楽天(☆3対1★)DeNA =交流戦2回戦(2023.05.31)・楽天モバイルパーク宮城=
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DeNA
0000010001401
楽天
00100011X3900
勝利投手:田中 将大(3勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗8S))
敗戦投手:ウェンデルケン(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(10号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は1-1で迎えた7回裏、相手の暴投の間に1点を加え、勝ち越しに成功する。続く8回には、辰己の適時打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・田中将が7回4安打1失点の力投で今季3勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆DeNA石田健大は交流戦で勝利できるか。同投手は交流戦通算21試合で1勝6敗、防御率5・40。唯一の白星は21年5月27日オリックス戦で救援登板して挙げたもので、先発では7試合登板して0勝5敗と勝利がない。交流戦通算21勝を誇る楽天田中将との投げ合いを制し、パ相手から先発初勝利を目指す。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)が10号ソロを放った。1点を追う6回2死、1ボールから楽天田中将の127キロを左中間席へ運ぶ同点弾とした。「スライダーをうまく捉えることができました。出塁することを意識した結果、最高の結果となりうれしいです」とコメント。これで8年連続の2ケタ本塁打をマーク。30日にリーグ最速10号を放った牧に続いた。

◆楽天田中将大投手が交流戦では13年6月16日阪神戦以来、10年ぶりの勝利(交流戦通算22勝目)。交流戦で10年以上のブランク勝利は、18年松坂大輔(中日)が12年ぶり、前日5月30日に西野勇士(ロッテ)が10年ぶりに勝ったのに次いで3人目。

◆DeNAは宮崎敏郎内野手(34)が一時同点の10号ソロを放つも、空砲となった。1点を追う6回2死、宮崎が楽天田中将のスライダーを左中間席へ運び、8年連続の2ケタ本塁打をマーク。だが7回、3番手で登板したウェンデルケンが先頭の山崎を三塁打で出すと、2死後に変化球がワンバウンド。暴投で勝ち越しを許した。石田は通算8度目の先発で交流戦先発初勝利を目指したが、5回1失点で勝敗は付かなかった。チームの連勝は2でストップ。打線は田中将に7回を4安打1点に封じられた。一方で投手陣は8イニング中、6度先頭打者の出塁を許して守備からリズムをつくれなかった。三浦大輔監督(49)は「守りの時間が長くて、防戦一方でした。切り替えて明日勝って、勝ち越して(横浜に)戻れるようにするしかないですね」と話した。また「左第二足趾(そくし)の炎症」と診断されたネフタリ・ソト内野手(34)はベンチスタートだったが、今後の出場は問題ないとした。

◆楽天田中将大投手が6試合ぶりの白星を挙げた。積極的にスイングを仕掛けるDeNA打線に、ツーシームを主体にスライダーで左右の両サイドを突き、揺さぶった。ゴロを打たせる投球で、7回4安打1失点で、4月14日ソフトバンク戦以来の3勝目。交流戦での勝利は13年6月16日阪神戦以来10年ぶりだ。試合後はお立ち台に上がり、「ふがいない投球が続いていたので、なんとしてでも勝つんだという気持ちだった」と拍手に笑顔で応えた。勝ち星から遠ざかっていた上に、前回登板までの直近2試合で計9回0/3を11失点。自身の投球にフラストレーションもたまっていた。「しんどいっすよ。しんどかったですね」と胸中を明かした。それでも少し間を空け、「勝ったから...」とホッとした表情だった。5月28日には1軍選手全員で交流戦の決起集会を行った。若手の台頭に加え、チームの結束も強くなり、雰囲気はいい。「ここからしっかり1個ずつ勝っていって、交流戦優勝を目指してやっている。みんなでまた頑張っていきます」。そこへ導くため、マウンド上で試合を作り、勝利を呼び込み続ける。【湯本勝大】

◆楽天田中将大投手(34)が、6試合ぶりの白星を挙げた。積極的にスイングを仕掛けるDeNA打線に、ツーシームを主体にスライダーで両サイドを突いて揺さぶった。ゴロを打たせ、7回を4安打1失点。4月14日ソフトバンク戦以来の3勝目、交流戦での勝利は13年6月16日阪神戦以来10年ぶりとなった。試合後はお立ち台に上がり、「ふがいない投球が続いていたので、なんとしてでも勝つという気持ちだった」と拍手に笑顔で応えた。勝ち星から遠ざかっていた上に、前回登板までの直近2試合で計9回0/3を11失点と納得できない投球が続いた。1カ月半の時間を「しんどいっすよ。しんどかったですね」と胸中を明かした。それでも少し間を空け、「勝ったから...」とホッとした表情だった。先発陣では早川、ルーキー荘司ら若手たちの奮闘が続いている中、28日には1軍選手全員で交流戦の決起集会を行った。チームの結束も強くなり、雰囲気はいい。「ここからしっかり1個ずつ勝っていって、交流戦優勝を目指してやっている。みんなでまた頑張っていきます」。そこへ導くため、マウンド上で試合を作り、勝利を呼び込み続ける。【湯本勝大】

◆楽天辰己涼介外野手(26)が試合を決定付けた。1点リードの8回1死二塁で迎えた第4打席。カウント1-2から、真ん中に入った入江の153キロ直球をたたきつけた。打球は高くはね、三塁手宮崎の頭上を越し、左前適時打。5試合ぶりの打点を挙げた。「ただのサードゴロです」と打球を悔しがったが「チームに貢献できたという意味ではよかった」と力を込めた。今季は打率1割台と落ち込んでいるが、常に課題を持って打席に入る。終盤の1点を争う中での打席では、「フォークを打つための打席にしたい」と狙いを絞った。結果的には全球直球勝負で体が反応しての適時打となったが、試行錯誤を繰り返しながら、日々を過ごす。すべては巻き返しのため。「僕自身いい成績で終わると思うので、楽しみですね」。ポジティブに前を向きながら、目の前の壁を乗り越えていく。

◆楽天は今季ワーストの11失点で大敗した。投壊で序盤から大量失点を喫した。1回に1点を先制したが、直後に先発滝中が4連打を浴び、3失点で逆転を許した。2回1/3を7安打5失点で降板。4回から登板した3番手宮森も1死も奪えず4失点。4回までに8点を追う展開となった。後続のリリーフ陣も打ち込まれ、大敗。滝中は「高さが良くなかったですね。こういうゲームになってしまったのも自分の責任なので申し訳ないです」と表情が険しかった。交流戦最初のカードを負け越し、借金は再び10となった。石井監督は「球場に足を運んでくれているファンの方に情けない試合を見せてしまって申し訳ないなと思います」と肩を落とした。

◆四回の楽天の攻撃で珍しいプレーが起こった。1死二塁から安田が放った大飛球を、中堅手・桑原がジャンピングキャッチ。しかし、これに一度はセーフ(ノーキャッチ)の判定が出たために、二走・岡島が飛び出し二、三塁間で挟まれる形となった。これに対し、DeNA・三浦監督が打球の判定についてリクエスト。リプレー検証の結果、桑原のグラブに打球は直接収まっており、判定が覆りアウトに。最初のセーフ判定のために飛び出した岡島は二塁に戻される形で、2死二塁で試合再開が宣告された。その後、三浦監督がベンチを飛び出し、一連の流れについて審判団に確認。複雑な結果となったが、そもそも最初から判定通りにプレーが行われていれば、二走・岡島はタッチアップで三塁に進んでいた可能性が高い。続く伊藤が左前打も、走者が二塁だったため本塁にかえれず。2死一、三塁から辰己が左飛に倒れて無得点に終わっただけに、結果的にはDeNAにとってはラッキーともいえるプレーとなった。

◆楽天が競り勝った。1―1の七回は暴投で1点を勝ち越し、八回は辰己の左前適時打で加点した。田中将は7回1失点にまとめて4月14日以来の勝ち星となる3勝目、松井裕が8セーブ目。DeNAは打線がつながりを欠いた。

◆両チームのOBによる1打席対決が行われ、楽天・青山浩二アカデミーコーチと、DeNA・相川亮二チーフ作戦兼バッテリーコーチが対戦。カウント2-1からの4球目を相川コーチが、右前に鮮やかな流し打ちで〝勝利〟した。昨年も同じ対戦で相川コーチが左中間へ安打。青山コーチは「今年は何とか三振を取れるように、個人的には140キロ(結果、最速138キロ)を目指す」と臨んだが、2年連続で痛打を浴びた。

◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(34)が「左第2足趾(そくし)の炎症」のため欠場した。前日30日の一塁守備で左足の違和感を訴え、病院へ直行し診断を受けた。この日の試合前練習は、グラウンドでキャッチボール、内野ノック、フリー打撃を行い状態を確認。試合は出番こそなかったが、ベンチ入りし九回2死の場面では代打に備えてネクストサークルに立っており、三浦監督は「準備させていた」と説明。あす6月1日以降の出場には支障がないかを確認されると「はい」と答えた。

◆DeNAは痛恨のプレーで、連勝が止まった。1-1の七回。3番手のジェイビー・ウェンデルケン投手(30)が先頭の山崎に右中間へ運ばれ、右翼手・楠本が打球処理を誤り三塁打とされた。後続は一ゴロと浅い右飛で2死を取ったが、続く浅村の打席で暴投。決勝点を献上した。序盤から先発の石田がピンチを招きながらも何とかしのぎ、自軍に流れが傾きかけたところでバッテリーのミス。三浦監督は「2死までいきましたけど、うーん。苦しいイニングが続いて、何とか本塁にかえさないようにやっていましたけど...」と表情を曇らせた。打線も田中将を打ち崩せず4安打1得点。指揮官は「丁寧に両コーナーを突いて、なかなか球が浮いてこなかった。守りの時間が長く、防戦一方だった」と唇をかんだ。(浜浦日向)

◆楽天・田中将大投手(34)が7回1失点で、4月14日のソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)以来となる3勝目を挙げた。「ふがいない投球が続いていたので、何としても勝つという気持ちだった。(勝てない期間は)しんどかったです」丁寧に低めに集め、一、二、四、七回はいずれも三者凡退に。21個のアウトのうち半分以上を内野ゴロで奪った。六回にソロを浴びて同点とされたが、リードを許さなかった。最速148キロを計測。5三振を奪い、4安打に抑えて92球で締めた。ベテランの奮闘に応えて、打線は七回に勝ち越し、勝利投手の権利をプレゼント。酒居、松井裕が無失点でつないだ。石井監督は「将大がしっかり引っ張って、かなりいい投球をしてくれた」と絶賛した。2021年の日本球界復帰後では初の交流戦勝利。交流戦通算22勝とし、単独8位に浮上した。日米通算200勝まで7勝と迫った。競馬を愛する男は、くしくも28日の日本ダービーの夜に、発起人となって決起集会を開いた。大黒柱の号令に全選手が集結。「(コロナ禍の制限が解けて)選手同士で食事に行けるようになり、すごくいい時間になった。交流戦優勝を目指してやっていく」という田中将がチームの結束を強めた。(広岡浩二)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
200 1.000
(-)
-
(-)
167
(+5)
3
(+2)
5
(+3)
0
(-)
0.262
(↓0.028)
1.500
(↓0.5)
2
(1↓)
阪神
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
163
(-)
5
(+4)
0
(-)
2
(+1)
0.172
(↓0.016)
2.120
(↓1.12)
2
(1↓)
ロッテ
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
166
(+4)
8
(+7)
5
(+3)
0
(-)
0.217
(↓0.024)
4.000
(↓3)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1614
(+1)
12
(+7)
1
(-)
0
(-)
0.273
(↓0.105)
6.000
(↓1)
2
(5↑)
西武
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
165
(+4)
3
(-)
1
(+1)
1
(-)
0.203
(↑0.07)
1.500
(↑1.5)
2
(1↓)
DeNA
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
164
(+1)
5
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.239
(↓0.085)
2.650
(↓0.65)
2
(5↑)
楽天
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
165
(+3)
4
(+1)
2
(-)
2
(+2)
0.237
(↑0.07
1.000
(-)
2
(1↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
165
(+1)
3
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.193
(↓0.093)
1.500
(↓1.5)
2
(5↑)
巨人
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
168
(+7)
6
(+4)
4
(+4)
1
(-)
0.194
(↑0.038)
3.180
(↓0.93)
2
(5↑)
中日
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1612
(+7)
14
(+1)
3
(+1)
1
(+1)
0.307
(↓0.035)
5.820
(↑5.43)
2
(5↑)
広島
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
163
(+3)
5
(+1)
1
(+1)
1
(-)
0.148
(↑0.079)
2.650
(↑1.85)
12
(5↓)
ヤクルト
020 0.000
(-)
2
(↓1)
163
(+2)
7
(+5)
0
(-)
1
(-)
0.231
(↓0.019)
3.940
(↓1.69)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32151 0.681
(↓0.015)
-
(-)
95192
(-)
136
(+4)
26
(-)
25
(+1)
0.250
(↓0.002)
2.620
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
25201 0.556
(↓0.012)
6
(-)
97182
(+1)
171
(+3)
43
(+1)
9
(+1)
0.262
(↓0.002)
3.550
(↑0.01)
3
(-)
広島
25230 0.521
(↑0.01)
7.5
(↑1)
95168
(+3)
161
(+1)
34
(+1)
21
(-)
0.245
(-)
3.070
(↑0.04)
4
(-)
巨人
24250 0.490
(↑0.011)
9
(↑1)
94185
(+7)
201
(+4)
56
(+4)
12
(-)
0.247
(-)
3.980
(-)
5
(1↑)
中日
18300 0.375
(↑0.013)
14.5
(↑1)
95135
(+7)
163
(+1)
21
(+1)
11
(+1)
0.242
(-)
2.940
(↑0.05)
6
(1↓)
ヤクルト
17302 0.362
(↓0.008)
15
(-)
94163
(+2)
202
(+5)
43
(-)
28
(-)
0.229
(-)
3.830
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26162 0.619
(↓0.015)
-
(-)
99159
(+4)
127
(+7)
29
(+3)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.740
(↓0.1)
2
(-)
ORIX
27202 0.574
(↓0.013)
1.5
(-)
94188
(+1)
154
(+3)
38
(-)
19
(-)
0.261
(↓0.002)
2.970
(-)
3
(-)
ソフトバンク
24192 0.558
(↓0.013)
2.5
(-)
98161
(+1)
154
(+7)
28
(-)
21
(-)
0.241
(↓0.002)
3.260
(↓0.09)
4
(-)
日本ハム
23270 0.460
(↑0.011)
7
(↑1)
93162
(+5)
164
(+2)
37
(+3)
26
(-)
0.222
(-)
2.890
(↑0.02)
5
(-)
西武
20271 0.426
(↑0.013)
8.5
(↑1)
95136
(+4)
161
(-)
33
(+1)
29
(-)
0.232
(↑0.001)
3.050
(↑0.07)
6
(-)
楽天
18271 0.400
(↑0.014)
9.5
(↑1)
97134
(+3)
171
(+1)
39
(-)
38
(+2)
0.210
(↑0.002
3.180
(↑0.05)