ロッテ(☆11対1★)西武 =リーグ戦9回戦(2023.05.24)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(5勝1敗0S)
(セーブ:メルセデス(1勝3敗1S))
敗戦投手:今井 達也(3勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(3号・1回裏3ラン),田村 龍弘(1号・2回裏ソロ),安田 尚憲(4号・3回裏3ラン),池田 来翔(2号・4回裏ソロ),ポランコ(4号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆一発攻勢を見せたロッテが快勝。ロッテは初回、安田の3ランで先制に成功する。その後は、2回裏に田村のソロ、4回には池田のソロが飛び出すなど、終わってみれば13安打で11得点を挙げた。投げては、先発・小島が6回1失点の好投で今季5勝目。敗れた西武は、先発・今井が大乱調だった。

◆西武愛斗外野手(26)の好守に球場がわいた。5回裏、2打席連続本塁打中のロッテ安田の低いライナーが、愛斗が守る右翼へ。愛斗はいったん動きを止めたものの、そこから一気に前へ駆け出し、難しい体勢ながらダイレクトキャッチ。すでに0-9と大差がつき、大味になりかけた展開での好守に、西武ファンだけでなく右翼席、一塁側のロッテファンからも大きな拍手が起きた。開幕から1番を打つことが多かった愛斗は、打率が下がり、この日は3試合ぶりのスタメン出場。「流れを変えようと思って」と2週間ほど黒くしていた髪に、再びホワイトを入れている。

◆西武今井達也投手(25)は顔から感情が消えた。初回、2死一、二塁。厳しいコースを突きながらもカウントを悪くし、フルカウントからロッテ安田に先制3ランを浴びた。続く2回も8番田村にソロを浴び、これもカウント3-2からだった。何度も首をかしげた。意気込みは強かった。22日の練習で話した。「自分の勝ちというより、チームが勝たないといけないと思うので。現状、5位なので」こうも言った。「点を取られない限り、負けることはないので」3回連続四死球の後、ポランコに適時打。走者を2人残すと、再び安田に本塁打を浴びた。2回0/3、8失点でKO。「今日は何もありません」。そう話すしかなかった。

◆ロッテが22年6月5日巨人戦(東京ドーム)以来のチーム1試合5本塁打。1~4回にはチーム最長タイの4イニング連続本塁打を放った。ロッテの4イニング連続アーチは17年9月6日西武戦(メットライフドーム)の4~7回にペーニャ、吉田、中村、パラデスが1本ずつ打って以来。本拠地では03年9月28日オリックス戦(千葉マリン)で1回小坂(先頭打者)、井上純、2回福浦、3回福浦、4回サブロー以来20年ぶり。ロッテは21年9月以来の6連勝で貯金を10に増やした。ロッテのパ・リーグ貯金10一番乗りは13年以来10年ぶり。5月までに貯金10も同年以来となった。

◆西武は今季初の2ケタ失点で、借金は今季ワースト6となった。先発今井が安田の2発など3被弾し、2回0/3を8失点KO。フルカウントからの被弾も2本あり「今日は何もありません」とぼうぜんとするしかなかった。松井稼頭央監督は「序盤であの点差になるとなかなか難しいところ」と声を落とした。打線は好調のロッテ小島に攻めの姿勢を見せるも崩しきれなかった。

◆やっぱり期待が膨らむ。ロッテ安田尚憲内野手(24)が右へ左へ、2振りで自己最多の6打点を挙げた。まずは1回2死一、二塁、西武今井のスライダーを捉えた。右翼席中段に届く先制3ラン。さらに3回無死一、三塁で、今度は150キロの速球を左翼席前方のホームランラグーンへ運んだ。「マリンでレフトに入ったのは初めて。自分でも驚きでした」。手をたたきながら"2周目"を回った。左への1発は成長の証しだった。「引っ張ったホームランはタイミングが合えば打てることもある。逆方向は技術がないと飛ばないので」。入団時から課題に掲げ、ソフトバンク柳田との自主トレでも体全体で打つことを意識してきた。昨年6月1日のヤクルト戦(神宮)で初の2打席連発弾をマークした。当時「運がよかった。この言葉に尽きます」と言った。手応えはなかった。でも「今日の打撃の内容はいい内容だった。浮かれることなく、継続してできるようにと思います」。自力で成した。そう認めてあげられる。休日だった22日には、高部の兄寛斗さんが営む美容室でパーマをかけた。試合前練習で吉井監督は「ちりちりになったなあ。髪切ったからいけるやろ」と独特な言い回しで激励。スラッガーとしての大成を期待され、はや6年目。「タイプ的に違うのかな、中距離打者なのかなと思い始めたころに打ってくれた。またこれで、期待がより大きくなります」。引き分けを挟んで6連勝。リーグ一番乗りの貯金10。日替わり打線において変わらない「5番安田」に、監督の思いが乗っている。【鎌田良美】▽ロッテ山本(今季初昇格、即スタメンで7回に遊撃へプロ初安打)「3打席打ててなかったので、とにかく自分のスイングをしようと打席に入りました。どんな形でもヒットはヒット。これからたくさん積み重ねられるように頑張りたい」

◆ロッテ小島和哉投手(26)が6回5安打1失点で、西野勇士に並んでリーグトップタイの5勝目を挙げた。3回以外、毎回先頭打者を出しながら、2度の併殺などで最少失点にとどめた。与四死球も3つと「納得できる内容ではなかったですが、野手の皆さんがたくさん点を取ってくれたので、なんとかゲームはつくれたかなと思います」と振り返った。中止になった23日に先発予定だったメルセデスが3回無失点で続き、吉井監督の期待通りに2人で9回をリレー。ブルペン陣を休ませた。

◆ロッテの安田が2打席連続3ランと大暴れだ。一回2死一、二塁から今井の内角スライダーをさばいて右翼へ先制アーチ。「最初の打席で最高の結果が出て良かった」と、4月25日以来の一発で勢いづき、三回には速球を力まず逆方向の左越えへ運んだ。ともに直前に空振りした球種を仕留める圧巻の打棒で、今井を早々にKOした。1試合2本塁打は今季初で、6打点は6年目で自己最多となった。試合前までリーグ最少の16本塁打にとどまっていた打線を24歳の左打者が活性化。田村に1号ソロ、池田にも2号ソロが出て、今季のチーム最多となる4発を四回までに記録した。

◆悔しいマウンドとなった。先発した西武・今井達也投手(25)は三回途中5安打8失点で降板した。「カードの頭を任されている責任感はある。チームが勝てる投球をしたい」雨天中止になった前日23日からスライドして、中7日で登板。立ち上がりの一回にいきなりつかまった。1死から二塁打と四球で一、三塁のピンチを背負うと、2死で迎えた安田に甘く入ったスライダーを右翼スタンドに運ばれ3点を失った。二回にも田村に一発を浴びると、続く三回も安田に2打席連発となる逆方向への3ランを浴びるなど、この回4点を失って69球でマウンドを降りた。先月13日のロッテとの今季初対戦(大宮)では八回1死まで無安打に封じ、9回2安打無失点で今季12球団一番乗りとなる完封勝利をマーク。だが、2度目の対戦となった9日の同戦(ベルーナ)は七回途中9安打6失点と打ち込まれ今季初黒星を喫した。チームは今月に入ってこの日まで5勝12敗1分けと大きく失速。先発投手の勝ち星は13日の楽天戦で高橋がマークして以来、7試合ない。右腕は「点を取られない限り負けることはない」と強い覚悟で臨んだが、この日は悔しい結果に終わった。(石井孝尚)

◆目下、5連勝中のロッテ。さらに水曜日に限れば、昨年8月24日から12連勝中。〝ゴールデン・ウエンズデー〟はこの日も健在だった。「打ったのはスライダー。休みを含めて2日間空きましたが、最初の打席で最高の結果が出て良かった。次の打席も頑張ります」そう満面の笑みを浮かべたのは安田尚憲内野手(24)。一回2死一、二塁で安田がフルカウントから右翼席に3号3ランを運んだ。これで終わらない。5-0の四回無死一、三塁で迎えた第2打席。今度はカウント2-2から今井の150キロの直球を左翼ホームランラグーンに打ち込んだ。2打席連続の3ランに、「入るとは思いませんでしたが、いい結果になって良かった」と照れた。序盤での大量リードに、ベンチで〝左うちわ〟の吉井監督。前日23日の西武戦が雨天中止となったことで、この日は同戦に先発予定だったメルセデスをブルペン待機。「ピギーバックで(小島とメルセデスの)2人で九回全部終わらせてくれたらいいなと思っています」。ピギーバックとは1試合に2人の先発投手を投入することで、近年MLBでも有効活用されている起用法。球数制限のあるWBCでよく聞かれる「第2先発」と同義語だ。ただ、指揮官は侍ジャパンの投手コーチとして各球場で視察を重ねていた昨年7月に自身のブログで「わしは、第二先発と言い方が嫌いです。昔、先発の日に、コーチに第二先発を用意してるからしっかり投げないとすぐ代えるぞと言われ、がっかりしたことがありました。それ以来、その言葉を聞くと、背負い投げしたくなってしまいます」(原文ママ)とつづっている。チームは14日の日本ハム戦から引き分けをはさんで6連勝と絶好調だ。(東山貴実)

◆ロッテは安田尚憲内野手(24)の2打席連続3ランなど計5本塁打、先発全員13安打の猛攻で、今季最多の11点を奪って大勝した。?ロッテ・安田の1試合複数本塁打は、昨年6月1日のヤクルト戦(神宮)以来、通算2度目。ロッテの選手が1試合に3ラン以上を複数本放ったのは、2011年5月3日の井口資仁(3ランと満塁、対西武、西武ドーム)以来12年ぶりで、ZOZOマリンでは安田が初めて。本拠地でマークしたのは、本拠地が川崎球場だった1990年10月14日のディアズ(3ラン=2本、対日本ハム)以来33年ぶりで、日本選手では80年6月24日の有藤道世(3ラン=2本、対近鉄)以来43年ぶり。?チームは一回から四回まで4イニング連続本塁打。ロッテ(前身を含む)の4イニング連続本塁打は球団タイ記録で、17年9月6日の西武戦(四-七回、メットライフ)以来6年ぶり7度目。プロ野球記録は巨人が67年にマークした6イニング連続。

◆西武は先発した今井達也投手(25)が三回途中3被弾を含む5安打8失点と乱調。ロッテ・安田に2打席連続3ランを浴びるなど序盤から大量リードを許す苦しい試合展開となった。チームは5月に入って5勝13敗1分けと大きく負け越し、借金は今季最大の6に膨らんだ。以下、試合後の松井稼頭央監督(47)の主な一問一答は以下の通り。--先発・今井が3被弾を含む三回途中8失点 「(相手打者に)真っすぐ系をはじかれた。今井のような投手は真っすぐというのがもちろんあるのでね。序盤であの点差になるとなかなか難しいところはあった」--相手チームにデータも集まってきている「打たれた結果なのでね。こちらもそれ以上の対策をやっていかないといけない」--26日からホームで交流戦前最後となるオリックス3連戦「非常に大事になってくると思う。カード頭しっかり取って(2戦目の高橋)光成につなげたい。3つしっかり頑張っていきたいと思います」

◆ロッテは24日、西武9回戦(ZOZOマリン)で安田尚憲内野手(24)の2打席連続3ランなど計5本塁打、先発全員13安打の猛攻で、今季最多の11点を奪って大勝した。チームは1分けを挟んで6連勝、水曜日に限れば昨年8月24日から13連勝となった。開幕から40試合目で貯金は早くも10に到達。ロッテの2桁貯金は2021年10月30日以来571日ぶりで、吉井理人新監督(58)の下、快進撃が止まらない。試合前までリーグ最少の16本塁打。それが5本もアーチが飛び出し、序盤から大量リードの展開に、吉井監督は〝左うちわ〟。ベンチでも終始笑顔が絶えず、「たまにはこういう試合もいい」と試合後にまた笑った。2打席連続の3ランと大暴れしたのが未完の大砲、6年目の安田だ。一回2死一、二塁から今井の内角スライダーを右翼席へ。4月25日以来の一発で勢いづくと、三回無死一、三塁で今度は150キロの直球を左越えへと運んだ。1試合2本塁打は今季初で、6打点は自己最多。中でも、三回の一発に手応えを感じた。「本当に最高の結果。マリンでレフトに打ったのは初めて。プロに入ってからずっと、自分の中でやりたかったことだった。引っ張った本塁打はタイミングさえ合えば打てることもあるが、逆方向はちゃんとした技術、スイングができないと飛ばない。引っ張って打ちにいくアプローチの中でそれができたことは今後の自信になる」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
24142 0.632
(↑0.01)
-
(-)
103139
(+11)
108
(+1)
21
(+5)
23
(-)
0.237
(↑0.003
2.550
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
22162 0.579
(↑0.011)
2
(-)
103135
(+2)
123
(+1)
25
(+1)
21
(+1)
0.241
(↓0.001)
2.910
(↑0.05)
3
(-)
ORIX
24182 0.571
(↑0.01)
2
(-)
99174
(+6)
147
(+5)
34
(+2)
17
(-)
0.267
(-)
3.140
(↓0.04)
4
(-)
日本ハム
19250 0.432
(↓0.01)
8
(↓1)
99142
(+1)
152
(+2)
29
(+1)
24
(-)
0.224
(↓0.002)
3.020
(↑0.03)
5
(-)
西武
18241 0.429
(↓0.01)
8
(↓1)
100127
(+1)
149
(+11)
32
(-)
28
(-)
0.233
(-)
3.150
(↓0.2)
6
(-)
楽天
15251 0.375
(↓0.01)
10
(↓1)
102121
(+5)
159
(+6)
34
(+1)
32
(+2)
0.209
(↑0.001)
3.360
(↓0.05)