1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 11 | 2 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:平良 海馬(3勝0敗0S) (セーブ:増田 達至(0勝0敗5S)) 敗戦投手:鈴木 健矢(3勝1敗0S) |
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◆西武は1-1の5回裏、外崎の内野ゴロの間に勝ち越しに成功する。そのまま迎えた8回には、山川の適時二塁打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・平良が7回1失点の力投で今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が再三の好機を生かしきれなかった。
◆日本ハム矢沢宏太投手(22)が鮮やかな「レーザービーム」でプロ初補殺を記録した。1回1死二塁で西武外崎の右前安打を捕球すると、ホームへストライク送球で刺した。アウト判定に対し西武松井監督がリプレー検証をリクエストしたが、判定は覆らなかった。矢沢は「9番右翼」で先発出場している。
◆西武が連敗を3で止め、大型連休の初勝利を挙げた。先発転向した平良海馬投手(23)が7回1失点で、今季3勝目を挙げた。白星へ、最後に試練が待っていた。1点リードの7回表。下位打線に二塁打、バント安打、四球で無死満塁。打席には1番、昨季パ首位打者の松本剛が立つ。「本当に苦しかったです」としながら「全部三振を取るつもりで」と臨んだ。結果、松本剛は投手ゴロで1-2-3の併殺に。「本当にホッとしましたし、まだ続くのでちょっと切り替えて」。2番谷内にも粘られながら、スライダーで中飛に打ち取った。「お客さんは本当に楽しんでいただけたのではないかなと思います。僕は全然楽しくなかったんですけど、良かったです。次は満塁のピンチを招かないように頑張ります」と笑った。チームは3連敗中だったが、気負いについては「ないです、ないです」と淡々と。「3連敗とかあんまり気にせずに自分の仕事をするだけという感じで。チームが何位になるのかも分からない状態ですね」とどこか悟っている。「自分の仕事をこなすことをみんなやれば、優勝できると思います」チームは再びAクラス、3位に戻った。【金子真仁】
◆連敗トンネルを長引かせなかったのは、西武滝沢夏央内野手(19)の突破力だった。アンダースロー右腕の日本ハム鈴木に対し、9番遊撃でスタメン。第1打席でいい当たりの中飛を放つと、5回の先頭で立った打席でも流れは続いた。「2ストライクに追い込まれてたんで何とかしようと。追い込まれるまでは甘いところは思い切りいこうかなと。来たボールに対してそんなに硬く行くんじゃなくて、アバウトに行こうかなと思いました」シュート系の球をしっかりセンターへはじき返すと、今度はしっかり安打に。その後、三塁まで進むと、3番外崎の弱めの二塁ゴロ。投球後にしっかり前傾姿勢を取りつつ、いわゆる「ゴロゴー」で生還した。決勝点になった。「絶対、セーフになろうと。足が速いかどうかは自信ないですけど、でも思い切りの良さだったりは」ベンチでは外崎が「夏央、ありがとう!!」と叫び、松井稼頭央監督(47)も「ああいう走塁はチームにとっても非常に大きい」とたたえた。「とにかく必死です」という19歳が、流れを変えた。【金子真仁】
◆日本ハムのドラフト1位、矢沢宏太投手(22)が強烈な「レーザービーム」でプロ初補殺を記録した。「9番右翼」でフル出場した西武5回戦(ベルーナドーム)の1回1死二塁の守備。右前打を捕球すると、ノーバウンドのストライク送球で二塁走者を本塁で刺した。2日に投手として2軍公式戦初登板を果たした二刀流ルーキーが、外野手として放った"連投"は、連勝が3で止まったチームに一筋の光をもたらした。矢沢が投手との二刀流らしく、強肩を発揮した。1回1死二塁で西武外崎の右前打を捕球すると、好送球で西武愛斗を本塁で刺した。先制点を阻む好プレーだったが、「回らないだろうと思った。刺したのは良かったですけど、あのくらいで回られるようだと...」。初補殺の喜びに満足するどころか、三塁を蹴って本塁を狙われたことに悔しさを募らせた。「回させないくらいが一番いい外野手。回られないような選手になりたいと思います」。投手、打者だけでなく、外野手としても高い理想像を口にした。プロ初の「レーザービーム」は、伏見が構えたミットにドンピシャ送球だった。アウト判定に対して西武松井監督がリプレー検証をリクエストしたが、覆らなかった。送球にはスピードもあり、「ちょっと抜けた」と高めにずれたが、ノーバウンドで伏見のミットに収まった。新庄監督も「ちょっと高いかなって、送球が」とピリ辛な評価だったが、「初めての補殺を狙いにいって、ストライクが来た」と及第点を出した。この2日間は投手と野手の両方でプレーし、"矢沢流"の輪郭ができてきた。前日2日は西武との2軍戦で公式戦初登板し、1回19球を投げて1安打2四球2失点も、投手として場数を踏んだ。この日の補殺で"2連投"。前日の登板では直球でストライクを取れず制球に苦しんだ場面もあったが、この日は右翼から一発ストライク。登板による体の張りを感じながらも、「問題なく1試合出られた。体力的には全然いいのかなと思います」。打席では5回に平良から右越え二塁打を放つなど、1安打1四球と2度出塁。打力だけでなく、守備力の高さも示した。【石井翔太】○...4番野村がチーム唯一の得点を挙げた。4回に3番万波の二塁打の直後に先制の適時三塁打。「万波が得点圏のチャンスをつくってくれて、しっかりかえすことができたので良かった」と振り返った。6回は左前打を放ち、2試合連続で2安打&1打点をマーク。これで18打点となり、ソフトバンク栗原に並んで打点ランキングでトップに再浮上した。○...先発したサブマリン鈴木が今季初黒星を喫した。1点リードの4回は四球で出した走者を、けん制悪送球(記録は失策)で得点圏に進めて同点とされた。5回も味方の失策から広がったピンチで決勝点を献上。「結果以上に内容が悪かった」と反省した。5回2失点も自責点0で防御率0・00は継続中だが、「全然気にしていない。自分のせいで点を取られていますし」と振り返った。▽日本ハム松本剛(12試合連続安打で打率3割に復帰も7回無死満塁で投ゴロ併殺打)「今日は僕で負けました。明日はしっかり切り替えて勝てるようにします」
◆西武の平良が今季3勝目。7回8安打と苦しみながらも1失点にまとめ、チームの連敗を3で止めた。1―1の五回に外崎の二ゴロで勝ち越し、八回は山川の適時二塁打で加点した。日本ハムは連勝が3で止まった。
◆西武の山川が故障から復帰2戦目の初安打となる、適時二塁打を放った。八回、速球を左中間にはじき返し、飛び込んだ左翼手が捕れずに貴重な追加点を奪った。「杉浦投手は真っすぐが強いので、はじけたのは一つプラスになっていくのかな」と手応えをのぞかせた。六回には深い中飛も放っており、次に待たれるのは今季初アーチ。「いい打ち方になってきているので、しっかり距離が出るようになってきている」と凡打にも収穫を口にした。(ベルーナ)
◆やはり、この男が打たないと盛り上がらない。西武・山川穂高内野手(31)が右ふくらはぎ痛から復帰2戦目で初安打と初打点を記録した。「昨日よりはいいですね、確実に。(打席が)回ってきてほしいなという気持ちで準備ができていた。何より杉浦投手の強い真っすぐをはじけたのは一つプラス」2-1の八回2死一塁から杉浦の148キロの速球を捉えて左中間へ適時二塁打。チームの連敗を3で止める一打となった。4打数無安打に終わった前日2日はナイター後に室内練習場で居残り練習。一夜明け、1点を追う四回1死一、三塁では三ゴロで全力疾走して、併殺崩れの間に1打点。昨季は2打点差で吉田正尚(現レッドソックス)を振り切って自身初の打点王を獲得しただけに、「(当たりは)ふがいない気持ちはあるけど、打点はああいう積み重ね。減らないものは稼げるうちに稼いだ方が絶対にいい」と振り返った。復活へのプロローグとなりそうな試合。ただ本人は「やっぱ、ホームランを打ちたいですね。『そのうち、そのうち』と言いつつ、毎試合終わるたびに〝打ちたい〟と思いますね」。39歳のベテラン・中村が打率・343、7本塁打と絶好調で復帰後は6番を打つ中、「今日みたいに中村さんが(完全休養で)出ていないときに代役で4番を打つのは嫌というか、傷つく。中村さんに負けないぐらいに打ったときに改めて」と〝聖域〟の奪取を誓った。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
16 | 10 | 0 | 0.615 (↑0.015) | - (-) |
117 | 94 (+9) | 84 (+4) | 23 (+1) | 9 (+1) |
0.268 (↑0.011) | 3.100 (↓0.03) |
2 (-) |
ロッテ |
15 | 11 | 0 | 0.577 (↑0.017) | 1 (-) |
117 | 83 (+2) | 74 (-) | 13 (+1) | 7 (-) |
0.226 (↓0.001) | 2.740 (↑0.13) |
3 (1↑) |
西武 |
14 | 12 | 0 | 0.538 (↑0.018) | 2 (-) |
117 | 91 (+3) | 79 (+1) | 22 (-) | 20 (+1) |
0.252 (↑0.001) | 2.620 (↑0.07) |
4 (1↓) |
ソフトバンク |
12 | 12 | 0 | 0.500 (↓0.022) | 3 (↓1) |
119 | 77 (+4) | 77 (+9) | 13 (+2) | 11 (-) |
0.238 (↑0.002) | 3.060 (↓0.27) |
5 (-) |
楽天 |
10 | 15 | 0 | 0.400 (↓0.017) | 5.5 (↓1) |
118 | 70 (-) | 91 (+2) | 21 (-) | 19 (+3) |
0.207 (↓0.002) | 3.360 (↑0.08) |
6 (-) |
日本ハム |
10 | 17 | 0 | 0.370 (↓0.015) | 6.5 (↓1) |
116 | 93 (+1) | 103 (+3) | 15 (-) | 19 (-) |
0.226 (↑0.003) | 3.450 (↑0.09) |
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