日本ハム(★2対4☆)西武 =リーグ戦7回戦(2023.05.16)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:増田 達至(1勝1敗5S)
(セーブ:森脇 亮介(0勝1敗2S))
敗戦投手:杉浦 稔大(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】マキノン(7号・6回表ソロ),長谷川 信哉(1号・9回表ソロ)
【日本ハム】江越 大賀(3号・6回裏ソロ)

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◆西武が延長戦を制した。西武は1点ビハインドの9回表、長谷川のソロが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長12回には、愛斗の適時二塁打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・増田が今季1勝目。敗れた日本ハムは守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆日本ハムのコナー・メネズ投手(27)が全体練習前に他の先発投手陣とともに打撃練習に臨み、エスコンフィールドの右翼へ、柵越えの1発をかっ飛ばした。2週間後に迫った交流戦に向けての対策。普段の練習で打席に立つことはないが、この日は188センチ、93キロの体格を生かしフルスイングし、鋭い打球を連発していた。「ジャイアンツとカブスにいたときはナショナルリーグなので、ピッチャーも打席に立つ。2Aにいるときにバッティングはやっていた。ただ、最近はリリーバーだったので、ここ3年間はバット振ることがなかった。とても気持ち良かったよ」。器用にバントを決めるなど、小技にも精力的に取り組んでいた。14日のロッテ戦では4回途中6安打4失点で降板。3回には3つの盗塁を許した。打撃練習後は、建山投手コーチ、代田データ分析担当兼走塁コーチらとともに、投球モーションの修正、確認作業にも、余念がなかった。「癖がちょっと相手にバレてしまっていた。その癖を直すためと、いろいろなスキルを建山コーチに教えてもらった。とてもいい時間になった」。課題を克服し、次回は雪辱のマウンドに立つ。

◆元日本ハム内野手で昨季限りで現役引退した杉谷拳士氏(32)が、始球式の打者として登場した。この日は「ホッカイドウ競馬スペシャルナイター」と銘打った試合で、22年度リーディングジョッキー落合玄太騎手が投手役を担当。ホッカイドウ競馬23年アンバサダーを務めている杉谷氏は、オレンジを基調に星印がちりばめられた勝負服を着て打席に立ち、現役時代さながらの鋭いスイングで、スタンドの観衆を喜ばせた。

◆2試合ぶりに出場した江越大賀外野手(29)が、出場3戦連続の本塁打で、試合を振り出しに戻した。1点先制された直後の6回先頭で打席に入ると、西武今井の初球、134キロ高めスライダーに反応。鋭い弾道で左翼ブルペンに突き刺し「振ったところにきました!」とコメントした。江越は11日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で自身5年ぶりとなる本塁打。続く13日楽天戦(エスコンフィールド)の3回、2死一、二塁でロッテ森の134キロスライダーを、左中間スタンドにぶちこんでおり、これで3カードまたぎの、3連発となった。3試合連発は、阪神時代の16年4月7日巨人戦(東京ドーム)から9日広島戦(甲子園)まで3試合連続本塁打を放って以来7年ぶり。

◆西武長谷川信哉内野手(20)が起死回生のプロ1号同点本塁打を放った。1点を追う9回2死走者なし、日本ハム田中正の2球目152キロを振り抜き、左翼席へ放り込んだ。プロ通算94打席目での初本塁打となった。長谷川は敦賀気比(福井)から20年育成ドラフト2位で入団し、昨季途中に支配下選手登録された。登録は内野手ながら、現在は主に外野手として起用されている。今季はイースタン・リーグで打率3割2分4厘、4本塁打、22打点、11盗塁と充実の数字を残し、5月10日に出場選手登録された。

◆日本ハムの宮西尚生投手(37)が延長10回に7番手で登板し、初登板からの連続リリーフ登板記録を823試合に伸ばし、ヤクルトなどで活躍した五十嵐亮太の日本記録に並んだ。通算登板数では、岩瀬仁紀(中日)の1002試合が最多で、五十嵐に並ぶ7位タイに浮上した。宮西は前回登板した9日のソフトバンク戦(熊本・リブワーク藤崎台)で、8回に2番手で登板し1回無安打無失点と好投。登板数を822試合に伸ばしていた。プロ16年目の鉄腕は、前回登板までに7ホールドをマークしており、史上初の通算400ホールドまで、残り13に迫っている。

◆プロ15年目のベテラン、日本ハム中島卓也内野手(32)が今季初安打を放った。8回、四球で加入後初出塁した新外国人ハンソンの代走で途中出場。その後は指名打者として出場し、延長10回2死、西武の3番手佐藤隼輔投手の初球、149キロストレートをきれいに捉え、右前に運んだ。今季開幕は2軍スタートだったが、9日のソフトバンク戦(熊本・リブワーク藤崎台)から1軍に昇格し、途中出場。この日で4試合目の出場だった。

◆ハセシンはんがやりおった!9回2死、あと1人で敗北...そんなピンチを西武長谷川信哉内野手(21)が救った。日本ハム田中正から値千金の1号ソロを左翼席へ運んだ。土壇場で追いついたチームは延長12回に勝ち越し、この日9回裏に10得点を入れて大逆転サヨナラ勝ちした2軍同様に"親子ミラクルゲーム"を演じた。21歳の誕生日前日に前祝いとなった立役者の長谷川は、京都市の出身で、母は舞妓(まいこ)として活躍していた。母のように強く美しく、レオのスター候補生が歩き出した。強い目力のスター候補生が西武を救った。9回2死走者なし、20歳の1番長谷川はびびらない。むしろ。「絶対に自分が最後の打者にはなりたくなくて、初球から思い切り振っていこうと入りました」日本ハムの守護神田中正の2球目の152キロを振り抜き、左翼席へ。土壇場での同点ソロは、極めて価値の高いプロ初本塁打となり「ここ一番の場面で出てうれしいです」と白い歯を見せた。敦賀気比(福井)から育成ドラフトで入団し、プロ3年目を迎える。2軍で打率3割2分4厘、4本塁打、22打点、11盗塁と充実の数字を残して1軍へ。それでも「本当はもっと圧倒的な数字を残して1軍に上がりたかった。二塁打や三塁打が少なかったので」と貪欲だ。その2軍はこの日、9回裏に0-7から10得点を挙げての大逆転劇でサヨナラ勝利。当然、知っていた。「1軍でも。そういう気持ちは少なからずあったと思います」。最後まで食らいつく若獅子魂を、北の大地でさく裂させた。ハートは強い。京都市東山区出身で、母りかさんは舞妓をしていた。「中学の時から修業をしたと聞いています。厳しい世界で生きてきた人だと思うので」。礼儀やあいさつは徹底的に仕込まれた。「会った人にはあいさつしなさい、近所の人も知ってる人やったらあいさつしなさい、そういう教えで来たので。いつ助けられるか分からんから、って」。今でもあいさつは先制攻撃が基本。たとえ初対面の人でも。生粋の1番打者タイプだ。いつ助けられるか分からんから-。そう教えられてきた青年が、この日はチームを救った。球場を午後11時に出発し、1時間後には21歳になる。ウイニングボールは育ててくれた親に渡す。これから、どんな大人になっていきたいのだろう。「そんな深いのはないですけど、気にしてもらえるような大人にはなりたいですね」。長谷川信哉が鮮烈に、勝負の席に上がってきた。【金子真仁】

◆左肘の手術から復活した日本ハム宮西尚生投手(37)が、またもや球史に名を刻んだ。西武戦の延長10回に登板し、1イニングを無失点。チームは12回に力尽き再び最下位に転落したが、宮西は初登板から823試合連続リリーフ登板となり、99~20年の五十嵐亮太(ヤクルト、ソフトバンク)が記録したプロ野球記録に並んだ。あと12ホールドで節目の400ホールドにも到達する。決め球は、いずれも宝刀スライダーだった。日本ハムが誇る鉄腕が、マウンドでほえた。同点の延長10回、7番手で登板した宮西が1イニングを2安打無失点。1死一、二塁から、2者連続三振に仕留めた。今季開幕から15試合に救援し、失ったのは、たったの1点。傷だらけの鉄腕が、引退目前の崖っぷちからはい上がった証しだ。プロ最少24試合の登板に終わった昨季、3度目の手術を受けた。選手生命を懸けた決断だった。823試合を耐え抜いた左肘関節の軟骨は、既にない。骨同士が直接ぶつかり、たまったカスが炎症を引き起こして「体の誤作動」が起きていた。炎症で生じる水がたまり続け「肘がパンパンになって曲げ伸ばしが出来ない」状態に。術後の現在は水がたまっても正常の範囲内だが「根本的な原因が、なくなったわけではない」。何年先に限界が来るかは、分からない。「やることは全部やった。だから、いつも最後のチャンスだと思って投げている」。覚悟を決めて、毎試合マウンドに上がる。6月で38歳。不惑間近になり、体のケアには人一倍気を使う。治療はもちろん、休日も「血流を良くするために、なるべく歩く。体が固まらないように」。日々の積み重ねがあって、若い投手と同じ土俵で戦える。引退が頭をよぎった昨年から一転、今季はオープン戦6試合で無失点。開幕戦前日、新庄監督から「よく戻ってきてくれた」と、かけられた言葉が、うれしかった。昨季まで同僚で、ここまで3打数無安打に封じられているソフトバンク近藤は「球のキレ、要所での制球を間違えない。ミヤさんとの対戦は楽しい」と鉄腕の復活を歓迎した。勝ちパターンの一角に戻り、経験が浅いブルペン陣を精神的にも支える左腕。目指す節目の400ホールドまで、あと12個。伝説は、まだまだ続く。【中島宙恵】▽日本ハム宮西 特に数字は意識していなかった。それより今日は勝ちたかったな。強気に攻めるタイミングとコースのメリハリをつけて投げられた。400ホールドは本当に取りたいと、今までで一番強く思っている。去年の時点で、もう絶対に届かないと思っていたから。そのチャンスが目の前にある。ガムシャラに取りに行きたいという欲を、初めて出しながら投げている。日本ハム宮西が7番手で登板。初登板から通算823試合連続リリーフ登板となり、五十嵐亮太の最長記録に並んだ。初登板からの条件を外すと連続試合リリーフ登板の最長は岩瀬仁紀が01~18年にマークした879試合で、823試合は2位タイ。通算登板数は歴代7位の五十嵐に並び、先発経験がない投手では五十嵐とともに最多となる。<日本ハム宮西の主な実績>50試合以上登板 プロ1年目の08年から21年まで14年継続した。15年連続の岩瀬(中日)に次ぐ歴代2位。ホールド(H)&ホールドポイント(HP) Hは通算388、HPは通算424でプロ野球最多を更新中。連続試合 12試合連続ホールド(13年8月23日~9月30日)、13試合連続ホールドポイント(18年8月7日~9月2日)は、ともにパ・リーグ5位タイ。タイトル 最優秀中継ぎ投手を3度(16、18、19)年に獲得。※通算記録は16日現在

◆流れよ、変われ-。5月苦戦の西武は、9回2死から長谷川信哉内野手(21)のプロ1号本塁打で追いつき、延長戦の末に勝った。同日、2軍も9回裏に10得点でサヨナラ勝ち。劇勝の連鎖に、担当記者は1ミリくらいは役に立ったのだろうか否か。「旅の日」でもある5月16日午前、札幌市時計台から北広島市・エスコンフィールドまでの約20キロを歩いて出勤した。■旅もペナントも似ているスタート地点の時計台に深い意味はない。北海道っぽいし札幌の中心地だし、狸小路のホテルから札幌駅まで歩くのが面倒だし。午前10時9分、出発。気温19度。長袖Tシャツでちょうど良い。風もある。気候としては申し分ない。碁盤の目の札幌で、青信号が続く。幸先よい序盤だ。豊平川を渡る。市街地なのに水の透明度がすごい。川越誠司外野手(29)の地元はもう少し上流だったはず。打席への登場曲が個性的で、レパートリーも多い選手。「今年はもう少し絞りますよ」と言っていた。2軍では好調のようだ。川の流れを眺めつつ、彼の持ち曲の1つ、テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」を鼻歌する。こうやって、野球を感じながら歩くのはいい時間だ。健康維持もダイエットも、ただ運動時間が長いだけではきつい。自分なりに楽しみながら運動したい。野球のストーリーの中で、歩く。4月は好調だった西武も、5月にガタッと落ちた。歩き旅のようだ。スタート直後は勢い良く、しかし全行程の20%~35%あたりが一番きつい。旅程の苦しさを感じ始め、かつ半分の地点までもまだ遠い。ペナントレースも今、ちょうど25%を超えたあたりだ。背中が汗ばむ。南郷通を歩きながら試行錯誤する。背負っていたリュックサックを下ろし、右肩にかける。左右を入れ替えたり、前にかけたり、そのうち手で持ったり。いろいろな"戦術"を試しながら、来るべき後半戦に備えてベストの形を模索する。松井ライオンズも今、そんな戦いを続けている。流れを変えたい-。歩くのには、いつもと違うことをするのには、そんな思いもあった。担当記者として西武に肩入れはしない。ただ、選手や首脳陣は丁寧に取材に応じてくれる。心から感謝している。その成果を私の端末に眠らせておくだけではもったいない。アウトプットしたい。勝てば記事も大きくなりやすい。■全ては終盤戦のために厚別区大谷地で幹線道路とお別れし、花と緑のサイクリングロードを歩く。歩く人はますます減る。「北海道では道を歩いている人は不審がられる」。そんなうわさを目にしたことがある。近年、民族共生象徴空間「ウポポイ」のオープンで話題になった白老町出身の若林楽人外野手(25)は「そんなことはないですよ」と笑って否定する。「いなかなんで、僕も昔は自転車ばかりでしたけどね」と懐かしそうだった。旅も2時間半、15キロ近くなる。家並みが減り、緑の中へ。リュックの背負い方、足の運び方...すでに自分なりの「戦い方」を確立して後半戦に挑む。最後の森に入る前に「セイコーマート 上野幌駅前店」で小休憩。炭酸水でのどに刺激を与え、ソフトカツゲンも買う。17日の第2戦で先発予定のディートリック・エンス投手(31)の大好物で、彼がカツゲンを伝授したボー・タカハシ投手(26)も1軍に上がっている。カツゲンでゲン担ぐ。ベーコンおかかおにぎりをかじりながら森へ入る。野幌原始林も近い。服に自然と虫が寄ってくる。「クマ」の看板はないけれど、朱鞠内湖での事故が報じられたばかり。警戒アンテナを強め、生存本能を敏感にして歩く。ペナントレースもそう。終盤戦は1つの出来事が全てを変えかねない。これまでの歩みをゴールにつなげられるよう、集中力をさらに高める。実はこのコースを歩くのは3度目。建設初期にも歩いた。それでもやっぱり、森を抜けてドーンとそびえていると自然と顔が緩む。小休憩を除き、札幌市時計台を出発してから徒歩3時間44分。エスコンフィールドに到着した。だいたい2万7000歩だった。記者席に着くと、仲間うちから「変態!」とバッサリ言われた。グラウンドへ向かう。数日前の雑談で「うわ、やば~っ」と少々引いていた栗山巧外野手(39)は、目が合うとニヤニヤしていた。ただの自己満足だけれど、自分の気持ちの持ちようも含め、閉塞(へいそく)感が少しでもなくなるといいな-。もちろん本業は試合取材だ。苦しい試合ではあった。それを9回2死、長谷川がガラッと変える。上司から「たぶん3面だよ」と言われ、1月に長谷川が教えてくれた、舞妓(まいこ)だったお母さんとの話を高速でタイピングした。やっぱりこうして、取材でインプットしたものを世にたくさん発信したい。15分で3面記事を書き終えた。終電まで30分。北広島駅まで徒歩30分。3時間44分歩いた足だ、走れば何とかなる-。走りだしたら、エスコンフィールド前に駅行きバスが待っていた。流れが変わったと信じている。【西武担当=金子真仁】

◆「8番・中堅」で2試合ぶりに先発出場の日本ハム・江越大賀外野手(30)が0-1の六回、3号ソロで試合を振り出しに戻した。先発右腕、今井の初球のスライダーを一閃。左翼へ、自身出場3試合連続本塁打を放った。右手首や助骨を骨折するなど、万全ではない中で結果を出す右打者は「振ったところに(球が)きました」と同点弾を振り返った。

◆上沢と並び、チームトップタイ3勝(1敗)を挙げている日本ハム先発の鈴木健矢投手(25)は4回2/3を投げ、3安打無失点ながら五回にピンチを招いてマウンドを降りた。この回は無失点で切り抜けたがイニング途中での降板となり「同じことを繰り返してしまい、本当に申し訳ないです」と悔しさをにじませた。建山投手コーチが「慎重になって四球が増えてしまっている分、少し窮屈な投球になっている。もう少し大胆に投げていってくれれば、いつものようにリズムよくアウトを取れると思うので、うまく修正していってもらいたい」と評したように三回を終えた時点で球数は56球。結局、5四死球を与え78球。持ち味の制球は安定感を欠いた。一回は2死から連続四球で一、二塁。5番の新外国人、マキノンをスライダーで泳がせての遊飛でしのいだ。三回も安打と四球に盗塁を絡められて2死二、三塁。4番・中村をフルカウントから113キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。試合前時点で今季の被打率は対右打者が・065に対し、対左打者は・275。この試合でも要所で得意の右打者を封じ、鈴木自身は先制のホームは踏ませなかった。

◆西武が終盤に粘って逆転勝ち。1点を追う九回2死で長谷川がプロ1号ソロ。延長十二回に相手失策と愛斗の適時二塁打で2点を勝ち越した。4番手の増田が今季初勝利。日本ハムは田中正と杉浦がともにつかまり、最下位に転落。

◆日本ハムは抑えの田中正が1点リードの九回2死から同点弾を浴び、逃げ切りに失敗。延長戦で力尽き、最下位に転落した。十二回は無死一塁でバントを処理した杉浦が二塁へ悪送球。バックアップに入った中堅手の江越もトンネルし、二重の失策で勝ち越し点を献上した。新庄監督は「こういう展開はミスした方が負け。練習してミスを減らすしかない」とコメントした。

◆プロ16年目左腕の日本ハム・宮西尚生投手(37)が延長十回に7番手として登板し、元ヤクルトの五十嵐亮太氏(43)に並ぶプロ野球歴代7位タイの通算823登板を達成。1回を2安打無失点に抑えた。「プロに入ったときには考えたこともない話。そういうところにいけるとは思っていなかったので何か不思議」この回先頭のマキノンに左前打を許すも、続く愛斗を二飛に。7番・鈴木には三塁線への犠打安打を決められ、1死一、二塁とされたが8番・古賀を見逃し三振、9番・児玉を空振り三振でシャットアウト。ともに伝家の宝刀・スライダーで仕留めた。ただチームは延長十二回に勝ち越され、最下位に転落。鉄腕リリーバー「特にそこ(記録)は意識していなかった。それより今日勝ちたかった」と語った。

◆日本ハム・宮西尚生投手(37)が2―2の十回の1イニングを2安打無失点に抑えた。これで通算登板数が823試合となり、五十嵐亮太(ヤクルトなど)と並ぶ歴代7位となった。歴代1位は岩瀬仁紀(中日)の1002試合。宮西はここまで先発登板が1度もなく、初登板からの連続試合救援登板で、五十嵐と並んで歴代最多となった。初登板からに限らない連続試合救援登板は岩瀬の879試合。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
21142 0.600
(-)
-
(-)
106143
(+1)
120
(+1)
30
(+1)
16
(-)
0.268
(↓0.005)
3.070
(↑0.09)
2
(-)
ロッテ
19142 0.576
(-)
1
(-)
108104
(+1)
98
(+1)
15
(-)
16
(-)
0.226
(↓0.002)
2.630
(↑0.08)
3
(-)
ソフトバンク
17152 0.531
(↓0.017)
2.5
(↓0.5)
109111
(-)
113
(+3)
22
(-)
19
(+1)
0.236
(-)
3.130
(↓0.01)
4
(-)
西武
17191 0.472
(↑0.015)
4.5
(↑0.5)
106118
(+4)
121
(+2)
30
(+2)
25
(+4)
0.238
(↑0.001
2.940
(↑0.05)
5
(1↑)
楽天
15201 0.429
(↑0.017)
6
(↑0.5)
107110
(+3)
123
(-)
33
(+3)
29
(+1)
0.214
(↓0.002)
3.050
(↑0.09)
6
(1↓)
日本ハム
15220 0.405
(↓0.012)
7
(↓0.5)
106120
(+2)
131
(+4)
24
(+1)
21
(-)
0.225
(↓0.003)
3.050
(↑0.05)