◆広島が延長戦を制した。広島は2点を追う5回表、マクブルームと坂倉の適時打で2点を挙げ、同点とする。そのまま迎えた延長11回には、代打・松山の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、7番手・松本がプロ初セーブ。敗れた中日は、7番手・田島が誤算だった。

◆中日は延長11回、代打松山に決勝打を浴びて3連敗となった。リーグ最速で20敗に到達。借金も今季最多タイの8に膨らんだ立浪和義監督は「なんとか2点は取れたが、その後が取れなかった。そこが反省点です」と振り返った。3回、岡林が21イニングぶりの得点となる先制打を放つが、先発柳が2点のリードを守り切れず5回で降板。ゲーム後半は無得点が続いた。

◆広島は今季初のビジター同一カード3連勝で、2日以来の貯金となった。今季2度目の延長戦で、11回1死三塁から代打・松山が左中間を破る決勝の適時二塁打。3日DeNA戦以来の出場で大仕事をやってのけた松山は「久々であの場面で（出番が）来たのですごく緊張しましたけど、しっかりボールを見られていい緊張感の中でできたので、いい結果が出たと思う」と喜んだ。新井監督も「千両役者ですね。3ボールから浮いてきた球をね。技術と経験の詰まった一振り」と絶賛した。

◆広島が今季2度目の延長戦を制し、初のビジター同一カード3連勝を飾った。2－2で迎えた延長11回1死三塁で、代打の松山竜平外野手（37）が3ボールからの146キロストレートを捉えて左中間を破る決勝の適時二塁打に。3日DeNA戦の代打以来の出場で大仕事をやってのけたベテランは「よっしゃー！」と絶叫。「久々で、あの場面で（出番が）来たので、すごく緊張しましたけど、しっかりボールを見られて、いい緊張感の中でできたので、いい結果が出たと思います」と喜んだ。その裏、先頭の中日高橋周を塹江が遊ゴロに仕留め、1死無走者で7番手で松本竜也投手（23）が登板。続く2人を完璧に抑え、プロ2年目で初セーブを挙げた。「いつもとやることは変わらないけど、一発は食らいたくないなというのがあってそこだけ意識していつも通りやりました。（初セーブは）うれしいです。自分にとってものすごくいい経験になりました。（勝利球は）自分が奪いました」。守護神・栗林を欠く状況で救援陣が奮闘し、つかんだ勝利。松本は「先発の人たちが長いイニングを投げてくださっているし、全員で勝ちを取るのがカープの野球。1戦1戦、家族全員で戦っていきたい」と熱かった。新井貴浩監督（46）は「千両役者ですね。3ボールから浮いてきた球をね。技術と経験の詰まった一振りだったと思いますね」とまずは松山をねぎらい、総力戦での勝利を「全員野球で勝ちきったっていう素晴らしい試合だったと思います」と笑顔で締めた。これで2日以来の貯金を手に。エース大瀬良が復帰する12日巨人戦（東京ドーム）で、4連勝を狙う。

◆中日ドラフト２位ルーキー、村松が四回にプロ初打点を挙げた。２死二塁で、カウント２―２からコルニエルの落ちる球を捉えると打球は中堅へ。適時二塁打となり「絶対に点を取りたかった」と振り返った。静岡高―明大から入団。３月のオープン戦中に右膝を痛めて出遅れたが、４月下旬に２軍から昇格。遊撃を主に先発出場する。２軍では打撃や守備を「基礎からやり直した」と言い、地道な積み重ねが好機での一打につながった。

◆広島の坂倉が五回に適時打を放った。マクブルームの左前打で１点を返した後、２死二、三塁から柳の速球を左前にはじき返し「前の打席の得点圏では駄目だった。何とか打てて、同点に追い付くことができて良かった」と振り返った。二塁走者のマクブルームも本塁突入を試みたが、左翼手の好返球で勝ち越しとはならなかった。

◆広島が３連勝。同点の延長十一回、代打松山が勝ち越しの適時二塁打を放った。５番手の矢崎が２勝目、最後を締めた松本がプロ初セーブを挙げた。中日は２点を先行したがすぐに追い付かれ、最後は田島が失点。３連敗となった。