巨人(☆5対2★)中日 =リーグ戦11回戦(2023.05.21)・東京ドーム=
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中日
0000020002611
巨人
02010020X5902
勝利投手:松井 颯(1勝0敗0S)
(セーブ:大勢(1勝0敗8S))
敗戦投手:髙橋 宏斗(1勝5敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(3号・6回表2ラン)
【巨人】ウォーカー(4号・2回裏2ラン),岡本 和真(7号・7回裏2ラン)

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◆巨人が5連勝。巨人は2回裏、ウォーカーの2ランで先制に成功する。その後3-2となって迎えた7回には、岡本和の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・松井が5回2安打無失点の好投でうれしいプロ初勝利。敗れた中日は、先発・高橋宏が振るわなかった。

◆巨人中山礼都内野手(21)が「1番二塁」で7日中日戦以来2週間ぶりとなるスタメンに名を連ねた。前日20日中日戦で3安打など5月は打率3割6分4厘の吉川尚輝内野手(28)はベンチスタートとなった。20日中日戦でプロ初の満塁本塁打を放った大城卓三捕手(30)は10試合連続で「5番捕手」で出場する。先発マウンドには松井颯投手(22)が立つ。プロ初登板、初先発となる。育成ドラフト1位で入団し、15日に支配下登録されたルーキー右腕。過去に育成ドラフトで入団した投手の初登板勝利は、17年篠原(巨人)18年大竹(ソフトバンク)21年本前(ロッテ)の3人だけ。1年目に記録したのは大竹しかいない。松井が大竹以来2人目となる1年目の初登板、初勝利に挑戦する。

◆なにわ男子の大橋和也(25)の"かわいすぎる始球式"にファンがとりこになった。愛嬌(あいきょう)たっぷりの明るい笑顔で登場。両腕には岡本和からプレゼントされたピンク色のバンドを巻き、背番号24のユニホームでマウンドへ。ノーバウンド投球で丁寧にあいさつをして下がっていった。大橋は「今日の自分の投球に点をつけるとしたら、24点です(笑い)。100点なんですけど、「24時間テレビ」として今回参加させて頂いたので、24点で(笑)」と自己採点。その上で「足を上げて投げるつもりだったのですが、緊張して、足を上げるの忘れてしまい、投げた後『あ、やばい!』と思いました」と苦笑いでうっかりミスを明かした。多くのファンが日曜日の東京ドームに詰めかけた。「球場の皆さんの応援がものすごくて、とてもうれしかったです。汗ダラダラですが、気持ちよく投げられました! こうやって24時間テレビのメインパーソナリティーとして参加させて頂いて、メインパーソナリティーとしての実感も沸いてきました。今回は『ピンクリボン』ということで、乳がん検査に足を運んでもらうきっかけになるといいなと思いますし、今年の24時間テレビのことも知ってもらういいきっかけになるといいなと思います」とコメントした。この試合は14日から行われている「大切なひとウィーク~GIANTS withピンクリボン」の最終日。巨人の公式ツイッターでは大橋が「全世界の皆さんへ 生まれてくれてありがとハート」とボードに書き込んで笑顔で写真に納まった。SNSでは「この世の可愛さじゃない」「かわいいの塊やろ」「大橋くん、生まれてきてくれて、いつも笑顔をたくさんくれてありがとう」「ずっと腰が低くていい人そう」と大橋の姿に夢中になるファンが続出した。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(31)が左翼バルコニー席に飛び込む特大の4号2ランで先制に成功した。2回1死一塁、侍ジャパンでWBC優勝メンバーでもある中日高橋宏の129キロのカーブを捉えた。打った瞬間にホームランと分かる特大アーチ。5月14日広島戦(東京ドーム)以来、5打席ぶりの1発を放った。打った瞬間、プロ初登板初先発で初勝利を狙う育成出身ルーキーの松井はベンチで両手を挙げて喜んだ。ウォーカーもベンチに戻ると頭上でハートマークを作るお決まりの"ズッキュンポーズ"で喜びを分かち合った。ウォーカーは「打ったのはカーブです。甘く来た球は積極的にいこうと思っていました。松井に先制点をプレゼントできてよかったよ」と振り返った。【本塁打詳細】角度=28度打球速度=170キロ飛距離=126メートル

◆巨人坂本勇人内野手(34)のソロ弾がまぼろしとなった。2点リードの3回2死、中日高橋宏斗投手の143キロのカットボールを右翼席に運んだ"7号ソロ"。だが中日立浪監督によるリクエストでリプレー検証が行われた。打球はフェンス上部に当たってからスタンドインしたとして、白井審判が「エンタイトルツーベースで再開します」とアナウンスし、判定が覆った。これに巨人ベンチからは原辰徳監督が目を見開きながら近寄ると、白井審判に説明を求めた。納得がいかない様子の原監督は、首をかしげながらベンチに戻り、2死二塁で再開された。

◆巨人育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで躍動した。150キロを上回る直球と"魔球シンカー"を駆使して中日打線を寄せ付けず。3回までパーフェクト投球を披露した。4回先頭の岡林に中前打打たれて初安打を許すも動じず。大島、細川、石川昂の上位打線を抑えて無失点に切り抜けた。5回には1死一、二塁のピンチを招くも村松を122キロシンカーで空振り三振、代打アルモンテを内角高めへの145キロ直球で空振り三振。無失点に切り抜けて力強くほえた。5回2安打無失点、5奪三振でプロ初勝利の権利を持ったまま、68球でマウンドをリリーフに託した。松井は「緊張しましたが、自分の持てる力は出しきれたかと思います。沢山のファンの皆さまの声援が力になり、5回まで投げきることができました」と感謝した。育成入団1年目での初登板初勝利となれば、18年大竹(ソフトバンク)以来2人目で、球団史上初となる。

◆巨人岡本和真内野手(26)が貫禄アーチで後輩を援護した。7回2死一塁、中日清水の151キロ直球を捉えた。バックスクリーン右に飛び込む7号2ラン。ベンチに戻ると笑顔いっぱいの表情で味方ナインをハイタッチした。岡本和は「打ったのは真っすぐです。いい追加点になってよかったです。根性100%」と気持ちで飛ばした。この一打で、5回無失点で勝ち投手の権利を得て降板したルーキー松井の、史上2人目となる育成選手での1年目のプロ初登板初先発初勝利を援護した。【本塁打詳細】角度=23度打球速度=167キロ飛距離=123メートル

◆巨人が"新戦力"の活躍で今季初の5連勝。4月5日以来、46日ぶりの貯金生活に突入した。育成ルーキーが躍動した。育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで5回2安打無失点、5奪三振の好投でプロ初勝利。育成入団1年目での初登板初勝利は、18年大竹(ソフトバンク)以来2人目で、球団史上初となった。序盤から150キロを上回る直球と"魔球シンカー"を駆使して中日打線を寄せ付けず。3回までパーフェクト投球を披露した。5回には1死一、二塁のピンチを招くも村松を122キロシンカーで空振り三振、代打アルモンテを内角高めへの145キロ直球で空振り三振。無失点に切り抜けて力強くほえた。松井は「緊張しましたが、自分の持てる力は出しきれたかと思います。たくさんのファンの皆さまの声援が力になり、5回まで投げきることができました」と感謝した。打線も松井を援護した。2回1死一塁、侍ジャパンメンバーでもある中日高橋宏からウォーカーが左翼バルコニー席への特大2ランを放って幸先よく先制に成功した。4回には丸の適時打、7回2死一塁からは岡本和がバックスクリーン右への7号2ランを放ってリードを広げた。6回には後を受けた大江が四球で走者を出し、3番手三上が細川に2ランを被弾。1点差に迫られるも、7回を復帰後3戦目の登板となった中川、8回をトレードで加入後2戦目の登板となった鈴木康が抑えた。9回は守護神大勢が締めくくり、昨年4月17日から同23日の6連勝以来、1年1カ月ぶりの5連勝となった。

◆中日が立浪和義監督(53)の就任以来ワーストタイの7連敗を喫した。最年少侍ジャパンメンバーだった高橋宏に連敗ストップを託したが、4回3失点で降板。細川の3号2ランで1点差まで詰め寄ったが、7回表に痛恨のサインミスが発生した。代打鵜飼が四球で出塁。岡林の打席ではカウント1ボール2ストライクで、鵜飼が二塁に走ったが、コースを外され岡林が空振り三振。鵜飼も刺されて同点のチャンスをつぶした。直後に岡本和にダメ押し2ランを被弾した。「1点差でいけばチャンスはあった。あのケースで(エンドランは)なかなかない。カウントでもなかった。こっちのサインミスで、ああいう形になった。こっちの責任です」と指揮官は肩を落とした。昨年5月25日西武戦以来の7連敗で、借金も最多「14」に膨れ上がった。「しっかり受け止めて、1週間いろいろ反省点、課題もたくさん出た。1日空くので、我々も選手もしっかり反省しないと。勝たないといい流れは来ない」。40試合消化時点での借金「14」は、高木守道監督が指揮を執った95年以来28年ぶりとなった。▽中日高橋宏(4回6安打3失点で5敗目)「チームに迷惑をかけて申し訳ないです」▽中日細川(6回に巨人三上から3号2ラン)「何とか、食らいついていこうと思って打ちました」

◆原巨人が今季初の5連勝で貯金1とし、4月7日以来、44日ぶりにAクラスに浮上した。育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで5回2安打無失点、5奪三振の好投でプロ初勝利。育成入団1年目での初登板初勝利は、18年大竹(ソフトバンク、現阪神)以来2人目で、球団史上初となった。原辰徳監督(64)は「持てる力を出せたと思いますね。ボールそのものは変化球も真っすぐも良いものを持っているので、1つ不安があるならば制球力かなと思っていましたけど、見事なピッチングをしてくれました」と、目を細めた。6回に2失点許したものの、7回から新・勝利の方程式になりつつある、中川-鈴木康-大勢の無失点リレーで切り抜けた。「1人1人がしっかりとこう自信を持ってマウンドにいってくれる選手をつくることが大事だと思います。そういう意味では、彼らはそういう場所で戦ってくれるだろうという大きな期待を寄せております」と原監督。守備でも4回には遊撃・坂本が、5回にはスタメン起用された二塁中山、そして8回には一塁・岡本和が好守連発で、投手陣をバックアップし「川相(総合)コーチが喜ぶでしょう」とうなずいた。昨季4月以来、1年1カ月ぶりの5連勝で、週末を締めくくった指揮官は「我々の戦い方ができるようになればね、そこそこの勝率は上がってくると思います。まあしかしそう簡単なものではないしね、来週から新たなスタートを切るというところをしたいと思います」と、余韻に浸ることなく次へと目を向けた。

◆中日高橋周平内野手(29)が巨人11回戦(東京ドーム)の6回に右足首に死球を受け、途中交代した。立浪和義監督(53)は「関節に当たったので明日の状態を見る」と説明した。高橋周は4月30日DeNA5回戦(バンテリンドーム)以来のスタメン出場だった。

◆巨人の育成ドラフト1位ルーキー松井颯投手(22)が、鮮烈なデビュー戦勝利を飾った。3回までパーフェクトに抑えるなど、5回を2安打無失点の快投。最速151キロの直球とシンカーなど多彩な変化球を操り、「新勝利の方程式」につないだ。15日に支配下登録を勝ち取ったばかりだが、育成ドラフト出身の新人が初登板初勝利を挙げるのは、史上2人目の快挙。明星大では理工学部で学んだ異色の理系右腕の勝利で、チームは5連勝を収めて貯金生活に戻り、44日ぶりのAクラスにも浮上した。6日前まで育成だった男が、お立ち台から絶景を眺めた。松井は東京ドームの大歓声、無数のフラッシュを浴び「最高でーす!」と絶叫した。18年大竹(ソフトバンク、現阪神)以来2人目で、球団史上初となる育成入団1年目での初登板初勝利の喜びをかみしめた。心臓はバクバクだった。初回、投球練習初球は豪快にバックネットに突き刺す大暴投も「緊張がほぐれました」と逆に冷静になれた。試合開始からは別人。中日岡林、大島のタイトルホルダーを150キロの直球で押し込むと、終盤は変化球を駆使した。左打者には宝刀シンカーを抜き、5回2安打無失点。勝利投手の権利を得て後続に託した。明星大の4年間で球速は13キロアップ、最速154キロになった。同期生に159キロ右腕の谷井一郎さん(22)がいた。「谷井との出会いで野球人生が変わったと思います」。ブルペンではその剛速球の隣で投げるたびに、力の差を痛感。軸足の使い方や、体重移動の感覚を聞いて吸収した。理工学部・総合理工学科で物理学を専攻した異色の経歴を持つ。卒論では投球動画を題材に研究。球の回転数や回転軸を突き詰めた。柔らかい股関節を生かし、投球時の歩幅は6・75足分と緻密に計算。「自分の限界を知りたい。それに向かってどこまでいけるのかというのが、自分のモチベーション」。花咲徳栄では控え投手で、高校で野球を辞めるつもりだった。甲子園では背番号15を背負い、1試合だけ登板。自己最速タイ141キロを出し、野球への思いが再燃したのも限界への挑戦だった。5回を投げ終え、ベンチに戻ると、阿部ヘッドコーチから"宿題"を課された。「朝起きてからの出来事、自分がどう感じたのか。しっかりノートに書き留めておけよ」。経験を糧にし次へつなげる。「次もその次も勝てるようにやっていきたい」。育成からのサクセスストーリー。計算ではなく切り開いてみせる。【上田悠太】松井颯(まつい・はやて)2000年(平12)9月14日、東京都生まれ。花咲徳栄時代はエース野村佑希(現日本ハム)と同学年。背番号15で18年夏の甲子園2回戦の横浜戦に救援登板した。首都大学リーグ2部の明星大を経て、22年育成ドラフト1位で巨人入団。イースタン・リーグでは7試合2勝1敗、31回1/3を投げ防御率2・01。今月15日に支配下選手登録された。178センチ、83キロ。右投げ右打ち。ルーキー松井が5回を無失点に抑え初登板を白星で飾った。巨人の新人で初登板初勝利は19年4月4日高橋以来14人目。そのうち失点0は41年8月21日広瀬、69年4月14日吉村に次いで3人目だが、吉村はリリーフで記録。先発で無失点の白星は1リーグ時代の41年広瀬以来となり、2リーグ制後は球団史上初めてだ。また、育成ドラフト出身の初登板初勝利は17年4月19日篠原(巨人=3年目)18年8月1日大竹(ソフトバンク=1年目)21年4月1日本前(ロッテ=2年目)に次いで4人目。新人では大竹以来2人目になる。▽巨人原監督(初登板初勝利の松井に)「持てる力を出せたと思いますね。ボールそのものは変化球も真っすぐも良いものを持っているので、1つ不安があるならば制球力かなと思っていましたけど、見事なピッチングをしてくれました」▽巨人ウォーカー(2回1死一塁、中日高橋宏から左翼バルコニー席への特大の先制4号2ラン)「甘く来た球は積極的にいこうと思っていました。松井に先制点をプレゼントできてよかったよ」▽日本ハム野村(松井と花咲徳栄で同級生)「育成で指名されて支配下になって本当にすごい。後から(プロに)入っても先に入っても上とか下とかないと思うので、負けないように頑張りたいと思います」

◆巨人育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで5回2安打無失点、5奪三振の好投でプロ初勝利。育成入団1年目での初登板初勝利は、18年大竹(ソフトバンク)以来2人目で、球団史上初となった。託された思いが、松井の大きな原動力となっている。「谷井の分も結果を出したいという気持ちがあるんです」。昨年10月20日のドラフト会議、運命は分かれた。松井は育成指名された一方で、明星大で同期の159キロ右腕・谷井さんは名前を呼ばれず指名漏れした。松井に「早く1軍で活躍できるように頑張れよ」と人前では気丈に背中を押しながら、部屋に1人戻って流した谷井さんの涙は、今も忘れない。運命の日から約3週間後、谷井さんが引退を決断したことを聞かされた。女手一つで育ててくれた母を支えるためにも、ユニホームを脱ぎ、スーツを着ることを選んだという。「自分の分もプロで頑張って欲しい」と夢を託された松井。親友であり、ライバルの思いも胸に腕を振り続ける。【巨人担当=上田悠太】

◆巨人は9試合連続で1番で先発していた吉川尚輝内野手(28)がベンチスタートとなった。中山礼都内野手(21)が代わりに「1番・二塁」に入った。先発登板する育成ドラフト1位で、15日に支配下登録された松井颯投手(22)=明星大=はプロ初登板となる。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)が二回に先制の4号2ランを放った。1死一塁で甘く入った高橋宏の変化球を捉え、左翼バルコニー席へ運んだ。大型ビジョンに飛距離126メートルと表示された豪快弾。「甘く来た球は積極的にいこうと思っていた。(初先発の)松井に先制点をプレゼントできてよかった」と汗を拭った。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が右翼へ放った打球がソロ本塁打から二塁打に訂正される珍事があった。2点リードの三回、中日・高橋宏から逆方向へ打ち返した打球は、右翼フェンス最上部に弾んで右翼席へ飛び込んだ。一時は7号ソロとして判定され、坂本もダイヤモンドを一周したが、中日・立浪監督がリクエスト。リプレー検証の結果、エンタイトル二塁打となり、坂本もベンチから笑顔で二塁ベースへ。2-0でプレー再開となった。

◆育成から支配下に昇格し、プロ初登板で先発した育成ドラフト1位・松井颯投手(22)=明星大=が5回68球を投げ、2安打無失点と好投した。松井は150キロを超える直球を軸に三回までパーフェクトに封じた。五回には1死一、二塁のピンチを招いたが、村松、代打・アルモンテを連続で空振り三振に斬る勝負強さで失点を許さなかった。3点リードの六回からは2番手・大江に交代し、勝ち投手の権利を手にマウンドを降りた。育成ルーキーが初登板勝利を飾れば、2018年の大竹(ソフトバンク)以来で、巨人では球団史上初の快挙となる。

◆巨人が今季最長の連勝を5に伸ばした。新人の松井が5回を2安打無得点に抑えてプロ初登板先発勝利。二回にウォーカーの2ランで先制した打線は四回に丸の適時打、3―2の七回は岡本和の2ランで加点した。中日は7連敗。

◆巨人は今季初の5連勝で3位に浮上した。育成ドラフト1位・松井颯投手(22)=明星大=が5回2安打無失点と好投し、球団初となる育成新人による初登板勝利を飾った。原辰徳監督(64)は68球と余力を残した状態で降板させた理由を「全体的にふた回りというプランニングを立てていたので。いいイメージの中でまた次を迎えてもらおうと。あとは〝お兄ちゃんたち〟がしっかり守るよ、というところ」と計画通りと明かした。その後、六回は大江、三上が計2失点して1点差に詰め寄られるも、七回を中川、八回をオリックスからトレードで加入した鈴木康、九回を大勢が無失点に封じて白星を守った。原監督は「持てる力を出せたと思いますね。ひとつ不安があるならば、制球力かなと思っていましたけど、見事な投球をしてくれました」と1四球に留めた右腕をたたえた。

◆巨人・原辰徳監督(64)が、吉川尚輝内野手(28)は脚の張りのためベンチスタートとさせたと明かした。「尚輝も非常に状態が良かったんですが、少々死球の影響で脚が張っている状況だったものですから」吉川は17日のヤクルト戦(神宮)の九回に脚に死球を受けた。20日の中日戦(東京ドーム)も3安打と好調をキープしていたが、首脳陣は大事を取ったもようだ。この日は3年目の中山が「1番・二塁」の代役で2安打3出塁。指揮官は「今日に関しては、相手の高橋投手ともいい内容を持っていたし、(中山礼都を二塁で)思い切って使いました。非常にいい打撃をしてくれました」と目を細めた。

◆巨人の〝勝利の方程式〟が完成間近だ。故障が癒えて支配下に復帰した中川が七回、オリックスから17日にトレードで加入した鈴木康が八回をそれぞれ無失点に封じた。2戦連続で両投手による七、八回の継投となり、阿波野投手チーフコーチは「投入のタイミングはきっちり決まっているところまではいかないけど、顔ぶれがそろってきた」と手応えを口にした。九回は大勢が締め、8セーブ目を挙げた。

◆これぞ4番! 巨人・岡本和真内野手(26)が1点リードの七回に中堅右へ7号2ランを放った。右腕、清水の甘く入った151キロの直球を完璧に捉えた一発に、「いい追加点になって良かった。根性100%」と、最近チーム内で流行(?)しているコメントで喜びを表現。原監督も「非常に大きかった」と、ご満悦だった。

◆巨人の育成ドラフト1位・松井颯(はやて)投手(22)=明星大=が21日、中日11回戦(東京ドーム)で5回2安打無失点と好投し、プロ初登板先発勝利を飾った。育成ルーキーのデビュー戦白星は、2018年のソフトバンク・大竹耕太郎(現阪神)以来史上2人目でセ・リーグ初。支配下契約を結んでから6日でチームを5-2の勝利に導き、今季最長の5連勝と3位浮上に貢献した。決してエリートではない。それでも夢を追い続けてきた松井が、ついに報われた。セ・リーグ初となる育成ルーキーの初登板勝利を飾り、応援に駆け付けた家族も見守ったヒーローインタビューで初々しく笑った。「ここまで長かったけど、初勝利できて本当にうれしいです」まさかの始まりだった。投球練習の1球目がバックネットに突き刺さる大暴投。「それで緊張がほぐれた」と吹っ切れた。日米通算507本塁打を放った松井秀喜が巨人に入団したのが1993年。それから30年の節目に新たな松井が好投の幕を開けた。持ち味は「真っすぐの強さ」と自負する。最速151キロを計測した直球で押し、打者1巡目は一人の走者も許さず。3点リードの五回は1死一、二塁とされたが、2者連続三振で切り抜けた。最後は高めの直球でバットに空を切らせ、68球でお役御免。ポーカーフェースを崩さず強気に腕を振り、得意のシンカーを織り交ぜた緩急を生かした。

◆巨人の育成ドラフト1位・松井颯(はやて)投手(22)=明星大=が21日、中日11回戦(東京ドーム)で5回2安打無失点と好投し、プロ初登板先発勝利を飾った。育成ルーキーのデビュー戦白星は、2018年のソフトバンク・大竹耕太郎(現阪神)以来史上2人目でセ・リーグ初。松井の成長を長い目で見守ってきた指導者がいる。明星大の浜井?丈(ひろたけ)監督(75)。社会人の大昭和製紙やローソンでも指揮したベテランは東京ドームで教え子の初勝利を見届け「一球一球、気持ちが入っていた。私の方が緊張した」と安堵(あんど)した。松井の大学入学当初は線が細く「直球の球速は130キロ前後。目立たなかった」と振り返る。ただ「頑張り屋だった」と努力の才能を見いだし、〝2年の強化計画〟を立てて下級生の頃は体づくりを徹底させた。春先は8週間分のランニングや筋力強化のメニューを示し「じっくりやろう。高度な練習をしよう」と言い聞かせた。松井は当初、走り込みが苦手だったという。指揮官は840メートルの周回などコースや距離を変え、飽きさせないように12種類のメニューを組んだ。松原(巨人)ら5人のプロ野球選手を輩出した1964年創部の明星大は、首都大学野球連盟の2部に所属。東京・日野市に拠点を置き、専用球場は両翼約92メートル、中堅117メートルと手狭だ。コロナ禍による活動制限があった期間は週に2度しかグラウンドを使えないこともあり、松井は限られた環境で研鑽(けんさん)を積んだ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
25141 0.641
(↑0.009)
-
(-)
103161
(+4)
115
(+1)
21
(-)
20
(+1)
0.252
(-)
2.650
(↑0.07)
2
(-)
DeNA
22151 0.595
(-)
2
(↓0.5)
105163
(+3)
152
(+3)
38
(-)
8
(+1)
0.269
(↓0.001)
3.760
(↑0.05)
3
(1↑)
巨人
21200 0.512
(↑0.012)
5
(-)
102164
(+5)
176
(+2)
46
(+2)
9
(-)
0.252
(↑0.001
4.150
(↑0.06)
4
(1↓)
広島
20200 0.500
(↓0.013)
5.5
(↓1)
103143
(+1)
137
(+4)
28
(-)
17
(+2)
0.249
(↓0.002)
3.170
(-)
5
(-)
ヤクルト
17222 0.436
(-)
8
(↓0.5)
102142
(+3)
163
(+3)
40
(+2)
27
(-)
0.228
(↑0.001)
3.600
(↑0.05)
6
(-)
中日
13270 0.325
(↓0.008)
12.5
(↓1)
103105
(+2)
135
(+5)
13
(+1)
9
(-)
0.240
(↓0.001)
2.990
(↓0.06)