阪神(★0対1☆)ヤクルト =リーグ戦7回戦(2023.05.09)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:吉村 貢司郎(2勝1敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝1敗9S))
敗戦投手:村上 頌樹(2勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(5号・7回表ソロ)

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◆ヤクルトが接戦を制した。ヤクルトは両軍無得点で迎えた7回表、サンタナのソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・吉村が6回1安打無失点の好投。その後は3人の継投で完封リレーを展開し、吉村は今季2勝目を挙げた。敗れた阪神は先発・村上が好投するも、打線が沈黙した。

◆阪神村上頌樹投手(24)が「村上対決」で返り討ちに合わせる。9日のヤクルト戦(甲子園)に先発予定。前回対戦の4月29日には、「村神様」こと主砲村上を3打数無安打に抑え、8回無失点で今季2勝目を挙げた。「『村神様』となるとあっちになる。自分は自分なので、村上頌樹という名前を覚えてもらうようにやっていきたい」。昨季の3冠王を再び抑え、難読の頌樹(しょうき)をあらためて全国に知らしめる。8日には甲子園でキャッチボールやダッシュなどで調整。本拠地での先発は2軍では経験済みだが、1軍では初。「やっと投げられるので存分に楽しみたい」と目を輝かせた。智弁学園では春夏合わせて3度甲子園に出場。3年時の16年センバツでは優勝投手になった。今季から声出し応援も復活し、当時と変わらない大歓声のマウンド。「高校時代はだいぶ前なんですけど、あの時もいいピッチングができた。それができるように頑張ります」と、再現を目指す。当初は6日の広島戦で登板予定だったが、雨天中止で7日にスライド。その7日も中止となり、中9日で臨む一戦。登板日が2日連続で流れ、次の試合で登板するのは14年8月5日のメッセンジャー以来だ。難しい調整だが「登板が長引いているので、あまり(練習を)やり過ぎないというか、それで疲れたら意味がない。万全に臨めるようにやっている」と体調管理に気をつけている。ここまで先発として2勝を挙げ、開幕から25イニング連続で無失点を継続。2リーグ制後、セ・リーグでの記録は63年中井悦雄(阪神)の31回だ。セ界新記録まであと6回。「やっぱり甲子園でいい投球をしたい。歓声もすごいですし、ファンの皆さんも大勢来ている。早く投げたいです」。聖地の虎党にもあいさつ代わりの快投を披露する。【波部俊之介】

◆阪神の新助っ人ヨハン・ミエセス外野手(27)が、またしても守備でビッグプレーをみせた。両軍無得点の5回、先頭オスナの右翼手前へのフライに猛ダッシュ。地面すれすれのボールに足から滑り込み、見事にキャッチした。快投を続ける先発村上も「おっ」と驚きの表情をみせ拍手を送り、ベンチで見守っていた岡田監督も満面の笑みで拍手してたたえた。ミエセスは1軍昇格即スタメンで出場した5日の広島戦(マツダスタジアム)でも4点リードの4回裏1死、広島秋山の右中間への飛球に激走し、フェンス手前のウォーニングゾーンでグラブを伸ばしてキャッチするなど、ハッスルプレーをみせていた。さらに中野拓夢内野手(26)も5回1死一塁から、古賀の一、二塁間への打球に懸命にダッシュしてグラブを目いっぱい伸ばして捕球し、すかさず二塁へ送球して一塁走者の進塁を阻止した。好プレー連発で、甲子園はドッと沸き立った。

◆阪神村上頌樹投手(24)が60年ぶりの快挙を達成した。先発で6回まで無失点に抑え、2リーグ制後のセ・リーグ記録に並ぶ開幕後31イニング連続無失点をクリアした。前回の達成者、63年中井悦雄(阪神)に並ぶ記録となった。1回は難なく3者凡退スタート。2回は先頭の4番村上に左翼線にポトリと落ちる不運な安打を許すと、5番サンタナにも左前打を浴びて無死一、二塁。ここから6番オスナを空振り三振、7番長岡を捕邪飛、8番古賀も捕邪飛に仕留め、ピンチを脱して勢いづいた。5回は先頭6番オスナの右前への飛球をミエセスがスライディングキャッチ。1死一塁では8番古賀の一、二塁間へのゴロを二塁中野が好捕し、間一髪で二塁封殺をもぎ取った。仲間の好守にも助けられた。村上は4月1日DeNA戦で救援として今季初登板。以降は先発として完封勝利を含む2勝を挙げており、いずれも無失点。この試合まで25イニング連続無失点だった。今季3勝目をかけた試合でも立ち上がりから6つの「0」を並べ、偉業を成し遂げた。

◆阪神村上頌樹投手(24)が、ついに今季初失点を喫した。両チーム無得点で迎えた7回表、先頭の6番サンタナに左中間席までソロを運ばれた。今季5試合目の登板。開幕からの連続無失点はセ・リーグ最多タイの31イニングで止まった。1回は難なく3者凡退スタート。2回は先頭の4番村上に左翼線にポトリと落ちる不運な安打を許すと、5番サンタナにも左前打を浴びて無死一、二塁。ここから6番オスナを空振り三振、7番長岡を捕邪飛、8番古賀も捕邪飛に仕留め、ピンチを脱して勢いづいた。5回は先頭6番オスナの右前への飛球をミエセスがスライディングキャッチ。1死一塁では8番古賀の一、二塁間へのゴロを二塁中野が好捕し、間一髪で二塁封殺をもぎ取った。仲間の好守にも助けられ、6回2死一塁では4番村上を外角低めいっぱいの直球で見逃し三振。この時点で63年中井悦雄(阪神)以来60年ぶり、2リーグ制後のセ・リーグ記録に並ぶ開幕後31イニング連続無失点をクリアしていた。村上は4月1日DeNA戦で救援として今季初登板。以降は先発として完封勝利を含む2勝を挙げており、いずれも無失点。この試合まで25イニング連続無失点だった。村上が7回、サンタナに1発を浴び、開幕からの連続無失点が31回でストップ。開幕からの連続無失点記録は1リーグ時代の39年高橋(阪急)がマークした38回1/3、2リーグ制後は21年平良(西武)の38回だが、セ・リーグでは63年中井(阪神)に並ぶ最長記録となった。63年中井は新人で、プロ初登板から記録したもの。村上はプロ3年目も、昨年まで通算0勝1敗。セ・リーグで開幕から無失点を30回以上続けたのは中井と村上しかいないが、2人とも無失点スタート時は「プロ0勝」だった。なお、中井が失点したのは10月17日広島戦の2回で、村上と同じく藤井にソロ本塁打を浴びて止まっている。

◆甲子園のバックスクリーンがまさかのアクシデントに見舞われた。8回のマウンドに2番手岩貞祐太投手(31)が上がり、先頭の代打浜田に1球目を投じようとした際に左腕がバランスを崩して仕切り直し。直後に電光掲示板が真っ暗になった。その後一時試合が中断し、場内アナウンスでは「スコアボードに不具合があり、表示がありません。大変ご迷惑をおかけいたします」と説明があった。ストライク、ボール、アウトを示す「BSOカウンター」に故障はなかった。約20分後に復旧した。球場担当者は「20時15分から約20分ぐらい消えましたが、原因は何も分かっていない状況で究明中です。一時的に復旧しましたが、それも含めて調査中です。それ以外にお話しできることはありません」と困惑していた。

◆先発村上頌樹投手(24)は7回5安打1失点で降板となった。「ストライクを先行できず、リズムの悪い投球になってしまいましたが、なんとか粘り強く投げることができた。ただ、緊迫した試合展開の中で先に点を与えてしまい悔しい」と、登板を振り返った。6回までスイスイと回を進めて無失点。63年中井悦雄(阪神)の持つ2リーグ制後のセ・リーグ記録に並ぶ、開幕から31イニング連続無失点を達成した。しかし、記録更新をかけた7回、先頭のサンタナに今季初失点となる先制ソロを被弾。この回は最少失点に留めたが、直後の攻撃で代打が送られた。

◆阪神の連勝が3で止まった。0-0で進んだ7回。先発の村上頌樹投手(24)が先頭のサンタナに142キロの真っすぐを左中間席に運ばれ、均衡を破られた。打線は先発の新人吉村らを打てず、今季2度目の完封負け。攻撃陣は好調だったが、雨天中止などで3日間試合がなかった影響もあったのか。満員の甲子園はため息に包まれ、岡田監督も厳しい表情だった。村上はこの試合、序盤から好投し、6回を無失点に抑えた時点で開幕からの連続無失点を31イニングとし、1963年(昭38)に中井悦雄(阪神)がマークしたセ・リーグ記録に並んだ。新記録を狙った7回のマウンドで喫した今季初失点が、痛恨の決勝点になってしまい初黒星も喫した。

◆阪神坂本誠志郎捕手(29)の開幕からの先発マスク出場時の連勝がついに「9」でストップした。先発村上と4度目のバッテリーを組み、本調子ではない中でも巧みなリードでけん引。ただ、両軍無得点の7回、先頭のサンタナに浴びた1発が決勝弾となり、自身としても今季"初黒星"。坂本は「7回を1点に抑えた村上を勝たせてあげられなかったのは悔しい」と嘆いた。村上は今季ヤクルトとの対戦が2回目だったこともあり、配球面でも工夫を凝らした。「ちょっと今までと(攻め方を)変えようと言って、しっかり投げきれるのは村上の実力。それに応えてくれてこういうゲームができた」とたたえた上で「サンタナに打たれたのは悔しい。あの1球は」と最後に言葉を振り絞った。

◆過去5戦で17被弾、47失点と大荒れだったヤクルト投手陣を引き締めたのはルーキーだった。互いに無得点で迎えた6回2死満塁。ドラ1吉村貢司郎投手(25)が珍しく感情をあらわにした。2死から3連続四球で迎えた阪神佐藤輝。「自分で招いたピンチ。全力で腕を振った」と、フルカウントから136キロで空振り三振を奪うと右手で強くグラブをたたいた。開幕ローテから1度も離脱することなく6戦目の先発で、6回を投げ1安打も無失点もプロ初。高津監督が「マウンドでの立ち居振る舞いが落ち着いてきた」と成長に目を細めた。好投手村上も意識した。国学院大だった吉村にとって村上(東洋大)は同じ東都大学野球リーグで1学年下。「すごく良い投手なのでロースコアになると思い自分も負けじと投げた」。4月30日の前回阪神戦(神宮)、5試合目にしてようやくプロ初勝利を挙げた。その翌日「やっぱり目標は新人王?」と聞くと「もちろんですよ」と笑った。連勝で2勝目をつかみ「この流れで勝利を積み重ねたい」とタイトルへの野心は燃えたままだ。▽ヤクルト・サンタナ(7回先頭で左中間へ決勝5号ソロ)「吉村が粘り強く投げていてなかなか援護できていなかったので、何とか点を取りたかった。村上投手もすごくコントロールが良かったが失投を1発で仕留めることができた」

◆阪神の連勝が3で止まった。0-0で進んだ7回。先発の村上頌樹投手(24)が先頭のサンタナに142キロの真っすぐを左中間席に運ばれ、均衡を破られた。打線は先発の新人吉村らを打てず、今季2度目の完封負け。攻撃陣は好調だったが、雨天中止などで3日間試合がなかった影響もあったのか。満員の甲子園はため息に包まれ、岡田彰布監督も厳しい表情だった。指揮官の一問一答は以下の通り。-最後は1点が遠かった「うーん、なあ。あんまり苦手意識つくったらアカンよなあ。もう吉村にずっとなあ。3回目やからなあ、うーん」-オープン戦のときからフォームのことを「うーん、まあフォームよりもテークバックやろ。うしろが小さいからなあ。みんな刺されてしまうというかなあ」-当然、対策はしていたと思うが「いやいや、それはもう、半分ストレートやから。なあ。バッター2人でガラッと変えよったよなあ。(初回ですか?)うーん。初回なあ。1、2番がなあ。捉えたら、あんなもん抜けとったら全然違うんやけど。それがもうな、カウント(球)はもう、変化球ばっかりになったやんな」-6回はチャンスがあった「まあな。前も一緒やんか。ツーアウトからな。フォアボールを3つ出してというのはあったけど、まあ、あんまりチャンスないから、やっぱりあのへんで1本な、仕留めなあかんわな」-村上は登板変更があったが「いやいや、まあ、ブルペンでもずっとええって言うてたからな、今日も、試合前も。ある程度抑えると思ってたけどな。向こうもな、早打ちというかな、それなりの対策はやってきたんちゃう」-守備はしっかり守った「いやいや、守りは普通やんか。そんなもん、しっかり守れなんか一言も行ってないよ」-中野もいい判断で二塁に投げた「うーん、まあいい判断て、そら普通やろ。セカンドでアウトできると思たらセカンド投げてアウトしたらええんちゃうん、そういうことやん、そんなん全然何も思てないよ、そんなもん」-村上はずっといい「まあ、なあ、あれ(開幕からの連続イニング無失点記録の31回)並んだんやろ、6回で。なあ、嫌な感じやったけどなあ。打席も村上からやったからなあ、7回までにもう100(球)いくなあ思たからな。7回まででやめとこう言うとったんやけどな。まあだからちょうど裏に打席も回ってくる、あれ9番からやったからな」-若いのに2回連続でスライドしても安定感ある投球をみせている「いやいや、そら、だから火曜日任せようと思うやんか。おーん」-打線があと1本「そうやなあ、最後もバットに当てんとなあ。最後は低めに来るからのお。変化球を振るからなあ」-原口を先に出して渡辺諒を後にした「原口、あんまり調子よくないからなあ。まあ、あれは2死一塁やから1発ほしいわけやからな」-8回に-スコアボードが消えた「え、スコアボードなあ。あれでおかしなったよなあ。なんかなあ(笑い)。なんやったん?」-いやわからないです「すごい暗いな。あれがないだけでもなあ」-あんなのは見たことない「ないな、あんなん初めてやわ」-やりづらいことはない「いや、暗く感じたよ、やっぱりなあ、おーん」

◆チーム4連勝は逃したけど、ようやったで! 阪神村上頌樹投手(24)が60年ぶりにセ界記録に並んだ。1軍甲子園デビュー戦となったヤクルト戦で先発し、6回まで無失点。63年中井悦雄(阪神)が持っていた2リーグ制後のセ・リーグ記録、開幕から31イニング連続無失点に並んだ。両チーム無得点の7回にサンタナに先制ソロを許し、記録はストップ。7回5安打1失点で初黒星を喫したが、「火曜日の男」として今や主戦級の存在感だ。60年ぶりの偉業を、渾身(こんしん)の直球で決めた。両チーム無得点で迎えた6回表2死一塁、1ボール2ストライク。阪神村上はヤクルト4番村上に外角低めいっぱいの144キロ直球を投げ込んだ。「この打者を絶対に出してはいけない、というところで投げ切れたので良かったです」。「村神様」が微動だにできない1球で見逃し三振。思いきりグラブをたたいた。開幕から31イニング連続無失点。63年中井悦雄(阪神)以来60年ぶりに、2リーグ制後のセ・リーグ記録に並んだ瞬間だった。1軍甲子園デビュー戦。「存分に楽しみたい」と燃えていた。2回無死一、二塁では5番オスナをフォークで空振り三振。6番長岡、7番古賀を捕邪飛に仕留め、ピンチを脱した。ミエセスや中野の好守備にも助けられ、勢いづいた。甲子園は自身を成長させてくれた場所だ。智弁学園3年春のセンバツ大会はエースとして全5試合を投げ抜き、日本一投手に。だが、春夏連覇がかかった夏の甲子園はライバル校に研究し尽くされた。バッテリーと対策を練る日々。カーブやチェンジアップを多投した夏、2回戦で鳴門に屈して高校野球を終えた。当時バッテリーを組んでいた岡沢智基(現ホンダ鈴鹿)は「終わった後はバスでずっと寝ていた。ホテルに帰るまで爆睡でアイシング。でも、頌樹のしんどい顔を見たことない」と振り返る。限界まで出し切った夏があるから、今がある。あれから約7年。進化して聖地へ帰ってきた。連続無失点記録は7回に止まった。先頭サンタナに左中間席までソロを運ばれ、7回1失点で初黒星を喫した。とはいえ、偉大な数字は色あせない。岡田監督は「(記録に)並んだやろ、6回で。嫌な感じやったけどなあ。7回まででやめとこう言うとったんやけどな」と苦笑いしつつ「(週頭で重要な)火曜日を任せようと思うやんか。なあ」と強まる信頼感を隠さなかった。「自分1人の力じゃない。捕手の方々や、野手の皆さんが守ってくださったおかげです。次に生かしたいなと思います」快挙達成を謙虚に振り返った村上。小休止した快進撃はすぐさま再開させる。【三宅ひとみ】■63年の阪神中井に並ぶ村上が7回、サンタナに1発を浴び、開幕からの連続無失点が31回でストップ。開幕からの連続無失点記録は1リーグ時代の39年高橋(阪急)がマークした38回1/3、2リーグ制後は21年平良(西武)の38回だが、セ・リーグでは63年中井(阪神)に並ぶ最長記録となった。63年中井は新人で、プロ初登板から記録したもの。村上はプロ3年目も、昨年まで通算0勝1敗。セ・リーグで開幕から無失点を30回以上続けたのは中井と村上しかいないが、2人とも無失点スタート時は「プロ0勝」だった。なお、中井が失点したのは10月17日広島戦の2回で、村上と同じく藤井にソロ本塁打を浴びて止まっている。

◆バックは任せろ! 先発村上の60年ぶり大記録を、野手陣が好守でお膳立てした。失点の許されない、記録のかかる息詰まる展開。独特の緊張感の中、ナインのはつらつプレーに満員の甲子園が何度もわいた。まずは二塁中野拓夢だ。0-0の3回1死一塁。遊ゴロをさばいた木浪のトスがそれてしまう。だがグラブを目いっぱい伸ばして捕球し、そのまま一塁へ。今度はショートバウンド送球を一塁大山が難なく捕球し、併殺を完成させた。「なんとかプレーを完結させることが大事だと思っていた。本当に大山さんがよく助けてくれたと思う」。中野はフォローにも感謝、感謝だ。5回には再び1死一塁から一、二塁間への深い打球に食らいついた。「迷ってしまったら無理だった」。すぐさま二塁へ送球して封殺。「村上も頑張ってましたし、取れるアウトをアウトにしてあげたい気持ちはあった」。今季から守る二塁でいまだ無失策。ドラフト同期の奮闘に守備で応えた。右翼ミエセスも5回、手前の打球に巨体を揺らしながら猛ダッシュ。「全力でできているので良かった」とスライディングキャッチを決めた。5日広島戦でも右中間への飛球をランニングキャッチ。再びの好守に岡田監督も両手をたたき、笑顔でたたえていた。好守が光ったナイン。現時点で失策数はリーグ最少の11だ。指揮官は中野の5回の好判断にも「そら普通やろ。そんなん全然何も思てないよ、そんなもん」と当たり前と言わんばかり。虎の守備陣は、日に日に堅くなっている。【波部俊之介】○...ミエセスは2リーグ制後球団初となるデビューから2戦連発を達成できなかった。2試合連続で「6番右翼」で出場。4打数無安打に終わったが、1軍では初の甲子園でのゲームを終え「雰囲気もすごくよく、ファンの人にもすごく応援していただけた。今日は負けたけど、明日から全部勝ち続けるつもりでやりたい」と気合十分だった。

◆今季2度目のゼロ封負けで、阪神の連勝は3でストップした。1失点で踏ん張った村上を援護できなかった。岡田彰布監督(65)は「あまり苦手意識作ったらあかんよな。もう吉村にずっとなあ。3回目やからなあ」と嘆き節。ヤクルト先発のドラフト1位吉村が虎キラーになりかけている。吉村の2勝はどちらも虎が相手。3度対戦し、17イニングで2点しか奪えていない。この日の安打は4回に中野が放った右前安打のみ。6回1安打無失点に抑え込まれ「フォームよりもテークバックやろ。後ろが小さいから、みんなさされてしまうからな」と敗因を分析した。初回、1番近本が2球目に強い打球の一ゴロ、2番中野も2球目を中堅後方へ飛球を放った。するとヤクルトバッテリーは配球を変えてきた。指揮官は「打者2人でガラッと変えよったなあ。1、2番がとらえたら、それがもうな、カウント(球)は変化球ばっかりになったやんな」と巧みなリードに悔しさをにじませた。6回2死から3連続四球で2死満塁のチャンスをつくったが、5番佐藤輝が外角フォークに空振り三振。「まあ、あんまりチャンスないから、やっぱりあのへんで1本な、仕留めなあかんわな」。吉村には今回もいいイメージを持たれたままだ。9回には抑えの田口から1死三塁のチャンスを作りながら、代打渡辺諒、木浪が連続空振り三振で試合終了。好調だった打線も2試合連続雨天中止で3日間空いた影響もあったのか、1点が遠かった。首位DeNAも敗れ、2・5ゲーム差は変わらない。18年ぶりの「アレ(=優勝)」を果たすためにも、吉村をこれ以上虎キラーに成長させるわけにはいかない。【石橋隆雄】

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は村上頌樹投手(24)がプロで初めて甲子園での先発マウンドに臨む。ここまで先発した3試合で25イニング連続無失点。抜群の安定感で快投を継続している右腕が、スタメンマスクでは9戦9勝の坂本誠志郎捕手(29)とのコンビで3勝目を狙う。またヨハン・ミエセス外野手(27)も「6番・右翼」で本拠地デビュー。

◆10日の8回戦に先発する阪神・西勇輝投手(32)はショートダッシュなどで調整し「相性がいいとか悪いとかじゃなくて、(大事なのは)どれだけゲームを作れるかだけ」と気合を入れた。1勝目を挙げた4月18日の広島戦(甲子園)を最後に白星から遠ざかっており、3日の中日戦では今季最短の2回6失点で降板。直近2試合連続で3回以内にKOされている中でも、もいかに平常心で投球できるかをポイントに挙げ、「心と体のコントロールをうまくすることが一番大事」と強調した。

◆10日の阪神戦に先発する43歳のヤクルト・石川雅規投手は、ダッシュなどで調整した。1軍では4月20日の中日戦(神宮)以来の登板だが、調整のため5月2日のイースタン・リーグ、巨人戦(ジャイアンツ球場)に登板し3回1失点。22年連続勝利を目指し、今季3度目の先発マウンドに立つ球界最年長左腕は「一つ一つの積み重ねなので、今シーズンの1つ目の勝利がほしい」と言葉に力を込めた。

◆阪神の新外国人ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス3A=が5日の広島戦(マツダ)に続いて「6番・右翼」で先発出場。五回で安打かという打球を好捕する美技を見せた。五回先頭の6番オスナの右前にフラフラと上がった打球に対し、通常の守備位置で守っていたミエセスが前方へ猛然とダッシュ。最後は鮮やかにスライディングキャッチ。この日も五回まで無失点を継続中の先発・村上を盛り立てるファインプレーでスタンドを沸かせた。

◆阪神・村上頌樹投手(24)がプロで初めて甲子園で先発。六回までスコアボードにゼロを並べ続け、開幕から3試合続いていた無失点イニングを「31」まで伸ばし、2リーグ制後のセ・リーグ記録、1963年の阪神・中井悦雄に並んだ。二回、先頭の4番・村上に初球の直球を左前に運ばれ、続くサンタナにもフルカウントから左前打を許して無死一、二塁を招いたが、オスナを空振り三振、7番・長岡を捕邪飛、8番・古賀を一邪飛に仕留めてピンチを脱出した。三回は1死から1番・塩見を四球で出したが青木を併殺打に抑えて切り抜けた。四回は中軸3人を三者凡退に抑えた。五回は1死から長岡に中前打を許したが、古賀を二ゴロ併殺に仕留めた。六回は塩見から空振り三振を奪った後、青木に右前打を許したが、山田を左邪飛、村上を見逃し三振に斬って取り、記録に並んだ。登板予定だった6、7日の広島戦が(マツダ)雨天中止となり、スライド続きで臨んだ登板で、好調を継続して快投をみせる右腕にスタンドから大きな拍手が起こった。

◆スコアボードに「1」を刻んだ。ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が七回先頭で左中間席への5号ソロ。阪神・村上の連続イニング無失点を「31」で止め、貴重な先制点をもたらした。5球目、142キロの速球を捉え、5日のDeNA戦(神宮)以来の一発。二回にも左前打を放っており、好右腕投手から複数安打を記録した。

◆阪神・村上頌樹投手(24)が七回、先制のソロ本塁打を浴び、開幕から連続イニング無失点が「31」でストップした。プロで甲子園初先発となった村上は六回までスコアボードにゼロを並べ続け、開幕から3試合続いていた無失点イニングを「31」として2リーグ制後のセ・リーグ記録、1963年の阪神・中井悦雄に並んだが、0-0の七回に先頭の5番・サンタナにカウント2-2から高め直球を左中間席に運ばれ、先制点を許した。

◆八回表のヤクルトの攻撃中に甲子園のスコアボードの電光掲示の大半が消滅するハプニングが起こった。この回先頭の代打・浜田の打席で時刻とストライク・ボール・アウトの表示のみを残して消滅。スコア表示と両チームのオーダーが消えた状態で試合が進行した。スタンドからどよめきが起こる中、浜田の打席後に「ただいまスコアボードの不具合で点検を行っております。スコアボードが不具合で表示できません。ご了承くださいませ」と場内アナウンスがされた。約15分、スコアボードが消灯した状態で試合が進行したのち、八回裏の阪神の攻撃中にスコアと両軍オーダーの表示が復活した。

◆阪神は0-1で今季2度目の完封負けを喫した。プロで甲子園初先発となった村上頌樹投手(24)は六回までスコアボードにゼロを並べて開幕連続イニング無失点を「31」としセ・リーグタイ記録を達成したが、七回に先頭のサンタナに決勝の3号2ランを浴び、悔しい今季初黒星。打線はヤクルトの継投の前に4安打に終わった。 阪神の連勝は3でストップし、貯金は4となった。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が6回1安打無失点の好投でプロ2勝目(1敗)を挙げた。以下、吉村のヒーローインタビュー。ーー九回、田口が1死3塁のピンチで連続三振「スゴい頼もしい先輩なので安心して見ることができましたーープロ2勝目「素直に嬉しい気持ちでいっぱいです」ーー阪神・村上との投げ合い「すごいいいピッチャーなのでロースコアになるだろうなと思いつつ、自分のピッチングでしっかり投げました」ーー今日のよかった点「真っすぐがよかったので、そこで押せたのがよかったかなと思います」ーー六回2死満塁の場面について「自分が招いたピンチなので、絶対抑える気持ちで腕を振って投げました」ーー自身連勝をマーク「この流れに乗って勝利を積み重ねていければいいかなと思います」ーー次回の登板へ意気込み「自分の投球を続けていけたら」

◆気迫のこもった投球だった。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が6回1安打無失点。セ・リーグ記録に並ぶ、開幕から31イニング連続無失点記録を達成した村上と白熱した投手戦を展開した。「(甲子園は)ファンの方も熱くて雰囲気もすごいので、負けずに頑張りたい」先発予定だった7日のDeNA戦(神宮)が雨天中止となった影響で、登板日がずれて初めて任されたカード初戦。意気込み通り、抜群の安定感を見せた。四回先頭の中野に右前打されるまで無安打投球。六回は2死から3者連続四球で満塁とされたが、最後は佐藤輝を空振り三振に打ち取りガッツポーズを見せた。リベンジしたい相手だった。国学院大出身の吉村にとって、投げ合った村上は東洋大出身の1学年下で東都大学野球リーグでしのぎを削った間柄。吉村は4年春に3勝1敗、防御率0・93と結果を残したが、村上が6勝0敗、同0・77とタイトル争いに敗れた因縁の相手でもあった。2人がリーグ戦で投げあったことはなかったが吉村は「意識していたライバル。悔しい思い出しかない。プロでは負けたくない」と雪辱を誓った。プロ5戦目の登板となった前回4月30日の阪神戦(神宮)で6回1失点に抑え、プロ初勝利。お立ち台では「長かった。これからどんどん勝てるようにしたい」と誓った。スワローズの未来を担う最速153キロ右腕が実力を存分に発揮した。(森祥太郎)

◆ヤクルトは1-0で迎えた九回、守護神・田口麗斗投手(27)がマウンドに上がり先頭の佐藤に二塁打を許すなど1死三塁のピンチを招くも、2者連続三振に斬り9セーブ目を挙げた。田口は試合後、ツイッターを更新し、「すわほー?? こーじniceピッチング。2勝目最高。ミンゴniceホームラン、良いパワーだ。優大niceリード 今日はドヤって良いよ」と活躍した同僚を称えた。また、自身を含めた清水、石山の中継ぎ陣の3ショットも掲載し「僕ら仲良いんすよ~」とアピール。「明日も18時プレーボール またみんなでいくよーー」と呼びかけた。

◆阪神が今季2度目の完封負け。村上頌樹投手(24)の開幕からの連続イニング無失点は「31」で止まった。6回無失点で、1963年の阪神・中井悦雄が持つセ・リーグ記録の「31」に並んだが、七回先頭のドミンゴ・サンタナ外野手(30)にソロ本塁打を浴びて、リーグ記録更新はならなかった。攻撃では六回2死満塁で佐藤輝明内野手(24)、八回2死二塁では大山悠輔内野手(28)が空振り三振。九回1死三塁の好機を作ったが後続を断たれた。村上は今季初黒星。坂本誠志郎捕手(29)のスタメン試合の連勝は「9」で止まった。八回にはスコアボードの表示が消えるアクシデントもあった。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=16勝12敗1分、観衆=4万1128人)。ーー1点が遠かった「あんまり苦手意識作ったらアカンよなあ。もう吉村にずっとなあ。3回目やからなあ、うーん」ーーオープン戦からフォームのことを「フォームよりもテークバックやろ。後ろが小さいからなあ。みんな差されてしまうというかなあ」ーー対策はしていた「それはもう、半分ストレートやから。バッター2人でガラッと変えよったよなあ。初回なあ。1、2番(近本一ゴロ、中野中飛)がなあ。捉えたら、あんなもん抜けとったら全然違うんやけど。それがもうな、カウント(球)はもう、変化球ばっかりになったやんな」ーー六回はチャンスがあった「前も一緒やんか。ツーアウトからな。フォアボールを三つ出してというのはあったけど、あんまりチャンスないから、あの辺でな一本な、仕留めなアカンわな」ーー村上は登板変更があったが「ブルペンでもずっとエエって言うてたからな、今日も、試合前も。ある程度抑えると思ってたけどな。向こうもな、早打ちというかな、それなりの対策はやってきたんちゃう」ーー守備はしっかり守った「守りは普通やんか。そんなもん、しっかり守れなんか、ひと言も言ってないよ」ーー中野もいい判断で二塁に投げた(五回1死一塁で一、二塁間のゴロを好捕して二塁封殺)「いい判断て、そら普通やろ。セカンドでアウトできると思たらセカンド投げてアウトしたら、エエんちゃうん。そういうことやん。そんなん全然何も思てないよ、そんなもん」ーー村上はずっといい「アレ、並んだんやろ、六回で。なあ、嫌な感じやったけどなあ。七回まででやめとこう言うとったんやけどな」ーー2回スライドして安定感ある投球「だから火曜日任せようと思うやんか。おーん」ーー打線があと一本「最後もバットに当てんとなあ。最後は低めに来るからのお。変化球を振るからなあ」ーー原口を先に出して渡辺諒を後にした(七回2死一塁で原口、九回1死三塁で渡辺諒)「原口、あんまり調子よくないからなあ。まあ、あれは2死一塁やから、一発ほしいわけやからな」ーースコアボードが八回に消えた「スコアボードなあ。アレでおかしなったよなあ。なんかなあ(笑い)。なんやったん?」ーーわからないです「すごい暗いな。アレがないだけでもなあ」ーー今まで経験は「ないな、あんなん初めてやわ」ーーやりにくさは「いや、暗く感じたよ、やっぱりなあ、おーん」

◆ヤクルト・高津臣吾監督(54)は、この日1軍に帯同しなかった伊藤智仁投手コーチ(52)について体調不良であることを明かした。そのうえで「もう元気みたい。一応この3連戦は休んでくれというふうに言ったので。いまは元気らしいけど、大阪はいいよと」と説明。12日の中日戦(神宮)から合流する予定で、それまではこの日合流した小野寺2軍コーチが1軍に帯同する。

◆ヤクルトは1点のリードを守り切り、3カード連続で初戦に勝利した。先発のドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は7日の登板が降雨中止でスライドとなり、初勝利を飾った4月30日の阪神戦(神宮)から中8日での登板となったが、6回1安打無失点と好投して2勝目。打っては、七回先頭でドミンゴ・サンタナ外野手(30)が左中間席への5号ソロを放った。高津臣吾監督(54)の主なコメントは以下の通り。ーー吉村が好投した「スライドとかもあって、雨とかもあって、いろいろなことを気にしてはいたんですけど、なんかよくわからないフォアボール(六回2死からの3四球)以外は完璧だったのかなと。スピードもよく出ていましたし、マウンドでの立ち居振る舞いというか、少し落ち着いてきたかなというふうには見えました。古賀とね、いろいろ考えながら頑張っているのかなという風には見えました」ーー相手先発は村上。ロースコアのゲームになると予想「もう勝つとしたら1―0とか、2―1とかね。ロースコアを勝ち切るしかないと思っていたので、そうなると、しっかり守らないといけないし、しっかり先発がね、ゲームを引っ張らないといけないというところに関しては、1点しか取れなかったけど、打ち崩したかと言われると打ち崩してはないかもしれないけど、前回のやられ方とはまたちょっと違うアウトのなり方、よく研究した結果だと思いますね。まあ、1点しか取れなかったですけど、バッテリーを中心によく守って、よく1点もぎ取ったいいゲームだったのかなと思います」ーー勝ちパターンの石山、清水、田口も安定していた「やっぱり経験も、そういうところも何度もくぐりぬけてきているので、ランナーが出ても、僕はすごいわかりやすい。どんな気持ちで投げているのか、どこでどうしたいのかとかすごく伝わってくるので、さすがだなと思います。最後の3人に関しては」

◆ヤクルトのサンタナが投手戦の均衡を破る5号ソロを放った。0―0の七回、開幕から無失点投球を続けていた村上の高めの速球を捉えて左中間席へ運んだ。「吉村に何とか点を取ってあげたかった。失投を一発で仕留めることができた」とコメントした。好調の相手投手に土をつけた一振りに、高津監督は「思い切っていいスイングをしてくれた。よく1点をもぎ取った。いいゲームだった」とうれしそうだった。(甲子園)

◆ヤクルトの伊藤投手コーチが体調不良のためベンチを外れた。高津監督は「もう元気みたいだが、この3連戦は休んでくれと言った」と説明した。(甲子園)

◆ヤクルトの高卒7年目、古賀優大捕手(24)が「8番・捕手」でフル出場し、4投手を好リードした。先発したドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=とは2戦連続でバッテリーを組み、2連勝に導いた。「前回も阪神だったので、まず相手がどう入ってくるのかというところを初回見ながら、吉村さんの状態も悪くなかったので、吉村さんのいいところをなるべく引き出そうと思った」意見を交換しながら、二人三脚で試合を組み立てた。初回、阪神は近本が2球で一ゴロ、中野が2球で中飛、ノイジーが1球で二ゴロと積極的にスイングを仕掛けてくると判断。ベンチに戻るとすぐに「早打ちで来ているので、初球から勝負する意識で行きましょう」と声をかけた。六回に2死から3連続四球で満塁とした場面では「球数的にも最後だったので、『最後のつもりで腕振ってください』と伝えました」と1学年先輩の右腕を鼓舞。最後は粘る佐藤輝をフォークボールで空振り三振に抑えた。高津監督は「古賀もよく頑張ったと思います。ピッチャーをしっかり大きな指示で、体でいろいろ指示を出していましたし、吉村同様非常に落ち着いたリードだったと思いますね」と評価。古賀自身は「スタメンで出られる機会というのは数少ないと思うので、何とか一試合一試合を勝ちたい。1イニング1イニング、一球一球必死に頑張ることが大事」と汗をぬぐった。

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(57)は、六回2死満塁で空振り三振に倒れた阪神・佐藤輝明内野手(24)に言及すると同時に、初黒星を喫した村上頌樹投手(24)の今後にアドバイスを送った。7回を投げて本塁打による1失点だけ。5安打しか許していないし、1四球しか与えていない。村上を責めることなど誰にもできない。これまでの投球内容と比較すると、内角への制球が甘く、高く入っていた。とはいえ、その高さで抑えた打者も何人もいた。決して悪い球とは言えない。他の球種はしっかり低めに制球できていた。最後の最後に、サンタナにそのインハイを仕留められてしまった。ヤクルトは球数を投げさせようという作戦だったように映った。今後も相手は研究して、あの手この手で攻めてくる。必死になって村上攻略の策を練ってくるだろう。好投を続ける投手の宿命だ。乗り越えていってもらいたい。試合のポイントは六回の佐藤輝の打席だろう。3連続四球で吉村はアップアップ状態だった。突然の制球難に、まず野手が集まり、続いて投手コーチが歩み寄った。両チームがゼロ行進。先発投手を一番交代させにくい状況だった。何とかあの回だけは投げ切ってほしいとベンチは願ったはずだ。それでも佐藤輝への初球は苦手とされるインハイ。制球に苦しむ状態の投手にとってボール気味に投げるのは、過酷な一球だったと思う。佐藤輝がこれをファウルにしてしまい、吉村に勇気を与えた気がする。打者心理は分からない部分もあるが、あのインハイはファウルにしかできていない以上、見送るべきではないか。見送られた瞬間に投手は一気に苦しくなるのだ。制球に苦しんでいる上にボール先行。2球目以降に、もっと甘いコースに来た可能性は高い。最後、空振り三振になった球も失投。ワンバウンドになるボール球ではなく、ストライクゾーンの球。前に飛ばせなくても、せめてファウルにしてほしかった。空振りは残念すぎる。九回に二塁打を放って意地は見せたが試合の流れを決めたのは六回の打席。主砲なら、あそこで何とかしてもらいたかった。

◆試合終盤、スコアボードの電光掲示が消えるアクシデントがあった。関係者によると、午後8時15分ごろから消え、約20分後に復旧した。岡田監督は試合後、「あんなん初めてや。暗く感じたよ」と驚いた様子で話した。(甲子園)

◆阪神・村上頌樹投手(24)の開幕からの連続イニング無失点は「31」で止まった。6回無失点で、1963年の阪神・中井悦雄が持つセ・リーグ記録の「31」に並んだが、七回先頭のドミンゴ・サンタナ外野手(30)にソロ本塁打を浴びて、リーグ記録更新はならず、今季初黒星。試合後は「ボール先行になってしまってリズムが悪いというか、そういうピッチングになってしました」とコメント。七回の痛恨被弾については「投げきれなかったことは失投ですし、先制点が大事な試合だったので、そこで先に相手にあげてしまったっていうのはダメだなと思いました」と悔やんでいた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)は0-0の六回2死から3者連続四球で訪れた満塁機で吉村が投じた外角への136キロ変化球にバットが空を切った。「外に逃げていくような、いいボールだった」と唇をかんだ。燕のドライチには3打数無安打だったが、九回先頭では田口から左翼線二塁打を放って5試合連続安打。「一本出てよかった」。手応えを次戦につなげ、やり返す。

◆「8番・遊撃」の阪神・木浪聖也内野手(28)は九回2死三塁で空振り三振を喫して最後の打者となり「迷った部分もあるので、それも駄目だったなと思いますけど、切り替えてやるしかないで、次は絶対打てるようにしたい」。七回に左前打を放って5試合連続安打。打率は・365と好調をキープしており、借りは必ず返す。

◆「6番・右翼」で甲子園デビューを果たした阪神のヨハン・ミエセス外野手(27)が好守を披露した。五回にオスナの右翼前に落ちるかという飛球に対し、鮮やかなスライディングキャッチで好捕。好投の村上を助けるプレーに「全力でできているんでよかった」と振り返った。4打数無安打に終わり、2試合連続本塁打はならなかったが、打力を期待されている助っ人は守備でも一生懸命にボールを追いかける。

◆阪神・坂本誠志郎捕手(29)の先発マスクでの開幕からの連勝は「9」で止まった。六回まで31イニング連続無失点の村上をリードしたが、七回にサンタナに痛恨の先制ソロを被弾。「7回投げてホームラン1本の1点に抑えてて、勝たせてあげられなかった。悔しい」。3打数無安打で連続安打試合は「5」でストップした。

◆阪神・中野はチームでただ一人、マルチ安打をマーク。「しっかり打つべきボールを打てたのが、いい結果につながったと思います」と振り返った。二塁守備でも、五回に右翼へ抜けそうなゴロに追いつき、一走を二塁で封殺するなど好守で村上をもり立て「今後もしっかりと内野手で助け合いながら、ピッチャーを助けていければ」と誓った。

◆〝虎の村神様〟に投げ勝った!! ヤクルトは9日、阪神7回戦(甲子園)に1―0で勝利。ドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が6回1安打無失点で、今季2勝目を挙げた。日大豊山高3年夏の東東京大会決勝で大敗し、あと一歩が届かなかった夢の舞台。今季開幕から無失点を続けていた村上頌樹(しょうき)投手(24)との投げ合いで好投し、甲子園初勝利を飾った。まさに手に汗握る投手戦。新型コロナ対策が撤廃され、熱気が完全に戻った甲子園の大観衆を吉村が釘付けにした。6回1安打無失点。ゲームセットの瞬間をベンチで見届け、ようやく白い歯をこぼした。「うれしい気持ちでいっぱい。すごく良い投手と(投げ合い)だったので、自分も負けじと投げていきたいと思っていた」先発予定だった7日のDeNA戦(神宮)が降雨中止となった影響で、登板日がずれて初めて任されたカード初戦。四回先頭の中野に右前打を浴びるまで阪神打線を無安打に封じた。六回は2死から3者連続四球で満塁としたが、最後は佐藤輝を空振り三振に斬り、ギュッと右拳を握った。リベンジしたい相手だった。国学院大出身の吉村にとって、1学年下の阪神・村上(東洋大出身)は同じ東都大学リーグでしのぎを削った間柄だった。吉村は4年春に3勝1敗、防御率0・93と好結果を残したが、村上は6勝0敗、同0・77で、タイトル争いに敗れた。セ・リーグタイ記録の開幕から31イニング連続無失点を達成した〝虎の村神様〟の姿に「ライバル。悔しい思い出しかないので、プロでは負けたくない」と奮い立っていた。

◆燕の頼れる助っ人が一振りで勝利に導いた。ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が七回先頭で左中間席へ先制の5号ソロ。貴重な1点をスコアボードに刻み、胸を張った。「(先発の)吉村が粘り強く投げていて、なかなか援護できていなかったので何とか点を取ってあげたかった。村上投手もすごくコントロールが良いが、失投を一発で仕留めることができた」マウンドには六回まで無失点で、開幕からの連続イニング無失点をセ・リーグ記録に並ぶ31に伸ばしていた村上。前回4月29日の対戦で3打数無安打に封じられていた右腕の直球を見逃さなかった。二回には左前打と2安打し、高津監督も「思い切っていいスイングをしてくれた」と目を細めた。来日3年目でチームメートから「ミンゴ」の愛称で親しまれる助っ人は、苦しんでいた燕の村神様に救いの手をさしのべた。4月末。練習中にオスナとともに村上と談笑し、打撃論を交わした。「ムネは日本でトップの選手だから大丈夫」。試合前には言葉で、試合中にはバットで主砲を支えている。(赤尾裕希)

◆負けたけど、あっぱれ!! 阪神・村上頌樹投手(24)が9日、ヤクルト戦に先発し、開幕から31イニング連続無失点で1963年の中井悦雄(阪神)のセ・リーグ記録に並んだ。七回に失点し、新記録樹立ならず。チームは0-1で敗れて自身今季初黒星を喫したが、7回1失点で再び規定投球回数に到達し、防御率0・28でリーグトップに立った。悔しそうな表情を浮かべる村上をよそに、甲子園の観客席からは温かな拍手が湧き起こった。決勝弾を打たれて敗れはしたが、開幕からゼロを31個も並べ続けた右腕を誰も責める者はいない。虎OBが作ったリーグ記録に60年ぶりに並ぶ、あっぱれな好投だ。「今日はそこまで(調子は)良くはなかったけど、粘れたのはよかったかなと思います」当初は6日の広島戦(マツダ)に登板予定だったが、2試合連続で雨天中止となった影響でスライドして迎えたマウンド。二回に連打で無死一、二塁とされたが、動じない。オスナを空振り三振に仕留めると、後続も抑えて危機を脱した。六回には1死一塁で山田を左邪飛、4番・村上には外角低めに直球をズドン。見逃し三振に斬って開幕から連続無失点を31イニングとし、1963年の中井悦雄(阪神)のセ・リーグ記録に並んだ。しかし、直後の七回先頭で迎えたサンタナに高めの真っすぐを左中間に運ばれて決勝被弾し、「失投だった。先制点が大事な試合だったので、相手にあげてしまったのはダメ」と反省。7回5安打1失点の好投だったが、援護に恵まれず、今季初黒星を喫した。

◆甲子園のスコアボードの明かりも消え、村上の偉業達成も白星で祝えなかった。公式戦3度目の対決で、またしてもヤクルトの先発、D1位・吉村(東芝)を6回まで1安打無得点と打ち崩せず。今季2度目の零封負けに、岡田監督はお手上げだった。「うーん、なあ。あんまり苦手意識作ったらアカンよなあ。もう吉村にずっとなあ。3回目やからなあ、うーん」0-0の六回2死から中野、ノイジー、大山の3者連続四球で満塁のチャンスで、5月に入って4試合連続打点を挙げている佐藤輝が打席に入ったが...。カウント2-2からの7球目。136キロの外角ツーシームにバットが空を切った。岡田監督は「やっぱりあのへんで1本な、仕留めなアカンわな」と悔しさをにじませた。

◆オイ、オイ、オイ!! 3分待てば出来上がるカップ麺じゃなくて、虎党は「雨」「雨」「移動日」と3日も首を長くして試合を待っていたのよ~、その結果がこれかよ!!(怒)しかも、虎の村神様の開幕からの連続イニング無失点のセ・リーグ新記録もサンタナの一発で夢と消える...。ああ、仏滅じゃ、仏滅じゃ!!てか、ヤクルト投手陣は何やっとんねん!? この前のDeNA戦では9失点、17失点と2試合で計26点を奪われる『炎上商法』(?)しとったんとちゃうんかーい!! どーしていきなり猛虎打線を4安打完封? と虎の貧打を棚に上げて、八つ当たりしていた俺だったのだ。でも、八つ当たりばかりしてられんし、試合数はいよいよ30試合を迎えるので、そろそろ打線を真剣に考えましょう。大山、佐藤輝の打撃が上がってきたのに反して、3番・ノイジーが外への変化球を強引に振って役目を果たしていないのだ!! 手を打つべき時期が来ていると俺は声を大にするのだ!!

◆阪神・村上が開幕31イニング連続無失点のリーグ記録で並んだ猛虎OBの中井悦雄氏とは、どんな投手だったのか-。大鉄高(現阪南大高)の同級生として、2年時に1960年の選抜大会にともに出場し、プロでは近鉄などで通算465本塁打を放った土井正博氏(79)=サンケイスポーツ専属評論家=が、懐かしい記憶をたどった。村上投手の頑張りのおかげで、懐かしいチームメートのことを思い出させてもらった。中井は大鉄高時代の同学年。中学時代、彼は阿倍野地区でその名が知れ渡った右投げの投手だった。私も体が大きいと評判だったが、彼は私よりも大きかった(現役時の公表では土井氏181センチ、中井氏180センチ)。当時の大鉄は1学年上に伊藤幸男さん(近鉄、阪神)、小野坂清さん(近鉄)、そして中井と私。後にプロに進む4人の投手がいて、選抜の甲子園に出場できた。高校時代は正直言って驚くほどの投手ではなかった。球も速くない。制球も普通。派手さもない。ただ、どちらかといえば出しゃばりの性格で、強気でガンガン行くタイプ。関大に進学して、リーグ戦でブレーク。1ランク上の投手になったようだ。阪神入団時も、それほど脚光を浴びたわけではなかったので、あれよあれよという間にゼロに抑えて勝っていくので驚いた記憶がある。関大から阪神ということで、村山実さんにはすごくかわいがってもらっていると話していた。将来を期待されたが、1年目オフに思わぬ事故に巻き込まれる。自転車に乗っていて、線路の枕木に挟まって転倒。右肩を脱臼したとも聞いた。その影響で2年目からは思ったような活躍はできなかった。ビックリする球威がないのに抑えていくという点では、村上投手と似ているのかもしれない。若くして亡くなったのは残念。自分の実績が掘り起こされて、喜んでいるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆まさか...。ゼロの男・村上がついに1点を失う。まあ、どんな投手にも「永遠のゼロ」なんてあり得ない。気を取り直そう。まさか...。今度はスコアボードが真っ黒になった。不具合で表示が消えてしまうとは。スコアボードにいろんなデータが提供されて、それを見ながら楽しむ習慣が身に付いてしまっている。恐怖を感じる真っ黒の画面。何となく野球に集中できなくなってしまった。世の中、何が起こるか分からない。慣れ親しんだ環境に、大きく変化が生じたのは昨日の甲子園だった。報道陣入口に到着したら、まず顔見知りの警備員にあいさつ。続いてシュシュっと手をアルコール消毒して、体温を測るためにサーモマネジャー(非接触検知器)の前に立ってピピっと表示される体温を確認して...。アレっ?! ない! 2台並んでいたサーモマネジャーがない。そうか、これが2類から5類へ...というヤツ。新型コロナウイルス感染症の位置づけが変更されて、入場の際の体温チェックがなくなったのだ。「変な感じでしょ?」戸惑っていることを感じ取ったのか、後ろから警備員が話しかけてきた。ひとしきり、昔に戻ったなぁと喜び合って球場内へ。そこにも変化が。テーブルがない。受付のお姉さんがいない。氏名、自宅出発時及び球場到着時の体温を書く用紙もなくなり、お姉さんが入場許可シールを差し出して「衣類の目立つ場所に貼ってください」というやり取りもなし。2019年まではこれが日常だったのだが、それをすっかり忘れていた。開放感満点だ。

◆執念でもぎ取った。球界最年長野手となる41歳の青木宣親外野手が2―0の七回2死一、三塁で二塁への内野安打で1点をあげた。阪神先発、西勇のシュートを捉えた打球が高いバウンドで転がり、その間に全力疾走で駆け抜けた。試合前時点で今季は16試合に出場し、打率・310と好調。休養を挟みながら先発出場を続けている。「まだまだ一緒に頑張りたい」とお互いに支えあう先発した球界最年長の43歳左腕、石川の好投に奮起した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
19100 0.655
(↓0.024)
-
(-)
114117
(+2)
100
(+9)
28
(+1)
7
(-)
0.262
(↓0.002)
3.190
(↓0.17)
2
(-)
阪神
16121 0.571
(↓0.022)
2.5
(-)
114103
(-)
80
(+1)
15
(-)
15
(-)
0.242
(↓0.004)
2.550
(↑0.05)
3
(-)
広島
14150 0.483
(↑0.019)
5
(↑1)
11491
(+1)
87
(-)
22
(-)
9
(-)
0.245
(↑0.004)
2.770
(↑0.1)
4
(-)
ヤクルト
14161 0.467
(↑0.019)
5.5
(↑1)
112102
(+1)
120
(-)
28
(+1)
24
(-)
0.224
(↓0.001)
3.620
(↑0.12)
5
(-)
巨人
14180 0.438
(↑0.019)
6.5
(↑1)
111118
(+9)
136
(+2)
36
(+4)
6
(+2)
0.247
(↑0.006)
4.160
(↑0.1)
6
(-)
中日
12180 0.400
(↓0.014)
7.5
(-)
11380
(-)
88
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.246
(↓0.001)
2.560
(↑0.06)