中日(☆1対0★)DeNA =リーグ戦6回戦(2023.05.26)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
00010000X1501
勝利投手:小笠原 慎之介(4勝2敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝1敗12S))
敗戦投手:ガゼルマン(3勝2敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(5号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日が投手戦を制した。中日は0-0で迎えた4回裏、石川昂のソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・小笠原が7回無失点9奪三振の力投で今季4勝目。敗れたDeNAは、先発・ガゼルマンが7回1失点の好投を見せるも、打線が無得点と振るわなかった。

◆今季の中日はDeNA戦で開幕から●●●●●の5戦5敗。5試合で5得点、1本塁打、打率1割8分3厘、防御率4・19はいずれも対戦カード別ワーストで、投打がかみ合わず白星を挙げられていない。中日が開幕から同一カード6連敗を喫すると、64年3月28日~4月12日にかけて広島に6連敗して以来、球団59年ぶりの屈辱となってしまうが、今日のDeNA戦では勝利できるか。

◆タレントの櫻井音乃(20)が、中日-DeNA戦で始球式を行った。プレートから、大きく振りかぶって、ノーバウンド投球でスタンドから拍手を浴びた。投球後は、中日捕手の木下拓哉からボールを受け取って、周囲に頭を下げながら、笑顔で引き揚げた。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)が、自身18打席ぶりの安打を放った。0-0の4回1死、カウント2-2から、中日小笠原のチェンジアップを右前に運んだ。21日のヤクルト戦の1打席目で二塁打を放った以降は17打席連続無安打で、この日の1打席目に右飛に倒れ、打率が3割9分8厘となって、4月4日の巨人戦以来、打率が4割を切ったが、この一打で再び4割3厘に乗せた。18打席ぶりにHランプを点灯させたが、3打席目の6回1死一、二塁では小笠原に見逃し三振、9回の4打席目は守護神のマルティネスに空振り三振に倒れ、打率は3割9分7厘に落ちた。

◆DeNAが、中日に完封リレーされ、3連敗を喫した。中日戦は今季、開幕から5連勝だったが、初黒星を喫した。先発の小笠原に7回無失点に封じられ、8回は祖父江、福、9回はマルティネスに抑え込まれた。ガゼルマンは7回1失点ち好投したが、4回の石川昂弥のソロによる1発に泣いた。24日の巨人戦以来、相手の4番による1発に泣き、0-1で敗れた。

◆DeNAは中日に完封リレーを許し、3試合連続の1点差負けで3連敗を喫した。小笠原に7回無失点に封じ込まれ、8回以降は祖父江、福、マルティネスの継投で三塁も踏めず。8回無死二塁では代打山本が犠打を失敗し、自ら好機を手放した。三浦大輔監督は「少ないチャンスをものにできなかった」と悔しさをにじませた。中日戦は今季6試合目で初黒星。首位阪神とのゲーム差は5に開いた。▽DeNAガゼルマン(7回1失点も、中日石川昂のソロに泣き、今季2敗目)「(本塁打は)自分の思った通りに投げきれましたが、相手の狙いが良く、うまくやられた」

◆中日が石川昂弥内野手(21)の一振りで、DeNAから今季初勝利を奪った。4回、ガゼルマンの初球144キロツーシームを左翼席にたたき込んだ。先制の5号ソロは、天敵から今季6戦目にして初めて勝利をつかむ値千金の一発。「前の打席でツーシームが来てたので来るのかなと思っていました。手応えはよかったです」と会心の狙い撃ちに笑みを浮かべた。悪夢のようなケガから、ちょうど1年を前にした一撃でもあった。昨年5月27日に左膝を負傷。前十字靱帯(じんたい)再建術に至る長期離脱となった。昨季、離脱するまで37試合で放った自己最多5本塁打に復帰34戦目で並んだ。長期にわたるリハビリを強いられたが「この期間は無駄ではなかった。自分のスイングを見つめなおして考えてやってきた。それがいい方向に出てると思う」とかみしめるように話した。昨季は6勝18敗1分け。今季も開幕から5連敗とDeNAには苦杯をなめ続けた。この試合も落とすと球団では59年ぶりとなる開幕からの同一カード6連敗。屈辱を免れる一発ともなった。4番の一撃で、19日ぶりの連勝を今季初めての完封勝ちで飾った。最下位にあえぐ中日だが、若い芽は成長中だ。【安藤宏樹】▽中日小笠原(7回3安打無失点で4勝目)「冷静に自分の仕事をまっとうしようと投げていました。久しぶりに自分の仕事ができました」

◆中日福敬登投手(30)が8回1死二塁のピンチで登板。佐野、関根を連続三振に仕留めて今季初の完封リレーに貢献した。試合後のお立ち台ではDeNAファンに感謝の思いを伝える異例のシーンが生まれた。「ドラゴンズファンのみなさま、ちょっとすいません!」。真っ先にそう言ってお立ち台を降りた左腕は左翼席のDeNAファンに向けて語り始めた。「残っているDeNAファンのみなさまのおかげで、ならびに三嶋選手のおかげでぼくはここまで投げられるようになりました。本当にありがとうございました」。そう話すと深々と頭を下げた。昨年、国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」と診断され、10月に手術。同じ境遇となったDeNA三嶋からはさまざまなアドバイスを受けていた。三嶋には試合前に会い「その節はありがとうございました」と話したという。登板時のアナウンスが流れると、DeNAファンからも大きな拍手を受けた。そんな感謝の思いが異例のお立ち台シーンとなった。

◆ファンの心配をよそに、持ち前の「右打ち」で「H」ランプを灯した。DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が四回に右前打を放ち、自身4試合ぶりとなる安打をマークした。0―0の四回1死走者なしで迎えた第2打席。中日先発の小笠原に対し追い込まれてからも粘り、カウント2―2からの6球目、外角低めへ落ちる変化球にバットを合わせ、鮮やかに右前へ運んだ。頼れる主軸が、チーム初安打を記録した。2021年終了後に6年の大型契約を結び、迎えたプロ11年目。「春先は打てないことが多かった」と語る宮崎が、開幕から打ちまくった。3、4月は20試合に出場し、開幕から15試合連続安打を放つなどリーグトップの打率・444。驚異の出塁率・520で4本塁打、13打点を記録し、初の月間MVPを受賞した。セ・リーグ記録にあと「2」に迫る開幕から34試合連続出塁もマークしたが、23日の巨人戦では4打席出塁なしで記録がストップするなど、東京ドームでの前カードは3試合10打数無安打に終わった。わずか3試合の無安打が注目を浴びるのも、開幕から打率4割を超えるハイアベレージを残してきたからこそ。宮崎が自慢のバットコントロールを披露し、ベイ党を安心させた。(浜浦日向)

◆中日が無失点リレーで逃げ切った。小笠原は7回3安打無失点の力投で4勝目。八回は1死二塁を3番手の福がしのぎ、九回はマルティネスが締め、四回に石川昂のソロで奪った1点を守り抜いた。DeNAは打線が振るわず3連敗。

◆DeNAは打線が沈黙し、3連敗を喫した。0―1の六回は1死一、二塁から宮崎が見逃し三振、牧が三ゴロで好機を逃し、八回は無死二塁から代打・山本がバント失敗。続く佐野、関根は連続三振と決め手を欠いた。三浦監督は「少ないチャンスをものにできなかった。ミスもあって粘られた」と唇をかんだ。3連敗は全て1点差と接戦を勝ちきれず、首位阪神とのゲーム差は5に広がった。27日は連敗ストップへ、バウアーが先発する。三浦監督は「バウアーだけじゃなく、チーム全体で取りにいく」と奮起を促した。

◆中日・福敬登投手が八回のピンチをしのいだ。1死二塁で3番手として登板。佐野を内角直球で見逃し三振、続く関根を「投げきったという感覚がある」と鋭いスライダーで空振り三振に。好打者2人を抑えて、零封勝ちに大きく貢献した。お立ち台では自身と同じく難病「黄色靱帯骨化症」となり、励まし合ってきたDeNAの三嶋に感謝を伝えた。「三嶋さんのおかげで僕はここにいる」と、相手の左翼スタンドに頭を下げた。

◆DeNAは先発のロバート・ガゼルマン投手(29)が7回1失点の好投を見せるも、打線がわずか4安打で今季4度目の零封負け。中日戦は今季6戦目で初黒星を喫し、3連敗となった。1点を追う八回。先頭の代打・楠本が中越えに二塁打を放ったが、続く代打・山本が犠打失敗で捕邪飛。攻撃の選択肢が狭まり、佐野、関根が連続三振で無得点に終わり、三浦監督は「何とか走者を進めてまず追いつくというところで、簡単な場面ではないけれど、(山本)祐大だけでなくチームとしてああいう場面で進められるように」と唇をかんだ。首位・阪神とは5ゲーム差に広がったが、指揮官は「惜しいけど負けは負け。もう一回チームとして積み上げていくしかない」と気持ちを切り替えた。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
29141 0.674
(↑0.007)
-
(-)
99182
(+2)
128
(+1)
25
(-)
23
(-)
0.254
(-)
2.700
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
23181 0.561
(↓0.014)
5
(↓1)
101173
(-)
162
(+1)
41
(-)
8
(-)
0.264
(↓0.003)
3.660
(↑0.06)
3
(-)
巨人
23220 0.511
(↓0.012)
7
(↓1)
98174
(+1)
188
(+2)
50
(-)
11
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.060
(↑0.04)
4
(-)
広島
22220 0.500
(↑0.012)
7.5
(-)
99158
(+6)
154
(+4)
32
(+1)
19
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.180
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
17262 0.395
(↓0.01)
12
(↓1)
98158
(+4)
188
(+6)
42
(-)
27
(-)
0.230
(↑0.002)
3.820
(↓0.06)
6
(-)
中日
16280 0.364
(↑0.015)
13.5
(-)
99119
(+1)
144
(-)
16
(+1)
10
(+1)
0.239
(↓0.001)
2.910
(↑0.07)