巨人(★4対11☆)広島 =リーグ戦6回戦(2023.04.30)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:アンダーソン(1勝0敗0S)
敗戦投手:ビーディ(0勝4敗0S)

本塁打
【広島】上本 崇司(1号・2回表ソロ),秋山 翔吾(2号・3回表ソロ),マクブルーム(2号・6回表3ラン),磯村 嘉孝(1号・9回表ソロ)

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◆広島は同点で迎えた2回表、上本のソロで勝ち越しに成功する。その後は、3回に秋山がソロを放つと、5-3で迎えた6回にはマクブルームの3ランなどで一挙5点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・アンダーソンが5回3失点で今季初勝利。敗れた巨人は、投手陣が崩壊した。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が「3番遊撃」でスタメンに入った。4月16日中日戦以来、今季4度目の3番になる。前日29日にプロ初本塁打を放った秋広優人内野手(20)は2試合連続で「2番左翼」に名を連ねた。広岡大志内野手(26)が「7番二塁」で今季初スタメンとなった。先発は来日5度目の先発となるタイラー・ビーディ投手(29)。中8日と間隔を空け、来日初勝利を目指す。

◆広島栗林良吏投手(26)が、4月30日の巨人6回戦(東京ドーム)でベンチ外となった。前日29日の同5回戦で1点リードの9回2死から巨人中田翔に逆転サヨナラ2ランを打たれ、4敗目を喫した。新井監督は「ちょっと疲れているので、体をケアしてもらって」と説明。「すごく責任感が強いし、頑張り屋さんだから『いけます、大丈夫です』と言っていたけど『今日はゆっくり疲れを取って』と」と試合のない1日を含め、休養期間を設けた。体調が回復すれば2日DeNA戦(横浜)から戦列復帰する見込みだ。

◆巨人小林誠司捕手(33)が円陣の声出し役で連勝中のチームをもり立てた。連勝がスタートした28日の同戦から声出し役を務める"ラッキーボーイ"の小林は「出てるメンバー、出てないメンバーもしっかり汗をかいてひとつになって頑張るので。『どすこい』『さんこい』で、ひとつになって3連勝でやっていきましょう。OKですか?さあいこう!」と声を張り上げた。ファンはSNSで「来週もずーっと声出し担当継続できるよう頼みます」「ずっと聴いていたいから今日も勝ってくれ」と連勝キープを祈った。

◆巨人ベンチに異様な光景が広がった。プレーボールと同時に、巨人の控え選手らが横1列に総立ち。先発ビーディが、先頭の広島菊池を左飛に打ち取ると拍手を送った。狙いは不明だが、何かしらの思惑がある模様。来日未勝利で5度目の先発のビーディへのエールと思われる。ツイッターでは「今日の巨人ベンチみんな立ってるのどゆこと!?笑」「マッチがいなくてもこういうことができるのか」「全員アロザレーナしとる」と反応が相次いだ。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が約10カ月ぶりの単独スチールを決めた。1点を追う1回2死、四球で出塁すると4番岡本和への3球目で二盗に成功。広島先発のアンダーソンのモーションを盗んだ。これが昨年6月22日のDeNA戦以来の盗塁となった。その後2死一、二塁から中田翔の左前適時打で懸命に二塁から駆け抜け、同点のホームを踏んだ。13年は自己最多の24盗塁をマークしている坂本。今季初盗塁でルーキーイヤーの07年から17年連続盗塁とした。

◆巨人中田翔内野手(34)が、劇的サヨナラ弾から約17時間後に同点打を放った。1点を追う1回2死一、二塁で、右前への同点適時打で追いついた。初回の守備では2死一、二塁で、一塁強襲の打球をストップするも、ベースカバーに入ったビーディへの送球がずれた。記録はヒットも、悔しそうな表情を見せていただけに、自らのバットで取り返した。前夜には9回2死から左翼へ6号2ランで、サヨナラ勝利をもたらしており、17時間後のタイムリーとなった。

◆巨人タイラー・ビーディ投手(29)が来日5度目の先発も初勝利はならなかった。4回途中を8安打5失点と先発の役目を果たせなかった。初回は2死一、三塁から広島松山の一塁内野安打で先制点を許した。2回は上本、3回は秋山に、ともにソロを浴びた。そのまま立ち直ることはできなかった。4回は連打と四球で2死満塁とピンチを招き、交代を告げられた。悪い流れの中でマウンドを譲り、2番手の代木は西川に2点適時二塁打を浴びた。

◆広島打線が中盤で、今季初の2ケタ得点を奪った。初回、今季初めて「5番・左翼」で先発出場した松山竜平外野手(37)の適時打で1点を先制。「食らいついていきました。いいところに転がってくれました」というベテランに、他の打撃陣も続いた。2回には上本崇司内野手(32)の今季1号、3回に秋山翔吾外野手(35)の2号ソロで1点ずつを追加した。5-3で迎えた6回には秋山の中前適時打で2点を加え、さらにライアン・マクブルーム内野手(31)が右翼スタンドぎりぎりに2号3ランをたたき込んだ。今季はここまで16日ヤクルト戦、20日阪神戦で挙げた7点が最多だった。リーグ全体でも、27日に阪神が巨人戦で挙げた15点が唯一の2桁得点だった。この日は抑えの栗林良吏投手(26)がベンチ外。守護神不在の試合で、打撃陣が大暴れだ。

◆巨人岡本和真内野手(26)が忍者キャッチを見せた。7回1死の守備。広島坂倉の打球は三塁後方のファウルゾーンに舞い上がった。三塁手・岡本和は背走し、打球を追った。勢いのままエキサイトシートのフェンスによじ登って、ボールをつかんだ。7点を追う劣勢の中、ファインプレーでアウトをもぎ取った。SNSでは「岡本さんすげぇ」「岡本選手ナイスプレー」「読売の忍者 岡本和真」「岡本忍者キャッチ! 見事なり」などのツイートが相次いだ。

◆巨人が今季2度目の2ケタ失点で敗れ、連勝が2でストップした。前夜の秋広のプロ1号&中田翔の劇的逆転サヨナラアーチの流れをつなぐ3連勝とはならなかった。1回、来日初勝利を狙ったビーディが2死一、三塁から一塁への内野安打で先制点を献上。直後の攻撃で2死一、二塁から中田翔が左前適時打を放ってすぐさま同点に追い付くも、ビーディが広島打線を相手に粘りきれなかった。2回に上本、3回に秋山にソロを浴びると4回2死満塁のピンチを招いて降板。2番手代木にマウンドを託した。4回に打線が奮起。広岡の犠飛とブリンソンの適時打で2点差まで詰め寄った。前夜の逆転劇の勢い同様、今季初の同一カード3連勝に向けて反撃するも、6回に突き放された。2死満塁から秋山に2点適時打を浴び、続くマクブルームに3ランを打たれて7点差とされた。0-15で敗れた27日阪神戦(甲子園)に続いて今季2度目の2ケタ失点で敗戦。借金3で4月を終えた。

◆"メガゴジラ"こと身長2メートルの巨人秋広優人内野手(20)が連日、存在感を示している。「2番左翼」で先発すると、7回2死から左前打。さらに9回2死二塁から三遊間へのゴロに全力疾走。一時はアウトの判定で試合終了かと思われたが、原監督がリクエストを要求し、リプレー検証の結果、判定はセーフ。遊撃への内野安打となった。プロ2度目のマルチ安打で、スタメンで出場した6試合全てで安打をマーク。この日は敗れたものの、22日のヤクルト戦(神宮)の第1打席でプロ初安打&初打点、前日29日の同戦でプロ初本塁打を記録した若きスラッガーが存在感を放っている。

◆巨人原辰徳監督(64)が今季初スタメンで1安打1打点の広岡大志内野手(26)の働きぶりを称賛した。4回無死二、三塁の第2打席では追い込まれながらも中犠飛で手堅く今季初打点を挙げると、9回先頭では左前打を放った。原監督は「あそこでやっぱり外野フライが打てるのは大きなこと。あそこでセカンドランナー(大城卓)、うちの俊足ランナーを三塁に行かせたというのは大したもんだね(笑い)」と2打席目の対応力と、外野深くまで運んだ打撃力を評価した。

◆巨人が今季2度目の2ケタ失点で敗れ、連勝が2でストップした。前夜の秋広のプロ1号&中田翔の劇的逆転サヨナラアーチの流れをつなぐ3連勝とはならなかった。今季の開幕投手を務めたタイラー・ビーディ投手が白星なしの4連敗。巨人で開幕4連敗以上は18年に5連敗の上原以来だが、開幕投手では74年に9連敗した高橋一に次ぎ49年ぶり2人目だ。また、巨人の外国人投手で初登板から4連敗は、20~22年まで6連敗のビエイラ以来2人目。

◆広島が記録ずくめの圧勝で連敗を2で止め、2年連続で4月を5割で終えた。今季リーグ初となる1試合4本塁打を含む今季最多14安打で、4月27日の阪神に続くリーグ2チーム目の2桁11得点で巨人を圧倒。関東のファンに今季初勝利を届け、新井監督も「そこはすごくうれしいです」と声を弾ませた。2年ぶりに西川を2番に置き、松山を5番・左翼で初先発させるなど改造した打線が機能。初回に松山の適時打で先制し、上本の勝ち越し1号ソロ、秋山の2号ソロで加点した。6回は秋山の2点適時打に続いてマクブルームが今季初の猛打賞となる2号3ランを放ち、勝利を決定づけた。定位置の中堅とは違う右翼守備をこなしながら2安打3打点の秋山翔吾は「どのチームが苦手とか作らずに何とか1つずつ勝っていくことだけだと思います」と、首位DeNAとの対戦から始まる5月に目を向けた。

◆巨人が今季2度目の2桁失点で、初の同一カード3連勝を逃した。来日初勝利をかけ5度目の先発登板に臨んだビーディが、立ち上がりから毎回失点を重ね、4回途中にノックアウト。初回には、ベンチの控え選手らが総立ちとなり、拍手を送りながら鼓舞するも思いはかなわず。3回2/3 8安打5失点に、原監督は「本来のピッチングがなかなかできていないでしょうね。少し時間を与えるべきかなという風に思いますね」と2軍再調整を示唆した。前半は打線が食らい付いた。4点を追う4回、中田翔と大城卓が連打で二、三塁。前日に初昇格した広岡が中犠飛、さらにブリンソンが左前適時打で2点差まで追い詰めた。しかし6回に登板した田中豊が集中砲火を浴びるなど一挙5失点。借金3となり、4月終了時の負け越しは12年以来11年ぶりの屈辱。ただ直近9試合は6勝3敗と上向きで、原監督は「少しいいものは出つつあるというところはありますね」とさらなる浮上を図る。

◆巨人タイラー・ビーディ投手(29)が来日5度目の先発も初勝利はならなかった。4回途中を8安打5失点で4敗目を喫した。初回は2死一、三塁から広島松山の一塁内野安打で先制点を許した。2回は上本、3回は秋山に、ともにソロを浴びた。そのまま立ち直ることはできなかった。4回は連打と四球で2死満塁とピンチを招き、交代を告げられた。悪い流れの中でマウンドを譲り、2番手の代木は西川に2点適時二塁打を浴びた。ビーディは「先発の仕事ができずチームに申し訳ない」とコメントした。阿波野投手チーフコーチは「リリーフの負担などいろいろ考えて行くと、ちょっともう1回立て直さなきゃいけないなというところにありますね」と2軍再調整を示唆した。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が4月16日の中日戦(バンテリンドーム)以来の3番に入った。28日に2本塁打を含む3安打4打点と調子が上向きだ。29日に昇格した広岡大志内野手(26)が「7番・二塁」で今季初先発。

◆巨人・中田翔内野手(34)が第1打席で左前適時打を放った。1点を追う一回2死一、二塁。追いこまれながらもアンダーソンが投じたナックルカーブに食らいつき、左前にしぶとくはじき返した。一回の守備では2死一、三塁で松山の一ゴロを好捕するも、ビーディへの送球がそれて先制点を献上していた。29日の九回には劇的なサヨナラ2ランを放った大砲がこの日も快音を響かせた。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が、三塁守備でフェンスに飛び乗ってフライを捕る〝超ファインプレー〟を披露した。3―10とビハインドの七回の守備。1死走者なしで広島・坂倉が打ち上げたファウルゾーンへの飛球を勢いよく追いかけた岡本和は、三塁側エキサイトシートのフェンスに右足で引っかけるように飛び乗り、打球をキャッチした。捕球後、本人も驚いたような表情を浮かべる離れ業だった。大量リードを許す中で、スタンドを大いに沸かせた。

◆広島が4本塁打を含む今季最多14安打11得点。二回に上本のソロで勝ち越し、三回は秋山がソロ、四回は西川が2点二塁打と畳みかけた。六回はマクブルームの3ランなどで5得点。アンダーソンが今季初勝利。巨人はビーディが乱れた。

◆巨人は今季2度目の2桁失点で敗れ、今季初のカード3連勝はならなかった。先発したタイラー・ビーディ投手(29)=前パイレーツ=が四回途中8安打5失点で4敗目。12球団の開幕投手でただ一人、いまだ勝ち星のないの右腕に、原辰徳監督(64)は「本来のピッチングがなかなかできていない。本人も当然そう思っているでしょうね。少し時間を与えるべきかなというふうに思いますね」と語った。

◆巨人・原辰徳監督(64)が「7番・二塁」で今季初先発した広岡大志内野手(26)の存在感を評価した。4点を追う四回無死二、三塁で中犠飛を放つと九回にも左前打をマークした。指揮官は四回の打席について「いい感じでね。あそこでやっぱり外野フライが打てるのは大きなこと。あそこでセカンドランナー、うちの俊足のランナー(大城)を三塁に行かせたというのは大したもん」と目を細めた。広岡は、ここまでイースタン・リーグで18試合に出場し、打率・379、4本塁打を記録。29日から1軍に昇格していた。

◆巨人・秋広優人内野手(20)が「2番・左翼」で先発し、3試合連続安打を放った。七回2死では、追い込まれてから大道の直球を左前にはじき返した。九回にも遊撃への内野安打をマークし、今季2度目となる複数安打となった。打率・421(19打数8安打)。左翼の守備でも好守を見せる身長200センチのホープに原監督は「守備も非常に積極的だし、いいと思う」とうなずいた。

◆巨人は今季2度目の2桁失点で敗れ、5位に転落。今季初の同一カード3連勝を逃した。来日1年目のタイラー・ビーディ投手(29)=前パイレーツ=が四回途中8安打5失点で4敗目。12球団の開幕投手でただ一人未勝利のまま、2軍での再調整が決まった。「先発の仕事ができずチームに申し訳ない」2本塁打などで四回まで毎回失点。先発した5試合全てで先制を許しており、降板後はベンチでうなだれた。原監督は「本来の投球がなかなかできていない。本人も当然そう思っているでしょうね。少し時間を与えるべきかなと思いますね」と残念がった。メジャー通算58試合に登板した右腕は新外国人では球団史上初となる開幕投手を託されたが、計24回?を投げて被安打34、防御率は5・47。首脳陣にとっても誤算だった。チームはここまで11勝14敗。借金生活で4月を終えるのは2012年以来11年ぶりだが、最近10試合は6勝4敗。指揮官は「少しいいものは出つつある」と手応えを口にした。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1670 0.696
(↑0.014)
-
(-)
12081
(+2)
65
(-)
15
(-)
6
(+1)
0.250
(↓0.004)
2.630
(↑0.12)
2
(-)
阪神
13101 0.565
(↓0.026)
3
(↓1)
11986
(+2)
67
(+4)
12
(+1)
14
(-)
0.239
(↓0.004)
2.580
(↓0.03)
3
(-)
広島
12120 0.500
(↑0.022)
4.5
(-)
11981
(+11)
74
(+4)
20
(+4)
9
(+1)
0.241
(↑0.006
2.780
(↓0.06)
4
(1↑)
ヤクルト
11131 0.458
(↑0.023)
5.5
(-)
11863
(+4)
73
(+2)
14
(+1)
22
(+1)
0.195
(↑0.005)
2.740
(↑0.07)
5
(1↓)
巨人
11140 0.440
(↓0.018)
6
(↓1)
11883
(+4)
101
(+11)
23
(-)
2
(+1)
0.238
(↑0.002
3.900
(↓0.31)
6
(-)
中日
8150 0.348
(↓0.016)
8
(↓1)
12056
(-)
70
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.238
(↓0.004)
2.710
(↑0.03)