DeNA(★5対7☆)広島 =リーグ戦7回戦(2023.05.16)・横浜スタジアム=
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広島
43000000071111
DeNA
01100012051002
勝利投手:床田 寛樹(4勝0敗0S)
(セーブ:矢崎 拓也(3勝0敗2S))
敗戦投手:バウアー(1勝2敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(5号・1回表2ラン)
【DeNA】ソト(2号・3回裏ソロ),山本 祐大(1号・7回裏ソロ)

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◆広島は初回、西川の2ランなどで4点を挙げ、幸先良く先制に成功する。続く2回表には秋山とマクブルームの連続適時打などで3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・床田が7回3失点の好投で今季4勝目。敗れたDeNAは、先発・バウアーが乱調だった。

◆広島が1回からDeNA先発バウアーに猛攻を仕掛けた。4者連続長打で幸先良く4点を先制した。1回1死から2番野間が右翼フェンス直撃の二塁打で口火を切ると、3番秋山は右翼への先制適時二塁打で続いた。4番マクブルームも左翼へ適時二塁打で続き、3選手続けて追い込まれてから二塁打とした。さらに5番西川は浮いた153キロを振り抜き、特大の5号2ラン。「みんながいい形でつないでくれたので、その流れに乗って打つことができました」。前回来日初登板で対戦した3日は初勝利を献上した広島が序盤からサイヤング賞右腕に襲いかかった。ただ、1回攻撃中にアクシデントも。チーム初安打となる二塁打を記録した野間は走塁時に下半身を痛め、途中交代した。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が2回69球、8安打7失点でKOされた。1回、先頭の菊池を空振り三振に仕留めた後、5連打された。野間、秋山、マクブルームに3連続二塁打を許し、1死二塁から西川に153キロの直球を右翼席へ運ばれた。初回だけで36球、4失点。2回は先頭の韮沢を左中間二塁打で出すと、追い込んでから投手床田に犠打を成功された。秋山とマクブルームに2打席連続の適時打を許すなど、33球、3失点だった。来日3度目の登板。前回9日の巨人戦は足攻めで6回7失点と崩されており、先発マスクは過去2試合の伊藤から強肩の山本に代わった。157キロを2球計測するなど直球は走ったが、打たれた球は高めに浮いており、被安打8のうち5安打が長打だった。

◆広島秋山翔吾外野手(35)が4回、DeNA上茶谷から二塁内野安打を放ち、史上133人目の日本通算1500安打を達成した。この日は1回の先制二塁打に、2回も左適時打と3打席連続安打を積み重ね、節目の記録に到達した。日米通算は1571安打となった。通算1500安打=秋山(広島) 16日のDeNA7回戦(横浜)の4回、上茶谷から二塁へ内野安打を放って達成。プロ野球133人目。初安打は西武時代の11年4月13日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)でウルフから。出場1286試合目で到達は7位のスピード記録。

◆広島床田寛樹投手が7回3失点で4勝目を手にした。大量援護に勝負を急ぎすぎ、3回までに長打から2点を失った。「もったいないなと思いました。途中からまたもう1回、1人ずつ取っていこうと」。中盤以降は立て直して7回まで2本塁打を含む8安打も、3失点にまとめた。今季無傷の4連勝にも「簡単に行き過ぎないように。慎重になり過ぎてもいけないので、ちょうどいいぐらいで投げられたら」と課題を口にした。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が2回8安打7失点で2敗目を喫した。広島西川に右越え2ランを食らうなど初回だけで5連打、4失点。2回も流れを止められず、アウト6つに69球を要した。2回降板は今季チームの先発陣で最短KOとなった。チームは前週から6連敗。3位広島に0・5ゲーム差に迫られた。まさかのチーム最短KOになった。バウアーは1回1死から5連打された。野間、秋山、マクブルームに3連続二塁打。1死二塁で西川に153キロを右翼席へ運ばれた。初回だけで36球、4失点。「フェアゾーンに飛んだ打球がことごとくヒットになった。ゴロも間を抜ける。それが続くと、いい結果を出すのは難しい」と、うなった。157キロを2度計測するなど直球は走った。感触は今年一番よかったという。だが追い込んでも打たれ、ボール球も、バウンドするようなカーブも安打にされた。「2ストライクからの打率は1割8分だとか低い数字になると思うけど、7割近くになっている。何の球種が来るか分かっていたとしても、7割はなかなか打てない」。9日の巨人戦後は球種選択、精度、ゲームプランと具体的な反省点を挙げた。今回は高低、内外、球種にかかわらず捉えられた感覚。「リアリー、リアリー...」と"本当に"と8度繰り返してから「アンラッキー」"不運だった"と表現した。「7割打たれる状況、これは長くは続かないと思うし、2ストライクからどのコース、球種に投げても今はヒットになっている。投球スタイルをどう変えるか、すぐに対策するのは難しい」とも言った。だがベルト付近の球も多かった。三浦監督は「ボールが高かった。それに尽きるかな」と話し、2軍再調整の選択肢について聞かれ「コーチ、アナリスト、いろんな角度からよくなるように考えたい」と話すにとどめた。バウアーは2連敗、チームとしては6連敗となった。【鎌田良美】DeNAバウアーが7失点で降板。前回登板の9日巨人戦も7失点(自責点6)だった。バウアーは12~21年にプレーした大リーグで7失点以上が通算10度あるが(最多は9失点)、2試合連続7失点以上はなかった。DeNAは5点を追い上げたが、1歩及ばなかった。3回1死ではソトが広島床田から左越えの2号ソロで「点差があってストライクゾーンで勝負してくると思っていた。積極的にいこうと決めていました」。7回には「8番捕手」でフル出場した山本が今季1号、通算でも2年ぶり3本目のアーチ。「何としても出塁するんだと強い気持ちを持って打席へ向かいました」と、バックスクリーンへ届かせた。

◆広島の九里亜蓮は6試合で2勝1敗。40回2/3を投げて9失点しているが、イニング別の失点は2回に1点、4回に2点、5回に4点、6回に2点。中盤の4~6回に失点が集中するも、序盤の1~3回は完璧な投球を見せており、1~3回は打者63人と対戦して被安打は4本だけ。2回の1失点は犠飛によるもので、1~3回は適時安打をまだ許していない。

◆広島・野間峻祥外野手(30)が負傷交代した。走塁中に足を痛めたとみられる。「2番・右翼」で出場し、一回1死でメジャー83勝のバウアーから右翼フェンス直撃の二塁打を放ったが、二塁に到達すると表情をゆがめベンチへ下がった。そのまま退き、代走に堂林が送られた。野間は試合前時点で今季は30試合に出場し、打率・229、0本塁打、6打点。開幕から右翼のレギュラーとしてプレーしていた。

◆広島・九里亜蓮投手(31)が17日の8回戦に備えキャッチボールなどで調整した。「(自身の2試合連続完封は)意識はしていない。チームが勝つ投球をすることが一番」。前回10日の中日戦(バンテリンD)は4安打に抑え自身3年ぶりの完封勝利。今季はここまで6試合に先発し2勝1敗、防御率1・33と抜群の安定感を誇っている。

◆広島・秋山翔吾外野手(35)がNPB通算1500安打を達成した。「3番・中堅」で出場し、7─2の四回2死で上茶谷から二塁内野安打を放って節目に到達。一塁で松山から記念のボードと花束を受け取り、両チームのファンから温かい祝福を受けた。西武、米大リーグ挑戦を経て昨季中盤から広島でプレー。日米通算1500安打は8月7日の阪神戦(マツダ)で決めている。

◆悪夢のような1時間だった。2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)の3度目の1軍登板は、来日後最短の2回8安打7失点で、2試合続けてノックアウトされた。先頭の菊池を空振り三振に取った後だった。野間に高めの直球を振り抜かれ右越えの二塁打。暴投で三塁進塁を許し、米大リーグ、レッズで同僚だった秋山には内角低めに沈む変化球を拾われ、右翼線へ先制の適時二塁打を浴びた。広島の勢いは止まらない。続くマクブルームにも左翼線へ適時二塁打を打たれ、西川には高めの直球を完璧に捉えられ右翼席中段へ2ランを被弾。4連続長打でいきなり4点を失うと、二回も二塁・牧の送球ミス(記録は野選)で1点を失い、さらに秋山、マクブルームに連続適時打を浴びて計7失点。その裏に代打を送られ、わずか69球で降板となった。9日の巨人戦(新潟)での前回登板は、6回7失点で初黒星。3日に7回1失点、9奪三振の快投を見せ、初勝利を挙げた初登板と同じ本拠地での広島戦で巻き返しを期したが...。最速157キロを計測した直球も、鋭いカーブも、再戦となった相手には狙い澄まされたように打ち込まれた。(浜浦日向)

◆DeNA・上茶谷大河投手(26)が1―7の三回に2番手で登板。2回7失点でKOされたバウアーの後を受け、3回を2安打無失点に抑える好投を見せた。5年目の今季は開幕からブルペンに回ったが、試合序盤での出番や回またぎでも結果を残し、これで4月11日のヤクルト戦(横浜)から8試合連続自責0。防御率は0・60となった。

◆DeNA・坂本裕哉投手(25)が2―7の六回に3番手で登板。2回を1安打無失点に抑える好リリーフを見せた。六回は1死から1番・菊池をこの日最速の151キロで詰まらせ右飛に仕留めるなど、三者凡退斬り。七回は先頭の好調・秋山に中前打を許すも、マクブルーム、西川、坂倉と続く強力打線を打ち取り、無失点で切り抜けた。昨季は主に先発として0勝5敗に終わった左腕だが、球速アップに励んで迎えた今季は救援として力を発揮している。

◆広島が逃げ切った。一回に秋山とマクブルームの適時二塁打、西川の2ランで4点を先行。二回は秋山、マクブルームの適時打などで3点を加えた。床田は7回3失点で4勝目、矢崎が2セーブ目。DeNAはバウアーが崩れ6連敗。

◆2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が2回8安打7失点で、2試合続けてノックアウトされた。ツイッターでは「バウアー」の名前がトレンド入りした。広島ファンは「こいほー!!バウアー完全攻略!!」「バウアー粉砕したのは良かった」「前回やられたバウアー攻略」「バウアー相手に打線爆発。きょうも全員野球でカーチカチ」と歓喜のツイート。DeNAに対しては厳しい言葉も多くみられる中で、「次からは流石と言わせるピッチングをしてくれることを期待しています??頑張れバウアー」「今日の中継ぎ陣も頑張った!!あとは、バウアー様が低めにボール投げれれば勝てますね」「バウアーはもう1回下で調整してほしい。彼の実力は間違いないから、実力発揮できてから投げてもらいたい」とコメントを寄せた。

◆2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)の3度目の1軍登板は、来日後最短の2回8安打7失点で降板した。6回7失点に終わった9日の巨人戦(新潟)に続き、またもノックアウトされ連敗に「非常に非常に不運が続いている。2ストライクからの打率というのは普通は1割8分くらいだが、今は7割近い状況。フェアになった打球がことごとく安打になってしまっては、なかなかいい結果にはならない」と語った。3日に7回1失点、9奪三振の快投を見せ、初勝利を挙げた広島との再戦に敗れ「向こうも対策をしてきて、試合中にそれに対して順応しようとしたが、投げる球をことごとくコンタクトされた」と語り、癖などで球種がバレている可能性についても「正直、何を投げるかわかっていても、7割はなかなか打てないと思う」とした。

◆広島・床田寛樹投手が7回3失点で4勝目を挙げた。「何とか粘れた。もったいない1点があったので、そこをなくせばいいと思う」と話した。三回にソトにソロを浴びたが、五回には3球三振に打ち取った。「打たれた次の打席でしっかり投げられたのはよかった」と振り返った。新井監督は「序盤は探り探りだったけど、徐々に本来の投球で試合をつくってくれた」とねぎらった。

◆広島・野間峻祥外野手が一回に二塁打を放った際の走塁で右脚を痛め、代走を送られた。太ももの裏に張りがあるそうで、交代後はアイシング処置をした。新井監督は「力が入らないというので、少し様子を見てからになる」と話した。

◆2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)の3度目の1軍登板は、来日後最短の2回8安打7失点で降板した。6回7失点に終わった9日の巨人戦(新潟)に続き、再びノックアウトで2連敗。試合後には両投手コーチらとバウアーによる話し合いの場が設けられ、斎藤隆チーフ投手コーチは「彼のここまでの実績が消えるわけではないので、むしろ前向きに日本でのトレバー・バウアーとしてのアウトの取り方、考え方をもう一回整理できたらなと思って話をしました。高めやゾーン、打者の違いも含めて、一緒にやっていかないといけない」と説明した。メジャーでも経験豊富な斎藤コーチは「こういう状況なので、誰よりも彼が苦しいと思う。彼の感想も聞きながら、少しでも次につながるように前向きな話ができた。何とかいい結果が出るようにやっています」と語った。

◆ハマスタのベイスターズファンが、がっくりと肩を落とした。期待の超大物外国人、トレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が2回を8安打7失点。2試合連続でKOされて自身2連敗を喫し、チームも泥沼の6連敗となった。米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた右腕がメッタ打ちにあった。3日の初登板では7回1失点で初勝利を挙げた広島に、一回から一発を含む4連続長打を浴びて4失点。二回にも3点を失い「向こうも対策をしてきて、試合中にそれに対して順応しようとしたが、投げる球をことごとくコンタクトされた。非常に不運が続いている」とお手上げ状態だった。6回7失点で初黒星を喫した9日の巨人戦に続く黒星。最速157キロを計測した力強い直球を投じながら打ち込まれた姿に、三浦監督は「捉えられすぎている。〝何か〟あるのでしょう」と含みを持たせた。2軍での再調整も選択肢の1つかと問われると「良くなるためにもコーチ、アナリスト、いろんな角度からアプローチして、対策を考えていく」と説明。試合後には投手コーチらと話し合いの場が設けられており、一度、出場選手登録を外れる可能性が高まった。バウアーは大量失点を喫したものの救援陣が踏ん張り、打線も2点差まで猛追。一丸となって、まずは連敗ストップを目指す。(浜浦日向)

◆メジャー通算83勝のサイヤング賞右腕をコテンパンにやっつけた。広島の猛攻撃に観衆3万770人が詰めかけた横浜スタジアムは騒然。先陣を切ってバウアー撃破に導いた広島・秋山は、胸を張った。「前回(3日の対戦で)やられている。巨人戦を見て、それぞれが考えたことがあった」巨人戦とは、バウアーが6回11安打7失点で来日初黒星を喫した9日のDeNA-巨人(新潟)のゲームに他ならなかった。約2週間前、来日初勝利を許した悔しさを、一丸でぶつけた。秋山は2020年にはレッズでバウアーとチームメートだった。一回1死三塁で右翼線へ先制二塁打。そこから打線がつながり、西川の右翼への5号2ランなど4連続長打を含む5連打を浴びせ4点を奪った。二回にも秋山、マクブルームの適時打などで3点を追加。2回8安打7失点で、来日最短KOだ。各打者が150キロ超の直球や切れのある変化球に食らいつき、簡単には三振しなかった。新井監督は「すごくいい攻撃だった。前回の対戦で(打者は)変化球の軌道を体感している。いい対応の仕方をしていたしいいつながりだった」とうなずいた。秋山の勢いはバウアー降板後も止まらず、7─2の四回2死では上茶谷から二塁内野安打を放ってNPB史上133人目の通算1500安打に到達。一塁上で花束を掲げた。七回にも中前打を放ち、今季2度目の1試合4安打で記念日に花。打率は驚異の「・378」だ。「1つ勝てた。明日以降緩めることなく戦っていきたい」チームは連勝で貯金を今季最多タイの3に戻した。2位・DeNAとのゲーム差は0・5。「G7広島サミット」(19~21日)の開催に伴い4カード連続でビジター(12連戦)で戦う長期ロードは、折り返しを過ぎ6勝1敗。一丸で貯金ロードとしていく。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
21131 0.618
(↑0.012)
-
(-)
108142
(+9)
102
(+4)
18
(-)
17
(-)
0.254
(↑0.004)
2.710
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
19150 0.559
(↓0.017)
2
(↓1)
109135
(+5)
139
(+7)
34
(+2)
7
(-)
0.263
(-)
3.850
(↓0.09)
3
(-)
広島
19160 0.543
(↑0.014)
2.5
(-)
108125
(+7)
105
(+5)
26
(+1)
12
(+1)
0.250
(↑0.002
2.730
(↓0.04)
4
(-)
ヤクルト
17191 0.472
(↓0.014)
5
(↓1)
106129
(+8)
144
(+9)
33
(+2)
26
(-)
0.227
(↑0.003)
3.670
(↓0.15)
5
(-)
巨人
17200 0.459
(↑0.015)
5.5
(-)
106142
(+9)
165
(+8)
41
(+1)
8
(-)
0.253
(↑0.005)
4.310
(↓0.11)
6
(-)
中日
13230 0.361
(↓0.01)
9
(↓1)
10799
(+4)
117
(+9)
10
(+1)
9
(-)
0.243
(-)
2.800
(↓0.17)