楽天(★4対6☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2023.05.21)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:廣畑 敦也(1勝0敗0S)
(セーブ:ペルドモ(0勝0敗1S))
敗戦投手:瀧中 瞭太(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】佐藤 都志也(2号・2回表ソロ)

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◆ロッテは初回、ポランコの適時打で1点を先制する。続く2回表に佐藤都のソロで追加点を挙げると、6回には岡の適時打などで4点を加え、試合を優位に進めた。投げては、2番手・廣畑が3回1失点でうれしいプロ初勝利。敗れた楽天は、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ロッテは、予告先発だった森遼大朗投手(24)が背中の張りのため、岩下大輝投手(26)に変更することを発表した。岩下は今季初先発。過去56試合に先発しているが、21年以来となる。

◆ロッテの2年目右腕、広畑敦也投手(25)がプロ初勝利を挙げた。2-0の2回から2番手で登板し、3回51球を投げ、3安打1失点。2回に楽天黒川に右犠飛を許したが、3回、4回は無失点に封じた。広畑は21年ドラフト3位で三菱自動車倉敷オーシャンズから入団した。1年目の昨季は中継ぎで30試合に登板し、防御率4・91。最速154キロの直球にスライダーはカーブなどが武器だ。今季は6試合目の登板。今月18日のオリックス戦(ZOZOマリン)ではリリーフ陣だけで継投した"ブルペンデー"でプロ初先発し、2回3奪三振無失点で勝利に貢献した。入寮時にはギターで弾き語りを披露するなど多趣味だ。コーヒー好きで春季キャンプ地の沖縄・石垣島約6万円にハンドドリップ式コーヒー機器を持ち込み、「広畑コーヒー店」で選手、スタッフらに振る舞った。引退後の夢はカフェ経営だ。広畑敦也(ひろはた・あつや)1997年(平9)12月3日生まれ、岡山県倉敷市出身。屋島小3年から「屋島源平ウイングス」で野球を始め、京山中では軟式野球部に所属。玉野光南では甲子園出場なし。帝京大では1年春からベンチ入りし、4年間で31試合に登板。最速154キロ。175センチ、83キロ。右投げ右打ち。

◆楽天は終盤の反撃も及ばず、ロッテに敗れ、今季ワーストの借金8となった。先発滝中は、ノーヒットノーランまであと2死までせまった14日西武戦以来の登板。1回2死三塁で、ポランコに中前適時打を浴び、いきなり先制を許した。2回1死走者なしでは、佐藤都に右翼へソロ。6回は先頭安田に四球を与えると、犠打で送られ、岡に中堅へ適時二塁打を浴びたところで降板した。5回1/3を7安打4失点(自責3)。「初回の入りがバタバタしてしまった。あとは6回の先頭を出してしまったところ」と悔やんだ。石井一久監督も「全体的にコントロールがアバウトだった。6回の先頭でフォアボールというのが結果的に痛かった」と振り返った。打線は5点ビハインドから、7回に1点、8回に2点を挙げ、2点差に詰め寄ったが、つながりきれず。3連敗となった。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(35)が、 公益法人「難病の子どもとその家族へ夢を」を通して、病気と戦う子どもたちとその家族30人を招待した。炭谷は15年から同団体への寄付と招待を続けている。球団を通してコメントを発表。「コロナでなかなかできなかった『難病の子どもとその家族へ夢を』さんの招待を今年ようやくできるようになり、うれしく思います。子どもたちもご家族も日々大変な思いをされていると思うので、僕らのプレーを間近で観て、少しでも元気になっていただければと思っています。僕としても皆さんとの交流は励みになりますので、一緒に頑張っていきたいですし、これからもこのような活動を継続していきたいと思います」と力を込めた。

◆首位ロッテが非常事態の"ブルペンデー"を乗り越えて5連勝をつかんだ。予告先発の森が背中の張りで登板回避。急きょ先発した岩下が初回を無失点で抑えると、2回から2番手登板の広畑敦也投手(25)が3回1失点と粘ってプロ初勝利を挙げるなど、リリーフ陣の6人リレーでリードを守り抜いた。広畑はヒーローインタビューで勝利球をどうするか問われたが、まだ手元になかった。「両親に渡そうと思っています」。その直後、吉井監督がボールを持って大急ぎで"乱入"し、肩を組み記念撮影。「たまたま勝ち投手が僕だっただけ。チームが勝つことが大事なので、そこに食い込んでいけるようにやっていきたい」。疲労を考慮してベンチ外だった今季13セーブの益田からも「頼むよ」と激励され、「やるしかない」と覚悟を決めた。吉井監督にとっては18日オリックス戦の"ブルペンデー"とは違った。この日の2軍の先発予定が育成選手だったため、急きょ昇格させる"保険"投手が準備出来ていなかったことを反省。「こっちの落ち度で週2回やることになったので、選手たちには申し訳ないことをした。感謝しかありません」。球場入り後にグラウンドで投手陣を集めて「ほんま、ごめんなさい。今日だけ勘弁してくれ」と頭を下げる場面もあった。5回以降の起用法は試合中も悩み、選手にも3パターンくらい伝えていた。最後は新外国人ペルドモの初セーブで勝利も「もう2度とやりたくない。頭の中が疲れきりました」。広畑の2番手起用には「前回先発で何もつかない場面で投げたので、(今回は)勝ち投手になれるかなと思って」と、この親心は想定通りだった。【鎌田直秀】▽ロッテ岡(最終打席で本塁打ならサイクル安打達成だった3安打1打点の活躍に)「投手陣がみんな頑張っているので、なんとか追加点をと思い打ちました」▽ロッテ・ポランコ(初回に中前先制適時打を放ち)「カーブが続いたのでストレートが来ると思い、打ちにいきました。しっかり捉えることができ、ランナーをかえせて良かった」▽ロッテ中村奨(3安打1打点に)「ピッチャー陣が粘りながらつないでくれたので、追加点を取ることができて良かったです」

◆ロッテ佐藤都志也捕手(25)を"トイレの神様"も後押しした!?1-0の2回、楽天滝中のカットボールを右中間に今季2号ソロ。28打席ぶりとなる5月初安打に「ことごとくヒットにならなかったので、水回りのところからしっかり。トイレや風呂掃除をして願掛けしていました」。2安打2四球1打点で安堵(あんど)の表情を浮かべた。リード面でも制球に苦しむ投手陣の"ブルペンリレー"を支えた。

◆「4番・DH」で出場したロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(31)が一回、先制タイムリーをマークした。1番・池田が右前打で出塁。2死三塁の好機で左打席に入り、滝中の直球を中前へ運んだ。カウント0-2と追い込まれてからコンパクトにはじき返し、「(2球)カーブが続いたのでストレートがくると思って打ちにいきました。しっかり捉えることができ、ランナーを返せてよかったわ」とコメントした。

◆楽天は炭谷銀仁朗捕手(35)が、公益法人「難病の子どもとその家族へ夢を」を通じて、難病を患う子供とその家族、計30人を楽天モバイルパーク宮城に招待したと発表した。炭谷は2015年以降、同法人団体へ寄付活動を行っている。炭谷は球団広報を通じて「コロナ禍でなかなかできなかった招待を、今年ようやくできるようになりうれしく思います。子どもたち、ご家族も日々、大変な思いをされていると思うので、僕らのプレーを間近でみて、少しでも元気になっていただければと思っています」とコメントした。

◆「8番・捕手」で先発出場したロッテ・佐藤都志也捕手(25)が2号ソロを放った。1-0の二回、1死から滝中の3球目を捉えて右翼席へと運んだ。4月30日に行われたオリックス戦(京セラドーム大阪)の第1打席に右翼への二塁打を放って以来、28打席ぶりの安打が本塁打に。「久しぶりに出たヒットがホームランという結果になって良かったです。次も打てるように頑張ります」とコメントした。

◆ロッテが5連勝。佐藤都の一発などで2点先行し、六回に岡の適時二塁打などで4得点とリードを広げ、6投手による継投で逃げ切った。2番手で3回を投げた広畑がプロ初白星。楽天は追い上げ及ばず3連敗。

◆6投手の継投で逃げ切ったロッテが5連勝。先発予定だった森遼大朗投手(24)が背中の張りのため、登板を回避する緊急事態だったが、1回にグレゴリー・ポランコ外野手(31)の中前打で幸先よく先制。六回には中村奨吾内野手(30)の左前適時打などで5点を奪い、投手陣を援護した。2番手で登板した広畑敦也投手(25)が3回3安打1失点でプロ初白星。ヒーローインタビュー中に吉井理人監督(58)自らウイニングボールを届ける場面もあった。広畑のヒーローインタビューは以下の通り。--どんな意識でマウンドへ上がった「岩下さんが初回しっかり抑えてくれて僕は二回からって監督から言われてたので、しっかり準備をして入ることができました」--投球を振り返って「入りが悪かったので二回から修正って部分を三、四回にできた。四回もピンチを作ってしまったんですけど、2回同じことをしちゃいけないなと思って、最後投げることができました」--プロ初勝利「自分が初勝利というよりもチームが勝ったことがこういう日は1番嬉しいと思う。チームが勝ったこと、自分が勝ったことを合わせて今日は喜びたいなと思います」--初勝利のボールは...まだ持ってませんね。受け取ったらどうしますか「ありきたりですけど、両親に渡そうかなと思ってるので。最初ぐらいは渡してあげたい」--ファンへメッセージを「今日勝って5連勝ということで。これからもっと連勝を重ねていくところで、自分がピースになれるようにやっていきたいと思います」(吉井監督が乱入。広畑の肩を組んで記念球を手渡す)--無事プロ初勝利のボールが届きました!今日のヒーローは広畑敦也投手でした「(笑顔で)ありがとうございました」

◆ねぎらいの思いが行動に表れた!? ロッテ・吉井理人監督(58)はプロ初勝利を挙げた広畑敦也投手(25)のヒーローインタビューに〝乱入〟。記念球を笑顔で手渡し、孝行息子の一人と肩を組んで喜んだ。「しんどかったと思うけど、本当に選手たちはよく頑張ってくれた。感謝しかありません」チームのピンチを、自慢の救援陣が救った。先発予定だった森が背中の張りで登板を回避。通常、2軍から先発要員を呼ぶのが打開策となるが、「今日(21日)の2軍戦の先発は古谷で育成の子。準備ができている長いイニングを投げられる投手が一人もいなかった」。急きょ、救援投手が小刻みに継投する「ブルペンデー」の採用が決まった。これも〝禁じ手〟といえた。実は18日のオリックス戦でも、復帰登板を想定していた佐々木朗のまめの回復が遅れたため「ブルペンデー」を実施し、勝利していた。苦しい台所事情で救援陣の負担が大きくなり、指揮官は「こっちの落ち度で週に2回もやることになった。申し訳ないことをしたと思っている」。試合前のミーティングでは、「ほんま、ごめんなさい。すみません。今日だけ勘弁してくれ」と投手陣に頭を下げた。指揮官の熱い思いに投手陣が応えた。二回から2番手で最長の3イニングを投げた三菱自動車倉敷オーシャンズから入団2年目の広畑は「やるしかない。いつも通りの心構えでいけた」と1失点。6投手が粘り強く継投し、白星をつかんだ。チームは引き分けを挟んで今季2度目の5連勝。貯金を今季最多の9に上積みした。広畑は「チームのピースになれるようにやっていく」と頼もしく語った。12球団トップの防御率2・59を誇る投手陣が屋台骨を支える。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
23142 0.622
(↑0.011)
-
(-)
104128
(+6)
107
(+4)
16
(+1)
23
(+2)
0.234
(↑0.002
2.590
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
20162 0.556
(↑0.013)
2.5
(-)
105129
(+3)
120
(+1)
23
(-)
19
(-)
0.240
(↑0.002)
2.980
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
22182 0.550
(↑0.012)
2.5
(-)
101160
(+10)
142
(+4)
32
(+1)
17
(-)
0.264
(↑0.002)
3.170
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
19230 0.452
(↓0.011)
6.5
(↓1)
101139
(+4)
146
(+10)
27
(+2)
23
(-)
0.226
(-)
3.050
(↓0.18)
5
(-)
西武
18231 0.439
(↓0.011)
7
(↓1)
101126
(+1)
138
(+3)
32
(-)
28
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.950
(↑0.02)
6
(-)
楽天
15231 0.395
(↓0.01)
8.5
(↓1)
104116
(+4)
145
(+6)
33
(-)
30
(-)
0.211
(↑0.001
3.200
(↑0.01)