ソフトバンク(★0対1☆)オリックス =リーグ戦4回戦(2023.05.02)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
0000000000500
勝利投手:宮城 大弥(3勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝0敗7S))
敗戦投手:大関 友久(1勝3敗0S)
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◆オリックスは0-0で迎えた5回表、1死満塁の好機から森が犠飛を放ち、先制に成功する。投げては、先発・宮城が8回無失点の快投。最終回は守護神・平野佳が締め、宮城は今季3勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、先発・大関が力投するも、打線が援護できなかった。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(30)が、開幕23試合目で初めてスタメンから外れた。甲斐はここまで打率1割5分5厘、0本塁打、8打点。直近10打席で安打がなかった。代わって、昨オフにDeNAからFA加入した嶺井博希捕手(31)が、「8番捕手」で移籍後初スタメンとなった。5番には右の大砲候補、リチャード内野手(23)が入った。昨季はオリックス先発の宮城から6打数4安打2本塁打。得意の左腕打ちで、2連敗中のチームを救う。

◆好調のオリックス杉本裕太郎外野手(32)にアクシデントが起きた。6回の守備の際に左ふくらはぎに違和感を感じたため、大事を取って途中交代。現在はアイシングなどを行い、様子を見ているという。1点リードの6回裏の守備で、2死からソフトバンク柳田が左翼戦寄りに放った打球を杉本が追った。転々とする打球を捕球して返球したが、直後に田口外野守備走塁コーチとトレーナーが、グラウンドの杉本の元へ。3人でベンチへ戻り、杉本はベンチ裏に入ると、その数分後に中嶋監督が小田との交代を告げた。杉本はここまで全25試合に先発出場し、リーグトップ8本塁打をマーク。チームの主軸として活躍してきただけに、状態が心配される。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が、8回5安打無失点で今季3勝目を挙げた。プロ入り後の5月は一昨年、昨年と計8試合に登板し6勝0敗と勝率10割。この日も「ミスター・メイ」ぶりを見せ、5月は無敗の7勝目を挙げた。初回は2死一、三塁2回は1死二塁とともに得点圏に走者を背負うも無失点。尻上がりに調子を上げて、3回から3イニング連続で3者凡退に抑えた。キレのある直球に、80キロ台、90キロ台前半の緩いカーブが要所で効果的に利いた。前回4月25日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では自己最短1回2/3、5失点で降板。「投げ急ぎだったり、間合い、自分の感覚で投げられないまま、投げ進んでしまった」と反省点を振り返っていた。この日はストライク先行で、自らのテンポを貫き通し、ソフトバンク打線を抑え込んだ。お兄ちゃん威厳を見せた。この日は妹宮城弥生(17)が、大手芸能事務所ホリプロに所属したこと判明。弥生はWBCで兄を応援する姿がテレビなどで流れ「かわいすぎる妹」などと呼ばれていた。野球界と芸能界で分野は違うが、新たな門出を迎えた妹に向けて力強いエールになった。

◆ソフトバンク大関友久投手が自己最多118球と奮投するも、打線の援護がなく今季3敗目を喫した。「1失点で終われたことは良かった。でも、負けてしまったのでやっぱり悔しいですね」。7回を9安打1失点。初回、2回と3者凡退に抑える立ち上がりも、3回以降は4イニング連続で得点圏に走者を置いた。0-0の5回1死満塁からオリックス4番森に左犠飛。この1点が決勝点となった。「もうちょっとランナーを少なく、攻め方の工夫ができたのかなと思う」と、今後への修正点を挙げた。敗戦にも、復調の兆しをつかんだ。4月16日の楽天戦では5回2/3 4安打3失点で6四球。同23日のロッテ戦は4回を4四死球と制球を乱し、直近2試合は持ち味を発揮できずにいた。「状態は良い方向にきている。ゲームをつくれたことに関してはいいのかなと思う」とうなずいた。次回登板で開幕戦以来となる2勝目を目指す。

◆ソフトバンクは2日~4日のオリックス戦(ペイペイドーム)で、「ちいかわ」とのコラボイベントを実施する。「ちいかわ」は、イラストレーターで漫画家のナガノ氏が手がけた漫画作品。「ちいかわ」「ハチワレ」「うさぎ」の、小さくてかわいいキャラクターが人気を呼んでいる。試合中のビジョン映像がちいかわ仕様になるなど、球場も盛り上がりを見せた。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が、8回5安打無失点の快投で3勝目を挙げた。自己最短1回2/3で降板となった4月25日の日本ハム戦から見事に修正。中嶋聡監督(54)は「前回は何やったんや、って話ですけどね。緩急の部分を前回は使えなかったというのがあったし。それも修正した部分でもあると思います」と評価した。これで3連勝となり、チームは今季初の単独首位に。しかし、主軸として活躍を続けてきた杉本裕太郎外野手(32)が、6回の守備中に左ふくらはぎに違和感を感じて途中交代。「あまり、本人は深刻そうに言ってなかった。でも、あまりいい場所ではないと思いますね」。杉本は福岡市内の病院へ向かっており、指揮官も心配している様子だった。

◆ソフトバンクが今季4度目の完封負けで3連敗を喫した。0-1と1点が遠く、本拠地ペイペイドームでは今季8戦目で初黒星。オリックス宮城に8回無得点ときりきり舞いさせられた。ロッテが敗れたため、勝てば首位に浮上できたが、6連戦の初戦は黒星スタート。深いため息をついて会見場に現れた藤本博史監督(59)は「当然取りたかった」と下を向いた。起爆剤も不発だった。5番には右の大砲候補、リチャードを起用。昨季宮城に6打数4安打2本塁打の好相性を買った。23歳にポイントゲッターを託したが、0-0の1回2死一、三塁で捕ゴロ。初球で止めたバットに当たり、不運にも凡退した。指揮官は「止めたバットというのはもったいないね」と唇をかんだ。結局リチャードは3打数無安打。藤本監督は「使っている僕が悪いんですから。リチャードがどうのこうのじゃない。打てると思って使ってるんですから」と敗戦の責任を背負った。1点を追う6回の攻撃前には、藤本監督が入って円陣を組んだ。2死から柳田が二塁打でチャンスメークしたが、若き4番栗原が一邪飛。初球で宮城の94キロスローカーブに体勢を崩された。指揮官が試合中の円陣に加わるのは異例中の異例。勝利への執念でチームに活を入れたが、無得点に終わった。藤本監督は「(宮城は)全部よかった。コース、コースにね。でもよかったから打てないんじゃなくて、なんとか先頭バッターが出るとかね。ただ単に打つだけではなくやっていかないといけない」と嘆くしかなかった。開幕23試合目で初めて正捕手の甲斐をスタメンから外した。打率1割5分5厘と不振もあり、FA加入した嶺井を代役起用。流れを変えたいところだったが、嶺井は2打数無安打で、リチャードとともに起爆剤になれなかった。最大6あった貯金は1。しっかり態勢を立て直したい。【只松憲】

◆オリックス森が3試合ぶりに捕手で先発し、攻守で勝利に貢献した。5回1死満塁で先制の左犠飛。「結果を見れば、1-0で勝てたんで良かったですけど、もうちょっと仕事ができれば」と話したが、これが決勝点となった。女房役としては宮城を好リード。「週頭ですし、宮城で絶対に勝たないといけなかったですし、何としてもという気持ちがありました」と振り返った。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が六回途中に退いた。六回、2死から柳田の左翼線への打球(二塁打)を処理した際に異変を感じたのか、直後の守備から小田と交代した。球団は「左ふくらはぎに違和感を感じたため大事を取って交代」と発表した。アイシングなどで様子を見ている。杉本は1日現在、打率・261(88打数23安打)、リーグトップの8本塁打、2位の17打点。頼れる主砲をアクシデントが襲った。

◆オリックスが3連勝で今季初めて単独首位に立った。宮城は緩急をうまく使い、8回5安打無失点で3勝目。五回に森の犠飛で挙げた1点を守り切った。ソフトバンクは大関が7回を1失点と粘ったが、打線の援護がなかった。

◆オリックス・森友哉捕手(27)が、0―0の五回に均衡を破る犠飛をマークして勝利に貢献した。1死満塁の好機で打席に入り、フルカウントから左翼へ飛距離十分の打球。4番の役割をしっかりと果たしたが「結果を見れば勝てたので良かったけど、もうちょっと仕事ができれば」と無安打の内容に反省も忘れなかった。4月28日のロッテ戦では、七回に佐々木朗が投じた165キロの速球を右脚に受けながらも、痛みをこらえてフル出場。翌29日こそ今季初の欠場となったが、30日には指名打者で先発に復帰すると、この日は捕手の守りにも就いた。強い責任感で、攻守でチームを引っ張っている。

◆ソフトバンクはオリックスの先発宮城大弥に手を焼き、今季4度目の零敗を喫した。90キロ台のカーブに翻弄されて5安打に終わり、藤本監督は「あの球(カーブ)だけじゃなくて全部良かった。何とか先頭打者が塁に出るとか、やっていかないといけない」と悔しがった。宮城から昨季2本塁打を放ったリチャードを5番で起用。だが一回2死一、三塁の先制機では、初球に止めたバットが当たって捕ゴロに倒れた。監督は「もったいなかった」と嘆いた。

◆新緑が芽吹く、5月。世間が大型連休でにぎわうこんな時期にも、この21歳は黙々と仕事を果たす。オリックス・宮城が8回5安打無失点で今季3勝目。5月はプロ入り後、7勝無敗だ。「(無敗は)初めて知った。僕だけじゃなくてチーム全体としていい感じだと思いますので、もっともっと練習して強くなりたいと思います」前回4月25日の日本ハム戦(エスコン)では、自己最短となる1回?を6安打5失点でノックアウト。2021年から2年連続で2桁勝利を挙げ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表まで登り詰めた左腕だが「自分自身の実力不足もあった」と結果を受け止めて臨んだマウンドだった。一回2死一、三塁といきなりピンチを背負ったが、リチャードを捕ゴロに打ち取ってしのぐと、そこからは宮城の独壇場だ。ハイライトは三回1死。2番・近藤に対し投じた、カウント2-2からの5球目だった。あまりにも緩い、88キロのカーブに場内がどよめく。この球は外角に外れフルカウントとなったが、続く6球目、今度は内角に150キロの速球をズバッと決めた。その差、実に62キロ。球界随一のバットマンが空振り三振だ。五回に森の犠飛で先制すると、さらに加速。走者を出しても100キロ未満のカーブ、速球を軸に持ち球を駆使し、8回無5安打失点の快投で3勝目(0敗)をつかんだ。この日、妹・弥生さん(17)が自身のインスタグラムを更新し「5月1日付けでホリプロ所属になりました!」と大手芸能事務所、ホリプロ入りを報告。「僕は野球なんで。妹は違う世界になりますけど、一緒にというか、頑張れたらうれしいです」。妹の〝門出〟を祝福する白星にもなった。「いい感覚で投げられましたし、この調子のまま、いい波を継続していけたらと思います」チームは今季初の単独首位に浮上。鷹のペイペイドームでの開幕からの連勝も7で止めてみせた。大得意の皐月ははまだ始まったばかり。宮城が、貯金をがっぽり稼ぐ月にする。(北池良輔)

◆オリックスは二回に一挙6得点の猛攻で鮮やかに逆転した。1点を追う二回。先頭の7番・紅林は空振り三振に倒れたが、続く「8番・左翼」でスタメンの小田の中前打で猛攻がスタート。若月の二塁打で1死二、三塁と好機を広げ、茶野の左前適時打でまず同点。2死後、中川圭の左翼への3号3ランなどで勝ち越した。さらに森、頓宮の連打のあとゴンザレス、紅林に連続適時打が生まれ、一挙6得点の攻撃となった。中川圭は「打ったのは真っすぐです。いつもと同じように、後ろにつなぐ意識で打席に入っていました。感触は悪くなかったんですが、打球が少し上がり過ぎたかなと思っていたので、なんとか(ホームランまで)届いてくれてよかったです!」と振り返った。2日の同戦では、リーグトップの8本塁打を放った主砲・杉本が左ふくらはぎに違和感を訴え途中交代。この日の試合前の練習にも姿を見せなかった。チームにアクシデントが襲ったが、二回までに先発全員安打を記録した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
15100 0.600
(↑0.017)
-
(-)
11885
(+1)
80
(-)
22
(-)
8
(-)
0.257
(↑0.001
3.070
(↑0.12)
2
(1↓)
ロッテ
14110 0.560
(↓0.023)
1
(↓1)
11881
(+1)
74
(+5)
12
(+1)
7
(-)
0.227
(↑0.001)
2.870
(↓0.11)
3
(-)
ソフトバンク
12110 0.522
(↓0.023)
2
(↓1)
12073
(-)
68
(+1)
11
(-)
11
(-)
0.236
(↓0.003)
2.790
(↑0.08)
4
(-)
西武
13120 0.520
(↓0.022)
2
(↓1)
11888
(+1)
78
(+7)
22
(-)
19
(+3)
0.251
(↓0.003)
2.690
(↓0.02)
5
(-)
楽天
10140 0.417
(↑0.026)
4.5
(-)
11970
(+5)
89
(+1)
21
(-)
16
(+3)
0.209
(↑0.004)
3.440
(↑0.11)
6
(-)
日本ハム
10160 0.385
(↑0.025)
5.5
(-)
11792
(+7)
100
(+1)
15
(-)
19
(+3)
0.223
(↑0.002)
3.540
(↑0.1)