オリックス(☆4対3★)西武 =リーグ戦8回戦(2023.05.06)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:比嘉 幹貴(2勝0敗0S)
敗戦投手:増田 達至(0勝1敗5S)

本塁打
【西武】マキノン(4号・6回表2ラン)

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◆オリックスが逆転サヨナラ勝利。オリックスは2点を追う9回裏、2死満塁から森の適時打で同点とする。なおも続く好機で頓宮が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・比嘉が今季2勝目。敗れた西武は先発・高橋光成が好投を見せるも、守護神・増田が誤算だった。

◆西武が24イニングぶりに得点した。6回、先頭の1番愛斗外野手(26)が安打で出塁すると、2番デビッド・マキノン内野手(28)がオリックス山本から左翼席へ先制4号2ランを放った。マキノンはこのところ安打から遠ざかっており、試合前には松井稼頭央監督(47)がアドバイスを送るシーンもあった。先制弾はマキノンにとっても実に20打席ぶりの安打だった。西武は4日の日本ハム戦(ベルーナドーム)では9回2死まで日本ハム投手陣にノーヒットノーランペースで進められ(9回2死から連打)零封負け。5日のオリックス戦(京セラドーム大阪)もオリックス山下の前に安打を重ねるも、決定打が出ず。3日の日本ハム戦(ベルーナドーム)の9回に山川の適時二塁打で得点して以降、スコアボードに「0」が並んでいた。6日の試合開始前時点では、西武のチーム打率はリーグ2位の2割4分6厘となっている。

◆西武が9回、2点リードを守れずオリックスにサヨナラ負けした。今季2度目の3連敗で借金1となった。9回、今季ここまで5セーブを挙げている増田達至投手(35)がマウンドへ向かうも3安打を浴び、2死満塁に。4番森に2点適時打を打たれて同点にされると、5番頓宮にサヨナラ適時打を浴びた。通算180セーブの増田は今季ここまで被安打が多く、これで8回2/3を投げ、被安打19本で9失点。登板前まで6・75だった防御率は9・35に跳ね上がり、1イニング換算だと平均約2・3人の走者を許していることになる。増田は、試合後「自分の責任なんで。本当に申し訳ないです」とうつむき、調子については「納得いっているボールもあります。ただ、やっぱり甘いボールが多いので、技術の問題かと思います」と悔しさをにじませた。松井稼頭央監督(47)は「もちろん、抑えはマス(増田)ですし、任せているわけですから。1年間戦っていく中でこういうことももちろんあると思うし、そこのところというのは揺るがず、明日のそのチャンスがあればやり返してほしいと思う」と期待を寄せた。【金子真仁】

◆「ヨッシー」のピンチを「ゆうま君」が救った。オリックスが今季2度目のサヨナラ勝ちで、今季最多の貯金7を手にした。2点を追った9回2死満塁から森の適時打で追いつき、なおも2死二、三塁で頓宮裕真捕手(26)が右前にプロ初のサヨナラ打。幼なじみのエース山本由伸(24)の3敗目を総力で消し、2位ソフトバンクとは2・5差をキープだ。「ゆうま君」と「ヨッシー」と呼び合った2人の絆は、いくつになっても変わらなかった。実家は岡山・備前市のお隣さん。子ども時代の休日は「お隣の家の山本投手とキャッチボールをしていました」(頓宮)という思い出が2人の原点。一昨年は念願の開幕バッテリーを組み、この日は山本を救った。お立ち台で「この間も高橋光成投手に負けてるんで、何とか最後は消すことができたんで。森さんがその前に消してくれたんでほんとに助かりました」と喜んだ。この日と同じ西武高橋との顔合わせで、2-4で競り負けた4月22日の分まで思いを込めた殊勲打だった。本職の捕手より、打力優先の一塁出場が続く。「試合に出られることが一番。与えられた場所で結果だけ出したいです」と試合出場と結果にこだわる。4月12日楽天戦で頭部に死球を受けた。自力で起き上がれず、担架で運ばれて退場。衝撃はヘルメットに吸収されたが、耳の後ろに激痛があった。それでも4日後には試合に復帰。投球にひるむ思いは、みじんもなかった。投手への献身は常に心の中にある。8回2死満塁の一塁守備で、古賀のファウルを落球。「投手に申し訳ない。1球でも多く投げさせてしまったので、申し訳なかったです」と無失点で切り抜けた黒木にわびた。「ヨッシー」を助け、「ジョニー」黒木に報い、3カード連続勝ち越しの立役者になった。【堀まどか】

◆オリックス森友哉捕手が新本拠地初のお立ち台に立った。9回2死満塁で西武増田の初球を捉えて同点打を放った。続く頓宮の殊勲打でサヨナラ勝利をつかみ「個人的にもうれしいですし、チームも勢いづく試合ができた」と喜んだ。新本拠地ではバファローズジュニアの一員としてオリックスの選手と交流したこともある。その球場でヒーローになり「不思議ですね。何とも言えない」と感慨に浸った。▽オリックス比嘉(9回を3者凡退。今季2勝目)「攻めるピッチングをしたいと思っていたので。3人で抑えられてよかった。球場の雰囲気がすごくてよかったと思います」

◆オリックスの山本由伸投手(24)は7回7安打2失点で降板した。「あまりリズムの良くない投球になってしまいましたが、その中でもなんとか粘り強く投げていきたかったですし、先制点を許してしまったところがすべてだと思います」一回に、連打を浴び、2死一、二塁といきなりピンチを迎えたが、5番・山川を投ゴロに仕留め、無失点の立ち上がり。二回から五回まで1本の安打を許さず、相手エース・高橋と息詰まる投手戦になった。それでも、六回に捕まった。先頭の愛斗に中前打を許すと、続くマキノンに、151キロの速球を捉らえられ、左翼席へ先制の2ランを許した。尚も無死一、二塁とピンチを作ったが、傷口を広げなかった。チーム打率・273の打線の援護がなく、1点リードを許したまま、八回に2番手・吉田にスイッチ。4月22日の西武戦(京セラ)では高橋とのエース対決で敗れていた山本。この日は、一発に泣く形となった。

◆オリックスが逆転サヨナラ勝ち。1―3で迎えた九回2死満塁から森の2点適時打で追い付き、頓宮の右前適時打で試合を決めた。1回を三者凡退の比嘉が2勝目を挙げた。西武は抑えの増田が打ち込まれた。3連敗で借金1。

◆西武は抑えの増田が九回に5安打を浴びて2点リードをひっくり返され、逆転サヨナラ負けを喫した。2死満塁で森に同点の2点適時打を許すと、続く頓宮には外寄りの曲がり球を右前に運ばれた。今季9度目の登板で黒星は初めてだったが、防御率は9・35に悪化。「本当に申し訳ない気持ち」と猛省した。チームは3連敗で借金1。松井監督は増田を責めることなく「一年間戦っていく中でこういうことももちろんある。チャンスがあれば(7日に)やり返してほしい」と奮起を促した。

◆追いつき、一気に決めた。これがオリックスだ。あと一人の状況で森が一、二塁間を破って同点の2点打。そして続く頓宮が右前に自身初のサヨナラ打。土俵際で今季最多の貯金7を演出した森が、頓宮とのお立ち台で喜びを爆発させた。「最高です。チームが勝ちたいという思いで、最終回、気合が入っていましたし、(中川)圭太がつないでくれたので、絶対に返そうと思っていました」1-3の九回。抑えの増田に襲いかかり、満塁機を作った。先発したエース・山本が7回2失点で降板。西武先発・高橋に6回1失点の好投を許した打線は黙っていない。頓宮は「ライトゴロにならないように一生懸命に走りました」と肩で息をしながら「チームは明るい。みんなでつなげられた」とえびす顔だ。4試合連続の2桁安打。今季の強力打線を作ったのも国内フリーエージェント(FA)で西武から加入した森だった。3月31日の古巣との開幕戦(ベルーナ)では1点追う九回2死で同点弾を放ち、競り勝った。再現のような一打に「個人的にもうれしいし、チームも活気づく」と話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
18110 0.621
(↑0.014)
-
(-)
114111
(+4)
95
(+3)
24
(-)
11
(+1)
0.274
(↑0.001
3.150
(-)
2
(1↑)
ソフトバンク
14121 0.538
(↑0.018)
2.5
(-)
11691
(+6)
87
(+3)
17
(+2)
12
(+1)
0.243
(↑0.003)
2.990
(-)
3
(1↓)
ロッテ
15131 0.536
(↓0.02)
2.5
(↓1)
11486
(+3)
86
(+6)
13
(-)
9
(-)
0.227
(↑0.005)
2.850
(↓0.11)
4
(-)
西武
14150 0.483
(↓0.017)
4
(↓1)
11494
(+3)
90
(+4)
23
(+1)
21
(+1)
0.247
(↑0.001
2.750
(↓0.05)
5
(1↑)
楽天
12160 0.429
(↑0.022)
5.5
(-)
11583
(+5)
96
(-)
24
(+3)
21
(-)
0.215
(↑0.001)
3.190
(↑0.12)
6
(1↓)
日本ハム
12180 0.400
(↓0.014)
6.5
(↓1)
11399
(-)
110
(+5)
16
(-)
20
(-)
0.229
(↓0.002)
3.270
(↓0.06)