1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 | 2 | 1 |
勝利投手:鈴木 健矢(4勝2敗0S) (セーブ:田中 正義(1勝1敗7S)) 敗戦投手:松井 友飛(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆日本ハムは2回表、福田光の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた6回には、1死二塁から野村が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては先発・鈴木が5回無失点と試合をつくり、今季4勝目。敗れた楽天は最終回に伊藤裕のソロで1点を返すも、反撃が遅かった。
◆日本ハム新庄剛志監督(51)が会心のリクエスト成功で楽天の得点を取り消し、場内が騒然となった。3回裏2死一、二塁の場面。浅村が左前打を放ち、二塁走者の小深田が生還したかに思われた。しかし、一塁走者の辰己が左翼・松本剛の好送球で三塁でタッチアウト。小深田の生還と辰己のタッチアウトは、どちらが早いか微妙で、新庄監督はリクエストした。審判団は長いリプレー検証の末、「責任審判の有隅です。ただいまのタイムプレーについてリプレー検証いたしましたが、無得点といたします」と辰己が三塁でタッチアウトとなったタイミングが早いと判断。1度は楽天に入った1点が取り消され、3回裏は無得点で終了。場内のファンは大きくざわめいた。新庄監督をはじめ、日本ハムベンチでは有隅責任審判の声が聞こえづらかったようで、場内へのアナウンスから約20秒後に歓喜に包まれた。18日の中日-阪神戦(バンテリンドーム)では、8回2死一、二塁の中日の攻撃で同様の「タイムプレー」が発生。二塁走者だった石川昂が本塁生還前に走りを緩めて、一塁走者が三塁でアウトとなるのが早く得点が認められなかった。タイムプレー 野球規則5・08(a)の【注1】に「第3アウトがフォースアウト以外のアウトで、そのプレー中に他の走者が本塁に達した場合、審判員は、その走者にアピールプレーが残っているか否かに関係なく、本塁到達の方が第3アウトより早かったか否かを明示しなければならない」とあり、このことを通称「タイムプレー」と言う。
◆日本ハム新庄剛志監督(51)による会心のリクエスト成功は「0・3ミリ」を見極めた結果だった。楽天の得点を取り消した、3回裏2死一、二塁の場面。浅村が左前打を放ち、二塁走者の小深田が生還したかに思われた。しかし、一塁走者の辰己が左翼・松本剛の好送球で三塁でタッチアウト。小深田の生還と辰己のタッチアウトは、どちらが早いか微妙だった。新庄監督 あれ? サード(のアウト)が早いなって。(辰己のアウトの瞬間、小深田の足は)0・3、0・4ミリ? ちょっと浮いてたから。ちょっとね、1歩半くらい(走るのを)緩めたんですよね。ウチだったらスライディングしてた。すかさず新庄監督はリクエスト。リプレー検証の結果、辰己が三塁でタッチアウトとなったタイミングが早く、1度は楽天に入った1点が取り消された。18日の中日-阪神戦(バンテリンドーム)では、8回2死一、二塁の中日の攻撃で同様のプレーが発生。二塁走者だった石川昂が本塁生還前に走りを緩めて、一塁走者が三塁でアウトとなるのが早く得点が認められなかった。新庄監督は「その次の日に、こういうことがないようにという指示はしてました」と、チーム内でもあらためて意識を持たせていたプレーが、この日の勝利のスパイスとなった。
◆楽天は打線が及ばず連勝を逃し、借金は再び10となった。走塁死が響いた。2点を追う3回2死一、二塁で左前打を放ち、二塁走者の小深田の生還が一時認められた。しかし、一塁走者辰己が三塁でタッチアウトになった方が早かったとし、日本ハムのリクエストの結果、無得点となった。石井監督は辰己に対し「次の塁を意識してしっかり走塁はしてくれているとは思います。ただ、二塁からだと目の前で起きているプレーなので、どういう状況か、しっかりと状況判断できたかというところをどう考えていたのか」と話した。三塁コーチを務める塩川内野守備走塁コーチは「次の塁を狙う姿勢というのはいいんですけど、アウトになっちゃいけない。1つでも先の塁をというのはずっとテーマとしてやってきているから、狙うことはいいんだけど、という話。結果的には止まらなくちゃいけなかったというところです」。積極走塁も裏目が結果に。辰己も「レフトの送球がよかった」と唇をかんだ。流れを呼び込むことができず、変則右腕の日本ハム鈴木を前に3安打と沈黙。6回3失点と粘った2年目の松井友を援護できなかった。▽楽天小深田(3回の走塁について)「後ろで何が起きているか分からなかった。しっかり走っただけです」▽楽天伊藤裕(9回1死、左中間へ本拠地初の2号ソロ)「個人的にもチーム的にも、点を取れずに終わるというのは、打席に立つ前から思っていたこと。何とか出ようという結果がああいう形になって、明日につながるかなと思います」
◆日本ハム鈴木健矢投手(25)が27日、楽天戦(楽天モバイルパーク)で今季4勝目を挙げた。5月は敗戦が続き、眠れない夜を過ごす日も多くなっていたが、苦しみながら勝ち取った白星が安眠へと誘ってくれそうだ。制球には課題も残しつつも、交流戦前最後の登板でつかんだ勝利で勢いに乗っていく。鈴木が「ラストチャンス」と背水の意気込みで臨んだマウンドで、しっかり結果を出した。5回70球を投げて、3安打、4四球、無失点。5月に入り、思うように調子が上がらない投球について思案を深める一方、十分に眠れない日が増えていた。16日西武戦(エスコンフィールド)は4回2/3を投げて、3安打、4四球で降板。試合後は翌朝まで眠れなかった。「スライダーが人生で一番良くなくて。スライダーのリリースのことを考えてたら5時半でした」。待ちに待った勝ち星が睡眠導入剤になりそうだ。「寝られたらいいですね」と期待した。不調だったスライダーの割合を下げる配球が効果的だった。「捨てるじゃないですけど、スライダーの割合を減らして」と、割り切った投球を勝利につなげた。飛球を誘うスライダーを減らし、ゴロアウトが多くなるシンカーを多用した。「セカンドゴロというか、そっちに打たせるイメージで投げました」。左打者が多い楽天打線への対策にもなった。「データを見たら左打者にスライダー打たれていたので」と、緻密な戦略も好投を後押しした。1カ月ぶりの勝利を挙げたが、四球の多さは依然として課題だ。新庄監督も「7回まで投げてもらおうと思ってたんですけど、次も投げさせたらまた四球出しそうな雰囲気だったから早めに」と、70球で降板させた理由を明かした。鈴木は「(四球を)出したくて出しているわけではないですけど、やっぱりちょっと多かった。四球なかったらヒットも全然打たれなかったので」と反省を口にした。「攻められたかなとは思うので」とも話し、強気の姿勢は崩さずに制球力を高めて、さらなる安定感を追い求めるつもりだ。【石井翔太】○...福田光が勝利への突破口を開いた。2回2死二、三塁で先制の中前適時打。「(26日は)チームとしてミスが出て負けてしまったので、今日はなんとかしたいと思っていた。抜けてくれてよかった」。前夜の悪夢を断ち切る一打が決勝打となり、連敗阻止に貢献。ヒーローインタビューで「明日も勝って2連勝したい」と連勝締めで交流戦へ臨むことを誓った。
◆日本ハム先発の鈴木は5回を3安打無得点に抑え、継投も決まって約1カ月ぶりの4勝目を挙げた。二回に福田光の2点打で先制した打線は六回に野村の適時打で加点。楽天は相手を上回る7安打を放っても、つながりを欠いた。
◆楽天はまずい攻めで勢いに乗れなかった。0―2の三回2死一、二塁で浅村が左前打。1点返したかと思われたが、二塁走者の小深田が本塁を駆け抜ける前に、一塁走者の辰己が三塁を狙ってタッチアウトとなった。石井監督は走塁での積極性は認めているとした上で、辰己のプレーについては「二塁を回る時にどう判断したか」と疑問を呈した。辰己は「映像を見直した。左翼手の送球が良かった。セーフになったら大きい。いろいろな意見があっていいと思う」と語った。
◆4日にプロ初勝利を挙げた楽天2年目の松井友は6回4安打3失点で、プロ初黒星を喫した。安打を浴びたのは二回と六回だけでも、2本ずつ許して失点したとあって「良くない内容。悔しい」と肩を落とした。二回は2死から9番打者の福田光に先制の2点打を浴びた。それでも三~五回は三者凡退を重ね、味方打線の反撃を引き出そうと奮闘。石井監督は「全体的には良かった」と及第点を与えた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
24 | 15 | 2 | 0.615 (↓0.017) | - (-) |
102 | 144 (+5) | 114 (+6) | 22 (+1) | 25 (+2) |
0.237 (-) | 2.620 (↓0.07) |
2 (-) |
ORIX |
26 | 18 | 2 | 0.591 (↑0.01) | 0.5 (↓1) |
97 | 181 (+3) | 148 (-) | 37 (+1) | 18 (+1) |
0.265 (-) | 3.030 (↑0.07) |
3 (-) |
ソフトバンク |
23 | 17 | 2 | 0.575 (↑0.011) | 1.5 (↑1) |
101 | 142 (+6) | 133 (+5) | 26 (+1) | 21 (-) |
0.242 (↑0.001) | 2.990 (↓0.02) |
4 (-) |
日本ハム |
21 | 26 | 0 | 0.447 (↑0.012) | 7 (↑1) |
96 | 153 (+3) | 158 (+1) | 31 (-) | 26 (-) |
0.224 (-) | 2.960 (↑0.05) |
5 (-) |
西武 |
18 | 26 | 1 | 0.409 (↓0.01) | 8.5 (-) |
98 | 128 (-) | 156 (+3) | 32 (-) | 28 (-) |
0.231 (↑0.001) | 3.140 (↑0.01) |
6 (-) |
楽天 |
16 | 26 | 1 | 0.381 (↓0.009) | 9.5 (-) |
100 | 126 (+1) | 165 (+3) | 36 (+1) | 35 (+2) |
0.210 (-) | 3.340 (↑0.01) |
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