ソフトバンク(☆8対7★)オリックス =リーグ戦6回戦(2023.05.04)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 1234567891011
ORIX
2010030100071401
ソフトバンク
20030002001X81512
勝利投手:モイネロ(1勝0敗0S)
敗戦投手:平野 佳寿(0勝1敗7S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(4号・3回表ソロ)
【ソフトバンク】近藤 健介(3号・4回裏3ラン),中村 晃(2号・8回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆ソフトバンクが熱戦を制した。ソフトバンクは5-7で迎えた8回裏、中村晃の2ランで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、栗原の適時打でサヨナラ勝利を収めた。投げては、8番手・モイネロが今季初勝利。敗れたオリックスは、7番手・平野佳が踏ん張りきれなかった。

◆ソフトバンク前監督の工藤公康氏(59)と、球団会長付特別アドバイザーの城島健司氏(46)が4日、球団創設85周年&ドーム開業30周年記念イベント「ダブルアニバーサリー」と銘打たれたソフトバンク-オリックス戦(ペイペイドーム)で、セレモニアルピッチに登場した。現役時代をほうふつとさせる美しい投球フォームから、工藤氏がど真ん中に直球を投じ、城島氏がしっかり捕球した。2人はダイエー時代の99年初優勝の立役者となり、同年に最優秀バッテリー賞を受賞。黄金バッテリーの再結成に、試合前から球場は盛り上がった。工藤氏は「暴投を投げるわけにはいかないなと。久々だったので緊張しました」と振り返り、ボールを受けた城島氏は「さすがでしたね。構えたところにきました。ど真ん中ですよ」とたたえた。

◆移籍後初先発したオリックス小野泰己投手(28)が、2回2安打2失点、4四球で降板し、初勝利はならなかった。2点の援護をもらった直後の1回。先頭の中村晃を紅林の好捕もあり遊ゴロに片付けてスタートしたが、続く柳町、近藤に連続四球を与えた。柳田は152キロ直球で一ゴロの後、2死二、三塁から栗原の左前適時打で同点に追いつかれた。なお2死一塁から、アストゥディーヨ、今宮に再び連続四球を与え2死満塁のピンチ。最後はガルビスを152キロ直球で二ゴロに仕留め、1回を終えた。2回は甲斐を直球で右飛、中村晃も150キロ直球で遊ゴロ。2死から柳町に左前打を許したが、近藤は148キロ直球で遊ゴロに打ち取った。しかし、この回限りで降板となり、3回から漆原がマウンドに上がった。小野は昨季に阪神を戦力外となり、オリックスと育成契約を結び4月に支配下登録された。2軍では5試合に登板し、25回1/3を投げて防御率2・13。地元福岡での登板に「これも何かいいきっかけになれば」と力を込めていたが、悔しいマウンドとなった。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(29)が「連敗脱出」に向けて逆転の3号3ランを放った。2-3の4回1死一、二塁。オリックス・コットンの初球、内角低め146キロ直球をすくい上げ、高々と舞い上がった打球は右翼ホームランテラス席に飛び込んだ。「つないで作ったチャンスを絶対に生かそうと打席に入りました。最高の結果となって良かった」と振り返った。前日3日に5投手が22安打を浴び、9失点。被安打22本以上は、球団22年ぶりという歴史的大敗で、今季2度目の4連敗を喫した。近藤は自身15試合ぶりの1発で、嫌な流れを吹き飛ばした。

◆オリックスが今季初のサヨナラ負けを喫し、連勝は4でストップした。7-7で迎えた延長11回、7番手で登板した平野佳寿投手(39)が近藤に与えたきわどい四球から無死一、二塁とされ、最後は栗原に決勝の中前適時打を許した。移籍後初先発した小野泰己投手(28)は2回を2安打2失点4四球で降板。中嶋聡監督(54)は「何か攻める姿勢が欲しかったんですけどね。守りに入っちゃったのかなというのがありますけど、それじゃちょっと話にならないので」と苦い表情を浮かべた。試合はその後、1点リードの4回にコットンが近藤に3ランを浴びて逆転を許すも、6回に小田、宗の適時打などで3点を挙げて再び勝ち越し。しかし、2点リードの8回に5番手の山崎颯が中村晃に2ランを許して同点に追いつかれ、延長に突入していた。昨夜に続いて打線は2ケタ安打を放つも競り負けた。「本当に欲を言えばの話にはなりますので。勝負どころ(の打撃)といいますか、そういったところもありますし。野手が頑張っていたんですけど。落ち着きをつくれなかったのは、投手陣だと思いますし」。本拠地に戻り5日から始まる西武3連戦へ、奮起を促した。

◆オリックスが今季初のサヨナラ負けを喫し、連勝は4で止まった。延長11回、7番手で登板した平野佳寿投手(39)が先頭に与えたきわどい四球から無死一、二塁とされ、最後は栗原に決勝の中前適時打を許した。平野にとって昨年5月6日楽天戦以来の黒星。「反省して、次頑張ります」と短い言葉でリベンジを期した。この日は投手陣が乱調。阪神から移籍後初先発した小野は、初回に4四球を出すなど2回2安打2失点で降板。「先発として早い回で交代となってしまい、リリーフ陣に申し訳ないです」と悔やんだ。7-5の8回に登板した山崎颯も、中村晃に2ランを浴びリードを守れなかった。2日連続の2ケタ安打も、今季初の同一カード3連勝はならず。中嶋監督は「野手が頑張っていたんですけど。落ち着きをつくれなかったのは、投手陣だと思いますし」と奮起を促した。

◆「サヨナラ男」が窮地で奮い立った。ソフトバンク栗原陵矢外野手(26)が、今季2度目のサヨナラ打で連敗を4で止めた。延長11回無死一、二塁。オリックス平野佳の直球を仕留めた。藤本体制2年目で初の借金生活の危機だった一戦で3安打3打点と活躍し、3位浮上に貢献した。劇勝の勢いそのまま、5日からは前回3タテを食らわされた敵地・千葉でロッテ3連戦に臨む。連敗脱出の立役者となった栗原は、歓喜の渦に吸い込まれていった。仲間から手荒い祝福を受け、笑みがはじけた。4時間14分に及んだシーソーゲーム。劇的すぎる幕切れに連日4万人を超えた観客の興奮も収まらない。ヒーローは、お立ち台で「たくさんのお客さんが来ていただいたのに昨日、今日と本当にふがいない試合してしまった。何とか、勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。腹をくくった男に迷いはなかった。7-7の11回。先頭近藤が四球、続く柳田の安打で無死一、二塁とチャンスが来た。「もう、打つしかない」。カウント2-1。守護神・平野佳の外角高め147キロ直球を振り抜くと、打球はライナーで前進守備の中堅の頭上を越えて行った。「あ~疲れた」と充実の汗をぬぐい、「(藤本)監督が打てのサインを出してくれた。打てる球をしっかり振るだけでした」。これ以上ない一打で指揮官の信頼に応えた。前日3日には計5投手が22安打を浴びて、9失点。被安打22本以上は、球団22年ぶりという歴史的大敗だった。一夜明けた一戦も初回に2失点。嫌な雰囲気を引きずった。「負けている状態で、勢いに乗れない雰囲気だった」。栗原はそう感じ、初回は一時同点の2点適時打、4回は2死から遊撃への内野安打で出塁と懸命に食らいつき、終わってみれば今季2度目の猛打賞、3打点の活躍だった。副キャプテンの一振りで、同一カード3連敗、今季2度目の5連敗、さらには藤本体制2年目で初の借金生活を回避。3位に浮上し、藤本監督も「今日の勝ちは本当に大きいと思いますよ」とかみしめた。5日からは敵地で2位ロッテ3連戦。前回4月には千葉で3連敗している。かつ、相手先発は難攻不落の佐々木朗だ。劇勝の勢いそのまま「令和の怪物」撃ちで、反攻へ弾みをつける。【佐藤究】

◆延長の2イニングを投げたソフトバンク・モイネロが今季初勝利を手にした。10回、先頭ゴンザレスに二塁打を許すなど1死三塁のピンチを招いたが後続を断ち、11回も2死から内野安打を浴びたが得点を許さなかった。「チームの勝ちは素直にうれしい」。複数イニングは20年10月1日の楽天戦以来、約3年ぶり。「WBCでも複数イニングを投げたのが役に立ったのかなと思う。チームの勝利に貢献できることが一番うれしい」と笑顔だった。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が、4日、出場選手登録を抹消された。杉本は、2日の同戦で、左ふくらはぎに違和感を覚え、途中交代。3日の同戦で今季初の欠場となっていた。その後、大阪市内の病院を受診し、「左ふくらはぎの軽度筋損傷」と診断。今後は、患部の状態を確認しながら、リハビリ、練習を行う。ここまで、25試合に出場し、打率・258、リーグトップの8本塁打、17打点をマーク。首位を走るチームだか、主砲を欠くアクシデントに見舞われた。

◆オリックス・中川圭太内野手(27)が2試合連発となる勝ち越しの4号ソロを放った。「打ったのは真っすぐです。感触もよかったですし、同点に追いつかれていた状況だったので、なんとか勝ち越しにつながってくれてよかったです!」4月21日の西武戦(京セラ)から座り続けている「3番・中堅」で出場。2-2の三回1死。左腕・和田に対し、カウント2-2からの5球目、143キロの速球を振り抜き、左中間のテラス席を越え、スタンドまで運んだ。一回1死二塁から、適時三塁打で、三塁への送球がそれる間に自身も生還する激走。2点を先行する一打を放っていた。3日には、勝ち越しとなる3号3ランを放ち、これで2試合連発。主砲・杉本が欠いたが、頼りになる中川圭がチームを引っ張る。

◆ソフトバンクの工藤公康前監督と城島健司球団会長付特別アドバイザーが、前身のダイエーで1999年リーグ優勝と日本一の立役者となったバッテリーを再結成した。球団創設85周年と福岡ドーム(現ペイペイドーム)開業30周年を記念したイベントの一環。試合前に現役時代をほうふつとさせるフォームから真ん中に直球を投げ込んだ工藤氏は「久々だったので緊張した」と笑顔で話し、城島氏は「構えたところに来た。昔と変わらない」と懐かしんだ。

◆4連敗中のソフトバンクは近藤健介外野手(29)の3号3ランで逆転した。2-3と1点を追う四回。3番手・コットンを攻め、1死一、二塁で迎えた第3打席。初球、低めの146キロの速球をとらえると、打球は高い弧を描き、鷹党が待つ右翼テラス席へ飛び込んだ。開幕からペイペイドームでの連勝を7で止められた初戦。3日は22安打と猛打を見せつけられ、2連敗。リーグ2連覇中の相手になすすべもなかったが、新戦力が同一カード3連敗を阻止すべく、ひと振りでチームに勢いをもたらした。

◆ソフトバンクが連敗を4で止めた。5―7の八回に中村晃の2ランで追い付き、延長十一回に栗原がサヨナラ適時打を放った。8番手で2回無失点のモイネロが今季初白星。オリックスは救援陣が痛打を浴び、連勝が4で止まった。

◆オリックスは今季初のサヨナラ負けで連勝が4でストップした。2点リードの八回に山崎颯が2ランを浴びて同点。延長十一回には抑えの平野佳が先頭への四球をきっかけにピンチを背負い、栗原に勝ち越し適時打を打たれた。平野佳は「しっかりできるように、コンディションを整えてやっていく」と、ベテランらしくすぐに気持ちを切り替えた。打線は22安打を放った3日に続く2桁14安打と活発だったが、延長十回には1死三塁の好機を生かせなかった。中嶋監督は「仕方ない、というゲームではなかった」と顔をしかめた。(ペイペイドーム)

◆4月7日に支配下登録されたオリックス・小野泰己投手(28)が移籍後、初先発。一回に2点の援護受けながらも、その裏に同点とされ、2回を投げ打者12人に2安打4四球2失点で降板した。昨オフに阪神を戦力外となり、オリックスに育成契約でオリックスに入団。恩返し投球となるはずが「早い回で交代となってしまい、リリーフ陣に申し訳ない」と話していた。

◆無我夢中だった。中堅手の頭上を越えた白球が心地よく弾む。4時間14分の戦いに終止符を打った。ソフトバンク・栗原が今季2度目のサヨナラ打。連敗を4で止め、歓声を一身に受け止めた。「バントもあるかなと思ったが、打てのサインだったので、思い切り打席に入れました」7-7の延長十一回。無死一、二塁で巡ってきた。2安打を放っていたが、試合前までは打率・229と状態が悪く、セオリーが頭をよぎった。平野佳の速球を振り抜くと、4月11日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来の劇打となった。昨年の開幕直後、3月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)で守備中に大けがを負った。左膝前十字靱帯断裂。選手生命の危機に立たされたが、今季は副主将に名乗り出るなど、復帰にかける気持ちだけは負けなかった。だからこそ、レジェンドの名前を挙げた。お立ち台でチビっ子ファンから「小学生の頃に憧れた選手」と聞かれると...。「松中さん」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
16110 0.593
(↓0.022)
-
(-)
116101
(+7)
92
(+8)
24
(+1)
10
(+1)
0.271
(↑0.003
3.270
(↓0.17)
2
(-)
ロッテ
15120 0.556
(↓0.021)
1
(-)
11683
(-)
80
(+6)
13
(-)
9
(+2)
0.224
(↓0.002)
2.880
(↓0.14)
3
(1↑)
ソフトバンク
13120 0.520
(↑0.02)
2
(↑1)
11885
(+8)
84
(+7)
15
(+2)
11
(-)
0.244
(↑0.006
3.150
(↓0.09)
4
(1↓)
西武
14130 0.519
(↓0.019)
2
(-)
11691
(-)
80
(+1)
22
(-)
20
(-)
0.247
(↓0.005)
2.560
(↑0.06)
5
(-)
楽天
11150 0.423
(↑0.023)
4.5
(↑1)
11776
(+6)
91
(-)
21
(-)
20
(+1)
0.212
(↑0.005)
3.230
(↑0.13)
6
(-)
日本ハム
11170 0.393
(↑0.023)
5.5
(↑1)
11594
(+1)
103
(-)
16
(+1)
19
(-)
0.227
(↑0.001)
3.330
(↑0.12)