広島(★0対5☆)阪神 =リーグ戦6回戦(2023.05.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
20200100051103
広島
0000000000510
勝利投手:大竹 耕太郎(4勝0敗0S)
敗戦投手:遠藤 淳志(1勝4敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(3号・1回表2ラン),佐藤 輝明(4号・3回表2ラン),ミエセス(1号・6回表ソロ)

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◆阪神は初回、大山の2ランで先制に成功する。その後は3回表に佐藤輝の2ラン、6回にはミエセスの来日初本塁打となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大竹が7回5安打無失点の力投で今季4勝目。敗れた広島は、打線が5安打無得点と沈黙した。

◆新助っ人の阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)が、1軍に合流し、出場選手登録された。沖縄の春季キャンプは1軍メンバー入りするも、開幕は2軍スタート。4月上旬に身内の不幸でドミニカ共和国に一時帰国し、その後再来日した。2日の2軍ソフトバンク戦(タマスタ筑後)では左越えソロを放つなど、ウエスタン・リーグでは9試合に出場し、6試合で「DH」、3試合で「右翼」として先発。打率3割2分1厘、1本塁打と結果を出していた。練習前には、ナインからあたたかく迎えられ、笑顔を見せた。フリー打撃は20スイングで柵越えは0本だった。その後、右翼でクッション処理の練習などを行った。背番号55は「またここに戻って来ることができてうれしいです。いつも通り全力で、チームに貢献することが大事。全力でしっかり準備しながらやりたいと思います」と意気込んでいた。

◆1軍に初昇格した阪神新助っ人ヨハン・ミエセス外野手(27)が「6番右翼」で即スタメン入りした。2月の沖縄春季キャンプは1軍メンバー入りしたが、開幕は2軍スタート。4月上旬に身内の不幸でドミニカ共和国に一時帰国し、その後再来日した。2日の2軍ソフトバンク戦(タマスタ筑後)では左越えソロを放つなど、ウエスタン・リーグでは9試合に出場し、うち6試合で「DH」、3試合で「右翼」として先発。打率3割2分1厘、1本塁打と結果を出していた。井上広大外野手(21)はベンチから外れた。先発はここまで3戦3勝と絶好調の大竹耕太郎投手(27)が務める。

◆阪神井上広大外野手(21)が、広島6回戦のベンチから外れた。試合前練習に参加し、右翼で守備練習を行った後、打撃ローテの最終組でフリー打撃を実施するなどフルメニューをこなしていたが、シートノックには参加しなかった。この日は同じく右翼のレギュラーを争うヨハン・ミエセス外野手(27)が同日に1軍に昇格したばかりだった。

◆阪神大山悠輔内野手(28)が、29打席ぶりとなる3号先制2ランを放った。初回2死一塁、広島遠藤の143キロ直球を左中間のバルコニー席へ放り込んだ。4月27日巨人戦以来の1発。この時点で打率3割4分はチームトップ、16打点、3本塁打はともに同トップタイの「チーム3冠」だ。3試合連続打点で8試合連続安打。虎の4番が好調だ。

◆虎の誇る和製大砲がアベック弾を決めた。阪神佐藤輝明内野手(24)が2点リードの3回2死一塁、左翼席へ4号2ランを放った。広島遠藤の140キロを捉え、20打席ぶりの1発。貴重な追加点を呼び込んだ。初回には大山悠輔内野手(28)が3号先制2ラン。大山と佐藤輝のアベック本塁打は通算7度目。アベック弾が飛び出せば4連勝中だ。佐藤輝は「大山さんが打線に勢いをつけてくれているので、僕もその流れに乗ることができてよかったです。次の打席も打てるように頑張ります」とコメント。不動の4、5番「OS砲」コンビが仕事を果たした。

◆ミエちゃん、ハッスル! 新助っ人の阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)が守備で沸かせた。4点リードの4回裏1死。広島秋山の右中間への飛球に激走した。フェンス手前のウォーニングゾーンでグラブを伸ばしてランニングキャッチ。スタンド、ベンチは盛り上がり、岡田彰布監督(65)も思わず笑顔になった。ここまで2打数無安打も、体重120キロの巨漢ドミニカンが、守備で存在感を示した。

◆新助っ人の阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)が、あいさつ代わりの豪快アーチを放った。4点リードの6回1死。左腕塹江の141キロを引っ張り、左翼テラス席の最深部へ運んだ。この日1軍に昇格し「6番右翼」でデビューした助っ人が、駆けつけの1号ソロ。ベンチの岡田監督の笑みもはじけた。「打ったのはフォークボール。チームメートのみんなに祝福してもらえてすごくうれしいよ。これからもっと打てるように頑張りたいね」とコメントした。チームは初回に大山の2ランで先制。3回に佐藤輝の2ランでリードを広げていた。阪神の1試合3発は今季初となった。

◆阪神大竹耕太郎投手(27)が、12球団単独トップとなる無傷の4勝目を挙げた。7回5安打、無四球、無失点。開幕から4戦4勝は、球団では21年ガンケル以来。日本人では08年下柳以来となった。現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた左腕は、未知の領域に入っても崩れなかった。今季は最長6回2/3。7回を投げ終えたことはなかった。7回はマクブルーム、西川、堂林を3者凡退に仕留めた。息切れすることなく投げ終え、98球で降板。昨季までプロ通算10勝の男が、今や2桁勝利も十分狙えるペースで白星を積み重ねている。防御率は驚異の0・36。規定投球回まで3回1/3足りていないものの、防御率1位DeNA東の0・64をしのぐ数字だ。同じく規定投球回未到達ながら防御率0・00の同僚村上頌樹投手(24)とともに、セ・リーグ防御率争いに参戦する気配は十分だ。大竹は「初回のピンチでの投球がこの試合のターニングポイントでした。相手打線の中軸でしたが、落ち着いてしっかり勝負できたと思います。そのあとも全体的に余裕を持って投げることができたのは、野手の皆さんが得点を取ってくれたおかげなので、とても感謝しています」とコメントした。

◆阪神が今季初の1試合チーム3本塁打を決め、「5度目の正直」で貯金を今季最多の5に増やした。首位DeNAとのゲーム差は2に縮まった。まずは初回、2死一塁から4番大山悠輔内野手(28)が左翼上段席に飛び込む今季3号で2点を先制。自身8試合連続安打となる1発で幸先良く流れをつかんだ。2点リードを保ち、3回には再び2死一塁から5番佐藤輝明内野手(24)が外角140キロ直球を強振。左翼方向に高く上がった打球はそのままフェンスを越え、4号2ランに。こちらは自己最長タイの4試合連続打点を決めた。6回には「6番右翼」でこの日が来日初出場となった新外国人ヨハン・ミエセス外野手(27)が左翼へ1号ソロ。20年サンズ以来となる新外国人デビュー戦アーチでリードを5点に広げた。投げては先発大竹耕太郎投手(27)が今季最多の7回を投げて5安打無失点。新加入選手では球団初となる開幕から無傷の4戦4勝を果たした。投打がガッチリかみあい、チームは3連勝を飾った。

◆来日初出場で本塁打を放ったヨハン・ミエセス外野手(27)がヒーローインタビューで、ホームランボールは亡くなった父に送ると語った。「ドミニカに持って帰りたいなと思います。父にあげようかなと思う。亡くなってしまったんですけれども。きっと彼はあの天国で見てくれてたと思う。僕も正直今日はうれしい気持ちなんですけど、心の中はすごく寂しいところもある。これも全て父も見てくれたと思う。向こうでお父さんに届けたいなと思います」。どんな父親だったかと問われるとミエセスは「人生で1番素晴らしいお父さんとお母さんなので。素晴らしい方でした」と振り返った。ミエセスは身内の不幸で母国ドミニカ共和国に一時帰国し、4月27日の2軍広島戦で実戦復帰。この日、1軍昇格即「6番右翼」スタメンで、左翼への2ランを放った。

◆投打ともに精彩を欠いた広島が阪神に完敗した。先発遠藤は1回、3回といずれも2死走者なしから安打と2ランを浴びて、失点を重ねた。今季最短の3回降板。打線は1回無死一、三塁の絶好機を生かせず、5回以降は1人の走者も出せなかった。3連敗でヤクルトと同率3位となった。試合後の広島新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-遠藤投手の投球について新井監督 球数がちょっと序盤から多かった。流れもあまり良くなかったので、これ以上はということで早めに代えました。-2被弾はいずれも2死走者なしから新井監督 本人もそれは分かっていると思う。しっかり反省して、また次の登板に向かってほしい。-シーズンに入ってから、持ち味の真っすぐの強さ、思い切りの良さが見られない新井監督 シーズン入ったら、いろんな心理状態とか、フィジカル(面の影響)もある。彼もシーズンの中で成長していくためには今日は今日でしっかり反省して、次どういう気持ちで臨んでいくのかが大切だと思う。本人も思うところがあると思う。自分自身に疑心暗鬼にならず、前に、前にと思ってやってほしい。しっかり反省するところは反省してね。-初回に1点取れていれば流れも違った新井監督 いつもああいうチャンスで点が入るものでもない。相手の投手はコントロールも良かったし、緩急も良かった。(大竹に抑えられたのは)2回目かな。そこはチーム全体で対策していきたい。-左腕の先発相手に試合は連敗している新井監督 そこはあまり気になっていないかな。もっと(試合が)進んでいって、その傾向が顕著に出たら考えていかないといけないけど、まだ気にしてない。

◆新助っ人の阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)が、1軍デビュー戦で1号ソロを放った。「6番右翼」で起用した岡田彰布監督(65)は、試合前練習の時点では心配していたという。「おーん、なあ、最初はちょっと力んでもうて、前でホームラン打つから余計にお前なあ、おーん。練習の時からちょっとお前、なんか、気合入り過ぎやから(笑い)。あんまり気合入れるな言うたんやけど」。フリー打撃を真後ろからチェック。「気合入れるな」。指揮官の観察力が1発を導いたともいえる。守備でも好プレーを見せた助っ人について「おーん、やっぱり一生懸命するからな、チームにとっては絶対雰囲気的にも良くなるよな、ああいうプレーするとな、おーん」。当初はDH起用をにらみ、交流戦での1軍昇格のプランもあったというが「ちょうどいい機会というかな、そういうタイミングがちょうどあったから。あの1発はやっぱりな、本人もうれしいやろうけど、チームにとってもな、大きい1発よなやっぱりな」と、前倒しで1軍にやって来たドミニカンをたたえた。

◆タイミングがグッド! 阪神大山悠輔内野手(28)が、先制の3号2ランを含むマルチ安打で、打率をリーグ3位となる3割4分まで上げた。8試合連続安打と好調。岡田彰布監督(65)は「なんか打つ雰囲気があるもんなあ」と評価。好調の要因について問われると「いやいや、タイミングよ。タイミング、タイミング、タイミングやん。だから、ボール球でもな、見切り方がええよな、やっぱりな。見送り方というかな」と力説した。「多分、甘いボールを一発で仕留めてるんやろな。厳しいところ来たらそんなに打てへんけどな、そういうときはボール球とか、そういうのだけ気をつけなあかんな」と、今後も注意ポイントも挙げていた。

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)は「5」に愛された男?この日1軍昇格し、即来日1号アーチを放った新助っ人。令和5年5月5日に背番号55が躍動し、本塁打で5点目をたたき出した。さらには、背番号5の中堅近本の間近で、4回には右中間への飛球をランニングキャッチするファインプレー。1995年生まれの27歳。次は1試合5打点も期待したくなる。

◆阪神が3連勝を飾り、貯金を今季初の「5」に増やした。4番大山悠輔内野手(28)が初回に先制の3号2ランを放ち、佐藤輝明内野手(24)が3回に4号2ラン。さらにこの日1軍に昇格した新助っ人ヨハン・ミエセス外野手(27)が6回に来日1号ソロを放ち、今季初の1試合3発で快勝。投げては大竹耕太郎投手(27)が7回無失点の快投でハーラー単独トップの4勝目を手にした。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-大山が先制アーチで流れが「えっ、なあ。勢いつけたよなあ」-ここにきて調子が上がっている「うーん、なあ。なんか打つ雰囲気があるもんなあ」-2アウトからの得点はチームに勢いがつく「そうやなあ。ちょっと1、2番があんまり出えへんからなあ。調子悪いけど。なあ、そこからでもチャンス作れるからなあ」-4、5番が打ってくれると「うん、まあ、そら、あのへんは得点源やからなあ」-佐藤輝もいよいよ本物というか「いやあ、だから、もうちょっとあとの打席大事に打たなあかんわな。はっきり言って。ああいうのでな、崩れる可能性があるからな。ゲームの中で...。だからな、あんまりなボール球とか振りだしたら、またおかしくなる可能性があるから。大事にいかなあかんわな」-大山は調子悪いときに比べて何が違うか「いやいや、タイミングよ。タイミング、タイミング、タイミングやん。だから、ボール球でもな、見切り方がええよな、やっぱりな。見送り方というかな」-昨日は初球で、今日はファーストスイングで2安打。ミスショットが少ない「そうやな、多分、甘いボールを一発で仕留めてるんやろな。厳しいところ来たらそんなに打てへんけどな、そういうときはボール球とか、そういうのだけ気をつけなあかんな」-ミエセスはいきなり本塁打「おーん、なあ、最初はちょっと力んでもうて、前でホームラン打つから余計にお前なあ。練習の時からちょっとお前、なんか気合入り過ぎやから(笑い)。あんまり気合いれるな言うたんやけど」-守備でもいいプレーが「おお、なあ」-流れを引き寄せるいいプレー「おーん、やっぱり一生懸命するからな、チームにとっては絶対雰囲気的にも良くなるよな、ああいうプレーするとな」-つらいこともあったし、これきっかけに本人のリズムも上がっていけば「いやいや、不幸はな、そんなん想定外やったけどな。まあ最初だから交流戦までな、ちょっと日本のピッチャーに慣れてっていうのもあってな、そないして下でスタートしたんやけど、ちょうどいい機会というかな、そういうタイミングがちょうどあったから。あの1発はやっぱりな、本人もうれしいやろうけど、チームにとってもな、大きい1発よなやっぱりな」-大竹も相変わらず「そうやなあ。まあ初回でもなあ、あそこうまいこといったよな、あそこで1点でも取られとったら嫌な感じやったけど、やっぱ落ち着いてるからな、ランナー出てもな」-7回100球手前で代えたのは「いやもうあそこで代えるつもりやったよ、5、6回いって、あと1イニングやなと。打順も回ってくるかも分からんかったからな、あそこまで投げられたら、他のピッチャーもブルペンにおるからなあ」-4戦4勝。ここまでの活躍は想像していたか「いや、してないよ、そんなん。してるわけないやん、ここまでは。ある程度投げると思ったから、だから開幕ローテーションに入れたんやけど、ここまでとはなあ」-4勝は単独トップ「まだまだ勝つんちゃうか、これ」-貯金は最多5「ああそう。そんな気にしてないよ、なんぼとか。まあ、1つ1つやからな。だからそんなん、今は気にするあれじゃないよ」

◆阪神井上広大外野手(21)が広島6回戦のベンチから外れた。試合前練習では右翼で守備練習を行った後、打撃ローテでは最終組でフリー打撃を打つなどフルメニューをこなしたが、シートノックでは守りに就かなかった。故障などのアクシデントではないもよう。この日は同じく右翼のレギュラーを争うミエセスが1軍に昇格し、1号ソロを放った。

◆阪神新外国人のヨハン・ミエセス外野手(27)が虎デビュー戦で豪快弾&豪快キャッチを決め、チームを3連勝に導いた。「6番右翼」で1軍初昇格即スタメン出場した敵地広島戦。4回に激走で大飛球をもぎ取ると、6回は豪快な来日1号でダメ押しした。阪神助っ人のスタメンデビュー戦アーチは20年サンズ以来だ。チームは「5度目の正直」で今季最多の貯金5。懸案事項だった「6番右翼」に陽気なドミニカンがハマれば、2ゲーム差で追うDeNAの背中が近づく。広島の左翼西川は足を止めざるを得なかった。それほどミエセスが打ち上げた大飛球は速度、角度ともに完璧に近かった。4点リードの6回1死。左腕塹江の141キロを強振し、左翼2階バルコニー席最深部にはずませた。あまりに豪快な来日1号だ。「チームメートのみんなに祝福してもらえて、すごくうれしいよ。すごく興奮していますし、うれしい。こういう気持ちになったのも、すごく久しぶりだよ」この日1軍に初昇格し、「6番右翼」で早速先発。阪神助っ人のデビュー戦アーチは20年サンズ以来の快挙だ。左翼スタンドで応援する虎党はもう大騒ぎ。岡田監督やナインも大喜びのままハイタッチでヒーローの帰還を出迎えた。守備でもハッスルした。4点リードの4回裏1死。広島秋山の右中間への飛球に激走した。フェンス手前のウォーニングゾーンでグラブを伸ばしてランニングキャッチ。「しっかり集中して守備も取り組んでいたので良かった」と納得顔だ。そんな懸命な姿に、岡田監督の目尻は下がりっぱなしだ。「やっぱり一生懸命するからチームにとっては絶対、雰囲気的にも良くなるよな、ああいうプレーするとな。あの1発は本人もうれしいやろうけど、チームにとっても大きい1発よな」と手放しでたたえた。ヒーローインタビューでは記念球を贈る相手を静かに明かした。「ドミニカに持って帰りたい。亡くなってしまった父にあげようかなと思う。きっと彼は天国で見てくれていたと思う。今日はうれしい気持ちだけど、心の中ではすごく寂しいところもあった。お父さんに届けたいなと思います」家族の不幸で一時、ドミニカ共和国に帰国していた大砲。父との突然の別れ...。誰もがつらい時期を懸命に乗り越え、異国の地での本領発揮を目指す。チームは3連勝。「5度目の正直」で貯金は今季最多の5に増やし、首位DeNAとのゲーム差も2に縮めた。「これからも全力でやりたい」と分厚い胸を張った背番号55。衝撃の1発が、虎をさらに加速させそうだ。【三宅ひとみ】入団会見 1月26日に来日し、翌27日に球団事務所で入団会見。あだ名はチームメートから呼ばれた「ミエちゃん」に決定。2月春季キャンプ 1軍スタートで、新助っ人として異例の先乗り合同自主トレから参戦。同7日には初実戦形式のシート打撃で桐敷から左越えの1発を披露。実戦初アーチ 3月9日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で来日初本塁打を含む2安打4打点と大暴れも、開幕は2軍スタート。一時帰国 4月9日に身内の不幸があった影響で、母国ドミニカ共和国に一時帰国。25日に再来日し、2軍本体に合流。2軍公式戦1号 5月2日の2軍ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で8回1死から左越えの1発を記録。

◆「OS砲」や! 阪神大山悠輔内野手(28)佐藤輝明内野手(24)が本塁打で共演した。2人のアーチそろい踏みは通算7度目で5連勝。アベック打点を挙げた試合は6連勝中だ。虎が誇る左右の大砲が、広島の空に放物線を描いた。主砲の快音が流れを引き寄せた。初回2死一塁。4番大山が広島遠藤の143キロ直球を強振。左中間の2階バルコニー席まで届く3号先制2ラン。自身8試合連続安打となり、打点は3戦連続となった。「(先発の)大竹がマウンドに上がる前に、先に点をと思っていた。後ろにつなぐことを意識していましたけど、結果的にホームランになって良かった」。4月19日の同戦(甲子園)で無安打に抑えられた右腕からリベンジの1発。岡田監督も「勢いづけたよなあ。なんか打つ雰囲気があるもんなあ」と目を細めた。5番佐藤輝も負けていない。3回2死一塁。外角高め直球を振り抜いた。高く上がった打球は左翼席へ飛び込む4号2ラン。大山の好調には「どんどん自分も積極的にいこうとなる」と相乗効果を語る。20打席ぶりの1発で4試合連続打点も記録。これで子どもの日の通算打率は3割6分4厘。子どもからの声援を「すごくうれしいです。頑張ろうと思います」と今年も力にした。好調の主軸勢に指揮官も「そら、あの辺は得点源やからなあ」と信頼を強める。この日は今季初となる3本塁打で快勝したが、大山は「最終的に勝ったことで、それ(本塁打)が良かったとなる。最後勝ったところが大きい。チーム一丸となって戦えた結果」と地に足がついている。「OS砲」が次戦も勝利への快音を響かせる。【波部俊之介】阪神は、大山と佐藤輝がアベック本塁打。2人がそろって本塁打を放つと21年6月12日楽天戦から5連勝となった。通算でも7度目で、6勝1敗と好成績だ。また、2人がそろって打点を挙げた試合では、今季5戦全勝。昨年9月23日広島戦から合わせると6連勝となった。

◆"坂本神話"止まらん! 阪神坂本誠志郎が先発マスクで開幕9連勝を飾った。2試合連続で7番で出場。先発大竹を巧みなリードで7回無失点に導いた。坂本は「先に(味方に)点が入ったので、大竹とは1人ずつ、ゴロでヒットを打たれるくらいなら仕方ないと思って、割り切っていこう」と伝えたという。初回の無死一、三塁のピンチを無失点で切り抜け、「あそこゼロでいけたのはすごく大きかった」と振り返った。打撃でも6回にミエセスが1発を放った直後の打席で、5試合連続安打となる右前打をマーク。ただ、他の3打席は凡退しただけに、「まだもったいない打席もいっぱいあるので、毎日なにか1本ずつとか四球とか意識してますけど、もっともっと欲を出してやっていきたい」と目をギラつかせた。スタメンなら勝率100%を誇る男が、抜群の安定感でチームを勝利へ導いている。

◆阪神大竹耕太郎投手(27)が、12球団単独トップとなる無傷の4勝目を挙げた。7回を無四球5安打で無失点。現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた左腕が、新加入の選手では球団初となる4戦4勝だ。「やっぱり、9回行きたかったですね...」。試合直後、まだまだ投げたい欲求があふれ出た。移籍後最長の7回を98球。前回5回で降板した悔しさを晴らしたかと思いきや、納得していなかった。「自分の中で後半は尻上がりに投げていけた。余裕を持って投げられたので野手の力ですね」。援護点を運んでくれた仲間への感謝が尽きなかった。ソフトバンク時代、宮崎キャンプ中に必ず足を運んだ店がある。ギョーザ専門店の「黒兵衛」。子どもの頃の口癖が「ギョーザくいちゃ~」だった男にとっては、1皿450円の大好物で腹を満たす瞬間が至福だった。店内の壁には左に巨人中田翔、下にソフトバンクなどで活躍した五十嵐亮太氏のサインに囲まれる形で、自身のサイン色紙が飾られている。「宮崎に行ったら絶対に行ってたんで。次に行く時はもっと活躍しているように」。球界トップクラスの先輩たちに負けないよう、これからも腕を振り続ける。防御率は驚異の0・36。規定投球回まで3回1/3足りていないものの、防御率1位DeNA東の0・64をしのぐ数字だ。岡田監督も「ある程度投げると思ったから、開幕ローテーションに入れたんやけど、ここまでとはなあ」と驚く安定感。「まだまだ勝つんちゃうか、これ」とまで言わせた左腕。期待通り、まだまだ勝ち続けてみせる。【中野椋】阪神大竹が今季無傷の4勝目で、勝利数リーグ単独トップに立った。阪神に新加入した投手で4戦4勝したのは、08年アッチソンの3戦3勝を抜いて球団新記録となった。大竹は22年オフに現役ドラフトでソフトバンクから阪神へ移籍。移籍初登板から4戦4勝は20年涌井秀章(ロッテ→楽天)以来。大竹はソフトバンク時代の交流戦でも3戦3勝で、これでセ・リーグ相手には7戦7勝とした。大竹が3三振を喫し、今季は10打席すべて三振。連続打席三振のプロ野球記録は03年ドミンゴ(横浜)の18打席だが、阪神では14年藤浪の10打席に並ぶワースト記録。シーズン初打席から10打席以上は66年徳久(近鉄)11打席、03年ドミンゴ18打席、06年土肥(横浜)11打席に次ぎ4人目。■母「決めたことは納得するまで」大竹は子どもの頃、「出来高制」で小遣いをもらっていた。背景には母和子さん(61)の"戦略"もあったようだ。「中3の夏の全国大会までは全然、塾には行っていなくて。それで『何位に入ったら何円あげるよ』って言っていました。あめとムチだとあめかな」と母は笑う。和子さんの相乗効果もあり、中学のテストでは最高で学年2番の成績を残した。塾に行く時間が取れなくても地道に勉強を重ね、熊本県内屈指の進学校、済々黌に進学した。「小さいころから穏やかで優しい性格だけど、自分で決めたことは納得するまで続けられる芯があった子でした」何事にも我慢強く挑戦。ハードルを設定し、1つずつクリアしていく。「積み重ねられる力」は子どもの頃から備わっていた。【三宅ひとみ】

◆阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=レッドソックス3A=が試合前練習に合流した。開幕1軍入りは逃したが、ウエスタン・リーグでは10試合で打率・333、1本塁打、3打点。まだレギュラーの確定していない「6番・右翼」にハマる可能性も秘めている。陽気なキャラクターで、春季キャンプ中からムードメーカー的存在だった助っ人。逆転勝利で2連勝中と活気ある打線をさらに勢いづける。

◆広島・秋山翔吾外野手(35)が「こどもの日」に合わせてひとり親家庭の親子を招待した。「いい思い出になるように頑張りたい。去年の5月5日はマツダスタジアムにいたことを思い出してもらえるように記憶に残るようなプレーをしたい」35歳の誕生日だった4月16日のヤクルト戦(マツダ)に続いて2度目の招待。試合前には12組26人の親子の前で打撃練習などを披露し、練習後にはユニホーム姿のまま施設内でユニホームや帽子などへのサインや写真撮影などで交流。会の最後に「お子さんにはすごく楽しんでほしい。親御さんもお子さんといろいろなところをめぐって楽しんでください。安打を打てるように頑張ります」とあいさつした。秋山は小学6年時に父親を病気で亡くし、母子家庭で育った。この活動は西武時代の2015年から始め、20、21年の米大リーグ挑戦を経て広島に移籍2年目の今季から再開。3月に県内のひとり親を支援する法人の協力を得て募集し、今季は本拠地公式戦4試合で計120人を招待する。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=レッドソックス3A=が「6番・右翼」で昇格即スタメンを果たした。ウエスタン・リーグでは9試合で打率・321、1本塁打、3打点。チーム屈指のパワーを誇る背番号「55」の助っ人が豪打で5月5日、こどもの日のマツダを沸かせる。先発は大竹耕太郎投手(27)。ここまで開幕から無傷の3連勝と抜群の安定感を誇る左腕が4勝目を狙う。

◆6日の7回戦に先発する阪神・村上頌樹投手(24)はダッシュなどで最終調整した。「秋山さんは結構打っていると思うので、一番注意してやりたい」。打率4割近い数字を残す巧打者を警戒し、コースを厳しく攻める姿勢を強調。開幕から25イニング連続無失点中。この数字にプレッシャーは感じておらず「点を取ってもらったら、その点までは取られないように」と、勝利のために腕を振る。

◆阪神が一回に先制。4番・大山悠輔内野手(28)が左翼席へ3号2ランを放った。2死からノイジーが4試合連続安打となる左前打で出塁すると、大山が打席へ。カウント2-1から4球目、遠藤の143キロ直球を一閃した。打った瞬間、スタンドインを確信した打球は左翼席2階へズドン。4月27日の巨人戦(甲子園)以来の3号2ランで阪神が先制した。大山は試合前の時点で打率・333、14打点、2本塁打。5月は3試合で打率・538(13打数7安打)、3打点と絶好調だった。勢い止まらない4番の一撃で阪神が試合の主導権を奪った。

◆阪神の先発・大竹耕太郎投手(27)が一回のピンチを抑えた。大山の2ランで先制点をもらって向かった立ち上がり。先頭の菊池に中前打を浴びると、続く上本にも中前打で無死一、三塁のピンチを背負う。それでも、ここまで3勝無敗の左腕は動じない。3番・秋山はファウルで粘られながらも、7球目を137キロで空振り三振。続くマクブルームは変化球で遊飛に仕留めた。2死とし打席には5番・西川。3球でカウント1-2とし、一塁へ矢のようなけん制球。一走・上本が飛び出すと、結果的には三本間で三走・菊池をタッチアウト(記録は菊池の盗塁死)に仕留め、無失点で切り抜けた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が三回に4号2ランを放ち、4-0とリードを広げた。2死から先制弾を放った大山が左前打で出塁。カウント1-1から3球目だった。遠藤の外角高め、140キロ直球を捉えると、打球は長い滞空時間を経て左翼スタンドへ。佐藤輝は1試合2発を放った4月29日のヤクルト戦(神宮)以来の4号2ラン。逆方向への一発は今季初と状態は上向きだ。

◆「6番・右翼」で昇格即スタメン出場した阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=レッドソックス3A=が守備で魅せた。4-0で迎えた四回1死。3番・秋山の打球が右中間最深部を襲う。助っ人は白球めがけて激走。途中で帽子を落としながら、気迫のランニングキャッチに笑顔がこぼれた。強打を買われて1軍昇格したミエセスだが、課題は守備。打席ではここまで2打数無安打だったが、まずはその守備で魅せ、岡田監督も満面の笑みを浮かべた。

◆阪神の4番&5番がそろってマツダにアーチをかけた。4番・大山悠輔内野手(28)が一回に放った先制の3号2ランを振り返った。「しっかりと自分のスイングができました。前回の対戦では遠藤投手から点を取れていなかったので、まずは先に点を取ることができてよかったです」一回2死一塁から遠藤の143キロ直球を一閃。左翼席へ運ぶ完璧な一打で試合の主導権を握った。さらに、三回2死一塁では5番・佐藤輝明内野手(24)が左翼席へ4号2ランを放って追加点。先輩に続いた大砲は「大山さんが打線に勢いをつけてくれているので、僕もその流れに乗ることができてよかったです。次の打席も打てるように頑張ります」と胸を張った。大山&佐藤輝のアベック弾は2022年7月22日のDeNA戦(甲子園)以来、通算7度目。過去6試合は5勝1敗の成績を残している。

◆阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=レッドソックス3A=が六回の第3打席で左翼スタンドへ1号ソロを放った。カウント2-2から3番手の左腕・塹江の141キロ変化球を振り抜いた。打った瞬間、助っ人は確信歩き。持ち味のパワーを生かした豪快な一発に、マツダに詰めかけた虎党も大盛り上がりだ。ミエセスは5日に初の1軍昇格を果たし、即スタメン起用。四回には課題の守備でも好捕でアピールするなど、攻守で岡田監督の起用に応えた。

◆先発した阪神・大竹耕太郎投手(27)は7回5安打無失点の快投で試合をまとめた。一回、いきなり無死一、三塁のピンチを背負ったが、秋山を空振り三振、マクブルームは遊飛に料理。最後は素早いけん制で、一走・上本を誘い出し、結果的に三走・菊池をタッチアウトに仕留めた(記録は菊池の盗塁死)。その後も安定した投球で得点を許さず。今季最長の7回を投げ、リリーフ陣に後を託した。大竹は開幕から無傷の3連勝中。12球団単独トップとなる4勝目へ、大きく前進した。

◆阪神が快勝。一回に4番・大山悠輔内野手(28)が先制の3号2ランを放った。大山は三回にも左前打を放ち、これで8試合連続安打に、3試合連続の複数安打、3試合連続打点と絶好調だ。4番のひと振りで試合の主導権を奪うと、三回には佐藤輝が4号2ラン。さらに六回には、この日、1軍昇格し、「6番・右翼」でスタメン出場したミエセスが、来日初ヒットを左翼席への1号ソロ。阪神は11安打で今季2度目の先発野手全員安打と打線がつながった。 先発した大竹耕太郎投手(27)は今季最長の7回を投げ、5安打無失点で開幕から無傷の4連勝。勝利数で両リーグ単独トップに立った。阪神は3連勝で今季最多の貯金5とし、首位DeNAと2ゲーム差に迫った。

◆阪神が3連勝で今季最多の貯金5とした。昇格即「6番・右翼」で出場したヨハン・ミエセス外野手(27)が六回、来日1号ソロ。空振り三振、一ゴロ、本塁打、空振り三振の4打数1安打1打点で上々のデビューを飾った。試合後のヒーローインタビューは以下の通り。ーー1軍公式戦。どんな気持ちで試合に臨んだか「興奮もしていましたし、少し緊張もあったんですけど、こうやって上に上がってきて、みんなとまた再会することができて、より緊張もあったけど、1打席目終わってから落ち着いて取り組むことができた」ーーホームランの感触は「すごく興奮しているし、うれしい。こういう気持ちなったのもすごく久しぶりです」ーーこどもの日に子供達の前でホームラン「すごく良い日になったと思うし、明日からみんなにも練習に取り組んでもらって、試合は楽しむことが一番大事なので、楽しんで日々過ごしてもらいたいな思う」ーー左手に持っているホームランボールは「ドミニカ(共和国)に持って帰りたいなと思う。父にあげようかなと思う。亡くなってしまったけど、きっと彼は天国で見てくれていたと思うので。僕はうれしい気持ちだけど、正直、心の中はすごく寂しいところもある。これもすべて父も見てくれていたと思うのでお父さんに届けたいなと思う」ーーどんなお父さんだった「人生で一番すばらしいお父さんとお母さんです。すばらしい方でした」ーーこれからはどんな活躍を「勝つだけなので、みんなで元気出して、いつもと同じルーティンで、これからも勝ち続けたいなと思います」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(75)は来日1号ソロを放った阪神のヨハン・ミエセス外野手(27)を捕手目線で徹底分析した。昇格即スタメン起用でホームラン。ミエセスの特大アーチを一番喜んでいるのは岡田監督だろう。1試合で評価するのは難しいが、相手の捕手目線で分析してみたい。打ったのがチェンジアップなのか、フォークなのかは分からないが、いずれにしても変化球(半速球)。追い込まれたカウントから、変化球に対応した点は評価できる。器用な部分も持ち合わせていると判断できる。当たれば飛ぶことは分かっている。追い込まれても一発がある打者は、対戦していて一番嫌なタイプ。試合の流れを一気に変える力があるからだ。相手が注目するのは八回の空振り三振。最後の球は、投げミスで、高めのボール球だったが、空振りした。相手は今後、インハイを攻めてみたくなる。ひょっとしたら弱点かもしれないからだ。この試合だけの印象だが、外角へ逃げる球に対しては見極められそう。やはりインハイの対応に興味がある。他球団の先乗りスコアラーも同じ思いのはず。大山は打席で自信満々なのが伝わってくる。ホームランはもちろんだが、七回の四球の見逃し方にも落ち着きを感じる。好調はしばらく続くのではないか。大山、佐藤輝が状態を上げてきているので、ますますその後ろを任される6番がポイントになる。森下、井上、島田、板山...岡田監督を悩ましてきた「6番問題」の正解が見つかったかもしれない。

◆阪神が3連勝で今季最多の貯金5とした。昇格即「6番・右翼」で出場したヨハン・ミエセス外野手(27)が六回、来日1号ソロ。一回に大山悠輔内野手(28)、三回は佐藤輝明内野手(24)が2ランを放ち、本塁打3本で快勝した。大山、佐藤輝のアベック弾は昨年7月22日のDeNA戦(甲子園)以来で通算7度目。大竹耕太郎投手(27)は7回5安打無四球無失点で無傷の4連勝。坂本誠志郎捕手(29)のスタメン試合は9戦全勝となった。首位DeNAに2差に迫った岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=16勝11敗1分、観衆=3万1193人)。ーー大山が先制弾「勢いつけたよなあ。なんか打つ雰囲気があるもんなあ」ーー2アウトからの得点はチームに勢いがつく「1、2番があんまり出えへんからなあ。調子悪いけど。なあ、そこからでもチャンス作れるからなあ」ーー4番、5番が打ってくれると「うん、まあ、そら、あのへんは得点源やからなあ」ーー佐藤輝も本モノか「あとの打席、大事に打たなアカンわな(連続して空振り三振)。はっきり言って。ああいうので崩れる可能性があるからな。ゲームの中で...。ボール球とか振りだしたら、また、おかしくなる可能性があるから。大事にいかなアカンわな」ーー大山の話に戻ると、調子悪い時に比べて何が違うか「タイミングよ。タイミング、タイミング、タイミングやん。だから、ボール球でもな、見切り方がエエよな、やっぱりな。見送り方というかな」ーーミスショットが少ない「多分、甘いボールを一発で仕留めてるんやろな。厳しいところ来たらそんなに打てへんけどな、そういう時はボール球とか、そういうのだけ気をつけなアカンな」ーーミエセスはいきなり本塁打「なあ、最初はちょっと力んでもうて、前でホームラン打つから余計にお前なあ、おーん。練習の時からちょっとお前、なんか(笑)。気合入り過ぎやから(笑)。あんまり気合いれるな言うたんやけど、おーん」ーー守備でもいいプレーが(四回、秋山の右中間への飛球を好捕)「おお、なあ」ーー流れを引き寄せるいいプレー「おーん、やっぱり一生懸命するからな、チームにとっては絶対雰囲気的にも良くなるよな、ああいうプレーするとな、おーん」ーーつらいこともあった「不幸は想定外やったけどな、おーん。まあ最初だから交流戦までな、ちょっと日本のピッチャーに慣れてっていうのもあってな、そないして下でスタートしたんやけど、ちょうどいい機会というかな、そういうタイミングがちょうどあったから、あの一発はやっぱりな、本人もうれしいやろうけど、チームにとってもな、大きい1発よなやっぱりな」ーー大竹も相変わらず「初回、うまいこといったよな(無死一、三塁で無失点)。あそこで1点でも取られとったら嫌な感じやったけど、やっぱ落ち着いてるからな、ランナー出てもな」ーー100球手前で代えたのは(球数98球)「あそこで代えるつもりやったよ、五、六回行って、あと1イニングやなと。打順も回ってくるかもわからんかったからな、あそこまで投げられたら他のピッチャーもブルペンにおるからなあ」ーー4戦4勝。想像していたか「いや、してないよ、そんなん。してるわけないやん、ここまでは。ある程度投げると思ったから、だから開幕ローテに入れたんやけど、ここまでとはなあ」ーー4勝は単独トップ「まだまだ勝つんちゃうか、これ」ーー貯金は最多の5「ああそう。そんな気にしてないよ、なんぼとか。まあ、一つ一つやからな。だからそんなん、今は気にするアレじゃないよ」

◆広島は投打ともにかみ合わず零封負けで3連敗を喫した。この日、ヤクルトが勝ったため単独3位から3位タイに。試合後の新井監督の主な一問一答は次の通り。──遠藤は3回5安打4失点。投球は「球数が序盤から多かった。また流れもあまりよくなかった。これ以上はってことだったので早めに代えました」──一回の大山の2ランと三回の佐藤輝の2ラン。いずれも2アウトから「本人もそれはわかってると思う。しっかり反省してまた次の登板に向かってほしい」──真っすぐに思い切りの良さが見えない「シーズンに入ったらいろんな心理状態やフィジカルもある。彼もシーズンで公式戦で成長していくためには、今日は今日でしっかり反省して、次どういう気持ちで臨んでいくのかが大切だと思う。本人も思うところがあると思う。自分自身で疑心暗鬼にならずに前に前にと思ってやってほしい」──一回無死一、三塁の好機を生かせなかった「チャンスで点が入るわけでもない。相手の投手(大竹)のコントロール、緩急もよかった。対策していかないといけない。2回目になるのでチーム全体で対策していきたい」──左腕が先発した試合はこれで7連敗「そこはあまり気になってない。もっともっと進んでいって、明らかにその傾向が顕著に出たら考えていかないといけないけど、まだ気にしてない」──こどもの日「たくさんの子どもが見に来てくれている中でいい試合を見せられなくて悔しい」──右足に投球が当たった上本の状態は「試合ではアドレナリンが出ているから、本人は『大丈夫』って言って出てたけど、明日は相当はれると思う。状態を見て判断したい」

◆木浪は今季5度目の猛打賞をマーク。秋山(広島)、オスナ(ヤクルト)と並ぶリーグトップだ。「すごくいいイメージで(打席に)入れている。毎日、ちゃんと準備して試合に臨めているというのが結果につながっていると思う」とうなずいた。規定打席には到達していないが、打率は・371まで上昇。4試合連続安打と虎の8番打者は絶好調だ。

◆ノイジーが一回2死から4試合連続安打となる左前打で、大山の先制2ランをおぜん立てした。「ヒットは1本だけだったが、最近では(感触は)一番よかった。これを続けていければ」。この日、1軍昇格したミエセスが豪快な一発を放ったことに感激。「身内の不幸があって(母国に)帰らないといけなくて。その後、2軍で調整し、1軍に上がって結果を出して。チームメートとしてうれしく思う」と声を弾ませた。

◆またまた、また勝った。〝負けない男〟大竹が今季最長の7回を5安打無四球で無失点。新戦力としての申し分ない活躍を、球団史に残る開幕4戦4勝の結果で示した。「初回のピンチでの投球がこの試合のターニングポイント。相手打線の中軸でしたが、落ち着いてしっかりと勝負できたと思います」連打で無死一、三塁を招いた一回だったが、2点の援護があれば「別に点をやってもいいかな」と開き直った。秋山、マクブルームから2死を奪うと、西川との対戦ではスタートを切った一走・上本に対して冷静に対処。その間に本塁へ向かった三走・菊池をアウト(記録は盗塁死)にして流れに乗った。直球で詰まらせ、変化球では芯を外し、21アウト中、フライが14個。五回以降の3イニングはパーフェクトでマウンドをリリーフ陣に託した。昨年の現役ドラフトでソフトバンクから移籍。阪神の新加入投手が移籍初登板から先発で4戦連続で勝利するのは、外国人を含めても史上初だ。この活躍を想像していたかを問われた早大の大先輩・岡田監督は「してないよ、そんなん。してるわけないやん、ここまでは」。うれしい誤算が続くなかで「まだまだ勝つんちゃうか、これ」と期待せずにはいられない。熊本県で生まれ育ち、近所にある店の持ち帰り用餃子のおいしさを知ると「小2のころからそれを買って帰って、自分で焼いて食べていました」と笑顔で振り返る。あの頃から変わらず、大の餃子好き。肥えた舌がうなる逸品を探すのも、新天地での楽しみだ。「勝ち負けがつく、つかないは野手のみなさんの力なので」そう謙遜したが、4勝は両リーグトップのスタートダッシュ。これからもその投球で、虎党を勝利の喜びで包み込む。(須藤佳裕)

◆坂本の〝不敗神話〟は途切れなかった。今季は先発マスクをかぶれば9戦9勝。先発の大竹を好リードで7回無失点に導いた。「ランナーをためるのではなくて、一人ずつゴロでヒットを打たれるのは仕方ないと思って割り切っていこうという話はしていた。試合の流れを上手に(2人で)運べたんじゃないかなと思う」。八回の石井、九回の岩貞も無失点で今季6度目の零封勝ちだ。

◆大竹の後を受けて八回のマウンドに立った石井が、3者連続三振に仕留めた。先頭のデビッドソンを直球勝負で見逃し三振。続く磯村と羽月も真っすぐで押して、空振り三振に打ち取った。4試合連続の無失点に加え、7試合ぶりに被安打0。「最近は打たれてばっかりで、ゼロに抑えている気持ちがしていなかった。何とか3人で終われてよかった」と胸を張った。

◆岩貞は九回を三者凡退で抑え、零封リレーを締めくくった。1番から始まる好打順だったが、先頭の菊池を遊ゴロに打ち取り、上本は右飛、秋山はオール直球で空振り三振に仕留めた。「もう大竹のナイスピッチングに尽きますね。それでゲームは決まったようなものなので、大竹のナイスピッチングです」と、自身の投球よりも4連勝の左腕をたたえた。

◆猛虎は子供のヒーローだ!! 阪神は5日、広島に5―0で今季3度目の3連勝。大山悠輔内野手(28)と佐藤輝明内野手(24)が今季初のアベック弾をかっ飛ばした。これでこどもの日は2015年から1分けを挟んで7連勝。今季最多の貯金5に貢献した左右の大砲が、これからもすべての虎党を笑顔にしていく。ビジター応援席に陣取ったチビっ子虎党の目の前に2本のアーチが架かる。5月5日、こどもの日。和製大砲コンビの共演は、こいのぼりよりも輝いた。勝利と笑顔を届けたアベック弾。まずは主砲・大山が振り返った。「後ろにつなぐことを意識していましたけど、それが結果的にホームランになって先制できたのでよかった」一回2死一塁で迎えた第1打席だ。遠藤の143キロ直球を一閃。3試合連続打点となる先制の3号2ランが左翼席で弾む。会心の一打に打った瞬間、三塁側スタンド上部に設置されたビジター応援席から子供の大歓声がわき起こった。この流れに佐藤輝が乗った。三回2死から大山が3試合連続複数安打となる左前打を放つと、左の大砲が打席へ。遠藤の140キロ直球を捉えた。高々と舞い上がった打球は長い滞空時間をへて、再び左翼席へズドン! 今季初めて逆方向へ放った4号2ランは、2022年7月22日のDeNA戦(甲子園)以来、通算7度目となる大山とのアベック弾となった。

◆本日、広島-阪神が始まる10分ほど前、俺はヤクルト-DeNAの中継を見ていたのだ!!いや~!! ビックリ仰天!! ヤクルト・長岡の逆転サヨナラホームランも劇的だったけど、この試合なんと両チーム合わせて11本のアーチが飛び出していたのだ!! この日は『こどもの日』。子供はホームラン大好きなんだよね~!! 実は前日までのわが阪神の本塁打数はこの1試合とほぼ同じ12本...。子供たちごめんなさ~い! と申し訳ない気分になっていたのだ!!しかし、阪神打線はキチンと分かっていたんです!! 大山の3号2ランに佐藤輝の4号2ラン、そして、ミエセスの来日初アーチと、全得点ホームランで勝利を決めてくれました!!♪屋根より高いホームラン。猛虎打線は子供の味方やー!! 一方、守っては〝現役ドラフトの星〟大竹が7回無失点。そして21アウト中、実に3分の2の14がフライアウトって...。さすが子供たちの好きな〝揚げ物〟分かっとるわ!!

◆トラ番・織原祥平は朝から〝送り出した男〟を気にしていた。「ミエセスには頑張ってもらいたいです」最近、鳴尾浜球場の2軍練習を取材する機会が多かった。2軍戦に出場する選手をチェックするのは当然だが、グラウンドの片隅には背番号65がいる。守護神・湯浅。故障により戦線を離脱して、復活へ向けてステップを踏んでいる。その過程を確認するのは大事な作業。そして、もう1人、目が離せないのがミエちゃんだった。いつ昇格するか、だけが焦点になっていた。昨日も早起きして、まずは鳴尾浜球場をのぞく。ミエちゃんはもういない。すでに広島に行っている。だから湯浅を確認すると、大急ぎで2軍戦が行われる甲子園へ。「タクシーに乗って、『甲子園球場へ』と運転手さんに告げたら、『球場前(の側道)は進入禁止になっていますから、離れた場所に着けてもいいですか?』と言われまして。仕方なく、甲子園駅近くで降りたんです」1軍戦でもないのに、なんで側道を封鎖しているんだろう? 首をひねりながら甲子園球場に到着した織原記者は事態を把握した。すごいファンの数だったのだ。「こどもの日」の祝日。晴天。2軍戦とはいえ、未来のエース候補・森木が先発。期待のルーキー・森下が4番。あの甲子園で試合をするのなら、見に行こうか! そんな感じの家族連れが多くいた。バックネット裏席しか開放していないのだが、その席がほぼ埋まっていた。テレビの生中継も行われていた。放送席の解説は井上前ヘッドコーチ。ゲストにNMB48の平山真衣さん。試合前には、その平山さんがルーキー戸井をインタビュー。2軍戦なのに甲子園でプレーできて、2軍戦なのに多くのファンから声援を受け、2軍選手でもアイドルと間近で接してインタビューまで受けられる。改めて、タイガースって恵まれた球団だと思う。でも、2軍にずっといては稼げない。やっぱり1軍だ。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1890 0.667
(↓0.025)
-
(-)
11698
(+9)
84
(+10)
22
(+5)
7
(-)
0.255
(↑0.004)
2.950
(↓0.28)
2
(-)
阪神
16111 0.593
(↑0.016)
2
(↑1)
115103
(+5)
79
(-)
15
(+3)
15
(+1)
0.246
(↑0.002
2.600
(↑0.1)
3
(2↑)
ヤクルト
13151 0.464
(↑0.02)
5.5
(↑1)
11494
(+10)
103
(+9)
27
(+6)
24
(+1)
0.223
(↑0.007)
3.280
(↓0.17)
3
(-)
広島
13150 0.464
(↓0.017)
5.5
(-)
11590
(-)
87
(+5)
22
(-)
9
(-)
0.241
(↓0.003)
2.870
(↓0.08)
5
(1↓)
巨人
13160 0.448
(↓0.016)
6
(-)
114107
(+3)
130
(+8)
31
(+1)
4
(+1)
0.248
(↑0.002)
4.390
(↓0.15)
6
(-)
中日
10170 0.370
(↑0.024)
8
(↑1)
11676
(+8)
85
(+3)
6
(+2)
6
(-)
0.248
(↑0.004)
2.740
(↓0.01)