巨人(☆6対2★)中日 =リーグ戦10回戦(2023.05.20)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:グリフィン(4勝1敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(3勝2敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(4号・6回表2ラン)
【巨人】大城 卓三(6号・5回裏満塁)

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◆投打のかみ合った巨人が4連勝。巨人は1-0で迎えた3回裏、岡本和の適時打で加点する。さらに5回には大城卓のグランドスラムが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・グリフィンが6回2失点の好投で今季4勝目。敗れた中日は、先発・小笠原が振るわなかった。

◆巨人岡本和真は中日小笠原に好相性。21年が6打数3安打、22年も8打数4安打の打率5割。今季は8打数2安打だが、通算では39打数14安打の打率3割5分9厘。岡本和が30打席以上対戦している投手では、最も打率が高い相手だ。チームは今季の中日戦3勝6敗で現在4連敗中だが、4番のバットで連敗を止められるか。

◆巨人岡本和真内野手(26)が得意の中日先発左腕・小笠原から"根性の一打"を決めた。1点リードの3回2死二塁、外角低めの144キロ速球を、腕を目いっぱい伸ばして捉えた。中前に強烈にはじき返す適時打でリードを2点に広げた。岡本和は「打ったのはシュートです。グリフィンが頑張っているので、いい追加点になって良かったです。根性100%」と振り返った。試合前時点で、小笠原に対しては21年が6打数3安打、22年も8打数4安打の打率5割。今季は8打数2安打も、通算では39打数14安打の打率3割5分9厘と得意にする。30打席以上対戦している投手では、最も打率が高い好相性の相手から強烈な一打を放った。

◆巨人大城卓三捕手(29)が6号の満塁弾を放った。2点リードの5回2死満塁。中日小笠原の高め147キロ直球を完璧に捉えた。両手に残る感触で確信し、ゆっくり歩を進めた。打球は右翼席の中段まで飛んでいった。「みんながつないでくれたチャンスだったので何とかしたい気持ちでした。完璧にとらえることができてよかったです」とコメントした。プロ6年目で通算49本目のアーチにして、自身初の満塁弾となった。【本塁打詳細】角度=26度打球速度=168キロ飛距離=123メートル

◆巨人中川皓太投手(29)が、21年10月23日のヤクルト戦以来、574日ぶりの東京ドームのマウンドで躍動した。4点リードの7回に登板すると、先頭の中日木下を中飛、代打伊藤を145キロ直球で空振り三振、代打鵜飼を右飛に仕留めて3者凡退で抑えた。最速は145キロだった。1軍復帰後2試合目で初めて無失点に抑え、ホッとしたような表情でベンチへ戻っていった。中川は腰痛などの影響で昨季は実戦登板なし。17日のヤクルト戦(神宮)で551日ぶりに1軍登板も、打者4人に3安打2失点と、ほろ苦の復帰となっていた。

◆オリックスから交換トレードで加入した巨人鈴木康平投手(29)が「魔の8回」を無失点に抑えた。最速155キロの直球で1安打無失点に抑えた。4点リードの8回に3番手で登板。先頭岡林に左前打を許すも、続く村松を中飛、細川を見逃し三振、石川を空振り三振に封じた。ストレート14球は、すべて150キロ台だった。この日に1軍登録された右腕が、力ある球で押し込み、4点のリードを守った。

◆巨人が今季初の4連勝で最大6まで膨らんでいた借金を完済した。中日の先発小笠原に序盤から襲いかかった。2回に1死一、三塁からウォーカーの遊ゴロが相手失策を誘って先制した。3回には2死二塁から岡本和真の中前適時打で追加点。先手をとって試合を優勢に進めた。5回2死満塁からは大城卓三が満塁弾で加勢。プロ入り初のグランドスラムで東海大相模の後輩左腕にマウントをとった。7回は中川皓太、8回はオリックスからトレードで加入した鈴木康平が無失点に抑えた。先発グリフィンは6回6安打2失点で4勝目をマーク。投打がかみ合って4月21日には最大6まで膨らんだ借金を4月6日以来の完済となった。原辰徳監督は「本当の5割は5割じゃないと思っているので。まあ、3つぐらいプラスになれば、それは5割かなと自分では思っている。そういう感じですね」と話した。

◆中日が巨人に完敗し、今季ワーストの6連敗となった。この日も守備のほころびから失点。2回1死一、三塁で遊撃龍空内野手(20)が正面のゴロをはじき、適時失策で1点を失うと、2点差で迎えた5回2死満塁で先発小笠原慎之介投手(25)が大城に痛恨の6号満塁弾を被弾。昨年6月28日以来の6連敗で借金も「13」に膨らんだ。 「味方が足を引っ張って先制された。(小笠原は)先に点をやってはいけないという中で投げていた。これだけ負けてミスが出て、そこをどうのこうの言っても、しょうがない。次に出ないようにやっていくしかない」。立浪監督は、先発左腕を擁護しながらも、力なく言葉を選んだ。石川昂の4号2ランでグリフィンを6回で降板させるのが精いっぱい。巨人の新助っ人左腕に4勝目を献上した。 この日の安打数は巨人に1本劣る7安打ながら点差は「4」。2番に新人村松を初起用し、大島を6番に入れる新打線も不発に終わった。立浪監督就任1年目の昨季のワースト連敗は「7」。「負けているので打順をコロコロ変えているが、結局はここ1本が出るか出ないかが大きい。しばらくそういうチーム状況は続くかもしれない」と、若手に託した打線の覚醒を待つ覚悟をのぞかせた。【伊東大介】

◆オリックスからトレードで加入した巨人鈴木康平投手(29)が"借り物ユニホーム"でデビュー戦を飾った。シャツはトレード相手となった背番号32の前任者広岡のもので、サイズが大きくぶかぶか。パンツは戸郷から借りた。「まだ間に合ってなかったので。みんなのパワーを借りました(笑い)」と力に変えた。スパイクも巨人仕様の黒色ではなく、オリックス仕様の紺色。メインビジョンの顔写真も間に合わず、空欄のままだった。トレード発表から3日後、いきなり登板機会が巡ってきた。4点リードの8回、「K-鈴木」ではなく登録名「鈴木」がコールされると「こみ上げるものはありましたね」と声援にしみじみ。先頭の中日岡林に左前打を浴びるも、全球150キロ超え、最速155キロの直球で押した。1回無失点2奪三振でデビュー戦を終えた。鬼門の8回を務める準備はできている。イニング別失点では8回が最多の27失点。「自分がピースとしてハマれば、もっと楽に大勢につなげられる。覚悟を持っていければ。巨人のためにしっかり腕振ろうと思ってます」と鈴木。剛腕の加入から、巨人の逆襲が始まる。【小早川宗一郎】○...グリフィンが中日キラーぶりを発揮した。6回を6安打2失点で4勝目をマーク。中日からは4戦3勝となった。「ちゃんと研究はしていたので、いいピッチングになった」。7奪三振は、すべて走者を置いた状況で、進塁を許さず。リーグトップの奪三振数47の左腕は「狙って投げるわけではないが、必要な時は三振でしっかり止める投球が必要」とうなずいた。

◆巨人大城卓三捕手(29)が人生初の満塁アーチを後輩にぶっかました。5回2死満塁。同じ東海大相模出身の中日小笠原の高め147キロ直球を右翼席中段に運んだ。今季6号、プロ通算49号は人生初の満塁本塁打。「それはうれしかった。完璧だった。今日のホームランはキャッチャーとしても大きな点だった」とかみしめた。扇の要であり、打率3割1分3厘、17打点とバットも存在感が光る。球団で捕手クリーンアップの満塁弾は10年9月11日広島戦の阿部ヘッドコーチ以来となった。阿部コーチからは「打って守って走って最高でした。これだけの存在感を出せる選手」と2回の先制点につながった一塁から三塁に進んだ走塁も含め評価された。大城卓は「守備面も攻撃面も聞ける。少しでも近づけるようにやっていきたい」と打てる捕手の系譜を継ぎ、チームを勝利に導いていく。▽巨人原監督(大城卓の活躍について)「2死という中で見事なバッティング。コンタクト率という点で非常に高い。今年はホームランも。捕手というポジションをやりながら、続けていってもらいたい」

◆巨人・大城卓三捕手(30)がプロ初となる6号満塁本塁打を放った。2-0の五回2死満塁。カウント0-1から神奈川・東海大相模高の後輩、小笠原が投じた147キロの直球を強振し、右翼席中段までかっ飛ばした。9日のDeNA戦(新潟)以来の一発で今季初の4連勝に向け、勢いをつけた。2022年に自己最多の13本塁打を記録した強打の捕手は、プロ6年目で初の満塁弾。貴重な追加点となる一打でシーズン21本塁打ペースとした。

◆巨人・吉川尚輝内野手(28)が絶好調だ。6-2とリードした六回に痛烈なライナーで右前打を放ち、この日3安打とした。中日の左腕、小笠原から三回に左中間二塁打、五回に中前打を放っており、トップバッターとして打線を勢いづけた。「1番・二塁」としての起用が始まった5月9日のDeNA戦(新潟)以降、9試合で3度目の猛打賞となった。4月は打率・180と不調だったが、この打席時点で5月は打率・364。持ち味のミート力を取り戻した。

◆巨人・中川皓太投手(29)が4点リードの七回から2番手で登板し、1回を三者凡退に抑えた。2021年に救援で58試合に登板したが、昨季は腰痛の影響で登板機会がなく、東京ドームでは2021年10月23日のヤクルト戦以来、574日ぶりの登板だった。先頭を2球で中飛に仕留めると、2人目はシュートで空振り三振を奪い、最後もシュートで右飛に抑えた。オフに育成契約を経験し、15日に支配下選手に復帰。これが復帰後2試合目の登板だった。

◆オリックスからトレードで加入した巨人・鈴木康平投手(29)が八回に移籍後初登板し、1回を無失点に抑えた。先頭の岡林に左前打を浴びたが、最速155キロの直球、フォークボールを中心に村松を中飛、細川を見逃し三振、石川昂を空振り三振に仕留めた。全20球のうち、14球を投じた真っすぐはすべて150キロ超えをマーク。持ち味の最速158キロの直球を軸に、広岡がつけた背番号32のユニホームで上々の新天地デビューを飾った。

◆巨人が今季初の4連勝で勝率5割とした。二回に失策絡みの遊ゴロの間に先制、三回は岡本和の適時打で加点。五回に大城卓の満塁本塁打で突き放した。中日は6連敗。小笠原が5回6失点と崩れ、得点は石川昂の2ランのみだった。

◆巨人は今季初の4連勝で勝率を5割に戻した。原辰徳監督(64)は好調の1番・巨人・吉川尚輝内野手(28)にも言及。1番起用が始まった5月9日のDeNA戦(新潟)以降、9試合で3度目の猛打賞をマークした左打者に「だいぶ打率も格好がついてきた。今までちょっと恥ずかしい打率だったからね。この数試合で一応、胸を張れる打率になってきた。僕自身も1番で堂々と送り出せる。続けていってほしい」と目を細めた。不振にあえいだ4月は打率・180だったが、同・257に上昇させた。

◆自身初の6号満塁弾で勝利に貢献した巨人・大城卓三捕手(30)へ、〝打てる捕手〟の大先輩、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)がねぎらいを言葉をかけた。フル出場して4投手を好リードした大城卓は、二回には一塁走者として次打者・秋広の右前打で積極果敢に三塁へ到達。決して脚力自慢ではないだけに、大城卓の激走に味方ベンチも大きく沸いた。2点リードの五回には、右翼席へ6号満塁弾で今季初の4連勝を手繰り寄せた。入団時は同じポジションの先輩、現在は指導者として接する阿部コーチは「初めて見たんじゃないかと思うほど打って守って走って最高でした」とうれしそう。さらに「これだけの存在感を出せる選手ですから。もちろん満塁ホームランも素晴らしかったけれど、あの走塁の姿勢を見せればチームは盛り上がるので、今日はそこを一番評価しています。明日以降も続けてほしい」と期待を込めた。

◆オリックスからトレードで加入した巨人・鈴木康平投手(29)が八回に移籍後初登板し、1回を無失点。ジャイアンツファンの大歓声を背に腕を振り「結構、こみ上げるものはありましたね。声援はやっぱり力になるのを改めて感じた」と振り返った。先頭の岡林に左前打を浴びたが、最速155キロの直球、フォークボールを中心に村松を中飛、細川を見逃し三振、石川昂を空振り三振に仕留めた。全20球のうち、14球を投じた真っすぐはすべて150キロ超えをマーク。持ち味の最速158キロの直球を軸に躍動した。18日に入団会見を終えたばかりの右腕は、ユニホームの上はオリックスに移籍した広岡のものを着用し、ズボンはサイズが近い戸郷に借りてマウンドに上がった。「全身違うので、みんなのパワーを借りました」と笑顔。中継ぎ陣の救世主として期待される剛腕が、新天地での一歩を踏み出した。

◆巨人は今季初の4連勝で勝率を5割に戻した。巨人・大城卓三捕手(30)が五回に自身初の満塁本塁打。巨人の選手の満塁弾は昨年9月7日のウォーカー(対DeNA、東京ドーム)以来。捕手で出場した選手の満塁弾は2019年9月27日の炭谷銀仁朗(途中出場、対DeNA、東京ドーム)以来4年ぶりで、生え抜きでは18年4月7日の小林誠司(8番先発、対ヤクルト、神宮)以来5年ぶり。左打者では10年9月11日の阿部慎之助(5番先発、対広島、東京ドーム)以来13年ぶり。

◆世界一を経験した扇の要は、ここぞで頼もしい。右翼席中段へアーチを架けると、誇らしげに右手を掲げた。プロ6年目で初の満塁弾となる6号を放った巨人・大城卓三捕手(30)は「たぶん人生でも初めて。完璧でした」と珍しく声を弾ませた。2点リードの五回2死満塁。5番に座る左打者は左腕・小笠原の浮いた直球を逃さなかった。球団で中軸を担う捕手のグランドスラムは、2010年の阿部慎之助(現ヘッド兼バッテリーコーチ)以来13年ぶり。「目標の選手でした。少しでも近づけるように」と決意を新たにした。頂点に立った3月のWBC。出場は3試合に限られたが、メキシコとの準決勝では九回にマスクをかぶった。大舞台から心掛けるようになったのは「気持ちの切り替え」。中村(ヤクルト)らに次ぐ3番手捕手として短期決戦を見つめ、失点しても引きずらない精神面の重要性を学んだ。チーム防御率は12球団で唯一の4点台と苦戦。責任を感じながら必死に投手陣を導き、打席に立てばスイッチを切り替えて快音を響かせる。この日は満塁弾を含む2安打を放ち、打率は・313(リーグ8位)まで上昇。通算2132安打を放った阿部コーチの現役時代を引き合いに出された原監督は「まだ早いかもしれない」と語りつつ「本当によくやっている」と目を細めた。チームは今季初の4連勝を飾り、4月6日以来の勝率5割復帰。最大6あった借金を返済した。「自分が打ったら勝ちにつながる。明日から貯金を増やせるように」と大城卓。一回り大きくなった背番号24が屋台骨を支える。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
24141 0.632
(↑0.01)
-
(-)
104157
(+1)
114
(-)
21
(-)
19
(-)
0.252
(↓0.001)
2.720
(↑0.07)
2
(-)
DeNA
22150 0.595
(↑0.012)
1.5
(-)
106160
(+5)
149
(+3)
38
(-)
7
(-)
0.270
(↑0.001)
3.810
(↑0.02)
3
(-)
広島
20190 0.513
(↓0.013)
4.5
(↓1)
104142
(-)
133
(+1)
28
(-)
15
(-)
0.251
(↓0.001)
3.170
(↑0.05)
4
(-)
巨人
20200 0.500
(↑0.013)
5
(-)
103159
(+6)
174
(+2)
44
(+1)
9
(-)
0.251
(↓0.001)
4.210
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
17221 0.436
(↓0.011)
7.5
(↓1)
103139
(+3)
160
(+5)
38
(+1)
27
(-)
0.227
(↑0.001)
3.650
(↓0.02)
6
(-)
中日
13260 0.333
(↓0.009)
11.5
(↓1)
104103
(+2)
130
(+6)
12
(+1)
9
(-)
0.241
(↓0.001)
2.930
(↓0.09)