ロッテ(☆2対1★)巨人 =交流戦1回戦(2023.05.30)・ZOZOマリンスタジアム=
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巨人
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ロッテ
01010000X2702
勝利投手:西野 勇士(6勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗14S))
敗戦投手:平内 龍太(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】田村 龍弘(2号・2回裏ソロ),山口 航輝(2号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは2回裏、田村のソロで先制に成功する。そのまま迎えた4回には山口のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西野が7回1失点の好投。その後は澤村、益田とつないでリードを守り、西野は今季6勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。

◆ロッテはリーグ最多タイの5勝を挙げている西野勇士が先発。ロッテの投手が5月までに6勝すれば15年イ・デウン以来で、日本人投手では10年成瀬以来になる。西野は交流戦で通算2勝しているが、2勝とも1軍デビューした13年に挙げたもの。交流戦で10年以上のブランク勝利を記録したのは06年に西武で勝った後に、18年に中日で12年ぶりに勝利した松坂だけ。巨人を相手に、珍しい10年ぶりの交流戦勝利を狙う。

◆巨人ナインがロッテの元巨人戦士と再会し"交流"した。交流戦開幕戦となるロッテ戦前に、昨年まで所属したポランコとアーリーワーク中の小林が室内練習場で対面し、大きくハグ。グラウンドでも大城卓らナインが囲んで懐かしんだ。同じく昨年まで所属したメルセデスも、阿部ヘッドらと仲良さそうに会話した。20年9月に香月とのトレードでロッテに加入し、米レッドソックスをへて再びロッテに戻った沢村も古巣にあいさつ。原監督と言葉を交わす場面も見られた。

◆巨人原辰徳監督(64)が、指名打者にアダム・ウォーカー外野手を起用し、交流戦開幕戦に臨む。1番にはルーキー・萩尾匡也外野手を抜てき。ウォーカーを7番に配置した。4番岡本和を中心としたクリーンアップの後ろに、6番梶谷から8番吉川へとつなげ、厚みのある打線を構成した。さらにベンチには、広島時代の17年に3打席連続本塁打を放つなど、交流戦MVPに輝いた交流戦男の丸、右ハムストリングの肉離れから復帰したばかりの中田翔と、強打者が代打に控える。甲子園で阪神に同一カード3連敗を喫し、仕切り直しの交流戦。平内龍太投手がプロ初先発し、総力戦によるブルペンデーで勝利をつかみにいく。

◆巨人が交流戦初戦から大胆な"オープナー"に踏み切った。プロ初先発のマウンドに上がった平内龍太投手(24)は1回に1死満塁のピンチを招くも、ロッテ安田を二ゴロ併殺打に仕留めて無失点の立ち上がりを見せた。しかし、2回2死から田村に先制ソロを浴びて2回4安打1失点、1巡目を終えた3回から、この日昇格した左腕の高橋にスイッチした。平内は「練習からいつも通りの感じでブルペンからマウンドに上がれました。あまり対戦しない相手で少し探りながらいってしまった。逆転してくれるようにベンチから応援します」とコメントした。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(31)の逆転2ランが強風に押し戻されて幻となった。2点を追う7回に梶谷のタイムリーで1点を返した直後の1死一塁、ウォーカーがロッテ西野の高めスライダーを振り切った。柵越えを期待した巨人ファンから大きな歓声が起こるも、試合前時点で8メートルと表示された強風に押し戻された。フェンス際で失速して左飛となり、球場からは巨人ファンの悲鳴とため息が漏れた。SNSでは「テレビの前で入った! って大声で言ってしまった」「完全にマリン風で戻されたな」「風が味方してくれたら」などのツイートが見られた。

◆巨人高橋優貴投手(26)が、交流戦初戦の大胆な策に粘りの投球で応えた。3年目の平内を中2日でプロ初先発に据える"ブルペンデー"で第2先発として奮闘した。平内が1巡目を投げ終えた3回、この日昇格した左腕の高橋がマウンドへ。4回1死からロッテ山口にソロを浴びるも、失点はこの1点のみ。6回には2四球が絡んで2死満塁のピンチを招いたが田村を直球で右飛に抑え、粘りきった。84球で4回1/3を3安打1失点5奪三振2四球。7回の先頭和田を空振り三振に仕留めたところで降板となった。今季はここまで2試合に先発も、3回2失点、2回途中3失点と、いずれも役割を果たせていなかったが、高橋の粘りに原監督もマウンドからねぎらい、降板を告げた。

◆巨人が交流戦初戦から大胆な"ブルペンデー"を敢行も、打線が湿り、今季2度目の4連敗を喫した。中2日でプロ初先発のマウンドに立った平内龍太投手(24)は1回に1死満塁のピンチを招くも、ロッテ安田を二ゴロ併殺打に仕留めて無失点の立ち上がりを見せた。しかし2回2死から田村に先制ソロを浴びて2回4安打1失点、1巡目を終えた3回からこの日昇格した左腕の高橋優貴投手(26)にスイッチした。高橋は粘りの投球で策に応えた。4回1死からロッテ山口にソロを浴びるも、失点はこの1点のみ。6回には2四球が絡んで2死満塁のピンチも田村を直球で右飛に抑え、粘りきった。84球で4回1/3を3安打1失点5奪三振2四球。7回の先頭和田を空振り三振に仕留めたところで降板となった。3番手鈴木康、4番手高梨とつないでパ・リーグ首位のロッテ相手に2失点に抑えたが、打線がロッテ西野を捉えられなかった。2点を追う7回1死三塁、梶谷のタイムリーで1点をかえすも、直後の1死一塁、ウォーカーが放った左翼へ大きな飛球は、試合前時点で8メートルと表示された強風に押し戻されて左飛となった。8回を元巨人の沢村、9回を守護神益田に抑えられ、26日阪神戦(甲子園)から1カ月半ぶりの4連敗。4試合でわずか5得点と苦しんでいる。

◆吉井ロッテが交流戦白星発進した。先発西野勇士投手(32)が7回5安打1失点と好投し、交流戦では10年ぶりの勝利投手を手にした。今季6勝目(1敗)で両リーグハーラー単独トップにも立った。得点は2回に田村、4回は山口のソロ2発で奪った2点だけだったが、8回は沢村、9回は益田が無失点で抑え、1点差で逃げ切り2連勝。就任1年目の吉井理人監督(58)は交流戦初勝利となり、パ・リーグ首位の勢いは健在だった。

◆巨人平内龍太投手(24)がオープナーでプロ初先発し、2回を4安打1失点だった。初回は1死満塁のピンチも、ロッテ安田を初球高めのスプリットで二ゴロの併殺とした。2回は2死から田村に右翼へのソロを浴びた。3回からは2番手の高橋に託した。プロ3年目で初先発。28日に先発を伝えられたという。いつもと違う役割に「いつもと同じようにしようと思って、あえてキャッチボールの中でやった。そんな大きな違いはなかったかな。相手もパ・リーグっていうのは、ちょっと探りながら投げてしまった。2回で代わりましたけど、先発やるともっと投げたいなっていう風に思いました」と振り返った。阿波野投手チーフコーチは「2イニングの中で持ってるものは出してくれたかなと」とした上で、「ホームラン打たれる部分は、1番手で投げたか、2番手で投げたかとかではなく、あそこはちょっと、もう少し防げるような投球をして欲しかった」と求めた。

◆左大腿(だいたい)二頭筋損傷が完治して復帰2戦目のロッテ山口航輝外野手が、4回にバックスクリーン左への特大ソロ弾で加点した。今季1本塁打と不振だったが、2番手高橋の直球を捉え「まぐれじゃない。気持ち良い一発になりました」と笑顔も帰ってきた。負傷中は自宅でテレビ観戦。「みんな打つし、勝つし」と好調なチームの一員に加われない悔しさにチャンネルを変えることもあったが、「声援もすごくて楽しく野球が出来た」と本塁打量産のきっかけをつかんだ。

◆巨人阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)が交流戦初戦の大胆起用の意図を説明した。今季ここまで2試合に先発も、3回2失点、2回途中3失点と立ち上がりに失点して、いずれも先発の役割を果たせていなかった高橋を2番手に置き、中2日で平内龍太投手(24)をプロ初先発のマウンドに送った。平内は2回2死から田村に先制ソロを浴びるも、2回4安打1失点で、1巡目を終えた3回から高橋にスイッチした。高橋は粘りの投球で策に応えた。4回1死からロッテ山口にソロを浴びるも、失点はこの1点のみ。6回には2四球が絡んで2死満塁のピンチも田村を直球で右飛に抑え、粘りきった。84球で4回1/3を3安打1失点5奪三振2四球。7回の先頭和田を空振り三振に仕留めたところで降板となった。阿波野コーチは立ち上がりで捉えられていた高橋を生かす"秘策"だったと説明。「立ち上がりの部分でうまくいかないまま降板ということが、何試合があった。1つの案として、何日も前から準備万全というのが、逆に伸び伸び投げられなかったりするのではないかと」と明かした。次回登板以降の"秘策"の継続については「常用するかどうかっていうのは、なかなかね。その代わりに投げなきゃいけない、最初に投げなきゃいけない人っていうのは負担があるだろうし。いろいろ考えさせてもらいたい」と検討していく。プロ初先発に起用した平内については、球数制限を設けて2イニングの登板にとどめた。「ここ数試合を見て決めました。膨大な球数にして4、5日ベンチ外にしてしまうのは、状態としては少しはもったいない」と話し、今後もブルペンを支えていく存在として期待を込めた。

◆パ・リーグ首位のロッテが、対巨人への思いも込めて「日本生命セ・パ交流戦」を白星発進した。吉井理人監督(58)は現役時代の苦い記憶に、先発西野勇士投手(32)も10年前の同じ交流戦開幕戦で勝利投手となれなかった相手に7回1失点で、それぞれリベンジ。8回登板の沢村拓一投手(35)も10年間在籍した古巣に2奪三振無失点と好投した。チームは今季最多の貯金11。06年以来3度目の交流戦制覇に向け、勢いは加速した。「原さんに満塁ホームランを打たれたのは覚えています」。吉井監督が指揮官としての対セ・リーグ初勝利を巨人から挙げた。34年前の89年10月26日。近鉄で背番号11を背負った巨人との日本シリーズ第5戦、7回裏2死満塁。若大将「4番」原辰徳に満塁弾を喫した記憶は鮮明に残るが「何もないです。やるのは選手。選手たちが出来ることをやってほしい。勝ったから調子に乗って出来ないことをしちゃうと、悪くなっちゃうので」と笑顔。リベンジの感情は抑え、選手に感謝した。7回1失点の西野にも「スライダーが良かったですね」。あの日、直球を6球続けて痛打された投球も頭に描き? 風も利用して直球と変化球を巧みに操った右腕をたたえた。その西野にとっても、巨人は「ずっと勝ちたいと思っていた」相手だった。支配下登録初年度の13年に、同じ交流戦開幕の巨人戦で先発し5回3失点。チームは勝ったが勝利投手になれなかった。「小さい時から見ていた伝統あるチーム。僕みたいな(富山の)田舎の人は巨人戦を見るので、良い投球をする姿を見せられたら(支えてくれた人への)恩返しになる」。抑え、中継ぎとして活躍し、トミー・ジョン手術も乗り越えた今季は再び先発を直訴。10年以上の間隔が空いての交流戦白星は、松坂大輔以来2人目。6勝目でリーグ単独トップに立った。古巣相手に初登板となった沢村も8回にマウンドに上がり、空振り三振で締めた。巨人から加入したポランコのパワーポーズでほえた。「どこが相手だろうと千葉ロッテのために投げていく姿勢は変わらない。今日は勝てて良かった。明日につながる」。仲間の思いも背負う投球は、元仲間を圧倒した。投手陣が抑え、打者陣が少ない好機をものにして逃げ切る今季の勝ちパターンは交流戦でも継続。監督、コーチ、選手、スタッフ、2軍、ファン、みんなで戦うロッテの強さは、セ相手でも健在だ。【鎌田直秀】

◆巨人が貧打に悩まされ、今季2度目の4連敗を喫した。1点を追う3回1死一、三塁で、1番に抜てきされた萩尾。一打同点の場面で、ロッテ西野の初球シュートに手を出して右飛に打ち取られた。打線は7回の梶谷の適時打のみにとどまり、連敗中の4試合でわずか5得点。得点力に欠く打線に、原監督は「もうちょっと活発にいかないとね」。原政権では8連勝中だった交流戦初戦を落とした。今季初めて"オープナー"を採用し、プロ初先発の平内を送り出した。左腕・高橋が、今季先発した2試合で不安定だった立ち上がりの改善策として、第2先発で3回から登板。2人で7回途中まで2失点と上々の投球内容に、原監督は「自分の投球に近い間合いで放っていたと思いますね」とする一方で打線に「今日のゲームの1打席、試合というものをね、次に全員がつなげるようにしないといけませんね」と反省とともに反撃を促した。

◆巨人・戸郷がリーグトップタイの6勝目を目指し、31日のロッテ戦で先発する。過去2年の交流戦で勝利を挙げている相手で「良い結果が出ているのはいいこと。継続してやっていきたい」と表情を引き締めた。昨季まで同僚だったメルセデスとの投げ合い。キャッチボールなどで調整した右腕は浜風を「うまく利用できたら」と意気込んだ。

◆ロッテで今季巨人から加入した左腕のメルセデス投手(29)が31日の巨人戦(ZOZOマリン)に先発する。6年間在籍した古巣相手の登板となる中、「投げるときはいつも楽しみですが、古巣との対戦なのでより気持ちが入る」と闘志を燃やした。今季は7試合に登板し1勝3敗ながら、防御率1・66と抜群の安定感。24日の前回登板では小島に続く2番手でマウンドに上がり、3回無失点でNPB初セーブを記録した。

◆巨人・平内龍太投手(24)がプロ初先発し、2回28球を投げて4安打1失点だった。二回2死から田村に右越えソロを許し、先制点を献上した。赤星が不調で離脱した影響もあって先発陣が駒不足となり、中継ぎを本職とする大卒3年目右腕に白羽の矢が立った。三回から2番手で高橋が登板した。

◆試合前練習中にロッテの選手が次々と三塁側の巨人ベンチに向かった。巨人に在籍した経験のある沢村、メルセデス、ポランコが古巣の選手やスタッフと旧交を温めた。2020年のシーズン中にトレードでロッテに加入し、米大リーグを経て今季から再びロッテでプレーする沢村にとって、公式戦では移籍後初となる巨人との対戦。原監督とも再会を果たして談笑するなど、つかの間のリラックスタイムとなった。

◆ロッテが逃げ切った。先発西野勇士投手が、7回5安打1失点でリーグ単独トップの6勝目、益田が14セーブ目を挙げた。打線は二回に田村の2号ソロで先制し、四回に山口の2号ソロで加点した。巨人は打線が精彩を欠き、4連敗。

◆本拠地ZOZOマリンの夜空に、復活を告げるアーチを描いた。1-0の四回、「6番・左翼」で先発出場したロッテ・山口航輝外野手(22)が、中越えの2号ソロをマーク。柵越えを確認すると、右拳を高々と掲げてダイヤモンドを一周した。救援投手が短い回で継投する「オープナー」を採用した巨人の2番手左腕の高橋が投じた142球の直球を捉え、「打ったのはストレートです。一本出てよかった。次も打てるように頑張ります」とコメントした。プロ5年目の今季は開幕2カード目から4番を託されたが、4月30日に左大腿二頭筋損傷のアクシデントに見舞われ出場選手登録を外れた。5月28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で復帰し、4打数1安打を記録した。この試合の第2打席で滞空時間の長い左飛を放っており、吉井監督は「レフトフライは『逆風だった』とか言ってましたけど(ドーム球場だから)風は吹いていないのに」と苦笑い。この日は海風を名物とする本拠地で、文句なしの一発を放った。ロッテは2005年から始まった交流戦で過去2度優勝。昨年までの通算成績は12球団で2位の202勝(173敗15分け)をマークしている。現在、リーグ首位を走っているだけに「チームがいい状態なので足を引っ張らないように」と話していた山口。得意の交流戦でさらに勢いをつける。(武田千怜)

◆巨人は1得点にとどまり、今季2度目の4連敗を喫した。1-3番が無安打に終わるなど振るわず、打線はこれで4試合で計5得点。原辰徳監督(64)は「もっと活発にいかないと」と指摘した。1番に抜擢(ばってき)されたドラフト2位の萩尾(慶大)は3打数無安打。1点を追う三回1死一、三塁の好機で右飛に倒れ「もう少しコースを絞っていくべきだった。配球を勉強しないといけない」と課題を口にした。

◆巨人は、救援投手から短い回で継投する戦術「オープナー」を採用したが、白星につながらなかった。プロ初先発した3年目の平内龍太投手(24)が田村に先制ソロを被弾するなど、2回1失点。2番手の高橋優貴投手(26)も山口にソロを浴びるなど、4回1/3を1失点。パ・リーグ首位に立つロッテ打線の一発攻勢に泣いた。今季初めてオープナーを採用した意図について阿波野投手チーフコーチは「(立ち上がりが不安定な)高橋をどうやって生かすかというところでの策」と説明。今後については「常用するかはなかなか。その代わりに投げないといけない選手の負担もある」と慎重な姿勢を示した。プロ3年目で初先発した平内は「2回で代わったけど、先発やるともっと投げたいなと。(先発は)面白いなと思った」と振り返った。

◆力強くほえた。2-1の七回2死一塁。ロッテ・西野勇士投手(32)は吉川を遊ゴロに仕留めると、女房役の田村を指さして胸を張った。7回5安打1失点。パ・リーグ単独トップの6勝目を挙げた。「マリンの風が強い中の真っすぐとか、スライダーとかの対応は(打者が)そう簡単にできるものではない。自信を持って投げられた」試合開始時は風速9メートル。東京ドームを本拠地とする巨人を相手に海風を利用した。軸は「すごく曲がった」というスライダー。全投球のうち直球(32・6%)よりも多い36・8%の割合で投じ、凡打の山を築いた。交流戦での白星は、先発した2013年6月3日のヤクルト戦以来、10年ぶりだ。10年の間に守護神や右肘手術を経験した32歳は「点は取られましたけど踏ん張ることができるのは中継ぎを経験したから。10年間の全てを使って投げられている」と進化を実感した。富山・新湊高から入団15年目。県内の射水市は巨人の初代オーナー、正力松太郎氏(故人)の出身地で「田舎の人はジャイアンツ戦を見るんです」。自身も少年時代はテレビ中継でG戦士にくぎ付けとなった。「小さい頃から見ていたすごいチーム。今日はすごく勝ちたいと思っていた」。丁寧な制球で勝利を手にした。チームは貯金を今季最多の11に伸ばした。「1戦目を取れたので、ここから勢いに乗っていく」と西野。ロッテは交流戦で12球団2位の通算203勝(1位はソフトバンクで229勝)。セ・リーグを相手に、さらなる上昇気流に乗る。(武田千怜)

◆1点を追う九回、巨人は3者連続三振で万事休した。反攻の契機としたかった交流戦開幕。原辰徳監督(64)は1得点に終わった攻撃陣に、「もうちょっと活発にいかないと」と苦言を呈した。指揮官が「必要な選手」と1番に抜擢(ばってき)したD2位・萩尾(慶大)は3打数無安打。1点を追う三回1死一、三塁の好機で初球のシュートを打ち上げて右飛に倒れた。ZOZOマリンならではの強風で切れ味が増した西野の変化球に手を焼き「これだけ曲がるんだと。配球も勉強しないといけない」と課題を口にした。打線は最近4試合で計5得点。今季2度目の4連敗を喫した。丸ら実績がある選手の当たりが止まっており、大久保打撃チーフコーチは「若手が育つにはベテランが活躍してくれないと」と指摘した。(鈴木智紘)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
阪神
100 1.000- 173101 0.1881.000
1
ロッテ
100 1.0000 172120 0.2411.000
1
ソフトバンク
100 1.0000 1713510 0.3785.000
1
DeNA
100 1.0000 173210 0.3242.000
1
ORIX
100 1.0000 174001 0.2860.000
1
日本ハム
100 1.0000 172120 0.2901.000
7
ヤクルト
010 0.0001 171201 0.2502.250
7
西武
010 0.0001 171301 0.1333.000
7
楽天
010 0.0001 172320 0.1671.000
7
巨人
010 0.0001 171201 0.1562.250
7
中日
010 0.0001 1751320 0.34211.250
7
広島
010 0.0001 170401 0.0694.500

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
32141 0.696
(↑0.007)
-
(-)
96192
(+3)
132
(+1)
26
(-)
24
(+1)
0.252
(↓0.001)
2.610
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
25191 0.568
(↑0.01)
6
(-)
98181
(+3)
168
(+2)
42
(+1)
8
(-)
0.264
(↑0.001)
3.560
(↑0.03)
3
(-)
広島
24230 0.511
(↓0.011)
8.5
(↓1)
96165
(-)
160
(+4)
33
(-)
21
(+1)
0.245
(↓0.004)
3.110
(↓0.03)
4
(-)
巨人
23250 0.479
(↓0.01)
10
(↓1)
95178
(+1)
197
(+2)
52
(-)
12
(+1)
0.247
(↓0.002)
3.980
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
17292 0.370
(↓0.008)
15
(↓1)
95161
(+1)
197
(+2)
43
(-)
28
(+1)
0.229
(-)
3.790
(↑0.03)
6
(-)
中日
17300 0.362
(↓0.008)
15.5
(↓1)
96128
(+5)
162
(+13)
20
(+2)
10
(-)
0.242
(↑0.003)
2.990
(↓0.17)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
26152 0.634
(↑0.009)
-
(-)
100155
(+2)
120
(+1)
26
(+2)
25
(-)
0.237
(-)
2.640
(↑0.04)
2
(-)
ORIX
27192 0.587
(↑0.009)
1.5
(-)
95187
(+4)
151
(-)
38
(-)
19
(+1)
0.263
(-)
2.970
(↑0.07)
3
(-)
ソフトバンク
24182 0.571
(↑0.01)
2.5
(-)
99160
(+13)
147
(+5)
28
(+1)
21
(-)
0.243
(↑0.003)
3.170
(↓0.04)
4
(-)
日本ハム
22270 0.449
(↑0.011)
8
(-)
94157
(+2)
162
(+1)
34
(+2)
26
(-)
0.222
(↑0.001)
2.910
(↑0.04)
5
(-)
西武
19271 0.413
(↓0.009)
9.5
(↓1)
96132
(+1)
161
(+3)
32
(-)
29
(+1)
0.231
(↓0.002)
3.120
(-)
6
(-)
楽天
17271 0.386
(↓0.009)
10.5
(↓1)
98131
(+2)
170
(+3)
39
(+2)
36
(-)
0.208
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)