ヤクルト(-降雨のため試合中止-)DeNA =リーグ戦8回戦(2023.05.07)・明治神宮野球場=
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◆降雨のため、開場前の14時15分に中止が発表された。ヤクルトにとって雨天中止は今季初めて。先発投手の早期降板が続き、中継ぎ陣に負担がかかっている中で、恵みの雨となった。

◆今季初の雨天中止となり、ヤクルト高津臣吾監督が先発陣に奮起を求めた。クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)は4月30日阪神戦の吉村以来なく、今月5試合で5回を投げきったのは4日巨人戦のピーターズだけ(5回3失点)。中継ぎ陣の負担が増える状況に「こんな調子じゃ1年間なかなか乗り切れない。しっかり巻き返してくれる、取り返してくれると信じています」と先発投手の復調に期待を込めた。

◆ヤクルト戦が雨天中止となったが、DeNA三浦大輔監督(49)は「予定通りです」と9日巨人戦(新潟)でトレバー・バウアー投手(32)が先発することを明言した。「新潟も素晴らしい球場なんで、しっかりとアジャストしてくれると思います。新潟のファンの方も楽しみにしてもらえたら」と来日初勝利を挙げた3日広島戦に続くサイ・ヤング賞右腕の快投に期待した。○...大型連休最終日のヤクルト戦が雨天中止となり、主力選手に休養が与えられた。チームは神宮室内で練習を行ったが、野手では佐野や宮崎、投手では三嶋らが参加免除となった。首位を快走する三浦監督は「(雨天中止も)プラスに変えていきます。何人かは休ませていますし、何人かはクラブハウスで終了したりとか、選手によって変えています」と話した。

◆ヤクルトにとっては恵みの雨となった。投手陣に疲れの色が濃く、2日からの5試合で17本塁打を許して47失点と大きく崩れていた。高津監督は「大変な1週間だった。気持ちを切り替えて(次戦以降に)備えたい」と前向きに語った。疲労を考慮し、神宮球場に隣接する室内練習場で、各自で調整した。9日から阪神と甲子園で戦う。監督は「打って勝つのもいいが、しっかり守って少ない点差を勝ちきる、そういうゲームがしたい」と力強く語った。

◆DeNAは早い段階で試合中止が決まり、宮崎ら一部選手は練習を行わずに休養に充てた。救援陣の登板も多くなっていただけに、三浦監督は「プラスに捉える。プラスに変えていく」と恵みの雨と受け止めた。先発登板が流れた東は9日の巨人戦(ハードオフ新潟)に回らず、バウアーが2度目の登板に臨む。注目の新戦力は3日の広島戦で7回1失点と好投して白星を挙げており、監督は「持っているものを出してくれればいい。新潟のファンの方は楽しみにしてもらえれば」と話した。

◆5月の打率・368、2本塁打と復調の兆しをみせるヤクルト・村上宗隆内野手(23)は、今季初の降雨中止に「雨には逆らえないので。僕の力では」と笑みを浮かべた。室内練習場で約1時間、打撃練習などをこなして汗を流した。9日からの阪神3連戦(甲子園)へ「今日はしっかりと休んで、また頑張っていきたい」と力を込めた。

◆ヤクルトは今季初の降雨中止となった。先発予定だったドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は、9日からの阪神3連戦(甲子園)の初戦で仕切り直す可能性が高まった。前回4月30日の阪神戦(神宮)に6回2安打1失点と好投。〝5度目の正直〟でやっとプロ初勝利を挙げた。2勝目へ期待が高まるが「やることは変わらない。自分のベストを出せるように合わせていくだけ」と気を引き締めていた。

◆恵みの雨から仕切り直す。ヤクルトは7日、DeNA戦(神宮)が雨天中止となった。高津臣吾監督(54)は先発投手にクオリティースタート(6回以上を自責点3以下、QS)の達成を厳命した。「そこ(QS)が一番。こんな調子では1年間、乗り切れない。今週は先発が悪かったので、しっかり巻き返してくれると信じています」2日からの5試合は先発投手がいずれも5回以下で降板。中継ぎ陣に負担がかかり、投手陣は5戦で17本塁打を許して47失点と崩れていた。9日からは広い甲子園球場での阪神3連戦。指揮官は「しっかり守って、少ない点差を勝ち切るゲームがしたい」と表情を引き締めた。中止を受け、先発ローテーションを再編する。この日、先発予定だったドラフト1位・吉村(東芝)は9日に回る可能性が高まった。10日は43歳の左腕、石川が入団1年目から22年連続勝利を懸けて、今季3度目の先発を果たすとみられる。中継ぎ陣もテコ入れを図り、ロングリリーフをこなせる新外国人のエスピナル(前レッズ)がこの日、初めて合流。ブルペンで待機し、来日初登板に備える。先発投手を中心に守り勝つ野球で4月18―20日の中日戦以来、6カードぶりの勝ち越しへ。高津監督は「こういうときこそ頭を使って、いい答えが出るようにいろいろなことを考えたい」と意欲的に語った。

◆DeNAは7日、ヤクルト8回戦(神宮)が降雨中止。三浦大輔監督(49)は、トレバー・バウアー投手(32)を当初の予定通り、9日の巨人戦(新潟)に先発させることを明言した。「予定通りです。日本のマウンドにもアジャストしてくれていた。新潟も素晴らしい球場なのでしっかりとアジャストしてくれると思います」この日、バウアーは撮影機材を持ち込み、室内練習場でトレーニング。3日の広島戦(横浜)で7回1失点と好投し、初勝利。中5日の登板間隔で2度目の1軍マウンドに上がる。指揮官は右腕の調整に「日本のやり方、文化を学びながら柔軟な対応をしてくれている」と評価した。また、自身のリーゼント姿に興味を示したバウアーに「合成写真を見ました。似合っていました。本人も見たみたいで、笑っていました」と異文化に溶け込む姿勢に目を細めた。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1990 0.679
(-)
-
(-)
115115
(-)
91
(-)
27
(-)
7
(-)
0.264
(-)
3.020
(-)
2
(-)
阪神
16111 0.593
(-)
2.5
(-)
115103
(-)
79
(-)
15
(-)
15
(-)
0.246
(-)
2.600
(-)
3
(-)
広島
13150 0.464
(-)
6
(-)
11590
(-)
87
(-)
22
(-)
9
(-)
0.241
(-)
2.870
(-)
4
(-)
ヤクルト
13161 0.448
(-)
6.5
(-)
113101
(-)
120
(-)
27
(-)
24
(-)
0.225
(-)
3.740
(-)
5
(-)
巨人
13180 0.419
(↓0.014)
7.5
(↓0.5)
112109
(+1)
134
(+2)
32
(+1)
4
(-)
0.241
(↓0.005)
4.260
(↑0.07)
6
(-)
中日
12170 0.414
(↑0.021)
7.5
(↑0.5)
11480
(+2)
87
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.247
(-)
2.620
(↑0.05)