2 | 0.587 (↑0.009) | 1.5 (-) |
95 | 187 (+4) | 151 (-) | 38 (-) | 19 (+1) |
0.263 (-) | 2.970 (↑0.07) |
3 (-) |
ソフトバンク |
24 | 18 | 2 | 0.571 (↑0.01) | 2.5 (-) |
99 | 160 (+13) | 147 (+5) | 28 (+1) | 21 (-) |
0.243 (↑0.003) | 3.170 (↓0.04) |
4 (-) |
日本ハム |
22 | 27 | 0 | 0.449 (↑0.011) | 8 (-) |
94 | 157 (+2) | 162 (+1) | 34 (+2) | 26 (-) |
0.222 (↑0.001) | 2.910 (↑0.04) |
5 (-) |
西武 |
19 | 27 | 1 | 0.413 (↓0.009) | 9.5 (↓1) |
96 | 132 (+1) | 161 (+3) | 32 (-) | 29 (+1) |
0.231 (↓0.002) | 3.120 (-) |
6 (-) |
楽天 |
17 | 27 | 1 | 0.386 (↓0.009) | 10.5 (↓1) |
98 | 131 (+2) | 170 (+3) | 39 (+2) | 36 (-) |
0.208 (↓0.001) | 3.230 (↑0.05) |
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