ソフトバンク(☆1対0★)日本ハム =リーグ戦6回戦(2023.05.09)・リブワーク藤崎台球場=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:大関 友久(2勝3敗0S)
敗戦投手:ロドリゲス(0勝2敗0S)
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◆ソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは両軍無得点で迎えた9回裏、甲斐の内野安打に相手失策が絡んで得点を挙げ、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・大関が9回1安打無失点の快投。今季初完封で2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、守備の乱れから痛い敗戦を喫した。

◆ソフトバンク大関友久投手(25)が1安打、自己最多の13奪三振で完封し、開幕戦以来の2勝目を挙げた。日本ハムの先頭打者を全て抑え、二塁を踏ませたのは1度だけ。4年ぶりの公式戦となった火の国熊本で熱投を演じ、0-0の9回にサヨナラ勝ちを呼び込んだ。お立ち台では「感動しています」とサヨナラ勝ちをかみしめ、「すごく調子が良くそのまま最後まで集中して投げようと思った」と振り返った。日本ハム伊藤と0-0の投げ合い。1安打で完封し「しびれる試合で勝てて良かった」と声を弾ませた。チームは引き分けを挟んで3連勝で、熊本では4連勝とした。大関が1安打完封勝ち。9回サヨナラで決着したが、サヨナラ勝ちで1安打完封勝利は、22年5月6日阪神戦の大野雄(中日)以来で、パ・リーグでは05年8月27日楽天戦の西口(西武)以来。いずれも9回まで完全に抑えながら延長戦にもつれたケースだった。また、球団では61年10月11日東映戦のスタンカ以来62年ぶり。この試合はスタンカが延長10回まで1安打投球。10回裏にスタンカの代打・島原の一ゴロが失策を誘い、サヨナラ勝ち。東映は日本ハムの前身球団で、62年前と同じカードがサヨナラ失策で1安打完封となる似たような展開だった。

◆日本ハムは今季4度目のサヨナラ負け。新庄監督は「周東君への四球は...あれは防げたかな。オレの大嫌いな」と悔しがった。0-0の9回、3番手のロドリゲスが周東に四球を与えて1死一塁。やすやすと二盗を決められ、遊撃への内野安打に味方の失策も絡んで決勝点を許した。「地方球場ならではの負け方。難しい打球で仕方ない」と、適時失策の上川畑をかばった。

◆日本ハムの松本剛外野手(29)が9日、両足アキレス腱(けん)痛のため、ソフトバンク戦(リブワーク藤崎台)を欠場した。新庄監督は「ちょっとおかしいってことで。きょうあしたは。アキレス腱はすごく大事なので、ちょっと無理はさせれないかな」と話した。試合前の打撃練習には参加。現時点では病院で検査を受ける予定はなく、吉村チーム統轄本部長は「今後は、様子を見ながら決める」と説明した。

◆熱投にサヨナラ劇で報いたのは打撃不振に悩むソフトバンクの快足男&女房役の足とバットだった。0-0で迎えた9回裏1死。8番周東佑京内野手(27)が四球を選んで出塁。9番甲斐の4球目に自慢の足で二盗を決めた。「(大関が)あれだけすごいピッチングをしてもらって。なかなか点が取れない状況だったんで、何とか頑張りに応えたいと思っていた」。もちろん、女房役の甲斐も気持ちは同じだった。周東の盗塁前に2度送りバントを失敗。4球目の低めのツーシームにきわどくバットを引いてスチールをアシストすると、続く5球目。150キロのツーシームをたたきつけた。二遊間に転がった打球を上川畑が捕球し損ない、中前へ転がった(記録は内野安打と失策)。周東が三塁を蹴って一気にホームへ滑り込んだ。ナインの手荒い祝福に笑みをはじけさせた甲斐は走り寄った周東に「ありがとう」と言って抱き合った。「8、9番」の何ともしぶとい攻撃で先発大関に開幕戦以来となる2勝目をプレゼント。さらにチームを3連勝に導いた。「最後は周東の足が生きたかな。(甲斐は)バント失敗したけど、周東が走って(盗塁)、何とかバットに当てれば何かがあるということやね。今日の内野安打で分かったんじゃないかな」。藤本監督は火の国・熊本での劇勝に笑顔だった。

◆ソフトバンク大関友久投手(25)が1安打、自己最多の13奪三振で完封し、開幕戦以来の2勝目を挙げた。日本ハムの先頭打者を全て抑え、二塁を踏ませたのは1度だけ。4年ぶりの公式戦となった火の国熊本で熱投を演じ、0-0の9回にサヨナラ勝ちを呼び込んだ。チームは引き分けを挟んで3連勝で、熊本では4連勝とした。周東が生還し、サヨナラの勝利を見届けると、大関は笑顔でベンチを飛び出した。「感動しました。『点を取ってください』と思っていて、ほんとうに点を取ってくれた」。ナインと喜びに浸り、4年ぶりの公式戦開催となった熊本でお立ち台にも上がった。「最高です。背中を押してもらえる声援をもらいました」。完封勝利はチーム一番乗り。満員御礼1万4109人のファンから拍手を浴びた。立ち上がりから140キロ台後半の直球を軸に攻めた。2回1死で万波への四球を与えて初めて走者を出したが、谷内をカウント1-2から外角フォークで注文通りに二ゴロ併殺。ストライクをどんどん先行させ、終わってみれば安打は4回の1本。先頭打者を全て断つ好リズムで、「ストライクゾーンで勝負できた。調子が良かったので打者の手元で真っすぐが強くいけた」と納得の表情だった。クールな男が、勝利への欲求をたぎらせたのは8回だ。2死二塁。初めて得点圏に走者を背負い、上川畑にカウント1-1から内角148キロ直球を捉えられた。ピッチャー返しが右足のスパイクを直撃。角度が変わった打球を三塁手栗原が素早く処理し、ピンチを切り抜けた。打球直撃にも、大関は「意外と大丈夫でした」と志願して9回マウンドへ。最後、125球はアルカンタラを外角低めフォークで空振り三振。4者連続を含めて、奪三振は自己最多の13に達した。左こぶしを力強く握った。「自然と出ました」。その闘志がその裏、野手陣へ伝わった。開幕戦以来、5試合ぶりの2勝目を昨年6月以来の完封で飾った。おまけにサヨナラ勝ちで1安打完封勝利は、球団では61年スタンカ以来62年ぶりという珍しい記録。「過去の中でも一番良い投球ができた。そういう意味で成長できていると思いますし、何より勝ったことがいつもよりうれしい」。先発投手陣の一角を担う、若きサウスポーが新たな成長曲線を描き始めた。【佐藤究】

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が、思い出の地でのサヨナラ負けを悔しがった。ソフトバンク戦(リブワーク藤崎台)は9回、3番手のブライアン・ロドリゲス投手(31)が与四球から1死二塁とピンチを招き、最後は内野安打と守備の乱れで決勝点を奪われた。今季4度目のサヨナラ負け。24年前、同地で投打二刀流出場を果たした新庄監督だが、白星を挙げることはできなかった。遊撃を守っていた上川畑は、すぐには立ち上がれなかった。9回1死二塁。二遊間を抜けようかという打球に追い付いたまでは良かったが、捕球したはずのボールがグラブからポロリ...。二塁にいた"世界の周東"が、悠々とサヨナラのホームを駆け抜け、0がずらりと並んだスコアボードに、この日、初めて「1」を刻んだ。試合後、新庄監督は開口一番「フォアボール...周東君へのフォアボールが、あれは防げたかな」と悔しがった。「地方球場ならではの負け方ですよ。(決勝点につながった遊撃内野安打は)難しい打球で...仕方ないかな」と、今季早くも昨季に並ぶ3失策目を記録した上川畑をかばう一方、敗因は「フォアボールですよ。オレの大嫌いな」と振り返った。3月のWBC準決勝、メキシコ戦でサヨナラのホームを踏んだ侍ジャパンが誇る俊足、周東に出塁を許した時から、敗戦へのカウントダウンは始まっていた。「もう(ソフトバンクが)バントしてくれと思ったもん」と願ったが、クイックを苦手とする外国人投手相手に、走ってこないわけがない。先発の伊藤が粘り、ベテラン宮西が完璧な救援でつないだが、2連勝はならなかった。打線も大関の前に今季2度目の1安打と、ほぼ完璧に抑えられ「地方球場なのでガンガン動かそうと思ったら...。こういう地方球場の時って、エンドランが生きてくるんですよ」と、肩を落とした。現役時代の99年、オープン戦で投打同時出場した思い出の地で、勝利はつかめなかったが「明日、明後日と取る気持ちは、めちゃめちゃあるので」と、元気は失っていない。毅然(きぜん)と顔を上げ、10日以降の勝負を見据えた。【中島宙恵】■今季1軍初出場 中島卓也「めちゃめちゃ緊張」○...中島卓也が今季1軍初昇格し、8回に代走で途中出場した。声出し応援が解禁になって初めての1軍出場となり「ファンの人が入って、久しぶりすぎてめちゃめちゃ緊張しました」と振り返った。野手の故障者が相次ぐ中、実績のあるベテランの役割は大きくなる。「出るとなったらああいう緊迫した場面で出る。冷静に状況判断して、出た時はしっかり勝利に貢献したい」と活躍を誓った。■伊藤大海7回5K無失点「次につながる」○...伊藤大海が7回7安打5奪三振で無失点に抑えた。最終7回は2死一塁で近藤から空振り三振を奪うとガッツポーズでベンチに戻った。前回対戦では本塁打を打たれていただけに、「気持ちを入れて投げました」。打線の援護なく勝敗はつかなかったが「要所で粘れたので、次につながるピッチングができたかなと思います」と、次戦を見据えた。

◆日本ハムで10日のソフトバンク戦に先発予定の〝サブマリン〟鈴木健矢投手(25)はブルペンで最終調整。3日の西武戦で一塁けん制が悪送球となったことで、新庄監督から「けん制球も横から投げな」と助言を受けた。今季は中継ぎ登板も含め、9試合計24回で3失点ながらも防御率は0・00。「詐欺ですね。自分の暴投(による失点)もあるので、なおさら気にしていない」と話していた。

◆就任2年目で初の3カード連続勝ち越し中の日本ハム・新庄剛志監督(51)が指揮官として24年ぶりに熊本・藤崎台球場に帰ってきた。「(マウンドから見た)球場の雰囲気は覚えている。キャッチャーは山田さん(現日本ハム1軍バッテリーコーチ)だったかな? 抑えようとかは全然考えていなくて、サイン通りに。〝どうせ話題作りだろう投法、ねぇノムさん〟みたいな。〝楽しませますよ、監督を〟みたいな」阪神での現役時代、故野村克也監督(享年84)の下で、投打二刀流に挑戦。球場で開催された1999年3月5日の巨人とのオープン戦で二刀流デビューを飾った。四回に2番手でマウンドに上がると、先頭の元木大介(現巨人1軍作戦兼内野守備コーチ)を二飛に打ち取るなど、最速143キロで三者凡退に抑えた。チームは10日のソフトバンク戦(ペイペイ)に備えて、試合後は午後11時過ぎの九州新幹線で熊本から博多に移動が予定されている中、指揮官は「新幹線で(ファンに見つかって)ワッーとなってもあれだから、ちょっとタクシーで(ネットフリックスのドラマ)『First Love 初恋』でも見ながら、枕を濡らそうかなと」と話して試合に臨んだ。先発は昨年4月に打撃練習を見た新庄監督が「代打あるよ、マジで」と〝プチ二刀流〟も一時検討した伊藤。一回1死二、三塁、四回2死満塁、五回2死二、三塁のピンチをしのいで、スコアボードに0を並べた。

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで3連勝。大関友久投手が1安打13奪三振で完封し、開幕戦以来の2勝目を挙げた。0―0の九回に四球から好機をつくり、失策でサヨナラ勝ちした。日本ハムは伊藤が力投したが、打線が沈黙した。

◆日本ハムの松本剛がアキレス腱の違和感を訴えて欠場した。試合前の打撃練習には参加しており、状態を見ながら10日以降の出場を検討する。(リブワーク藤崎台)

◆日本ハムの伊藤は7回無失点と力投した。打線の援護がなく勝敗はつかなかったが、四回2死満塁など再三の窮地でも粘り「次につながる投球ができた」と満足げに話した。最も警戒していた元同僚の近藤には一回に安打を許したが、七回2死一塁では空振り三振に仕留め「気持ちで負けなかった」と身を翻すほどのガッツポーズを見せた。2日の前回登板で初勝利し今回も好投。開幕からの不調は完全に脱した様子だった。(リブワーク藤崎台)

◆ソフトバンクは0-0の九回に敵失でサヨナラ勝ちし、大関が被安打1の完封勝利をマーク。チームがスコア1-0のサヨナラ勝ちをし、被安打1の完封勝利を挙げた投手は、昨年5月6日の中日・大野雄大(対阪神、0-0の延長十回に石川昂弥の単打でサヨナラ勝ち)以来。ソフトバンク(前身を含む)では1961年10月11日のスタンカ(対東映、0-0の十回に敵失でサヨナラ勝ち)以来62年ぶり。

◆日本ハムは九回1死二塁から内野安打に上川畑の失策が絡んで早くも今季4度目のサヨナラ負け。新庄剛志監督(51)の試合後の一問一答は以下の通り。(自ら切り出し)「フォアボール。(九回1死からロドリゲスが周東に与えた)四球ですよ、俺の大嫌いな。あれは防げたかなと。まあ、地方球場ならではの負け方ですよ。(最後は)難しい打球で、攻められないし、待てないし、仕方ないかな、あれは」ーー松本剛が欠場「ちょっとね、足の状態が良くなかった。アキレス腱の方かな。おかしいということで、無理させられないから。今日、明日。ちょっと無理はさせられないかな」ーーけが人が多い「でも、よく戦っていますよ、本当に。(代役の選手が)このチャンスをものにできるか、できないかは本人次第。ものにしてもらわないと。プロ野球選手にはなれないということ」ーー先発・伊藤は7回無失点「良かったね。前回といい、今日といい。(点を)取ってあげたかったですね。地方球場なので、(走者が出たら)ガンガン動かそうと思ったら1安打という(苦笑)。明日、明後日と取る気持ちはめちゃくちゃあるので。いきます」

◆上川畑大悟内野手(26)の失策で今季早くも4度目のサヨナラ負けを喫した日本ハム・新庄剛志監督(51)は「(1死からロドリゲスが周東に与えた)四球ですよ、俺の大嫌いな」と敗因を挙げた。打線もわずか1安打に終わり、「地方球場なんで(走者を)ガンガン動かそうと思ったら、1安打というね」と苦笑。阪神での現役時代だった24年前に投打二刀流デビューを飾った熊本・藤崎台球場で、指揮官として白星を手にすることはできなかった。清宮、五十幡ら主力に故障者が続出している中、この日は昨季の首位打者・松本剛が両脚のアキレス腱痛を訴えて欠場。苦境の中での惜敗に、新庄監督は「よく戦っていますよ、本当に。(代役の選手が)このチャンスをものにしてもらわないと、プロ野球選手にはなれないということ」と奮起を促した。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
19120 0.613
(↑0.013)
-
(-)
112117
(+2)
100
(-)
27
(+2)
11
(-)
0.269
(↓0.003)
3.110
(↑0.1)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↑0.018)
2
(-)
11592
(+1)
87
(-)
17
(-)
13
(+1)
0.243
(-)
2.880
(↑0.11)
3
(-)
ロッテ
16131 0.552
(↑0.016)
2
(-)
11392
(+6)
88
(+2)
15
(+2)
9
(-)
0.228
(↑0.001)
2.820
(↑0.03)
4
(-)
西武
15160 0.484
(↓0.016)
4
(↓1)
112101
(+2)
100
(+6)
25
(+2)
21
(-)
0.247
(↓0.001)
2.890
(↓0.1)
5
(-)
日本ハム
13190 0.406
(↓0.013)
6.5
(↓1)
111102
(-)
113
(+1)
17
(-)
20
(-)
0.224
(↓0.005)
3.070
(↑0.1)
6
(-)
楽天
12180 0.400
(↓0.014)
6.5
(↓1)
11385
(-)
101
(+2)
24
(-)
22
(-)
0.211
(↓0.002)
3.150
(↑0.05)