DeNA(☆3対2★)広島 =リーグ戦6回戦(2023.05.04)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:森原 康平(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 竜也(0勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】桑原 将志(2号・5回裏ソロ),宮﨑 敏郎(5号・9回裏ソロ)

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◆DeNAは2点を追う5回裏、桑原のソロと代打・大和の適時打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には宮崎のソロが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・森原が移籍後初勝利。敗れた広島は、先発・森下が好投を見せるも、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆DeNA桑原将志外野手(29)が、今季初めて横浜スタジアムでアーチを放ち、右翼スタンドのファンと本塁打パフォーマンス「デスターシャ」をコラボした。2点ビハインドの5回無死、カウント2-2から広島森下の146キロの速球を左翼席最前列に今季2号ソロを運んだ。ダイヤモンドを1周し、チームメートとベンチでハイタッチした後、右翼スタンドのファンとともに合唱したが、タイミングが合わなかったのか、両手を広げて、苦笑いだった。

◆DeNAが、宮崎敏郎内野手(34)のサヨナラ本塁打で勝ち、両リーグ最速で貯金を2ケタ10に乗せた。同点の9回無死、先頭で打席に立ち、広島松本の1ボールからの2球目の速球を右翼席に運び、劇的な勝利を飾った。三浦大輔監督(49)は「打席に入る前に、塁に出るか、ホームランを打つか、どっちか選べと言って、送り出したんですけどね。まさか、本当に打つとはね。ナイスバッティングです。本当に勝負強いです」と称賛した。DeNAが今季2度目のサヨナラ勝ちで貯金を10に増やした。DeNAにとって26試合目で貯金10到達は96年20試合目(15勝5敗)73年24試合目(16勝6敗2分け)に次いで3番目のハイペース。セ・リーグ貯金10一番乗りは15年以来6度目となり、両リーグ貯金10一番乗りは96、15年に次いで3度目。最終的に96年は借金20の5位、15年は借金18の6位と息切れしたが、今年はどうか。▽DeNA桑原(5回に今季2号ソロ)「追い込まれていたので、コンパクトなスイングを心がけ、うまく反応して捉えることができました」▽DeNA大和(5回に代打で同点打)「健大(石田)に代わっての打席だったので、何としても同点に追いつくんだと強い気持ちを持って、打席へ向かった」

◆広島がサヨナラ負けを喫し、2カード連続負け越しとなった。5カード連続で勝ち越しなしで再び借金1となった。昨年10月の右肘クリーニングから復帰登板となった森下は2点リードの5回に追いつかれるも、6回2失点。同点の9回に4番手松本が先頭宮崎への2球を右翼席に運ばれ、サヨナラ負けとなった。試合後の広島新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-最後は松本投手が1発を浴びた新井監督 あともうちょっとだったけど、これは勝負に行った結果なので。-復帰登板となった森下投手の投球について新井監督 ナイスピッチングでしょう。彼にとっては今日が開幕ですし、術後初めてのマウンドということで。いいピッチングだったと思います。ナイスピッチングです。-次回登板は明日の状態を見てか新井監督 それは明日、見てになるね。明日どういう状態になっているのかという報告を聞いてからになる。ファームでは5試合くらい投げたけど、1軍の公式戦の舞台は体にかかる負荷が違うから、それは明日の報告を聞いてからになる。-序盤は足を使った攻撃で2得点新井監督 いい形で先制して、森下もいいピッチングだったし、ブルペンもすごく頑張ってくれた。最後は勝負に行った結果なので。あと少しだったと思います。-栗林不在の中継ぎの役割は新井監督 固定はしていない。今日は左が続くところでニック(ターリー)が7回に行ったということなので。打順の巡り合わせとか、点差とかを加味しながらやっていきたいなと思います。

◆広島はサヨナラ負けで、2カード連続負け越しとなり再び借金1となった。同点の9回に4番手松本竜也が先頭宮崎に、捕手のサインに首を振って投じた146キロを右翼席に運ばれた。2戦連続被弾に「自分が自信を持って投げた球をあそこまで打たれた。結果を受け止めたい。同じ失敗はしたくない」と猛省。接戦を落とした新井監督は「最後は勝負に行った結果。あと少しだった」と前を向いた。

◆右肘手術から復帰登板の広島森下暢仁投手は、6回2失点に抑えた。最速150キロの直球に変化球を巧みに織り交ぜる本来の投球。2点リードの5回に桑原にソロを浴び、2死二塁から代打大和に同点打を浴びた。チームの敗戦に「勝てる試合だったと思いますし、抑えられるところをしっかり抑えたら(敗戦投手の)松本もああいう形で降りることもなかったのかなと思います」と責任を背負った。

◆DeNA森原康平投手が移籍後初勝利を挙げた。同点の9回から登板。3者凡退に封じ、その裏に宮崎がサヨナラ本塁打を放ち、楽天時代の20年6月20日オリックス戦以来の白星をマークした。「いろんな人から『おめでとう』と言ってもらえて、うれしかったです」と笑顔で話した。

◆DeNA宮崎敏郎内野手が、自身6年ぶり3本目のサヨナラ本塁打を放ち、両リーグ最速で貯金を10に乗せた。同点の9回無死、広島松本の2球目の速球に「シンプルに振り遅れです。風で飛んでくれ、何とか伸びてくれ」と願いを込めた打球は右翼席で弾んだ。DB.スターマンのカチューシャをつけ、お立ち台へ。「最高です」と笑顔で繰り返した。三浦監督から提案された"究極の2択"で最高の結果を"選択"した。9回、先頭で打席に向かう直前。指揮官から「塁に出るか、ホームランを打つか、どっちか選べ」と声を掛けられた。「どっちも選択しませんでした。自信がなかったので」と笑顔だけで返したが、劇的な1発で回答。三浦監督を「まさか、本当に打つとは。本当に勝負強いです」と驚かせた。開幕から26試合での2ケタ貯金は、球団史上3番目の早さ。開幕カードの阪神戦で3連敗後、9カード連続で負け越しがなく、歴史的なスピードで貯金を上積みする。三浦監督は「9の次は10だと思ってただけなんでね。まだまだ先も長いし、先のことは考えずに」と番長節。一戦必勝のスタイルを貫く。【久保賢吾】

◆DeNAがサヨナラ勝ち。同点の九回、先頭の宮崎が代わった松本から右翼席に決勝本塁打を放った。九回を抑えた森原が3年ぶりの勝利。広島は今季初登板の森下が6回2失点。八回の好機を逃したのが痛かった。

◆昨秋に右肘を手術した広島の森下が、今季初登板で6回5安打2失点、勝ち負けは付かなかった。五回に同点とされ、チームもサヨナラ負けとあって「抑えるところをしっかり抑えていたら(サヨナラ本塁打を浴びた)松本もああいう形で降りることもなかった」と言葉少なだった。84球を投げ、本人は「特に気にしていない」と言うが、真っすぐは最速150キロが出た。新井監督は「きょうが彼の開幕だし、いい投球だった」と評価。今後の登板間隔については「明日どういう状態か報告を聞いてからになる。1軍の公式戦は体にかかる負荷が違うから」と説明した。(横浜)

◆DeNAの森原が3年ぶりの白星を手にした。2―2の九回に登板。直球を主体に堂林、会沢を中飛、代打田中を投直で三者凡退に終わらせ、宮崎のサヨナラ本塁打を呼んだ。接戦で役割を果たし「いつも通りいけたかな。自信を持ってマウンドに上がれている」と笑みを浮かべた。昨年は7月に楽天からトレードで移籍したが、新型コロナウイルス感染もあり、移籍後は6試合の登板に終わった。今季は開幕から救援の一角として7試合に投げ、無失点。「今年は一年間完走できるようにやっていきたい」と力を込めた。(横浜)

◆「5番・中堅」で先発したDeNA・桑原将志外野手(29)が0―2の五回に左中間席へ反撃の2号ソロを放った。「追い込まれていたので、コンパクトなスイングを心がけた。うまく反応して捉えることができた」と右翼席へデスターシャポーズ。この回は大和の同点適時打も生まれた。九回の宮崎のサヨナラ弾も誘発した一発といえるかも。三回には中前へ落ちるかと思われた打球をダイビングで好捕。ベルトが壊れるほどのハッスルプレーで存在感を放った。

◆セ・リーグ首位のDeNAは今季2度目のサヨナラ勝ち。2015年以来8年ぶりに両リーグ最速で貯金10に到達した。宮崎敏郎内野手(34)が九回に右翼ポール際へ5号ソロを放った。【データBOX】?DeNAが18勝8敗とし、2015年(最終順位は最下位)以来8年ぶりに12球団最速で貯金10に到達。球団(前身を含む)史上、26試合以下での貯金10到達は、20試合で15勝5敗とした1996年以来27年ぶり3度目。20試合が最速で、同年の最終順位は5位。ほかに73年(最終順位は5位)に24試合で16勝6敗2分けとした。?宮崎が2017年9月6日のヤクルト戦(横浜)以来、自身6年ぶり3本目のサヨナラ本塁打を放った。本塁打を除くサヨナラ打は4本。

◆セ・リーグ首位のDeNAは今季2度目のサヨナラ勝ち。2015年以来8年ぶりに両リーグ最速で貯金10に到達した。宮崎敏郎内野手(34)が九回に右翼ポール際へ5号ソロを放ち試合を決めた。チームは2連勝で4カード連続の勝ち越し。開幕2カード目以降、9カード連続で負け越しなしと抜群の安定感だ。桜が咲く頃から続く勢いは簡単に止まらない。緊迫した九回のベンチ内で飛び出した冗談が現実になった。三浦監督は先頭打者の宮崎に「塁に出るか、本塁打を打つか、どちらか好きな方を選べ」と難儀な二択を課した。宮崎は意図せず後者を選択。そして白球は右翼ポール際に吸い込まれた。「頼むから伸びてくれ、風が吹いてくれという思いで走っていました。何とか塁に出ようと思った結果が、いい結果になって良かった。積極的にいこう、それだけを考えていました」外角高め、146キロの直球に振り遅れてインパクトしたが、巧みな技術で右翼席まで運んだ。今季5号は、自身6年ぶり3本目となるサヨナラアーチ。出場23試合の全てで出塁し、両リーグでただ一人、打率4割超(・411)を誇る34歳が首位を走るチームを支えている。コンディションが万全ではなかった4月23日から5試合、先発を外れた。勝負どころでの代打待機。出場機会は限られたが「後からいく(途中出場する)選手や代打の難しさを感じた。(準備は)何をしないといけないのか、そのためには時間の配分(が大切)。初めての経験だったので、改めて勉強になった、いい時間だった」と回想。実績十分のベテランに新たな刺激が注入された、希少な機会だった。先を見据えた三浦監督の対応が首位を走る原動力だ。宮崎の出場選手登録を抹消せずに1軍に帯同させて回復を待ち、他の野手がカバーして宮崎が先発を外れた5試合に全勝。WBCに出場した今永は開幕以降もファームで調整させ、4月21日の初登板から2戦、15回連続無失点。新外国人のバウアーが前日3日に来日初勝利を挙げ、右肘の手術を受けたオースティンは4月29日の2軍戦で実戦に復帰。明るい材料が多い。指揮官の一手で両リーグ最速で貯金10に到達。開幕26試合以下での達成は1996年以来、27年ぶり3度目だ。九回に本塁打を打つことを選び、有言実行となった宮崎に、三浦監督は「まさか本当に打つとはね。すごかった。勝負強い」と目を丸くした。チームは4カード連続の勝ち越しを決め、9カード連続で負け越しがない。投打の歯車は春先からかみ合い、大型連休を抜けて初夏へ突入しようとしている。(横山尚杜)★お立ち台でスターマンに 宮崎は試合後のお立ち台におちゃめな姿で登場し、ハマスタ史上3位となる3万3143人の観衆が詰めかけたスタンドを沸かせた。DeNAは2日から「スターマンになりきる3日間」として球団マスコット、DB.スターマンに関連したグッズや催しを展開。「ハマのプーさん」の愛称でファンに親しまれる34歳は、スターマンのカチューシャをつけて現れ「かわいい」「あざとい」など〝賛辞〟を浴びた。

◆DeNAがセ・リーグの首位を走っている。まだ30試合に満たないとはいえ、開幕戦から4連敗したチームが〝開幕ダッシュ〟とは、私を含めて誰も予想しなかったのではないだろうか。3日の広島戦(横浜)では、12球団の新外国人選手で最も楽しみにしていたバウアーが来日初登板し、白星を挙げた。ブランクがありながら、98球で7回を投げ切ったのはさすがだ。プライベートの問題で1年以上を棒に振った投手に、球団がよく目をつけたと思う。球種が豊富だから、登板時に調子がいい球種を選んで投球を組み立てることができる。ダルビッシュ(パドレス)のようなタイプで、3日は力のある真っすぐに加え、カーブとチェンジアップが効果的だった。メジャー通算83勝右腕は、動作解析を採り入れたトレーニングで注目を集める米シアトルの「ドライブライン・ベースボール」をメジャーに広めた存在。球の角度、回転数などの向上を科学的に追求して投球に生かす〝ピッチングオタク〟で、これもダルビッシュと同じだ。バウアーがサイ・ヤング賞投手の実力を示したことで、DeNAの先発投手陣はさらに層が厚くなった。中継ぎ陣は、私の法大の後輩である三嶋が難病を克服して復帰。エスコバーがやや精彩を欠くものの、入江と伊勢は健在で、昨季途中に楽天からトレードで加入した森原の存在も大きい。抑えの山崎を含め、安定感はリーグ一だ。打線は1番・佐野が、はまっている。足でかき回すイメージからはますます遠ざかったが、このチームに細かいプレーを求める必要はないということ。打って打って打ちまくる〝お祭り打線〟でいいのだろう。私は開幕前の順位予想で、Bクラスの4位にした。投打ともに力のある選手がそろっているのは認めても、走塁ミスや送りバントの失敗など、チームの勢いに水を差すプロらしからぬプレーをたくさん見せられてきた。今季も凡ミスが姿を消したわけではないが、現時点ではこれといったウイークポイントが見当たらない。横浜スタジアムを埋めるファンの熱い声援を受けて、どんなシーズンを送るのか注目したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1880 0.692
(↑0.012)
-
(-)
11789
(+3)
74
(+2)
17
(+2)
7
(+1)
0.251
(-)
2.670
(↑0.03)
2
(-)
阪神
15111 0.577
(↑0.017)
3
(-)
11698
(+3)
79
(+2)
12
(-)
14
(-)
0.244
(-)
2.700
(↑0.03)
3
(-)
広島
13140 0.481
(↓0.019)
5.5
(↓1)
11690
(+2)
82
(+3)
22
(-)
9
(-)
0.244
(-)
2.790
(↓0.02)
4
(1↑)
巨人
13150 0.464
(↑0.02)
6
(-)
115104
(+8)
122
(+7)
30
(+3)
3
(-)
0.246
(↑0.002)
4.240
(↓0.1)
5
(1↓)
ヤクルト
12151 0.444
(↓0.018)
6.5
(↓1)
11584
(+7)
94
(+8)
21
(+3)
23
(-)
0.216
(↑0.005)
3.110
(↓0.08)
6
(-)
中日
9170 0.346
(↓0.014)
9
(↓1)
11768
(+2)
82
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.244
(↑0.004)
2.730
(↑0.01)