巨人(★2対7☆)広島 =リーグ戦9回戦(2023.05.14)・東京ドーム=
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広島
10000042071001
巨人
0000000202311
勝利投手:アンダーソン(2勝0敗0S)
敗戦投手:赤星 優志(0勝3敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(3号・7回表満塁)
【巨人】ウォーカー(3号・8回裏2ラン)

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◆広島は1-0で迎えた7回表、マクブルームのグランドスラムでリードを広げる。続く8回には、デビッドソンと田中の連続適時打で2点を加え、試合を決定づけた。投げては、先発・アンダーソンが7回1安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、先発・赤星が7回に痛恨の一発を浴びた。

◆巨人は14日、育成の平内龍太投手(24)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は昨季までと同じ11。この日の広島戦(東京ドーム)から即1軍昇格でベンチ入りとなった。昨季11月に右肘クリーニング手術を受け、育成から再出発となった。平内は「途中でつまずくこともあって、うまいこといかないこともあったんですけど、やっとここまで来れて、また1軍の舞台で投げられるのはすごくうれしいこと」とかみしめた。昨季は中継ぎとして53試合登板し、初勝利を含む4勝4敗の防御率4・32だった。1軍に上がってからが本当の勝負と受け止める。「ここからさらに厳しいところに飛び込むと思う。でも、それがプロ野球っていう世界だと思うので、そこでどんどん結果出していきたい」と語った。実戦復帰したのは、4月16日の3軍戦だった。そこから1カ月足らずで着実に状態を上げてきた。イースタン・リーグでは9日、10日と連投も経験。150キロを超える速球で回復をアピールしていた。2試合連続延長戦を繰り広げ、手薄な1軍救援陣に頼もしい右腕が帰ってきた。

◆巨人赤星優志投手(23)が自己最多127球の熱投も痛恨の1球に泣いた。1回2死一、二塁、広島松山の二ゴロを吉川が一塁へ悪送球。先制点を許すも2回以降は躍動感あふれる投球で広島打線を抑え込んだ。6回まで自責0に抑えていたが、7回に捕まった。先頭田中の右翼線二塁打からアンダーソンにプッシュバントを成功されて無死一、三塁。菊池を二ゴロで本塁タッチアウトとし、2死満塁まで持っていった。4番マクブルームを迎え、直球2球で追い込むと最後の1球で仕留めきれなかった。4球目に選んだ132キロチェンジアップを左翼席に運ばれ、満塁弾とされた。赤星と捕手の大城卓はそろって膝に手をつき、うなだれた。原監督から交代が告げられ、悔しそうな表情をにじませてベンチへ。座り込んで約30秒、タオルで顔を覆い微動だにしなかった。赤星は「何とか粘り強く投げていたのですが、最後のボール(マクブルーム選手の1球)が甘くなってしまい悔しいです」とコメントした。6回2/3を6安打5失点(自責4)8奪三振で降板。「母の日」に今季初白星とはならなかった。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(31)が鈴木亮平の"顔面直撃弾"で100万円をゲットした。7点を追う8回無死一塁から代打で登場した。広島戸根の145キロど真ん中直球を完璧に捉えた。3号2ラン。白球はレフトスタンドのはるか上へ。飛距離は驚異の142メートルだった。着弾点は「ピタットハウス」の看板。描かれる俳優鈴木亮平(40)の顔付近に直撃した。看板直撃弾で賞金100万円も手にした。ドレッドヘアをなびかせて、ダイヤモンドをゆっくりと1周。三塁ベンチに戻ると、頭上にハートマークを作る"ズッキュンポーズ"を披露し、喜んだ。「フォアボールの後だったので甘いボールを積極的にいこうと思っていました。マザーズデーにいいプレゼントができました」とコメントした。

◆巨人原辰徳監督(64)が今季未勝利の赤星優志投手(23)の力投をたたえた。広島打線に6回2/3を6安打5失点で今季4敗目を喫した。今季ここまで5試合に先発するも勝ち星が遠い。この日は自身プロ入り最多の127球も7回2死満塁でマクブルームに満塁アーチを食らいKOされた。カウント1-2からの4球目、外角へのカットボールがわずかに甘くなった。左翼席にグラウンドスラムを運ばれ、両膝に手をついてうなだれた。投手交代をマウンドで告げた原監督は「やっぱりいろいろな形で勝ちがつくのは簡単なことではないというところ。むしろ、攻撃陣がもう少しなんとかしなければいけない。赤星はナイスピッチング」と力投をたたえた。さらに「やっぱり戦いってああいうものだと思うんですよね。勝つか負けるかという部分でね、仮に負けることがあってもね、ああいう姿勢で勝負に挑むのはとても重要なことだと思います」と大きくうなずいた。▽巨人赤星(自己最多127球の熱投も、満塁弾を浴びるなど6回2/3を6安打5失点8奪三振。今季初白星ならず)「何とか粘り強く投げていたのですが、(満弾を浴びた)最後のボールが甘くなってしまい悔しいです」

◆巨人平内龍太投手(24)が14日、支配下に復帰し、即1軍登板を果たした。広島9回戦の5点を追う9回から4番手でマウンドに上がった。最速152キロで1回を1安打1四球の無失点に抑えた。昨年11月に右肘クリーニング手術を受け、オフに育成契約を結んだ。再び背番号11となった右腕は「最低限0点に抑えることができて良かった。この大声援の中で投げられることを意気に感じて、これからもチームとファンのために頑張っていきます」と語った。

◆広島が外国人選手の活躍で巨人に快勝し、長期ロードを5勝1敗で折り返した。先発アンダーソンは序盤、150キロ超の力強い真っすぐで押し、中盤からはカーブ、チェンジアップなどの変化球を巧みに織り交ぜた。7回1安打無失点で2勝目。チームを勝利に導くだけでなく、登板過多の中継ぎの負担を減らした。援護したのはマクブルームだ。開幕から全試合4番も、打率は2割台前半を推移するなど低調。前日13日は9回の好機で代打が送られた。1点リードの7回は、秋山の申告敬遠で満塁となって迎えた。「前の走者が歩かされると、いつも以上にモチベーションになる」。低め変化球をすくい上げた白球が左翼席最前列に吸い込まれると、感情を爆発させながらダイヤモンドを一周した。9回はターリーが3人で締め、デビッドソンもマルチ安打を記録した。新井監督は「今日は4人とも素晴らしい活躍だったと思います」と"助っ人"の働きをたたえた。

◆広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が3号満塁本塁打を放った。「追い込まれてしまったので高めに浮いた球をコンタクトすることだけを考えていた。最高の結果になった」1点リードの七回2死二、三塁で打率3割台の秋山が申告敬遠で歩かされ打席へ。2球で追い込まれたが、4球目の変化球に体勢を崩しながら振りぬくと打球は左翼席ぎりぎりに着弾。マウンド上で両膝に手をつき悔しがる赤星をよそにダイヤモンドを一周した。来日2年目で満弾は昨年5月20日の中日戦(マツダ)で大野雄からマークして以来NPB通算2本目となる。今季は開幕から4番に座り試合前の時点で今季は33試合に出場し打率・231、2本塁打、16打点。最高の場面で飛び出したグランドスラムを復調のキッカケにしたい。

◆巨人・赤星優志投手(23)が一球に泣いた。一回に味方の失策で先制点こそ献上したが、その後はシュートボール、スライダーを駆使して六回まで最少失点にまとめた。だが、0-1で迎えた七回2死満塁でマクブルームにカットボールを捉えられ、痛恨の満塁本塁打を被弾。マウンド上で膝に手をつき、うつむいた。ベンチに下がってもタオルで顔を覆い悔しさをにじませた。赤星は「何とか粘り強く投げていたのですが、最後の(マクブルームへの1球)ボールが甘くなってしまい悔しい」と話した。今季はここまで4試合に登板し、0勝2敗。自己最多127球の力投も今季初勝利とはならなかった。

◆広島は一回に相手失策で先制、七回にマクブルームの3号満塁本塁打で突き放した。八回はデビッドソン、田中の連続適時打で2点を加えた。アンダーソンが7回1安打無失点で2勝目。巨人は赤星が七回途中5失点で3敗目となった。

◆巨人・原辰徳監督(64)が右太もも肉離れから復帰を目指す中田翔内野手(34)に言及。この日、試合前練習に参加し、回復具合を首脳陣と確認した大砲について「まだ(故障して)10日ぐらいですから。今度(16日からのヤクルト戦)静岡、神宮、神宮が終わってもう一回報告し合おうと。現状ではまだゲームというのに関して不安があると」と語った。リーグトップタイの7本塁打をマークしていた一塁手は4日のヤクルト戦(東京ドーム)の走塁で負傷し、5日に抹消。リハビリ班に合流したが、驚異的な回復を見せた。この日も軽めのランニングの他、フリー打撃、守備練習をこなし、「今日は自分が思っている以上に動けたと思うし、打撃も問題なくできました」と語った。指揮官は、1軍復帰までにファームで試合に出場するかとの質問には「経験値もあるしね。そこはあまりこだわって考えていません」と実戦復帰は1軍となる方針を明かした。

◆広島は先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の影響により、23日に本拠地に戻るまで12試合の長期遠征中。5勝1敗で折り返し、新井監督は「タフな試合が続いているけどみんなの頑張りのおかげ」とたたえた。投打で外国人が活躍した。先発アンダーソンは4月30日に今季初勝利を挙げた敵地で2勝目を挙げ「坂倉のサインに助けられて気持ち良く投球できた」と捕手に感謝。打っては七回2死満塁でマクブルームが左越えにグランドスラム。「自分の本塁打で勝ちを持ってこられることはやっぱり興奮する」と笑顔だった。

◆試合前に支配下復帰した巨人・平内龍太投手(24)が九回に登板し、1回を無失点に抑えた。無死一、二塁とピンチを招いたが、最速152キロの直球を軸に後続を断った。昨季53試合に登板。昨年11月に右肘手術を受けた影響で育成契約を結んでいた剛腕は「最低限0点に抑えることができて良かった」と胸を張った。原監督は「彼が戦列に加わってくれたのは大きい」と期待した。

◆巨人が今季20敗目(16勝)を喫した。巨人が開幕36試合以内に20敗に到達したのは、2005年(32試合目、最終順位は5位)以来18年ぶり8度目。過去7度のシーズン最高順位は2位で、1948年(34試合目)、92年(30試合目)、99年(35試合目)の3度。

◆広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が3号満塁本塁打を放った。今季3号&来日2本目のグランドスラム母への〝予告弾〟だった。「毎年、妹と一緒に花を贈り、今年はフェイスタイム(音声通話、ビデオ通話アプリ)で感謝の気持ちを伝えた。母の日か、彼女の誕生日には『本塁打を打つ』と報告しているんだ。勝利を持ってくることができて興奮しているよ」一回に適失で先制し、1点リードのまま迎えた七回2死二、三塁で打率3割台後半の秋山が申告敬遠された。M砲は赤星に対し2球で追い込まれたが、4球目の低めの変化球を振りぬくと打球は左翼席に着弾。「レッツ・ゴー!!」と叫び、ダイヤモンドを一周した。投げてはアンダーソンが相手打線を七回まで1安打に抑え、開幕から無傷の2勝目。昨季からG戦3戦3勝の右腕は敵地のヒーローインタビューで「子供たちを愛して人生を楽しんでください」と熱く呼びかけた。チームは「G7広島サミット(19~21日)」の余波を受け、4カード連続遠征中。9日からの中日3連戦(9日=岐阜、10日からバンテリンドーム)で3連勝、さらに今カード2勝1敗の勝ち越しでビジター12番勝負を5勝1敗で折り返した。「タフな試合が続いているが、みんなの頑張りのおかげ」と白い歯をみせる新井監督。貯金2に戻して、3位をキープしている。日本から母親への愛を叫んだ助っ人コンビの親孝行は続く。(柏村翔)

◆広島・菊池涼介内野手(33)が超美技でピンチを救った。2点を奪われた八回、なお1死一、二塁で岡本和の中前へ抜けそうな打球に対し、スライディングしながら逆シングルで捕球。4─6─3の併殺プレーを完成させた。10年連続ゴールデングラブ賞に輝く達人は「何とか止められてよかった」と汗をぬぐった。

◆広島は投打がかみ合い、巨人戦の勝ち越しを決めた。投げてはアンダーソンが7回1安打無失点、打ってはマクブルームが来日2本目となる満塁本塁打。新井貴浩監督(46)の主な一問一答は次の通り。ーー1点リードの七回にマクブルームが満塁本塁打「大きいホームランでした。うまくひろった。本当に大きい。(13日は好機で代打を送り)悔しい思いは間違いなくあったと思うけど、彼は本当にフォア・ザ・チームのスピリットをすごく持っている選手。そこは理解してくれていると思う」ーーアンダーソンが7回1安打無失点「ナイスピッチング。初回から腕の振りも良かったし、変化球の精度も高かった。チェンジアップ、スライダー、カーブも安心して見ていられました」ーーデビッドソンが2安打。100打席以上立って順応したきたか「打てるときもあれば、打てないときもある。いつも言っているように、打席内の見送り方だとか、反応の仕方を見て、やっぱりアジャストしてきているなという風に感じます。今日はアンディー(アンダーソン)、ライアン(・マクブルーム)、マット(・デビッドソン)、ニック(・ターリー)も含めて4人とも素晴らしい活躍だったと思います」ーー7─2に迫られた八回1死一、二塁では菊池が中前へ抜けそうな当たりをスライディング&逆シングルで二ゴロ併殺に。ベンチで興奮気味に迎えていた「彼にしかできないプレー。3打点、4打点分ぐらいの価値がある。すごい」ーービジター12試合を5勝1敗で折り返した「ビジターが続く中で最後まであきらめていない。タフな試合がずっと続いているんですけど、これはみんなの頑張りのおかげ。最初の1週間はいい形でいけた。もう1週間あるので明日はしっかり休んでみんなで頑張っていきたい」

◆痛恨の一球に膝に手をつきうなだれた。巨人・赤星優志投手(23)が七回途中6安打5失点で3敗目。自己最多127球も今季初勝利とはならず「(満塁弾を浴びた)最後のボールが甘くなってしまい悔しい」と肩を落とした。一回に味方の失策で先制点を献上。二回以降は要所を締めたが、0-1の七回2死満塁でマクブルームに127球目を左翼席前列に運ばれた。降板後もベンチで頭にタオルをかぶり、悔しさをあらわにした。120球を超えた七回のピンチでも、右腕を交代させなかった原監督は「仮に負けても、ああいう姿勢で勝負に挑むのはとても重要。ナイスピッチング」と強気な投球を見せた右腕をたたえた。打線はアンダーソンの前に七回まで1安打と沈黙。今季20敗目(16勝)を喫した。開幕36試合以内に20敗に到達したのは、球団では2005年以来18年ぶり。指揮官は「攻撃陣がもう少し何とかしなければいけない」と奮起を促した。16日のヤクルト戦(静岡)から仕切り直す。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
20131 0.606
(↑0.012)
-
(-)
109133
(+15)
98
(+7)
18
(+2)
17
(-)
0.250
(↑0.01)
2.670
(↓0.1)
2
(1↓)
DeNA
19140 0.576
(↓0.018)
1
(↓1)
110130
(+7)
132
(+15)
32
(+3)
7
(-)
0.263
(↑0.005)
3.760
(↓0.37)
3
(-)
広島
18160 0.529
(↑0.014)
2.5
(-)
109118
(+7)
100
(+2)
25
(+1)
11
(-)
0.248
(-)
2.690
(↑0.02)
4
(-)
ヤクルト
17181 0.486
(↑0.015)
4
(-)
107121
(+8)
135
(+5)
31
(+1)
26
(-)
0.224
(↑0.001)
3.520
(↓0.05)
5
(-)
巨人
16200 0.444
(↓0.013)
5.5
(↓1)
107133
(+2)
157
(+7)
40
(+1)
8
(+1)
0.248
(↓0.003)
4.200
(↓0.05)
6
(-)
中日
13220 0.371
(↓0.011)
8
(↓1)
10895
(+5)
108
(+8)
9
(+1)
9
(-)
0.243
(↓0.002)
2.630
(↓0.08)