中日(★4対7☆)DeNA =リーグ戦4回戦(2023.04.29)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
1010200004800
勝利投手:三嶋 一輝(3勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝1敗8S))
敗戦投手:鈴木 博志(0勝1敗0S)
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◆DeNAは2-4で迎えた6回表、山本の犠飛などで同点とする。さらに続く好機で代打・楠本と佐野の適時打が飛び出すなど、この回5点を挙げた。投げては、救援の5投手が無失点リレーを展開。2番手・三嶋が今季3勝目を挙げた。敗れた中日は、救援陣が振るわなかった。

◆DeNA宮崎敏郎選手(34)が、中日4回戦で6試合ぶりにスタメンに復帰した。コンディションが万全ではなく、23日の広島戦から5試合連続でベンチスタート。その間も代打で出場し、存在感を発揮したが、この日はスタメンに名を連ねた。

◆DeNA桑原将志外野手(29)が、中日4回戦の6回に右手に死球を受け、途中交代した。2点を追いかける6回1死一塁、中日鈴木のカウント2-2からの5球目が右手に当たった。三浦監督も心配そうな表情で見つめる中、桑原は苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、ベンチ裏に引き揚げ、代走に神里が告げられた。

◆DeNA京田陽太内野手(29)が、代走から出場し、中日からの移籍後、初めてかつての本拠地バンテリンドームで出場した。6回1死一、二塁、二塁走者のソトに代わって、代走が告げられた瞬間、右翼スタンドからも拍手が起こった。1番佐野の右前適時打でホームに生還。6回の守備から遊撃についた。

◆中日は3度のリードも守り切れず、逆転負けを喫した。2点リードした直後の6回、2番手鈴木が3連続四死球で満塁として降板。救援した谷元が四球と犠飛で同点とされ、代打楠本に適時打を許すなど一挙5点を奪われた。3連敗で借金は今季最多6。対DeNA開幕4連敗となった立浪和義監督は「替え時も含めて遅かった。四球やミスをしていては苦手意識がまたついてしまう」と猛省した。▽中日松葉(今季初先発で5回2失点)「若い(プロ初スタメンの)味谷が必死に引っ張ってくれたので自分も乗っていけたと思います。次はピンチでもう少し粘れるように頑張ります」▽中日味谷(高卒2年目で初スタメンマスクも逆転負け)「打たれたりランナーを出すと考えてしまい、ピッチャーに迷惑をかけてしまったと思います」

◆DeNAが、「代打の切り札」楠本泰史外野手(27)の一振りで、今季初の6連勝をマークし、04年以来、19年ぶりの4月の単独首位ターンを決め、貯金を今季最多の8とした。殊勲打を放った楠本はヒーローインタビューで「前のバッターが死ぬ気で、体を張って、作ってくれたチャンスだったので、僕もその流れに乗って、死ぬ気で行きました」と汗をぬぐった。

◆パパ、頑張ったよ-。DeNA三嶋一輝投手(32)が、病院に入院する長男に届ける今季3勝目を挙げた。5回、1点を勝ち越され、なおも1死二、三塁から救援。細川の遊ゴロの間に1点を許したが、後続を断った。直後の6回の攻撃に流れを呼び込み、5得点の猛攻で逆転。今季初の6連勝で貯金を今季最多の8とし、19年ぶりの4月単独首位ターンを決めた。わずか4日間で3勝を挙げた。昨年8月の国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」の手術から復活し、26日のヤクルト戦で355日ぶりの白星を挙げ、翌27日の同戦で2勝目をマーク。試合後、大事に勝利球を握りながら取材エリアに現れた三嶋は「実は...」と言って、27日朝にのどが腫れ、検査入院中の5歳の息子への思いを語った。三嶋 1人で入院してるんですけど、しっかりお兄ちゃんをやってて、頑張ってるみたいで、息子も頑張ってるから、パパも、もっと頑張らないといけないなと思って。今日はチームが勝って、良かったです。握りしめたボールには三浦監督の直筆のサインとともに、「がんばれ」のメッセージが添えられた。現在は少し腫れもひいたが、新型コロナ流行による入室制限のため家族も病室に入れず、妻が1歳の次男と生活しながら、病院と連絡もする。「奥さんは家のことを全部やりながら、ケアしてくれていて。帰って、このボールを渡したいです」。息子から勇気をもらって、パパのかっこいい姿を届けた。【久保賢吾】

◆DeNA桑原将志外野手(29)が、中日4回戦の6回に右手人さし指に死球を受け、途中交代した。2点を追いかける6回1死一塁、中日鈴木のカウント2-2からの5球目が当たって、代走に神里が送られた。試合後、三浦監督は「トレーナーが治療して、病院に行く予定はないです」と説明しながら「全治3時間ですと本人は言ってましたけど」と桑原とのジョークを交えた会話を明らかにし、大事に至らなかったことを強調した。試合後、桑原は報道陣の前を「大丈夫です」と言いながら、バスに乗り込んだ。

◆セ・リーグ首位のDeNAは、鮮やかな逆転勝利で破竹の6連勝。3、4月で15勝は、2015年以来8年ぶりで、チーム名がベイスターズとなった1993年以降では最多に並んだ。先発の大貫が五回途中4失点で降板するも、2番手・三嶋がピンチを食い止め、以降は救援陣が無失点リレー。2点を追う六回には、代打の切り札、楠本が決勝打を放つなど一挙5得点で逆転した。国指定の難病を乗り越えた三嶋は、355日ぶりの白星をマークした26日のヤクルト戦から登板3戦連続、4日間で3度目の勝利投手となった。

◆DeNA・桑原将志外野手(29)が六回1死一塁での第3打席、2番手・鈴木の内角球が右手人さし指に当たる死球で途中交代となった。試合後、三浦監督は「トレーナーに治療をしてもらっている。明日は様子を見ながら」と説明。本人は「大丈夫です」と力強く一言を残してバスに乗り込んだ。桑原は今季、主に5番を任され全22試合に出場し、打率・299、1本塁打、5打点。球界屈指の守備範囲の広さを誇る中堅守備でもチームに大きく貢献していた。

◆DeNAは4―4に追いついた六回、なお2死一、三塁の好機で楠本泰史外野手(27)が代打で登場。追い込まれてから谷元の直球を捉え、決勝の右前適時打を放った。「前を打つ人たちで死ぬ気でつくったチャンスだったので、その流れに乗って死ぬ気で打った」と拳を握った。今季全8打点を代打でマークする切り札は「チャンスの場面で使ってくれるので、意気に感じてやっている」と胸を張った。

◆右肩肉離れで出遅れたDeNA・大貫晋一投手(29)が2度目の先発も、五回途中4失点で降板した。「きわどいコースに投げ込めず、絞りやすい環境を作ってしまった。先発として試合を作れずチームに申し訳ない」と語った。犠打失敗や悪送球もあり、指揮官は「きょうは悪かった。直球もフォークも高めに浮いて、良かったのは(五回に左前打を放った)打撃だけ」と改善を求めた。

◆DeNAは六回に一挙5点を奪い、逆転勝ちした。1死から相手救援陣の制球が乱れ、4連続四死球と山本の犠飛で同点。続く代打・楠本が谷元の直球を右前にはじき返して勝ち越し、佐野の適時打で加点した。楠本は「前の打者がつくってくれたチャンス。死ぬ気で打った」と胸を張った。これで全て3点差以内で6連勝と接戦での強さが際立つ。主将の佐野は「投手陣も頑張ってくれていい試合ができている」と手応えをにじませた。(バンテリンドーム)

◆DeNAの4番、牧秀悟内野手(25)が五回、侍ジャパンでともにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦った中日・高橋宏から中前へ決勝の2点打を放った。「(高橋は)実力もありますし、雰囲気もある。こういうふうにチームで勝ててよかった」0―0の投手戦が続き、五回1死満塁の好機。直球とカットボールでカウント1―2と追い込まれ、スプリットも頭をよぎる中で155キロの直球を捉え、二遊間を破った。「すごくいい投手で、甘い球は1球もなかったので、ああいう形で抜けてくれてよかった」と振り返った。これで牧が打点を挙げた試合は今季8戦全勝。「それが4番の役割、仕事だと思っているので、勝てる打点をこれからも挙げていきたい」と頼もしく語った。

◆中日からトレードで新加入のDeNA・京田陽太内野手(29)が「2番・遊撃」で2安打。昨年までの本拠地では移籍後初となるスタメン出場で存在感を放った。スタメン発表から、その名がアナウンスされると古巣のファンからも温かい拍手が送られた。一回、快音を残した右中間への大飛球は右翼・岡林の好捕に阻まれたが、三回の第2打席は中前打と二盗、五回の第3打席は右前打を放ちチャンスを演出した。捕手がワンバウンド投球をわずかにはじいた隙に、二塁から三塁を陥れる好走塁(記録は暴投)もあり、九回最後は大島の遊ゴロを好守備でアウトにし、東のマダックスを完成させた。かつての本拠地で京田が走攻守に躍動した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1570 0.682
(↑0.015)
-
(-)
12179
(+7)
65
(+4)
15
(-)
5
(-)
0.254
(↑0.001
2.750
(↓0.02)
2
(-)
阪神
1391 0.591
(↑0.02)
2
(-)
12084
(+7)
63
(-)
11
(+2)
14
(-)
0.243
(↑0.003)
2.550
(↑0.11)
3
(-)
広島
11120 0.478
(↓0.022)
4.5
(↓1)
12070
(+3)
70
(+4)
16
(-)
8
(-)
0.235
(↑0.005)
2.720
(↓0.06)
4
(1↑)
巨人
11130 0.458
(↑0.023)
5
(-)
11979
(+4)
90
(+3)
23
(+2)
1
(-)
0.236
(↑0.001)
3.590
(↑0.03)
5
(1↓)
ヤクルト
10131 0.435
(↓0.02)
5.5
(↓1)
11959
(-)
71
(+7)
13
(-)
21
(+1)
0.190
(↓0.004)
2.810
(↓0.14)
6
(-)
中日
8140 0.364
(↓0.017)
7
(↓1)
12156
(+4)
68
(+7)
4
(-)
6
(-)
0.242
(-)
2.740
(↓0.15)