ロッテ(☆7対3★)オリックス =リーグ戦7回戦(2023.05.17)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(4勝1敗0S)
敗戦投手:田嶋 大樹(4勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】ゴンザレス(7号・7回表2ラン)

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◆ロッテは4回裏、茶谷と安田の適時打で2点を先制する。続く5回に3者連続適時打で加点すると、8回には中村奨の適時打で2点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・小島が8回2失点の力投で今季4勝目。敗れたオリックスは、先発・田嶋が試合をつくれなかった。

◆右足部骨挫傷から復帰を目指していた森友哉捕手(27)が17日、ロッテ戦が行われるZOZOマリンに合流した。ロッテの試合前練習が行われる間に、ベンチへ姿を見せた。森は今月7日西武戦(京セラドーム)の7回の守備で、ファウルチップが右足に直撃。その影響とみられ、9日楽天戦(楽天モバイルパーク)を欠場すると、翌10日に神戸市内の病院を受診し、右足部骨挫傷と診断を受けたと発表されていた。森は離脱前まで29試合に先発し、打率3割8厘、5本塁打をマーク。最短での登録は20日からとなるが、出場となれば頼もしい主砲の復帰となる。

◆たっぷり仲良しトーク。ロッテ佐々木朗希投手(21)が試合前、オリックス宮城大弥投手(21)と、20分以上も話し込んだ。午後3時15分ころ、自らの練習メニューを終えると、左翼ポール付近に移動。前日16日に先発の役目を終えた宮城と、その場に座り込み、笑顔で話し込んだ。WBCでチームメートとなった同学年コンビ。相変わらずの仲の良さを見せつけた。

◆プロ入り初の4番スタメン出場の茶谷健太内野手が、先制打を含む2打席連続適時打を放った。まずは4回無死一、三塁、オリックス田嶋の7球目、外角高め115キロチェンジアップを中前にはじき返して先制点を呼び込み「チャンスだったので、なんとか点を取るために必死に食らいついていきました。ランナーをかえすことができて良かったです」。これで打席に立った試合で、10試合連続安打となった。さらに5回2死三塁では同じく田嶋に対し、平凡な三ゴロと思われた打球がベースを直撃するラッキーな左前適時打となり、貴重な3点目をもたらした。186センチ右打ちの強打者で、帝京三高(山梨)から15年ドラフト4位でソフトバンク入団。18年オフに自由契約となり、19年に育成としてロッテ入団。同年末に支配下登録を勝ち取った。今季はこの試合前まで25試合に出場し、打率3割6分8厘の好成績。苦労人がプロ8年目の4番抜てきで、結果を残した。

◆ロッテ小島和哉投手が8回を114球、6安打2失点の力投で、ハーラートップタイの4勝目を挙げた。終盤7回に1発は浴びたものの、序盤からテンポのいい投球で流れを呼び込んだ左腕は、「今日に関しては『長い回頼む』と言われていたので。どんどんストライク狙って投げることが出来た。ゾーンで勝負して打たせて取る自分のピッチングが出来た」と振り返った。

◆オリックス森友哉捕手が右足部骨挫傷から復帰し「4番DH」で即フル出場した。10日に出場選手登録を外れ、再登録は20日から可能だったが、「特例2023」で登録抹消されたT-岡田の代替選手として1軍に合流。4回に小島からさっそく中前打を放ち、4打数1安打だった。「早く復帰できて良かったです。なんとか1本と思って今日はやっていた」。負傷した足の影響も「ないです」と頼もしかった。

◆水曜ロッテで勝!!プロ8年目で初の4番スタメン茶谷健太内野手(25)が、先制打を含む2打席連続適時打の活躍で勝利に導いた。チームは昨年8月24日西武戦から、水曜日に12連勝。4月29日以来の単独トップに躍り出た。まさに「茶柱」のラッキーボーイだ。まずは4回無死一、三塁、オリックス田嶋から中前にきっちり先制打を放つと、5回2死三塁でも三塁ベースを直撃するラッキーな左前適時二塁打。打線をけん引したヒーローは、本拠地お立ち台で「(4回は)何とか先制点をと。2本目はラッキーな当たりだったので良かったです」。初の4番抜てきにも「普通にいつも通り。4番目というだけなので」と冷静に務め上げた。帝京三(山梨)から15年ドラフト4位でソフトバンク入団。18年に自由契約となり、19年に育成契約でロッテ入団。同年末に支配下登録を勝ち取った苦労人。これで打席に立った試合では10試合連続安打。ヒットを打つたびにSNS上などで「茶柱が立った」と称されるなど、注目度も急上昇中。「そうやって言っていただけるのはうれしいです」。幸運を呼び込む確かな実力で、チームに貢献していく決意だ。【鈴木正章】▽ロッテ吉井監督(茶谷の4番抜てきに)「去年の秋、フェニックス・リーグのころからバッティングが良いのは知っていた。今いるメンバーで誰が一番ヒットを打つ確率が高いかと考えたら茶谷だった」

◆オリックスが首位攻防戦でロッテに敗れ、約3週間ぶりの首位陥落となった。2位以下になるのは、3位だった4月29日以来。屋外無敗を続けていた左腕も、流れを持ってくることができなかった。リーグトップタイ4勝を挙げている先発の田嶋が、5回途中5失点を喫した。「先頭打者への入り方は修正していかないといけませんし、ランナーを許してからもなんとか粘り強く投げ切りたかったです」。テンポのいい入りを見せるも、4回に4連打を浴び2失点。5回は先頭への四球から、三塁ベースに直撃する不運な適時打もあり、2人の走者をかえした場面で降板。21年9月16日楽天戦(楽天生命)から屋外球場で11連勝と圧倒的な強さを見せてきたが、この日はZOZOマリンを味方にできず今季3敗目となった。打線もロッテ小島を前に、6回まで4安打と苦戦。7回に頓宮の二塁打、ゴンザレスの2ランで反撃を見せたが及ばなかった。中嶋監督は「今日は完全に力負けですよね。差し込まれすぎというところかなと思いますけど」と潔く負けを認めるしかなかった。【磯綾乃】

◆ロッテが首位に浮上。四回に茶谷、安田の連続適時打で2点、五回も茶谷、安田、岡の3連打で3点を加えた。八回は中村奨の2点二塁打で突き放した。小島が8回2失点で4勝目。オリックスは田嶋が5失点と崩れ、2位に後退した。

◆オリックスは先発の田嶋が五回途中5失点と乱調で、4月30日から守っていた首位の座から転落した。田嶋は四回に4連打を浴びて2点を失うと、五回も先頭への四球をきっかけに3失点。制球に苦しみ甘いコースに集まった。3敗目を喫し「走者を許してからもなんとか粘り強く投げ切りたかった」と唇をかんだ。中嶋監督は「打たれた球は(甘く)入ってきていた。あまり(球を)操れていないということ」と苦言を呈した。(ZOZOマリン)

◆右足の骨挫傷で10日から出場選手登録を外れていたオリックスの森が、体調不良のため「特例2023」の対象となったT―岡田の代替選手として1軍に復帰。「4番・指名打者」で出場すると、四回には中前打を放って復調をアピールした。「早く復帰できて良かった。けがの影響はない」と力強く話した。登録を外れる前は痛みを押しての出場を直訴していたという、責任感の強い正捕手。戦列を離れていた期間を生かして「体を整えることは一通りできた」と話し、一層の活躍を期した。(ZOZOマリン)

◆ロッテ・小島和哉投手は4連勝で、リーグ最多に並ぶ4勝目を挙げた。今季最長の8回を投げ、6安打1四球で2失点。ストライクゾーンで勝負して、打たせて取り「しっかり自分の投球ができた」と明るい表情だった。開幕投手を務めた今季は、7試合に登板し、防御率1・93。好調を維持しているが、ここまで5本塁打を浴びている。この日も七回に2ランを許し、吉井監督は「よく投げてくれたと思うが、(七回は)しっかり抑えてほしい」と求めた。

◆4番の起用に応える大活躍だ。プロ8年目のロッテ・茶谷(ちゃたに)健太内野手(25)が、1ゲーム差で追うオリックスとの首位攻防戦で、プロ入り後初の4番に座り、2安打2打点で勝利に貢献。4月29日以来の単独首位浮上につなげ、お立ち台では笑顔で歓声を浴びた。「最高です。(打つ順番が)4番目というだけなので、普段通りいけました」今季は26試合の出場で打率・377。好調の右打者が突破口を開いた。四回無死一、三塁から中前へ先制適時打をマーク。2-0の五回には2死三塁からグラウンドにたたきつけた打球が三塁手の頭上を越えた。左翼線への適時二塁打とし「なんとか結果を残せるように日々やっている」と滴る汗を拭った。山梨・帝京三高から2016年にソフトバンク入りし、18年に戦力外を経験。ロッテで育成から再出発した苦労人が今季全36試合で36通り目の打順を組んだ〝吉井ロッテ〟の象徴となっている。開幕から一度も同じオーダーがない中、茶谷の役割は多い。今季の先発出場は4番で1試合、5番で4試合、6番で7試合、7番で2試合。先発時の守備は三塁に2試合、遊撃に2試合、一塁に10試合就いている。難しいポジションだが、25歳は「毎日が勝負。いくぞといわれたときに『できる』ということを示したい」。スタメン時以外は試合前に内野の全位置でノックを受けるなど準備を大切にし、結果につなげた。チームは貯金を今季最多タイの6とし、オリックスを勝率で上回り、首位に浮上。藤原ら主力選手をけがで欠く中、「どんどんチームに貢献していきたい」。安打が出るとファンの間で「茶柱が立った」と話題になる茶谷。いぶし銀の活躍で場内を沸かせる。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
20142 0.588
(↑0.012)
-
(↓1)
107111
(+7)
101
(+3)
15
(-)
17
(+1)
0.230
(↑0.004
2.640
(↓0.01)
2
(1↓)
ORIX
21152 0.583
(↓0.017)
0
(-)
105146
(+3)
127
(+7)
31
(+1)
16
(-)
0.267
(↓0.001)
3.180
(↓0.11)
3
(-)
ソフトバンク
18152 0.545
(↑0.014)
1.5
(↑1)
108121
(+10)
114
(+1)
22
(-)
19
(-)
0.239
(↑0.003)
3.070
(↑0.06)
4
(-)
西武
17201 0.459
(↓0.013)
4.5
(-)
105118
(-)
124
(+3)
30
(-)
25
(-)
0.236
(↓0.002)
2.950
(↓0.01)
5
(1↑)
日本ハム
16220 0.421
(↑0.016)
6
(↑1)
105123
(+3)
131
(-)
24
(-)
21
(-)
0.225
(-)
2.960
(↑0.09)
6
(1↓)
楽天
15211 0.417
(↓0.012)
6
(-)
106111
(+1)
133
(+10)
33
(-)
29
(-)
0.213
(↓0.001)
3.240
(↓0.19)