楽天(☆6対0★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2023.05.04)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:松井 友飛(1勝0敗0S)
敗戦投手:森 遼大朗(1勝1敗0S)
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◆投打のかみ合った楽天が快勝。楽天は5回裏、4本の適時打で一挙5点を先制する。そのまま迎えた7回には、山崎にこの日2本目となる適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・松井友が5回3安打無失点でプロ初勝利。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆今季初先発の楽天松井友飛投手(23)が、プロ初勝利を挙げた。序盤からストライク先行の投球で、ロッテ打線を打たせて取った。5回3安打無失点と好投。プロ2戦目でうれしい白星となった。穴水(石川)から金沢学院大をへて、21年ドラフト5位で楽天に入団。ルーキーイヤーの昨季は2軍戦で15試合6勝1敗、防御率1・17と好投を続けていた。しかし、1軍登板は7月8日西武戦(楽天生命パーク)のみ。4回6安打4失点と打ち込まれた。「あの失敗経験があったからこそ、その後の練習や試合内容に生きてきた。仮にあのまま勝ったとして、あれがずっと続くかと言われると、続かない。自分の現在位置を知ることができた。いい機会になった」と振り返る。オフ期間は、学生時代に投球を参考にしていた中日柳に師事。自主トレをともに過ごし、投球フォームの再現性を高めるノウハウを学んだ。体幹や下半身の使い方を変え、制球が安定してきた。この日の登板も、四球を2つ出したものの、どちらもフルカウントから。勝負にいった結果、外れたものだった。190センチ、87キロの大型右腕。トライアンドエラーで成長を続け、プロで大きな1歩を踏みしめた。▽楽天石井監督(松井友がプロ初勝利を挙げ)「今日が彼の始まりだと思う。地に足ついたかな。これから勝っていってほしいし、そのために(ドラフト)指名させてもらった。パフォーマンスは入団してから上がっているので、歩みを止めずに頑張ってほしい」

◆ロッテは5回2死一、三塁の守備、二塁・中村奨からベースカバー遊撃・友杉に送った送球が、リプレー検証でも覆らずセーフ。先制点を献上した。吉井理人監督は「今でもアウトだと思っているんですけれど...。しょうがないです。ルールなので」と消化不良な表情を見せた。「(先発の)森はよく頑張ったので、来週もチャンスを」と評価した一方、右足に打球が当たった鈴木と疲労感のある小野を抹消し、広畑と東妻を1軍昇格させる意向を示した。

◆おらが町のヒーローが、大きな1歩を踏みしめた。最速154キロの楽天松井友飛(ともたか)投手(23)が、プロ初勝利を挙げた。ロッテ戦で今季初登板初先発。身長190センチの長身から投げ下ろす直球とカットボール、カーブなどを織り交ぜ、5回3安打無失点と好投。プロ2年目、通算2戦目で待望の1勝を手にした。人口7400人ほどの石川・穴水町(あなみずまち)出身。小さな町から生まれた大型右腕が、チームを2カード連続の勝ち越しに導いた。松井友は目線を上げながら、感慨深げに口を開いた。「高校時代1勝もできなかったのが、プロに来て1勝できるというのはすごい不思議というか...。不思議っすね、本当に」。穴水高時代は、3年間で公式戦未勝利。田舎町の公立校で、部員不足のために他校から選手を借りて大会に出場することもあった。3年生の時は同学年が4人、2年生が7人、1年生が2人の合計13人。決して恵まれた環境ではなかった。高校時代は投手も務めてはいたが、一塁手がメイン。3年春、現在の花園修兵監督が他校から部長として赴任してくると、運命が変わった。赴任後、初めての練習。送球のノビが新指導者の心を打った。「(投手で)プロ野球選手を目指しなさい」と言われるように。マウンドから投げると球持ちが良い。フォームもきれいで、手足も長く、体も柔らかい。直球は130キロ台後半だったが、体ができれば絶対伸びる-。そう断言されたが、当時は寝耳に水の言葉。松井友は「大学で野球をやることも、上で野球をやりたいとも思っていなかった」と振り返る。進路相談で大学に進学して就職を考えていることを告げると「いやいや、待てよ」と、野球を続けることを説得された。金沢学院大で野球部のユニホームに袖を通すと、真っ白の原石が輝き始めた。最速154キロ右腕にまで成長。全国大会で注目を集め、ドラフト指名をつかんだ。人生、何があるか分からない。「高校で活躍できなくても、今プロの舞台に立っている。そこで終わりじゃないと球児の皆さんに伝えたい」と力を込めた。成り上がってつかんだ1勝。だが、まだプロの第1歩を踏み出したばかり。「先日岸さんが通算150勝を挙げられて。岸さんみたいに息の長い選手になって、1勝1勝を積み重ねていける選手になりたい」。懸命に右腕を振り続け、野球少年たちの道しるべとなる。【湯本勝大】

◆おらが町のヒーローが、大きな1歩を踏みしめた。最速154キロの楽天松井友飛(ともたか)投手(23)が、プロ初勝利を挙げた。ロッテ戦で今季初登板初先発。身長190センチの長身から投げ下ろす直球とカットボール、カーブなどを織り交ぜ、5回3安打無失点と好投。プロ2年目、通算2戦目で待望の1勝を手にした。人口7400人ほどの石川・穴水町(あなみずまち)出身。小さな町から生まれた大型右腕が、チームを2カード連続の勝ち越しに導いた。楽天松井友は今オフ、球界を代表する右腕に決意の弟子入り志願をした。チームの先輩の西口が自主トレを行っている縁から、学生時代からフォームを参考にするなど憧れていた中日の柳の自主トレに参加した。克服したかった課題は、投球ごとに崩れる投球フォーム。21年最優秀防御率と最多奪三振の右腕に、再現性を高めるノウハウを学んだ。体幹や下半身の使い方を変え、制球が安定した。参考にしてきた柳の得意球カーブで、初勝利への扉を開いた。1回2死一、三塁ではポランコを二ゴロに仕留め、5回2死二塁では藤原を空振り三振。要所で教えが生きた。「球筋や軌道はすごい意識はしていた。まだまだ遠く及ばないですけど、いつか超えられるようにと思っています」と力を込めた。偶然にも、師匠も同じ日に1軍マウンドに上がっていた。いつかは直接対戦ができるように-。「そこはまあ...」と、照れくさそうに笑った。【湯本勝大】

◆楽天山崎剛内野手(27)が吹っ切れて打線を勢いづかせた。5回先頭で迎えた第2打席で右前打を放つと、後続が奮起。打者一巡の攻撃で5安打5得点と、松井友を援護した。3回の第1打席で見逃し三振に倒れたことがきっかけに。「受け身になっていたので、思い切っていこうと思って打席に入った」と笑顔だった。3安打2打点で勝利に貢献。今季全試合で遊撃手として先発し、チームを攻守で支えている。

◆ロッテ森遼大朗投手(24)が今季2度目の先発も、5回途中3失点で降板した。初回から150キロ超のキレ味鋭い直球や変化球を低めに集め、4回まではすべて先頭打者を打ちとる好内容。だが、5回に先頭の山崎に右前安打を浴びると、浅村の二塁内野安打で先制を許した。森は「普段通り、心の余裕も出てきた気がしています。投球フォームもいろいろと試行錯誤しながらやっていますが、うまくかみ合った時には良い感じで投げられている感覚がある」と収穫を得た一方、「いかに先頭をきるかが自分を助けるのかということをあらためて思いました。5回途中で降りてしまって悔しい」と課題も明確にした。今季初登板初先発した日本ハム戦では6回途中まで好投してプロ初勝利を挙げたが、2勝目はならなかった。吉井理人監督(58)は「森は良く頑張ったので、来週もまたチャンスをと思っています」と次回も先発を任せる意向を示した。【鎌田直秀】

◆ロッテ吉井理人監督(58)が、5月初完封負けにボヤキ節だ。初回先頭の藤原恭大外野手(22)の右前安打を皮切りに3回までは毎回、先頭打者が安打で出塁したが、決定打を欠き得点ならず。「今日はあと1本どころじゃなかったですね」と打撃陣に苦言。今回の敵地3連戦での得点はグレゴリー・ポランコ外野手(31)の本塁打のみの状況に「若い未熟なチームなので失敗するのはいいのですが、同じ失敗をずっと続けていたらバカみたいなので、そこはちゃんとしっかり頭を使って次に生かしてほしいと思います」と求めた。期待を寄せて4番起用の安田尚憲内野手(24)を名指しし、一例を挙げた。「今日の安田なんかも、昨日、自分有利なカウントから凡退しているので、あれが頭にあってちょっと消極的になったバッティングでヒットが打てていない。失敗ばかりのスポーツなので、それを恐れずにチャレンジしてほしい」。初回1死一塁の場面で2ボールから積極性を欠いて追い込まれた後に右飛に倒れた場面などに苦言を呈した。「最後の打席は初球から振れていいなと思った」。9回に中前安打を放ったが、時すでに遅しだ。8回の守備では内野手が本職の小川龍成(25)が右翼を守った。試合前の打撃練習中には外野手用グラブをつけて守備練習を行っていたが、浅村の飛球をしっかりとキャッチした。「外野手が本当に足りないので、何かあった時に守ってほしかった」。持ち味の足を生かした代走起用にも幅が広がりそうだ。荻野、山口、高部ら昨季から主力を担ってきた外野手がケガで離脱中だけに、小川の適応能力にも期待を寄せていた。【鎌田直秀】

◆楽天浅村栄斗内野手(32)が、先制打で松井友のプロ初勝利を呼び込んだ。両チーム無得点のまま迎えた、5回2死一、三塁。カウント1-2から、森の外角高め146キロ直球を鋭くスイングした。低く、強い打球で二塁・中村奨のグラブをはじき、すぐに送球されたが二塁がセーフとなり、適時内野安打となった。浅村は一塁走者小深田の力走に感謝。「どの打席もつなごうとは思っているんですけど、なかなか今うまくいかないので。今日はこぶに感謝したいです」と後輩をたたえた。先制点を呼び込むと、一気に流れが傾いた。後続の打者たちも続き、5安打で一挙5得点。自身は打率1割8分9厘と不調が続く。納得はいかないが「勝てればいいと思うが、とにかくあとは自分の状態をなるべく早く上げられればもっといい勝ち方ができると思う。あとは自分でなんとかしたい」と表情を引き締めた。

◆楽天は今季初登板先発の松井友が要所を締め、5回3安打無失点でプロ初勝利。救援の4投手も得点を許さなかった。打線は0―0の五回に5得点。浅村の適時打や岡島の2点打などで畳みかけた。ロッテは五回の継投が決まらなかった。

◆楽天は0―0の五回に打者11人で5点を奪う猛攻を見せ、2カード続けて3連戦勝ち越し。この回先頭の山崎が右前打で口火を切り、2死一、三塁から浅村が鋭い当たりの内野安打で先制した。投手が交代しても一気呵成に攻め立てた。打率1割台と不振の浅村は「自分の状態をなるべく早く上げられれば、もっといい勝ち方ができると思う。何とかしたい」と主砲としての責任感を口にした。(楽天モバイルパーク)

◆ロッテは投打で振るわなかった。先発の森は五回につかまり、2死一、三塁で浅村に先制打を許して降板。救援した鈴木は制球が安定せずに打ち込まれ、この回計5点を失った。吉井監督は「(鈴木は今季)初登板にしてはかわいそうな起用だった。反省している」と険しい表情だった。打線は一~三回と先頭打者が安打で出ても後が続かなかった。零敗は今季5度目で、監督は「同じ失敗をずっと繰り返していたらばかみたい。頭を使って次に生かしてほしい」と奮起を求めた。(楽天モバイルパーク)

◆金沢学院大からD5位で入団した2年目の楽天・松井友飛(ともたか)投手(23)が今季初先発し、5回3安打2三振無失点で、プロ初勝利を挙げた。試合後、報道陣の取材に応じた石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。ーー松井友の投球について「よかったと思います。出だしは少し球が上ずったが、四、五回になるにつれて遅い球も操っていた。遅い球を操るのは難しいが、ストライクゾーンのいいところに決めていた。真っすぐにも力があり、カットボールもよくて、五回までしっかりと試合を作ってくれました」ーー松井友の収穫と課題「課題はこれから、どんどんぶつかって、でてくればいいと思う。今は本当に向かっていくだけだと思います」ーー打線は五回に5得点「この3連戦でいえば安打は出なかったけど、いいコンタクトはしてくれていた」ーー2カード連続で勝ち越し「目の前の試合に集中して戦っていきます」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
16110 0.593
(↓0.022)
-
(-)
116101
(+7)
92
(+8)
24
(+1)
10
(+1)
0.271
(↑0.003)
3.270
(↓0.17)
2
(-)
ロッテ
15120 0.556
(↓0.021)
1
(-)
11683
(-)
80
(+6)
13
(-)
9
(+2)
0.224
(↓0.002)
2.880
(↓0.14)
3
(1↑)
ソフトバンク
13120 0.520
(↑0.02)
2
(↑1)
11885
(+8)
84
(+7)
15
(+2)
11
(-)
0.244
(↑0.006)
3.150
(↓0.09)
4
(1↓)
西武
14130 0.519
(↓0.019)
2
(-)
11691
(-)
80
(+1)
22
(-)
20
(-)
0.247
(↓0.005)
2.560
(↑0.06)
5
(-)
楽天
11150 0.423
(↑0.023)
4.5
(↑1)
11776
(+6)
91
(-)
21
(-)
20
(+1)
0.212
(↑0.005
3.230
(↑0.13)
6
(-)
日本ハム
11170 0.393
(↑0.023)
5.5
(↑1)
11594
(+1)
103
(-)
16
(+1)
19
(-)
0.227
(↑0.001)
3.330
(↑0.12)