楽天(☆7対3★)オリックス =リーグ戦8回戦(2023.05.11)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0000003003810
楽天
01020400X71002
勝利投手:則本 昂大(1勝2敗0S)
敗戦投手:黒木 優太(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】岡島 豪郎(3号・2回裏ソロ),太田 光(2号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆楽天は2回裏、岡島のソロで先制に成功する。その後は4回に渡邊佳の適時打で2点を加えると、6回には太田のソロと浅村の適時打などで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・則本が7回3失点で今季初勝利。敗れたオリックスは、投手陣が振るわなかった。

◆楽天石井一久監督(49)が、"奇襲"をしかけた。1点リードの4回1死一、三塁で、1番小深田が打席に入った。初球、一塁走者山崎が盗塁に成功し、二、三塁となると、1ボールから小深田を下げ、代打西川を送った。西川はフルカウントから四球を選び、1死満塁とチャンス拡大。2番渡辺佳がフルカウントから右前へ2点適時打を放った。積極的な采配が、貴重な追加点につながった。

◆楽天は、石井一久監督(49)の"奇襲"で打線の勢いを生み、快勝につなげた。1点リードの4回1死一、三塁、1番小深田が打席に入った。初球に一塁走者山崎が盗塁に成功し二、三塁となると、1ボールから小深田を下げ、代打西川を送った。「何個かサインがバタバタとあったシーン。二、三塁になって1ストライクだったら小深田でそのまま勝負というところだった。1ボールになったので、遥輝(西川)に行ってもらいました。一、三塁だったらそのままこぶちゃん(小深田)が行って、一、三塁以外だったら遥輝が行くという話になっていた」と説明した。事前に決めた取り決めに従い、大胆な決断。「(小深田は)今日は内容も良くなかったし、今日だけではなく、ちょっと気になる感じはあった。チャンスが来たら違う選手に行ってもらおうというのはあった」と明かす。代打西川は四球を選び、1死満塁とチャンス拡大。続く渡辺佳が、フルカウントから右前へ2点適時打を放ち、追加点を挙げた。積極策が実り、連敗を3で止めた。渡辺佳は、この日1軍に合流し、即先発起用に応える形に。石井監督は「自分のカウントで打てる選手。あの場面は追い込まれていましたけど、いいコンタクトをしてくれました」とたたえた。

◆楽天則本昂大投手(32)が、7回7安打3失点で今季初勝利を挙げた。前回登板まで4試合で先発し、合計25回1/3を投げ、その間の援護点は0。「いつもと変わらず、自分のできることをやろうと思った」と平常心でマウンドに上がった。初回からストライクゾーン内で勝負を続け、少ない球数でオリックス打線を打ち取った。6回まで67球で3安打無失点。これまでとは一変して、打線から7点の援護をもらい、快投を続けた。だが7回2死から4連打を浴び、3失点。「両サイドをしっかり投げ分けできた。テンポ良くいけたが、今日勝っても、反省点の方が多い。そんなに満足はしてない。また次が来るんで、そこに向けてうまくやれたらいいかなと思います」と前を向いた。

◆魂込めて! 楽天岡島豪郎外野手(33)が、先制弾で勢いをもたらした。オリックス戦の2回、先頭で打席に入ると、1ボールから黒木の低め145キロを捉えた。左翼席最前列に運ぶ3号ソロ。今季これまで援護点0だった則本へ待望の1点をプレゼントした。「ノリ(則本)にはいつも厳しい展開で投げてもらっている。そういう思いは野手全員にあったし、なんとか今日ノリに勝ちをという思いで(試合を)してました」と、勝利に胸をなで下ろした。チームには数少ない13年の優勝経験メンバー。当時も下位に沈んだ序盤から巻き返して、東北を歓喜に導いた。「(チームを)落ち着かせたいとかはなくて、選手は一生懸命やっている。やることをやっていれば、絶対ツキは向いてくると思う。その思いで毎日変わらず過ごしていくだけですね」。経験があるからこそ、冷静に目の前の試合に挑み続ける。【湯本勝大】

◆オリックスは投手陣が食い止められず、同一カード3連勝を逃した。先発の黒木は3回4安打3四球1失点で降板。2軍では好投を続けていただけに、中嶋聡監督も「手詰まりになるというのはイメージになかった」と話した。代わった吉田も1回2安打2失点、3番手コットンも太田にソロ本塁打を浴びるなど4失点。4カード連続の勝ち越しは決めたが、指揮官は「最後の詰めのところで、うまく粘れないというか。守れないというのが現状かなと思います」と厳しかった。

◆孤立「無援」から、ようやく解放された。楽天則本昂大投手(32)が今季5戦目で初勝利をつかんだ。首位オリックスを相手に7回7安打3失点と好投。持ち球を駆使し、両サイドを丁寧に突いた。6回まで67球で3安打も、7回は2死から4連打を浴びて3失点。「テンポ良く、いい流れでいけた。だからこそ7回はもったいなかった」と悔しさもにじませた。"有言実行"の援護があった。試合前時点で、今季これまで25回1/3を投げて援護点は0。好投しても勝利投手の権利を得られなかった。この日は練習前に、岡島豪郎外野手から「今日は6点取ったるから」と、心強い言葉をもらった。宣言通りに、岡島が2回先頭で左翼へ先制の3号ソロ。今季初の援護点に則本も「あと5点な!」と、1学年上の先輩野手をハイタッチで迎えた。則本が守備でリズムを作ったことで、これまでとは一変して打線が奮起。6回には女房役の太田もソロを放ち、6回までに7点を奪った。則本は約束以上の援護点をもらって、「岡島さんのホームランか、(太田)光のホームランが余計だったんじゃないですか」と笑いを誘った。エースの力投で連敗も3で止めた。則本は岡島とともにお立ち台へ立った。チームは最下位に低迷しているが、「なんとかここから巻き返していくつもりなので、めっちゃ応援してください」と呼びかけた。「巻き返し」も有言実行するため、ファンとチーム一丸となって、はい上がっていく。【湯本勝大】

◆楽天は則本が7回3失点で今季初勝利。二回に岡島のソロ本塁打で先制。打線がつながり四回に2点、六回は4点を加え、連敗を3で止めた。オリックスは先発黒木を3回で下げて継投で勝機を探ったが、吉田、コットンがつかまった。

◆楽天・岡島豪郎外野手(33)が「5番・中堅」で先発出場し、左翼席に先制3号ソロを放った。0-0、二回先頭で相手先発、黒木の2球目を逆方向に流し打った。球団広報を通じて「打ったのは真っすぐ。昇り龍。わしづかみ」とコメントした。則本昂大投手(32)は、今季5度目の先発で初めて援護点をもらい、今季初勝利を挙げた。

◆楽天・則本昂大投手(32)が今季5度目の先発登板で、7回7安打2三振3失点と力投し、今季初勝利を挙げた。試合後、報道陣の取材に応じた、石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--則本の投球について「彼はレベルの高い投球をしてくれるので、そういう見方をすれば普通でした。完投してほしかったです」--則本は一回1死一、三塁のピンチを遊ゴロ併殺打に仕留めて波に乗った「精度の高いボールをしっかりと軸にして、投球したのが良かったのかなと思います」--この日1軍昇格した渡辺佳を即スタメン起用し、四回1死満塁から右前2点打を放った「あの場面は追い込まれていましたけど、何とかいいコンタクトをしてくれました」--2番手・内星龍が八回を1回無失点「内の投球を投手は見習ってほしい。自分から仕掛けて、勝負して、いい結果を残すのは投手としてすごく大事なことなので」

◆オリックスは投手陣が誤算だった。黒木は毎回四球を与えて、3回1失点。中嶋監督は「ファームではすいすい行っていた。手詰まりになるイメージはなかった」と信頼して送り出したが、早めの交代を決断した。ところが2番手吉田も死球が絡んで2失点、3番手コットンは本塁打を浴びて4失点と立て直せなかった。今季中継ぎから転向した黒木は2度目の先発で2敗目。前回に続いて試合をつくれず「球数が増えてしまい、自分のリズムで投げることができなかった」とうなだれた。

◆1軍昇格した楽天・渡辺佳が、「2番・右翼」で即スタメンに起用され、貴重な追加点を挙げた。四回1死満塁から右前に2点適時打を放ち「追い込まれたので、ボテボテのゴロでもいいから1点を取ろうと思って、食らいついた」と声を弾ませた。石井監督は「いいコンタクトをしてくれた」とたたえた。

◆待望の白星だった。楽天・則本昂大投手(32)が今季5度目の先発登板で7回7安打3失点と力投し、今季初勝利を挙げた。「テンポよく投げられた。(ファンと喜びを分かち合えて)ようやくプロ野球が帰ってきたなと思います」一回1死一、三塁。頓宮を遊ゴロ併殺に斬って波に乗った。最速151キロを計測し、95球。内外角に投げ分け、打者の裏をかく配球で的を絞らせなかった。七回2死から4連打を浴びて3失点したが、先発の役割を果たした。自身が登板した過去4試合、計25回?を投げて登板中に援護が1点もなかった。この日は二回に岡島の先制ソロが飛び出し、28イニング目でようやく援護点をもらった。しかし、右腕はベンチの奥に座っていたため、見逃すという〝オチ〟をつけた。チームは「則本を勝たせろ」を合言葉に一致団結。練習前には岡島から「6点取ってやる」と背中を押された。四回に2点、六回には4点を追加し、予告以上の7得点に右腕は「岡島さんの一発が余計でしたね」とジョークを飛ばし「攻守で野手の皆さんに助けられた」と頭を下げた。味方の援護がなくても「球界には好投手が多いから打つことは難しい。援護に恵まれない、と思ったこともない」と〝愚痴〟をこぼさなかった。石井監督は「精度の高いボールを軸にして投げた」と目を細めた。岡島と則本は2013年、球団初のリーグ優勝&日本一のメンバー。チームの連敗を3で食い止め、チームを押し上げる。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
20130 0.606
(↓0.019)
-
(-)
110128
(+3)
109
(+7)
28
(-)
12
(-)
0.272
(↓0.001)
3.170
(↓0.1)
2
(-)
ロッテ
18131 0.581
(↑0.014)
1
(↑1)
11198
(+3)
90
(-)
15
(-)
11
(+1)
0.228
(↑0.002)
2.710
(↑0.09)
3
(-)
ソフトバンク
16131 0.552
(↑0.016)
2
(↑1)
113101
(+6)
96
(+3)
20
(+2)
16
(+2)
0.240
(-)
2.990
(-)
4
(-)
西武
15180 0.455
(↓0.014)
5
(-)
110103
(-)
106
(+3)
26
(-)
21
(-)
0.243
(-)
2.900
(-)
5
(-)
日本ハム
14200 0.412
(↓0.012)
6.5
(-)
109111
(+3)
122
(+6)
22
(+2)
21
(-)
0.224
(↓0.001)
3.170
(↓0.1)
6
(-)
楽天
13190 0.406
(↑0.019)
6.5
(↑1)
11194
(+7)
112
(+3)
27
(+2)
25
(+3)
0.213
(↑0.003
3.210
(↑0.01)