西武(★1対7☆)日本ハム =リーグ戦4回戦(2023.05.02)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:伊藤 大海(1勝3敗0S)
敗戦投手:エンス(1勝4敗0S)
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◆日本ハムが今季初の3連勝。日本ハムは3回表、江越のスクイズで先制に成功する。そのまま迎えた6回には、野村の犠飛などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が7回1失点の力投で今季初勝利。敗れた西武は、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆右ふくらはぎの張りで戦線を離脱していた西武山川穂高内野手(31)が出場選手登録され、「6番一塁」でスタメンに名を連ねた。試合前練習に参加し、フリー打撃では柵越えを連発。守備練習でも軽快な動きを披露し、「今日からまた1軍に戻れるというのはうれしく思います。いろんな所に気をつけながら、試合では全力出して、取り返したいなと思います」などと話した。山川は4月9日ソフトバンク戦で右ふくらはぎに張りを訴え、1回の守備から交代。翌10日に登録抹消となっていた。2軍戦では3試合に出場し、9打数3安打の打率3割3分3厘。一塁の守備にも就くなど、状態も徐々に回復。5月の初戦から、頼もしい主砲が戻ってきた。

◆子どもたちが試合前に各ポジションで西武の選手たちを出迎える「SEED スターティングキッズ」が、行われた。コンタクトレンズの製造・販売を行う株式会社シードが主催するライオンズファンクラブのジュニア会員限定イベント。今季は25回の実施が予定されており、今回が1回目となる。ライオンズファンクラブのジュニア会員が参加可能で、応募者の中から抽選で18人の子どもたちが参加した。試合開始直前に子どもたちが各守備位置で憧れの選手を出迎え、試合前の雰囲気をグラウンド内で体感。選手たちから直接、子どもたちへサインボールが手渡された。同社は19年に発足したスポーツ支援プロジェクト「SEED Projects Of Road To Sports」を通じ、さまざまな分野のアスリートをサポート。その一環として、スポーツ選手に憧れる子どもたちの「夢」を応援していきたいという思いから、19年5月5日の「こどもの日」から、試合前にハイタッチを行う企画「SEED 花道ハイタッチ」をスタートした。20年からは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、対面でのイベントが開催できなかったが、規制が緩和された今季、4年ぶりの開催となった。

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(24)の"神足"ぶりにネットでは「五十幡くん」がトレンド入りした。先頭打者で迎えた2回に中前打で出塁すると続く江越の打席で二盗と三盗を決め、その江越のスクイズで先制点のホームを踏んだ。12球団トップの盗塁数を一気に9盗塁まで伸ばした足の速さに、ツイッターでも驚きの声が続出。「五十幡くんの二盗三盗生還見てて気持ちいい」「五十幡くん本領発揮だなぁ」「五十幡くん、シャレでぴのとかいってたら、ほんとにファミスタのぴのと同じ点の取り方(笑)」など盛り上がった。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)がフルカウントからのスクイズという激レアな"新庄スペシャル"采配で先取点をもぎ取った。3回先頭で五十幡亮汰外野手(24)が中前打で出塁すると、続く江越大賀外野手(30)の初球に二盗、5球目に三盗を決めて無死三塁に。フルカウントになっていたが、ここで新庄監督はスクイズのサインを出した。五十幡が西武先発のエンスの投球動作が始まったと同時にスタート。江越もバットを寝かせて捕手前にポトリと打球を落とし、五十幡が悠々と生還した。確実にフェアグラウンドに打球を転がした江越は「五十幡に感謝します!」とコメント。フルカウントから、打者が打球を転がしてから三塁走者がスタートを切るセーフティースクイズではなく、普通のスクイズを敢行して成功させた、めったに見られない作戦に、球場内もしばらくどよめきが続いた。

◆日本ハムは"新庄スペシャル"がさく裂して、今季初の3連勝を決めた。3回先頭の五十幡が中前打で出塁。続く江越の初球で二盗に成功した瞬間、新庄剛志監督(51)の勝負勘が敏感に反応した。新庄監督 (西武先発のエンスは)セカンドのけん制がないので、とりあえず五十幡君には(三塁へ)走らしてみようと。で、走らせたらスクイズで1点。五十幡は江越の5球目で三盗に成功。フルカウントになっていたが、指揮官は迷わない。予定通りにスクイズのサインを出した。五十幡は「スクイズか! とは思ったけど、びっくりしなかった。しっかりできることをやろうと、慌てることなく冷静に自分の走塁ができた」。昨季もあったフルカウントからのスクイズ。1年かけてチームに浸透させた新庄野球に、今季から新加入の江越も「気合でやりました」。三振ゲッツーなどのリスクを背負ってでも、先取点を奪いにいった理由があった。新庄監督 先に1点を取って、伊藤君にちょっとプレッシャーをかけるじゃないけど、「この1点を守りきりなさい」っていう意味で、なんとか先にね。伊藤の心を燃えさせるためにも仕掛けた"新庄スペシャル"から打線も7得点を挙げ、道産子右腕も今季初勝利を挙げた。新庄監督 得点数1位になったんじゃない? 去年からいろんな経験をさせて(選手は)めちゃめちゃ成長していますよ。パ・リーグを盛り上げるためにも(今カード)3連勝したい。これでチーム総得点は「92」で12球団トップ。勢いに乗って上位浮上へのゴールデンウイークとする。【木下大輔】侍ジャパン投手陣の先発勝利 チームで今季先発を務める10投手のうち、4月4日に巨人戸郷、5日にエンゼルス大谷、ヤクルト高橋奎、6日にロッテ佐々木朗、オリックス山本、中日高橋宏、7日にオリックス宮城が次々とシーズン初勝利を挙げた。21日にDeNA今永が侍メンバー最後に登場し、初登板初勝利。パドレス・ダルビッシュは4度目の登板となった23日に初白星をマーク。日本ハム伊藤だけが未勝利だったが、ラストで勝利投手となった。

◆西武は守備のミスが響き今季初の3連敗を喫した。1点を追う6回無死一塁、日本ハム松本剛の犠打にエンスの悪送球が絡み無死二、三塁。その後に犠飛とエンスの野選で2点を追加された。さらに8回2死二、三塁では三塁マキノンが一塁悪送球で2点を失った。5月初戦を落とし、松井稼頭央監督は「ミスはあったにしても、もったいないなと。取れるアウトですからね」と淡々と振り返った。

◆西武は右ふくらはぎの張りで離脱していた山川穂高内野手(31)が復帰即「6番一塁」で先発したが、4打数無安打に終わった。日本ハム伊藤の前に三邪飛、二飛、空振り三振。9回2死一塁では宮内から左飛で最後の打者となった。4月9日ソフトバンク戦の1回の守備から交代し、翌10日に登録抹消。久々の1軍戦でフライアウト3つの内容に「ゴロになってアウトよりはいいです。プラスの面は初球からいけたこと。あとはつかまえるだけ」と振り返った。

◆日本ハムは"新庄スペシャル"がさく裂して、今季初の3連勝を決めた。3回先頭の五十幡が中前打で出塁。続く江越の初球で二盗に成功した瞬間、新庄剛志監督(51)の勝負勘が敏感に反応した。新庄監督 (西武先発のエンスは)セカンドのけん制がないので、とりあえず五十幡君には(三塁へ)走らしてみようと。で、走らせたらスクイズで1点。五十幡は江越の5球目で三盗に成功。フルカウントになっていたが、指揮官は迷わない。予定通りにスクイズのサインを出した。五十幡は「スクイズか! とは思ったけど、びっくりしなかった。しっかりできることをやろうと、慌てることなく冷静に自分の走塁ができた」。昨季もあったフルカウントからのスクイズ。1年かけてチームに浸透させた新庄野球に、今季から新加入の江越も「気合でやりました」。三振ゲッツーなどのリスクを背負ってでも、先取点を奪いにいった理由があった。新庄監督 先に1点を取って、伊藤君にちょっとプレッシャーをかけるじゃないけど、「この1点を守りきりなさい」っていう意味で、なんとか先にね。伊藤の心を燃えさせるためにも仕掛けた"新庄スペシャル"から打線も7得点を挙げ、道産子右腕も今季初勝利を挙げた。新庄監督 得点数1位になったんじゃない? 去年からいろんな経験をさせて(選手は)めちゃめちゃ成長していますよ。パ・リーグを盛り上げるためにも(今カード)3連勝したい。これでチーム総得点は「92」で12球団トップ。勢いに乗って上位浮上へのゴールデンウイークとする。【木下大輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が今季初の3連勝に貢献した江越大賀外野手(30)を"新庄スペシャルジョーク"でたたえた。3回無死三塁、フルカウントの場面で出たスクイズのサインを完璧に遂行し、先制点をもたらすと同時に勝利打点を挙げた江越。実はこの日、ベルーナドームと同じ敷地内にあるカーミニークで開催されたは午後1時開始のイースタン・リーグ西武戦にも2番右翼でスタメン出場し、2安打をマークしていた。そして、午後6時開始の1軍公式戦でも9番右翼でスタメン出場。いきなりスリーバント失敗や空振り、見逃しすら許されない超レアケースのスクイズを成功させた。そんな"新庄スペシャル"に応えてくれた江越に指揮官は「しっかり決めてくれて...」とうれしそうに答えると、続けて「江越君は毎日"親子ゲーム"出てもらおうかな」とニヤリ。1、2軍戦に同日出場することを意味する「親子ゲーム」の継続を示唆したが、もちろん冗談。3日と4日も1、2軍は西武と対戦するが、ともにデーゲームだ。右手首と左あばらを骨折してもプレーに支障が出ず、試合に出続けて活躍シーンも増えている江越に対する信頼感も増していることが伝わる、試合後の新庄監督の受け答えだった。

◆日本ハム伊藤大海投手(25)が、背水の陣を乗り越えた。西武戦に先発し、7回108球を投げて、4安打6奪三振、1失点に抑え、待ちに待った今季初勝利を挙げた。開幕後から3連敗を喫し、さらに黒星を重ねると2軍降格も視野に入る危機だったが、本来の安定感のある投球を見せ、自身と首脳陣が抱えていた不安を一掃した。チームも9安打で7点を奪い、今季初の3連勝を飾った。伊藤が"ラストチャンス"の試合で勝利を挙げ、苦しいトンネルからやっと抜け出した。直近の試合で3連敗し、勝利を渇望してきた。「変に力まないこと」をテーマに掲げ、着実にアウトを積み重ねた。「バランスと方向性だけを意識して、投げ急がないこと」を心掛けた投球が好投につながった。「球自体が良かったかどうかは分からないですけど、要所要所で低めに集められたので、その辺は良かったのかなと思います」と喜びをかみしめた。敗戦が続く中で募る不安は伊藤をブルペンへいざない続けた。4月28日から30日まで「今まで絶対にない」というブルペン3連投だったが、「結局、昨日も...」と1日の移動日もエスコンフィールドのブルペンに伊藤はいた。極めて異例の4日連続ブルペンで「体はぼろぼろでしたけど、何とか気持ちで粘れました」。前回登板からこの日まで、満足に眠れない日々も続いていた。練習による疲れもあったが「不安の方が勝っちゃっていたので」。ようやく1勝目を挙げ「やっとぐっすり眠れると思います」と快眠を得られそうだ。7回を1失点に抑え、首脳陣の懸念も吹き飛ばした。4月25日のオリックス戦で3敗目を喫し、新庄監督は「次も悪かったら考える」と厳しい言葉を放っていたが、試合後、「それで変われる選手だと思っている」と再起した姿をねぎらった。建山投手コーチも「前回と投げている形が違った。苦しんで、いつもと違うルーティンでしっかり修正してくれた」とブルペン入りを重ねて登板に備えた姿勢を評価した。伊藤は「この1週間、気にかけてくれた人たちがたくさんいるので、そういう人たちにいい連絡ができるかなと思います」。苦難を乗り越えた侍右腕が、今季初勝利をきっかけに常勝投手に生まれ変わる。【石井翔太】侍ジャパン投手陣の先発勝利 チームで今季先発を務める10投手のうち、4月4日に巨人戸郷、5日にエンゼルス大谷、ヤクルト高橋奎、6日にロッテ佐々木朗、オリックス山本、中日高橋宏、7日にオリックス宮城が次々とシーズン初勝利を挙げた。21日にDeNA今永が侍メンバー最後に登場し、初登板初勝利。パドレス・ダルビッシュは4度目の登板となった23日に初白星をマーク。日本ハム伊藤だけが未勝利だったが、ラストで勝利投手となった。

◆日本ハムの連勝が3で止まった。4回に野村の適時三塁打で先制したが、7回無死満塁の好機で無得点など11残塁。8安打だった西武打線を上回る11安打を放ちながら、1点止まりに終わった。新庄剛志監督(51)は「まあ結構最近ずっと打ってるからね。チャンスで打てない時も、そりゃありますよ」と、淡々と振り返った。先発鈴木は5回を投げ、失策絡みの2失点で自責点0、防御率0・00を継続も今季初黒星。新庄監督は「(全体的に)打ち取っていますよ。試合をつくってくれてる時点で、もう合格でしょ」と、信頼を口にした。あと1本が出なかった敗戦だが、最後までどちらに転ぶかわからない熱戦でもあった。新庄監督は「今日ね、ゴールデンウィークで満員の西武ファンの皆さんは、いい試合を見れたんじゃないですか? まあ明日ね、いいゲームをファンのみんなに見せます」と、4日西武戦へ向けて意気込んだ。日本ハム松本剛(12試合連続安打で打率3割に復帰も7回無死満塁で投ゴロ併殺打)「今日は僕で負けました。明日はしっかり切り替えて勝てるようにします」

◆西武山川穂高内野手(31)が打席へ向かう。本塁打を願ってか、ベンチでは柘植や佐藤龍が「どすこい」ポーズを繰り広げる。彼らは「どすこいの予約っす」と笑う。8回2死一塁。待望の今季1号には至らずも、左翼への適時二塁打で勝利を決定づけた。山川も「杉浦投手のまっすぐをはじけたのは1つ、プラスになっていくのかなと」。チームを高め、自身の感覚をもググッと高めた。右ふくらはぎの張りから復帰し「6番山川」として戦う。4番には39歳の中村が絶好調で君臨する。「すごいしかないですよ。あの年であの技術。見習うところしかないです。でも中村さんのマネはできないというのは、過去の経験で分かってるんで。僕の方が明らかに不器用という自覚はあります」大先輩をたたえ、だからと言って、相手投手の兼ね合いで中村が出場しなかったこの日に「4番山川」としては戻りたくなかった。「今日みたいに中村さんが出てない時に、僕が代役で4番みたいになるのは変な感じがするというか」しっかり結果を出した上で、堂々と。「いい打ち方になってきてるんで、しっかり距離が出るようになってきているので。まぁ、でもホームランは打ちたいですね」と願う。この日、6回の中飛も惜しかった。「初めの1本ってやっぱ、まぐれなので。狙ってとか理想通りの1本が最初に出るってなかなかなくて、割と必死でやった結果にそれが出るというか」山川が二塁上から眺めたベンチでは、柘植らがまた盛り上がる。「僕がもっとちゃんと打てばもっともっと点は入ると思います」が主砲の自負。3連敗を抜け、大型連休の初勝利。駆けつける子どもたちの耳に届くほどの高らかな声を、次の試合こそ。【金子真仁】

◆開幕から無傷の3連勝、防御率0・00の日本ハム・鈴木健矢投手(25)は、先発予定の3日の西武戦に向けて「右打者が多いので、そこを優位に進めていきたい。高め、内角、緩急といろいろ使いながら抑えたい」。規定投球回にもあと8回に迫っており「前回(4月26日)は5回で短かったので、今回は長いイニングを投げられたらと思います」と話した。

◆西武・平良海馬投手(23)が3勝目をかけて3日の日本ハム戦に先発する。6回2安打1失点で2勝目を挙げた前回18日のソフトバンク戦から中13日となる登板に向け「一回休みを入れてもらって、だいぶいい感じにリフレッシュできた。久しぶりなので楽しみです」と語った。今季から先発に転向。ここまで3試合に登板し2勝0敗、防御率1・89で先発ローテーションの一角を担っている。

◆本拠地に背番号「3」が帰ってきた。右ふくらはぎの張りで離脱していた西武・山川穂高内野手(31)が約3週間ぶりに1軍に合流し、「6番・一塁」で先発出場した。「けがをするとリハビリとか普段と違うことをやらなければいけないので、また1軍に戻れるというのはうれしい」試合前の打撃練習では柵越えを連発し元気な姿を見せた。4番は自身が不在の間、試合前時点で打率・364、7本塁打、14打点と打線を引っ張った22年目の中村に譲ったが、山川は大歓声でファンに迎えられた。二回1死の復帰初打席は三邪飛。五回は先頭打者として二飛、七回は空振り三振だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した山川は4月9日のソフトバンク戦(鹿児島)の試合前のウオーミングアップ中に張りを訴え、同10日に出場選手登録から外れた。球団施設でのリハビリを経て同27日のイースタン・リーグのロッテ戦で実戦復帰し、2軍で計3試合出場してこの日チームに合流を果たした。昨季は41本塁打で自身3度目3年ぶりの本塁打王を獲得。初の打点タイトルも手にした。今季も「本塁打王は絶対獲る」と闘志を燃やす山川。上位に4チームがひしめくなか、頼もしい男がグラウンドに帰ってきた。(石井孝尚)

◆日本ハムが今季初の3連勝。伊藤が7回1失点と好投し、今季5度目の先発で初白星を挙げた。打線は三回に五十幡の2盗塁と江越のスクイズで先制。六、八回は失策に乗じて2点ずつを加えた。西武は守りのミスが響いて3連敗。

◆西武は守備のミスが重なり、今季初の3連敗。右ふくらはぎの張りから約3週間ぶりに復帰した山川は4打数ノーヒットに終わった。以下、松井稼頭央監督(47)の試合後の主な一問一答。--先発したエンスは6回3失点で4敗目「立ち上がりは非常によかったし、ゾーン内でしっかりと勝負できていた。(六回に守備の)ミスはあったけど、取れるアウトだったのでもったいなかった」--打線は日本ハム・伊藤の前に7回4安打1失点「非常にコントロールがいいというか、コースにしっかり投げていた。真っすぐが(スピード)ガンよりも来ているように感じました」--復帰した山川は4打数無安打「結果はこれから出てくるだろうし、しっかり走れていたということがよかったのかなと思う。(痛めたのが右ふくらはぎの張りという)場所が場所でしたから」

◆日本ハム・五十幡亮汰外野手(24)が自慢の脚力を生かして先制点をもぎ取り、勝利に貢献した。三回無死から4試合連続安打となる中前打で出ると、モーションが緩慢なエンスの隙を突いて二盗、三盗に成功。フルカウントからスクイズのサインが出ると「そこまでびっくりすることなく、冷静に走れた」と、本塁近くの捕手が取るゴロでも危なげなく生還した。

◆西武は拙守で今季初の3連敗。0―1の六回は無死一塁でバントを処理した先発のエンスが一塁へ悪送球して二、三塁のピンチに。2失点に直結し「自分で状況を悪くしてしまって、チームとしても流れを止めてしまった」と反省した。1―3の八回2死二、三塁ではマキノンが三ゴロを悪送球して2者が生還した。山川が故障から復帰して一塁に入ったことで、マキノンは4月9日以来の三塁での出場。久しぶりのポジションで、痛いミスが出てしまった。

◆やっと勝てた。日本ハム・伊藤大海投手(25)が今季最多108球で7回を4安打1失点。開幕から34日目。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表メンバーの先発投手の中で最後に白星を挙げた。「本当に今日がラストチャンスだと思っていたし、〝この腕がちぎれてもいい〟ぐらいの気持ちだった。これでやっと、ぐっすり寝られる」眠れない夜を重ねてきた。開幕から登板4試合で0勝3敗、防御率5・82。不調の背景には〝WBC後遺症〟もあった。救援だったWBCでは常に全力投球の役回りで、決め球のスライダーも多投した。その結果、自身も気付かない間にフォームバランスを崩し、腕も横振りになっていた。修正を図るため、この日の登板に向けた中6日の調整期間で超異例の4度のブルペン入り。「体はボロボロでしたけど、不安だったので」と、前日1日にもブルペンで約40球を投じた。この日の序盤はあえて2段モーションで右脚にしっかり体重を乗せることを意識。さらに身体全体を使って投げなければならないカーブを中心に組み立てることで、上体の突っ込みも抑えた。前回登板後には先発ローテーション剥奪を示唆した新庄監督も「(厳しい言葉で)変われる選手だと思っていたので」。チームはゴールデンウイークに入って今季初の3連勝。最下位ながらも、チーム92得点はリーグトップ。文字通りの黄金週間となっている。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
15100 0.600
(↑0.017)
-
(-)
11885
(+1)
80
(-)
22
(-)
8
(-)
0.257
(↑0.001)
3.070
(↑0.12)
2
(1↓)
ロッテ
14110 0.560
(↓0.023)
1
(↓1)
11881
(+1)
74
(+5)
12
(+1)
7
(-)
0.227
(↑0.001)
2.870
(↓0.11)
3
(-)
ソフトバンク
12110 0.522
(↓0.023)
2
(↓1)
12073
(-)
68
(+1)
11
(-)
11
(-)
0.236
(↓0.003)
2.790
(↑0.08)
4
(-)
西武
13120 0.520
(↓0.022)
2
(↓1)
11888
(+1)
78
(+7)
22
(-)
19
(+3)
0.251
(↓0.003)
2.690
(↓0.02)
5
(-)
楽天
10140 0.417
(↑0.026)
4.5
(-)
11970
(+5)
89
(+1)
21
(-)
16
(+3)
0.209
(↑0.004)
3.440
(↑0.11)
6
(-)
日本ハム
10160 0.385
(↑0.025)
5.5
(-)
11792
(+7)
100
(+1)
15
(-)
19
(+3)
0.223
(↑0.002
3.540
(↑0.1)