中日(☆2対1★)巨人 =リーグ戦8回戦(2023.05.06)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:祖父江 大輔(2勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝1敗9S))
敗戦投手:三上 朋也(0勝1敗0S)
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◆中日が逆転勝利。中日は1点を追う6回裏、木下の適時打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた8回には福永が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・マルティネスがNPB通算100セーブを達成。敗れた巨人は、先発・グリフィンが好投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆巨人ルイス・ブリンソン外野手が、ベンチから外れた。詳細は不明だが、試合前練習から回避して欠場。前日は「6番中堅」でスタメン出場も4打数無安打に終わっていた。代わって丸佳浩外野手が、中堅では今季初スタメン。前日代打で2安打の坂本勇人内野手は、2試合連続ベンチスタートとなった。

◆ライン上の攻防か...? 巨人原辰徳監督(64)が6回1死、広岡の左翼線の打球にリクエストを要求した。審判団はファウルの判定だったが川相三塁コーチがフェアのアピール。リプレー検証の結果、判定通りファウルとなった。珍しいリクエストにネット上でも話題に上がった。「仮にフェアだったら、バッターランナーどうなるんやろ!? シングル? 2ベース?」「ファウルをフェアにされたらどこの場面から試合再開すればいいかわからんくね? 審判の判断ってやつ?」との投稿が相次いだ。場内のビジョン、中継映像には三本間の打球のスローモーション映像が何度も映し出され、サッカーW杯の"三笘の1ミリ"を思い起こさせた。

◆中日の守護神ライデル・マルティネス投手(26)がキューバ出身選手として初めて通算100セーブを達成した。1点を勝ち越した直後の9回に登板。最速159キロを計測した直球とスプリットのコンビネーションで巨人の主砲岡本和、丸軸を連続三振など10球で3者凡退で料理した。「育ててくれた両親と中日に感謝している」。ウイニングボールを握りしめ、スタンドで応援したレグラ夫人も見守ったお立ち台で笑顔をふりまいた。17年に育成選手としてキューバから来日して7年目。今では箸をきれいに使うほど日本になじんでいる。18年の支配下登録時は先発だった。初勝利、初安打の記念球とともに、宝物が1つ増えた。昨季はリリーフとしてコンビを組んだ同郷のロドリゲスが開幕直前に失踪。「いつもブルペンで試合を見ながら話していた。それができなくなってさみしい」と、相棒の離脱に傷心をのぞかせた。3月のWBCでも母国代表の守護神を務めベスト4に貢献。「来日したときから諦めずに練習してここまで来た。根気良くやってほしい」と、異国で記録を刻んだ右腕は後輩たちにエールを送った。【伊東大介】通算100セーブ=マルティネス(中日) 6日の巨人8回戦(バンテリンドーム)で今季9セーブ目を挙げて達成。プロ野球35人目。中日では岩瀬407S、郭源治116S、ギャラード112Sに次ぎ4人目。初セーブは19年6月11日のオリックス1回戦(京セラドーム大阪)。▽中日立浪監督(マルティネスの通算100セーブに)「角度もスピードも素晴らしかった。今日は安心して、ベンチで見られた」

◆巨人のルイス・ブリンソン外野手(28)=前ジャイアンツ=がベンチ外となった。この日の試合前練習は打撃練習を行わず、別メニューで調整した。今季から右翼に転向した丸佳浩外野手(34)が、今季初めて中堅での先発となった。脚の張りを抱えている坂本勇人内野手(34)は前戦に続いてベンチスタートとなった。

◆巨人・三上朋也投手(34)が1-1の八回に登板した。先頭の細川をスライダーで空振り三振に斬ったが、続く石川昂に四球を与えると、代走・高松に二盗を決められた。2死二塁で福永に左前適時打を浴び、勝ち越しを許した。昨季イニング別で最多78失点した八回は、今季29試合でも同最多21失点。前日5日の試合まで八回を担っていたD3位・田中千(国学院大)がこの日、出場選手登録を抹消されていた。支配下登録されたばかりの大型右腕が〝魔の八回〟を託されたが、踏ん張り切ることができなかった。

◆中日が逆転勝ち。1点を追う六回に木下の適時打で追い付くと、八回は福永裕基の左前打で勝ち越した。3番手の祖父江が2勝目。マルティネスが今季9セーブ目で通算100セーブを達成。巨人は打線が内野ゴロによる1点止まり。

◆巨人は接戦を落とし、連敗を喫した。原辰徳監督(64)は試合後、八回2死二塁で福永が勝ち越しの左前適時打で左翼手・梶谷が二走の本塁生還を許した守備について言及した。プロの世界で14年間渡り歩いてきた梶谷の経験値を評価した上で「あそこの場面はチャージさせても少々後ろにいかれる打球に対してはわれわれは目をつぶるというね。経験値のある素晴らしい選手だからあえて言わせてもらうならば、あそこで(本塁まで)回られるような守備位置ではいけないと。若い人たちもたくさん見ているのでね。先輩たちがこんなんでいいと思われると、チームにとって良くない。今日は、あえてそこの部分は言わせてもらったということですね」と〝注文〟をつけた。

◆中日のマルティネスが通算100セーブ目を挙げた。160キロに迫る直球と落ちる球で松原、岡本和を連続三振に仕留めるなど1点リードの九回を危なげなく締めた。「いいときも悪いときもあるけど、ファンのおかげで活躍できている」と珍しく上がったお立ち台で感謝を口にした。キューバ出身で、2017年に育成選手として来日した26歳。昨季はセーブ王に輝くなど守護神に成長し「先発の時はそんなに良くなかったが、中継ぎになってから自分の思い通りに投げられている」と誇った。

◆主力を欠く打線では、余計にミスが響く。5位の巨人は競り負けて2連敗。最下位・中日との差が1ゲームに縮まり、原辰徳監督(64)は攻撃陣に活を入れた。「ミスがクローズアップされる打線は駄目な打線。いかに9人でカバーし合うか、つなげられるか。なかなかできていないのが現状でしょう」1-1の八回、秋広が先頭で中前打を放つも、続く21歳の中山がバントを決められずに三振。勝ち越し機を逸した直後、イニング別では最多失点の〝魔の八回〟に、三上が決勝点を献上した。中田翔が右太もも裏の肉離れで5日に出場選手登録抹消され、坂本は脚の張りのため先発から外れている。中堅手のブリンソンもこの日、コンディション不良でベンチ外。中軸を担ってきた打者がいないだけに、阿部ヘッドコーチは「やっぱりミスした方(チーム)が負ける」と嘆いた。投手陣が11試合ぶりに2失点以下に抑えた一方で、5試合連続で2桁安打と好調だった打線が6安打1得点。投打の歯車がかみ合わない。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1990 0.679
(↑0.012)
-
(-)
115115
(+17)
91
(+7)
27
(+5)
7
(-)
0.264
(↑0.009)
3.020
(↓0.07)
2
(-)
阪神
16111 0.593
(-)
2.5
(↓0.5)
115103
(-)
79
(-)
15
(-)
15
(-)
0.246
(-)
2.600
(-)
3
(-)
広島
13150 0.464
(-)
6
(↓0.5)
11590
(-)
87
(-)
22
(-)
9
(-)
0.241
(-)
2.870
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
13161 0.448
(↓0.016)
6.5
(↓1)
113101
(+7)
120
(+17)
27
(-)
24
(-)
0.225
(↑0.002)
3.740
(↓0.46)
5
(-)
巨人
13170 0.433
(↓0.015)
7
(↓1)
113108
(+1)
132
(+2)
31
(-)
4
(-)
0.246
(↓0.002)
4.330
(↑0.06)
6
(-)
中日
11170 0.393
(↑0.023)
8
(-)
11578
(+2)
86
(+1)
6
(-)
7
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.670
(↑0.07)