巨人(☆8対7★)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2023.05.04)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
01010041071223
巨人
000033101X81103
勝利投手:大勢(1勝0敗4S)
敗戦投手:小澤 怜史(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】中村 悠平(2号・4回表ソロ),塩見 泰隆(1号・7回表2ラン),村上 宗隆(3号・7回表2ラン)
【巨人】坂本 勇人(4号・5回裏2ラン),岡本 和真(4号・5回裏ソロ),丸 佳浩(2号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約

DAZN

◆巨人が空中戦を制した。巨人は2点を追う5回裏、坂本の2ランと岡本和のソロで3点を挙げ、逆転に成功する。その後7-7となって迎えた9回には丸がソロを放ち、試合を決めた。投げては、6番手・大勢が今季初勝利。敗れたヤクルトは、最大4点差を追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆巨人は4日、育成の三上朋也投手(34)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は69。この日のヤクルト戦(東京ドーム)の試合前練習に合流した。昨季まで所属していたDeNAから戦力外通告を受け、今季から巨人と育成契約を交わしていた。イースタン・リーグではここまで10試合に登板し、防御率2・79。直近では2日の同リーグ、ヤクルト戦に4番手で登板し、1回1安打無失点、3奪三振だった。

◆開幕から下半身のコンディション不良で2軍調整中だったヤクルト塩見泰隆外野手(29)が1軍合流し、「1番中堅」でスタメンに名を連ねた。久々の1軍戦に「バットも振れている。いつも通り積極的に次の塁を狙っていく走塁ができると思う。自分が出た時にはチームに貢献できるように1つ1つ大切にプレーをしていきたい」と意気込んだ。開幕からファーム調整だったことについて「コンディションが悪かったので早く直してしっかりチームに貢献しないとという焦りがあった。戻って来られてホッとしているが、ここからが本当の勝負だ」と気合を入れ直した。

◆巨人のスタメンが発表され、小林誠司捕手(33)が15試合ぶりに先発マスクをかぶる。今季初スタメンとなった4月14日の中日戦(バンテリンドーム)ではビーディとバッテリーを組んでフル出場したが、敗れていた。今季2試合目のスタメンで、東京ドームでは初スタメンとなる。ここまで4打数無安打で今季初安打に期待がかかる。前日3日の同戦で4安打5打点2本塁打と大暴れしたブリンソンは8番から打順を上げて7番でスタメン。先発マウンドには山崎伊が上がる。

◆巨人長野久義外野手(38)が円陣の声出し役を務めてナインを引き締めた。輪の中心で座りこみながら「アウトカウントしっかり確認して、サインの確認と。今日勝って名古屋に移動しましょう! さあいこう!」と声を張り上げた。SNSでは「チョーさんカッコ良すぎる!」「長さんいいなぁやっぱり 好きだわぁ」などのツイートがみられた。

◆巨人中田翔内野手(34)が二塁ベースに倒れ込んだ。2回1死、左翼線への二塁打を放ち、一塁ベースを回ったあたりから苦悶(くもん)の表情を浮かべた。右足に異変が生じた模様で、片足を引きずりながら、倒れ込むように二塁に到達。ベンチから駆けつけた阿部慎之助ヘッドコーチとトレーナーに両脇を抱えられてベンチに引き揚げた。代走オコエ瑠偉が送られ、中田翔は負傷交代となった。中田翔はここまでリーグ単独トップの7本塁打をマーク。開幕から全試合スタメン出場を続け、攻守の要として活躍してきただけに長期離脱となればチームにとっても痛すぎる状況となる。

◆巨人中田翔内野手(34)が負傷交代し、ツイッターでは「中田大丈夫」「中田離脱」などがトレンド入りした。2回1死、中田翔が左翼線への二塁打を放つも、一塁ベースを回ったあたりから苦悶(くもん)の表情を浮かべた。右足に異変が生じた模様で、片足を引きずりながら、倒れ込むように二塁に到達。ベンチから駆けつけた阿部ヘッドコーチとトレーナーに両脇を抱えられてベンチに引き揚げた。代走オコエが送られ、中田翔は負傷交代となった。SNSでは「中田大丈夫?」「調子良かっただけに心配」「中田翔離脱はマジでやばい」「本塁打王が...」とここまでリーグ単独トップの7本塁打をマークしているスラッガーを心配する声が相次いだ。

◆開幕から下半身のコンディション不良で2軍調整中だったヤクルト塩見泰隆外野手(29)が今季初めて1軍合流し、初安打を放った。1番中堅でスタメン出場し5回先頭、カウント1-1から巨人先発山崎伊の141キロ直球をセンター返し。昨季130試合に出場し、140安打を放ったリードオフマンが帰ってきた。

◆少女からの温かいエールに東京ドームが和んだ。5回の巨人攻撃前のイニング間、メインビジョンに映し出された少女が好きな選手へのエールを求められると、「中田選手、お大事に」と言葉を送った。これには東京ドームも笑顔と温かい空気に包まれた。中田翔は2回1死、左翼線への二塁打を放つも、一塁ベースを回ったあたりから苦悶(くもん)の表情を浮かべた。右足に異変が生じた模様で、片足を引きずりながら、倒れ込むように二塁に到達。ベンチから駆けつけた阿部ヘッドコーチとトレーナーに両脇を抱えられてベンチに引き揚げた。代走オコエが送られ、中田翔は負傷交代となっていた。

◆新旧キャプテンそろい踏み! "サカオカ"の2者連続アーチで巨人が試合をひっくり返した。2点を追う5回2死、秋広が村上の悪送球で出塁すると、続く坂本勇人内野手(34)がヤクルト先発ピーターズの初球134キロスライダーを捉えた。左中間席への4号同点2ラン。「ひと振りで仕留められて良かったです」と振り返った。昨季の5本塁打にあと1本に迫る1発で試合を振り出しに戻した。新キャプテンが続いた。続く岡本和真内野手(26)が121キロカーブを捉えてバックスクリーン左への4号ソロ。「カーブをしっかりと捉えることができました。勇人さんに続けられて良かったです」とコメントした。前日3日の同戦から2戦連続アーチで試合をひっくり返した。5番の中田翔が負傷交代した中、3番と4番が存在感を示した。

◆開幕から下半身のコンディション不良で2軍調整中だったヤクルト塩見泰隆外野手(29)が今季初めて1軍合流し、いきなり1号2ランを放った。1番中堅でスタメン出場。2-6で迎えた7回無死1塁、カウント1-1から巨人直江の131キロスライダーを左中間席にたたき込んだ。追い上げムードをつくる1発に「打ったのはスライダーです。みんなで1点ずつ返していきます」と気合を込めた。5回先頭では初安打を放っていた。カウント1-1から巨人先発山崎伊の141キロ直球をセンター返し。昨季130試合に出場し、140安打を放った頼りがいのあるリードオフマンが帰ってきた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)に待望の1発が出た。4月11日DeNA戦の第1打席以来、78打席ぶりのアーチで6-6の同点に追いついた。7回1死一塁から巨人大江の139キロ直球を完全に捉え、右翼席に3号2ランをたたきこんだ。試合前時点で今季41三振、打率1割5分6厘と苦しんでいた主砲がようやく目覚めた。「打ったのはストレート。自分のエラーで流れを悪くしてしまったのでなんとか取り返したかった」と村上。5回2死から巨人秋広の三ゴロを一塁へ悪送球し、そこから3失点。一時逆転を許していた。昨年、シーズン最終打席で日本選手最多の56本塁打を記録するまで60打席もの間、本塁打がなかったが、それをはるかに超える長い、長いトンネルをついに抜けた。

◆巨人が7回に一挙4失点で追いつかれ、東京ドームの巨人ファンが沈黙した。4点リードの7回無死一塁、これまで防御率0点台と好投を続けていた3番手直江がヤクルト塩見に2ランを浴び、さらに青木に右前打を打たれた。サンタナをオコエのスーパーキャッチで左飛に抑え、1死一塁で村上の打席を迎えたところで4番手大江にスイッチした。しかし大江が村上に同点2ランを浴びて試合は振り出しに。5回の坂本、岡本和の2者連続アーチなどで4点のリードを得たが、一挙に同点に追い付かれ、東京ドームの巨人ファンは沈黙した。

◆今季東京ドーム初先発の巨人山崎伊織投手(24)が6回7安打2失点のクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以内)を達成した。2回2死一、二塁からヤクルト武岡に左前適時打を浴びて先制を許すと、4回1死、中村にソロを浴びて2失点。それでも以降は粘りの投球で試合を作った。5回に坂本と岡本和の2者連続ホームランで逆転し、白星の権利を得るも、リリーフが追いつかれて2勝目ならず。それでも「ランナーを背負いながらでしたが、何とか2失点に抑えることができました。(小林)誠司さんが引っ張ってくれたので、自信もって投げることが出来ました」とバッテリーを組んだ小林に感謝した。

◆"ガチ"対"村神様"! 侍ジャパンでチームメートだった巨人大勢投手(23)とヤクルト村上宗隆内野手(23)の同学年同士の今季初対戦は大勢に軍配が上がった。同点の9回から登板した大勢は青木を二ゴロ、サンタナを中飛に仕留めると、村上を打席に迎えた。フルカウントから内角155キロ直球で詰まらせ、一ゴロに抑えた。2人は前日3日の試合前練習では、互いに笑顔でハグして再会を喜んでいた。

◆巨人が劇的サヨナラ勝ちで2試合連続の"ルーズベルトゲーム"で白星を収めた。同点の9回2死、丸佳浩外野手(34)がヤクルト小沢の145キロ直球を捉えて右翼席に運んだ。プロ16年目にして初のサヨナラホームランとなる2号ソロに、感情を爆発させた。前日3日の同戦に続いて、2戦連続8対7の"ルーズベルトゲーム"で勝利。アメリカ合衆国第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトが野球で「一番面白いスコアは8対7だ」という言葉から生まれたもので、丸は「こうやって2試合続けて勝ち切れたっていうのは、自分たちの中で自信持ってまた明日以降につなげられた」とうなずいた。▽巨人山崎伊(6回2失点と試合を作るも、リリーフが追いつかれて今季東京ドーム初白星はならず)「何とか2失点に抑えることができました。(小林)誠司さんが引っ張ってくれたので、自信もって投げることができました」▽巨人大城卓(同点の7回1死一、二塁、代打で一時勝ち越しとなる左越えの適時打)「チャンスで使っていただいたので、何とかしたいと思っていました。ランナーをかえせて良かった」▽巨人坂本(5回2死一塁、左中間席への4号同点2ランを放つなど、2安打4打点)「ひと振りで仕留められて良かった」

◆巨人が劇的サヨナラ勝ちで2試合連続の"ルーズベルトゲーム"で白星を収めた。同点の9回2死、丸佳浩外野手(34)がヤクルト小沢の145キロ直球を捉えて右翼席に運んだ。移籍後初のサヨナラホームランとなる2号ソロに、感情を爆発させた。 前日3日の同戦に続いて、2戦連続8対7の"ルーズベルトゲーム"で勝利。アメリカ合衆国第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトが野球で「一番面白いスコアは8対7だ」という言葉から生まれたもので、丸は「こうやって2試合続けて勝ち切れたっていうのは、自分たちの中で自信持ってまた明日以降につなげられた」とうなずいた。丸がプロ入り初のサヨナラ本塁打。カウント3-0から打ったサヨナラ本塁打は95年8月29日デューシー(日本ハム)以来で2リーグ制後7本目。セ・リーグでは70年4月21日ミラー(中日)75年9月28日長田(大洋)に次いで48年ぶり3本目の珍しいサヨナラ弾となった。岡本和が先発4番で通算150本目の本塁打。4番で150本以上は36人目で、巨人では王392本、長嶋314本、原255本、川上162本に次いで5人目。岡本和の26歳10カ月で4番150号は92年清原(西武)25歳0カ月、65年張本(東映)の25歳3カ月に次ぐ3番目の年少記録。

◆巨人丸佳浩外野手が移籍後初のサヨナラアーチで乱打戦を制した。同点の9回2死、3ボールからヤクルト小沢の145キロ直球を捉え、右翼席への確信の2号ソロ。ナインとともに丸ポーズでホームインし「興奮しすぎて覚えてない。最高の結果になってホッとしてます」と振り返った。4月19日のDeNA戦(佐賀)で右太もも付近を痛め、以降8試合でベンチスタート。原監督からの指導で打撃フォームを見つめなおし、今カードからスタメンに復帰した。3試合で3安打3四球で、計21得点のチームに貢献した。同学年の中田翔が負傷交代し、一層責任感を自覚する。「2試合続けて勝ち切れた。自信を持って明日以降につなげられたら。今までは翔に助けられた部分がすごくあった。帰ってくるまで、僕らでもっとカバーしていかないといけない」と力を込めた。

◆苦境の長いトンネルを抜けると、恩人たちが笑顔だった。ダイヤモンドを1周したヤクルト村上宗隆内野手(23)の前に、師匠青木が待っていた。77打席もの間、本塁打から遠ざかっていた苦しみをはき出すように、互いの手のひらを強烈に打ち合わせた。ベンチでは拍手をする高津監督が、静かに笑っていた。7回、塩見の1号2ランで4-6とした直後。3戦連続の猛打賞となった青木を一塁に置き、1死で打席へ。カウント1-1から巨人大江の139キロ直球を捉え、右翼席へ放物線を描いた。「昨日大江さんの打席に立ったので、そのイメージで行った」と狙い通りの同点3号2ランだった。78打席ぶりの1発。昨シーズン、最終打席で日本選手最多の56本塁打を記録するまでも61打席を要したが、はるかに超えた。「長かったか」と問われ「悪い時もある。昨日から感覚が戻ってきた。続けていきたい」。きっかけはつかんだ。神宮での前カード。打率1割台と不振を極めた主砲に、青木が歩み寄っていた。「今回はムネが苦しそうだったから俺から行った」。ベンチ裏でスイングを見て悩める愛弟子に「スイングのメカニズムをしっかり見つめ直してやってみたら」と助言していた。チームは7-8と2日連続の逆転負けで5位に転落したが、高津監督も「打席で割り切りのようなものを感じた」と話したように、4番の復調は大きい。昨季、本塁打を量産した"村神様"の降臨は、時間の問題だ。【三須一紀】

◆巨人岡本和真内野手が2戦連発となる4号ソロを放った。坂本の同点2ラン直後の5回2死、ヤクルト先発左腕ピーターズの121キロカーブを捉えてバックスクリーン左まで運んだ。新旧キャプテンの2者連続アーチに「カーブをしっかりと捉えることができました。(坂本)勇人さんに続けて良かったです」と振り返った。▽巨人坂本(5回2死一塁、左中間席への4号同点2ランを放つなど、2安打4打点)「ひと振りで仕留められて良かった」

◆開幕から下半身のコンディション不良で離脱していたヤクルト塩見泰隆外野手が、1軍初合流を一発で飾った。1番中堅でスタメン出場。7回無死一塁、巨人直江の131キロスライダーを1号2ランに仕留めた。5回には今季初安打も放ち「ほっとした。復帰1戦目でヒットとホームランまで出るとは」と笑顔。自身の復帰戦で久々に飛び出た村上弾にも「僕が来てうれしかったんでしょうね」と笑った。

◆巨人中田翔内野手(34)が無念の離脱となった。4日のヤクルト6回戦(東京ドーム)で負傷交代した。2回1死、左翼線二塁打を放ち、一塁ベースを回ったあたりから苦悶(くもん)の表情を浮かべた。片足を引きずりながら、倒れ込むように二塁に到達。駆けつけた阿部ヘッド兼バッテリーコーチとトレーナーに両脇を抱えられてベンチに引き揚げ、代走にオコエが送られた。中田翔は試合中に都内の病院で精密検査を受け、右ハムストリングの肉離れと診断された。5日からリハビリ班に合流する。

◆巨人中田翔内野手(34)が無念の離脱となった。4日のヤクルト6回戦(東京ドーム)で負傷交代した。2回1死、左翼線二塁打を放ち、一塁ベースを回ったあたりから苦悶(くもん)の表情を浮かべた。片足を引きずりながら、倒れ込むように二塁に到達。駆けつけた阿部ヘッド兼バッテリーコーチとトレーナーに両脇を抱えられてベンチに引き揚げ、代走にオコエが送られた。中田翔は試合中に都内の病院で精密検査を受け、右ハムストリングの肉離れと診断された。5日からリハビリ班となり、代わって梶谷が1軍に合流する。

◆巨人は小林誠司捕手(33)が4月14日の中日戦(バンテリンドーム)以来15試合ぶり今季2度目の先発メンバーに名を連ね、3日の5回戦では「8番」で2本塁打をマークしたルイス・ブリンソン外野手(28)は「7番・中堅」で出場する。

◆下半身のコンディション不良から復帰し出場選手登録されたヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が「1番・中堅」でスタメン。塩見は試合前練習後「ここからが勝負だと思って、自分が出た時にはしっかりチームに貢献できるように」と気合を入れていた。

◆巨人・中田翔内野手(34)がアクシデントで途中交代した。二回一死から左翼線へ安打を放ち、二塁へ向かった際に脚を負傷したとみられる。両肩を担がれてベンチに引き揚げて代走を告げられた。試合前時点でリーグトップの7本塁打を放つなど好調をキープしていた。

◆下半身のコンディション不良から復帰し、出場選手登録されたヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が「1番・中堅」でスタメン出場。2―0の五回先頭の第3打席で今季初安打となる中前打を放った。巨人先発・山崎伊に対し、カウント1―1からの3球目。内角高め直球を捉えた打球は、中前で弾んだ。塩見はこの日の試合前練習後、「ここからが勝負だと思って、しっかり気持ちを入れて頑張っていきたい」と意気込んでいた。

◆ヤクルト・中村悠平捕手(32)が1点リードの四回1死で、左翼席への2号ソロを放った。巨人先発・山崎伊が投じた134キロのカットボールを捉え、来日初勝利を目指す先発のピーターズ(前パイレーツ)を援護。「プロ野球生活15年(目)で東京ドーム初ホームランで、すごくうれしいです」とうなずいた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)と岡本和真内野手(26)が2者連続アーチで試合をひっくり返した。0―2で迎えた五回2死一塁で、まずは3番・坂本が右腕ピーターズの初球のスライダーを左中間へ運ぶ4号同点2ラン。続いて岡本和がカーブをバックスクリーン左へほうり込んだ。二回には中田翔が走塁中に脚を痛めたと見られ途中交代。リーグトップ7本塁打の大砲のアクシデントに重いムードが充満する中、生え抜きスターの連弾でゴールデンウィークの東京ドームは大盛り上がりだった。

◆ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=が先発し、5回5安打3失点(自責0)。自身3度目の先発で来日初勝利をつかむことはできなかった。「次回、いいピッチングができるように調整していきたいです」四回までは散発3安打に抑えて無失点。しかし2―0の五回、2死から秋広の三塁へのゴロを処理した村上の送球が逸れ(記録は失策)て走者を背負うと、続く坂本に同点2ランを被弾。さらに岡本和にも2者連発となる中越えソロを献上し、勝ち越しを許してしまった。

◆下半身のコンディション不良から復帰したヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が「1番・中堅」で今季初出場し、七回無死一塁の第4打席で1号2ランを放った。2―6と点差を広げられた直後の七回。先頭・奥村が左前打を放って出塁すると、巨人2番手・直江のカウント1―1からの3球目、131キロをフルスイングした。白球は左中間席中段に飛び込み2点差に迫った。塩見は五回、第3打席で今季初安打となる中前打も放っている。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が4―6の七回1死一塁で同点の3号2ランをたたき込んだ。代わったばかりの巨人・大江に対し、カウント1―1からの3球目、139キロ直球を一閃。右翼席中段に運んだ。「自分のエラーで流れを悪くしてしまったので、なんとか取り返したかった」本塁打は4月11日のDeNA戦(神宮)以来、78打席ぶり。この日は2―0の五回2死から自らの三ゴロ失策から先発ピーターズが2者連続弾を浴び逆転を許していた。名誉挽回の一発で試合を振り出しに戻した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が4月11日のDeNA戦(神宮)以来、78打席ぶりとなる3号同点2ランを放った。塩見の2ランで2点差と迫った七回、村上は1死一塁の場面で打席に立つと、カウント1-1から大江の139キロ真っすぐを右翼スタンド上段へ運んだ。この一発にネットでは「村上ホームラン」がトレンド入り。久々の一発にファンが歓喜する中、「やばい泣いてしまう」「このまま調子を取り戻してくれ」などの声が挙がった。

◆巨人は今季2度目のサヨナラ勝ち。7―7の九回2死から丸が小沢からソロ本塁打を放ち、試合を決めた。大勢が今季初勝利。ヤクルトは七回に塩見と村上が2ランを放つなど打線が2度追い付いたが、投手陣が踏ん張れなかった。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)が九回2死から劇的なサヨナラ弾を叩き込み、ヤクルトとの乱打戦を制した。巨人は連勝で4位に浮上。2日連続「8-7」というスコアで巨人が勝利したことを受け、ツイッターでは「ルーズベルトゲーム」がトレンド入りした。「ルーズベルトゲーム」とは点取り合戦のシーソーゲームの末、8-7で決着する試合を意味する言葉。野球好きで知られた米国のフランクリン・ルーズベルト大統領が「野球で一番おもしろいスコアは8-7だ」という発言に由来するものだ。ツイッター上では「2日連続のルーズベルトゲームはすげぇ!」「すごい試合だったし、面白かった」「2日連続ルーズベルトゲーム、しかもどっちも勝つとか熱すぎる」などの興奮する声が上がる一方、点の奪い合いでのシーソーゲームに「喜んでいいのかよくわからん...」「2試合連続ルーズベルトゲームはお腹いっぱい」「やめてくれ(笑)心臓に悪すぎる」「カロリー高すぎるって笑」「両チームともお疲れ様でした...」「両チームとも投手が課題ですね」などと憂う反応も上がっていた。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)が同点の九回二死からプロ初のサヨナラ弾となる2号ソロを放った。3ボールから外角の直球を右翼席に運び、連日の乱打戦に終止符を打った。お立ち台で「本当にいい感触だった。興奮しすぎてダイヤモンドを周っている間は覚えていない」と声を弾ませた。

◆巨人が丸佳浩外野手(34)のサヨナラ本塁打で乱打戦をものにし、2連勝で4位に浮上した。2日連続のルーズベルトゲームに原辰徳監督(64)は「手に汗握るって、たくさんありすぎて、もう結構乾いている」と冗談交じりに笑った。この3連戦は両軍とも計21得点を挙げる打ち合い。巨人は3日に4点差を守れず敗れ、4日は6点差をはね返して制した。この日は岡本和と坂本にも一発が飛び出し、指揮官は「打つべく人が打った。勢いはついたと思う」とうなずいた。

◆ヤクルトが今季3度目のサヨナラ負けを喫し5位に転落した。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――中盤追いついて「うーん、そうですね、よく追いついたりね。先制したり。攻撃に関してはよく粘りのある攻撃ができたのかなと思います。まあ、別にミスを責めるわけじゃないですけど、それでも反省する点はいくつかありましたね」――ミスは守備とか四球とか「まあ、色々なところですね」――九回の小沢はイメージ通りの継投「この3連戦、先発がなかなか長いイニングを投げられなかったので、リリーフに負担がかかってしまっているので。ちょっと色々考えながらとは思ったんですけど、最後は小沢を投げさせましたけど」――村上に一発が出た「昨日の練習を見ていてすごくいいなと思って。で、今日見ると、あまりよくなくて。ただ、少し割り切りのようなものを感じましたね。打席の中で。しっかり振れているような気はしました」――復帰の塩見が攻守に活躍「やっぱりいるといないとでは、色々な面で大きな戦力だと思っているので、まあ、帰ってこれてよかったですね」

◆下半身のコンディション不良で出遅れたヤクルトの塩見が今季初出場から七回に2点本塁打を放った。直江の甘く入ったスライダーを左中間へ。「バットは結構振れている。もっと状態が上がっていけばいい」と手応えをにじませた。五回は中前打を放っており、フル出場で2安打2打点。守備でもフェンスにぶつかりながら飛球を好捕するなど万全の様子で「ほっとした。(体は)大丈夫。5日も準備してやっていきたい」と話した。(東京ドーム)

◆巨人の中田翔が負傷交代した。二回に二塁打を放った際の走塁で下半身を痛めたもよう。転がり込むようにベースに達した後はしばらく起き上がれず、両肩を担がれながら引き揚げた。原監督は、試合中に病院に行ったことを明かし「まだ報告は聞いていない」と心配そうに話した。今季は開幕から好調で7本塁打、15打点をマークしている。(東京ドーム)

◆リードオフマンが戻ってきた。下半身のコンディション不良から復帰した塩見泰隆外野手(29)が今季1号を含む2安打2打点。守備でも美技を見せ、攻守に存在感を示した。「ほっとしました。復帰1戦目でヒットが打ててよかった。まさかホームランまで打てるとは」まずは五回先頭で今季初安打。さらに2―6の七回無死一塁ではスライダーを捉え、左中間席中段に放り込む1号2ラン。守備では六回無死一塁、ブリンソンの左中間への飛球をフェンスにぶつかりながら好捕した。昨季は主に「1番・中堅」のレギュラーとして130試合に出場し、打率・276、16本塁打、54打点でリーグ連覇に貢献した。さらなる飛躍が期待された今季は、春季キャンプ中に下半身を負傷し2軍へ。3月29日のイースタン・リーグ、西武戦で復帰したが、再び実戦から離れた。「早く治してチームに貢献しないと、と焦りがあった」。実戦に復帰したのは4月23日。打席数を増やして状態を確かめ、この日の合流にこぎつけた。高津監督はサヨナラ負けにも「大きな戦力。帰ってこられてよかった」とうなずいた。「後ろにいい打者がたくさんいる。しっかり塁に出ることを意識してやっていきたい」と塩見。反攻のキーマンとなる。(箭内桃子)

◆心に誓っていた。「自分で決めてやる」-。同点の九回2死。巨人・丸佳浩外野手(34)は3ボールから迷わず振り抜いた。外角の直球を捉えた打球はオレンジ色に染まった右翼席へ。最高潮の気分でダイヤモンドを周り「本当にいい感触だった。興奮しすぎて覚えていない」と玉の汗を拭った。プロ16年目で初のサヨナラ本塁打となる2号ソロ。4月19日の試合で脚を痛めてから代打での出場が続き、2日に先発復帰したばかりだった。試合前時点で打率・182。「数字は見られたもんじゃない」と悔しさをにじませる。先発を外れた期間も原監督から助言を仰ぐなど、必死にもがいていた。人一倍の責任感がある。不動の5番打者として君臨してきた中田翔が、脚を負傷したとみられ交代。「帰ってくるまでカバーしないといけない。今まで翔に助けられていた」。離脱する見込みの同級生に代わり、今度は自身が打線を引っ張る覚悟だ。この3連戦で両軍とも計21得点を挙げ、めまぐるしく流れが変わった。巨人は2日に4点差を守れず敗れ、3日は6点差をはね返して勝利。2日連続となった8-7での決着はルーズベルトゲームと呼ばれ、野球で最も面白いスコアとされる。2連勝で4位に浮上。指揮官が「手に汗握るってたくさんありすぎて、もう結構乾いている」と冗談交じりに笑えば、「シーソーゲームで勝つのは大変。2試合連続で勝ち切れたことを自信に、明日以降につなげたい」と丸。打ち合いを制した勢いそのままに、大型連休を駆け抜ける。(鈴木智紘)

◆ヤクルト・中村悠平捕手(32)が四回、左翼席へ2号ソロを放った。山崎伊のカットボールを捉え「ランナーなしだったので、チャンスメークしたいと思ったら最高の形となりました」と汗を拭った。だが、バッテリーとして11安打を浴びて8失点のサヨナラ負け。「出直しかなと。僕自身、もう一回見つめ直したい」と改めて守備での貢献を誓った。

◆2日からの今回の3連戦で3番を務めた巨人・坂本勇人内野手(34)が完全復活の気配だ。五回、ピーターズのスライダーを「一振りで仕留められて良かった」と左中間席へ運ぶ4号同点2ラン。六回にも右中間へ2点打を放ち、2安打4打点をマークした。最近6試合は打率・417、3本塁打、9打点と絶好調。シーズンの打率を・229に上げた。

◆巨人・中田翔内野手(34)が4日、ヤクルト6回戦(東京ドーム)で負傷交代した。東京都内の病院で検査を受け、「右ハムストリングの肉離れ」と診断された。今後はリハビリ班に合流する。リーグトップの7本塁打を放っている中田翔は二回、左翼線二塁打での走塁中に負傷。痛みをこらえて走り、二塁へ倒れ込むように滑り込んだ。両肩を担がれてベンチに引き揚げ、代走を告げられていた。

◆ヤクルトはサヨナラ負けを喫し、5位に転落。3試合連続で両軍2桁安打という乱打戦を制すことはできなかった。だが、七回に村上宗隆内野手(23)が78打席ぶりの3号2ランをマーク。下半身のコンディション不良で離脱していた塩見泰隆外野手(29)は復帰戦で七回に1号2ランを放ち、守備でも好守を見せた。燕ナインも燕党も、右翼席に飛び込む丸の白球を見送るしかなかった。ヤクルトがサヨナラ負けで5位に転落。高津監督は険しい表情を崩さず淡々と試合を総括した。「よく追いついたり、先制したり。粘りのある攻撃ができたのかなと思う。別にミスを責めるわけじゃないですけど、それでも反省する点はいくつかありましたね」3試合連続で両軍2桁安打という乱打戦。開幕から緊迫した試合で好投を続けてきた救援陣に疲労の色が見えるのも確かだ。この日は村上が2つの悪送球と守備で痛いミスが出た。守備への意識は高いが、2点リードの五回に2死から走者を出し、坂本、岡本の連弾で逆転を許す形となった。浮上に向けての好材料もまた、村上だ。七回1死一塁で大江の直球を捉え、自身最長ブランクとなる78打席ぶりの3号2ランを右翼席へ運んだ。前日も左腕の大江を相手に打席に立っており「そのイメージを持ちながらいった」と振り返り、「昨日(3日)から少しずついい感覚が戻ってきていたので、続けていければいい。悪いときもあるので、これからまた上げられるように」と言葉に力を込めた。チーム打率・216は依然リーグ最下位だが、村上は三回に中前打を放つなど完全復調は近い。打撃練習でも持ち味の逆方向の打球が増え、打撃フォームも重心がやや下がり、どっしりとした構えになっている。高津監督は「しっかり振れているような気はした」と証言。主砲は「もう少し体の切れとかを増やしていけたら」と必死に前を向いた。故障で離脱していた山田や塩見が戦列に復帰。5日からのDeNA3連戦(神宮)はフルメンバーで臨める。「追い越せていないので、そこが僕たちの課題。追い越すことに集中して意識してやっていければ。今日の負けを引きずらずに、また明日、勝てるように頑張ります」。55番の背中が日々、頼もしさを増してきた。(赤尾裕希)

◆巨人・中田翔内野手(34)が負傷交代し、東京都内の病院で検査を受けた結果、右ハムストリングの肉離れと診断された。5日に出場選手登録を抹消され、リハビリ班に合流する。リーグトップの7本塁打を放っている中田翔は二回、左翼線二塁打での走塁中に負傷。痛みをこらえて走り、二塁へ倒れ込むように滑り込んだ。両肩を担がれてベンチに引き揚げ、代走を送られた。代わりに梶谷隆幸外野手(34)が5日の中日戦(バンテリンドーム)で昇格するとみられる。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1880 0.692
(↑0.012)
-
(-)
11789
(+3)
74
(+2)
17
(+2)
7
(+1)
0.251
(-)
2.670
(↑0.03)
2
(-)
阪神
15111 0.577
(↑0.017)
3
(-)
11698
(+3)
79
(+2)
12
(-)
14
(-)
0.244
(-)
2.700
(↑0.03)
3
(-)
広島
13140 0.481
(↓0.019)
5.5
(↓1)
11690
(+2)
82
(+3)
22
(-)
9
(-)
0.244
(-)
2.790
(↓0.02)
4
(1↑)
巨人
13150 0.464
(↑0.02)
6
(-)
115104
(+8)
122
(+7)
30
(+3)
3
(-)
0.246
(↑0.002
4.240
(↓0.1)
5
(1↓)
ヤクルト
12151 0.444
(↓0.018)
6.5
(↓1)
11584
(+7)
94
(+8)
21
(+3)
23
(-)
0.216
(↑0.005
3.110
(↓0.08)
6
(-)
中日
9170 0.346
(↓0.014)
9
(↓1)
11768
(+2)
82
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.244
(↑0.004)
2.730
(↑0.01)