ソフトバンク(★0対1☆)西武 =リーグ戦6回戦(2023.05.20)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:平井 克典(2勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝1敗6S))
敗戦投手:東浜 巨(3勝4敗0S)
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◆西武が投手戦を制した。西武は両軍無得点のまま迎えた8回表、外崎の適時打で試合の均衡を破る。投げては、先発・高橋光成が6回無失点の好投。最後は守護神・増田が締めた。敗れたソフトバンクは、先発・東浜が力投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。

◆お笑いコンビ、ミキの弟亜生(34)が「ピンクフルデー」と銘打たれたソフトバンク-西武戦で始球式を務めた。ピンクの特別ユニホーム姿で兄昴生(37)とともに登場。投じたボールはノーバウンド投球でスタンドを沸かせた。亜生は「興奮で足が震えています。マウンド立った時に『あれ? どっち(の足)上げるんやったけ?』って。危なかったです」と、人生初の始球式を笑顔で振り返った。後ろで見守った昴生は「兄ながらも絶賛というか。これ(亜生の始球式)見て、どっか球団声かけてくるんちゃうか?」と冗談を飛ばした。

◆源田、待ってるぞ! 西武外崎修汰内野手(30)が決勝適時打を放ち、チームの連敗を3で止めた。0-0の8回2死二塁。目の前で代打中村が敬遠気味に歩かされ「やっぱり一段と気持ちが入りました」と右打席に入った。ソフトバンク2番手津森に対しフルカウントからの6球目、「何とかボールに当てて、何か事を起こそうという気持ちでした」と、外角低めスライダーをきっちり左前にはじき返し、均衡を破った。チームは苦しい状況が続くが、WBCで右手小指を骨折した源田壮亮内野手(30)が、19日のイースタン・リーグ楽天戦で実戦復帰。この日の同戦でも2打席に立つ(二ゴロ、三ゴロ)など、順調にステップを踏んでいる。外崎は、二遊間を組む相棒の1軍復帰を「待ってます。ほんと、1試合でも早く」と心待ちにした。▽西武金子(8回1死からの中前打が外崎の決勝点につながり)「トノがよく打ったと思います。なんも出来ていないので1打席ずつ、自分のやれることをやっていきたいと思います」

◆2位ソフトバンクが今季6度目の完封負けを喫した。この日は王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーの83歳の誕生日。15年以来8年ぶりのバースデー星を届けることができず、5月20日は17、18、21、22年に続き5連敗となった。藤本博史監督(59)が大きく首をかしげたのは、0-0の7回だ。先頭の栗原が左前打で出塁。続く野村大はバントの構えもヒッティングに切り替え、初球で二塁併殺に倒れた。指揮官によると、野村大はバントのサインを誤認識しスイング。「ああいう場面でああいうことをしてたらダメですよね。しっかりとね。接戦のところでああいうサインミスは困ります」。1点を争うゲームだっただけに、ボーンヘッドに怒り口調だった。0-1の最終回には、2死一、三塁の好機で代打アストゥディーヨが初球で二飛。西武の守護神・増田を攻め立てたが、最後に球場に響いたのはため息だった。「点が取れなかったら勝てないということ」。藤本監督もガックリだ。試合前には異例の光景があった。藤本監督と森ヘッドコーチが、西武の打撃練習を自軍ベンチから見学。過去5試合で9本塁打を許していた打線を、現場のトップ2人が食事時間を削って対策を練った。結果的に投手陣は1失点と踏ん張っただけに、無得点はもったいなかった。かつて9連敗を喫した天敵高橋にも6回無失点と抑え込まれ、連勝は2でストップした。この日は「ピンクフルデー2023」でペイペイドームはピンク一色に染まったが、指揮官は拙攻打線に青ざめていた。首位ロッテとは2・5ゲーム差。3位オリックスがゲーム差なしで迫る。指揮官は最後に「切り替えていきましょう」とひと言。3戦目を取り、カード勝ち越しを狙う。【只松憲】▽ソフトバンク野村大(7回の併殺打に)「僕がサインを見間違えました。バスターエンドランだと思ってしまいました。反省して切り替えるしかない。試合は毎日あるので次は頑張ります」○...栗原が今季3度目の3安打猛打賞で気を吐いた。5回先頭で西武高橋から中前打を放ち、7回には左前打。0-1の9回2死一塁では右前打と全方向へと単打を打ち分けた。守っては、7回2死一塁に長谷川の打球に横っ跳び。ダイビング捕球で先発東浜をもり立てた。「3本出たことは良かったですけど、(打撃の)状態は良くないです」と満足はしなかった。

◆"獅子狩り右腕"の不敗神話が途切れた。ソフトバンク東浜巨投手(32)が7回1/3を4安打1失点の好投も、打線の援護がなく4敗目。プロ入り後の13年から本拠地での西武戦負けなし(6勝0敗)も、自身10戦目で初黒星を喫した。初回1死から2番児玉に左前打を許すも、後続を2者連続三振。2回以降は4回まで無安打投球と危なげのない立ち上がり。回またぎで2度の3者連続三振を含む、今季最多の10奪三振もマーク。伸びのある直球にカットボール、シンカーと多彩な変化球を内外角のコースへきっちり投げ分けた。「調子はあまり良くなかったが、結果を求めず、1球1球丁寧に投げることだけを考えていた」と懸命に右腕を振った。0-0の8回もマウンドに立ったが、1死から金子に中前打で出塁を許したところで降板した。「8回のマウンドを任せてもらった以上、最後まで投げなければいけないし、あの場面を任せてもらえる投手にならないといけない」と114球の力投も、悔しさをにじませた。2番手で登板した津森だったが2死一、二塁から3番外崎に左前適時打で決勝点を献上した。東浜は「ランナーを残して降板してしまい、津森には申し訳ないことをしてしまった。津森は良く投げた」とかばい、「次はチームを勝たせられる投球をしたい」と雪辱を誓った。【佐藤究】

◆先発した西武・高橋光成投手(26)が6回4安打無失点の好投。勝敗はつかなった。「無失点で抑えることができてよかった。欲を言えば相手先発投手よりも長くマウンドにいたかった」力強い真っすぐを軸に変化球をうまく織り交ぜソフトバンク打線相手にスコアボードにゼロを並べた。6回を投げ切って117球で降板した。試合は0-0の八回、外崎が均衡を破る左前先制打を放った。

◆西武が連敗を3で止めた。0―0の八回に外崎が適時打を放ち、4投手が無得点に抑え逃げ切った。高橋は6回4安打無失点と好投し、2番手の平井が2勝目。ソフトバンクは東浜が八回途中1失点と粘るも、打線の援護がなかった。

◆西武・外崎修汰内野手(30)が八回に均衡を破る決勝打を放って、チームの連敗を3で止めた。「僕で勝負してくるのが分かっていたので一段と気持ちが入った。何とかボールに当てて、何か事を起こそうという気持ちだった」代打・中村がストレートの四球で出塁した直後、0-0の八回2死一、二塁。フルカウントから津森のスライダーを捉え左前に運び、二塁から金子が生還した。5月に入ってこの日まで打率・241と調子を落としていたが、「高山(打撃)コーチから(スイングが)小さくなっているとアドバイスをいただいたので、そこを意識して修正した」。前日19日の7号ソロを含む2安打2打点に続き、この日も決勝打につなげた。右手小指の骨折で開幕から戦列を離れている主将の源田が19日に2軍で実戦復帰。順調にいけば次週にもチームに合流するとみられ、「待ち遠しい」と副将の外崎。鉄壁の二遊間コンビ復帰とともに、チームは5位から巻き返しを図る。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
22142 0.611
(↑0.011)
-
(-)
105122
(+6)
103
(+1)
15
(-)
21
(+2)
0.232
(↑0.001)
2.560
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
19162 0.543
(↓0.016)
2.5
(↓1)
106126
(-)
119
(+1)
23
(-)
19
(-)
0.238
(↓0.001)
3.040
(↑0.05)
3
(-)
ORIX
21182 0.538
(↓0.015)
2.5
(↓1)
102150
(+3)
138
(+5)
31
(-)
17
(-)
0.262
(↓0.001)
3.150
(↓0.04)
4
(-)
日本ハム
19220 0.463
(↑0.013)
5.5
(-)
102135
(+5)
136
(+3)
25
(+1)
23
(+1)
0.226
(-)
2.870
(-)
5
(-)
西武
18221 0.450
(↑0.014)
6
(-)
102125
(+1)
135
(-)
32
(-)
27
(+1)
0.234
(↓0.002)
2.970
(↑0.07)
6
(-)
楽天
15221 0.405
(↓0.012)
7.5
(↓1)
105112
(+1)
139
(+6)
33
(-)
30
(+1)
0.210
(↓0.003)
3.210
(↑0.03)