ソフトバンク(★3対6☆)日本ハム =リーグ戦7回戦(2023.05.10)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:齋藤 綱記(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 裕樹(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(5号・2回表ソロ),マルティネス(3号・6回表2ラン),アルカンタラ(3号・6回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(6号・9回裏ソロ)

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◆日本ハムは2回表、野村のソロで先制に成功する。その後逆転を許すも、6回にはマルティネスとアルカンタラの連続本塁打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、好救援を見せた2番手・齋藤綱が移籍後初登板で白星をマーク。敗れたソフトバンクは、2番手・松本裕が誤算だった。

◆今季の日本ハム鈴木健矢は24イニングを投げ防御率0・00。3失点はあるものの、すべて失策が絡み自責点はまだ0。走者一塁で16打数1安打の被打率6分3厘、走者得点圏で25打数2安打の被打率8分と、走者を背負った場面で簡単に安打を許していない。今日も粘りのピッチングで自責点0を続けられるか。

◆両アキレス腱(けん)の違和感で前日9日ソフトバンク戦(リブワーク藤崎台)を欠場した日本ハム松本剛外野手(29)がベンチ入りメンバーから外れ、2試合連続の欠場となった。病院で検査を受け、診断結果を踏まえて今後の方針を決める見通し。試合前、稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(50)は「(松本剛本人は)『昨日より今日の方が感じは良くなっています』と言っていたけど、あまり無理はさせられない」と説明した。

◆日本ハムの野村佑希内野手(22)が、どでかい1発で先制点をたたき出した。2回先頭で打席に立つと、1ストライクからソフトバンク先発森の144キロツーシームを捉えた。打球速度178キロ、角度28度。ボールはぐんぐん伸びてスタンド上段に入る飛距離146メートルのビッグな5号ソロとなった。4月29日のソフトバンク戦(エスコンフィールド)以来9試合ぶり。5月初の本塁打に「打ったのはツーシーム。うまく反応して打つことができました。次も打ちます!」と意気込んだ。野村のシーズン最多本塁打は21年の7本で、5月の時点で、自己新まで残り3本に迫った。

◆日本ハムが2者連続の本塁打で、形勢を逆転した。1点ビハインドの6回2死一塁で、まずはWBCキューバ代表のアリエル・マルティネス捕手(26)だ。この回から登板したソフトバンク松本裕樹投手(27)の152キロストレートを捉え中堅スタンドへ。角度27度、打球速度175キロの強烈な打球は、飛距離133メートルの貴重な逆転3号2ランとなり「後ろに強打者のメンディー(アルカンタラ)がいるので、なんとかチャンスで回すことだけを考えていきました。思いきったバッティングができた」と振り返った。続くアリスメンディ・アルカンタラ内野手(31)は、松本の150キロの低めストレートをかち上げ、角度22度と低い弾道で右翼スタンドへ突き刺した。こちらは打球速度169キロ、飛距離134メートルの3号ソロ。さらに1点を追加し「マルティネスが前の打席で打ってくれたので、余裕を持って打席に入ることができました。しっかりと自分のスイングができて良かったです」とコメントした。

◆3月にロッテからトレードで加入した日本ハムの福田光輝内野手(25)が、移籍後初安打を放った。プロ入り初の「5番二塁」で先発出場。6回2死で迎えた第3打席、ソフトバンク2番手、松本裕樹投手(27)の148キロストレートを、右前に運んだ。1点ビハインドだったが、この出塁が口火となり、2死一塁から6番マルティネスの中越え2ランで逆転。さらにアルカンタラの右越えソロと2者連続本塁打が飛び出し、この回一気に3点を追加し、流れを変えた。福田光は8回無死一、二塁の場面で三塁後方に落ちるラッキーなポテンヒットを放ち、移籍初打点も記録した。

◆ソフトバンクは新庄日本ハムに3発を食らい、引き分けを挟んだ連勝が3でストップした。首位オリックスとのゲーム差は今季最大タイの3。手痛い1発攻勢に屈し、3位に後退した。1点リードの6回2死一塁。森を救援した2番手の松本裕が、6番マルティネスに痛恨の逆転2ランを献上した。中越えの打球を見送った右腕は、右手で頭をポンポンと2度たたいた。自分に活を入れたが、続く7番アルカンタラにも初球150キロを右翼席に運ばれた。2者連続の被弾で流れは一気に日本ハムへ。松本裕は「全部失投です」と肩を落とした。中継ぎ投手に黒星がついたのは、今季29試合目で初めてだった。松本裕はリーグ最多タイ、15試合目の登板だった。昨季は「7回の男」として活躍。今季はワンポイント起用にも応えるなどフル回転してきた。それだけに藤本博史監督(59)も「ホームランは打たれるもんです。責められないです。いいピッチングをしてくれているので。使った僕が悪いですから」とかばった。先発の森も2回、野村に特大の先制ソロを許した。チーム24被本塁打は、楽天と並びリーグワーストタイ。カード別で見ると、日本ハムに最多の8本塁打を許している。同カードは残り18試合を残しているだけに、急務の克服課題だ。松本裕は「もう1回しっかり。1試合1試合、1球1球に重きを置いて、集中して投げていきたい」と悔しさをかみしめ、懸命に前を向いた。11日の3戦目はノー被弾で勝ち切り、4カードぶりの勝ち越しを決めたい。【只松憲】▽ソフトバンク斉藤和投手コーチ(松本裕について)「明日からもチームがしんどい時に投げてもらわないといけない。反省は今日までにして、明日からまた頼りにしている」

◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手が一矢報いた。4点を追う9回1死。日本ハム池田の初球、カーブをすくい上げ、右翼テラス席へ意地の6号ソロを運んだ。0-1の4回には、変則右腕の鈴木の変化球を右手1本の片手打ちで一時同点となる適時二塁打をマーク。4打数2安打2打点で気を吐いた。「(同点打は)タイミングを外されましたが、うまく体を残して打つことができた」と納得の表情だった。

◆ソフトバンク森唯斗投手(31)が先発で5回3安打1失点と好投した。初回は2三振を奪うなど、3者凡退の滑り出し。2回は4番野村に先制ソロ弾を献上し、3回以降も毎回走者を置いたが、追加点は許さず。勝利投手の権利を持って降板したが、2番手松本裕が打たれて白星が逃げた。右腕は「5回まででしたが粘り強く投げることはできた」と手応え。登板間隔を空けるため、11日に出場選手登録を抹消される予定で、次週はベテラン和田が森の枠に入る予定だ。

◆ソフトバンク柳町達外野手が一時勝ち越しのタイムリーを放って存在感を出した。0-1の4回、柳田の右越え適時二塁打で追いつき、なお1死一、二塁の場面。日本ハム先発鈴木の直球を中前に運んだ。「甘いボールがきたら積極的にスイングを仕掛けることだけを考えて打席に入りました。イメージ通りのスイングができました」と納得顔だ。今季は開幕1軍を果たしたが2試合目に降格。4月23日に再昇格し、打率3割5分7厘と好調をキープしている。

◆日本ハム新加入の"ダブルコウキ"が投打で勝利を演出した。オリックスから加入の斎藤綱が5回1死二塁のピンチで移籍後初登板して後続を抑えると、6回にはロッテから加入の福田光が中前に移籍初安打。8回に打点も挙げた福田光は「うれしいっす」。3季ぶり白星の斎藤綱も「ウイニングボールは家に飾ろうかな」と喜んだ。

◆日本ハム江越大賀外野手が7年ぶりのマルチ安打を記録した。3回に右越え二塁打を放つと、5回は中前打。新庄監督からは試合前に「3三振までOK、4はあかんぞ」と言われたが、「追い込まれてから、いい反応ができた」と1打席目から結果を出した。「(新庄監督に)何とか当てて事を起こせと言われていたので、そこだけを意識して。2三振なのでセーフです」と笑みをこぼした。

◆日本ハム野村佑希内野手(22)が、飛距離146メートルというメジャー級の超特大弾で、敵地ファンの度肝を抜いた。先頭の2回、ソフトバンク森の144キロツーシームを豪快にフルスイング。先制の5号アーチは左中間席上段へ突き刺さった。野村の1発がチームメートのアーチを誘発し、痛快勝利。4番として進化中の22歳が、負傷者続出の打線を懸命に引っ張った。これぞ、進化系4番だ! 野村がメジャー級の超特大弾を敵地スタンドへ放り込んだ。先頭の2回、森の144キロをフルスイング。ぐんぐん伸びた打球は、左中間スタンド上段に着弾し「完璧だったっすね、久々に」とニヤリ。どちらかと言うと、クールガイ。普段は冷静な口調が、この日ばかりは少し興奮気味だった。新庄監督も「うまく打ったね~。最近、力が抜けて、いいポイントで打てている」。その"進化"には理由がある。本拠地で試合がある時には、早出練習で黙々とロングティーに取り組んだ。稲葉GMが現役時代、不調に陥りそうになると決まって行っていたルーティン。野村は「(スイングが)小さくならないよう、稲葉さんに教えてもらって。最近ポイントが近くなり気味だったので、打撃練習から大きく振っていた。そのまま試合で出せた」。9試合ぶりの今季5号でチームトップの万波に並んだ。同じく中長距離ヒッターの1学年上清宮、同学年の万波と切磋琢磨(せっさたくま)する。「飛距離に関しては2人ともすごい。万波に関しては頭ひとつ抜けている。モノが違う」と、ライバルたちを認めた上で「(飛距離が)100メートルでも150メートルでも本塁打は本塁打。僕はコンタクト率をもっと求めていければ。技術が上がれば、本塁打も打点も取れてくる」。自分なりのスタイルで"最強の4番"を追求する。チームは前日9日に続いて、昨季首位打者の松本剛が欠場。4月下旬には一緒に中軸を形成していた清宮が負傷離脱するなど、新庄監督が「これ以上、勘弁して。試合が出来なくなっちゃう」と悲鳴を上げるほど、故障者が相次いでいる状況だ。野村は「キャンプからずっとスタメンで出ていた選手がいなくなってしまったので、僕や万波、マルティネスが打たないと、チームとしても粘れない」。4番の自覚たっぷりの背番号5が、バットで反攻の5月をけん引する。【中島宙恵】日本ハム野村が放った5号ソロの飛距離146メートルは、今季のMLBでは4位タイに相当する。1位はスタントン(ヤンキース)が4月2日ジャイアンツ戦で放った485フィート(約148メートル)。2位はケルニック(マリナーズ)とクロフォード(ジャイアンツ)の482フィート(約147メートル)で、4位クロン(ロッキーズ)の479フィート(約146メートル)と同程度の特大弾だった。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が0-1の四回1死二塁から、日本ハム先発・鈴木のスライダーをとらえ、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。広報を通じて「タイミングを外されましたが、うまく体を残して打つことができたと思います。同点のタイムリーとなってよかったです」とコメント。その後、1死一、二塁から柳町が中前適時打を話し、2-1とリードを奪った。

◆サブマリンながら〝不沈艦〟だった日本ハム・鈴木健矢投手(25)がついに打たれた。今季はここまで中継ぎ登板も含め、9試合計24回で3失点ながらも全て失策絡みで自責点0。防御率0・00を続ける男は「詐欺ですね。(前回登板の3日の西武戦では)自分の牽制(けんせい)暴投(からの失点)もあるので、なおさら気にしていない」と話していた。この日も三回まで1四球だけの無安打投球と完璧な立ち上がり。120キロ台中盤の直球に、80キロ台中盤のカーブ。球速の緩急だけでなく、クイックモーションを入れるなど投球フォームの緩急もつけながら相手打者を翻弄していく。しかし、四回先頭の川瀬の中前打から1死二塁とピンチを招き、柳田に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて、ついに28イニング目にして自責がついた。さらに柳町にもタイムリーを浴びて、2点を失った。4月20日のロッテ戦から先発に転向。毎日ブルペン待機する日々から心の余裕も芽生え始めた。同僚の福田俊の勧めでサッカー漫画「アオアシ」を半身浴しながら読むのが最近のマイブーム。また、8日の移動休みには北山と河野と一緒に辛みそもつ鍋と馬刺しに舌鼓を打った。鈴木は「最近2試合は五回しか投げられていないので、中継ぎの人に迷惑を掛けている。それに、五回だったら、一生規定(投球回)に乗らないので」と話していたが、五回1死二塁と再び得点圏に走者を置いた場面で無念の降板となった。(東山貴実)

◆日本ハムが逆転勝ち。1―2の六回にマルティネスの3号2ランと、アルカンタラの3号ソロで3点を奪った。五回途中から移籍後初登板で好投した斎藤綱が、3季ぶりの勝利。ソフトバンクは松本裕が痛打され、3位に後退した。

◆日本ハムは1点を追う六回に外国人選手による2者連続アーチが飛び出した。6番のマルティネスが「後ろに強打者がいるので、何とか好機で回すことだけ考えた」と中堅左へ逆転の3号2ランを放てば、アルカンタラは「余裕を持って打席に入れた」と初球を狙って右翼席へ運んだ。清宮に五十幡、松本剛と主力が相次いで故障。得点パターンが限られる中、2死からの一発攻勢で劣勢を覆し、マルティネスは「打撃で結果を残して貢献するのが使命であり責任」と胸を張った。(ペイペイドーム)

◆7日にそろって1軍に昇格した移籍1年目の日本ハム・斎藤綱記(こうき)投手(26)と福田光輝(こうき)内野手(25)の〝Wコウキ〟が逆転勝利に貢献した。「(移籍)初登板で、とにかく(第一)印象がすごく大事だと思ったので、できるっていうところを見せたかった」。昨年11月にオリックスからトレード加入した変則左腕は1-2の五回1死二塁で救援し、中村晃、川瀬の左打者を打ち取った。直後の六回に打線が逆転したことで、プロ2勝目となる3年ぶりの白星を手にした。新庄監督は「宮西君が(チームに)2人いるような感じで。最近のファイターズは逆転できるチームになったので、中継ぎにも1勝が転がってくる。それが積み重なって年俸も3、4000万円、上がっていくという運を持った投手も必ずいる。その1人かもしれない」と評した。逆転劇のきっかけは3月にロッテからトレード加入した福田光。この日は5番で先発出場し、六回2死から移籍初安打となる右前打を放ち、マルティネス、アルカンタラの連弾を呼び込んだ。「1本出ると、気持ちは全然違う」。2点リードの八回無死一、二塁でも左翼線への適時二塁打で移籍初打点。指揮官は「左中間にグワンとツーベースを打ってくれる予感がしたので、(送り)バントのサインはなしで」と振り返った。11日は4カード連続勝ち越しを懸けて3人目のコウキ、北山亘基(こうき)が先発する。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
20120 0.625
(↑0.012)
-
(-)
111125
(+8)
102
(+2)
28
(+1)
12
(+1)
0.273
(↑0.004)
3.070
(↑0.04)
2
(1↑)
ロッテ
17131 0.567
(↑0.015)
2
(-)
11295
(+3)
90
(+2)
15
(-)
10
(+1)
0.226
(↓0.002)
2.800
(↑0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
15131 0.536
(↓0.02)
3
(↓1)
11495
(+3)
93
(+6)
18
(+1)
14
(+1)
0.240
(↓0.003)
2.990
(↓0.11)
4
(-)
西武
15170 0.469
(↓0.015)
5
(↓1)
111103
(+2)
103
(+3)
26
(+1)
21
(-)
0.243
(↓0.004)
2.900
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
14190 0.424
(↑0.018)
6.5
(-)
110108
(+6)
116
(+3)
20
(+3)
21
(+1)
0.225
(↑0.001
3.070
(-)
6
(-)
楽天
12190 0.387
(↓0.013)
7.5
(↓1)
11287
(+2)
109
(+8)
25
(+1)
22
(-)
0.210
(↓0.001)
3.220
(↓0.07)