ヤクルト(☆10対9★)DeNA =リーグ戦6回戦(2023.05.05)・明治神宮野球場=
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DeNA
00330030091305
ヤクルト
012010042X101616
勝利投手:木澤 尚文(1勝1敗0S)
敗戦投手:山﨑 康晃(0勝3敗9S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(3号・3回表ソロ),ソト(1号・3回表2ラン),佐野 恵太(4号・4回表3ラン),京田 陽太(1号・7回表ソロ),牧 秀悟(4号・7回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(4号・2回裏ソロ),村上 宗隆(4号・3回裏2ラン),濱田 太貴(3号・5回裏ソロ),中村 悠平(3号・8回裏ソロ),濱田 太貴(4号・8回裏3ラン),長岡 秀樹(1号・9回裏2ラン)

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◆両チーム合計11本塁打が飛び交う乱打戦はヤクルトに軍配が上がった。ヤクルトは4-9で迎えた8回裏、中村のソロと濱田の3ランで1点差に迫る。続く9回には長岡の2ランが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。敗れたDeNAは佐野の2本塁打などで試合を優位に進めるも、終盤に救援陣が崩れた。

◆村神様"が復調ヤ! ヤクルト村上宗隆内野手(23)が、今季初の2試合連発となる4号同点2ランを放った。1-3の3回2死二塁、DeNA今永に対しカウント1-1からの3球目、真ん中付近の直球を捉え、左翼席へ放り込んだ。5月5日の「こどもの日」。本拠地神宮球場に詰めかけた多くの子どもたちも見つめる中、背番号「55」が豪快なアーチ。ベンチ前で出迎えたつば九郎から、こいのぼりを手渡されて笑顔を見せると、「逆転された直後だったので、すぐに取り返すことが出来て良かったです」と振り返った。前日4日巨人戦(東京ドーム)の7回に、実に78打席ぶりとなる3号2ランを放ったばかり。同日試合後に「感覚が戻ってきた。続けていきたい」と話したように、生みの苦しみを味わったわずか3打席後に、快音を響かせた。

◆ヤクルト長岡秀樹内野手(21)が8-9と1点を追う9回2死一塁で、右翼へサヨナラ2ランを放った。この1発が両軍合わせてこの試合11本目のアーチ(ヤクルト6本、DeNA5本)。SNSでは「神宮花火大会」がトレンド入り。「今永昇太と高橋奎二の投げ合いなら投手戦になると思ってたが、まさかのゴールデンウイーク神宮花火大会」「両者ノーガードすぎる」「神宮花火大会はサヨナラホームランで大フィナーレを迎えましたとさ」「神宮花火大会、最後に大玉ぶっ放されたー」など、まさかの展開にコメントが盛り上がった。【この日の本塁打】<1>ヤクルト・サンタナ 2回無死 先制ソロ(今永)<2>DeNA佐野 3回1死 同点ソロ(高橋)<3>DeNAソト 3回1死一塁 勝ち越し2ラン(高橋)<4>ヤクルト村上 3回2死二塁 同点2ラン(今永)<5>DeNA佐野 4回2死一、三塁 勝ち越し3ラン(高橋)<6>ヤクルト浜田 5回無死 ソロ(今永)<7>DeNA京田 7回無死 ソロ(久保)<8>DeNA牧 7回1死 ソロ(久保)<9>ヤクルト中村 8回無死 ソロ(エスコバー)<10>ヤクルト浜田 8回2死一、二塁 3ラン(伊勢)<11>ヤクルト長岡 9回2死一塁 サヨナラ2ラン(山崎)

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)今季初の2試合連発となる4号2ランを放ち、復調を印象づけた。1-3の3回2死二塁、DeNA今永の直球を左翼席へ運んだ。つば九郎から「こいのぼり」を手渡されて笑顔。「内側からバットを出すことを意識してました」と振り返った。7回2死ではウェンデルケンから左中間への二塁打を放ち、2戦連続のマルチ安打もマーク。前日4日巨人戦で78打席ぶりに3号2ランを放った翌日の活躍に、「一昨日から感覚的にもいいものがあるので、もっともっと振っていければ」と力強く話した。

◆DeNAが両軍11本塁打の空中戦の末にサヨナラ負けした。1番から4番までの上位打線に5本塁打が飛び出し、あと1アウトというところまでリードしていた。1点差の9回2死一塁、山崎康晃投手(30)がヤクルト長岡に痛恨の右越え2ランを被弾した。主将の佐野恵太外野手(28)は3回1死で右越え3号ソロ、4回2死一、三塁ではバックスクリーンに4号3ランと、2打席連発で4打点を挙げた。空砲となったが「これまでも投手に助けられて勝てているチーム。もちろんこういう日もあるけど、僕たちができることは点を取ることだと思うので、明日以降も点をたくさん取って、ピッチャーを助けられるようにやっていきたいなと思います」と話した。ヤクルト-DeNA戦はヤクルト6本、DeNA5本の両軍合計11本塁打が飛び出した。1試合の両軍合計最多本塁打記録は49年4月26日巨人-大映戦、80年10月3日近鉄-ロッテ戦の13本。11本以上は07年7月11日ヤクルト-広島戦の12本(延長11回)以来となり、延長で記録したケースを含め17度目。また、両軍とも5本以上は04年7月25日横浜-巨人戦以来、19年ぶり8度目。過去7度のうち71年ロッテ-東映戦は両軍、04年横浜-巨人戦は横浜が延長に入ってから5本目を打っており、9回までに両軍が5本以上は6度目だ。04年横浜-巨人戦は延長11回、金城(横浜)のサヨナラ2ランで終わったが、この日も最後は長岡のサヨナラ2ランだった。

◆DeNA今永昇太投手(29)の開幕から続いた連続無失点は16回でストップした。今季3試合目の先発で、初回を無失点で切り抜けた。だが2回先頭でヤクルト・サンタナに中越えソロを許すと、3回には村上に左越え2ラン、5回にも浜田に左越えソロを被弾。3発含む5回8安打4失点でマウンドを降りた。この時点では2点リードで勝利投手の権利を持っていたが、チームがサヨナラ負けしたため勝敗は付かず。両軍11本塁打の乱打戦となり「この球場はそういう球場。ずっと(風向きが)フォローだったので2、3本打たれるかなと思った。それでも勝てばいいと思いながら投げてましたけど、3本ともしっかり打たれているので、球場は関係ない。フォローではありますけど、そういうマインドで投げていることがあまりよくなかったかな」と話した。

◆DeNA京田陽太内野手が1号ソロを放った。「2番三塁」で先発。2点リードの7回先頭で、ヤクルト久保のスライダーを右翼席最前部に運び、投手の代わりっぱなをたたいた。昨季まで所属した中日から移籍後、初本塁打となり「うまく前で捉えることができました。風に感謝です!」と話した。

◆あと1人のところまでリードしていた。DeNA山崎康晃投手(30)は9-8で迎えた9回に6番手で登板。2死からヤクルト・オスナを左前打で出すと、続く長岡に痛恨のサヨナラ2ランを許した。「エスコバーだったり伊勢だったり、いろいろな投手が頑張ってきた中で9回を守り切れなかった。非常に悔しい気持ちでいっぱい」。今季3敗目が付いた。強風の神宮は1球、1球に神経を削った。好調のオスナには単打OKのつもりで向かった。長岡にカウント2-0とボールが先行したのは慎重さゆえ。1発警戒で挑んだ結果だ。「あの1球に悔やむという言い方はしたくない。実力で打たれた」と話し、「もっと圧倒できる投手を目指して明日以降、やり返したい」と言った。両軍合わせて11発の空中戦。1番佐野から4番牧までの上位に5本塁打が飛び出し、最大5点のリードがあったが、同じく1発攻勢でまくられた。三浦監督は「確かに痛いですけど、切り替えるしかない」と投手陣を責めなかった。

◆「こどもの日」に「ヤングスワローズ」で劇勝ヤ!! 高卒4年目のヤクルト長岡秀樹内野手(21)が人生初となるサヨナラ本塁打を放ち、両軍合わせて11本塁打が飛び交う"神宮花火大会"に終止符を打った。1点を追う9回2死一塁、DeNA山崎から右翼席へ値千金の今季1号2ラン。同5年目の浜田太貴外野手(22)もプロ初となる1試合マルチ本塁打で貢献。最大5点差を逆転し、チームの連敗も2でストップした。チームメートも想定外の幕切れだった!?。8-9の9回2死一塁、長岡がDeNA守護神山崎の3球目のツーシームを振り抜くと、高々と上がった打球は、神宮の風とファンの大声援に乗って右翼席に飛び込んだ。劇的なサヨナラ勝利-。ところがヒーローにペットボトルの水を浴びせる恒例の"ウオーターシャワー"はなぜか行われず。高津監督とガッチリ抱き合った長岡が、お立ち台で真相を明かし笑いを誘った。長岡 水かけられるの憧れだったんですけど、予想外すぎて準備してなかったって言われました。「風のおかげだぞ」と、褒めてもらえませんでした。昨季開幕から遊撃の定位置を獲得。ゴールデングラブ賞を初受賞するなど大ブレークしたが、今季は開幕から苦しんだ。試合前時点で規定打席到達者ではリーグ最下位の打率1割6分7厘。「いいバッターの(動画)をひたすら見たり。ほんとに試行錯誤して毎日やってる段階」と、レッドソックス吉田やソフトバンク近藤、中村晃らを見て研究の日々。最近はチームの大先輩・青木のバットも拝借し、3日巨人戦で8回に大江から中前適時打をマーク。「全体的にちょっと太いんですけど。それが自分には合っているのかな」と好感触に手応えを得た。試合を決めたのは長岡だが、逆転ムードを作ったのが浜田だった。3点を追う5回先頭でDeNAエース今永から左越えに3号ソロを放つと、4点を追う8回2死一、二塁でセットアッパー伊勢から左翼ポール直撃の4号3ラン。自身初の2発に「塩見さんも帰ってきたのでなんとかアピールしようという思いでやりました」と振り返った。「こどもの日」で大勢の子どもたちが見つめる中で「ヤングスワローズ」が躍動。長岡は「ちょっとは憧れてくれたかな」とニヤリ。これからも少年少女の目標となるような活躍を目指していく。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(終盤で5点差をはね返し連敗を2でストップ)「年に何回かあるかないかのゲームだった。(9回)ツーアウトランナーなしから勝ったわけですから。よく粘ってよく頑張ったと思います」▽ヤクルト・サンタナ(2回先頭で今永から4号先制ソロ)「1球前に差し込まれたので微調整して、しっかり1発で仕留めることが出来ました」▽ヤクルト中村(8回先頭で3号ソロ)「塁に出ることを考えて打席に入りました。一番良い結果になってくれました」ヤクルト-DeNA戦はヤクルト6本、DeNA5本の両軍合計11本塁打が飛び出した。1試合の両軍合計最多本塁打記録は49年4月26日巨人-大映戦、80年10月3日近鉄-ロッテ戦の13本。11本以上は07年7月11日ヤクルト-広島戦の12本(延長11回)以来となり、延長で記録したケースを含め17度目。また、両軍とも5本以上は04年7月25日横浜-巨人戦以来、19年ぶり8度目。過去7度のうち71年ロッテ-東映戦は両軍、04年横浜-巨人戦は横浜が延長に入ってから5本目を打っており、9回までに両軍が5本以上は6度目だ。04年横浜-巨人戦は延長11回、金城(横浜)のサヨナラ2ランで終わったが、この日も最後は長岡のサヨナラ2ランだった。

◆あと1人のところまでリードしていた。DeNA山崎康晃投手(30)は9-8で迎えた9回に6番手で登板。2死からヤクルト・オスナを左前打で出すと、続く長岡に痛恨のサヨナラ2ランを許した。「いろいろな投手が頑張ってきた中で、9回を守り切れなかった。非常に悔しい気持ちでいっぱい」。今季3敗目が付いた。強風の神宮は1球、1球に神経を削った。好調のオスナには単打OKのつもりで向かった。長岡に2-0とボールが先行したのは慎重さゆえ。1発警戒で挑んだ結果だ。「あの1球に悔やむという言い方はしたくない。実力で打たれた」と話し「もっと圧倒できる投手を目指して、明日以降やり返したい」と言った。両軍合わせて11発の空中戦。1番佐野から4番牧までの上位に5本塁打が飛び出し、最大5点のリードがあったが、同じく1発攻勢でまくられた。1死も取れず、3失点でKOされたエスコバーは2軍降格される可能性が高く、リリーフ陣のてこ入れを検討。三浦監督は「確かに痛いですけど、切り替えるしかない」と投手陣を責めなかった。

◆2日連続の"神宮花火大会"で一番大きな花を咲かせた。DeNA牧秀悟内野手(25)がヤクルト戦(神宮)の2回に自身プロ初の満塁弾を放った。5日の同対戦でも4号ソロで8点目を追加したが、まさかの9回2死からサヨナラ負けを喫していた。打線は2日連続となる5本塁打で発奮。20安打17点と、今季初2ケタ得点の猛攻でやり返した。DeNAが前日に続いて5本塁打。2試合続けて5本塁打以上は04年4月6、7日西武以来、19年ぶり10度目。セ・リーグでは85年7月12、13日巨人、00年8月10、11日巨人に次いで3度目になる。DeNAは敵地の神宮球場で記録。2試合とも敵地は72年東映が7月14、16日に東京スタジアムのロッテ戦で記録して以来、51年ぶり2度目。東京スタジアムは狭い「本塁打量産球場」だったが、今回は強風が味方になったか。

◆2日連続の"神宮花火大会"で一番大きな花を咲かせた。DeNA牧秀悟内野手(25)がヤクルト戦(神宮)の2回に自身プロ初の満塁弾を放った。5日の同対戦でも4号ソロで8点目を追加したが、まさかの9回2死からサヨナラ負けを喫していた。リーグトップタイの18打点目を稼いだ4番を中心に打線は2日連続となる5本塁打で発奮。20安打17点と、今季初2ケタ得点の猛攻でやり返し、首位固めを着々と進めた。2死満塁で4番に回った。3点リードの2回、宮崎が申告敬遠されて塁が埋まった。牧はヤクルト小川の高めカットボールをコンパクトに捉えた。「追い込まれていたので前に飛ばすつもりで打ちました」。白球は左翼席へ消えた。早くもこの日、チーム4発目を打ち上げた。グランドスラムの経験はプロどころか高校、大学でもない。「ないですね、初めてですかね。小学生の時に打ってるかもしれないけど...」。少なくとも物心がついてからは自身初の満弾で、リベンジマッチを優位に進めた。5日は両軍合わせて11発を浴びせ合う乱打戦の末、サヨナラ2ランで逆転負け。牧はソロ本塁打を放ったが「負けて投手陣を助けられなかった。今度は野手で何とかしたかった」。風はこの日も、またも強い。いくら投手陣が集中して制球しても、打球が伸びる。乱打戦に応じるしかなかった。くしくも試合前、同じグラウンドで歴史的な1発が記録されていた。東京6大学リーグで東大が、同校39年ぶり2度目の満塁本塁打で立大に引き分け。ちょうど練習前ミーティングのタイミングで、球場の大盛り上がりに石井チーフ打撃コーチは「うちもこれでいくぞ!」と発奮。4番が見事に応えた。これでヤクルト村上に並び、打点はリーグ1位タイの18にのびた。「4番の仕事だと思うので。チャンスでは打てるようにしていきたい。チームとしても個人としてもいい形になってきています」。ショッキンクな負け方にも落ち込まず、チーム全体で打ち勝った。中核に牧がいた。【鎌田良美】DeNAが前日に続いて5本塁打。2試合続けて5本塁打以上は04年4月6、7日西武以来、19年ぶり10度目。セ・リーグでは85年7月12、13日巨人、00年8月10、11日巨人に次いで3度目になる。DeNAは敵地の神宮球場で記録。2試合とも敵地は72年東映が7月14、16日に東京スタジアムのロッテ戦で記録して以来、51年ぶり2度目。東京スタジアムは狭い「本塁打量産球場」だったが、今回は強風が味方になったか。○...DeNA佐野が自身初の先頭打者本塁打を含む2戦3発で打線を鼓舞した。1回、ヤクルト小川の初球真っすぐをたたき、右翼席最前部へ突き刺した。「プレーボールに向けて最高の準備ができた。次の1点を野手全員で貪欲に取りにいけた」と話し、3安打2打点で打線をけん引。5日も3回に右越えソロ、4回にバックスクリーンへ3ランを放っており、調子は上向きだ。○...DeNA宮崎が2発を含む3安打3打点4得点とフル回転した。1回1死でヤクルト小川から右中間ソロ、7回1死一塁では左腕の長谷川から左越え2ランを放った。打率4割2分9厘はリーグ断トツ。7本塁打も巨人中田に並ぶ1位タイで、リーグ打撃2冠となった。「いつもと同じ気持ちで打席に入りました。昨日負けてしまったので勝ちたかった」と話した。DeNA三浦監督(連日の乱打戦でやり返し)「昨日は昨日、また新しい気持ちで選手が臨んでくれた。誰1人、引きずることなく臨んでいた」DeNA上茶谷(3回途中から登板して1回1/3を1失点。リリーフで開幕を迎えて今季初勝利)「今年はブルペン待機ですけど、常に初回からいく準備をしています」DeNA浜口(4月19日以来の1軍先発は2回2/3を4失点で勝敗付かず)「早い段階での降板となり、イニング途中で交代となった上茶谷、中継ぎ陣に申し訳ないです」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が3試合連続のマルチ安打を放ち、完敗の中でも存在感を示した。まずは2点を追う1回2死一塁、DeNA浜口から中堅右への適時二塁打で3試合連続の打点をマーク。7点差を追う3回1死一、二塁では、同じく浜口から右前適時打を放った。白星にはつながらなかったが、2打点を加え打点トップタイの座もキープ。「やることをやるだけです。また明日頑張ります」と淡々と話した。3日巨人戦から4試合連続安打。4号2ランを放った5日DeNA戦後に「一昨日(3日)から感覚的にもいいものがあるので、もっともっと振っていければ」と話していた通り、積極的なスイングを仕掛ける。一方で4回と7回は四球を選んでチャンスメーク。4月29日時点で1割4分8厘まで落ち込んだ打率も1割9分6厘まで上昇。昨季、史上最年少で3冠王を獲得した"村神様"が、本来の姿を取り戻しつつある。

◆DeNA・三浦大輔監督(49)が、ヤクルト戦前に慣例の報道陣の取材に応じ、超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が5月9日の巨人戦(新潟)で2度目の1軍登板を迎えることを明言した。2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた右腕は、3日の広島戦(横浜)に先発で1軍デビュー。7回1失点、9奪三振の快投で初勝利を挙げた。注目の次回登板は、南場オーナーの地元で、毎年主催試合を行っている新潟での一戦に決まった。デビュー戦では、本拠地史上最多を更新する3万3202人がハマスタに来場。今度は新潟でのフィーバーが期待される。三浦監督は「なかなか新潟のファンの方も見られる機会はないと思うけれど、ぜひ球場に来て、DeNAの試合を楽しんでもらいたいですし、応援してもらいたい」と語った。地方球場での登板となるが、マウンドなどへの適応についても指揮官は「そんな選手じゃないです。メジャーでもいろんな経験をしてきた選手。対応力、日本のマウンドも初めてでしっかり対応してくれていますから、そこは心配していないです」と説明した。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が「5番・右翼」で出場し、二回先頭で先制となる4号ソロを放った。「一球前に差し込まれたので微調整してしっかり一発で仕留めることが出来ました。先制できて良かったです」開幕から16イニング連続無失点だったDeNA先発、今永の2球連続で来た高め直球を一閃。高々と上がった打球はバックスクリーン左へと吸い込まれていった。ベンチに戻ってくると子供の日にちなんで、つば九郎から手持ちサイズの鯉のぼりをプレゼントされた。

◆こどもの日の球場がドッと沸き上がった。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が1―3の三回2死二塁で、左翼席中段に今季初の2試合連続となる4号2ランを放った。同点に追いつく一発に「逆転された直後だったのですぐに取り返すことが出来て良かった」と喜んだ。WBC日本代表としてともに戦ったDeNA先発、今永の直球を完璧に捉えて〝確信歩き〟。ベンチに戻ると、つば九郎から鯉のぼりをプレゼントされた。試合前時点で打率・170と本調子ではないが、4日の巨人戦(東京ドーム)では78打席ぶりに一発を記録した村神様が、徐々に状態を上げてきた。

◆中日からトレードで今季新加入のDeNA・京田陽太内野手(29)が「2番・三塁」で出場。七回の第4打席で右翼席へ移籍後初本塁打を放った。「うまく前で捉えることができた。風に感謝です!」。京田は6―4の七回、先頭で打席に入った。代わったばかりの3番手・久保の1ストライクからの2球目、スライダーに泳がされながらもスタンド最前列へ運んだ。ぎりぎりの打球に途中まで全力疾走で駆け抜けたが、ホームイン後に仲間に迎え入れられ笑顔を見せた。

◆ヤクルトが両軍計11本塁打の乱打戦を制した。4―9の八回に中村のソロと浜田の3ランで1点差に迫り、九回2死一塁で長岡が山崎からサヨナラ2ランを放った。DeNAは佐野の2本塁打などで優位に進めたが、救援陣が乱れた。

◆ヤクルトが最大5点差をひっくり返し、逆転勝利を収めた。5点を追う八回に中村悠平捕手(32)のソロ、浜田太貴外野手(22)の3ランで猛追すると、九回2死一塁から長岡秀樹内野手(21)が起死回生の逆転サヨナラ弾をたたきこんだ。長岡のヒーローインタビューは以下の通り。――今の気持ちは「長かったっす」――どんな気持ちで打席に入った「まず塁に出ることを意識して入りました。並木さんがランナーだったので、速い真っすぐ系がくるかなと思いながら待ってました」――打った瞬間の感触は「上がりすぎたかなと思ったんですけど、風が...風のおかげです」――どんな気持ちでダイヤモンドを一周した「水掛けられるの憧れだったんですけど、『予想外すぎて準備してなかった』と言われました」――ベンチ戻ってチームメイトや高津監督からはどんな声を掛けられた「『風のおかげだぞ』と。褒めてもらえませんでした」――今日はこどもの日。プロ野球選手を目指す子供たちへアドバイスを「たくさん練習して、たくさん寝ることですかね」――ファンに明日への意気込みを「今日を機に勢いに乗って連勝していければいいなと思います。頑張ります、ありがとうございました」

◆DeNAは3連勝ならず。両チーム合わせて11本塁打の壮絶な空中戦に屈した。中盤までは優位に試合を進めたが、9―4の八回に中村にソロ、浜田に3ランを被弾。1点差で九回を迎えた。だが、守護神の山崎康晃投手(30)が2死無走者からオスナに左前打を許し、長岡に逆転サヨナラ2ランを浴びた。山崎は「いろいろな投手が頑張ってきた中で、九回を守り切れなかったことは非常に悔しい気持ちでいっぱい」と声を絞り出した。

◆DeNA・佐野恵太外野手(28)が自身2年ぶりとなる2打席連続本塁打。三回に右翼席にソロを運ぶと、同点の四回に中越えに一時勝ち越しの4号3ランを放った。本来の打棒を発揮できずにいた主将は「今日をきっかけに調子を上げていけるように。これまで投手に助けられてきたので、明日以降もたくさん点を取って投手陣を助けられるようにしたい」と誓った。

◆3勝目を目指したDeNA・今永昇太投手(29)は、二回にサンタナに先制ソロを浴び、今季17イニング目で初失点。左腕の位置を下げて投球するなど工夫しながら投球したが、村上と浜田にも一発を浴びて5回4失点で降板した。「高めの真っすぐを捉えられた。しっかり対策されて上回られた。次回は1イニングでも長く投げられるようにしたい」と次戦を見据えた。

◆両軍合わせて11本塁打が飛び出した空中戦は、ヤクルト・長岡秀樹内野手(21)の逆転サヨナラ弾で幕を閉じた。ヤクルトは4月20日の中日戦(神宮)以来のサヨナラ勝利。高津臣吾監督(54)の試合後の主な一問一答は以下の通り。――最後は長岡が決めた「うーん、ちょっといろんなことがありすぎて...。まあ、最後よく打ったのは間違いないです。しっかり狙い球を絞って、あそこに強く、遠くに打てるのが彼の持ち味なので、本当に彼のバッティングができたのかなと思いますね」――打線は粘った「この前のジャイアンツからよく点を取ってね、つないでつないで、粘って粘ってというところが、すごくよくできていると思うんですけど。やはり(自身が)ピッチャー出身ということで、今週ジャイアンツの3つから今日にかけても、ちょっと失点が多いので、そういうところの反省は多いですね」――村上が逆方向への本塁打「少し打席の中で駆け引きというか、そういうのができるようになってきたのかなと。何でもかんでも振りに、何でもかんでもストライクでも見逃してしまって、という打席が少なくなって。ストライクを見逃しても何となく余裕があるように見えるし、仕掛けたスイングは強く見えるし、少し上がってきているのかなって感じがします」――八回。浜田が(12球)粘っての3ラン「今日風がこんな感じだったので、多少ホームラン出るかなとは思ったんですけど、向こうもそうなんですけど。これを若さで片付けてはいけないと思うし、素晴らしい技術を持っているし、思い切りも持っているし、まだできないことの方が多いですけど、そういうところを伸び伸びとプレーさせてやりたい」――投手陣は失点を重ねる試合が続く「先発もリリーフも、みんなちょっと疲れているのはもう間違いないと思います。いろいろやりくりしながらとは考えているんですけども。先発の間隔も空けてあげたりとか、リリーフの球数と登板数と、空けてあげたりとか、ちょっと現状できないので、申し訳ないですけども、頑張ってもらっているところ」――明日以降に向けて「やっぱり、競って勝ちたい、競ったゲームを取りたいというのはある。今日みたいなゲームを理想としているわけではない。もっとロースコアの、先発ピッチャーがしっかりゲームを作って、先発ピッチャーに勝ち星がついて、リリーフにつないでいく形でとったゲームがしたい」――長いシーズン、こういう勝ちも必要「年に何回かあるかないかのゲームだった。(九回)2アウトランナーなしから勝ったわけですから。よく粘ってよく頑張ったと思います」

◆両軍合わせて11本塁打が飛び出した空中戦は、ヤクルト・長岡秀樹内野手(21)の逆転サヨナラ弾で幕を閉じた。?両軍合わせて11本塁打が飛び出た。両軍合計11本塁打以上(9イニング試合)は、2007年7月11日のヤクルト-広島(九回まで11本=ヤ7-4広、十一回の12本目はヤクルト・ラミレスのサヨナラ2ラン)以来16年ぶりで、セでは8度目(パ6度)。1試合最多は両軍13本で、1リーグ時代の1949年4月26日の大映(8本)-巨人(5本)、80年10月3日のロッテ(9本)-近鉄(4本)。前身を含めてヤクルト-DeNAでは66年7月31日(サンケイ3-7大洋)、77年9月14日(ヤクルト7-大洋)の計10発を抜く最多本数となった。?21歳7カ月の長岡が九回に逆転サヨナラ本塁打。ヤクルト選手のサヨナラ弾は昨年5月25日の山崎晃大朗(対日本ハム、4-6の九回に3ラン)以来。21歳7カ月以下でのサヨナラ弾は20年7月2日の村上宗隆(対広島、20歳5カ月、5-5の九回に満塁弾)以来3年ぶり。

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(22)が2本塁打を含む3安打4打点。五回に3号ソロを放つと5―9の八回、12球粘った末に左翼ポール直撃の4号3ランを放った。1点差に迫るアーチでサヨナラ勝ちにつなげ「自分でもびっくりしました」と笑った。高卒5年目の今季はここまで24試合に出場するなど外野の一角で存在感を放つ。「塩見さんも帰ってきたので何とか少ない打席でアピールしようという思い」と足元を見つめ直した。

◆元プロ野球・DeNAの須田幸太氏(36)が5日、自身のTwitterを更新し、同日の試合で5本の本塁打を放つなど9得点を挙げながらも、ヤクルトにサヨナラ負けを喫した古巣にエールを送った。須田氏は「あーだこーだ言いたい人は多いだろうが今日の負けが今年の転換期にならないように明日は絶対に勝たないといけないと思う」と思いを投稿。「俺らは変わらず応援するのみ。頑張れベイスターズ」と鼓舞しながら、「勝たないといけないは言い過ぎかな笑 勝って欲しいなーくらいでみなさん明日も応援しましょうねー」とファンに呼びかけた。

◆ヤクルトは「こどもの日」の5日、DeNAに今季2度目のサヨナラ勝ち。1点を追う九回、長岡秀樹内野手(21)が、野球人生で初のサヨナラ2ランを右翼へ放った。村上宗隆内野手(23)も2試合連続の4号2ランを放つなど、6本塁打を含む16安打10得点で打線がつながり連敗を2でストップ。3位に浮上した。背番号55が「5・5」に強烈な弾道を描いた。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、初めて「こどもの日」に本塁打を放った。逆転された直後の三回、同点に追いつく4号2ランで試合の流れを渡さなかった。「逆転された直後だったので、すぐに取り返すことができてよかった。内側からバットを出すことを意識しました」1―3の三回2死二塁。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表でともに戦ったDeNA先発・今永の152キロの直球を狙いすましたように振り抜き左翼席へ。今季初の逆方向への本塁打で、今季初の2戦連発と完全復活の予感を漂わせ「一昨日(3日)から感覚的にいいものがある。もっともっと振っていければと思います」とうなずいた。この日はこどもの日で、試合前の選手入場時にはエスコートキッズが各ポジションにつき、村上も三塁で男児と笑顔で言葉を交わした。「プロに入って、小さい頃に目標にしていたことが達成できて、小さい子供たちに夢を与えたいと思ってやってきた」。これからも、子供の憧れの存在として輝き続ける。2試合連続の2安打をマークしたが、打率は1割台と低迷する。高津監督は「何となく(打席で)余裕があるように見えるし、(調子は)少し上がってきている感じがします」と評価。村上も「まだまだ長いシーズンなので、もっと打てるように頑張ります」と高みを見据えた。子供の夢と希望をのせて、アーチを架ける。(箭内桃子)

◆ヤクルトは「こどもの日」の5日、DeNAに今季2度目のサヨナラ勝ち。1点を追う九回、昨季遊撃の定位置をつかんだ高卒4年目の長岡秀樹内野手(21)が、野球人生で初のサヨナラ2ランを右翼へ放った。セ・リーグ記録にあと1本に迫る両軍計11本塁打の乱打戦を制した。村上宗隆内野手(23)が2試合連続の4号2ランを放つなど、6本塁打を含む16安打10得点で打線がつながり連敗を2でストップ。3位に浮上した。昼の神宮で季節外れの〝花火大会〟。そのフィナーレを飾ったのはホームランだった。両軍合わせて11発のアーチが飛び交った乱打戦に、今季本塁打なしだった長岡がけりをつけた。1点を追う九回2死一塁。右翼席へプロ初のサヨナラ本塁打となる1号の逆転2ランをほうり込んだ。「サヨナラホームランは人生初。本当によかった」。ヒーローは歓喜のウオーターシャワーを期待したが、興奮気味のナインの多くは頭をたたく手荒い祝福で迎えた。「(本塁で)水をかけられるのが憧れだったのですが、(仲間に)予想外すぎて準備していなかったと言われました」。味方も想定外のサヨナラ弾だった。DeNAの守護神・山崎に対し、九回2死と追い込まれながらオスナが左前打で出塁し、迎えた打席。真ん中のスプリットを捉えると、打球は風に乗ってぐんぐんと伸びた。今季110打席目で飛び出した1号が、この試合で両軍計11本目のアーチとなった。もがき苦しんでいた。千葉・八千代松陰高から入団4年目。昨季遊撃の定位置をつかみ、今季は背番号7に変更して勝負のレギュラー2年目と位置付けたが、開幕から打撃の調子は上がらず。試合前時点で打率は・167。「どうして打てないんだろう」と自問自答する中で、父・尚恭(なおやす)さんとの時間が思い起こされた。

◆空中戦に敗れた。セ・リーグ首位のDeNAは今季最多の5本塁打を放ちながら、ヤクルトに6発を浴びて逆転サヨナラ負け。三浦大輔監督(49)は「一個勝つのが大変ということ。(打者有利の)風はみんな分かっていたこと。確かにこういう負けは痛いけど、切り替えるしかない」と肩を落とした。今後を見据え、5点リードの八回に不調のエスコバーを起用したが、1死も取れずに3失点で降板。大きく流れが変わる結果に指揮官は「(エスコバーに)何かきっかけをというところだったが...」と唇をかんだ。苦しい状況の中、昨季71試合で被本塁打1の伊勢が3ラン、守護神の山崎がサヨナラ2ランを許した。三浦監督は「今日の反省を生かして、明日につなげていく」と前を向いた。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1890 0.667
(↓0.025)
-
(-)
11698
(+9)
84
(+10)
22
(+5)
7
(-)
0.255
(↑0.004
2.950
(↓0.28)
2
(-)
阪神
16111 0.593
(↑0.016)
2
(↑1)
115103
(+5)
79
(-)
15
(+3)
15
(+1)
0.246
(↑0.002)
2.600
(↑0.1)
3
(2↑)
ヤクルト
13151 0.464
(↑0.02)
5.5
(↑1)
11494
(+10)
103
(+9)
27
(+6)
24
(+1)
0.223
(↑0.007
3.280
(↓0.17)
3
(-)
広島
13150 0.464
(↓0.017)
5.5
(-)
11590
(-)
87
(+5)
22
(-)
9
(-)
0.241
(↓0.003)
2.870
(↓0.08)
5
(1↓)
巨人
13160 0.448
(↓0.016)
6
(-)
114107
(+3)
130
(+8)
31
(+1)
4
(+1)
0.248
(↑0.002)
4.390
(↓0.15)
6
(-)
中日
10170 0.370
(↑0.024)
8
(↑1)
11676
(+8)
85
(+3)
6
(+2)
6
(-)
0.248
(↑0.004)
2.740
(↓0.01)