楽天(★1対6☆)ロッテ =リーグ戦6回戦(2023.05.20)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:西野 勇士(5勝1敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(1勝3敗0S)
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◆ロッテが4連勝。ロッテは3回表、池田の適時打で先制する。その後は同点を許すも、6回にはポランコの犠飛と角中の適時打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・西野が9回3安打1失点の完投で今季5勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆テレビプロデューサーのマッコイ斎藤氏(53)が、始球式を行った。背番号「4529」のユニホームを着て登場。ノーワインドアップからサイドスローで投球。快速球で捕手のミットにノーバウンドで収まった。YouTubeで共演しているとんねるず石橋貴明(61)も、グラウンド脇でカメラを構えながら、驚いた表情を見せた。マッコイ氏は山形県出身。フジテレビ系列「とんねるずのみなさんのおかげでした」で総合演出を担当。現在では石橋のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」の演出を手がけている。

◆楽天則本昂大投手(32)が、踏ん張れず3敗目を喫した。3回2死三塁で3ボールから池田に146キロ直球を左前に運ばれ、先制点を献上。味方打線が同点に追いついた直後の6回は2安打2四球で4失点。反撃ムードを断ち切ってしまった。「もったいなかった。もう少し対処することはできたなと思うので、次ちゃんと抑えられるようにやるだけです」とくちびるをかんだ。対ロッテは、21年3月31日を最後に、7試合で勝利投手になれていない。

◆楽天ドラフト2位の小孫竜二投手(22)が、プロ2度目の登板を無失点で切り抜けた。5点ビハインドの9回に4番手として登板。先頭中村奨の遊ゴロ後、四球と中前打で1死一、二塁のピンチを招いたが、岡を二ゴロ。2死二、三塁で和田をカウント2-2から外角135キロカットボールで見逃し三振で仕留めた。「ゼロで抑えられて良かったです。ホッとしました」と胸をなで下ろした。プロ初登板となった4月4日西武戦(楽天モバイルパーク)では、3四球と制球を乱し、1死も奪えず2失点を喫し、2軍で再調整となった。「どんな状況、ランナーがいても、カウント悪くなっても、やっぱり自分じゃなくて、バッターとの勝負だということをすごく心がけてやっていました」と力を込める。バッターと向き合うことを再認識し、19日に出場選手登録。1軍定着へ、最初のステップを踏んだ。石井監督からも「もっと自信を持って投げてくれれば。ある程度心の余裕というか、幅をしっかり持てれば、いいボールを投げられるピッチャーなので、もう1回俯瞰(ふかん)で見ることも大事かなと思います」とエールを送られた。

◆楽天則本昂大投手(32)が、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンを通して、10組20人の家族を招待した。チャンス・フォー・チルドレンは、経済的な理由で教育を十分に受けることができない子どもたちへの支援活動を行っている。則本も19年から毎年「1イニング投げるごとに1万円」の内容で寄付を行っている。当初は前日の19日に先発予定だったが、雨天中止でスライド登板となったため、招待した子どもたちとその家族の前でマウンドに上がった。勝利を届けることができなかったが、刺激を受けていた。球団を通じ、「今日は皆さんにいいピッチングをお見せできず残念ですが、僕たちのプレーを実際に観ていただいたことで、少しでも何かを感じてもらえていたらうれしいです。これからもこのような活動をしていきたいですし、子どもたちに『また則本を観たい』というピッチングをしていきたいと思います」とコメントした。

◆広島で開催中の「G7」ならぬ、ロッテの「M7(マリーンズ7番打者)」が勝利を決定づけた。6回に1点勝ち越して迎えた2死満塁。「7番左翼」で先発出場の角中勝也外野手(34)が打席に立った。「フォアボール、フォアボールで来てたので甘い球が来るやろうと。点をとられたあとだったので、なんとかもう1点という気持ちだった。西野が良い投球をしていたので。(ポランコが)犠牲フライでますは1点とってくれたので、良い流れでいけました」。3-1から楽天則本の146キロ直球を右前に運び、2点適時打で点差を広げた。一挙4得点の攻撃も「M7(マリーンズ7人連続攻撃)」だった。先頭の池田が左前に運び、友杉の犠打後、中村奨主将が相手失策を誘った。ポランコが中犠飛、安田、岡が連続四球後に角中の一打。さらに暴投で加点。吉井監督も「みんながつながって良い攻撃だった。しっかり四球を選べたし、その後、角中が集中力を出してヒットを打ってくれたのが大きかったですね」とたたえた。ケガで離脱する外野手が多いチーム事情の中、角中は「穴埋めっす。求められているところはそこ」と言う。"首脳"ではない首位打者経験者が、M7の"議長"として他国(他パ球団)との差も2・5に広げた。「目標は優勝旅行です」と声高らかに。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(投打がかみ合った勝利に)「西野は立ち上がりから真っすぐが強かったですし、田村もうまく配球してくれた。ビジターは先制した方が精神衛生上いいと思ってバントを使っているんですけれど、チームとしてレベルが上がってきたかなと思う」▽ロッテ池田(3回の先制適時打を含むプロ初の4安打)「(先制打は)3ボールでしたがストライクが来たら絶対打つと思って振りました。ランナーをかえすことができて良かったです」▽ロッテ友杉(7回1死二塁から一塁線を破る適時二塁打)「(前を打つ)池田さんの勢いに乗って初球から打ちにいきました。タイムリーになって良かったです」

◆ロッテ西野勇士投手(32)が3安打1四球1失点完投で、リーグ単独トップの5勝目を挙げた。初完投初完封した19年9月7日のソフトバンク戦以来となる完投。「テンポ良く、いろいろな球種でストライク先行でいけたことが良かった。シュートがかなり良い感じに変化してくれた。僕の試合で良く打ってくれるので、それが一番の要因だと思います」。4回までわずか31球で無安打に封じた。5回には楽天鈴木大に右翼線適時二塁打を浴びたが、6回を四球、8回を左前打で先頭の出塁を許しても、いずれも併殺で切り抜けた。97球の好内容で、9回も3人で斬った。20年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨季から中継ぎとして復帰。今季は先発転向で開幕ローテーション入りし、勝利を積み重ねてきた。「完投は、普通にうれしいっす。1年間ローテを守るならやっぱり完投もしないといけないと思いますし。完投出来たのは自信にもなったし、これからに向けての良いプロセス、段階を踏めたと思います」。チームの9回完投勝利は、佐々木朗が昨年4月10日に完全試合を達成して以来だ。【鎌田直秀】

◆ロッテ・池田来翔内野手(23)が「1番・一塁」で先発出場し、三回に先制タイムリーをマークした。2死三塁で右打席に入ると、カウント3-0から則本の直球を引っ張り、三遊間を破った。池田は「3ボールでしたが、ストライクが来たら絶対打つと思って振りました。ランナーを返すことができてよかったです」とコメントした。一回の第1打席にも左前打を放っていた。

◆楽天・鈴木大地内野手(33)が「8番・一塁」で先発出場し、同点適時二塁打を放った。0-1で迎えた五回2死一塁。相手先発、西野の6球目を右翼へ引っ張った。球団広報を通じて「打ったのは変化球。絶対勝つよ」と力を込めた。

◆ロッテが4連勝。同点の六回に角中の2点打などで4点を奪い、七回にも1点を加えた。西野が3安打1失点で4年ぶりに完投し、5勝目。楽天は則本が六回途中5失点(自責点1)で3敗目。3四球1暴投と制球が荒れた。

◆楽天は則本昂大投手が、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンを通じて、10組20人の家族を楽天モバイルパーク宮城に招待したと発表した。則本は2019年シーズン以降、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンへ寄付活動を行ってきた。則本は、球団広報を通じて「ようやく普通に観戦できる環境になったので、ご家族を招待させていただきました。本当は登板日ではなかったのですが、スライド登板になり、直接応援してもらうことができたので、僕の方が皆さんから勇気をいただきました」と感謝した。この日、右腕は先発し、5回2/3を5失点(自責点1)で3敗目を喫した。「皆さんにいいピッチングをお見せできず残念です。これからも、このような活動をしていきたいですし、子供たちに『また則本を見たい』というピッチングをしていきたいと思います」とコメントした。

◆ロッテの角中は、1―1で迎えた六回に勝負強さを発揮した。ポランコの犠飛で勝ち越し、なお2死満塁から則本の速球を右前に運ぶ2点打。「追加点がほしい場面だったので、走者をかえすことができて良かった」と喜んだ。藤原や高部など、チームは負傷で多くの外野手が離脱。その中で今月36歳になるベテランの奮闘が光る。「年齢は上だけど引っ張るタイプではない。何とか選手が戻ってくるまで穴埋めができたら」と控えめに話した。

◆ロッテは20日、楽天6回戦(楽天モバイルパーク)に6-1で勝利し、引き分けを挟んで4連勝を飾った。「1番・一塁」で先発出場したプロ2年目の池田来翔(らいと)内野手(23)が、初の1試合4安打をマークした。積極性が売りの右打者が、〝切り込み隊長〟の役割を全うした。投げては西野勇士投手(32)が3安打1失点で4年ぶりに完投し、リーグトップの5勝目(1敗)を挙げた。2位・ソフトバンクが敗れたため、ゲーム差を2・5に広げた。左へ、左へ、左へ、左へ。「らいと」がレフトに固め打ちだ。池田が左翼方向へ4安打をマークし、1打点2得点。チームに勢いをもたらした。「ストライクを積極的に振りにいけている。そこがいい結果につながっていると思う」積極性が持ち味だ。一回はプレーボールと同時に、則本の初球を狙い打ちして左前打。2死三塁の好機で回ってきた三回は、カウント3-0から迷わずスイングし、三遊間を破る先制打とした。1-1の六回は先頭で左前打を放って、この回の4得点につなげ、「積極的にいくのは自分のスタイル」と汗を拭った。千葉・習志野高、国士舘大を経て2022年にドラフト2位で入団した内野手。習志野高の先輩にあたる通算2000安打の福浦ヘッドコーチは「僕とは全然タイプが違う。あんなに積極的にはいけない」と笑い「続けてほしい」と期待した。打撃の持ち味を生かすための大胆采配に応える活躍でもあった。プロ初となる一塁での起用を、前夜に伝えられた。昨年イースタン・リーグで1試合出場しただけの一塁守備で、試合前の練習中に小島から「似合わないなー」と突っ込まれた。「全く準備はしていなかったです」というが、「出られるならどこでも。チャンスなので」と前向き。佐藤都にファーストミットを借りて、ミスなく守り切った。チームは引き分けを挟んで4連勝とし、貯金は今季最多の8。2位とのゲーム差を2・5に広げた。「一打席一打席。貢献できるように」。千葉・八千代市出身の23歳が、幕張の〝新切り込み隊長〟となる。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
22142 0.611
(↑0.011)
-
(-)
105122
(+6)
103
(+1)
15
(-)
21
(+2)
0.232
(↑0.001
2.560
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
19162 0.543
(↓0.016)
2.5
(↓1)
106126
(-)
119
(+1)
23
(-)
19
(-)
0.238
(↓0.001)
3.040
(↑0.05)
3
(-)
ORIX
21182 0.538
(↓0.015)
2.5
(↓1)
102150
(+3)
138
(+5)
31
(-)
17
(-)
0.262
(↓0.001)
3.150
(↓0.04)
4
(-)
日本ハム
19220 0.463
(↑0.013)
5.5
(-)
102135
(+5)
136
(+3)
25
(+1)
23
(+1)
0.226
(-)
2.870
(-)
5
(-)
西武
18221 0.450
(↑0.014)
6
(-)
102125
(+1)
135
(-)
32
(-)
27
(+1)
0.234
(↓0.002)
2.970
(↑0.07)
6
(-)
楽天
15221 0.405
(↓0.012)
7.5
(↓1)
105112
(+1)
139
(+6)
33
(-)
30
(+1)
0.210
(↓0.003)
3.210
(↑0.03)