1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 7 | 10 | 1 | 1 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 2 | 0 |
勝利投手:小笠原 慎之介(3勝1敗0S) 敗戦投手:高梨 裕稔(0勝2敗0S) 本塁打 |
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◆投打のかみ合った中日が完勝。中日は初回、岡林のプロ初本塁打となる2ランで先制する。続く2回表には、大島の適時打に相手失策が絡み、2点を追加した。投げては、先発・小笠原が7回1失点8奪三振の力投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。
◆中日岡林勇希外野手(21)がプロ初アーチを放った。「2番右翼」で出場。1回無死二塁で打席に入ると、カウント1ボール2ストライクからのヤクルト先発高梨の低め直球を強振した打球は右翼席の前列に飛び込んだ。昨季はレギュラーに定着し、161安打で最多安打賞を初受賞。4年目で初アーチが先制2点本塁打になった岡林は、「打ったボールはストレートです。びっくりしました。まずは先制できてよかったです」と、満面の笑みでベンチに戻り、ナインの大歓迎を受けた。
◆ヤクルト高梨裕稔投手が5回5安打4失点(自責点3)で降板した。「いつも一緒ですが無駄なランナーを出さないように。先頭バッターをしっかり抑えていけば」と意識して臨んだが、1回先頭の大島に二塁打を浴びると、続く岡林にプロ初本塁打となる2ランを被弾した。2回には味方失策が絡んで2失点。3回以降は立て直して無安打に抑えたが、序盤の4失点で悔しいマウンドとなった。
◆中日小笠原慎之介投手が7回6安打1失点(自責0)で3勝目を挙げた。5回以降は走者を出しても、3つの併殺で危機を脱出。チームの連敗を3で止めた。「とにかくいいピッチングをすれば勝てると思ってマウンドに上がっている。勝てて良かった」。左腕は笑顔を振りまいて球場を後にした。▽中日大島(2回に適時左前打で敵失の間に本塁も陥れ、8回にもダメ押し犠飛)「先制した後すぐに追加点を取ることができて良かった」
◆ヤクルト・嶋基宏バッテリー兼作戦補佐コーチ(38)が体調不良のためベンチを外れた。1軍コーチでは伊藤投手コーチ、石井投手コーチが体調不良でベンチを外れている。
◆中日4年目の岡林がプロ初本塁打をマークした。一回無死二塁で、1ボール2ストライクから高梨の内角低めの直球を鋭く振り抜き、打球は右翼席で弾んだ。通算818打席目での待望の一発に「びっくりした。まずは先制できて良かった」と笑顔でダイヤモンドを一周した。昨季に外野の定位置をつかみ、最多安打、ベストナインに輝いた21歳の左打者。チームでただ一人、前日まで全32試合にフル出場し「どこの打順でも自分の仕事は変わらないので、自分の仕事をやるだけ」と打線を引っ張る。右翼守備では一回に浜田の大きな飛球をフェンス際で好捕。11日まででリーグトップに並ぶ4盗塁の俊足も魅力で、走攻守で貢献している。
◆快投とはいかなかった。先発したヤクルト・高梨裕稔投手(31)は5回5安打4失点(自責3)。今季初勝利をつかむことはできなかった。「無駄な走者を出さないように。あとは先頭バッターをしっかりと抑えていければそんなに大けがはしないと思う。先頭バッターを抑えるところと、四球を気を付けていければ」と意気込んで臨んだ今季4度目のマウンド。テーマに掲げた先頭打者だったが、一回に失点した。先頭大島にカーブを捉えられて左中間二塁打に。いきなりピンチを背負うと、続く岡林には139キロの直球を振り抜かれ、右越え2ランであっさりと先制を許した。立て直したい二回も、村松の中前打と小笠原の投前犠打で2死二塁と再びピンチ。大島に左前適時打を浴び3失点目。捕手・古賀の悪送球も絡んで打者走者の大島の生還も許し、二回までに4点のビハインドを背負った。前回登板の3日の巨人戦(東京ドーム)では4回を7安打5失点と崩れ、試合をつくれなかった。「前回はランナーを出してから大量失点を取られてしまった。(次戦に向けて)ランナーを出したときのセットポジションを見直した」と中8日で仕切り直しを図ってきた。三回以降は無安打無失点としたが、2022年8月24日の広島戦(神宮)以来の白星をつかめなかった。(箭内桃子)
◆ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30)が13日の中日戦(神宮)に中8日で先発する。12日はダッシュなどで調整した。来日1年目の今季は3試合に登板して防御率2・20と安定しているが、初勝利を挙げられていない。初めての中日打線との対戦に向け「間隔は空きましたけど、相手打者のビデオを見て、研究して、いつも通りの調整をして、打者を打ち取れるように練習してきた」と意気込んだ。(神宮外苑)
◆ヤクルトの新外国人、レイネル・エスピナル投手(31)=前レッズ=が来日初登板した。1―5の七回に登板。1死から岡林に四球を与えたが、後続を断って無失点とした。190センチの長身から最速153キロの直球とスライダー、チェンジアップなどを操る右腕。イースタンでは5試合で1勝2敗、防御率3・97とし、5月9日にロングリリーフ要員として1軍初昇格していた。
◆中日が連敗を3で止めた。一回に岡林のプロ初本塁打の2ランで先制し、二回は大島の適時打に失策も絡んで2点を加点。小笠原は長打を許さず、7回を1失点で3勝目。ヤクルトは高梨が粘れず、打線も3併殺打とつながりを欠いた。
◆昇格即結果を残した。プロ13年目を迎えたヤクルト・西田明央捕手(31)が今季初昇格し、五回1死から代打で登場。今季初打席で中前打を放った。「悔いのないように。一打席一打席、数少ないので、その中で何とか結果を残さなあかんと思っていた。見え方は悪くなかったし、一生懸命練習してきてよかったなと」強烈な打球が中前で弾んだ。1球目を見逃してカウント0―1からの2球目を捉えた。その後は、マスクをかぶり4投手をリード。存在感を示した。正捕手の中村が体調不良で離脱(新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手)。捕手が1人必要となったため、合流した。「そのまま守備も就かせてもらえたし、上がってすぐにこうやって使ってもらえるというのは良かったと思う」と西田。本人も自覚する通り、チャンスは決して多いわけではない。持ち前の打力で必死にアピールを続ける。
◆ヤクルトは序盤の失点が重たくのしかかり、跳ね返せなかった。11日の阪神戦(甲子園)から2連敗となった。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。ーー高梨は序盤から失点「高梨だけじゃなくてね。一回、二回とちょっといろんなものが、詰まった立ち上がりでしたね」ーーミスが続いた(二回の古賀の適時失策など)「その通りですね。ミスすれば負けますね」ーー打線も小笠原を打ち崩せず「あれだけボール球に手を出したらなかなかね。打球も上がらないし、ランナーがいればゴロを打たせようとより低くってなってきますしね。いろいろ対策は練っていたんですけども、あれだけ低いところにボールを集められると、なかなかいい当たりというか、芯でとらえるのは難しいかなと思いますね」ーーセンターは塩見ではなく並木を起用「(塩見は)いろんなところが痛いらしいです(苦笑)。そんな重症じゃないですけど、体力がない子なので、今日はお休みにしました」ーー石山、星が抹消に「いやもう痛いですね、痛いですけど、まぁそんなこと言ってらんないので。今は本当我慢して粘って忍耐強くっていうふうに自分で言い聞かしてますけどね。やっぱり主力の選手がいなくなるのは厳しいですね」ーー体調不良「その通りです」ーー嶋コーチもベンチ入りせず。体調不良「その通りです、はい」ーー体調不良の選手のスケジュールは「ちょっといろんなルールがあって、その人によってプランは変わってきます。症状であったり、体調不良でもいろんなのがあるので一概にみんな一緒のようなスケジュールにはならないと思います」
◆中日の小笠原が7回を1失点の好投で、チームトップの3勝目を挙げた。三回2死一、二塁で山田を空振り三振に仕留めるなど、単打6本に抑えて8三振を奪い「チームが勝つことだけを考えて投げた」と誇った。緩急を付ける変化球を低めに集めて力強い直球を生かした。「欲しいときに取れたので良かった」と3併殺でピンチの芽を摘んだ。立浪監督は「一番信頼している投手だし、安定感もあった」とたたえた。
◆ミスが出ては勝てない。序盤から主導権を握られ、ヤクルト・高津臣吾監督(54)は厳しい表情で振り返った。「ちょっと、いろいろなものがつまった立ち上がりでしたね。ミスすれば負けますね」みすみす相手に流れを渡した。先発の高梨が一回、岡林に先制の2ランを被弾。その後、細川の遊ゴロを長岡が悪送球し、続く石川昂の三ゴロを村上がファンブルしてセーフとなった(記録は内野安打)。この回は失点にはつながらなかったが、続く二回には2死二塁から大島に左前適時打とされ、捕手の古賀が打者走者をアウトにしようと二塁へ送球したが大きくそれて、一気に生還を許した。取り返そうとした打線も中日・小笠原の前に3つの併殺打を記録。四回1死三塁でオスナの遊ゴロの間に1点を返すのがやっとだった。「いろいろ準備してゲームに入ったつもりですけど、うまくいかなかった。準備の方法だったり、考えなきゃいけないかもしれない」と高津監督。借金は再び最多の3に膨らんだ。守備からリズムを作る野球を徹底したいところだ。(赤尾裕希)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
DeNA |
19 | 12 | 0 | 0.613 (↓0.02) | - (-) |
112 | 121 (+3) | 110 (+6) | 29 (-) | 7 (-) |
0.258 (↓0.001) | 3.290 (↓0.07) |
2 (-) |
阪神 |
18 | 13 | 1 | 0.581 (↑0.014) | 1 (↑1) |
111 | 111 (+6) | 89 (+3) | 16 (+1) | 17 (+1) |
0.240 (↑0.001) | 2.590 (↓0.01) |
3 (-) |
広島 |
17 | 15 | 0 | 0.531 (↑0.015) | 2.5 (↑1) |
111 | 107 (+9) | 93 (+4) | 24 (+2) | 10 (-) |
0.250 (-) | 2.660 (↓0.03) |
4 (-) |
ヤクルト |
15 | 18 | 1 | 0.455 (↓0.014) | 5 (-) |
109 | 109 (+1) | 129 (+7) | 28 (-) | 25 (-) |
0.224 (-) | 3.550 (↓0.08) |
5 (-) |
巨人 |
15 | 19 | 0 | 0.441 (↓0.014) | 5.5 (-) |
109 | 126 (+4) | 146 (+9) | 38 (+2) | 6 (-) |
0.250 (-) | 4.200 (↓0.14) |
6 (-) |
中日 |
13 | 20 | 0 | 0.394 (↑0.019) | 7 (↑1) |
110 | 89 (+7) | 96 (+1) | 7 (+1) | 9 (+2) |
0.244 (↑0.001) | 2.520 (↑0.08) |
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