1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 8 | 0 | 0 |
ORIX | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:澤村 拓一(2勝0敗2S) (セーブ:益田 直也(0勝0敗8S)) 敗戦投手:近藤 大亮(0勝1敗0S) |
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◆ロッテは0-3で迎えた5回表、藤原と藤岡の適時打で3点を挙げ、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、山口が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・澤村が今季2勝目。敗れたオリックスは、7番手・近藤が踏ん張りきれなかった。
◆オリックスの森友哉と杉本裕太郎は25、26日の日本ハム戦で2試合連続本塁打。オリックスで3試合続けてアベック本塁打を記録したコンビは91年5月17~21日の石嶺とブーマーが最後。球団32年ぶりの記録に挑戦するが、今日の相手は佐々木朗。同投手はまだ今季無失点で、オリックス戦で打たれた本塁打は21年8月15日ジョーンズの1本だけ。オリックス戦は46イニング被本塁打0を続けている難敵から1発を放ち、森と杉本が3試合連続アベック本塁打を達成できるか。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が初回に失点し、シーズン開幕初登板からの連続無失点は、20イニングでストップした。今季3戦20イニング無失点で臨んだ4試合目の先発登板。初回2死二塁からオリックス森友哉に右翼への適時二塁打を浴び、失点した。昨季の4月10日オリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成した前後で22イニング連続無失点を記録していたが、更新はならなかった。
◆オリックスが初回でロッテ佐々木朗希投手(21)の無失点記録を止めた。決め手は3人連続の「初球打ち」だった。初回先頭の紅林弘太郎内野手(21)は1ボールからの2球目を打ちにいって二飛に倒れた。積極性はさらに増した。続く宗佑磨内野手(26)は初球の159キロを右中間真っ二つで二塁打にした。3番の中川圭太内野手(27)は初球の157キロを打って三ゴロ。2死二塁となったが、好調の4番森友哉捕手(27)がこれも初球の145キロを右翼線に落として、1点をもぎ取った。佐々木朗は開幕から20イニング連続無失点。21イニング目での今季初失点だった。
◆オリックスが惜しくも2点目を取りそこねた。ロッテ佐々木朗希投手(21)の無失点記録を止めた初回に続き、2回も2安打を集中して2死一、二塁のチャンスを作った。早くも2打席目の1番紅林弘太郎内野手(21)はフォークに空振り三振したが、捕手が後逸しており、紅林は一塁に走った。捕手からの一塁送球が紅林の体に当たり、ファウルグラウンドに転がる間に二塁走者がホームを駆け抜けた。だが、球審は紅林が本来の走路の内側を走り、捕手の送球を邪魔したと判断。場内アナウンスで「守備妨害がありました。打者走者アウトでチェンジです」と説明した。オリックス中嶋聡監督(53)からの抗議はなかった。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が、レギュラーシーズンでは日本人最速となる165キロをマークした。5回2死一塁、オリックス杉本への初球で計測。外角への直球で、結果はファウル。さらに6回2死、茶野への初球(ファウル)、7回1死一塁、中川への2球目(ボール)、同回2死二塁で森への3球目(死球)でもマークした。佐々木朗は岩手・大船渡3年の19年4月6日、U18W杯に向けた高校日本代表1次候補合宿(奈良)の紅白戦で、自己最速を一気に6キロ更新して163キロをマークし「令和の怪物」と称されるようになった。22年3月27日、シーズン初登板初先発した楽天戦(楽天生命パーク)の初回に初めて164キロをマーク。今季は、3月4日に行われた侍ジャパンWBC壮行試合中日戦(バンテリンドーム)で165キロを投げていた。エンゼルス大谷翔平投手も日本ハム時代のクライマックス・シリーズで165キロをマークしている。プロ野球記録は、21年8月13日に巨人チアゴ・ビエイラ投手がマークした166キロ。
◆ドーム内に悲鳴が上がった。7回のオリックスの攻撃。2死二塁で4番の森友哉捕手(27)がロッテ佐々木朗希投手(21)の投球を右足に受けた。球速掲示は「165」。この日、佐々木朗が3度出していた日本人最速タイの剛速球。4度目が森の足を襲った。もんどり打って倒れた森は1人では歩けず、肩を抱かれてベンチに戻った。絶望的な雰囲気が漂ったが、森は治療ののち、やや痛そうな顔をしながら一塁へ。「歴史的死球」をものともしない姿に、場内から大歓声が上がった。
◆オリックス森友哉捕手(27)が、日本球界最速の死球を喰らった。7回2死二塁の第4打席、ロッテ佐々木朗希投手(21)のレギュラーシーズン日本人最速となる165キロが、右足を直撃した。もんどり打って倒れた森は1人では歩けず、肩を抱かれてベンチに帰った。絶望的な雰囲気が漂ったが、治療ののち、やや痛そうな顔をしながら一塁へ。佐々木朗も帽子を取って頭を下げた。「歴史的死球」をものともしない姿に、場内から大歓声が上がった。SNSでは、鉄人ぶりを披露した「森友哉」がトレンド入り。「無事で何より」「森友哉スーパーマンなん?」「体強すぎる」とのコメントのほか、WBCで佐々木朗がチェコ選手へ死球を与え、翌日にお菓子を持参して謝罪したことを引き合いに「森友哉にもコアラのマーチの差し入れを」との声も挙がった。
◆オリックス平野佳寿投手(39)が日米通算800試合登板を達成した。史上11人目。ベテラン守護神は3-3の9回に登板し、2死一、二塁とされたが無失点でしのいだ。降板後、記念のパネルを客席のファンに掲げ、頭を下げた。「自分は特別すごい球もない。ここまでやってこられたのは自分だけの力じゃない。いろいろな方のサポートがあってのこと。感謝したいですね。上にはすごい先輩方がいっぱいおられますし、その人たちに少しでも近づけるようにしたいですね」京産大から05年ドラフト希望入団枠でオリックス入り。1年目の06年3月26日の西武戦で初登板。18年から3年間はダイヤモンドバックス、マリナーズで活躍した。内訳は日本650試合、メジャー150試合。
◆オリックスは惜しい星を落とした。8度目の対戦で佐々木朗から初の3得点。中嶋監督は「各自が本当にコンパクトに、いいコンタクトをしてくれたと思う。いいつながりだった。頑張りました」と打線を称賛した。積極策が実った。初回から宗が初球を右中間二塁打。森も初球のフォークを右翼線にはじき返し先制二塁打。「チャンスだったので積極的にいこうと思った」と森。4回も茶野が初球を投手強襲適時打、紅林も初球を右犠飛にして2点を追加した。だが3-0にした直後に山崎福が突如崩れ、その後は打線も沈黙。指揮官は「本当にいいゲーム、いい感じにはなっているんですけど。勝ちきれなかったというのはね...」とため息まじりだった。
◆オリックス森友哉捕手(27)が「歴史的」な死球を振り返った。7回2死二塁でロッテ佐々木朗希投手(21)の165キロを右足に受けた。もんどり打って倒れ、肩を抱かれてベンチへ。プレー続行は絶望的と思われたが、痛そうな顔をしながらも、一塁に戻ってきた。最後まで捕手としてプレーを続けた。試合後は足を引きずることなく歩いていた。「痛かったですよ。今日はアドレナリンが出ている。明日の方が痛いんじゃないですかね。競っていたし、勝ちたかったので、いきました。何とかできる(状態)と思ったので」と冷静に語った。
◆今夜の「金曜ローキショー」は、165キロ×4球の衝撃結末だった。ロッテ佐々木朗希投手(21)がオリックス戦で、日本ハム時代の大谷翔平投手(現エンゼルス)に並ぶNPB日本人最速タイをマーク。序盤ではなく、すべて5回以降に毎回計測する「令和の怪物」ぶりを発揮した。初回で連続イニング無失点が20で途切れ、同点の7回で106球降板。開幕から4試合連続無失点勝利は逃したが、いよいよ日本人最速166キロも見えてきた。首位を走るチームは剛腕朗希に導かれ、延長戦で勝利した。「165キロ」。佐々木朗が京セラドーム大阪のビジョン表示で、両軍ファンが「お~~」をどよめかせた。5回1死一塁、オリックス杉本の初球。ファウルだった。表情は、ニコリもしない。4番森との勝負で四球を出し、ギアを入れた直後だっただけに、さらに切れ長の目をぎらつかせた。肩で息をしながら。「同点にしてもらったので、勝ち越しを許さないように、もう1回気持ちを入れ直しました。球速(表示)の上も下もバラバラだったので、正確ではないので、打者の反応を大事にしながら投げました」。どうした朗希-。4回までは、今季開幕から試合前まで20イニング無失点を続けてきた迫力を欠いた。過去3戦はすべて160キロ以上だった試合の初球も155キロ。「今年初めてのビジターだったのでいつもとは違った。早いカウントで簡単に打たれてしまった」。2番宗に今季初の長打を喫すると、森にも右翼に適時二塁打で先制点を許した。4回には1死満塁、9番茶野に自身の左足甲を直撃する強襲適時打。紅林には右犠飛を重ねられた。「朗希が頑張っているので」と奮起した藤原が2点適時二塁打。藤岡も続き、一挙3得点で同点に。仲間の思いも、佐々木朗の右腕に力を与えた。6回2死、茶野へ2度目の165キロはファウル。7回1死一塁で3番中川圭に対した165キロはボールとなった。さらに2死二塁、打席には森。1-1からの4度目の165キロは、右膝裏への死球。もん絶する相手に汗を拭う。手当てを受けて一塁塁上に向かう森へ帽子をとり、頭を下げた。日本ハム時代の16年CSソフトバンク戦で165キロをマークした大谷。21年6月のDeNA戦で165キロの広島コルニエルと並んだ。21年に巨人ビエイラが中日戦で記録した166キロが日本球界最速だ。いずれもリリーフでの登板で、先発でたたき出す佐々木朗の伸びしろは底が知れない。10回の山口の決勝犠飛にはベンチで両手を上げガッツポーズ。「最後は良い形で終われて、次につながると思います」。本人に球速の意識はあまりない。だが、「次に」期待してしまう。【鎌田直秀】プロ野球の球速 佐々木朗が165キロを計測した。日本球界では21年ビエイラ(巨人)の166キロが最速。日本人では最速タイとなり、16年CSの大谷翔平(日本ハム)と、佐々木朗が今年3月4日の日本代表壮行試合で中日相手にマークした165キロに並んだ。公式戦の日本人投手に限ると16年大谷、22年千賀(ソフトバンク)、佐々木朗が22年から前回登板まで通算7試合で記録した過去最速の各164キロを上回った。▽ロッテ吉井監督(佐々木朗の投球とWBCでの成長に)「6回で終わりかなと思ったけれど7回までいけた。一番きついところ。(侍ジャパンの)先輩たちの勝負に対する執着心を見ていて、絶対に負けないぞというのが態度にも出ている。次は115球くらい伸ばしていきたい」▽ロッテ黒木投手コーチ(佐々木朗の投球内容に)「体が強くなっています。人が投げられないボールを投げているのに精度が高い。異次元のピッチャー。大事にしないといけないと、こちらもプレッシャーがあります」
◆ロッテ藤原恭大外野手(22)が165キロをマークした佐々木朗希投手(21)を援護した。0-3で迎えた5回、1死二、三塁の好機でオリックス山崎福也投手の134キロフォークを捉え、右翼線に2点適時二塁打を放った。「朗希が頑張ってくれていたので、何とか点を取れるようにという気持ちで打席に入りました」。さらに藤岡裕大内野手(29)の左前適時打で同点のホームを踏んだ。5回以降は、佐々木朗が仲間の同点劇に奮起し、NPB公式戦日本人最速の165キロを4度マークした。延長に入ってもチームの雰囲気は良好。10回先頭で打席に立った藤原は「何とかフォアボールをとる意識で打席に入っていたので良かった」と四球を選んで出塁した。平沢大河外野手(25)の犠打後、藤岡が四球、途中出場の岡大海外野手(31)の中前安打で1死満塁。山口航輝外野手(22)の浅い中飛に三塁走者の藤原はスタートをきった。「(三塁コーチの)大塚コーチと浅いフライでも行くぞという声がけをしていたので、しっかり帰ることが出来たと思います」。ヘッドスライディングで勝ち越しのホームを踏んだ。佐々木朗の165キロにも「けっこう連発していたので、一緒の人間じゃないのかなというすごい人。今日は点を取られてしまったんですけれど、いつも助けてもらっているので、援護出来て良かったと思います」。接戦をしっかりものにし、首位をキープした。【鎌田直秀】
◆オリックス・森友哉捕手(27)がロッテ・佐々木朗希投手(21)から先制打を放ち、待望の初得点を奪った。「打ったのはフォークだと思います。チャンスの場面だったので、積極的にいこうと思っていましたし、それが先制点につながってくれてよかったです!」21日の西武戦(京セラ)から6試合続けて、4番に座った。一回、宗の二塁打を皮切りに2死二塁で打席へ。初球、145キロのフォークをとらえると、右翼線への適時二塁打となった。14日の対戦(ZOZOマリン)でも、7回無失点と封じられていた難敵。今季、20イニング無失点だった佐々木朗から初得点となった。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)が今季初めて敵地で先発。一回に1点を奪われ、開幕から3試合続いていた無失点イニングが「20」で止まった。一回、1死で2番・宗に159キロの直球を右中間に運ばれ、二塁打とされた。続く中川圭は三ゴロに抑えたが、2死二塁から4番・森に右翼線への適時二塁打を浴びて先制を許した。
◆オリックス・山本由伸投手(24)が29日の4回戦に先発する。14日のロッテ戦(ZOZOマリン)は佐々木朗と、22日の西武戦(京セラ)は高橋とエース同士の投げ合いで自身2連敗中(1勝2敗)。キャッチボールなどで汗を流し「しっかり練習もできましたし、試合に向けてできたので。しっかりそれを出せたらなと思います」と意気込んだ。
◆オリックスが3連勝中のロッテ・佐々木朗希投手(21)からの〝金星〟を逃した。一回2死二塁で森友哉捕手(27)の適時打で先制。今季、20イニング無失点だった佐々木朗からの初得点を挙げると、四回には2点を追加。しかし直後の五回、先発の山崎福也投手(30)が3点を失い、試合は振り出しに戻った。佐々木朗は同点のまま、7回3失点で降板。〝土〟をつけることはできなかった。
◆電光掲示板に表示された「165」の数字に京セラドーム大阪に集まった2万4328人がどよめいた。ロッテ・佐々木朗希投手(21)が公式戦では自己最速となる165キロをマーク。2016年に日本ハムの大谷翔平(現エンゼルス)が計測した日本選手最速に並んだ。チームが同点に追いつた五回にギアを上げた。1死一塁の場面。5番・杉本に投じた初球で165キロをたたき出した。球数が100球を超えた七回、森に投じた3球目でも165キロをマーク。潜在能力の高さを示した。佐々木朗はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」の一員として臨んだ3月4日の壮行試合、中日戦で当時の自己最速を1キロ更新する165キロを初めて記録している。今季初となる敵地での登板は、一回1死から2番・宗に右中間への二塁打を浴びた。今季初めて長打を許すと、2死二塁から4番・森には初球のフォークボールを右翼線への適時二塁打とされた。今季4試合目、21イニング目での初失点。開幕から続いていた連続無失点イニングが「20」でストップした。四回には3安打で2点を失い、7回106球を投げ8安打3失点。同点でマウンドを降りたため右腕に勝敗はつかなかったが、粘りの投球を披露した。(武田千怜)
◆巨人から新加入したメルセデス投手(29)が29日のオリックス戦に先発する。キャッチボールなど軽めに調整し、決戦に備えた技巧派左腕は「しっかり自分の仕事をして、チームの勝利に貢献したいです」と闘志を燃やした。今季は3試合に登板して防御率1・53と安定した投球を続けているが、白星がない(2敗)。持ち味のアグレッシブな投球で今季初勝利をつかみ取る。
◆ロッテは3―3の延長十回に山口の犠飛で勝ち越した。佐々木朗は今季初めて失点するなど3点を奪われたが、五回に追い付いてもらい、七回まで投げて勝機をつないだ。オリックスは山崎福が粘れず、十回は近藤が崩れた。
◆オリックスは今季無失点が続いていたロッテの佐々木朗から3点を奪いながらも敗れ、4位に転落した。3―0の五回に先発山崎福が捕まって追いつかれ、中嶋監督は「それ(五回の3失点)に尽きる。誰もが守りに入ったのかなと思うような投球だった」と苦言を呈した。山崎福は序盤テンポ良く投げ込んだが、五回は先頭の中村奨を出して慎重になった。ボールが先行してカウントを取りにいった球を痛打され「あの回だけ甘いところに行ってしまった」と悔やんだ。
◆勝負どころとふんだ。同点に追いついた直後の五回、ロッテ・佐々木朗希投手(21)は一気にギアを上げた。「同点にしてもらったので、勝ち越しを許さないように。もう一度、気持ちを入れ直して投げました」1死一塁、リーグトップの8本塁打を放っている杉本への初球はレギュラーシーズンで初めて自己最速タイの165キロをマーク。大谷(エンゼルス)が日本ハム時代の2016年に記録した日本選手最速に並ぶ数値に、2万4328人のファンはどよめいた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表として臨んだ3月の中日との壮行試合でマークして以来の165キロ。投球数が100球を超えた七回にも計測し、この日だけで165キロを4度たたき出した。剛速球はうなったが、絶好調ではなかった。今季初の敵地での登板で一回に5球で1失点。開幕からの連続無失点イニングは20で止まった。自己ワーストタイの8安打、3四死球と制球に苦しみながらも大崩れせずに3失点で踏ん張った。「絶対に負けないぞという気持ちがマウンドに、にじみ出ている。いつもより変化球が不安定で六回で終わりかなと思ったが、七回まで粘ってくれて助かった」。吉井監督も成長を認めた。「いつもなら五、六回で降りるところを七回までいけた。いい形で終われたので次につながる」。チームも延長の末に勝利し首位を守った。〝令和の怪物〟はまだまだ進化の途中だ。(武田千怜)
◆朗希(佐々木)は165キロを4度出したが、もともと走者を背負ったり、勝負どころを迎えたりするとギアを上げる。この日も最初は同点に追い付いた直後だった。97、103球目でも計測できたのは、私がロッテの監督だった昨年よりも体力がつき、出力も上がった証しだ。ストライクを取るのに必死だった昨季に比べ、今季はどの球種でも簡単に取れている。オリックス打線は追い込まれてからの速い球を警戒して、早いカウントから打ってきた。朗希にしてみれば球数を少なくできるし、必然的に長いイニングを投げることができる。今季3度目のバッテリーを組んだ佐藤都も朗希の直球とフォークボールのイメージを利用し、効果的にスライダーを選択していた。WBCの影響こそ感じられないが、疲れはそろそろ出てくるはずだ。抜けた直球が朗希の疲労の〝サイン〟。この日も、一回先頭の紅林に初球から2球連続で抜ける場面があった。前回までの3試合で見られなかった〝兆候〟だ。エースと呼ばれるためには、シーズンを通して投げ抜かなければならない。(サンケイスポーツ専属評論家)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
14 | 8 | 0 | 0.636 (↑0.017) | - (-) |
121 | 75 (+4) | 62 (+3) | 11 (-) | 7 (+1) |
0.224 (-) | 2.800 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
12 | 8 | 0 | 0.600 (↑0.021) | 1 (-) |
123 | 71 (+6) | 59 (+3) | 10 (+1) | 11 (+1) |
0.238 (↑0.006) | 2.730 (-) |
3 (-) |
西武 |
13 | 9 | 0 | 0.591 (↑0.02) | 1 (-) |
121 | 79 (+4) | 56 (-) | 20 (+2) | 15 (-) |
0.251 (↑0.003) | 2.380 (↑0.11) |
4 (1↓) |
ORIX |
12 | 10 | 0 | 0.545 (↓0.026) | 2 (↓1) |
121 | 77 (+3) | 75 (+4) | 22 (-) | 8 (-) |
0.253 (-) | 3.340 (↓0.02) |
5 (-) |
楽天 |
7 | 14 | 0 | 0.333 (↓0.017) | 6.5 (↓1) |
122 | 50 (-) | 80 (+4) | 16 (-) | 13 (-) |
0.196 (↓0.007) | 3.620 (↓0.04) |
6 (-) |
日本ハム |
7 | 16 | 0 | 0.304 (↓0.014) | 7.5 (↓1) |
120 | 77 (+3) | 97 (+6) | 12 (+1) | 15 (+1) |
0.216 (↓0.003) | 3.870 (↓0.08) |
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