オリックス(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2023.04.30)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:小木田 敦也(1勝0敗0S)
敗戦投手:小野 郁(0勝1敗0S)
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◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは1-1で迎えた6回裏、中川圭と頓宮の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、延長11回に若月が適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・小木田がうれしいプロ初勝利。敗れたロッテは、6番手・小野が誤算だった。

◆TRFのDJ KOO(61)が始球式を行った。今カードは5年ぶりに「Bsオリ達デー2023」として開催され、日本屈指の盛り上げ番長が登場。カラフルな帽子とズボンに「今年、TRFが30周年ということで、30にしました」と、背番号「30」のユニホーム姿でノーバウンド投球を披露した。「人生初だったんで、ライブより緊張しましたね、マウンドは。でも、みなさんの声援があったので、全然もうホームな感じでできたのが何よりでした」。数え切れないほどの大舞台を経験してきても、ドキドキの始球式となったようだ。イニング間にはグラウンドに飛び出し、持ち前のパフォーマンスでファンを盛り上げた。「やっぱり、オリ達デーで、DJ KOOが参加したってことで、絶対に勝って、1位にいってほしいですよ。DO DANCE!!ですよ」。オリックスへ元気な声でエールを送っていた。

◆オリックスが今季初のサヨナラ勝ちでロッテと並び首位に立った。3-3で迎えた延長11回裏、2アウトから下位打線で決めた。7番紅林がロッテ小野の152キロ直球を捉えて、フェンス直撃の中越え適時二塁打。2死二塁とすると、宜保が死球で出塁。最後は2死一、二塁から、9番若月健矢捕手(27)が小野の2球目、高めのスライダーをはじき返し、右翼への勝ち越し適時二塁打でサヨナラ勝ちを決めた。中嶋聡監督(54)は「よくしのいだ部分とよく取った部分ともっと取れた部分といろんなゲームだったなと思います」と振り返った。投げては先発の山岡が6回3安打1失点と好投。白星こそつかなかったが、戦う姿勢で味方につないだ。延長11回表に6番手で登板したプロ2年目の小木田敦也投手(24)はプロ初勝利となった。3-2で勝利した29日に続き、2日連続で1点差のゲームで勝利。中嶋監督は「いや、楽な試合ないんで。ずーっとです、ずーっと。なんか知らないけど」。総力戦で接戦をものにし、カード勝ち越しも決めた。オリックス山崎颯(2イニング無失点。自己最速タイの160キロ計測)「感覚的には出ていないと思います(笑い)。真っすぐ自体は上がってきている。(小木田は)世代の代表なので。自分のことのようにうれしいです」オリックス山岡(6回3安打1失点も白星つかず)「いい入りが出来た。良かったのは真っすぐを多く使えたところ。全体的には操れているボールも多かったと思います」

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が試合前練習中に、28日の対戦時に165キロの直球で右膝裏に死球を当ててしまったオリックス森友哉捕手(27)のもとへ駆け寄り、頭を下げた。謝罪のために声をかけたと思われるが、お互いが笑顔で別れる場面もあった。佐々木朗は先発登板した28日のオリックス戦で、NPB公式戦日本人最速タイを4球投げた。7回裏2死二塁から投じた4度目の165キロ直球が引っかかり、森の右膝裏に直撃。森は29日の試合は欠場していた。森はこの試合から「4番DH」で復帰している。

◆ロッテが延長11回に力尽き3-4でサヨナラ負けし、開幕3連敗以来の連敗を喫した。だが、14勝10敗で首位タイ。4月終了時点での首位は、シーズン3位から日本一となった2010年以来。吉兆だ。吉井理人監督(58)は連日の接戦を落とし「よく頑張ってくれているとは思うのですが、今日の試合は少し積極性がなくなっていた」と反省。「攻撃でも積極的に、ピッチャーもストライク先行で攻めていくこと」とシーズン当初からの意識付けを、今後も重要視していく構えだ。4月はホームで10勝2敗。98年9月以来25年ぶりにZOZOマリンで月間2ケタ勝利を挙げるなど、首位をキープした。指揮官も「若い子たちも頑張ってくれているし、ベテランも角中が(今回の)3連戦3連チャンで出たり」と、野手は開幕24試合で19選手がスタメン出場する全員野球の奮闘をたたえた。この日の打線は0-1の3回1死一、二塁で、ドラフト2位ルーキー友杉篤輝内野手(22)が右犠飛を放ち同点とした。1-3となった7回1死一、二塁には、グレゴリー・ポランコ外野手(31)が中前適時打。8回1死二、三塁から井上晴哉内野手(33)の中犠飛で追いつく粘りは見せた。投手陣も先発の種市篤暉投手(24)が初回、中川圭に中前適時打を浴びて先制を許したが、2回以降は12人連続で抑えるなど、6回3失点(自責1)の好投。7回からはリリーフ陣がしっかりとゼロを並べたが、最後は小野郁投手(26)が11回裏2死一、二塁でオリックス若月に右越えサヨナラ適時二塁打を浴びた。【鎌田直秀】

◆オリックス2年目の小木田敦也投手(24)がプロ初勝利を手にした。延長11回に今季初登板し、2安打を許したが無失点。「いつでもこいと思って待っていました」。山本由伸、山崎颯一郎、宇田川優希とは同じ98年生まれ。宇田川が言い出したことから「小木田世代」とファンの間でも呼ばれている。「みんなジャパンに入っている。なんか分からないですが小木田世代と呼ばれているので、自分も今年1年通して活躍したい、負けたくない」。同世代の仲間とともに飛躍を目指す。

◆9回から登板したオリックス山崎颯一郎投手(24)が自己最速に並ぶ、球団日本人最速の160キロをマークした。3-3の9回に5番手でマウンドへ。先頭で迎えた中村奨の3球目、外角への直球で160キロをマークした。9回を3者凡退で終えると、今季初の回またぎで延長10回も無失点で切り抜けた。山崎颯は、昨年10月15日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージのソフトバンク戦第4戦で、7回に3番手でマウンドへ。1死一塁から4番デスパイネへの3球目に160キロを計測していた。この日の160キロには「感覚的には出ていないと思います(笑い)」と、スピードガンの誤作動を疑いながらも「真っすぐ自体は上がってきている」。状態は上向きのようだ。この日は、同じ94年生まれの小木田敦也投手(24)が、後を受けて延長11回から登板。無失点に抑えてプロ2年目で初勝利を手にした。山本、宇田川とともに同学年で、宇田川が言い出したことから「小木田世代」とファンの間でも呼ばれている。山崎颯は「代表なので。自分のことのようにうれしいです。世代の代表は小木田なので」とにやりとしながら祝福した。

◆オリックスが今季初のサヨナラ勝ちで、首位タイに浮上した。歓喜のステージの中心にいたのは、若月健矢捕手(27)。「しゃかりきコロンブスでした」。チャンス登場曲に使う「光GENJI」の「パラダイス銀河」が流れる中でお立ち台へ。何度も聞いた歌詞にからめながら、無我夢中のスイングに汗を拭った。3-3で迎えた延長11回。2死から後輩2人がつないでくれたチャンスだった。「紅林と宜保ちゃんがつないでくれたので、ここは絶対に決めるぞという気持ちで打席に入りました」。スライダーを無我夢中で振り抜いた。「食らいついていきました。何打ったか本当に覚えていないぐらい」。大きな打球が右翼に飛ぶとベンチはフィーバー。両手を上げて喜んだ若月も、頓宮に抱えられながら大歓声を浴びた。チームメートはともに戦い、高め合える存在。今季からともにプレーする森は、同い年で高校時代から知っている。「本当に友哉は素晴らしい選手。一緒にできることは楽しいですね。毎日刺激もありますし」。若月が打撃についてたずねれば、反対に森はブロッキングなど捕手の技術について質問。「下半身の使い方を聞いたり。逆に友哉が守備のこととか聞いてきてくれるので。高め合いながらやれているかなと思います」。同じポジションを争う間柄でも、互いの良さを吸収できる理想の関係だ。接戦を制してカード勝ち越し、25日以来、5日ぶりに首位へと躍り出た。「いい当たりが出たので、これからも引き続き打っていけるように頑張りたい」。しゃかりきの一打でファンを魅了し、ノリノリのまま5月に向かう。【磯綾乃】○...前日4月29日ロッテ戦で今季初欠場となった森が「4番DH」で先発復帰した。4打数無安打も積極的な打撃を見せた。今カード初戦の28日には、ロッテ佐々木朗の165キロ直球を右足に受けていた。この日の試合前練習では佐々木朗が森のもとに駆け寄り頭を下げ、笑顔で会話する場面もあった。▽オリックス山崎颯(2イニング無失点。自己最速タイの160キロ計測)「感覚的には出ていないと思います(笑い)。真っすぐ自体は上がってきている。(小木田は)世代の代表なので。自分のことのようにうれしいです」

◆ロッテ先発の種市篤暉投手(24)が粘りの投球を見せたが、6回3失点(自責1)で今季3勝目はならなかった。初回にオリックス中川圭に中前適時打を喫して先制を許したが、2回に連打で無死一、三塁のピンチを背負って以降は12人連続で封じた。4回には森、杉本、頓宮と3者連続三振。「序盤あまりよくなかったですが野手の皆さんに助けてもらいながら、徐々に修正できたことは良かったです」。2回には安田尚憲三塁手(24)がゴロを華麗にさばくと、藤原恭大中堅手(22)もライナーでヒットになりそうな打球をキャッチ。5回には紅林のあわやフェンス直撃の当たりを藤原がジャンピングキャッチし、種市を救った。6回には適時打2本で2失点して踏ん張りきれず「最後なんとか抑えることができれば良かったですが...」と悔いた。

◆オリックスが今季初のサヨナラ勝ち。3―3の延長十一回に2死一、二塁と攻め、若月が右越え二塁打で勝負を決めた。6番手の小木田がプロ初勝利。ロッテは八回に井上の犠飛で追い付いたが、十、十一回と好機を逃した。

◆ロッテは八回に追い付いた勢いをその後につなげられず、今季初のサヨナラ負けを喫した。吉井監督は「打者の積極性が薄れていた。初球から強いスイングをしてほしい」と要求した。延長十回は1死二塁で友杉が遊邪飛、角中が二ゴロに倒れた。十一回は2死一、三塁で佐藤都が二ゴロに打ち取られ、その裏に小野が痛打された。それでも4月を終えて14勝10敗。監督は「よく選手たちは頑張ってくれた」とねぎらった。

◆ロッテは延長十一回の末、今季初のサヨナラ負け。勝ち越しの好機を何度もつくったがあと一本が出なかった。吉井監督は「そこがずっと課題。打破していきたい。打者の積極性が薄れてきているので、初球から強いスイングしてほしい」と求めた。開幕カード以来の連敗となったが、4月を終えての首位は、リーグ3位から下克上で日本一となった2010年以来。指揮官は「ベテランもそうだけど、若い子たちが頑張ってくれている」とねぎらった。

◆ロッテ・種市篤暉投手(24)は粘りのピッチングで何とか6回7安打3失点(自責1)とまとめた。一回にいきなり2安打で1失点。二回無死二、三塁は切り抜け、三回から五回までは走者を1人も出さなかった。だが六回に味方の失策からピンチを招き、さらに2失点で試合の主導権を握れなかった。勝ち負けはつかなかった。それでも「序盤はあまりよくなかったが、野手の皆さんに助けてもらいながら、徐々に修正できたことは良かった」と前向き。2020年の右肘手術(トミー・ジョン手術)から21年はリハビリに専念し、今季から本格的に1軍に復帰した。開幕からローテーションに入り4月は2勝2敗、防御率1・40と上々の滑り出しとなった。

◆オリックスの小木田が十一回に登板して1回を無得点に抑え、プロ初勝利を挙げた。TDKからドラフト7位で入団して2年目。同学年の山本、山崎颯らに「負けたくない」との思いで力をつけた。待望の白星に、プロ入り前に結婚した妻に「いろんな面で支えてもらっている。いつもありがとう」と感謝した。先頭の茶谷に内野安打を浴び、2死後に岡に左前打を許して一、三塁のピンチを招いても「ゼロで終わればいい」と冷静だった。新球チェンジアップを織り交ぜ、佐藤都を二ゴロに打ち取って切り抜けた。(京セラ)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ORIX
14100 0.583
(↑0.018)
-
(↓1)
11984
(+4)
80
(+3)
22
(-)
8
(-)
0.256
(↑0.002
3.190
(↑0.09)
1
(-)
ロッテ
14100 0.583
(↓0.026)
0
(-)
11980
(+3)
69
(+4)
11
(-)
7
(-)
0.226
(-)
2.760
(↑0.06)
3
(1↓)
ソフトバンク
12100 0.545
(↓0.026)
1
(-)
12173
(+1)
67
(+5)
11
(-)
11
(-)
0.239
(↑0.001)
2.870
(↓0.12)
4
(1↓)
西武
13110 0.542
(↓0.023)
1
(-)
11987
(+6)
71
(+7)
22
(+1)
16
(-)
0.254
(↑0.004)
2.670
(↓0.13)
5
(-)
楽天
9140 0.391
(↑0.027)
4.5
(↑1)
12065
(+7)
88
(+6)
21
(+2)
13
(-)
0.205
(↑0.006)
3.550
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
9160 0.360
(↑0.027)
5.5
(↑1)
11885
(+5)
99
(+1)
15
(+2)
16
(+1)
0.221
(↑0.002)
3.640
(↑0.11)