楽天(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2023.05.16)・岩手県営野球場=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:早川 隆久(2勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝0敗6S))
敗戦投手:大関 友久(2勝4敗0S)

本塁打
【楽天】山﨑 剛(2号・4回裏ソロ),浅村 栄斗(7号・7回裏ソロ),フランコ(5号・7回裏ソロ)

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◆楽天は4回裏、山崎のソロで1点を先制する。そのまま迎えた7回には、浅村とフランコの2者連続本塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・早川が7回無失点の力投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る8安打を放つも、無得点とつながりを欠いた。

◆プロ野球初開催の新球場で、地元東北の楽天をアクシデントが襲った。1回1死一塁の守備。ソフトバンク近藤健介外野手(29)の左中間方向への飛球を追って、左翼・島内宏明外野手(33)と中堅・岡島豪郎外野手(33)が激突。打球は岡島が捕球してアウトとなったが、2人は外野の芝生の上に倒れ込んだまま、しばらく起き上がれなかった。トレーナーやコーチが駆けつけ、担架も用意されたが、ともに立ち上がって試合復帰。このイニングの守備を終えたが、2回から岡島は田中和基外野手(28)と交代し、退いた。激しく衝突しており、SNS上では「軽傷で済んでいますように」「肩とか胸の辺り押さえてたもんね なにごともありませんように」と心配する声が相次いだ。

◆楽天山崎剛内野手(27)が、"きたぎんプロ1号"を放った。0-0で迎えた4回、先頭で打席に入ると、ソフトバンク大関の初球外角143キロ直球を捉えた。左翼席最前列に運ぶ先制となる2号ソロ。「先制点を取れてよかったです」と喜んだ。プロ野球初開催となる岩手・盛岡市の「きたぎんボールパーク」。記念すべきプロ1号を地元楽天の選手が決めた。球場初本塁打は、こけら落としとなった4月1日の高校野球・花巻東対早実で、花巻東の今野憲伸外野手(3年)が放った2ラン。○...山崎は「熱い声援が力になりました。ありがとうございます」

◆ソフトバンクは11残塁の拙攻で今季5度目の完封負けを喫した。3者凡退は4回、9回の2イニングのみ。毎回のように走者を出し、楽天よりも4本を上回る計8安打を放ったが、最後まで1点が遠かった。藤本博史監督(59)は「(打線が)かみ合わんっていうところやろね。うまいことつながりをこっち(首脳陣)が考えてやらんと。選手は結果出てるんやから」と悔やんだ。

◆楽天早川隆久投手(24)が、次世代エースとしての片りんを見せ始めた。ソフトバンク戦に先発し、7回7安打無失点で今季2勝目を挙げた。プロ入り後最多の124球を投げての快投。岩手・盛岡市の新球場「きたぎんボールパーク」での初プロ野球開催で、地元球団としての勝利を呼び込んだ。これで規定投球回に乗り、防御率1・41とリーグトップに躍り出た。「(シーズンが)終わってみてだと思う。自分の役割を果たしていければ、成績もついてくると思うので、そこを目指してやっていければ」と表情を引き締めた。20年ドラフト1位で楽天に入団して3年目。確かな成長を実感している。初めて投げるマウンドに序盤は制球に苦しんだ。1、2回とピンチを招きながらなんとか踏ん張った。試合中にステップの位置を内側に変更。3回以降はテンポ良く打ち取った。「徐々に修正できていった。そういったところで成長はできているのかなと思う」と満足げだった。オフに左肘のクリーニング術を受けた。「まだリハビリで投げているという感覚。投げているときはそこまで意識せずに投げていますけど、リハビリというイメージで肘のケアはしています」。好投が続いているが、理想はまだまだ先。結果でチームを引っ張るために、最高の投球を追い求めていく。【湯本勝大】

◆楽天岡島豪郎外野手(33)が16日、ソフトバンク5回戦(きたぎんボールパーク)で胸部を強く打ち、負傷交代した。1回1死一塁の中堅守備。左中間方向への飛球を追った際に、左翼・島内宏明外野手(33)と激突した。打球は岡島が捕球してアウトとなったが、2人は外野の芝生の上に倒れ込んだまま、しばらく起き上がれなかった。中断後、試合には復帰したが、2回の守備から退き、盛岡市内の病院へ向かった。17日以降の出場は、診断結果で判断する。

◆楽天鈴木翔天投手(26)が、凱旋(がいせん)登板で"リベンジ"を果たした。岩手・盛岡市の新球場「きたぎんボールパーク」でのソフトバンク戦で3点リードの8回1死二、三塁のピンチで登板した。神奈川県出身も、出身大学は岩手県内にある富士大。昨年6月22日の岩手県営球場での日本ハム戦に続き、2年連続で第2の故郷のマウンドに上がった。相手打者は栗原。4月27日の前回対戦では、満塁本塁打を浴びていた。「中に入って打たれたので、絶対に中に入る球をなくそうという意識」と、投げた4球すべて外角で勝負した。カウント1-2から外角低めのスライダーで空振り三振に打ち取り、降板。岩手で悔しさを晴らし「4年間お世話になったところ。成長した姿を見せられて良かった」と胸をなで下ろした。地元ファンの声が、マウンドまで聞こえてきた。背中を押されてのホールド。「すごい声援が聞こえて助かりました」と最後は感謝した。【湯本勝大】

◆ソフトバンクが11残塁の拙攻で今季5度目の0封負けを喫した。4回と9回を除いて走者を出し、4イニングで得点圏に進めながら、あと1本が出ず。5番にアストゥディーヨを置いた改良打線は不発。2戦連続で完投した先発大関を援護できなかった。これで1分けを挟んで連敗。5月は5勝5敗2分けと我慢の戦いが続く。ソフトバンクは拙攻で手痛い1敗を喫した。3者凡退は4回、9回の2イニングだけ。4度の得点機を生かせず、11残塁の山。最後までゼロ行進が続き、新球場のきたぎんボールパークで楽天の引き立て役になった。藤本博史監督(59)は「(打線が)かみ合わんってところやろね」と肩を落とし、「先に点を取るために初回からスクイズもどんどんやっていきますよ」と強い口調で反攻を期した。早川を攻めながら、詰めを欠いた。初回。先頭中村晃が新球場初安打を左前に運び、2死一、二塁の先制機をつくった。4月4日オリックス戦以来、2度目の5番に座ったアストゥディーヨに打席が回ったが、力のない一飛。助っ人は、1点を追う6回無死一塁では三ゴロの併殺。相手左腕との相性を考えての起用だったが、3打席凡退。8回には代打に送った好調の柳町が二塁打で応えた。今季3度目の6番に下がった栗原は2安打。指揮官は「柳町は、状態悪いから外してるんじゃないよ。左は打ってないデータが出てるんやから」と説明したが、思惑通りには攻撃が進まなかった。相手の2倍の8安打を放ちながら長打は1本。藤本監督の嘆き節は続く。「単打ばっかりやとね。だからと言って、大振りされてもね。そこはうまいことつながりをこっちがやっていかいないと」。課題に挙がる「打線のつながり」と向き合い続ける。大関の2試合連続完投もむなしく、今季5度目の零敗。首位オリックスとのゲーム差は2・5に広がった。17日は山形に舞台を移す。気持ちを切り替え、まずは連敗脱出を図る。【佐藤究】

◆楽天・正随(しょうずい)優弥外野手(27)が出場選手登録された。昨年12月の現役ドラフトで広島から移籍した5年目の右打者は、2軍で打率・338(77打数26安打)、1本塁打、12打点と打撃好調をアピールしていた。石井一久監督(49)は「ファームで成績を残してきているので、どこかで(1軍に)上げようと思っていた。今週、来週と(相手チームの)左投手が多く登場する可能性があるので。このチャンスを死に物狂いで生かしてほしい」と、左キラーとして期待を口にした。名字由来netによると、「正随」の苗字は全国で約10人しかいない超珍名。

◆記念すべき「新球場1号」はプロ5年間で通算8本塁打の楽天・山崎剛内野手(27)だった。0-0の四回。大関の初球を左翼席に運んだ。4月22日の日本ハム戦以来となる2号ソロ。「打ったのは真っすぐ。先制点を取れてよかった」と振り返った。3月30日が公式戦こけら落としとなった日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」での第1号も楽天・伊藤裕だった。エンゼルス・大谷翔平投手(花巻東高)やロッテ・佐々木朗希投手(大船渡高)が高校時代に汗を流した岩手県営球場が老朽化により3月31日に閉場し、新たに岩手県と盛岡市の共同管理で総事業費108億円をかけて建設された新球場「きたぎんボールパーク」。今年4月1日に開業され、この日が記念すべきプロ野球公式戦初開催となった。球場周辺には田園風景が広がり、夜にはカエルの〝合唱〟となる中、楽天・石井監督は「僕、のどかなところ好きなんですよ。将来は秋田県とか、ああいうところに住みたいと思っているので」。一方で「ただ田舎だと車を運転しなきゃならない。(現役時代に)西武に移籍したときに(東京都内の自宅から)遠いので運転手さんを付けて、引退後もそのまま。ほぼほぼ運転していない。今年も一回ぐらいかな。だから、(将来は早期に)免許を返納しようと考えているんですよ」と困った表情を浮かべた。先発・早川も「新球場1勝」を目指して、7回7安打無失点の好投。打線は七回、浅村とフランコの連続アーチで3―0と差を広げた。

◆楽天が快勝した。早川は7回無失点で4月5日以来の2勝目を挙げ、救援4投手の継投で無失点リレー。四回に山崎、七回には浅村とフランコのいずれもソロで3得点した。ソフトバンクは大関が踏ん張れず、拙攻も響いた。

◆ソフトバンクは34試合目で5度目の零敗を喫した。相手を上回る8安打を放ちながらも11残塁とホームが遠く、藤本監督は「もっと点を取るためにどうしたらいいか。僕らが考えないといかん」と悩ましげな表情だった。0―3の八回は代打柳町の二塁打などで2死満塁としながら、代打ガルビスは遊ゴロに倒れた。5番に入った新外国人のアストゥディーヨは六回の併殺打を含め3打数無安打といいところがなかった。

◆「6番・中堅」で先発出場した楽天・岡島豪郎外野手が、一回の守りで左中間への飛球を追って捕る際に左翼手の島内と接触し、二回の守備から退いた。石井監督によると、胸部を痛めたという。

◆楽天は岩手・盛岡市の新球場「きたぎんボールパーク」でのプロ野球公式戦初開催となるソフトバンクに、3本のソロ本塁打で3-0で快勝した。今季2度目の連勝で、日本ハムと入れ替わって最下位から脱出した。四回に山崎剛内野手(27)が2号ソロ、七回には浅村栄斗内野手(32)とマイケル・フランコ内野手(30)が2者連続アーチを見舞った。記念すべき「新球場1号」は意外にも、プロ5年間で通算8本塁打の山崎だった。0-0の四回。大関の初球の直球を左翼席に運んだ。「初球を〝もう一回、いったれ!〟という気持ちだった。勇気はいったが、あそこは引かないでよかった。少しタイミングを変えて、強くたたけました」4月22日の日本ハム戦以来となる2号ソロ。一回には初球の直球を狙って二ゴロに凡退していただけに、会心の笑みを浮かべた。今季はリードオフマンを任される中、150打席で17四球(四球率は・113)。超攻撃型の1番打者だ。エンゼルス・大谷翔平投手(花巻東高)やロッテ・佐々木朗希投手(大船渡高)が高校時代に栄光を刻んだ岩手県営球場が老朽化により3月31日に閉場し、新たに岩手県と盛岡市の共同管理で総事業費108億円をかけて建設された新球場「きたぎんボールパーク」。今年4月1日に開業され、この日がプロ野球公式戦初開催となった。球場周辺にはのどかな田園風景が広がり、ナイター時にはカエルの〝合唱〟。そんな中で楽天打線は〝花火〟を上げ続ける。七回には1死から浅村、フランコが連続アーチ。左中間席に7号ソロを運んだ浅村は「いい風が吹いていた中で、しっかり打球を上げることができた。また次に来たときに良いイメージでプレーできると思う」と振り返った。日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の開幕戦でも全3得点を本塁打で挙げて快勝した楽天。試合後はすぐ、17日の山形での同戦に向けて約3時間かかる移動バスに乗り込んだ。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
21142 0.600
(-)
-
(-)
106143
(+1)
120
(+1)
30
(+1)
16
(-)
0.268
(↓0.005)
3.070
(↑0.09)
2
(-)
ロッテ
19142 0.576
(-)
1
(-)
108104
(+1)
98
(+1)
15
(-)
16
(-)
0.226
(↓0.002)
2.630
(↑0.08)
3
(-)
ソフトバンク
17152 0.531
(↓0.017)
2.5
(↓0.5)
109111
(-)
113
(+3)
22
(-)
19
(+1)
0.236
(-)
3.130
(↓0.01)
4
(-)
西武
17191 0.472
(↑0.015)
4.5
(↑0.5)
106118
(+4)
121
(+2)
30
(+2)
25
(+4)
0.238
(↑0.001)
2.940
(↑0.05)
5
(1↑)
楽天
15201 0.429
(↑0.017)
6
(↑0.5)
107110
(+3)
123
(-)
33
(+3)
29
(+1)
0.214
(↓0.002)
3.050
(↑0.09)
6
(1↓)
日本ハム
15220 0.405
(↓0.012)
7
(↓0.5)
106120
(+2)
131
(+4)
24
(+1)
21
(-)
0.225
(↓0.003)
3.050
(↑0.05)