オリックス(★0対1☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2023.05.19)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
0000000000400
勝利投手:加藤 貴之(3勝2敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝1敗5S))
敗戦投手:阿部 翔太(0勝2敗1S)
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◆日本ハムが3連勝。日本ハムは0-0で迎えた8回表、1死二三塁の好機から代打・ハンソンのNPB初安打となる適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・加藤貴が8回4安打無失点の快投で今季3勝目。敗れたオリックスは、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆オリックス山岡泰輔投手(27)が19日の日本ハム戦に先発し、待望の今季初勝利を目指す。今季は5試合に先発し、クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を2度記録した。黒星がついていない一方で、白星に恵まれていない。それでも「早くついてくればいいですけど、まずは試合をつくれればいいかなと思います」と変わらぬ心持ちで臨むつもりだ。日本ハムとは4月9日に対戦し、5回2/3を6安打3失点だった。昨季はカード別最多の8試合に登板し、3勝2敗、防御率1・51と好相性だ。「去年たくさん投げたので、変わらず。(イメージが)いい打者、悪い打者いると思うので。そのへんをもう1回、見直してから行けたら」と冷静に話した。

◆日本ハム加藤貴之は今季も抜群の制球力を見せている。四球は4月6日ロッテ戦の5回に藤原、同21日楽天戦の3回に島内へ与えた2個だけで、与四球率が0・35。自身が昨年つくったプロ野球記録の0・67を上回っている。死球も4月6日の1個しかなく、楽天戦の4回から与四死球0を25回1/3続けている。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)がプロデュースした赤黒が基調の襟付き"ヒーローユニホーム"が大阪へ初上陸した。ド派手な限定ユニホームは13日ロッテ戦から18日西武戦までの5試合は本拠地のエスコンフィールドで着用したが、この日からはビジターで戦うオリックス3連戦でも着用する。着用した5試合は3勝2敗と勝ち越し中の"ヒーローユニホーム"は新庄監督のこだわりが詰まっている。黒地に左足には赤色のライン、胸部の大きな「V」は「VICTORY」がモチーフ。「少しぽっちゃりした選手もスタイルが良くなる。目のマジック」(新庄監督)と、随所にカッコよく見えるスパイスがちりばめられている。新庄監督の目標は"ヒーローユニホーム"を着用する8試合を6勝2敗と大きく勝ち越して、自らデザインした特別ユニホームの着用期間を延長させること。そのためには今カードは3連勝が必須。敵地の大阪を騒然とさせる? ド派手な襟付き戦闘服で目標達成となれば、まずは4位浮上、さらに上位進出への道が開けてくる。

◆4年ぶりに「大阪代表 バファローズ高校」のイベントが開催された。高校野球風のアナウンスで、オリックスの選手には「くん」付け、出身高校も紹介される人気企画だ。この日、支配下登録されたばかりのレアンドロ・セデーニョ内野手(24)の打席では大きな拍手が起きた。「6番、指名打者、セデーニョ君」に続いて読み上げられた高校名は「リセオ・ヴィルヘン・デル・ロサリオ高校」。イベント関係者がセデーニョの支配下契約と出場選手登録を知ったのは当日。急きょ舞い込んできた難解な高校名にも、きっちりと対応した。試合前には智弁学園の応援団と吹奏楽部が高校野球でおなじみの応援を披露した。巨人からトレード加入したばかりの智弁学園出身、広岡大志内野手(26)へのエールも即興で行い、盛り上げた。20日は履正社、21日は大阪桐蔭がパフォーマンスを行う。

◆日本ハムが今季2度目の3連勝で、就任2年目の新庄剛志監督(51)政権下で初となる4位に浮上した(開幕カードのぞく)。"左のエース"加藤貴之投手(30)が8回を4安打無失点。18イニング連続無失点、28イニング連続自責0の快投で3勝目を挙げた。9回は守護神の田中正義投手(28)が締めて、今季5セーブ目を挙げた。攻撃は8回1死二、三塁で新加入のアレン・ハンソン内野手(30=BC茨城)が代打で右前適時打を放ち、加入後初打点。貴重な1点を奪った。

◆日本ハムのアレン・ハンソン内野手(30)が決勝点となる適時打を放った。安打は加入後初。8回1死二、三塁で代打として打席に入り、オリックスの3番手阿部の直球を右前に打ち返した。ヒーローインタビューでは「何とか勝ってやろうという気持ちで準備していた。このチームで明日からも勝っていきたい」と新天地でさらなる活躍を見せる意気込みを語った。ドミニカ共和国出身のハンソンは内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして8日に加入した。19年までホワイトソックス、ジャイアンツなどメジャー4球団を渡り歩いた。3月からはBC・茨城でプレーしていた。ユニホームの準備が間に合わず、この日はガントの背番号42のユニホームを着用した。

◆オリックスが3連敗でソフトバンクに抜かれ、3位に落ちた。2引き分けを含めて5戦勝ちなし。5試合で計8得点と元気がない。0封負けは今季3度目だ。加藤とは1年ぶりの対戦。緩急をつけてストライクで勝負してくる左腕のペースにはまった。中嶋監督は「そこ(対加藤)と言えばそこですが(打線が)一気に落ちたというのがある。何とか調子が上がるように我慢するしかないのかな」と渋い表情だった。野手の陣容が整わない中、育成のセデーニョと支配下契約を結び、すぐ「6番DH」で起用。積極的なスイングを見せたが、2度の得点圏を含めて3打数無安打。起爆剤に期待された助っ人は「打点を挙げたい気持ちが強く出すぎてしまった」と苦笑いした。指揮官は「期待したんだけどな。皆さん、明日はやってくれると思いますよ」と切り替えを図った。【柏原誠】

◆日本ハムが今季2度目の3連勝でついに4位浮上だ。新庄剛志監督(51)がデザインした赤黒の襟付き"ヒーローユニホーム"をビジターでも着用し、この日もヒーローが生まれた。指揮官が「パーフェクト」と絶賛した左腕エースの加藤貴之投手(30)だ。中5日で先発し、8回無失点で3勝目。加藤貴は「(伏見)寅威さんの配球通りに投げて良かった」。淡々と振り返ったが、珍しい"ミス"も乗り越えての快投劇だ。有名なことわざに「弘法にも筆の誤り」があるが、加藤貴にも腕の誤り...があった。1回2死から四球を与え、4月21日楽天戦から26回連続与四死球0が途切れた。2回2死二塁ではプロ8年目、通算3395人目の打者で初めてボークを取られた。冷静沈着なサウスポーはレアシーンが続いてもスタイルは変わらない。加藤貴 僕は球も速くないし、三振も取れる投手ではない。どんどんストライクゾーンに投げることだけ意識して投げている。僕の中では大胆に、打たれるのを怖がらないで。打たれても次、抑えればいい。先日の散髪の際には大胆に「僕の美容師にお任せで」と、人生で初めて髪を青色にイメチェンした。お気に入りかと問われても「僕は別に...本当にお任せでやったので」と、プライベートから何事にも動じない強さでシンプルな信念を貫き、18回連続無失点。無双状態の左腕エースの活躍で、チームも上げ潮ムードだ。新庄監督は「上を上を目指すだけ。1勝ずつね。ありきたりのコメントでスミマセン」と苦笑いも、「不気味なチームだと思いますよ」と、不敵な笑みを浮かべた。【木下大輔】

◆日本ハムが今季2度目の3連勝で4位に浮上した。就任2年目の新庄剛志監督(51)にとっては開幕カードを除いて初の単独4位。試合は先発加藤貴が8回無失点の快投、8回に代打起用のハンソンが決勝打を放ち、9回は田中正が3者凡退で締めくくった。投打に加えて指揮官の采配も含めて全てがかみあった試合後の新庄監督の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 なんか知らんけど、ヒット打ってないハンソンが(頭の中に)降りてきて、急に行ってもらいました。ああいう時にね、ああいう場面で、新しくね、ファミリーとして入って来たハンソンが、ああいうふうに打ってくれたら彼も乗ってくれるだろうし、チームもね。-ハンソンに何かアドバイスは?新庄監督 してない。-試合前練習を見て、いいと思ったところは?新庄監督 いや...勘ですよね。ただの勘ピューターで。-急とは、どのタイミングでハンソンの名前が新庄監督の頭の中に降りてきた?新庄監督 前の回(7回)にハンソンともう1人、誰か準備させたんですよね。バットを振らせて。(コーチが)足(代走準備)ですか?って言うから、いやバットを振らせてって。まあ、でもメンディー(アルカンタラ)のセーフティー(バント)と万波君の...初めて見た! 初バント?(実際は昨季に2犠打を記録)まあ、横浜高校はね、バントをしっかりさせるっていう情報は聞いていたので。結構、うまかったです。-ハンソンの良さは?新庄監督 全部打ちに行って止まってくれるっていうところが。選球眼も。まあ、まだ少ししか見てないから分からないけど、選球眼も良さそうだし、打ちに行って止まる。迷いがないところには魅力を感じています。-今日のような打撃がハンソンの持ち味?新庄監督 分からない。1本しか見てないんだよ(笑い)。よう使ったよ! うん。よう使った。-加藤貴の投球は?新庄監督 いや、もうもうもう...パーフェクト。でね、最後(9回)は加藤君でも良かったんですけど、こういう1点差っていう場面で田中正義君に自信というものを付けさせたかった。それで加藤君は投げたそうでしたけど、正義君に任せて欲しいっていうことは伝えてもらいました。-1番でスタメン起用の野村は5回の打席終了後に交代となった新庄監督 迷いが打席の中であるし、ああいう迷っている時は真っすぐを狙って、半分変化球も来るんじゃないかなって、どっちつかず。調子悪い時こそ、真っすぐなら真っすぐでポイント前にしてガーンって振りにいく。変化球でストライクが来たら仕方ないくらいの気持ちに持っていかないと、どっちつかずだと当たらない。次のバッター、次のバッター、次の次のバッターも迷いが出てくるんで。でも、こういう経験は誰しもすることなので。プロ野球生活で主軸を張っている選手っていうのは。あとは、自分で自分をかわいそうって思わないことですね。誰でもこういう経験はあるので、もう本人が乗り越えないといけないところで。あと自分(新庄監督)の使い方とアドバイスの仕方で、調子いい時の野村君に持っていくっていうのは、こっちの作業なんで。それはね、考えながら。-(取材時点で試合中だった)西武が敗れれば4位浮上となる新庄監督 4位でも3位でも2位でも上を、上を目指すだけなんで。相手がどうこうっていうより、1勝ずつね。ありきたりのコメントですみません。目の前の1勝を目指しとんだよ。-もっと上へ行けそうな流れ新庄監督 乗っていけてますよ。もう、ここ10試合の中でも全然(他球団と)引けを取っていないし。不気味なチームだと思いますよ。乗ってきているわ。(故障離脱している)全員が戻ってきた時に悩まされる、ね。それも楽しみ。それまでにしっかりこのメンバーで勝てるってところを見せつけたいですね。OKすか?

◆日本ハムの守護神・田中正が苦い記憶に雪辱した。16日西武戦(エスコンフィールド)で、1点リードの9回、同点本塁打を浴びて救援に失敗。延長戦の末、チームも敗れた。この日は一転、9球で3者凡退。変化球は先頭の初球だけ。「2試合連続で失敗するわけにはいかない。より気持ちが入った」と自慢の剛速球でねじ伏せ5セーブ目。「自信をつけさせたかった」という新庄監督の期待に応えた。

◆日本ハムは加藤貴が丁寧な投球で、8回4安打無失点で3勝目を挙げた。田中正が5セーブ目。打線は八回に代打ハンソンが、加入後初安打となる適時打で均衡を破った。オリックスは今季3度目の零敗で3連敗を喫した。

◆オリックスは1点が遠く今季3度目の完封負け。3連敗は2度目で貯金は「4」に減った。先発の山岡は試合を作った。5回84球で4安打無失点。毎回の8三振を奪った。日本ハム・加藤貴との投げ合いで一歩も引かない。しかし、打線の援護がない。今回5度目の先発でも、昨年7月以来の白星はお預けとなった。とにかく打線が打てなかった。加藤貴に8回を散発わずか4安打と手玉に取られた。二回は先頭の頓宮の左前打から1死二塁、さらにボークで2死三塁のチャンスを作ったが、あと1本が出ない。四回は1死一塁で頓宮が二ゴロ併殺打。五回は1死から紅林の中前打も二盗に失敗した。七回は2死から頓宮が左翼へ二塁打を放ったが、これも得点には結びつかなかった。ここ8試合は1勝5敗2分。とくに16日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)から明らかに打線が下降線をたどっている。その3連戦は1点、3点、1点と計5得点。本塁打の得点を除けば2得点で、いずれも勝敗が決したあとの九回の得点だった。そして、この完封負け。中嶋監督は「一気に(調子が)落ちた。我慢するしかない」と眉間にしわを寄せた。首位ロッテと1・5ゲーム差。ソフトバンクとはゲーム差なしも勝率の差で3位に転落した。この試合が40試合目(21勝17敗2分)。オリックスが序盤の正念場を迎えている。

◆13日のロッテ戦(エスコン)で無四球完封をマークした日本ハム・加藤貴之投手(30)が、今度は今季初顔合わせとなるオリックスを封じた。8回4安打無失点。チームを1-0の勝利に導き、自身は今季3勝目(2敗)となった。中5日で先発。対オリックスは2021年5月12日の登板を最後に勝ち星がなかった。三回までの投球を建山投手コーチは「球数を多く使ったりと加藤のペースではなかった」と指摘していた。二回は安打に味方の失策、自身のボークで2死三塁を招いた。それでも8番の育成D4位・茶野(四国IL徳島)を123キロのスライダーで遊ゴロに仕留めた。序盤のピンチをしのぎ、本来の投球を取り戻した。切れのある直球に90キロ台のカーブ、スライダーを低めに制球。打たせて取る投球で六回はわずか6球で三者凡退に斬った。18日に「6連戦というのもありますし、移動試合というのもある。中継ぎも疲れるだろうし、野手も毎日試合に出ているので何とか粘っていけるように。長いイニングを投げたい」と語っていたが、言葉通りの投球でリズムを作った。左腕の好投に新加入のハンソン(前BCリーグ茨城)がバットで応えた。八回1死二、三塁で3番・水野の代打で貴重な右前適時打。新助っ人が来日初安打で勝利をプレゼントした。チームは今季2度目の3連勝。新庄体制2年目で開幕直後を除いて初めて4位に浮上した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
21142 0.600
(-)
-
(-)
106116
(-)
102
(-)
15
(-)
19
(-)
0.231
(-)
2.600
(-)
2
(1↑)
ソフトバンク
19152 0.559
(↑0.014)
1.5
(↑0.5)
107126
(+5)
118
(+4)
23
(+1)
19
(-)
0.239
(-)
3.090
(↓0.02)
3
(1↓)
ORIX
21172 0.553
(↓0.015)
1.5
(↓0.5)
103147
(-)
133
(+1)
31
(-)
17
(-)
0.263
(↓0.003)
3.110
(↑0.05)
4
(1↑)
日本ハム
18220 0.450
(↑0.014)
5.5
(↑0.5)
103130
(+1)
133
(-)
24
(-)
22
(-)
0.226
(-)
2.870
(↑0.07)
5
(1↓)
西武
17221 0.436
(↓0.011)
6
(↓0.5)
103124
(+4)
135
(+5)
32
(+2)
26
(-)
0.236
(-)
3.040
(↓0.05)
6
(-)
楽天
15211 0.417
(-)
6.5
(-)
106111
(-)
133
(-)
33
(-)
29
(-)
0.213
(-)
3.240
(-)