広島(☆4対1★)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2023.05.27)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
0000000011610
広島
00000013X4700
勝利投手:森下 暢仁(1勝1敗0S)
敗戦投手:ピーターズ(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆広島は両軍無得点で迎えた7回裏、西川が適時打を放ち、試合の均衡を破る。続く8回には菊池と代打・坂倉の適時二塁打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・森下が7回3安打無失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは打線が振るわず、泥沼の9連敗を喫した。

◆セ・リーグ2連覇中のヤクルトが、12球団最速で自力優勝が消滅した。19年以来4年ぶり、高津政権初の9連敗。借金は20年以来の10と膨らんだ。首位阪神が巨人に勝ったため、自力優勝の可能性が5月、わずか46試合目で消えた。1回に1死満塁と広島先発の森下を攻めたが、浜田が三振、西浦が二ゴロで無得点に終わった。2回以降は7回までわずか1安打に抑えられた。8回には2番手ターリーから2死一、三塁の好機をつくったが、オスナが二ゴロに倒れた。二塁封殺は微妙なタイミングだったが、リクエストでも判定は覆らなかった。投手は先発のピーターズが7回を4安打1失点と好投した。「捕手の中村としっかりと呼吸のあったピッチングをすることが出来ていたが、終盤、自分の失投で悔いが少し残るが次回はチームに勢いがつくような粘りある投球をしたい」と話したが、見殺しとなった。8回には2番手の大西が菊池に適時打を浴び、3番手の山本も坂倉に2点二塁打を許すなど、追加点を許した。ヤクルトの9連敗は、小川監督時代の19年5月14日から6月1日まで16連敗を喫して以来。借金10は、高津監督の就任1年目だった20年以来3年ぶり。同年は最終的に借金28の最下位だった。プロ野球の歴史で借金10以上から逆転優勝したチームはなく、3連覇に黄信号がともった。前日の試合中に下半身の張りを訴えて途中交代した山田哲人内野手は、球場入りしたものの、試合前練習に参加しなかった。塩見泰隆外野手、青木宣親外野手ら主力を欠いているだけに、試練が続く。

◆セ・リーグ2連覇中のヤクルトが、12球団最速で自力優勝が消滅した。19年以来4年ぶり、高津政権初の9連敗。借金は20年以来の10と膨らんだ。首位阪神が巨人に勝ったため、自力優勝の可能性が5月、わずか46試合目で消えた。高津臣吾監督は「優勝目指して頑張ります」と気丈に答えた。1回に1死満塁と広島先発の森下を攻めたが、浜田が三振、西浦が二ゴロで無得点に終わった。高津監督は「初回でしょうね。得点圏で打つか打たないかが主導権を握る。そこしか(森下を打ち崩す好機が)なかった。あとはほぼパーフェクトで」。2回以降は7回までわずか1安打に抑えられた。8回には2番手ターリーから2死一、三塁の好機をつくったが、オスナが二ゴロに倒れた。二塁封殺は微妙なタイミングだったが、リクエストでも判定は覆らなかった。投手は先発のピーターズが7回を4安打1失点と好投した。高津監督は「100球を迎えて少しコントロールを乱したが、よく投げた」と評価したが、見殺しとなった。8回には2番手の大西が菊池に適時打を浴び、3番手の山本も坂倉に2点二塁打を許すなど、追加点を許した。ヤクルトの9連敗は、小川監督時代の19年5月14日から6月1日まで16連敗を喫して以来。借金10は、高津監督の就任1年目だった20年以来3年ぶり。同年は最終的に借金28の最下位だった。プロ野球の歴史で借金9以上から逆転優勝したチームはなく、3連覇に黄信号がともった。前日の試合中に下半身の張りを訴えて途中交代した山田哲人内野手は、球場入りしたものの、グラウンド練習に姿を見せず、試合出場もなかった。明日以降も、日々様子を見ながら出場の可能性を探る。塩見泰隆外野手、青木宣親外野手ら主力を欠いているだけに、試練が続く。高津監督は「毎日粘り強く、我慢強く、しっかりやれることをやる。勝てていないので明るい雰囲気にはならないが、雑にならずにやっていきたい」と話した。気が付けば、最下位中日とは0・5ゲーム差。リーグ2連覇したチームが翌年、最終的に最下位になったことはない。尻に火がついた。ヤクルトの自力Vが開幕46試合目で消滅した。ヤクルトは残り全勝で114勝27敗2分け、勝率8割9厘。阪神がヤクルトとの残り13試合に全敗しても他カードで全勝すれば115勝27敗1分け、勝率8割1分となり、ヤクルトは阪神を上回れないため。昨年の日本ハムが開幕33試合目に消滅しているが、ヤクルトが46試合目以内に消滅は84年の44試合目以来、39年ぶり。前年優勝チームとしては83年中日の39試合目以来となるスピード消滅。

◆ヤクルトの新外国人ディロン・ピーターズ投手(30)が、7回100球で4安打1失点と好投しながらも、来日初黒星を喫した。初回から制球が抜群だった。スライダー、カーブを丁寧に低めに集め、直球の最速は147キロながら4回2死までパーフェクトピッチング。秋山に二塁打を打たれて快挙は途切れたが、6回までは散発2安打、無四死球で無失点に抑えた。7回を迎えた時点で、投球数は78だった。1死から秋山に死球、続くマクブルームに四球と、今季5試合でわずか2四球だった左腕が、珍しく制球を乱した。西川に甘く入ったスライダーを中前に運ばれ、ついに失点した。「捕手の中村としっかりと呼吸の合ったピッチングができていたが、終盤、自分の失投で悔いが少し残る」と話した。高津監督は「100球が近づいて、球威もコントロールも少し乱れたかなと思うんですけど、よく投げたと思います。0-0という難しいゲームをあそこまで引っ張ったので、本当によく投げたと思います」と賛辞を送った。これで6試合で3度目のクオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)で防御率は1・57と抜群だが、通算1勝1敗にとどまる。「次回はチームに勢いがつくような、粘りある投球をしたい」。交流戦でも安定感のある投球を続けていけば、いつか勝ち星もついてくるはずだ。

◆ヤクルトの主砲、村上宗隆内野手(23)が、9連敗中のチームを引っ張る覚悟を示した。46試合目で自力優勝が消滅したが「やるしかないですね。難しいですけど。みんな勝ちたい気持ちはありますし。監督、コーチもあるので、やることやって試合も臨めてますし、やるだけです」と、逆襲へ向け、現状を打破する意気込みを示した。この日は1回1死一、二塁で四球、3回2死一塁で捕邪飛、6回2死無走者で空振り三振、9回先頭で四球と、2打数無安打2四球1得点だった。「今日の反省をしっかりして、また明日勝てるように頑張りたいなと思います」。今季通算打率は2割1分6厘と苦しむが、自らのバットでなんとか交流戦前に連敗を止めるつもりだ。ヤクルトの自力Vが開幕46試合目で消滅した。ヤクルトは残り全勝で114勝27敗2分け、勝率8割9厘。阪神がヤクルトとの残り13試合に全敗しても他カードで全勝すれば115勝27敗1分け、勝率8割1分となり、ヤクルトは阪神を上回れないため。昨年の日本ハムが開幕33試合目に消滅しているが、ヤクルトが46試合目以内に消滅は84年の44試合目以来、39年ぶり。前年優勝チームとしては83年中日の39試合目以来となるスピード消滅。

◆広島がヤクルトに連勝。4カードぶり勝ち越しで貯金1とした。7回3安打無失点の先発森下の好投に打線が7回に応え、西川が1死一、二塁から中前適時打。先制点を奪うと、8回にも2点を加えた。森下は昨年10月に右肘クリーニング手術から復帰した今季登板4試合目で初白星となった。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-森下投手の好投に、打線が応えた新井監督 前回もいいピッチングをして打線が援護できなかったので、7回の攻撃というのは、野手がなんとか森下に勝ちを付けてあげたいという攻撃でしたね。-森下投手は7回105球で交代となった新井監督 もうあの回まででと決めていた。ナイスピッチングということで。野手もそれを分かっていたと思うので、何とか森下に勝ちを付けてあげたいという気持ちが表れた攻撃でしたね。-森下投手の投球について新井監督 前回もナイスピッチングだったし、今日も初回立ち上がりピンチだったけど、そこでグッとギアを上げて。今日も彼らしいナイスピッチングだったと思います。-彼本来の投球ができている新井監督 徐々に彼本来の球の切れは出てきていると思います。ただ、彼が持っているものを考えると、もう1段階あると思うので、すごく楽しみです。そこはまた暖かくなってきたら出るのかなと。いずれにしても本当、素晴らしいピッチングだったと思います。-術後の復帰が遅れ、なかなか白星が得られなかったが、その姿をどのように見ていたか新井監督 今日、(登板)4回目か。でも、全部いい投球をしてくれている。投げる球は登板を重ねていく中でどんどん彼本来の球になってきているので、彼の中では納得していたんじゃないかなと思う。もちろん勝ちが欲しかったとは思うけどね。-三塁田中選手や二塁菊池選手など、好守も目立った新井監督 大きかったですね。(3回)広輔の飛びついたやつも大きかったですし、(8回)キクのオスナの打球もハーフバウンドですごく難しいんですけどね。広輔にしても、キクにしても、もちろんリードしたアツにしても、最後(一塁に)入ったサクにしても、最終的に4対1になりましたけど、打った龍馬も素晴らしいんですけど、今日は守り勝ったという試合でしたね。

◆広島森下暢仁投手が今季登板4試合目にして今季初星を手にした。先発の役割を終えてベンチで見守った7回、勝ち投手の権利を得る決勝点が生まれた。「粘り強く投げて良かったなという気持ちだった」。昨年10月の右肘クリーニング手術からの復帰が遅れたものの、勝利を手繰り寄せたのは、7回105球3安打無失点。らしさが詰まった投球だった。立ち上がりは連打からピンチを招き、1死満塁とした。村上を三振に切るなど後続を退けると、持ち味である修正能力を発揮。「突っ込んでいた部分があったので修正した」。2回以降は球威、キレ、制球力を取り戻し、走者は単打による1人のみ。危なげなく7回まで投げ抜いた。昨秋、侍ジャパン強化試合出場を辞退して手術を決断した。目標だったWBCを諦めたのは、今季にかける思いから。ただ、帰ってきたわけではない。昨季は数球投じる程度だったフォークを栗林らに聞きながら磨いてきた。持ち球のチェンジアップとは異なる変化で、日によってツーシームのように変化することもある。この日は後者。ブルペンで感じ取った捕手会沢のリードもあり、ツバメ打線の打ち損じを誘った。今季初勝利も、登板全試合でクオリティースタート達成と安定感は抜群だ。新井監督は「彼が持っているものを考えると、もう1段階あると思うのですごく楽しみ」とさらなる進化に期待する。右腕も「こういう競った試合で勝てるような投球をしたい」と自覚は十分。もっともっと、強くなる。【前原淳】▽広島西川(7回に決勝打を放ち、森下に初勝利を届ける)「もっと早く点を取ってあげれば、もっと楽に投げさせられたかなと思う。何とかこうやって勝ちを付けられて良かったです」

◆ヤクルトは西浦直亨内野手(31)が「6番・二塁」で今季初スタメン。前日26日の広島戦で下半身の張りにより四回の守備からベンチに退いた山田哲人内野手(30)はベンチスタートとなった。

◆広島・広島・森下暢仁投手(25)が7回3安打無失点の好投。0─0の七回裏の攻撃で味方打線が先制し、今季初勝利の権利を持って降板した。150キロ超の直球にカットボール、カーブ、チェンジアップなどの緩急を織り交ぜて9つの三振を奪った。一回1死満塁のピンチを無失点に切り抜けると、二回以降は1安打に抑え、二塁すら踏ませなかった。1年目に10勝を挙げ新人王に輝いた。2年目は8勝、3年目の昨季は2年ぶり2桁となる10勝を挙げ、10月に右肘の手術を受けた。春季キャンプ後に右肘の違和感を訴えて開幕ローテ入りは見送ったものの4日のDeNA戦(横浜)で今季初先発を果たした。ここまで4試合に登板し防御率1・63と安定した投球をしている。

◆先発したヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30)は今季最長の7回を投げて4安打1失点と好投したが、今季2勝目をつかむことはできなかった。六回まで散発2安打で無失点。0―0の七回に1死から秋山へ死球、マクブルームに四球を与えて一、二塁のピンチを迎えると、西川に中前適時打を浴びて1点を先制された。ヤクルトは前日までに今季ワーストの8連敗を喫しており、何とか勝って負の連鎖を断ち切りたい中での一戦。「できる限り長いイニングを投げてチームの勝利に貢献したい」と話していた左腕が、先発の役割を果たした。

◆広島は森下が9三振を奪い、7回を3安打無得点に抑えて今季初勝利。打線は0―0の七回に西川の適時打で均衡を破り、八回は菊池の適時二塁打などで突き放した。ヤクルトは1分けを挟み9連敗。自力優勝の可能性が消えた。

◆広島は終盤に競り勝ち2連勝で貯金1に増やした。先発の森下が7回3安打無失点で今季初勝利。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──森下が4度目の先発で今季初勝利。直球に力、変化球に切れがあった「徐々に彼本来の球の切れは出てきていると思います。ただ彼が持っているものを考えると、もう1段階上がると思うのですごく楽しみです。また暖かくなってきたら出るのかなと。前回(阪神戦、8回2/3、1失点、黒星)もそうですし、素晴らしいピッチングだったと思います」──7回105球での交代は勝ち越したから「あの回までと決めていた。ナイスピッチングということで。野手もそれ(七回裏の攻撃で勝ち越ししないと白星が付かない)をわかっていたと思う。何とか森下に勝ちを付けてあげたいという気持ちがあられた攻撃でした」──0─0の七回1死一、二塁で西川が中前へ先制打を放ってこれが決勝点に「(打ったのは)スライダーかな。あらかじめセンターから逆方向に入っていくという彼らしい、バットコントロールのいい、ヒットだったと思います」―─三塁・田中、二塁・菊池が守備でもり立てた「(三回に田中)広輔(がオスナの三遊間)の飛びついたプレーも大きかったですし、(1点リードの八回に)菊(池が二塁封殺した)のオスナの打球もハーフバウンドですごく難しい。広輔にしてもキクにしても、もちろんリードしたアツ(会沢)にしても、最後(一塁に)入ったサク(坂倉)にしても、最終的に4対1になりましたけど、打った(西川)龍馬も素晴らしいんですけど、今日は守り勝った試合でしたね」─―八回にリードを2点に広げ、なお2死一、二塁で代打・坂倉が左越え2点二塁打で追加点を挙げた「何試合か前に言いましたけど、彼本来のバッティングが戻ってきている。代打でピッチャーが左に代わった中で、あの追加点というのはすごく大きかった」

◆ヤクルトは9連敗となり、首位阪神がこの日勝利したため、数字上自力優勝の可能性が消滅した。先発したディロン・ピーターズ投手(30)が7回1失点の好投も、打線が相手先発・森下を前に得点できず敗戦。九回に中村の左犠飛で1点を返すにとどまった。試合後の高津臣吾監督(54)の一問一答は以下の通り。――終盤までは競った展開に持ち込めていた「そうね、いいピッチングをしてたので、ピーターズが。先に点が欲しかったですね、まあ初回でしょうね。いつも言ってますけど、得点圏で1本打つか打たないかってところは主導権を握れる大きな最初のイニングだったのかなって思いますけどね」――好投手・森下相手にチャンスなく「そこ(一回)しかなかったですからね。あとはもうほぼパーフェクトで、うちランナー1人しか出てなかったので、そこしかなかったので、結果的には。そこで1点でもとって、ピッチャーに援護して、二回以降を迎えたかったなってのは正直ありますね」――ピーターズは好投投した「100球近づいて、球威もコントロールも少し乱れたかなって思うんですけど、ただよく投げたと思います。0―0って難しいゲームをあそこまで引っ張ったので、ほんとよく投げたと思います」

◆スタンドから「森下さん、お帰り」の歓声と拍手が起こった。広島・森下が今季初勝利のボール握りしめ、笑顔でハイタッチを交わした。「マツダスタジアムで勝ててうれしい」今季本拠地初先発は7回3安打無失点。一回1死満塁を無失点に切り抜けると、二回以降は1安打に抑えた。0─0の七回に味方打線が先制し、昨年8月16日の中日戦(マツダ)以来284日ぶりの白星が転がり込んできた。昨季チームトップの10勝を挙げ、10月に右肘の手術を受けた。リハビリを経て5月に1軍復帰後は4試合で1勝1敗、防御率1・63を誇る。新井監督は「彼が持っているものを考えるともう1段階上がると思う」と期待する。チームは連勝で貯金を1とし、巨人を抜き3位に浮上。交流戦に向けて若き大黒柱と鯉が再び昇り始めた。(柏村翔)

◆広島の田中が27日、出場選手登録日数が9年に達して海外フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。「1軍の舞台でしっかりプレーできたんだなという思いはある」と実感を込めた。東海大―JR東日本から2014年にドラフト3位で入団。18年までのリーグ3連覇にも貢献した。

◆広島の西川が0―0の七回に価値ある適時打。四死球による好機でピーターズの変化球を中前にはじき返し「どんどん振っていこうと思っていた。飛んだところが良かった」と喜んだ。7回無失点と好投していた森下に「そろそろ打ってくるわ」と声をかけたそうで、まさに有言実行。「もっと早く取ってあげれば楽に投げさせられたかなと思うけど、こうやって勝ちを付けられて良かった」とほっとしていた。

◆セ・リーグ5位のヤクルトは広島8回戦(マツダ)に1―4で敗れて1分けを挟み9連敗。リーグ3連覇を目指した今季の46試合目で、早くも自力優勝の可能性が消滅した。先発したディロン・ピーターズ投手(30)が7回4安打1失点と好投したが、打線が6安打1得点と援護できなかった。投打のかみ合わない試合が続くが、高津臣吾監督(54)は「優勝を目指して頑張る」と必死に前を向いた。投打の歯車がかみ合わない今季を象徴するような一戦となった。先発のピーターズが7回1失点の好投も、打線が広島の森下から得点できず。終わってみれば、一回に連打と四球で作った1死満塁の先制機が唯一の好機となり、ものにできなかったのが痛かった。高津監督は「(チャンスが)そこ(一回)しかなかった。あとはもうほぼパーフェクトで(抑えられた)。あそこで1点でも取って、援護して二回以降を迎えたかったというのは正直あります」と振り返った。ヤクルトは5月14日の中日戦(神宮)を最後に白星から遠ざかり、16連敗を喫した2019年以来の大型連敗は9(1分けを挟む)に伸びた。この日、首位の阪神が勝利したため、今季46試合目で早くも自力優勝の可能性が消滅。高津監督は「もがいて、もがいて歯を食いしばって粘っていく必要がある」と険しい表情だった。とはいえ、あくまで数字上の話。阪神とは13ゲーム差をつけられ、最下位中日には0・5ゲーム差に迫られているが、過去には2008年に巨人が13ゲーム差をひっくり返してリーグ優勝を果たした例もある。指揮官は「優勝を目指して頑張ります」と懸命に前を向く。昨季までリーグ連覇を果たした意地を見せ、チーム一丸で早々に迎えた正念場を乗り越える。この日2打数無安打に終わった主砲の村上は「やるしかない。難しいですけど、みんな勝ちたい気持ちはある。やるだけです」と覚悟をにじませた。28日が交流戦前最後の試合となる。「できることを全力でやる。雑にならずに、こうやって点を取る、こうやって点を防ぐ、というところを忘れないでやっていきたい」と高津監督。連敗を止め、反攻に転じる。(箭内桃子)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
30141 0.682
(↑0.008)
-
(-)
98185
(+3)
130
(+2)
25
(-)
23
(-)
0.253
(↓0.001)
2.680
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
23191 0.548
(↓0.013)
6
(↓1)
100175
(+2)
165
(+3)
41
(-)
8
(-)
0.264
(-)
3.650
(↑0.01)
3
(1↑)
広島
23220 0.511
(↑0.011)
7.5
(-)
98162
(+4)
155
(+1)
32
(-)
19
(-)
0.249
(-)
3.130
(↑0.05)
4
(1↓)
巨人
23230 0.500
(↓0.011)
8
(↓1)
97176
(+2)
191
(+3)
51
(+1)
11
(-)
0.251
(↓0.001)
4.020
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
17272 0.386
(↓0.009)
13
(↓1)
97159
(+1)
192
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.230
(-)
3.830
(↓0.01)
6
(-)
中日
17280 0.378
(↑0.014)
13.5
(-)
98122
(+3)
146
(+2)
18
(+2)
10
(-)
0.241
(↑0.002)
2.890
(↑0.02)