オリックス(☆6対0★)西武 =リーグ戦7回戦(2023.05.05)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:山下 舜平大(3勝0敗0S)
敗戦投手:隅田 知一郎(1勝3敗0S)
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◆オリックスは4回裏、ゴンザレスの適時二塁打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で一挙5点を先制する。続く5回には、シュウィンデルが適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山下が7回無失点の力投で今季3勝目。敗れた西武は、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆オリックスは好投の「ペーター」を「マーゴ」ことゴンザレス、「フランク・ザ・タンク」ことシュウィンデルが援護した。4回無死満塁でゴンザレスが中堅フェンス直撃の適時二塁打で2点を先制。続くシュウィンデルも中前への適時打で2点を加えた。ゴンザレスが「先制点になってくれてうれしいよ」と喜び、シュウィンデルも「いい当たりではなかったけど、タイムリーになってくれてよかったよ」と笑顔。2試合ぶりの先発全員安打で6点を奪い、西武をねじふせた。

◆西武が得点できずに敗れ、貯金がなくなった。試合前まで2度の対戦で勝てていなかったオリックス山下に対し、5回まで山川穂高内野手(31)の2安打含め6安打。150キロ後半の直球をしっかり引っ張るケースも目立ったものの、最後に決定打が出ず。これで山下には15回1/3連続で無得点。松井稼頭央監督(47)は「防御率が物語っていると思います。あそこ1本というのがなかなかあの投手の難しいところだし、その中で今日の山下君に対しての対応には(過去2度より)少しいいものが見れたんじゃないかなと思います」と振り返った。先発の隅田知一郎投手(23)はチェンジアップを主体に3回まで5奪三振と快調だったが、4回に7安打を集中され一気に5点を失った。松井監督は「隅田も対山下君なんで、1点もあげられないと初回から飛ばしてくれてたと思う」とし「ああいう投手と投げ合っている中でさらに成長していく投手だと思うし、これは次に生かしてくれるんじゃないかなと思っています」と次回に期待を込めた。【金子真仁】

◆西武ボー・タカハシ投手(26)が今季初登板した。5回に先発隅田がこの日6点目を奪われ、さらに2死一、三塁の場面で2番手でマウンドへ。遊ゴロでピンチをしのぐと、6回、7回も球数を要しながらも無失点で抑えた。150キロを超える直球もあった。来日2年目、ブラジル出身の右腕は、今春キャンプではあこがれの松坂大輔氏(42=野球評論家)の指導を受け、よりレベルを上げた。松井稼頭央監督(47)は「非常にまっすぐが良かったし、あれだけのイニングを投げてくれましたからね。しっかり、一生懸命準備してくれたと思います」と評価していた。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が西武打線を7回無得点に封じ、無傷の3連勝を飾った。初回を3者凡退で滑り出すも、2回2死満塁、3回2死三塁など得点圏に走者を背負った。だが3月31日西武戦の1軍デビュー以来、得点圏に走者を置いた状況で安打を打たれていない右腕は、持ちこたえた。自己最速タイの158キロ速球、カーブ、スライダーの3球種で西武打線から8三振を奪い、無失点で切り抜けた。得点圏では19打数ノーヒットで、連続無失点イニングは20回1/3に伸び、防御率は0・37となった。「序盤はあまりよくなかったんですが、なんとか要所要所を粘れたことがゼロに抑えられたことにつながったと思います。中盤以降、修正していけたところはよかったと思います」と振り返った。こどもの日にちなみ、背中にニックネームを記した特別ユニホームで臨んだ一戦。背番号12の上に「ペーター」をつけた山下は、「お客さんがいっぱいで、試合前から興奮していました」と明かした。ヒーローインタビューでは、ファンから熱い「ペーターコール」を浴び、晴れやかな笑顔で手を振った。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が、3連勝を飾った。1軍デビューの3月31日開幕戦から3度目の対戦となった西武を相手に、7回6安打無失点、8奪三振。連続無失点イニングを20回1/3に伸ばし、0・37と安定の防御率をマークした。背番号12の上の「ペーター」の愛称がほほ笑ましい。こどもの日にちなみ、ナインは背中にニックネーム入りのユニホームで登場。山下は「小さいころから呼ばれている」ペーターだった。ほのぼのとした戦闘服でも、投球は西武を圧倒した。立ち上がりから自己最速タイの158キロ直球を連発。2回2死満塁、3回2死三塁などピンチを背負っても、得点圏ではデビュー戦から被安打ゼロの右腕は粘り抜き、それを19打数に伸ばした。「点をやらないのは大事だと思うので。どれだけ打たれても(無失点で)いけたらと思います。投げ急がずに1人1人アウトにしていくという気持ち」。3勝した3試合はすべて無失点だ。試合前、3万人超の観客が埋めたスタンドを見上げ「興奮していました」と胸を躍らせた。幼いころは釣り好きで、友達と川や池でブラックバスをつかまえた。最初に興味を持ったスポーツは「お兄ちゃんがやっていた」サッカー。だが日本ハムのエース、ダルビッシュを知り、人生が変わった。「野球をやりたい」と家族に決意を伝え、球児になった。今では日本一球団の新星だ。この日は子どもたちの「ペーター」コールを一身に浴びた。「野球は本当に楽しいので、楽しんで野球をしてくれたらうれしいです」。何よりの思い出になる笑顔を、スタンドの子どもたちに返した。【堀まどか】

◆チーム打率・271とリーグトップのオリックス打線が火を噴いた。相手左腕・隅田の前に三回まで無安打。円陣を組んで臨んだ四回の攻撃だった。先頭の3番・中川圭の中前打から始まった。森、頓宮がともに安打でつなぎ無死満塁に。6番・ゴンザレスが左中間への2点二塁打で先制。なおも無死二、三塁からシュウィンデルの2点打で球場のボルテージは最高潮に。2死後、1番・茶野の中前打から一、三塁と再び好機を作ると、宗の左前打で一挙5得点のビックイニングとなった。この日は「Bsオリっこデー2023」と題して、背ネームも選手自身が考えたニックネームとなっている一戦。こどもの日は、2017年から5連敗中だが、ちびっこファン、先発の山下にとっても大きな援護となった。

◆苦しいマウンドとなった。先発した西武の2年目左腕・隅田知一郎投手(23)が五回途中10安打6失点で降板した。「立ち上がりは良かったんですが、どちらに転ぶかわからない展開が続いていただけに、四回の相手の攻撃をどこかで切らなければいけなかったです。相手に流れを渡してしまいました」中8日での敵地での登板。立ち上がりの一回を三者凡退で切り抜けると三回まで難なく乗り切った。だが四回に崩れた。先頭・中川圭から3連打で無死満塁のピンチを背負うと、ゴンザレスに先制の2点二塁打を浴びた。その後も相手打線の勢いを止められずでこの回計7安打を浴び一挙5点を失った。続く五回にも失点を重ね、4回2/3を92球でマウンドを降りた。4月19日のソフトバンク戦(ベルーナ)で昨年3月26日のプロ初登板勝利以来となる白星をマーク。球団ワーストだった自身の連敗を「12」で止め、お立ち台では目に涙を浮かべながらファンに感謝した。「野手の皆さんが何とか点をとろうしてくれていたので申し訳ない」。前回の同26日のロッテ戦でも6回1失点と好投したが、この日は思い通りの投球ができなかった。(石井孝尚)

◆オリックス・山下舜平大投手(20)が7回95球を投げ、打者28人に6安打8三振1四球の好投で無失点に抑え、無傷の3連勝とした。一回から速球は威力十分。鋭いフォークで2つの三振を奪う立ち上がりだった。登板間隔は空いているが、ここまで3試合に登板し、17回?を投げ、わずか1失点。変化球はカーブをメインに速球とのコンビネーションで相手をねじ伏せている。二回は中村の中前打から2死満塁を招いたが、無失点、三回も2死三塁と得点圏に走者を背負ったが、ともに無失点。得点圏では、失点を許していない。この日は「Bsオリっこデー」と題しての一戦。選手自身が考えたニックネームを背負って戦っている。山下は「ペーター」。湧き上がる歓声に投球で応え、自己最速タイの158キロも計測した。チーム打率・271の打線も四回に5連打を集めるなど、一挙5得点。五回にも追加点を奪うなど、活発だった。終わってみれば6ー0の完封勝利。西武を投打で圧倒し、首位を堅持した。

◆オリックスは今季から加入の外国人選手が活躍した。ゴンザレスは四回無死満塁で先制の2点二塁打を放ち「最低でも外野フライを狙っていたが、たまたま真ん中にボールがきてくれた」と愉快そうに振り返った。なおも無死二、三塁から2点中前打で続いたシュウィンデルは、五回にも適時二塁打。4月19日以来の複数安打をマークし「なかなか乗っていけなかったが、これで乗っていけそうかな」と手応えを感じ取ったようだ。

◆オリックス・山下舜平大投手(20)が7回95球を投げ、打者28人に6安打8三振1四球の好投で無失点に抑え、無傷の3連勝とした。「お客さんもすごかったので。試合前から興奮していました。苦しい場面が多かったんですけど、いいところで抑えることができてよかった」。5月5日の子どもの日とあって、「Bsオリっこデー」として開催され、選手自らが考えたニックネームを使用し、山下は「ペーター」。二回2死満塁、三回2死三塁のピンチを背負ったが得点を許さなかった。規定投球回には達していないが、防御率は脅威の0・37。20回1/3連続無失点とすごみを増すばかりだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
17110 0.607
(↑0.014)
-
(-)
115107
(+6)
92
(-)
24
(-)
10
(-)
0.273
(↑0.002
3.150
(↑0.12)
2
(-)
ロッテ
15121 0.556
(-)
1.5
(↓0.5)
11583
(-)
80
(-)
13
(-)
9
(-)
0.222
(↓0.002)
2.740
(↑0.14)
3
(-)
ソフトバンク
13121 0.520
(-)
2.5
(↓0.5)
11785
(-)
84
(-)
15
(-)
11
(-)
0.240
(↓0.004)
2.990
(↑0.16)
4
(-)
西武
14140 0.500
(↓0.019)
3
(↓1)
11591
(-)
86
(+6)
22
(-)
20
(-)
0.246
(↓0.001)
2.700
(↓0.14)
5
(1↑)
日本ハム
12170 0.414
(↑0.021)
5.5
(-)
11499
(+5)
105
(+2)
16
(-)
20
(+1)
0.231
(↑0.004)
3.210
(↑0.12)
6
(1↓)
楽天
11160 0.407
(↓0.016)
5.5
(↓1)
11678
(+2)
96
(+5)
21
(-)
21
(+1)
0.214
(↑0.002)
3.310
(↓0.08)