オリックス(★3対5☆)日本ハム =リーグ戦7回戦(2023.05.20)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
0200120005801
ORIX
0000100203610
勝利投手:北山 亘基(2勝2敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝1敗6S))
敗戦投手:竹安 大知(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(6号・5回表ソロ)

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◆日本ハムは2回表、野村の適時打で2点を先制する。その後は5回に万波のソロ、6回には細川と中島卓也の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・北山が5回3安打1失点で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆日本ハム北山が20日オリックス戦で今季2勝目を狙う。前回登板の11日ソフトバンク戦では5回途中4四球で3失点と乱れた。「無駄な四球を出してしまったのが一番の課題。ストライクゾーンで勝負して、抑えられたら」と意気込んだ。京セラドーム大阪は昨季、プロ初ホールドを挙げており、「好きなマウンド」。お気に入りの球場で次は勝利を手にする。

◆オリックス山本由伸が今季日本ハム戦初登板。通算57勝25敗と7割に迫る高い勝率を誇る山本だが日本ハム戦は通算17試合の登板で3勝4敗。パ・リーグの他のチームにはソフトバンク戦16勝8敗、ロッテ戦13勝4敗、西武戦12勝4敗、楽天戦8勝3敗だから、唯一負け越している。中でも相性が良くないのが松本剛で、昨年3試合で9打数4安打の被打率4割4分4厘。初対決の今日は日本ハム相手に勝てるか。

◆20日の日本ハム戦に先発予定だったオリックス山本由伸投手(24)が、先発を回避することになった。この日、発熱があったため「特例2023」により出場選手登録を抹消された。代わって、2軍調整を続けていた竹安大知投手(28)が出場選手登録された。山本は今季ここまで6試合に先発し3勝2敗、防御率2・35。チームのエースとしてローテーションを守ってきた。また、マーウィン・ゴンザレス内野手(34)、山足達也内野手(29)もともに抹消。ゴンザレスは19日に大阪市内の病院を受診し、右足第二指骨折との診断を受けた。代わって、西野真弘内野手(32)が登録された。

◆20、21日の日本ハム戦は「キャンプ地みやざきシリーズ」として行われ、オリックスは宮崎市からこの日、表敬訪問を受けた。来春のキャンプで10年目を迎えることから、オリックスカラーの紺とゴールドをベースとした特別ロゴも発表。宮崎市の清山知憲市長(41)は「10年という月日、日本一を経て、宮崎市民が、オリックスのキャンプ地宮崎という認識が一気に広がりました」と話した。オリックスの湊通夫球団社長(60)も「今年は日本一効果というか、本当にお客さんの数が多くなってきた。そこを我々は維持して、観光という形でWIN-WIN(ウイン-ウイン)の関係が続けていけるように」と応えた。現在3連敗と苦しむチームに清山市長は「ここから反転攻勢に出て、優勝、日本一を目指してほしい。みやざきシリーズで連戦連勝を飾って欲しい」と期待。湊球団社長は「いつも最後に追い上げる。期待して待っていただけたら。いい報告が出来るように」と誓っていた。

◆先発を回避したオリックス山本由伸投手(24)に代わり、急きょ先発マウンドに上がった竹安大知投手(28)が、2回途中で降板となった。球団発表によると、右肘に違和感を感じたため、大事を取って交代。現在はアイシングなどを行い、様子を見ているという。竹安は2回先頭の上川畑に3球目を投じた後、自らストップをかけ、トレーナー、平井投手コーチとともにベンチ裏へ下がり、そのまま2番手山田に交代となった。この日は当初、山本が先発予定だったが、発熱があったため「特例2023」により出場選手登録を抹消。先発を回避した山本に代わり、竹安が先発していた。初回は先頭の野村を二ゴロ、中島卓を四球で出塁させるも、捕手の若月が盗塁阻止。2死から2四死球と安打で満塁のピンチを招いたが、最後はアルカンタラを左飛に打ち取り無失点でスタートしていた。3連敗でこの試合を迎えたオリックスにとっては、まさかの出だしとなった。

◆3位オリックスが今季ワーストの4連敗を喫し、首位ロッテと2・5ゲーム差に開いた。2戦連続引き分けだった14日ソフトバンク戦、16日ロッテ戦を含めると、ここ6戦で白星なしとなった。当初先発予定だった山本由伸投手(24)が発熱のため「特例2023」により出場選手登録を抹消され、先発を回避。急きょ竹安大知投手(28)が先発のマウンドに上がったが、2回先頭の上川畑に3球目を投じた後、右肘に違和感を感じたため途中降板した。代わった2番手の山田は四球と左前打で1死一、二塁とされると、日本ハム野村に右翼への2点先制適時二塁打を浴びた。4回1死から登板した3番手の村西も、2回1/3を5安打3失点と流れを止められなかった。打線は1-5の8回に、先頭の中川が四球で出塁し、頓宮、若月の適時二塁打で2点をかえしたが、追いつくことはできなかった。この日はオリックス・マーウィン・ゴンザレス内野手(34)が右足第2指骨折で出場選手登録を抹消されており、苦しい戦いが続く。

◆逃げ切った日本ハムが今季初の4連勝。2カード連続で勝ち越しを決めた。3、4月で9勝も、5月はリーグ最速で10勝に到達。新庄剛志監督(51)デザインの"ヒーローユニホーム"着用試合では、5勝2敗となった。前日19日に3打席連続凡退で途中交代した野村佑希内野手(22)が、2試合連続で1番でスタメン出場。2回1死一、二塁から右中間を破る走者一掃の適時二塁打で2点を先制し、5回は万波中正外野手(23)のチームトップとなる6号ソロで追加点を奪った。投げては先発の北山亘基投手(24)が、毎回走者を背負いながらも5回3安打1失点と試合を作り、今季2勝目。5-3の8回2死二塁から5番手で登板した宮西尚生投手(37)が猛追をかわした。宮西は初登板から824試合連続リリーフ登板となり日本記録を更新した。

◆また1つ、日本記録を更新した。日本ハム宮西尚生投手(37)が2点差に詰め寄られた8回2死二塁で登板。代打セデーニョを遊ゴロに仕留めた。新人宮内が作ったピンチでベテラン左腕が見事な火消し。これで初登板から824試合連続リリーフ登板。日本記録を塗り替え「ルーキーが作ったピンチ。絶対に抑えてやろうと。カバーしてあげることが出来て良かった」と頼もしかった。

◆3位オリックスが今季ワーストの4連敗を喫し、首位ロッテと2・5ゲーム差に開いた。2戦連続引き分けだった14日ソフトバンク戦、16日ロッテ戦を含めると、ここ6戦で白星なしとなった。投手陣にアクシデントが相次ぎ、急きょマウンドに上がった選手たちを、中嶋聡監督(54)は責めなかった。「いろいろ注文はありますけどね。こういうこと(アクシデント)の後なので、そこは責めるわけにはいかないですし。その中でいろいろ頑張ってくれた」と話した。当初先発予定だった山本由伸投手(24)が発熱のため「特例2023」により出場選手登録を抹消され、先発を回避。急きょ竹安大知投手(28)が先発のマウンドに上がったが、2回先頭の上川畑に3球目を投じた後、右肘に違和感を感じたため途中降板した。代わった2番手の山田は四球と左前打で1死一、二塁とされると、日本ハム野村に右翼への2点先制適時二塁打を浴びた。4回1死から登板した3番手の村西も、2回1/3を5安打3失点と流れを止められなかった。打線は1-5の8回に、先頭の中川圭が四球で出塁し、頓宮、若月の適時二塁打で2点をかえした。反撃は及ばなかったが、中嶋監督は「それはね、やってきたことですから。頑張ってやるしかないと思いますし。いろいろ(選手が)いなくなってきたけども。これで終わったわけじゃないんで」と前を向いた。この日はマーウィン・ゴンザレス内野手(34)も右足第二指骨折で出場選手登録を抹消。けが人が相次ぐが、悲観はしていない。「けがしてるメンバーが本当にフルメンバーなのか。これから出ていくメンバーがフルのメンバーになるのか。そこだと思います。出てるやつらは一生懸命頑張ってくれたらいいと思いますし、思い切ってやってくれたらいいと思います」。7試合ぶりの白星へ、奮起を願った。○...頓宮が2戦連続のマルチ安打で気を吐いた。4回1死、北山のスライダーをバットの先に当てて右前打。「きれいなヒットじゃなくても、ヒットはヒットなので」。4点を追う8回1死一塁では、左翼へ適時二塁打を放ち反撃の姿勢を見せた。「あんな打球はなかなかなかったので、いい感じでバットが出ているのかなと思う」。4試合連続安打で打率は3割3分9厘に浮上。好調の打撃で次は勝利につなげる。

◆今季初の4連勝に笑顔だった日本ハム新庄剛志監督(51)が、勝利のヒーローに選んだのは「9番三塁」でスタメン起用した細川凌平内野手(21)だった。「やっぱり争わせるっていう意味で、いろんな日替わりヒーローをつくっていくっていう意味では今日は細川君だった。あの1点は大きかった」。指揮官が絶賛したのは6回1死一塁で細川が右越え適時三塁打を放ったシーン。5回に1点を奪われた直後に、再び突き放す価値ある打撃をたたえた。

◆新庄剛志監督(51)率いる日本ハムが、初夏の猛チャージで5月リーグ最速の10勝に到達した。3位オリックス戦に完勝し、今季初の4連勝。直近2試合で精彩を欠いて途中交代していた1番野村佑希内野手(22)が2回に先制2点適時二塁打を放って勝利に貢献した。投打の歯車がかみあい、最大9あった借金も3まで返済。今月6位からスタートした順位は5位、4位と上げ、就任2年目の新庄監督にとって初の3位浮上(開幕カードを除く)まで3ゲーム差となった。日本ハムが強い。この日も序盤で奪った主導権を渡さず、勝ちきった。新庄監督は「そんなに出場機会がない選手たちが、最近はことごとく結果を出してくれる。うれしいっすね~」とチーム内競争をあおりながら会心の4連勝。5月はリーグ最速の10勝目だ。月間失策数は16個でリーグワーストだが、それでも勝てる理由は2回に決勝打を放った野村が説明した。野村 みんなで、いろんなミスを助け合いながらカバーしあって、いいムードで戦えているなと思う。野村は直近2試合でカバーしてもらった側だった。18日西武戦では守備のミスで途中交代すると、代わりに守備に就いた谷内が決勝打。19日オリックス戦では3打席凡退後に「打席で迷いがある」(新庄監督)と交代を告げられた。自身に代わって出場したアルカンタラが決勝点につながるバント安打。今度は自分が-。2回の決勝打は、9番細川の犠打失敗の直後に生まれた。「いつも僕は先輩に助けてもらっている。チームとしてやっている部分をなんとか取り返そうと、逆に開き直って入れた」。原理原則の競争意識もベースに、誰かが失敗しても、誰かが取り返す好循環。その積み重ねができていることが、好調の要因の1つだ。投手陣も月間防御率1・68と驚異の安定感で、野手陣との歯車が、がっちりとかみあう。野村は昨季との違いについて「ボス(新庄監督)が勝ちにいっている」と即答でニヤリとした。昨季は経験値を与えた選手たちに、今季は勝ち続ける楽しさを植え付けている新庄監督は「(選手の)使い方がいいんです」とドヤ顔した後に、真面目な口調で「最近はね、采配が当たってますけど、これが当たらない時に今度は選手に助けてもらいます」と言った。チームの覚醒間近への手応えと、本物の強さを宿らせる自信が、その言葉ににじんだ。【木下大輔】○...中島が史上79人目の通算200盗塁へ王手をかけた。今季2度目の先発出場。6回2死三塁から右前適時打で5点目をたたき出すと、すかさず今季初盗塁となる二盗を決めた。「塁に出てチャンスが来たら走ろうと思っていた。タイミングを計って行けた」。15年盗塁王は、節目へ「今まで積み重ねてきた盗塁なので早く決めたい」と意気込んだ。○...この日の勝利で、新庄監督プロデュースの赤黒の襟付き限定ユニホームでの成績は5勝2敗となった。計8試合予定で21日が最後。「6勝2敗なら、もう1度着たい」と話していた指揮官は「いやいや、このユニホームをデザインさせてもらっただけで一生の思い出になったので。オレが勝手に言っただけで球団からOKは出てないから」と苦笑いも"継続ノルマ"達成まで、あと1勝に迫った。

◆百戦錬磨のベテランが、ルーキーの窮地を救った。日本ハム宮西尚生投手(37)が、オリックス戦(京セラドーム大阪)の8回2死二塁で5番手として登板し、見事な火消し。今季9ホールド目をマークした。これで初登板から824試合連続リリーフ登板となり、99~20年の五十嵐亮太(ヤクルト、ソフトバンク)と並んでいた日本記録を塗り替えた。これが、百戦錬磨の救援だ。2点を返され5-3。4連勝への雲行きが怪しくなってきた8回2死二塁。宮西が、今季からバッテリーを組む捕手の伏見とともに、マウンドへスクランブル発進した。オリックスの代打セデーニョとは初対戦。暴投で三塁に走者を進めたが、慌てない。フルカウントからの6球目。137キロの内角直球で詰まらせ遊ゴロに打ち取ると、胸を張った。直前に投げていた宮内はルーキー。先頭打者にストレートの四球を与え、2本の長打を許すなどして2失点。昨季覇者の猛追に遭っていた。「こういう場面は、たくさんやってきた。今日はルーキーが作ったピンチだったし、なんとか絶対に抑えてやろうっていう気分だった。本当に、しっかりカバーしてあげることが出来て良かった」。出番は、たったの6球。その一瞬に後輩を気遣うベテランの魂を込めた。「野球をするのは好きだけど、見るのはそんなに好きじゃない」という左腕だが、40歳間近となり後輩たちを見る目が変わった。「若いヤツの投球とか、見るのがだんだん楽しくなってきている。宮内なんて、昔の若いころの自分みたい」。5月中旬の熊本遠征では、今季からブルペンメンバーに仲間入りした宮内と田中正のプロ初勝利を祝って、ささやかな食事会を行った。30歳を超えコンディション維持に苦労するソフトバンク嘉弥真には"散歩のススメ"を伝授。球団の垣根を越え助言を惜しまない。関西学院大では先発完投型のエースとして活躍。プロ入り当初は先発への未練もあった。勝ちパターンで投げるようになって、いつしか、そんな思いはなくなった。初登板から824試合連続リリーフは、プロ野球史で単独歴代1位。「自分に合ったポジション。ここまで投げられたことに感謝だし、丈夫な体に産んでもらった親に感謝」。地元関西で、また1つ、歴史を刻んだ。▽日本ハム北山(5回1失点で今季2勝目も4四球) 納得出来る内容ではなかった。カーブで三振も取れたが、もっと狙ったところに投げきれるよう精度を上げていきたい。▽日本ハム万波(チームトップの6号ソロ) 打ったのはカットボール。2アウトから1点取れたので良かったです。

◆オリックスの予告先発だった山本由伸投手(24)が発熱による特例2023の対象選手として登録を抹消された。山本はここまで6試合に先発し、3勝2敗、防御率2・35。4月には2連敗を経験するも、13日のソフトバンク戦(京セラ)の前回登板では6回3失点で3勝目をマークするなどエースとしてのチームを引っ張っていた。また、ここまで7本塁打を記録している新外国人のマーウィン・ゴンザレス内野手=前ヤンキース=(34)が19日、大阪市内の病院を受診し、右足第二指骨折と診断され、登録を抹消された。代わって、竹安大知投手(28)が特例2023の代替指名選手として登録。予告先発も竹安に変更された。また、山田修義投手(31)、西野真弘内野手(32)が登録された。

◆予告先発が変更されたオリックス・竹安大知投手(28)が二回、わずか28球で緊急降板した。一回、2死から、安打と2四死球で満塁のピンチを背負ったが、無失点にしのいだ。しかし、二回、先頭の上川畑にカウント2-0から3球目がボールとなった直後、顔をしかめ、異変を訴えた。治療のため、ベンチへ退いたが、2番手・山田と交代となった。球団広報を通じ、「右肘に違和感を感じたため、大事をとっての交代。アイシングなどを行い、様子を見ている」と発表された。予告先発だった山本由伸投手(24)が発熱により、特例2023で登録を抹消。緊急での先発マウンドだったが、チームにアクシデントが続出している。

◆「1番・一塁」で先発出場の日本ハム・野村佑希内野手(22)が二回、先制の2点二塁打を放った。「久しぶりに打つことができました。昨日の分を取り返します」1死一、二塁で迎えた第2打席。カウント1-1からオリックスの2番手左腕、山田の直球を右中間へ、はじき返した。前日19日のオリックス戦(京セラ)では3打数無安打で途中交代を告げられた野村。10日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、自身8試合ぶりの打点を挙げ、3連勝中のチームに先制点をもたらした。

◆日本ハムが今季初の4連勝。二回に野村の2点二塁打で先制し、五回は万波のソロ、六回は細川と中島の適時打で突き放した。北山が5回1失点で2勝目。オリックスは竹安が二回途中で緊急降板。投打がかみ合わず、4連敗となった。

◆緊急事態が続いたオリックスは今季初の4連敗を喫した。先発予定だったエース山本が発熱で急きょ登板を回避。右肘手術から復帰して今季初登板の竹安を代役に立てたが、二回に先頭の上川畑に3ボールとしたところで右肘に違和感を訴えて降板した。後を継いだ山田が2点打を浴びるなど、救援が踏ん張りきれなかった。中嶋監督は「こういうことの後なので(投手陣を)責めるわけにはいかない」とかばった。6試合連続で3得点以下と打線も苦しんでいるが「別にこれで終わったわけじゃないので」と切り替えを強調した。

◆日本ハム・宮西尚生投手(37)が通算824試合目の登板を果たし、五十嵐亮太(ヤクルトなど)の823試合を抜く歴代単独7位となった。歴代1位は岩瀬仁紀(中日)の1002試合。プロ初登板からの連続試合救援登板では、五十嵐の823試合を抜いて歴代最多となった。初登板からに限らない連続試合救援登板の最多は岩瀬の879試合。通算389ホールドとし、史上初の同400ホールドにあと11。

◆2試合連続で1番に座った日本ハム・野村佑希内野手(22)が2安打2打点で打線をけん引。チームを今季初の4連勝に導いた。「助け合いながらカバーしあって、いいムードで戦えている」二回、細川が送りバントを失敗した後の1死一、二塁で先制パンチ。左腕、山田の直球を右中間にはじき返した。先制の2点二塁打で自身8試合ぶりの打点をマーク。「自分のスイングができた」と、うなずいた。打率2割台前半を行き来し、開幕から務めていた4番を外れるようになった。前日19日は1番で3打数無安打。好機で空振り三振に倒れるなど精彩を欠き、新庄監督に「迷いがある」と途中交代を命じられた。すぐに与えられた挽回の機会に発奮。「開き直った。先手、先手で攻めていけるように」と積極的にバットを振るよう心掛け、起用に応えた。前日の練習時、新庄監督が米大リーグ時代に使っていた赤い打撃用手袋を譲り受けた。経年劣化が進んでいて試合では使えないそうだが、期待の大きさを実感。「少しずつ上に近づいて最後に一気にまくれるように」と意気込む。4月28日に最大9あった借金を3に減らした。(加藤次郎)

◆プロ野球・オリックスの宮城大弥投手(21)が20日のニッポン放送「ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース」(後5・50)にインタビュー出演。ラジオデビューを果たした妹でタレント、宮城弥生(17)へサプライズメッセージを送る一幕があった。弥生は3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で兄を応援する姿が話題になり、今月1日付で大手芸能事務所、ホリプロに所属している。妹のラジオ初出演という記念すべき日に兄・大弥がサプライズ。「しっかりラジオ頑張ってる? ゆっくり焦らずたくさんオリックスの良いとこしゃべってください」と激励メッセージが流れると、兄が大好きな弥生は「うれしいですぅ」と声を震わせ、他の出演者から「泣いてる!?」と驚きの声が上がった。続けて煙山光紀アナウンサー(60)と大弥のインタビュー音声が流れた。芸能界入りした妹について「芸能界を目指す目指さない関係なしに、とりあえず一人の人として頑張ってくれってゆるい感じで言ってます」と応援している様子で、「すごく人気になってほしいとは思います。沖縄の人なので、ガッキー(新垣結衣)さんみたいになってほしい。『もし女優になるんだったら超えてくれ』って言ってるので、超えてもらいたい」と期待を寄せた。女優の道を進めばラブシーンも演じることになると思うが、それについては「別に興味ないです。妹なので」と〝塩対応〟。しかし、自身の好きな女優を問われると有村架純(30)の名前を挙げ、妹が有村と共演することがあれば「そのときはゴマすります。妹に」と、笑いながら企みを明かしていた。

◆あぁ、傷だらけ-。オリックス・山本由伸投手(24)が20日、発熱のため、新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手として出場選手登録を外れた。同日の日本ハム戦に先発予定だったが、竹安大知投手(28)に変更。ところが竹安も右肘違和感により二回途中で降板となった。今季7本塁打のマーウィン・ゴンザレス内野手(34)も右足人さし指の骨折で抹消され、試合は3-5で4連敗。パ・リーグ3連覇へ、最大の試練が訪れた。悪夢は試合前から始まった。球団広報が今季7本塁打のゴンザレスが右足人さし指を骨折していたことを発表。エース山本が発熱により、登板回避することも決まった。泣きっ面に蜂にとどまらないのが、今のオリックス。緊急登板した竹安が二回途中で右肘の違和感を覚え降板するとは誰も思わなかった。今季初の4連敗を喫した中嶋監督は努めて前向きだったが...。「まあ、しようがないですよね。フルメンバーというわけじゃないんで、別に。けがをしているメンバーが本当にフルメンバーなのか。これから出ていくメンバーがフルのメンバーになるのか。そこだと思います」阪神にFA移籍した西勇の人的補償として2019年シーズンから加入した竹安は、わずか28球で降板。山田、村西ら計7人の投手陣で糊口をしのごうとしたが踏ん張り切れず、打線は3得点に終わり、届かなかった。

◆「6番・二塁」で6試合ぶりにスタメン出場した日本ハム・福田光輝内野手(25)が0-5の四回、プロ初本塁打となる反撃の1号2ランを放った。1死二塁で迎えた第2打席。オリックス先発右腕、コットン(前ジャイアンツ3A)の初球、143キロの直球をバックスクリーンへ運んだ。大阪出身の左打者は「ファイターズに来て試合に使ってもらって、地元大阪で打ててマジでうれしいです」と声を弾ませた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
22142 0.611
(↑0.011)
-
(-)
105122
(+6)
103
(+1)
15
(-)
21
(+2)
0.232
(↑0.001)
2.560
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
19162 0.543
(↓0.016)
2.5
(↓1)
106126
(-)
119
(+1)
23
(-)
19
(-)
0.238
(↓0.001)
3.040
(↑0.05)
3
(-)
ORIX
21182 0.538
(↓0.015)
2.5
(↓1)
102150
(+3)
138
(+5)
31
(-)
17
(-)
0.262
(↓0.001)
3.150
(↓0.04)
4
(-)
日本ハム
19220 0.463
(↑0.013)
5.5
(-)
102135
(+5)
136
(+3)
25
(+1)
23
(+1)
0.226
(-)
2.870
(-)
5
(-)
西武
18221 0.450
(↑0.014)
6
(-)
102125
(+1)
135
(-)
32
(-)
27
(+1)
0.234
(↓0.002)
2.970
(↑0.07)
6
(-)
楽天
15221 0.405
(↓0.012)
7.5
(↓1)
105112
(+1)
139
(+6)
33
(-)
30
(+1)
0.210
(↓0.003)
3.210
(↑0.03)