DeNA(☆4対1★)広島 =リーグ戦5回戦(2023.05.03)・横浜スタジアム=
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広島
0100000001811
DeNA
00011200X4900
勝利投手:バウアー(1勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗9S))
敗戦投手:九里 亜蓮(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(6号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1点を追う4回裏、桑原の適時打で同点とする。続く5回に楠本の適時打で勝ち越しに成功すると、6回には関根の適時打などでリードを広げた。投げては、先発・バウアーが7回1失点9奪三振の力投で来日初勝利。敗れた広島は、打線がつながりを欠いた。

◆DeNAの新外国人トレバー・バウアー投手(32)が、今日3日の広島戦(午後2時開始予定)で1軍デビューする。世界からも注目される一戦に向け、球団公式YouTubeでは試合開始から3回裏終了時まで試合をライブ配信することが決まった。この日、バウアーも自身のツイッターで、球団公式YouTubeで配信されることをツイートした。過去のファームでの3度の登板では、試合開始前から行列が作られたが、すでにこの日のチケットは完売済みで、球場周辺は通常通りの風景だった。

◆DeNA新外国人のトレバー・バウアー投手(32)が、広島戦で1軍デビューマウンドに上がる。この日はチーム本隊とは別に調整を進め、午後1時20分ごろから外野でのキャッチボールを開始。右翼ポール付近のブルペン捕手に向かって、左中間の位置から大遠投を披露し、スタンドから拍手が起こった。打線は2番に楠本泰史を起用。捕手は伊藤光、遊撃には京田陽太が入った。

◆歌手の相川七瀬(48)が3日、DeNA-広島5回戦(横浜)で始球式を行った。先発投手のトレバー・バウアー投手(32)が後ろから見つめる中、ワンバウンド投球でスタンドから拍手を浴びた。この日の一戦は、DeNAのスポンサーに就任したハイセンスの冠試合で開催。同社の「大画面大応援プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務める相川が始球式を任された。相川は4月25日のDeNA-ヤクルト戦で「BLUE☆LIGHT SERIES 2023 ~SPRING~」のゲストで来場し、セレモニアルピッチを務めたが、中7日でハマスタのマウンドに上がった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、2回に広島デビッドソンに先制のソロを浴びた。0-0で迎えた2回2死、カウント2-1からの153キロの速球を左翼席上段に運ばれた。次打者の田中にも右前打を許し、韮沢にも連打で一、三塁とされたが、九里を空振り三振に抑えた。ベンチに戻った後には、隣に座ったソトから声を掛けられ、会話する姿が見られた。

◆サイ・ヤング賞右腕のDeNAトレバー・バウアー投手(32)が、1軍デビュー戦の広島戦で7回98球を投げ、7安打1四球1失点と好投。勝利投手の権利を持って降板した。毎回の9三振を奪ったが、三振を奪った直後に刀をさやに納める「SWORDセレブレーション」はこの日は行わなかったため、注目されたビジョン演出もなかったが、クールにアウトを重ねた。最速は155キロをマークし、カーブ、スライダー、カットボール、スプリットチェンジ、ツーシームなど多彩な球種を交え、サイ・ヤング賞投手の実力を日本のファンに示した。

◆サイ・ヤング賞右腕のDeNAトレバー・バウアー投手(32)が1軍初登板、初先発を果たした。7回を投げ、98球、7安打1四球1失点9奪三振で降板した。【1回】(1番野間)<1>真ん中高め 151キロ直球に右飛(2番西川)<1>真ん中 152キロ 直球 ファウル<2>内角高め 137キロ カット ストライク<3>内角高め 152キロ 直球 ファウル<4>内角低め 133キロ チェンジアップ ボール<5>真ん中 141キロ チェンジアップ ファウル<6>内角高め 140キロ カットに空振り三振(3番秋山)<1>内角 140キロ カット ファウル<2>真ん中 153キロ直球に左飛サイ・ヤング賞右腕のDeNAトレバー・バウアー投手(32)が1軍初登板、初先発を果たした。【2回】(4番マクブルーム)<1>外角低め 132キロ スライダー ストライク<2>外角 136キロ カット ボール<3>外角高め 149キロ直球に捕邪飛(5番坂倉)<1>真ん中 135キロ カット ファウル<2>外角 125キロ カーブ ストライク<3>外角高め 126キロ カーブ ボール<4>外角高め 153キロ直球に空振り三振(6番デビッドソン)<1>真ん中高め 154キロ 直球 ストライク<2>外角高め 137キロ カット ボール<3>内角高め 136キロ カット ボール<4>真ん中高め 152キロ直球を左翼上段へソロ本塁打(7番田中)<1>内角 153キロ 直球 ファウル<2>外角高め 140キロ チェンジアップを右前打(8番韮沢)<1>真ん中 149キロ 直球 空振り<2>内角低め 139キロ カット ボール<3>内角高め 138キロ カット ファウル<4>真ん中 153キロ直球右前打 一、三塁に(9番九里)<1>外角低め 139キロ カット 空振り<2>外角低め 142キロ カット 見逃し<3>外角 130キロ スライダーに空振り三振【3回】(1番野間)<1>外角高め 135キロ カット ボール<2>内角高め 135キロ カット ストライク<3>外角高め 137キロ チェンジアップ ボール<4>外角 152キロ 直球 ファウル<5>内角低め 139キロ カットに一ゴロ(2番西川)<1>外角 137キロ チェンジアップ ストライク<2>内角 152キロ 直球を右前打(3番秋山)<1>内角高め 138キロ カット ボール<2>外角高め 137キロ チェンジアップ ボール<3>外角低め 138キロ チェンジアップ ファウル<4>外角高め 140キロ チェンジアップ ファウル<5>高め 130キロ スライダー ファウル<6>内角低め 球速不明 ツーシーム ボール<7>低め 142キロ チェンジアップに空振り三振。二盗も失敗で併殺【4回】(4番マクブルーム)<1>高め 136キロ カット ファウル<2>外角低め 128キロ スライダー 空振り<3>真ん中 129キロ スライダーに左飛(5番坂倉)<1>真ん中高め 124キロ カーブを遊撃内野安打(6番デビッドソン)<1>外角高め 136キロ カット ボール<2>高め 136キロ カット 空振り<3>高め 126キロ スライダー<4>外角高め 128キロ スライダー ファウル<5>高め 153キロ 直球に空振り三振(7番田中)<1>外角 125キロ カーブ ストライク<2>内角高め 150キロ 直球 ボール<3>内角 137キロ カット ファウル<4>外角低め 131キロ カーブに空振り三振【5回】(8番韮沢)<1>外角高め 121キロ カーブ ボール<2>外角高め 135キロ チェンジアップ ボール<3>内角低め 148キロ 直球 ボール<4>高め 147キロ直球がボールでストレートの四球(9番九里)<1>高め 直球を投犠打 1死二塁(1番野間)<1>内角 137キロ カット ボール<2>高め 137キロ カット ストライク<3>外角低め 126キロ カーブ ストライク<4>内角 130キロ カーブに見逃し三振(2番西川)<1>内角高め 155キロ 直球 ストライク<2>内角高め 138キロ カット ファウル<3>内角 140キロ カット ファウル<4>内角高め 151キロ 直球に中飛【6回】(3番秋山)<1>外角高め 142キロ チェンジアップ ストライク<2>内角低め 122キロ カーブに一ゴロ(4番マクブルーム)<1>外角低め 120キロ カーブ ストライク<2>高め 124キロ スライダー<3>外角高め 122キロ スライダーに捕邪飛(5番坂倉)<1>内角 120キロ カーブ ストライク<2>外角高め 131キロ チェンジアップ ボール<3>外角高め 117キロ カーブ ストライク<4>外角 120キロ カーブで見逃し三振【7回】(6番デビッドソン)<1>外角 129キロ スライダー ストライク<2>外角 130キロ スライダーに一邪飛(7番田中)<1>内角 120キロ スライダーに右飛(8番韮沢)<1>低め 122キロ カーブ ボール<2>内角 131キロ カット ストライク<3>低め 135キロ チェンジアップ ボール<4>外角高め 球速不明 直球を右前打(9番・代打堂林)<1>外角 130キロ スライダー ボール<2>外角 135キロ カット 空振り<3>外角高め 125キロ スライダー ボール<4>高め 123キロ スライダー ストライク<5>外角高め 153キロ 直球を右前打 2死一、二塁(1番・代打松山)<1>内角低め 139キロ カット ボール<2>内角 138キロ チェンジアップ 空振り<3>外角低め 139キロ チェンジアップ 空振り<4>外角高め 129キロ カーブ ボール<5>真ん中 球速不明 チェンジアップ ファウル<6>外角高め 直球 155キロ ファウル<7>内角 142キロ カット ファウル<8>外角低め 142キロ チェンジアップで9個目の三振。ピンチを脱す

◆DeNA山崎康晃投手(30)が、試合を締め、今季9セーブ目を挙げた。3点リードの9回から登板。先頭の坂倉に安打、デビッドソンに四球を抑え、得点圏に走者を背負ったが、後続を断ち、グラブをポンッとたたいた。前夜の一戦では同点の9回に登板し、5失点で黒星を喫したが、リベンジした。

◆3年前のサイ・ヤング賞右腕が実力通りに来日初登板で初勝利を挙げた。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、1軍デビュー戦の広島戦で7回98球を投げ、7安打1四球1失点と好投。2回に先制を許したが、5回に味方打線が勝ち越した。最速は155キロだった。トレバー・バウアー 1991年1月17日生まれ、米カリフォルニア州出身。カリフォルニア大ロサンゼルス校から11年ドラフト1巡目(全体3位)でダイヤモンドバックス入り。インディアンス(現ガーディアンズ)を経て19年7月にレッズ移籍。コロナ禍のため短縮シーズンになった20年に防御率1・73で最優秀防御率に輝き、サイ・ヤング賞受賞。21年ドジャースへ移籍し、今年1月に契約解除。通算222試合、83勝69敗1セーブ、防御率3・79。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。DeNAとは1年契約で、年俸は出来高払いを含め総額300万ドル(約4億500万円)。

◆広島はバウアーに屈し、連勝が止まった。2回にデビッドソンの6号ソロで先制も、中盤以降は変化球の割合を増やした投球に的を絞れず、追加点を奪えなかった。新井監督は「初対戦の中で受け身にならず、ヒットが出なくても、いい当たり、いい捉え方をしている打者が結構いた」と選手を評価。来日初勝利を献上したサイ・ヤング賞右腕には「要所、要所で投げる球はさすがだなと思いました」と認めるしかなかった。○...4年目21歳の韮沢が、バウアーからプロ初のマルチ安打を記録した。初対戦の2回に右前打を放つと、7回の対戦では再び右前打。「追い込まれてから真っすぐをはじき返せたので、良かったなと思います」。二塁でも再三好守を見せ、今季2度目の先発起用に応えた。ただ、7回2死一塁から右翼越え二塁打で生還できない走塁に「止まってしまいました」と反省も忘れなかった。▽広島デビッドソン(6号先制ソロは空砲に)「今日のバウアーはいい投球をしたと思います。アメリカで対戦したときみたいに、速い球といいスライダーだったと思います」▽広島マクブルーム「バランス良く緩急を使い、変化球が多かった。球種も多いなと思った。自分の打席ではそこまで真っすぐが多くなく、動く球が多かった」▽広島坂倉「カーブがパワーカーブのように速く、曲がりが大きい」▽広島朝山打撃コーチ「中盤から大きく変化するカーブとスライダーを多投され、狙いを絞りきれなかった。結果1点に抑えられたので、次回しっかり対策したい」▽広島野間「ハイボールの真っすぐに落差のあるカーブ。高めの真っすぐを見送ろうと思ったら、あのカーブに手が出なくなってしまう。割り切っていくことが大事になるのかなと思う」▽広島九里(6回途中4失点で今季初黒星)「チームが勝てる展開にできなかったのが悔しい。(6回は)逆転されても、我慢することができればチームが勝つチャンスはあったと思う」

◆広島はDeNAに逆転負けして、連勝が止まった。来日初登板となったDeNAバウアーとの対戦となった打線は2回にデビッドソンの6号ソロで先制するも、その後は配球を変えた投球の前に得点を奪えなかった。先発九里は3回まで無失点の立ち上がりから、中盤につかまり今季初黒星を喫した。試合後の広島新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-デビッドソン選手のソロで先制も、2点目が奪えなかった新井監督 でも、各打者はいいアプローチをしていたと思います。相手はビッグネームですけど、マット(デビッドソン)もいいホームランだったし、各打者の打席内での内容、アプローチの仕方は良かったと思う。-各打者のアプローチをどのように見ていた新井監督 凡打しても、打席の入り方だったり、内容だったりね。相手はビッグネーム。初対戦の中で受け身にならず、ヒットが出なくても、いい当たりだとか、いい捉え方をしている打者が結構いた。結果、マットのホームランの1点だけだったけど、各打者は打席内でいい対応をしていたと思う。-DeNAバウアー投手の印象は新井監督 やっぱり、要所要所でさすがだなと。(7回2死二、三塁で)松山のところも最後のチェンジアップ。あのカウントであそこに決められると、打者としては相手が上だったと(認めるしかない)。その要所要所で投げる球というのは、さすがだなと思いました。-今後も対戦がある。次につながる試合だったか新井監督 もちろんなったと思います。今回、初対戦で。次に対戦するときは、いろんな傾向であったり(データが)そろってくると思う。またアプローチの仕方は変わってくると思う。-バウアー投手を相手に先発出場の韮沢選手が2安打新井監督 ニラ(韮沢)も自信にしてもらいたいね。ああいう、いい投手から2本のヒット。しかも、いい当たりで。自信にしてもらいたいと思います。-7回には走塁ミスもあったが、今後の糧に新井監督 そこは自分も分かっていると思う。反省するところは反省して、また次につなげて欲しいと思う。それよりも、いいヒットを見せてもらった。-先発の九里投手は立ち上がり良かった新井監督 中5日でいってくれて、今日もいい投球だったと思います。中5日だけど、粘ってくれていましたし、試合をつくってくれた。いいピッチングだったと思いますし、その後にいった戸根も、(相手に)勢いがあって大変な場面でよく1点に抑えてくれました。その後の大道も塹江も。結果は負けましたけど、ブルペンが、今日もいいもの見せてくれたなと思います。-1勝1敗で明日は森下投手が今季初登板新井監督 彼にとっては今年初めての登板なので、気持ちも高ぶってると思う。久しぶりのマウンドで、今年初登板。あまり気負いすぎず、今の自分で出せるものマウンドで出してくれたらいいなと思ってます。楽しみにしてます。

◆サイ・ヤング賞投手が、ハマスタを舞台にファンを魅了した。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、広島5回戦で1軍デビュー。同球場最多動員となる3万3202人が集まる中、7回を投げ、7安打1失点、毎回の9奪三振で来日初勝利を飾った。マウンドでは投球で、お立ち台では日本の俗語を披露。「バウアー劇場」で喜ばせ、最高の勝利を届けた。お立ち台の第一声、バウアーは「アリガトウ!」と日本語で感謝の思いを伝えた。スタンドを見渡しながら「横浜しか勝たん」と絶叫。「勝たん」とは「最高」を意味する俗語で、チームメートから教わったネタを早速披露し、爆笑を誘った。「通訳に変なことを教えてないよね? って確認した上で、言うことになりました」と笑った。1軍初登板へのあふれる思いから、朝から心と体は興奮? 状態だった。自宅を出る直前に鼻血が出始めたそうで「服につかないようにってことを考えて、いっぱいいっぱいだった」と苦笑。ハマスタ史上最多動員の3万3202人を前に「プレーオフの最後くらいの雰囲気で、ものすごかった」と驚きながら、マウンドでは冷静だった。捕手の伊藤とともに、事前に配球論をかわし、序盤は速球、カットボールを中心に攻め、中盤以降はカーブ、新球のスプリットチェンジで抑え込んだ。伊藤が「強弱をつけながら」と話したように要所でギアチェンジ。3点リードの7回2死二、三塁ではこの日96球目に最速タイの155キロの速球を投じ、スプリットチェンジで空を切らせた。自らも楽しみ、周囲を楽しませた。2回2死、レッズ時代の同僚だった広島デビッドソンの先制ソロで初失点。ダイヤモンドを回る時に声を掛け、次の打席の直前には「何てことするんだ?」とジョークを交えると、デビッドソンから「1割8分くらいしか打ってないから」と返答され「180メートルくらい飛んだじゃないか」と突っ込んだ。レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞を獲得。メジャーで5年連続2ケタ勝利を挙げたバリバリのメジャーリーガーは、日本での理想の選手像を思い描いた。「いい選手であるということと、見ていて楽しいと思ってもらえるプレーができる選手になっていきたいです」。25年ぶりの優勝とともに、日本の野球ファンに世界最高峰のピッチングを届ける。【久保賢吾】

◆横浜で所沢で福岡で、花咲徳栄(埼玉)OBの打者たちがヒットの花を咲かせまくった。3日、3球場で5人がマルチ安打を記録。計10本の安打で大型連休のスタジアムをわかせた。注目のDeNAバウアーからは19年度卒の広島韮沢雄也内野手(21)が2安打を放ってアピール。相手のDeNAでは13年度卒の楠本泰史外野手(27)も2安打した。楠本と同じ13年度卒のオリックス若月健矢捕手(27)もしっかり2安打。オリックスはこの日、ソフトバンク戦で22安打した。さらに15年度卒の西武愛斗外野手(26)もしぶとく2安打し、安打数リーグトップをキープ。相手の日本ハムの4番に入る、18年度卒の野村佑希内野手(22)も2安打し、そのうち1本は先輩の17年度卒、西武の中堅を守る西川愛也外野手(23)のダイブも及ばない痛烈な打球だった。17年夏の甲子園優勝メンバーでもある西川はこの日は安打は出なかったものの、2犠打をマーク。4月30日には1軍で63打席ぶりの安打を含むマルチ安打を記録している。花咲徳栄は現在、8年連続ドラフト指名選手の輩出(育成ドラフトを含む)を続けている。岩井隆監督(53)が「命中力」にこだわった打撃指導には定評があり、4月27日には、21年度卒の中日味谷大誠捕手(19)もプロ初打席初安打をマーク。20年度卒、ドラフト1位で入団したソフトバンク井上朋也内野手(20)の今季の開花に、同校関係者も期待を高めている。【金子真仁】

◆サイ・ヤング賞投手が、ハマスタを舞台にファンを魅了した。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、広島5回戦で1軍デビュー。同球場最多動員となる3万3202人が集まる中、7回を投げ、7安打1失点、毎回の9奪三振で来日初勝利を飾った。マウンドでは投球で、お立ち台では日本の俗語を披露。「バウアー劇場」で喜ばせ、最高の勝利を届けた。バウアーは「今日はやるような条件の三振がなかった」と「SWORDセレブレーション」(刀ポーズ)は1度も行わなかった。三振を奪った直後に刀をさやに納めるポーズで、ビジョン演出も予定された中、1日に山崎が自身のツイッターで球団の演出を疑問視する思いをツイート。この日、球団と山崎との話し合いで誤解が解け、一連の騒動は収まった。9回に登板し、9セーブ目を挙げた山崎は「球団と話し合いをした上でおわびもさせていただいて、バウアー投手とも話をして、今日はウイニングボールを渡せて良かったです」と話した。

◆サイ・ヤング賞投手が、ハマスタを舞台にファンを魅了した。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、広島5回戦で1軍デビュー。同球場最多動員となる3万3202人が集まる中、7回を7安打1失点、毎回の9奪三振で来日初勝利を飾った。マウンドでは投球で、お立ち台では日本語の俗語を披露。「バウアー劇場」で喜ばせ、最高の勝利を届けた。お立ち台の第一声、バウアーは「アリガトウ!」と日本語で感謝の思いを伝えた。スタンドを見渡しながら「横浜しか勝たん」と絶叫。「しか勝たん」とは「最高」を意味する俗語で、チームメートから教わったネタを早速披露し、爆笑を誘った。「通訳に変なことを教えてないよね? って確認した上で、言うことにしたよ」と笑った。1軍初登板へのあふれる思いから、心と体は興奮? 状態だった。この日、自宅を出る直前に鼻血が出始め「服につかないようにってことを考えて、いっぱいいっぱいだった」と苦笑。ハマスタ史上最多動員の3万3202人を前に「メジャーのプレーオフの最後くらいの雰囲気で、ものすごかった」と驚きながら、マウンドでは冷静だった。事前に捕手の伊藤とともに配球論をかわし、序盤は速球、カットボールを中心に攻め、中盤以降はカーブ、新球のスプリットチェンジで抑え込んだ。伊藤が「強弱をつけながら」と感じたように、要所でギアチェンジ。3点リードの7回2死二、三塁ではこの日96球目に最速タイの155キロの速球を投じ、スプリットチェンジで空を切らせた。自らも楽しみ、周囲を楽しませた。2回2死、レッズ時代の同僚だった広島デビッドソンの先制ソロで初失点。ベースを回る時に声を掛け、次の打席の直前には「何てことをするんだ?」と冗談で突っ込んだ。「1割8分くらいしか打ってないから」と自虐ネタで返答され、「180メートルくらい飛んだんじゃないか」と突っ込み返した。レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞を獲得。通算83勝の超大物メジャーリーガーは、日本での理想の選手像を思い描いた。「いい選手であるということと、見ていて楽しいと思ってもらえるプレーができる選手になりたいです」。順調なら次回登板は9日の巨人戦(新潟)が浮上。25年ぶりの優勝とともに、日本のファンに世界最高峰のピッチングを届ける。【久保賢吾】

◆DeNA関根大気は今季、本拠地の横浜で大当たり。ビジターの13試合では41打数8安打の打率1割9分5厘ながら、ホームでは12試合で37打数19安打の5割1分4厘と別人の成績。得点圏でも5割4分5厘のハイアベレージで、8打点は牧に並んでトップの数字だ。今日も得意の本拠地で打つか。

◆「9番・投手」で待望の1軍デビューを迎えるDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)のツイッターが更新され、デビュー戦で使用するグラブに、有限会社ボールパークドットコムが宮崎和牛の革を使って製造・販売している「和牛JBグラブ」を選択したことを明かした。4月28日の2軍での前回登板は青の「刀グラブ」を使用するなど、これまで数点のグラブを試してきたが、デビュー戦は来日直後から愛用する「和牛JBグラブ」に決めたもよう。さらに「初登板の記念にサインをしてファンクラブ会員に抽選でプレゼントします」と記念のグラブをファンにプレゼントする太っ腹なサービスも用意した。

◆広島のマット・デビッドソン内野手(32)が元同僚のDeNA・バウアーから6号ソロを放った。デビッドソンは二回、2死走者なしの場面で打席に立つと、カウント2-1からバウアーの152キロ高め真っすぐを左中間スタンドへ叩き込んだ。この先制弾にネットではデビッドソンがトレンド入り「ホームランでのご挨拶は最高」「元チームメイトに打たれた」などと盛り上がった。その後、四回の対戦ではバウアーがデビッドソンを153キロ真っすぐで三振に斬った。デビッドソンはバウアーがサイ・ヤング賞を受賞した2020年に共にレッズでプレーしていた。

◆DeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が「9番・投手」で待望の1軍デビューを果たした。二回に広島マット・デビッドソン内野手(32)にソロ本塁打を浴びたものの、7回7安打1失点、9奪三振1四死球。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。チームは四回に桑原将志外野手(29)が内野安打でしぶとく1点を奪って同点。バウアーは、五回裏の第2打席では、ヒットで出た一塁走者の京田陽太内野手(29)を二塁へ進める送りバントをきっちりと成功させている。この好機に楠本泰史外野手(27)が適時打を放ってチームは逆転に成功。六回にも2点を加点し、バウアーのデビュー戦を盛り立てている。SNSのツイッター上では「バウアー」が日本トレンド1位になるなど大フィーバー。「バウアーのナックルカーブ打てないだろ!これは!」「バウアーのナックルカーブ、いい球に思う」「バウアーなんだかんだ良さそうじゃん」といった声に加え、「バウアーに初勝利を!!!」「DeNAバウアー 待望の日本デビュー!」「バウアーいい投球してるのに打線が」など初登板初勝利を望む声も多数寄せられている。

◆DeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が1軍デビュー。7回98球を投げて7安打1失点。最速155キロを計測し、1四球で9奪三振をマークした。二回にデビットソンに先制ソロを許した。だが「点を取られない投手がいい投手」という信条通り、以降はナックルカーブを有効に使って走者を許すも本塁を踏ませず。最後は七回2死二、三塁のピンチも代打の切り札・松山を新球「スプリットチェンジ」で空振り三振に仕留めて雄たけびを上げた。4―1と3点リードで、来日初登板初勝利の権利を持って救援陣にマウンドを譲った。1―1の五回1死一塁の第2打席では、来日後に練習してきた送りバントを見事に成功。味方の勝ち越しを呼び込んだ。

◆DeNAは、超大物新外国人のトレバー・バウアー投手(32)の1軍デビュー戦となった試合の来場者数を「3万3202人」と発表。4月9日の中日2回戦で記録した3万3144人を上回り、本拠地最多観衆となった。ゴールデンウイークの試合に加え、〝バウアー効果〟でチケットは完売。内外野席、ウイング席も多数の立ち見客であふれ、最大収容人数の3万4046人にも迫る動員を記録した。

◆DeNAが逆転勝利。1点を追う四回、桑原将志外野手(29)の適時内野安打で同点に追いつき、五回は楠本泰史外野手(27)の適時中前打で勝ち越し。六回には関根大気外野手(27)の右前打などで2点を追加した。先発したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)はこの日が1軍デビュー。7回7安打1失点、9奪三振1四死球の内容で初登板初勝利を挙げた。バウアーのヒーローインタビューは以下の通り。--1軍初登板で初勝利「アリガトウ(日本語)」--お立ち台はいかがでしょうか「ヨコハマシカカタン(日本語)」--その言葉はいつ覚えた「昨日学びました」--投球内容を振り返って「2回に元チームメイト(広島・デビッドソン)にホームランを打たれてしまったんですけど、それ以外はすごくいいピッチングをできたと思います。今日来て下さったみなさん、大きな力をくれて、特別な日にしてくれて、本当にありがとうございます」--実際投げてみて「感触すごく良かったです。体の状態も良かったですし、投げているボール、コントロール、球の強さ、すべて良かったので本当に良かったと思います」--七回のピンチに広島の代打・松山を空振り三振に仕留めた「キャッチャー(伊藤光)がバッターのことを良く分かっていて、僕自身はあまりバッターのことを分かっていなかったので、キャッチャーのサインを信じて投げた結果がその結果になったと思います」--打つ方では藤田選手に教わった送りバントを決めた「彼はホントに素晴らしいコーチだったので、楽な気持ちでバントを決めることができました。本当にありがとうございます」--多くのベイスターズファンが球場へ詰めかけた。ファンの熱量を受け取って、改めていかがでしょう「(観客から大声援)今までプレーした野球の試合の中で一番特別だったと思います。この雰囲気を作ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。みなさんのことが大好きです」--ファンへメッセージを「ヨコハマシカカタン(日本語)。この横浜スタジアムで投げるのが本当に楽しいです。これからまた何度も投げられることを楽しみにしています。これからも応援よろしくお願いします」1991年1月17日生まれ、32歳。米カリフォルニア州出身。2011年ドラフト1巡目(全体3位)でダイヤモンドバックスに入団し、12年メジャーデビュー。インディアンス(現ガーディアンズ)を経て19年途中にレッズへ移籍し、20年には最優秀防御率、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)。21年にドジャースへ移籍し、今季からDeNA。メジャー通算成績は222試合で83勝69敗1S、防御率3・79。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。年俸4億円。背番号96。

◆DeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が1軍デビューで先発し、7回7安打1失点、9奪三振1四死球の内容で初登板勝利を挙げた。DeNA(前身を含む)の外国人投手の来日初登板勝利は、1995年7月2日のバークベック(先発、6回無失点、対中日)、2001年4月3日のバワーズ(先発、5回?、1失点、対中日)、04年4月7日のマレン(先発、8回無失点、対阪神)、11年6月28日のゴンザレス(先発、5回4失点、対中日)、17年4月1日のクライン(先発、5回1失点、対ヤクルト)に次いで6年ぶり6人目。9奪三振はバワーズの7奪三振を抜く最多。

◆広島はバウアーを攻略できなかった。新井監督は「要所要所でさすがだなという球がきていた」と相手を褒める一方で、バウアーから7安打の打線に「ビッグネームにも受け身にならず、いいアプローチができていた。結果はソロの1点だけだったが、いい対応をしていた」と次の対戦への手応えを口にした。3連勝はならず、貯金は1日で消えた。それでも指揮官は4失点の九里を「中5日で試合をつくってくれた」とねぎらい、ゼロに抑えた救援陣に「負けたけど、いいものを見せてもらった」と前向きに話した。

◆DeNAの三浦監督は来日初登板で白星を挙げたバウアーを称賛した。「打者の反応を見ながら、一球一球考えてゲームメークしてくれた」と評価。試合途中から変化球主体に切り替えたことに触れ「ピッチングがうまい。変化球が素晴らしかった」と話した。捕手の伊藤はバッテリーを組むのは初めてだったが、積極的に会話しながら好リードした。「ストライクを取るのに困らないのが一番。全部意図したところに投げられる」と制球力に驚いていた。(横浜)

◆セ・リーグ首位のDeNAは3日、広島5回戦(横浜)に4―1で勝利。米大リーグ、レッズ時代の2020年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が初登板先発し、7回1失点、9奪三振で初勝利を挙げた。来日から約1カ月の2軍調整期間でバウアーを見てきたDeNA・小杉陽太ファーム投手コーチ(37)は「変幻自在。試合に応じて投球できるカメレオンのような投手」と表現した。印象深いのは4月12日に行った来日後初のライブBP(実戦的な投球練習)。投球後にトラックマンで自身の投球データだけでなく、打球の質を表す指標「xwoBA」までチェック。「打撃データも把握しながら、自分の状態と照らし合わせているところがすごいと思った」と明かした。

◆セ・リーグ首位のDeNAは3日、広島5回戦(横浜)に4―1で勝利。米大リーグ、レッズ時代の2020年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が初登板先発し、7回1失点、9奪三振で初勝利を挙げた。横浜スタジアムの史上最多を更新する観衆3万3202人が詰めかけた注目の一戦で、メジャー通算83勝の実力を存分に発揮。1998年以来25年ぶりのリーグ優勝へ、最強のピースが加わった。横浜市金沢区にある小さな野球用品専門店にとっては、衝撃の2時間だった。3月24日の入団会見後、バウアーが訪れたのは京急・金沢文庫駅近くの「クロスポベースボールショップ」だった。連絡の行き違いもあり事前に把握していなかった茂串知哉店長は「まさか元メジャーリーガーが来るとは」と目を丸くした。用具提供がなくなり、米国の用具店では納得のいくものが見つからないまま来日した右腕に、専門店らしく一つずつ丁寧にグラブを勧めた。大型店に比べれば在庫は少ないが、松坂大輔氏(元西武)も使用した繊維質が細かい宮崎和牛の革を使った「和牛JBグラブ」を半年前から仕入れており、バウアーも気に入った。サイ・ヤング賞右腕は日本の小さな用具店で巡り合ったグラブと同型のものをデビュー戦で使用。〝バウアー効果〟で店の知名度も急上昇している。同店のアンダーシャツを着用し続けるなど恩義深いバウアーに、茂串店長は「全てのことに対して質問をされて、道具の勉強をしておいてよかった。いい経験になった」と感謝した。(浜浦日向)

◆バウアーの第一印象は「クレバー」。圧倒的なストレートや絶対的なフォークボールは、ない。カウント球にも勝負球にもなるカーブ、スライダー、チェンジアップといった球種を、コントロールよく操って、打者に的を絞らせない。大谷(エンゼルス)、佐々木朗(ロッテ)とは違い、山本(オリックス)タイプといえる。よく外国人投手で課題に挙げられるクイックモーションに関しても、使い分けている。二回2死一、三塁では打者が投手の九里だったため、一走はほぼノーケア。それ以外の場面では一定のレベルのクイックで、一走を押さえにかかっていた。クレバーであると同時に、本場のピッチャーらしい〝好戦的〟な雰囲気も醸し出している。立ち上がりから打者9人に対し、初球がボールになったケースは1度もナシ。打てるものならどうぞ、とばかり、どんどんストライクを投げ込んだ。二回に本塁打を浴びたデビッドソンには四回、同じ高めのストレートで空振り三振。プライドと意地を感じた。イニングを長く稼げる投球スタイルだけに、攻略する側としては、きわどいコースはカットしてファウルで粘るなど、球数を多く費やさせる工夫も必要だ。ただし、有効な球種が多く、追い込まれると厳しいため、早めに打って出るしかない...という、ジレンマとの戦いになるかもしれない。バウアーはとにかく落ち着いているし、経験もあり、自信にあふれている。首位快走のチームをさらに加速させる可能性は、十分にある。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1780 0.680
(↑0.013)
-
(-)
11886
(+4)
72
(+1)
15
(-)
6
(-)
0.251
(↑0.001
2.700
(↑0.07)
2
(-)
阪神
14111 0.560
(↑0.018)
3
(-)
11795
(+8)
77
(+7)
12
(-)
14
(-)
0.244
(↑0.007)
2.730
(↓0.14)
3
(-)
広島
13130 0.500
(↓0.02)
4.5
(↓1)
11788
(+1)
79
(+4)
22
(+1)
9
(-)
0.244
(-)
2.770
(↓0.07)
4
(-)
ヤクルト
12141 0.462
(↓0.018)
5.5
(↓1)
11677
(+7)
86
(+8)
18
(+1)
23
(+1)
0.211
(↑0.009)
3.030
(↓0.2)
5
(-)
巨人
12150 0.444
(↑0.021)
6
(-)
11696
(+8)
115
(+7)
27
(+3)
3
(-)
0.244
(↑0.003)
4.140
(↓0.12)
6
(-)
中日
9160 0.360
(↓0.015)
8
(↓1)
11866
(+7)
79
(+8)
4
(-)
6
(-)
0.240
(↑0.004)
2.740
(↓0.1)